JP3183669U - 加工用刃物 - Google Patents

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岡 晴 男 松
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株式会社松岡カッター製作所
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Abstract

【課題】ロー付けの部位の接合強度の軽減化を図ることができる加工用刃物を提供する。
【解決手段】加工用刃物Kは、回転軸1に取り付けられ、回転しながら被加工物の加工を行う加工用刃物Kであって、被加工物の加工は、回転刃物本体2の切削刃で行うものであり、回転刃物本体2の中央部には、多角形状の貫通部2bを有し、回転軸1の先端の断面形状は、多角形状部1aに形成され、多角形状の貫通部2bの内壁2b1に多角形状部1aを当接させると共に、回転軸1と回転刃物本体2とをロー付けにより接合するものである。
【選択図】図4

Description

本考案は、加工用刃物に係り、特に、回転刃物本体を回転軸に取り付ける構造に関する。
従来、加工用刃物は、回転刃物本体の中央部の貫通部に回転軸を通し、該回転軸と前記回転刃物本体との当接部位をロー付けにより接合している。
ところが、回転軸と回転刃物本体とのロー付けによる接合部位に集中的に荷重がかかるため、接合部位のロー付けを強固にしなければならないという問題点があった。
本考案は、上記の問題点を考慮してなされた加工用刃物を提供することを目的とする。
請求項1記載の加工用刃物は、回転軸に取り付けられ、回転しながら被加工物の加工を行う加工用刃物であって、前記被加工物の加工は、回転刃物本体の切削刃で行うものであり、前記回転刃物本体の中央部には、多角形状の貫通部を有し、前記回転軸の先端の断面形状は、多角形状部に形成され、前記多角形状の貫通部の内壁に前記多角形状部を当接させると共に、前記回転軸と前記回転刃物本体とをロー付けにより接合するものである。
また、請求項2記載の加工用刃物は、回転軸に着脱自在に取り付けられ、回転しながら被加工物の加工を行う加工用刃物であって、前記被加工物の加工は、回転刃物本体の切削刃で行うものであり、前記回転刃物本体の中央部には貫通部を有し、前記回転軸の先端には突出部が設けられ、前記突出部の中央には凹部が設けられ、前記回転軸の長手方向に沿うと共に、前記突出部から前記突出部の根元を超えた前記回転軸の部位に至る複数のスリットを設け、前記凹部の内壁には、雌ねじが形成され、前記貫通部の内壁に前記回転軸の先端に設けた前記突出部の外周部を対向させると共に、前記凹部の前記雌ねじに雄ねじを螺合させ、前記雄ねじを前記回転軸の先端から前記回転軸の後端に向かって前進させて、前記回転軸の先端に設けた前記突出部の前記外周部を拡開させて、前記回転軸の先端に設けた前記突出部の外周部を前記貫通部の内壁に押し付け、前記回転刃物本体を前記回転軸に固定するものである。
請求項1記載の加工用刃物によれば、回転刃物本体の多角形状の貫通部の内壁に回転軸の多角形状部を当接させると共に、前記回転軸と前記回転刃物本体とをロー付けにより接合するため、接合する部位を回転刃物本体の多角形状の貫通部の内壁に回転軸の多角形状部を当接させる部位と、ロー付けの部位と分散させることができ、ロー付けの部位の接合強度の軽減化を図ることができる。
また、請求項2記載の加工用刃物によれば、回転刃物本体の貫通部の内壁に回転軸の先端に設けた突出部の外周部を対向させると共に、前記突出部の中央に設けた凹部の雌ねじに雄ねじを螺合させ、前記雄ねじを前記回転軸の先端から前記回転軸の後端に向かって前進させて、前記回転軸の先端に設けた前記突出部の前記外周部を拡開させて、前記回転軸の先端に設けた前記突出部の外周部を前記貫通部の内壁に押し付け、前記回転刃物本体を前記回転軸に固定するするため、請求項1記載のようなロー付けを不要として、回転刃物本体を回転軸に固定することができる。
図1は、本考案の一実施例の加工用刃物の概略的正面図である。 図2は、図1の概略的平面図である。 図3は、図1の概略的斜視図である。 図4は、図1の加工用刃物を分解して示す概略的分解斜視図である。 図5は、図1の加工用刃物と異なる他の実施例の加工用刃物の概略的正面図である。 図6は、図5の概略的平面図である。 図7は、図5の概略的斜視図である。 図8は、図5の加工用刃物を分解して示す概略的分解斜視図である。 図9は、図5の回転軸の概略的平面図である。 図10は、図9の回転軸に雄ねじを螺合させた状態の概略的断面図である。 図11は、図8の回転刃物本体の貫通部の内壁に回転軸の先端の外周部を対向させ、回転軸に雄ねじを螺合させた状態の概略的断面図である。 図12は、レンチを使って図11の雄ねじを前進させている状態を示す概略的断面図である。
本考案の一実施例の加工用刃物装置を図面を参照して説明する。
(実施例1)
図1乃至図4に示すKは加工用刃物で、加工用刃物Kは、図示しないモータにより回転する回転軸1に取り付けられ、回転しながら被加工物(図示せず)の加工を行うものである。
前記被加工物(図示せず)の加工は、回転刃物本体2の切削刃2aで行われる。回転刃物本体2の中央部には、多角形状(例えば、六角形)の貫通部2bを有している。
回転軸1の先端の断面形状は、多角形状部(例えば、六角形)に形成され、多角形状の貫通部2bの内壁2b1に多角形状部1aを当接させると共に、回転軸1と回転刃物本体2とをロー付けにより接合する。接合される部位を、図1、図2及び図3に符号3で示す。
従って、上述した加工用刃物Kによれば、回転刃物本体2の多角形状の貫通部2bの内壁2b1に回転軸1の多角形状部1aを当接させると共に、回転軸1と回転刃物本体2とをロー付けにより接合するため、接合する部位を回転刃物本体2の多角形状の貫通部2bの内壁2b1に回転軸1の多角形状部1aを当接させる部位と、ロー付けの部位3と分散させることができ、ロー付けの部位の接合強度の軽減化を図ることができる。
(実施例2)
図5乃至図12に示すKは加工用刃物で、加工用刃物Kは、図示しないモータにより回転する回転軸1に着脱自在に取り付けられ、回転しながら被加工物(図示せず)の加工を行うものである。
前記被加工物(図示せず)の加工は、回転刃物本体2の切削刃2aで行われる。回転刃物本体2の中央部には、多角形状(例えば、六角形)の貫通部2bを有している。
回転軸1の先端には突出部1Bが、突出部1Bの中央には凹部が、それぞれ設けられている。
1Sは、回転軸1の長手方向に沿うと共に、突出部1Bから突出部1Bの根元を超えた回転軸1の部位1Xに至るスリットで、スリット1Sは、複数設けられている。
前記凹部の内壁には、雌ねじ1B1が形成され、5は雌ねじ1B1に螺合する雄ねじである。
回転軸1の先端に設けた突出部1Bの外周部1B2は、多角形状(例えば、六角形)に形成され、貫通部2bの内壁2b1に回転軸1の先端に設けた突出部1Bの外周部1B2を対向させると共に、前記凹部の雌ねじ1B1に雄ねじ5を螺合させ、雄ねじ5を回転軸1の先端から回転軸1の後端に向かって前進させて、回転軸1の先端に設けた突出部1Bの外周部1B2を拡開させて、回転軸1の先端に設けた突出部1Bの外周部1B2を貫通部2bの内壁2b1に押し付け、回転刃物本体2を回転軸1に固定する。
従って、上述した加工用刃物Kによれば、回転刃物本体2の貫通部2bの内壁2b1に回転軸1の先端に設けた突出部1Bの外周部1B2を対向させると共に、回転軸1の先端に設けられた凹部の雌ねじ1B1に雄ねじ5を螺合させ、雄ねじ5をレンチ6を使用して回転軸1の先端から回転軸1の後端に向かって前進させて、回転軸1の先端に設けた突出部1Bの外周部1B2を拡開させて、回転軸1の先端に設けた突出部1Bの外周部1B2を貫通部2bの内壁2b1に押し付け、回転刃物本体2を回転軸1に固定するため、実施例1のようなロー付けを不要として、回転刃物本体2を回転軸1に固定することができる。
K 加工用刃物
1 回転軸
1a 多角形状部
2 回転刃物本体
2b 貫通部
2b1 内壁

Claims (2)

  1. 回転軸に取り付けられ、回転しながら被加工物の加工を行う加工用刃物であって、
    前記被加工物の加工は、回転刃物本体の切削刃で行うものであり、
    前記回転刃物本体の中央部には、多角形状の貫通部を有し、
    前記回転軸の先端の断面形状は、多角形状部に形成され、
    前記多角形状の貫通部の内壁に前記多角形状部を当接させると共に、前記回転軸と前記回転刃物本体とをロー付けにより接合する
    ことを特徴とする加工用刃物。
  2. 回転軸に着脱自在に取り付けられ、回転しながら被加工物の加工を行う加工用刃物であって、
    前記被加工物の加工は、回転刃物本体の切削刃で行うものであり、
    前記回転刃物本体の中央部には貫通部を有し、
    前記回転軸の先端には突出部が設けられ、
    前記突出部の中央には凹部が設けられ、
    前記回転軸の長手方向に沿うと共に、前記突出部から前記突出部の根元を超えた前記回転軸の部位に至る複数のスリットを設け、
    前記凹部の内壁には、雌ねじが形成され、
    前記貫通部の内壁に前記回転軸の先端に設けた前記突出部の外周部を対向させると共に、前記凹部の前記雌ねじに雄ねじを螺合させ、前記雄ねじを前記回転軸の先端から前記回転軸の後端に向かって前進させて、前記回転軸の先端に設けた前記突出部の前記外周部を拡開させて、前記回転軸の先端に設けた前記突出部の外周部を前記貫通部の内壁に押し付け、前記回転刃物本体を前記回転軸に固定する
    ことを特徴とする加工用刃物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7008905B2 (ja) 2018-03-28 2022-01-25 三菱マテリアル株式会社 切削インサートのクランプ機構および切削インサート

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