JP7008905B2 - 切削インサートのクランプ機構および切削インサート - Google Patents

切削インサートのクランプ機構および切削インサート Download PDF

Info

Publication number
JP7008905B2
JP7008905B2 JP2018061323A JP2018061323A JP7008905B2 JP 7008905 B2 JP7008905 B2 JP 7008905B2 JP 2018061323 A JP2018061323 A JP 2018061323A JP 2018061323 A JP2018061323 A JP 2018061323A JP 7008905 B2 JP7008905 B2 JP 7008905B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
insert
convex portion
cutting
mounting seat
hole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018061323A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019171508A (ja
Inventor
康晴 今井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Materials Corp filed Critical Mitsubishi Materials Corp
Priority to JP2018061323A priority Critical patent/JP7008905B2/ja
Publication of JP2019171508A publication Critical patent/JP2019171508A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7008905B2 publication Critical patent/JP7008905B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Cutting Tools, Boring Holders, And Turrets (AREA)

Description

本発明は、板状をなす切削インサートのインサート本体を刃先交換式切削工具の工具本体におけるインサート取付座に着脱可能に取り付ける切削インサートのクランプ機構、およびこのようなクランプ機構によって刃先交換式切削工具の工具本体におけるインサート取付座に着脱可能に取り付けられる切削インサートに関するものである。
このような切削インサートのクランプ機構として、非特許文献1には、L字形のレバーを用いて孔付きの切削インサートを工具本体のインサート取付座に固定するレバーロック式のクランプ機構や、偏心ピンとクランプ駒を用いて、孔付きの切削インサートを工具本体のインサート取付座固定する二重クランプ(ダブルクランプ)式のクランプ機構が記載されている。
「全面改訂版 超硬工具用語集」、超硬工具協会、2008年8月、第2版、p.90,106-107
しかしながら、これらレバーロック式や二重クランプ式等の切削インサートのクランプ機構は、切削インサートの板状のインサート本体の周面を、この周面に交差するインサート本体の端面が密着するインサート取付座の底面から立ち上がる壁面に当接させて押圧することにより固定するものである。このため、この壁面のインサート取付座とは反対側にある程度の肉厚を工具本体に確保しなければならなくなって、工具本体のインサート取付座周辺のコンパクト化を図るのに制約があり、円筒状の被削材の内径加工などの狭い部分の切削加工を行うには限界があった。
また、このようにインサート本体の周面をインサート取付座の壁面に当接させて取り付ける場合、これらの周面と壁面とに段差や隙間があると切削時に生成された切屑が引っかかったり詰まりを生じて円滑な切屑排出性が損なわれるおそれがある。特に、二重クランプ式のクランプ機構では、切削インサートのすくい面とされる側面上にクランプ駒が配設されるため、切屑が絡まり易い。
さらに、こうしてインサート本体の周面をインサート取付座の壁面に当接させて取り付ける場合には、インサート本体の形状や寸法に合わせたインサート取付座を工具本体に形成しなければならず、切削インサートの形状や寸法に応じた複数種の工具本体が必要となる。
本発明は、このような背景の下になされたもので、狭い部分を切削加工するために工具本体のインサート取付座の周辺のコンパクト化を図ることができるとともに、円滑な切屑排出性を損なうことがなく、さらにインサート本体の形状や寸法が異なる複数種の切削インサートを1つの工具本体のインサート取付座に取り付け可能な切削インサートのクランプ機構、および該クランプ機構によって工具本体に着脱可能に取り付けられる切削インサートを提供することを目的としている。
上記課題を解決して、このような目的を達成するために、本発明の切削インサートのクランプ機構は、板状をなす切削インサートのインサート本体を刃先交換式切削工具の工具本体におけるインサート取付座に着脱可能に取り付ける切削インサートのクランプ機構であって、上記インサート本体には、該インサート本体の周面に交差する端面に開口する断面多角形状の孔部が形成され、該インサート本体は、上記孔部の開口部を上記インサート取付座の底面に向けて取り付けられるとともに、上記工具本体の上記インサート取付座の底面には、上記インサート本体の孔部の第1の角部に交差する2つの辺部または第1の辺部に連なる内周面と、この第1の角部または第1の辺部に対向する第2の角部に交差する2つの辺部または第2の辺部に連なる内周面とにそれぞれ当接する側面を有する第1の凸部と第2の凸部とが設けられ、これら第1の凸部と第2の凸部のうち少なくとも一方は、他方に対して上記孔部の上記第1の角部または第1の辺部と上記第2の角部または第2の辺部とが対向する方向に離接可能とされており、上記第1の凸部と第2の凸部のうち1つは、上記工具本体に固定されるとともに、この第1の凸部と第2の凸部のうち1つには、上記工具本体に形成されたクーラント孔が開口していることを特徴とする。
また、本発明の切削インサートは、このような切削インサートのクランプ機構によって上記工具本体に着脱可能に取り付けられる切削インサートであって、上記インサート本体の周面に交差する端面には断面多角形状の孔部が開口していることを特徴とする。
このように構成された切削インサートのクランプ機構および切削インサートでは、インサート取付座の第1の凸部と第2の凸部とのうち他方に対して離接可能とされた少なくとも一方を他方に接近させておいて、これら第1の凸部と第2の凸部をインサート本体の端面に開口する孔部に収容されるようにして、インサート取付座の底面側の端面をこの底面に密着させる。
次いで、これら第1の凸部と第2の凸部とのうち少なくとも一方を他方に対して上記孔部の上記第1の角部または第1の辺部と上記第2の角部または第2の辺部とが対向する方向に離間するように移動させると、これら第1の凸部と第2の凸部の側面が、インサート本体の孔部の第1の角部に交差する2つの辺部または第1の辺部に連なる内周面と、この第1の角部または第1の辺部に対向する第2の角部に交差する2つの辺部または第2の辺部に連なる内周面とにそれぞれ当接して切削インサートが固定される。
このため、上記構成のクランプ機構および切削インサートにおいては、インサート取付座にインサート本体の端面に交差する周面が当接する壁面が必要とされることがない。従って、工具本体において、この壁面のインサート取付座とは反対側に肉厚を確保する必要もなくなってインサート取付座周辺のコンパクト化を図ることができ、狭い部分の切削加工が可能となるとともに、インサート本体の周面とインサート取付座の壁面との段差や隙間に切屑が引っかかったり、詰まったりすることもないので、良好で円滑な切屑排出性を得ることができる。さらに、異なる形状、寸法の切削インサートでも、孔部と第1、第2の凸部の形状、寸法を統一しておけば、1種類の共通した工具本体に取り付けが可能となる。さらにまた、インサート本体の孔部は断面多角形状であるので、切削インサートの切刃に近い位置を第1、第2の凸部によって拘束することができ、切削時にインサート本体に作用するモーメントを抑えて安定した切削を行うことが可能となる。
また、上記第1の凸部と第2の凸部のうち1つを、上記工具本体に固定するとともに、この第1の凸部と第2の凸部のうち1つには、上記工具本体に形成されたクーラント孔を開口させることにより、インサート取付座の底面とは反対側を向くインサート本体の側面と周面との交差稜線部に形成される切刃に近い位置からクーラントを供給することができて、効果的な切刃の冷却および潤滑や、クーラントの圧力による切屑の分断を促すことが可能となる。
ここで、上記孔部の内周面を、上記インサート取付座の底面とは反対側の部分が該底面に向かうに従い上記孔部の内周側に向かうように傾斜させるとともに、上記第1の凸部と第2の凸部の上記側面は、少なくとも上記インサート取付座の底面とは反対側の部分が該底面に向かうに従い、これら第1の凸部と第2の凸部の内側に向かうように傾斜させることにより、これら第1、第2の凸部の側面が孔部の内周面に当接することによってインサート本体をインサート取付座の底面に押しつける押圧力が作用するので、確実にインサート本体をインサート取付座に固定することができる。
以上説明したように、本発明によれば、インサート取付座に底面から立ち上がる壁面が不要となるので、工具本体のインサート取付座周辺のコンパクト化を図って狭い部分の切削加工を可能とすることができるとともに、切屑排出性の向上を図ることができ、さらに異なる形状、寸法の複数種の切削インサートでも1種類の共通した工具本体に取り付けることができて効率的かつ経済的である。また、切削インサートの切刃に近い位置を第1、第2の凸部によって拘束することができるので、切削時にインサート本体に作用するモーメントを抑えて安定した切削を行うことが可能となる。
本発明の切削インサートのクランプ機構の第1の実施形態によって切削インサートがクランプされた刃先交換式バイトを示す斜視図である。 図1に示す実施形態の平面図である。 図1に示す実施形態をインサート取付座の底面に垂直な方向から見た平面図である。 図1に示す実施形態の側面図である。 図1に示す実施形態の正面図である。 図2におけるZZ断面図である。 図3におけるZZ断面図である。 図1に示す実施形態の分解図である。 図1に示す実施形態にクランプされる本発明の切削インサートの一実施形態を示す斜視図である。 図9に示す実施形態の平面図である。 図10におけるZZ断面図である。 図1に示す実施形態のインサート取付座周辺をコンパクト化した第1の変形例を示す平面図である。 図1に示す実施形態のインサート取付座周辺をコンパクト化した第2の変形例を示す平面図である。 図1および図13、図14に示した実施形態および変形例と同形状、同寸法の外形を有する切削インサートを従来のクランプ機構を備えた刃先交換式バイトに取り付けた状態を示す平面図である。 図1に示す実施形態に形状の異なる切削インサートがクランプされた刃先交換式バイトを示す平面図である。 本発明の切削インサートのクランプ機構の第2の実施形態によって切削インサートがクランプされた刃先交換式バイトの先端部を示す斜視図である。 図16に示す実施形態の分解図である。 本発明の切削インサートのクランプ機構の第3の実施形態によって切削インサートがクランプされた刃先交換式バイトを示す斜視図である。 図18に示す実施形態の先端部をインサート取付座の底面に垂直な方向から見た平面図である。 図19におけるZZ断面図である。 図9ないし図11に示す実施形態の切削インサートの変形例を示す斜視図である。 図2に示す変形例を表裏反転させた斜視図である。
図1ないし図8は、本発明の切削インサートのクランプ機構を備えた刃先交換式バイトの第1の実施形態を示すものであり、図5ないし図7は、この実施形態のクランプ機構によってクランプされる本発明の切削インサートの一実施形態を示すものである。本実施形態において、工具本体1は鋼材等により形成されて、後端部(図1ないし図3および図5において右側部分)が断面方形のシャンク部2とされるとともに、先端部(図1ないし図3および図5において左側部分)はシャンク部2の一側面側(図2および図3において下側。図4においては右側)に突出した切刃部3とされている。切刃部3の上面は、切刃部3の先端に向かうに従い下方に向かうように傾斜しており、この切刃部3の上面がインサート取付座4の底面4aとされる。
このインサート取付座4の底面4aには、第1の凸部5が工具本体1に一体に形成されている。この第1の凸部5は、平面視においては図3および図4に示すように切刃部3の先端部が平面視になす角部に交差する2辺に沿って延びる2つの斜辺を有する二等辺三角形状とされ、ただしこれら2つの斜辺は直交する方向に延びているとともに該斜辺が交差する頂部は底面4aに垂直に面取りされている。また、この頂部とは反対側の上記二等辺三角形の底辺に連なり工具本体1の後端側を向く後端面5aは、図6および図7に示すようにインサート取付座4の底面4aに向かうに従いインサート取付座4の底面4aに垂直な直線に対して傾斜角θで頂部とは反対側に向かうように傾斜している。
さらに、第1の凸部5の上記2つの斜辺に連なる2つの側面5bは、そのインサート取付座4の底面4aとは反対側の上部が図7に示すように底面4aに向かうに従い、第1の凸部5が平面視になす二等辺三角形の上記頂部の二等分線に垂直な方向に向けて第1の凸部5の内側に向かうように傾斜しているとともに、この上部とは反対の底面4aに連なる下部は底面4aに垂直とされている。なお、この側面5bの上記上部が底面4aに垂直な直線に対してなす傾斜角αは、後端面5aが底面4aに垂直な直線に対してなす傾斜角θよりも小さく、例えば20°以下の範囲とされている。
一方、本実施形態における第2の凸部6は、工具本体1と同様の鋼材等により工具本体1とは別体の、長方形の長手方向に隣接する角部を互いに直交する方向に延びる2つの斜辺で切り欠いた偏六角形の板状に形成されており、この偏六角形の2つの斜辺の間の頂部を工具本体1の後端側に向けるとともに、この頂部とは反対側の底辺を切刃部3の先端部が平面視になす角部側に向けて、インサート取付座4の底面4aに形成されたクランプネジ孔4bにねじ込まれるクランプネジ7によって着脱可能に取り付けられる。なお、このクランプネジ孔4bは、第1の凸部5が平面視になす二等辺三角形の上記頂部の二等分線に沿ってインサート取付座4の底面4aに垂直な断面において図6に示すように、第1の凸部5の後端面5aと平行に傾斜している。
この第2の凸部6の上記底辺に連なる先端面6aは、図6および図7に示すように第2の凸部6の上下面をインサート取付座4の底面4aに平行に配設した状態で、第1の凸部5の後端面5aと等しい傾斜角θでインサート取付座4の底面4aに対して傾斜するように形成されており、この後端面5aと摺接可能とされている。また、クランプネジ7は、その両端部に逆向きに捩れた雄ネジ部を有するものであり、このように第1の凸部5の後端面5aに先端面6aを摺接させた状態で、第2の凸部6にもネジ孔6bがクランプネジ孔4bと同軸に形成される。
さらに、第2の凸部6がなす偏六角形の上記2つの斜辺に連なる側面6cは、本実施形態では図7に示すようにその全体が、インサート取付座4の底面4aに向かうに従いこれら2つの斜辺の二等分線に垂直な方向に向けて、第1の凸部5の側面5bの上記上部と等しい傾斜角αで第2の凸部6の内側に向かうように傾斜している。なお、第2の凸部6の上記頂部に連なる側面と、2つの斜辺と上記底辺の間の残りの2辺に連なる側面とは、上述のように第2の凸部6を配設した状態で、インサート取付座4の底面4aの垂直に面取りされている。
このような第1、第2の凸部5、6が設けられたインサート取付座4に取り付けられる切削インサートは、そのインサート本体11が超硬合金等の硬質材料により本実施形態では図9ないし図11に示すように外形が菱形板状に形成されて、互いに平行な2つの菱形の外形を有する平坦な端面12と、これらの端面12の周囲に配置されて端面12と直交する4つの周面13とを備えており、2つの端面12の一方がすくい面とされるとともに他方はインサート取付座4の底面4aに密着する着座面とされ、また周面13が逃げ面とされて、これら端面12と周面13との交差稜線部に切刃14が形成されたネガティブタイプの切削インサートである。
また、インサート本体11の端面12の中央部には、インサート本体11を貫通する孔部15が開口している。この孔部15は、端面12に対向する方向から見て図10に示すように、端面12がなす菱形の4つの辺部のうち互いに平行な2つの辺部に平行な2つの辺部を有する正方形状に形成されている。さらに、このように正方形状に形成された孔部15の4つ辺部に連なる内周面15aは、2つの端面12からそれぞれインサート本体11の厚さ方向(隣接する周面13同士の交差稜線部に平行な方向。図11における上下方向)に2つの端面の間の中心に向かうに従い、端面12に垂直な直線に対して、第1の凸部5の側面5b上部と第2の凸部6の側面6cが底面4aに対してなす傾斜角αと等しい傾斜角αで孔部15の内周側に向かうように傾斜している。
そして、これらの内周面15aは、図7に示すように第2の凸部6をクランプネジ7によってインサート取付座4に取り付けた状態で、インサート本体11の菱形状をなす端面12の1つの鋭角角部側に位置する孔部15の第1の角部に交差する2つの辺部に連なる2つの内周面15aのすくい面とされる端面12側の部分が第1の凸部5の側面5bのうち上部に当接可能とされ、この2つの内周面15aがなす孔部15の第1の角部に対向する第2の角部を形成する、端面12の他の1つの鋭角角部側に位置する孔部15の他の角部に交差する2つの辺部に連なる2つの内周面15aのすくい面とされる端面12側の部分が第2の凸部6の上記側面6cと当接可能とされている。
このように構成された切削インサートを、本実施形態のクランプ機構によって工具本体1のインサート取付座4に取り付けるには、まずインサート本体11が取り付けられていない図6および図7に示す状態からクランプネジ7を緩めて、第2の凸部6の先端面6aを第1の凸部5の後端面5aに摺接させつつ、第2の凸部6を第1の凸部5の上方に引き上げる。
すると、第2の凸部6はインサート取付座4の底面4aに対向する平面視において第1の凸部5に接近し、第1の凸部5の側面5bと第2の凸部6の側面6cとの間隔が小さくなるので、この間隔が、インサート本体11の孔部15の対向する第1、第2の角部を形成する2つずつの内周面15a同士の間隔よりも小さくなったところで、孔部15の内周に第1、第2の凸部5、6を収容するようにしてインサート本体11をインサート取付座4に着座させ、着座面となる端面12を底面4aに密着させる。
次いで、緩めていたクランプネジ7をねじ込むことによって第2の凸部6を第1の凸部5の後端面5aに沿ってインサート取付座4の底面4aに移動させると、上記平面視において第2の凸部6は第1の凸部5から上記第1、第2の角部が対向する方向に離間することにより、図7に示したようにインサート本体11の孔部15の第1の角部(本実施形態では切刃部3の先端側を向く角部)に交差する2つの辺部に連なる内周面15aのすくい面とされる端面12側の部分に第1の凸部5の側面5bのうち上部が当接する。
また、この第1の角部に対向する第2の角部に交差する2つの辺部に連なる内周面15aのすくい面とされる端面12側の部分に第2の凸部6の側面6cが当接し、これにより切削インサートがインサート取付座4に固定されてクランプされる。こうして固定された切削インサートにおいては、インサート取付座4の底面4aとは反対側のインサート本体11の端面12における切刃部3の先端側の鋭角角部に交差する切刃14が切削に使用される。
このように、上記構成の切削インサートのクランプ機構においては、切削インサートをクランプするのに、底面4aから立ち上がってインサート本体11の端面12に交差する周面13が当接する壁面がインサート取付座4に必要とされることがない。従って、工具本体1において、このような壁面のインサート取付座4とは反対側に肉厚を確保する必要もなくなってインサート取付座4周辺のコンパクト化を図ることができ、狭い部分の切削加工が可能となる。
ここで、図12および図13は、このようにインサート取付座4周辺のコンパクト化を図った上記実施形態の刃先交換式バイトの第1、第2の変形例を示すものであり、これらの変形例のように、切削インサートの切刃14における切刃部3の先端部側の突端と、切刃部3が突出したシャンク部2の一側面とは反対側の他側面との幅Wを小さくすることができ、例えば小さな内径の円筒状の被削材の内周切削にも容易に対応可能となる。なお、これら第1、第2の変形例や後述する第2、第3の実施形態において、第1の実施形態と共通する部分には同一の符号を配してある。
これに対して、図14は、これら第1、第2の変形例と同じ形状、寸法の外形を有する切削インサートを、インサート取付座4に上述のような壁面4cを備えた従来の刃先交換式バイトの工具本体1に取り付けた場合を示すものであるが、第1、第2の変形例に比べて上記幅Wが大きくなり、切削加工可能な被削材が制限されざるを得ない。なお、この図14に示す従来の刃先交換式バイトにおいても、第1の実施形態と共通する部分には同一の符号を配してある。
また、このような従来の刃先交換式バイトにおいて、図14に破線で示すようにシャンク部2の幅を例えば第1の変形例と等しくするように追加工した場合、切削インサートの切刃14の上記突端からシャンク部2の側面までの距離Dが大きくなってインサート取付座4周辺の剛性が損なわれるおそれがあるが、これに対して上記第1の変形例では、シャンク部2の幅を小さくしても図12に示したように切削インサートの切刃14の上記突端からシャンク部2の側面までの距離Dを小さく抑えることができ、工具本体1の剛性を確保することが可能となる。
さらに、上記構成の切削インサートのクランプ機構では、切削インサートのインサート本体11に形成される孔部15の寸法、形状を統一しておけば、例えば図15に示すようにインサート本体11の外形の形状や寸法が異なる他の切削インサートをインサート取付座4に取り付けることも可能となる。ここで、この図15では、インサート本体11の外形が正方形板状の切削インサートをクランプしている。
さらにまた、上記構成の切削インサートのクランプ機構では、上述のようにインサート取付座4に壁面を要することがないので、このインサート取付座4の壁面とインサート本体11の周面13との間に段差や隙間が形成されることもなく、段差に切屑が引っかかったり隙間に切屑が詰まったりすることもない。また、二重クランプ式のクランプ機構のようにクランプ駒に切屑が絡まることもないので、円滑で良好な切屑排出性を得ることが可能となる。また、このようなクランプ機構によってクランプされる上記構成の切削インサートでは、孔部15の断面積を大きくすることによってインサート本体11の軽量化や低コスト化を図ることもできる。さらに、インサート本体11の孔部15は断面多角形状であるので、切削インサートの切刃14に近い位置を第1、第2の凸部5、6によって拘束することができ、切削時にインサート本体11に作用するモーメントを抑えて安定した切削を行うことが可能となる。
また、本実施形態では、インサート本体11の孔部15の内周面15aは、インサート取付座4の底面4aとは反対のすくい面とされる端面12側の部分が該底面4aに向かうに従い孔部15の内周側に向かうように傾斜しているとともに、第1の凸部5の側面5bの底面4aとは反対側の上部と第2の凸部6の側面6cは、インサート取付座4の底面4aに向かうに従い、これら第1の凸部5と第2の凸部6の内側に向かうように傾斜している。
そして、上述のように第1の凸部5の側面5bの上部と第2の凸部6の側面6cとが、孔部15のすくい面とされる端面12側の内周面15aに当接することによってインサート本体11がインサート取付座4に固定されてクランプされることにより、この切削インサートの取付の際には、切削に使用される切刃14が配設されるインサート取付座4の底面4aとは反対側の端面12側からインサート本体11をインサート取付座4の底面4aに押し付ける押圧力が作用する。このため、上記切刃14に作用する切削負荷に対して確実にインサート本体11をインサート取付座4に固定することが可能となって、安定した切削加工を行うことができる。
次に、図16および図17は、本発明の第2の実施形態のクランプ機構を示すものであって、インサート取付座4と第1の凸部5とが、工具本体1に着可能に形成された鋼材等からなるシート部材21に形成された場合を示すものである。この第2の実施形態においては、シート部材21は工具本体1の切刃部3の下面側から挿通される取付ネジ22によって締め付けられて工具本体1に取り付けられる。
このような第2の実施形態によれば、インサート取付座4には上述のような壁面が形成されないため、硬質なインサート本体11に接触するのは交換可能なシート部材21だけとなるので、インサート取付座4に損傷が生じた場合でも工具本体1ごと交換する必要がなく、経済的である。なお、この第2の実施形態では、第1、第2の凸部5、6の側面5b、6cがインサート取付座4の底面4aに垂直な平面状とされるとともに、インサート本体11の孔部15の内周面15aも端面12に垂直な平面状とされており、このような第2の実施形態でも第1、第2の凸部5、6が離接可能とされることにより、切削インサートをクランプすることができる。
さらに、図18ないし図20は、本発明の切削インサートのクランプ機構の第3の実施形態を示すものである。この第3の実施形態においては、第1の凸部5と第2の凸部6のうち1つ(本実施形態では第1の実施形態と同じく第1の凸部5)を、工具本体1に一体形成するなどして固定するとともに、この第1の凸部5と第2の凸部6のうち1つには、工具本体1に形成されたクーラント孔23が開口されている。
このクーラント孔23は、工具本体1の切刃部3の下面から第1の凸部5の上面にかけて途中で一段縮径する断面円形に延びており、切刃部3の下面側の開口部にクーラントを供給する図示されない供給管等が接続されて、第1の凸部5の上面からクーラントを吐出する。また、この第3の実施形態における切削インサートには、インサート本体11の端面12の鋭角角部と該鋭角角部側を向く孔部15の第1、第2の角部との間に、鋭角角部側に向かうに従い溝深さが浅くなる溝部12aが形成されている。
このような第3の実施形態によれば、切削に使用されるインサート取付座4の底面4aとは反対側のインサート本体11の端面12における切刃部3先端側の鋭角角部の切刃14に近い第1の凸部5の上面からクーラントを吐出することができるため、効率的に切刃14を冷却、潤滑してインサート寿命の延長を図るとともに、切刃14によって生成される切屑をクーラントの吐出圧によって分断して作業性を向上させることも可能となる。さらに、このクーラントの吐出圧によって切屑の流れを変えて、第1、第2の凸部5、6の上面を切屑が擦過するのを防ぐこともでき、第1、第2の凸部5、6が摩耗するのも防ぐことができる。
なお、図9ないし図11に示した本発明の切削インサートの一実施形態では、すくい面および着座面となるインサート本体11の端面12が平面状とされていたが、上記第3の実施形態のクランプ機構によって取り付けられる切削インサートのように、端面12の鋭角角部と孔部15の第1、第2の角部との間に溝部12aを形成することにより、クーラントを一層確実に切刃14の鋭角角部に供給することができる。
また、このような溝部12a以外に、図21および図22に示す上記実施形態の切削インサートの変形例のように、端面12の鋭角角部と孔部15の第1、第2の角部との間にチップブレーカ溝12bを形成して、切屑の分断を図るようにしてもよい。この変形例の切削インサートでは、インサート本体11の端面12の鋭角角部から切刃14の全長に及ばない所定の長さの範囲にチップブレーカ溝12bが形成されている。
このような変形例の切削インサートによれば、切刃14によって生成される切屑をチップブレーカ溝12bによりカールさせ、細かく分断して処理することができる。また、切刃14の全長に亙ってチップブレーカ溝が形成された一般的な切削インサートに比べ、着座面とされる端面12のインサート取付座4の底面4aの着座面積(図22においてハッチングされた部分の面積)を大きく確保することができるので、安定したクランプが可能であるとともに切削インサートを繰り返し着座させても取付精度がよく、インサート寿命の延長と加工精度の向上を図ることができる。
なお、上記各実施形態のクランプ機構では、第1の凸部5は工具本体1やシート部材21に一体に形成されて固定され、この第1の凸部5に対して第2の凸部6が離接可能とされているが、逆に第2の凸部6を固定して第1の凸部を離接可能としてもよく、第1の凸部5と第2の凸部6との双方を互いに離接可能としてもよい。
また、第1の凸部5を工具本体1に着脱可能に取り付けてもよい。さらに、上記各実施形態では、ネガティブタイプの切削インサートをクランプする場合について説明したが、すくい面とされる端面12と逃げ面とされる周面13とが鋭角に交差するポジティブタイプの切削インサートをクランプするのに本発明を適用することも可能である。
さらに、上記各実施形態では、菱形や正方形の板状のインサート本体11を有する切削インサートをクランプするのに、断面正方形状の孔部15をインサート本体11に形成して、この孔部の対向する第1、第2の角部に交差する辺部に連なる孔部15の内周面15aに第1、第2の凸部5、6の側面5b、6cを当接させてクランプする場合について説明したが、例えば正三角形板状のインサート本体11を有する切削インサートに断面正三角形状の孔部15を形成してクランプするようにしてもよい。
この場合には、第1、第2の凸部5、6のうち一方の側面は孔部15の第1の角部に交差する2つの辺部に連なる内周面15aに当接するが、他方の側面はこの第1の角部に対向する第2の辺部に連なる内周面15aに当接することになる。なお、上記実施形態のように孔部15が断面正方形等の多角形状である場合でも、この正方形の互いに対向する第1の辺部と第2の辺部に連なる内周面15aに第1、第2の凸部5、6を当接させるようにしてもよい。
1 工具本体
2 シャンク部
3 切刃部
4 インサート取付座
4a インサート取付座4の底面
4b クランプネジ孔
5 第1の凸部
5a 第1の凸部5の後端面
5b 第1の凸部5の側面
6 第2の凸部
6a 第2の凸部6の先端面
6b ネジ孔
6c 第2の凸部6の側面
7 クランプネジ
11 インサート本体
12 インサート本体11の端面
13 インサート本体11の周面
14 切刃
15 孔部
15a 孔部15の内周面
θ 第1の凸部5の後端面5aと第2の凸部6の先端面6aがインサート取付座4の底面4aに垂直な直線に対してなす傾斜角
α 第1の凸部5の側面5bの上部と第2の凸部6の側面6cがインサート取付座4の底面4aに垂直な直線に対してなす傾斜角

Claims (3)

  1. 板状をなす切削インサートのインサート本体を刃先交換式切削工具の工具本体におけるインサート取付座に着脱可能に取り付ける切削インサートのクランプ機構であって、
    上記インサート本体には、該インサート本体の周面に交差する端面に開口する断面多角形状の孔部が形成され、該インサート本体は、上記孔部の開口部を上記インサート取付座の底面に向けて取り付けられるとともに、
    上記工具本体の上記インサート取付座の底面には、上記インサート本体の孔部の第1の角部に交差する2つの辺部または第1の辺部に連なる内周面と、この第1の角部または第1の辺部に対向する第2の角部に交差する2つの辺部または第2の辺部に連なる内周面とにそれぞれ当接する側面を有する第1の凸部と第2の凸部とが設けられ、
    これら第1の凸部と第2の凸部のうち少なくとも一方は、他方に対して上記孔部の上記第1の角部または第1の辺部と上記第2の角部または第2の辺部とが対向する方向に離接可能とされており、
    上記第1の凸部と第2の凸部のうち1つは、上記工具本体に固定されるとともに、この第1の凸部と第2の凸部のうち1つには、上記工具本体に形成されたクーラント孔が開口していることを特徴とする切削インサートのクランプ機構。
  2. 上記孔部の内周面は、上記インサート取付座の底面とは反対側の部分が該底面に向かうに従い上記孔部の内周側に向かうように傾斜しているとともに、
    上記第1の凸部と第2の凸部の上記側面は、少なくとも上記インサート取付座の底面とは反対側の部分が該底面に向かうに従い、これら第1の凸部と第2の凸部の内側に向かうように傾斜していることを特徴とする請求項1に記載の切削インサートのクランプ機構。
  3. 請求項1または請求項2に記載の切削インサートのクランプ機構によって上記工具本体に着脱可能に取り付けられる切削インサートであって、
    上記インサート本体の周面に交差する端面には断面多角形状の孔部が開口していることを特徴とする切削インサート。
JP2018061323A 2018-03-28 2018-03-28 切削インサートのクランプ機構および切削インサート Active JP7008905B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018061323A JP7008905B2 (ja) 2018-03-28 2018-03-28 切削インサートのクランプ機構および切削インサート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018061323A JP7008905B2 (ja) 2018-03-28 2018-03-28 切削インサートのクランプ機構および切削インサート

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019171508A JP2019171508A (ja) 2019-10-10
JP7008905B2 true JP7008905B2 (ja) 2022-01-25

Family

ID=68167941

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018061323A Active JP7008905B2 (ja) 2018-03-28 2018-03-28 切削インサートのクランプ機構および切削インサート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7008905B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020116708A (ja) * 2019-01-25 2020-08-06 三菱マテリアル株式会社 切削インサートのクランプ機構

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021104570A (ja) * 2019-12-27 2021-07-26 三菱マテリアル株式会社 チップブレーカーピース付き刃先交換式切削工具

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4507023A (en) 1981-05-30 1985-03-26 Tokyo Shibaura Denki Kabushiki Kaisha Cutting tool
WO2011111198A1 (ja) 2010-03-10 2011-09-15 株式会社タンガロイ クランプ補助部材およびそのクランプ補助部材を備えた切削工具
JP3183669U (ja) 2013-03-14 2013-05-30 株式会社松岡カッター製作所 加工用刃物

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4507023A (en) 1981-05-30 1985-03-26 Tokyo Shibaura Denki Kabushiki Kaisha Cutting tool
WO2011111198A1 (ja) 2010-03-10 2011-09-15 株式会社タンガロイ クランプ補助部材およびそのクランプ補助部材を備えた切削工具
US20130004252A1 (en) 2010-03-10 2013-01-03 Tungaloy Corporation Clamp Auxiliary Member and Cutting Tool with the Clamp Auxiliary Member
JP3183669U (ja) 2013-03-14 2013-05-30 株式会社松岡カッター製作所 加工用刃物

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020116708A (ja) * 2019-01-25 2020-08-06 三菱マテリアル株式会社 切削インサートのクランプ機構

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019171508A (ja) 2019-10-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7785045B2 (en) Insert with a mounting hole and toolholder including a cutting insert
JP5451612B2 (ja) 切削工具およびそのための切削インサート
JP5363469B2 (ja) 削屑取除き式機械加工用のツール、及びその本体とインデックス可能な切削インサート
US8337123B2 (en) Cutting insert, cutting tool, and cutting method using the cutting tool
JP5522253B2 (ja) 刃先交換式切削工具
JP6048715B1 (ja) 切削インサート、工具ボデーおよび切削工具
WO2017122715A1 (ja) 切削インサートおよび刃先交換式切削工具
JP2006508810A (ja) 接線切削用インサート及びフライス
JP7008905B2 (ja) 切削インサートのクランプ機構および切削インサート
WO2015137509A1 (ja) 切削インサート、工具ボデーおよび切削工具
JP5157660B2 (ja) 切削インサートおよびインサート着脱式切削工具
CZ2005580A3 (cs) Polohovatelná britová desticka
WO2017135291A1 (ja) 刃先交換式バイト用ホルダ
JP5988010B2 (ja) 切削インサート、工具ボデーおよび切削工具
JP4940863B2 (ja) スローアウェイ式回転工具
JP4952068B2 (ja) スローアウェイ式回転工具
JP4383129B2 (ja) スローアウェイ式切削工具
WO2020045438A1 (ja) 切削インサートおよび刃先交換式切削工具
JP4962157B2 (ja) 押え金、工具ホルダ、およびスローアウェイ式切削工具
JP5664409B2 (ja) 刃先交換式ラフィングエンドミル
JP7396140B2 (ja) ねじ切り切削用インサートおよびねじ切り切削用刃先交換式バイト
JP2006167818A (ja) 溝入れ加工用刃先交換式チップ及びそのチップの取付けホルダ
JP4952171B2 (ja) スローアウェイ式回転工具
JP2015229235A (ja) 刃先交換式切削工具ホルダ
JP2022064144A (ja) 切削インサートの締結構造および刃先交換式切削工具

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200929

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210730

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211005

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211108

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20211116

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20211129

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7008905

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150