JP3183423B2 - カラーフィルタ - Google Patents

カラーフィルタ

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JP3183423B2
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忠宏 古川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、液晶テレビ等のカラ
ー表示のために用いるカラーフィルタに関し、特に、吸
光特性だけでなく、耐熱性および耐光性にすぐれた染料
タイプのカラーフィルタに関する。
【0002】
【従来の技術およびその問題点】カラーフィルタの着色
フィルタ画素材料の一つとして、たとえば特公昭4−2
43号の公報が示すように、ポリイミド系あるいは感光
性アクリル系等の耐熱性樹脂、およびその樹脂中に溶解
した染料を主成分としたものが知られている。この種の
着色フィルタ画素材料を用いる場合、スピン・コーティ
ング等で塗布した被膜をフォトリソグラフィ技術によっ
てパターンニングすることができるので、印刷法に比べ
て高精度な画素パターンを得ることができる。また、パ
ターンニング後に染色する染色法に比べて、パターンニ
ングする前に樹脂を着色しているので、より均一で、か
つより高い色濃度を得ることができる。
【0003】一方、パターンニング前に着色する、この
種の染料タイプのカラーフィルタは、着色樹脂材料を用
いる点で同種の顔料分散タイプのカラーフィルタに比べ
て、光量損失および吸光特性にすぐれている反面、耐光
性および耐熱性に難点があるといわれる。そこで、染料
タイプのカラーフィルタについては、耐熱性等の耐性の
向上が一番のネックである。その点、従来一般に、そう
した耐性上の難点は、顔料と染料との各材料の特性から
生じる本質的な問題であると考えられていた。そのた
め、染料タイプのカラーフィルタの耐性を向上させる手
段として、従来では、耐性にすぐれた染料を見い出すと
いう観点からの開発が専らなされていた。したがって、
この種のカラーフィルタ用の染料としては、染料の中で
も耐性の点で比較的すぐれた、アゾ系、アントラキノン
系、含金属アゾ系のものが一般に用いられているだけで
ある。ところが、それらの染料は、吸光係数が比較的小
さいため、充分な色濃度を得ることが難しく、また、含
金属アゾ系染料にはにごりを生じるという問題もあっ
た。
【0004】
【発明の目的】この発明は、着色樹脂材料を用いる染料
タイプのカラーフィルタについて、色特性および耐性の
両面ですぐれたものを提供することを目的とする。
【0005】
【発明の内容】この発明では、耐熱性樹脂の中に溶解す
る染料として、キサンテン染料を用いる。このキサンテ
ン染料は、キサンテン環を含む一群の染料であり、一般
に、発色性にはすぐれているが、耐熱性および耐光性の
点で劣る染料として知られている。そのため、従来一般
に、染料タイプのカラーフィルタの材料としては、全く
検討の外におかれていたものである。しかし、いろいろ
と実験し検討したところ、このキサンテン染料を、ポリ
イミド系や感光性アクリル系の特定の耐熱性樹脂で包囲
した状態におくと、その染料の耐熱性および耐光性が大
きく向上することが判明した。これは、染料が樹脂によ
って、酸素が遮断された密閉状態とされること、そし
て、ポリイミドや感光性アクリルには、染料と反応する
ような官能基がないためであると考えられる。特に、ポ
リイミド系樹脂に包囲されたキサンテン染料は、250
℃以上の耐熱性とすぐれた耐光性を示す。
【0006】キサンテン染料としては、アシッド・レッ
ド52(アシッド・ローダミン)、アシッド・レッド9
4(ローズ・ベンガル)、アシッド・レッド92(フロ
キシン)、アシッド・レッド87(エオシン)、アシッ
ド・レッド51(エリスロシン)等を用いることができ
る。
【0007】こうしたキサンテン染料は、必要とする色
濃度が得られるだけ樹脂あるいは樹脂溶液に溶かし込む
が、必要に応じて複数種の染料を用いることもできる
し、シランカップリング剤等の添加剤とともに用いるこ
ともできる。
【0008】この発明によれば、着色のための染料とし
て、キサンテン染料を用いることによって、色特性にす
ぐれていることは勿論のこと、耐熱性および耐光性の点
でも顔料タイプのものと同等の染料タイプのカラーフィ
ルタを得ることができる。
【0009】次に、実際の実験例を通して、この発明に
よる具体的な効果を明らかにする。
【実施例1】赤色のフィルタ画素を形成するため、アシ
ッド・ローダミンをポリイミド前駆体溶液に所定量含有
させた着色樹脂材料を用意した。その着色樹脂材料をガ
ラス基板の一面にスピン・コーティングし、その後、循
環式クリーンオーブン中で200℃程度の熱処理をした
場合と、さらに250℃での熱処理を付け加えた場合と
について吸光特性を調べた。その結果、いずれの場合に
も、その吸光特性に変化は見られなかった。他方、比較
のために、同じアシッド・ローダミンに対し、樹脂とし
てポリビニルアルコール(PVA)を用い、スピン・コ
ーティングした後、180℃で30分および220℃で
30分と順次熱処理した場合と、さらに220℃で1時
間の熱処理を付け加えた場合の各吸光特性を調べた。図
1に実線で示す特性A−1と破線で示す特性B−1から
分かるように、アシッド・ローダミンは、PVAとの組
合せによっては良好な耐熱性が得られなかった。
【0010】
【実施例2】実施例1と同様にして、フロキシンとポリ
イミドとの組合せ、およびフロキシンとPVAとの組合
せについて調べた。図2がその結果を示す吸光特性図で
ある。各熱処理後の特性A−2、B−2、B−3から分
かるように、PVA中では良好な耐熱性が得られなかっ
たのに対し、ポリイミド中では250℃以上の耐熱性が
得られた。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による効果を説明するための特性図で
ある。
【図2】この発明による効果を説明するための別の特性
図である。
【符号の説明】
A−1,B−1,A−2,B−2,B−3 特性曲線

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基体上に配置される着色フィルタ画素
    が、ポリイミド系の耐熱性樹脂およびその樹脂中に溶解
    した染料を主成分とした材料からなるカラーフィルタに
    おいて、前記染料は主成分として前記着色フィルタ画素
    を着色するためのものであり、しかも、その染料はキサ
    ンテン染料であり、前記耐熱性樹脂の中に溶解し耐熱性
    樹脂に包囲されており、250℃以上の耐熱性がある
    とを特徴とするカラーフィルタ。
  2. 【請求項2】 前記主成分としての染料が複数種であ
    る、請求項1のカラーフィルタ。
  3. 【請求項3】 前記着色フィルタ画素は、補助的な添加
    剤をさらに含む、請求項1あるいは2のカラーフィル
    タ。
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