JP3182901U - 天窓装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】「既に開口部が閉状態となっているにもかかわらず、操作員が閉操作を継続すると、天窓装置が損傷するといった不具合」、及び「開口部が閉状態となっていないにもかかわらず、操作員が閉操作を終了してしまうと、天窓装置から室内に雨水等が進入するといった不具合」の発生を抑制する天窓装置を提供する。
【解決手段】第1ポジションと第2ポジションとの間で変位し、第1ポジションに位置したときに開口部3Aが閉状態であることを示すとともに、検知ケーブルから力を受けて変位する表示体を備える。これにより、可動部5が変位して開口部3Aが閉じられたときに、当該変位と機械的に連動させて表示体を第1ポジションとすることができる。つまり、操作員等は、表示体が第1ポジションに位置したことを視認すれば、可動部5の状態を目視にて確認することなく、開口部3Aが閉状態となった認識できる。
【選択図】図1

Description

本考案は、天窓装置(「トップライト」ともいう。)に関する。
天窓装置とは、例えば、特許文献1に記載されているように、固定部、及び固定部に対して変位して開口部を開閉する可動部を備える天窓装置である。そして、特許文献1に記載の考案では、電動モータにて可動部を固定部に対して昇降させている。
特開2000−243111号公報
ところで、操作員や作業者等が、ハンドルボックス等の操作部を操作して可動部を固定部に対して昇降させる方式(以下、手動方式ともいう。)では、以下に説明する不具合が発生するおそれがある。
すなわち、通常、可動部及び固定部と操作部とは離間している。しかも、多くの場合、操作部を操作員等が操作する際に、操作員等は、可動部の状態を目視にて確認することができない。
このため、既に開口部が閉状態となっているにもかかわらず、操作員が閉操作を継続すると、操作部及び可動部に過度な力が作用してしまい、天窓装置が損傷してしまう可能性がある。逆に、開口部が閉状態となっていないにもかかわらず、操作員が閉操作を終了してしまうと、天窓装置から室内に雨水等が進入してしまうおそれがある。
本考案は、上記点に鑑み、上記不具合の発生を抑制可能な天窓装置を提供することを目的とする。
本考案は、上記目的を達成するために、開口部(3A)を有する固定部(3)、及び固定部(3)に対して変位して開口部(3A)を開閉する可動部(5)を備える天窓装置であって、可動部(5)が変位する際に操作員により操作される操作部(11)と、可動部(5)の変位に機械的に連動して稼働するケーブル(17)と、第1ポジションと第2ポジションとの間で変位し、第1ポジションに位置したときに開口部(3A)が閉状態であることを示すとともに、ケーブル(17)から力を受けて変位する表示体(15)とを備えることを特徴とする。
これにより、本考案では、可動部(5)が変位して開口部(3A)が閉じられたときに、当該変位と機械的に連動させて表示体(15)を第1ポジションとすることができる。つまり、操作員等は、表示体(15)が第1ポジションに位置したことを視認すれば、可動部(5)の状態を目視にて確認することなく、開口部(3A)が閉状態となった認識できる。したがって、本考案では、上記不具合の発生を抑制できる。
因みに、上記各手段等の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段等との対応関係を示す一例であり、考案は上記各手段等の括弧内の符号に示された具体的手段に限定されるものではない。
本考案に係る天窓装置1の概要を示す図である。 本考案に係る天窓装置1の特徴を示す図である。 本考案の実施形態に係る操作部11の概要を示す図である。 本考案の実施形態に係る前面カバー11Fの概要を示す図である。 本考案の実施形態に係る状態表示装置13の概要を示す図である。 (a)及び(b)は、本考案の実施形態に係る表示窓11Hの表示形態を示す図である。 本考案の実施形態に係る検知レバー19及びカム21の概要を示す図である。
以下に説明する「考案の実施形態」は実施形態の一例を示すものである。つまり、実用新案登録請求の範囲に記載された考案特定事項等は、下記の実施形態に示された具体的手段や構造等に限定されるものではない。
そして、本実施形態は排煙用の天窓装置に本考案を適用したものである。以下、考案の実施形態を図面と共に説明する。なお、各図に付された方向を示す矢印等は、各図相互の関係を理解し易くするために記載したものであり、本考案は、各図に付された方向に限定されるものではない。
1.天窓装置の概要
天窓装置1は、図1に示すように、固定部3及び可動部5を備える。固定部3は、開口部3Aを有するとともに、当該開口部3Aの外縁枠を構成する。なお、本実施形態に係る固定部3は、アルミニウム等の軽金属にて構成された矩形枠状又は円形枠状に構成されている。そして、固定部3は、建築物の屋根等に固定されている。
可動部5は、固定部3に対して変位することにより開口部3Aを開閉する。そして、可動部5が図1の実線で示す位置(以下、閉ポジションという。)では、開口部3Aは閉じた状態となる。可動部5が図1の二点鎖線で示す位置(以下、開ポジションという。)では、開口部3Aは開いた状態となる。
なお、可動部5は、固定部3と同一形状の枠体5A、並びに枠体5Aにより構成された開口部5Bを閉塞する第1閉塞体5C及び第2閉塞体5Dを有している。第1閉塞体5Cは、開口部5Bの開口面と平行な平板状の部材である。第2閉塞体5Dは、固定部3から離間する向きに突出した球面状の部材である。
2.変位機構
変位機構7は、可動部5を固定部3に対して変位させる機構である。当該変位機構7は、図2に示すように、リンク部9及び操作部11を有している。
<リンク部>
リンク部9は、第1リンク体9A及び第2リンク体9Bを有している。第1リンク体9Aは、その長手方向一端側が固定部3に揺動可能に組み付けられている。
一方、第1リンク体9Aの長手方向他端側は、可動部5に揺動可能に連結され、かつ、その連結箇所は、可動部5の移動方向(本実施形態では、上下方向)と直交する方向に移動可能となっている。
固定部3には、第1リンク体9Aを揺動させる弾性力を第1リンク体9Aに作用させるばね(図示せず。)が設けられている。このばねは、第1リンク体9Aの長手方向他端側を開ポジション側から閉ポジション側に揺動するときに弾性変形量が増大する。
このため、上記ばねは、第1リンク体9Aの長手方向他端側を開ポジション側に揺動させる弾性力を発揮する。なお、本実施形態に係るばねは、棒状に形成された弾性体のねじり変形を利用したトーションバーである。
第2リンク体9Bの長手方向一端側は、固定部3に揺動可能に連結されている。一方、第2リンク体9Bの長手方向他端側は、可動部5に揺動可能に連結され、かつ、その連結箇所は、可動部5の移動方向と直交する方向に移動可能となっている。
そして、第1リンク体9Aと第2リンク体9Bとは、互いに長手方向中間部に揺動可能に連結されている。つまり、リンク部9は、第1リンク体9A及び第2リンク体9Bにより「X」字状に構成されている。そして、可動部13の変位に応じて第1リンク体9Aと第2リンク体9Bとのなす角が変化する。
<操作部>
操作部11は可動部5が変位する際に操作員により操作されるオペレータである。すなわち、操作部11は、図3に示すように、可動部5に連結された操作ケーブル11Aを巻き取る巻取機構11B、及び巻取機構11Bを収納する収納箱11C等を有している。
巻取機構11Bは、操作ケーブル11Aを巻き取る巻取ドラム(図示せず。)、及び当該巻取ドラムの回転可能方向を制御するラチェット機構(図示せず。)等を有している。ラチェット機構は、後述する開放ボタン11D及び巻取ハンドル11Eの操作状況に応じて巻取ドラムの回転可能方向を制御する。
そして、操作ケーブル11Aが巻取ドラムに巻き取られていくと、可動部5は開ポジション側から閉ポジション側に変位する。また、巻取ドラムに巻き取られていた操作ケーブル11Aが開放されると、可動部5は、上記ばねの弾性力により閉ポジション側から開ポジション側に変位する。
開放ボタン11D及び巻取ハンドル11Eは、図4に示すように、操作部11の前面カバー11Fに設けられている。なお、前面カバー11Fは、操作部11の前面に位置し、収納箱11Cの前面側を閉塞する蓋体である。
開放ボタン11Dは、図3に示す矢印の向きに巻取ドラムを回転可能とするための操作部である。そして、開放ボタン11Dが押圧されると、巻取ドラムが図3に示す矢印の向きに回転可能な状態、つまり巻取ドラムに巻き取られていた操作ケーブル11Aを開放可能な状態となる。したがって、開放ボタン11Dが押圧されると、上記ばねの弾性力により天窓装置1が開く。
また、巻取ハンドル11Eは、操作ケーブル11Aを巻き取る向きに巻取ドラムを回転させる操作部である。巻取ハンドル11E(図4の荒い斜線部分)の下端側には、図4に示すように、巻取ハンドル11Eを前面カバー11Fに対して回転可能に連結し、かつ、巻取ハンドル11Eを前面カバー11Fに対して揺動可能とする連結部11Gが設けられている。
そして、巻取ハンドル11Eが前面カバー11Fに収納された状態で開放ボタン11Dが押圧されると、巻取ハンドル11Eが前面側に倒れて回転操作可能な状態となる。また、連結部11Gは、ワンウェイクラッチ(図示せず。)を介して上記の巻取ドラムに連結されている。
ワンウェイクラッチは、巻取ドラムから巻取ハンドル11Eへの回転力の伝達を遮断し、かつ、巻取ハンドル11Eから巻取ドラムへ回転力を伝達する。このため、巻取ドラムに巻かれている操作ケーブル11Aが開放されているとき、つまり巻取ドラムが図3に示す矢印の向きに回転しているときには、巻取ハンドル11Eは回転しない。
一方、操作ケーブル11Aを巻き取る向き、つまり図3に示す矢印と反対向きに巻取ハンドル11Eが回転すると、ラチェット機構は、操作ケーブル11Aを巻き取る向きに巻取ドラムが回転することを許容し、かつ、図3の矢印の向きに巻取ドラムが回転することを規制する。なお、巻取ハンドル11Eは、操作ケーブル11Aを巻き取る向きと反対向きに回転させることはできない。
3. 状態表示装置
3.1 状態表示装置の概要
操作部11には、図3に示すように、状態表示装置13の主要部が組み込まれている。状態表示装置13は、少なくとも天窓装置1が閉状態であることを表示する。そして、状態表示装置13は、図5に示すように、少なくとも表示体15及び検知ケーブル17を有している。
表示体15は、前面カバー11Fの裏面側であって、表示窓11Hに対応する部位に配設されている。表示窓11Hは、前面カバー11Fの表裏を貫通した長穴状の貫通穴である。なお、本実施形態では、表示窓11Hは、図4に示すように、その長手方向が上下方向に直線状に延びた貫通穴である。
また、表示体15は、検知ケーブル17の移動に対して機械的に連動して第1ポジションと第2ポジションとの間で変位する。第1ポジションとは、図5の二点鎖線で示す位置である。そして、表示体15が第1ポジションにあるときには、図6(a)に示すように、表示窓11Hの長手方向一端側に位置して開口部3Aが閉状態であることを示す。
第2ポジションとは、図5の実線で示す位置であって、第1ポジションに対して表示窓11Hの長手方向に沿ってずれた位置、つまり、図6(b)に示すように、表示窓11Hの長手方向他端側の位置である。
なお、表示体15が第2ポジションにあるときには、後述するように、少なくとも開口部3Aが閉状態ではない、つまり開口部3Aが開いていることを意味する。したがって、し、表示体15が第2ポジションにあっても、開口部3Aが開状態(全開)でない場合がある。
検知ケーブル17は、可動部5の変位に機械的に連動して稼働し、可動部5の変位を表示体15に伝達する。そして、本実施形態では、検知ケーブル17と操作ケーブル11Aとを別々に設けている。
なお、操作ケーブル11A及び検知ケーブル17は、共にアウターチューブ及び当該アウターチューブ内を滑り変位するインナーワイヤー等を有するコントロールケーブルである。したがって、本実施形態において、操作ケーブル11A及び検知ケーブル17とは、特に断りをした場合を除き、操作ケーブル11Aのインナーワイヤー、及び検知ケーブル17のインナーワイヤーを意図する。また、操作ケーブル11A又は検知ケーブル17が稼働又は変位するとは、インナーワイヤーがアウターチューブ内を滑り変位することを意味する。
3.2 状態表示装置の詳細構成
固定部3には、図7に示すように、検知レバー19が変位可能に組み付けられている。検知レバー19には、検知ケーブル17の長手方向一端側が連結されている。このため、検知レバー19の変位に機械的に連動して検知ケーブル17が変位する。なお、本実施形態に係る検知レバー19は、支持軸19Aを中心に、実線で示す位置と二点鎖線で示す位置との間を揺動変位する。
また、カム21は、検知レバー19を押圧する押圧部材である。このカム21は、可動部5と一体的に変位する平板状のカムである。一方、検知レバー19の先端側には、カム21と接触する当接部19Bが設けられている。
なお、本実施形態に係る当接部19Bは、回転可能なローラにより構成されている。そして、カム21が当接部19Bに接触し後、更にカム21が固定部3側に変位すると、当接部19Bは、カム21に接触しながら、カム21の変位方向と交差する方向に回転移動する。
因みに、カム21を可動部5に組み付ける組付部23は、第1組付部23A、第2組付部23B及び連結部23C等を有して構成されている。第1組付部23Aは、ねじ等の締結手段により可動部5に固定されている。第2組付部23Bは、カム21に一体形成された部位であって、帯板状の部材がL字状に曲げられた部位である。
連結部23Cは、第1組付部23Aと連結部23Cとを連結する部材である。そして、本実施形態に係る連結部23Cは、ボルトB1及び一対のナットN1、N2を有して構成されている。
このため、天窓装置1の組立作業者は、ナットを締め付ける位置を調整することにより、可動部5に対するカム21の位置を調整できる。つまり、本実施形態に係る連結部23Cは、カム21の位置を調整する調整機能を有している。
一方、検知ケーブル17の長手方向他端側は、図5に示すように、連動体25に連結されている。連動体25は、操作部11内に変位可能に設けられ、検知ケーブル17と一体的に変位する部材である。
すなわち、連動体25の変位方向一端側には、検知ケーブル17が連結される連結部25Aが設けられている。連動体25の変位方向他端側には、表示体15に力を作用させて表示体15を変位させる作用部25Bが設けられている。
なお、本実施形態に係る連動体25は、検知ケーブル17が稼働すると、これに連動して上下方向に変位する。したがって、連動体25の変位方向一端側とは、連動体25の上端側を意味する。連動体25の変位方向他端側とは、連動体25の下端側を意味する。
連結部25Aには、検知ケーブル17の終端部に設けられた係止部17Aが引っ掛かって係止される。作用部25Bは、連動体25の変位方向一端側に向けて表示体15を押圧する。因みに、連結部25A及び作用部25Bは、SPCC等の鋼板にプレス加工を施すことにより、連動体25と共に一体形成されている。
なお、作用部25B及び表示体15のうち少なくとも一方には、作用部25Bに対する表示体15の相対位置を調整する調整部25Cが設けられている。本実施形態では、調整部25Cは作用部25Bに設けられ、かつ、調整部25Cはボルト等のねじにより構成されている。
つまり、天窓装置1の組立作業者は、組立現場の状況に応じて、天窓装置1が閉状態となったときに、表示体15が図5の二点鎖線で示す第1ポジションに位置するように、調整部25C及び連結部23Cを調整する。
第1ばね27は、上記した変位方向一端側から他端側に向かう向き、つまり下方側に向けて連動体25を変位させる弾性力を発揮する。すなわち、本実施形態に係る第1ばね27は、コイルばねであって、その伸縮方向一端側は連動体25に連結され、他端側は収納箱11Cに連結されている。
第1ばね27は、図3に示すように、偶数本(本実施形態では、2本)設けられている。これら第1ばね27は、検知ケーブル17が連動体25に作用させる張力の作用線L1を挟んで対称の位置に同数本(本実施形態では、1本)ずつ配設されている。
なお、本実施形形態では、図5に示すように、第1ばね27と連動体25との連結箇所と作用線L1とが前後方向にずれている。このため、連動体25に発生する偶力が連動体25の変位を阻害するおそれがある。そこで、本実施形態では、連動体25の変位を案内する案内部材(図示せず。)を収納箱11Cに設けている。
また、本実施形態に係る表示体15は、前面カバー11Fに組み付けられており、連動体25には組み付けられていない。そして、表示体15は、調整部25Cを介して作用部25Bから押圧力F1を受ける。
しかし、表示体15は、押圧力F1と逆向きの力を作用部25B、つまり連動体25から受けない。なお、押圧力F1の向きは、連動体25の変位方向他端側から一端側に向かう向き、つまり下側から上側に向かう向きである。
そこで、本実施形態では、図4に示すように、第2ばね15Aを設けている。この第2ばね15Aは、押圧力F1と逆向きの力を表示体15に作用させている。なお、第2ばね15Aは、コイルばねであって、その伸縮方向一端側が表示体15に連結され、他端側が前面カバー11Fに連結されている。
因みに、前面カバー11Fは、収納箱11Cに対して着脱可能である。そこで、前面カバー11Fには、表示体15を前面カバー11Fに対して変位可能に保持する保持部(図示せず。)が設けられている。このため、表示体15は、当該保持部に案内されながら前面カバー11Fに対して変位できる。
3.3 状態表示装置の作動
本実施形態では、状態表示装置13の表示形態(図6参照)は、検知レバー19の位置に応じて変化する。
すなわち、検知レバー19が変位すると、その変位は検知ケーブル17を介して連動体25に伝達される。検知レバー19が図7の実線で示す位置にある場合、つまり可動部5と固定部3との離間距離D1が予め設定された距離(以下、所定距離という。)より大きい場合には、表示体15は第2ポジションに位置する。
可動部5が固定部3に近づき、離間距離D1が所定距離以下となって検知レバー19にカム21が接触すると、離間距離D1の縮小応じて検知レバー19が、図7の二点鎖線で示す位置に近づいていくと同時に、表示体15は第2ポジションから第1ポジション側に変位する。つまり、本実施形態に係る検知レバー19は、可動部5が固定部3に対して予め設定された位置まで近接したときに、可動部5の変位に連動して変位する。
そして、検知レバー19が図7の二点鎖線で示す位置となったとき、つまり天窓装置1が閉状態となったときに、表示体15は第1ポジションとなる。また、検知レバー19が、図7の実線で示す位置から二点鎖線で示す位置側に変位するほど、第1ばね27及び第2ばね15Aの弾性変形量は増大する。
このため、可動部5が固定部3に対して離間変位すると、検知レバー19は、第1ばね27の弾性力により図7の実線で示す位置側に変位し、かつ、表示体15は、第2ばね15Aの弾性力により第2ポジション側に変位する。
4.本実施形態に係る状態表示装置の特徴
上述のように、本実施形態では、可動部5が変位して開口部3Aが閉じられたときに、当該変位と機械的に連動させて表示体15を第1ポジションとすることができる。つまり、操作員等は、表示体15が第1ポジションに位置したことを視認すれば、可動部の状態を目視にて確認することなく、開口部3Aが閉状態となった認識できる。
また、本実施形態では、操作部11に連結され、操作員の操作を可動部5に伝達する操作ケーブル11Aを備えることを特徴としている。
これにより、本実施形態では、操作ケーブル11Aとは別に表示体15を変位させる検知ケーブル17が設けられた構成となる。したがって、操作ケーブル11Aと検知ケーブル17とを1つのケーブルで構成する場合に比べて天窓装置1の設計自由度を高めることができる。
すなわち、操作ケーブル11Aは、可動部5を変位させるためのケーブルであるの対して、検知ケーブル17は表示体15を変位させるケーブルである。このため、各ケーブルに求められる機能は大きく相違する。
このため、仮に、操作ケーブル11Aと検知ケーブル17とを1つのケーブルで構成すると、上記機能の相違を十分に考慮する必要があるのに対して、操作ケーブル11Aと検知ケーブル17とを別々に設ければ、容易に各機能に適した構造とすることが可能となる。
また、本実施形態のごとく、操作ケーブル11Aとは別に検知ケーブル17を設ける構成であると、表示体15及び検知ケーブル17を備えていない既設の天窓装置に対して、表示体15及び検知ケーブル17を後付することが可能となる。
また、本実施形態では、検知ケーブル17の長手方向一端側が連結され、固定部3に変位可能に固定された検知レバー19を備え、検知レバー19は、可動部5が固定部3に対して予め設定された位置まで近接したときに、可動部5の変位に連動して変位することを特徴としている。
これにより、本実施形態では、検知レバー19の大きさ及び検知ケーブル17の長さが大きくなることを抑制できる。つまり、仮に、検知レバー19及び検知ケーブル17が、可動部5の変位に完全に連動する構成であると、検知レバー19の大きさ及び検知ケーブル17の長さは、可動部5の最大変位寸法に対応した寸法にならざるを得ない。
しかし、本実施形態では、検知レバー19は、可動部5が固定部3に対して予め設定された位置まで近接する前の状態では、可動部5に連動して変位しない。つまり、検知レバー19の大きさ及び検知ケーブル17の長さを、可動部5の最大変位寸法に対応した寸法とする必要がない。したがって、検知レバー19の大きさ及び検知ケーブル17の長さが大きくなることを抑制できる。
また、検知レバー19は固定部3に組み付けられている。このため、可動部5が固定部3に対して最も離間して開口部が全開状態となったときに、検知ケーブル17が開口部3Aを横切るように敷設されてしまうことを抑制できる。したがって、天窓装置1の実質的な採光面積が減少してしまうことを抑制できる。
(その他の実施形態)
上述の実施形態では、操作ケーブル11Aと検知ケーブル17とが独立して設けられていたが、本考案はこれに限定されるものではなく、例えば、操作ケーブル11Aと検知ケーブル17とを1つのケーブルで構成してもよい。
また、上述の実施形態では、操作ケーブル11A及び検知ケーブル17は、共にアウターチューブ及び当該アウターチューブ内を滑り変位するインナーワイヤー等を有するコントロールケーブルであったが、本考案はこれに限定されるものではない。
具体的には例えば、アウターチューブを廃止し、インナーワイヤー相当のケーブルのみからなるコントロールケーブルにて操作ケーブル11A及び検知ケーブル17のうち少なくとも一方を構成してもよい。
また、上述の実施形態に係る表示窓11Hは、前面カバー11Fの表裏を貫通した長穴状の貫通穴であて、かつ、その長手方向が上下方向に直線状に延びた貫通穴であった。しかし、本考案はこれに限定されるものではなく、例えば、円弧状の長穴、又は表示体15の変位方向両端に相当する部位に設けられた複数の丸穴状の貫通穴等により表示窓11Hを構成してもよい。
また、上述の実施形態では、検知ケーブル17の移動方向と表示体15の変位方向とが平行であったが、本考案はこれに限定されるものではない。例えば、検知ケーブル17の移動方向と表示体15の変位方向とが交差した構成、又は検知ケーブル17の移動の向きと表示体15の変位方向の向きとが逆向きである構成であってもよい。
また、上述の実施形態では、検知レバー19は、可動部5が固定部3に対して予め設定された位置まで近接したときに、可動部5の変位に連動して変位する構成であったが、本考案はこれに限定されるものではない。すなわち、例えば、リンク部9に検知ケーブル17を連結する等の構成とすることにより、常に可動部5の変位に連動して検知ケーブル17が稼働する構成としてよい。
また、上述の実施形態に係る検知レバー19は揺動変位したが、本考案はこれに限定されるものではなく、例えば、検知レバー19を可動部5の変位方向に平行変位する構成としてもよい。
また、上述の実施形態では、検知レバー19は固定部3に設けられ、カム21は可動部5に設けられていたが、本考案はこれに限定されるものではなく、例えば、検知レバー19は可動部5に設けられ、カム21が固定部3に設けられていてもよい。
また、上述の実施形態では、可動部5が固定部3に対して上下方向に平行移動する方式の天窓装置1であったが、本考案はこれに限定されるものではなく、可動部5が固定部3に対して揺動変位する方式の天窓装置であってもよい。
また、考案は、実用新案登録請求の範囲に記載された考案の趣旨に合致するものであればよく、上述の実施形態に限定されるものではない。
1… 天窓装置 3… 固定部 3A… 開口部 5… 可動部 5A… 枠体
5B… 開口部 5C… 第1閉塞体 5D… 第2閉塞体 7… 変位機構
9… リンク部 9A… 第1リンク体 9B… 第2リンク体 11… 操作部
11A… 操作ケーブル 11B… 巻取機構 11D… 開放ボタン
11E… 巻取ハンドル 11F… 前面カバー 11C… 収納箱
11G… 連結部 11H… 表示窓 13… 状態表示装置 15… 表示体
17… 検知ケーブル 17A… 係止部 19… 検知レバー 19A… 支持軸
19B… 当接部 21… カム 23… 組付部 23A… 第1組付部
23B… 第2組付部 23C… 連結部 25… 連動体 25A… 連結部
25B… 作用部 25C… 調整部

Claims (3)

  1. 開口部を有する固定部、及び前記固定部に対して変位し、前記開口部を開閉する可動部を備える天窓装置であって、
    前記可動部が変位する際に操作員により操作される操作部と、
    前記可動部の変位に機械的に連動して稼働するケーブルと、
    第1ポジションと第2ポジションとの間で変位し、前記第1ポジションに位置したときに前記開口部が閉状態であることを示すとともに、前記ケーブルから力を受けて変位する表示体と
    を備えることを特徴とする天窓装置。
  2. 前記ケーブルに加え、
    前記操作部に連結され、操作員の操作を前記可動部に伝達する操作ケーブルを備えることを特徴とする天窓装置。
  3. 前記ケーブルの長手方向一端側が連結され、前記固定部に変位可能に固定された検知レバーを備え、
    前記検知レバーは、前記可動部が前記固定部に対して予め設定された位置まで近接したときに、前記可動部の変位に連動して変位することを特徴とする請求項2に記載の天窓装置。
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