JP3182832B2 - チューブコネクター - Google Patents

チューブコネクター

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JP3182832B2
JP3182832B2 JP02318192A JP2318192A JP3182832B2 JP 3182832 B2 JP3182832 B2 JP 3182832B2 JP 02318192 A JP02318192 A JP 02318192A JP 2318192 A JP2318192 A JP 2318192A JP 3182832 B2 JP3182832 B2 JP 3182832B2
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cylindrical member
tubular member
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external thread
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達也 川合
雅夫 井上
勝則 栗栖
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JMS Co Ltd
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JMS Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、チューブ同士を連結す
るコネクターに関する。さらには、医療用具のチューブ
接続部のコネクターに関する。
【0002】
【従来技術】医療分野においては、医療用具のチューブ
同士の接続に、しばしばコネクターが使用される。例え
ば腹膜透析においては、腹腔内に留置するカテーテルは
エキステンションチューブと呼ばれ比較的長期間使用さ
れるチューブと連結され、さらにエキステンションチュ
ーブは透析液バッグから延長されたチューブと連結され
るが、いずれの連結もコネクターによって行われる。こ
のような目的に使用されるコネクターは、細菌の侵入が
起きないように配慮されていなければならない。なぜな
ら、腹腔内は細菌に対する防御機能に乏しく、腹膜透析
においては細菌感染による腹膜炎の発生を抑えることが
大きな課題になっているからである。したがって、コネ
クターは誤って容易に解除されるようなものであっては
ならず、通常は常に緊密な連結が維持されていなければ
ならない。特に、カテーテルとエキステンションチュー
ブとを連結するコネクターは、長い間連結したままの状
態に維持する必要があり、確実な連結が要求される。コ
ネクターの接続は、通常はネジによって行われ、これに
シール・リングなどを組み合わせた構造になっている。
しかしながら、従来のコネクターは、連結が誤って解除
されることに対する対策が十分とはいえず、ネジが締ま
っていることを確認しようとして、誤ってネジを反対に
回して緩ませてしまう恐れがあった。また、患者の動き
や振動などによってネジが徐々に緩んでくる恐れもあっ
た。さらに、ネジが緩むのを防ぐためにネジをきつく締
めすぎると、接続を解除しようとしたときに緩めるのが
困難になってしまう。
【0003】
【目的】本発明の目的は、前記従来技術のようなネジが
緩む問題がなく、確実に連結状態を維持でき、しかも必
要なときは容易に解除できるコネクターを提供すること
にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明においては、3つ
の筒状部材を使用し、これらをリード(ネジのつる巻き
線に沿って軸のまわりを1周するとき、軸方向に進む距
離)の異なる2種類のネジで特定の構成になるように接
合することにより、上記の目的を達成した。すなわち、
第2のネジのリードが第1のネジのリードよりも小さく
設定されていることによって、第1のネジの解除は第2
のネジの係合によって強固に阻止される。これに対し
て、2つのネジのリードが同じかあるいは第2のネジの
リードの方が大きい場合には、第2のネジによる係合阻
止効果はほとんど発現しない。
【0005】本発明は、2個のおねじ部を有する第1の
筒状部材と鍔部およびめねじ部を有する第2の筒状部材
の2個の筒状部材ならびに1個の袋ナットからなり、か
つ第1の筒状部材と第2の筒状部材および第1の筒状部
材とナットがそれぞれねじ結合しており、後者のねじ結
合のリードが前者のそれよりも小さいことを特徴とする
チューブコネクターに関する。
【0006】さらに詳しくは本発明のチューブコネクタ
ーは、一端側の外側に第1のおねじ部を形成し、前記第
1のおねじ部より中央部寄りに大径の第2のおねじ部を
形成した第1の筒状部材(A)と、一端側に鍔部および
めねじ部を形成した第2の筒状部材(B)と、袋ナット
(C)から成り、前記第1の筒状部材と前記第2の筒状
部材は、同心状で且つ突合せ状態で前者の第1のおねじ
部と後者のめねじ部によりねじ結合され、さらに前記袋
ナットが前記第2の筒状部材を貫通して前記第1の筒状
部材の第2の大径のおねじにねじ結合され、該結合状態
において袋ナットの内側突起部が第2の筒状部材の鍔部
の後端面と当接し、該筒状部材の後退を阻止するように
構成されており、かつ袋ナットと第の筒状部材の第2
の大径のおねじの結合部のリードが、第1の筒状部材と
第2の筒状部材のねじ結合部のリードより小さく設定さ
れていることを特徴とする。
【0007】次に、本発明の一実施例を示す図1および
図2に基づいて、本発明を具体的に説明する。1は、第
1の筒状部材で一端先端部分に第1のおねじ部4および
おねじ部4より中央寄りに大径の第2のおねじ部5が部
分的に設けられている。2は、一端側に部分的にめねじ
部6および鍔部7を有している第2の筒状部材で、第1
の筒状部材1と第2の筒状部材2とは、前者のおねじ4
と後者のめねじ6により、同心状で且つ突合わせ状態で
ねじ結合している。3は、一端側に内側突起9およびめ
ねじ部8を有している袋ナットで、該袋ナット3は第2
の筒状部材2を通して、めねじ8により第1の筒状部材
1の大径のおねじ5にねじ結合しており、該結合状態で
内側突起9が第2の筒状部材2の鍔部7の後端側で当接
し、第2の筒状の後退を阻止し、コネクターの緩みを防
止する構造になっている。第1の筒状部材1、第2の筒
状部材2および袋ナット3は、それぞれ金属あるいはプ
ラスチックあるいは金属とプラスチックを組合せたもの
等の材料で構成されることができる。例えばプラスチッ
クとしては、ポリカーボネート、ポリフッ化ビニリデ
ン、ポリプロピレン、ABS樹脂、ポリフェニレンスル
フィド、ポリアミド、ポリブチレンテレフタレート、ポ
リエチレンテレフタレート、ポリアセタール、ポリスル
ホン、ポリエーテルスルホン、ポリエーテルエーテルケ
トン、ポリイミド等の硬質プラスチック、金属としては
ステンレススチール、チタン、チタン合金、アルミニウ
ム、アルミニウム合金等の材料があげられる。図3は本
発明の他の実施例を示す正面図である。本実施例では第
1の筒状部材1にOリング10が装着されており、第2
の筒状部材2と接続したときの密閉性が前述の実施例よ
りも良好である。すなわち、Oリング10は第2の筒状
部材の内部に嵌装され、圧縮されて気密性を維持する。
このとき、Oリングとおねじ5の縁部との距離l1を、
袋ナット3がおねじ5とねじ結合を開始する位置から堅
く締め込まれる位置までの距離l2(すなわち、3と5
がねじ結合を維持し得る長さ)よりも長くなるようにす
れば、袋ナット3が外れない限りOリングによるシール
は維持される。したがって、袋ナット3が外れていない
ことを確認するだけで第1の筒状部材と第2の筒状部材
との気密係合の維持を確認でき、安全性の高いものとな
る。
【0008】
【発明の効果】本発明のコネクターを使用すると、該コ
ネクターを形成する第1の筒状部材と第2の筒状部材と
の係合解除は、第1の筒状部材と第3の筒状部材との係
合によって阻止され、振動などによる係合解除が起きな
いので、使用者が知らない間にコネクターの係合が解除
されることがない。また、ねじが二重に設けられている
ので、誤って一方のねじすなわち袋ナットを外してしま
っても係合は維持され、誤操作に対する安全性の点でも
優れている。したがって、腹膜透析などの医療用途にお
いて、安全性の高いチューブコネクターとして使用する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のチューブコネクターの断面図である。
【図2】本発明のチューブコネクターの斜視図である。
【図3】本発明の他のチューブコネクターの実施例を示
す正面図である。
【符号の説明】
1 第1の筒状部材 2 第2の筒状部材 3 袋ナット 4 おねじ部(第1のおねじ部) 5 大径のおねじ部(第2のおねじ部) 6 第2の筒状部材のめねじ部 7 鍔部 8 袋ナットのめねじ部 9 内側突起 10 Oリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−139271(JP,A) 特開 平1−171565(JP,A) 特開 昭55−51188(JP,A) 実開 昭60−129941(JP,U) 実開 昭60−69883(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61M 39/02 A61M 1/28 F16L 19/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2個のおねじ部を有する第1の筒状部材
    (A)と鍔部およびめねじ部を有する第2の筒状部材
    (B)の2個の筒状部材ならびに1個の袋ナット(C)
    からなり、かつ第1の筒状部材と第2の筒状部材および
    第1の筒状部材と袋ナットがそれぞれねじ結合してお
    り、後者のねじ結合のリードが前者のそれよりも小さい
    ことを特徴とするチューブコネクター。
  2. 【請求項2】 一端側の外側に第1のおねじ部を形成
    し、前記第1のおねじ部より中央部寄りに大径の第2の
    おねじ部を形成した第1の筒状部材(A)と、一端側に
    鍔部およびめねじ部を形成した第2の筒状部材(B)
    と、袋ナット(C)から成り、前記第1の筒状部材と前
    記第2の筒状部材は、同心状で且つ突合せ状態で前者の
    第1のおねじ部と後者のめねじ部によりねじ結合され、
    さらに前記袋ナットは前記第2の筒状部材を貫通して前
    記第1の筒状部材の第2の大径のおねじにねじ結合さ
    れ、該結合状態において袋ナットの内側突起部が第2の
    筒状部材の鍔部の後端面と当接し、該筒状部材の後退を
    阻止するように構成され、かつ袋ナットと第の筒状部
    材の第2の大径のおねじのねじ結合部のリードが、第1
    の筒状部材と第2の筒状部材のねじ結合部のリードより
    小さく設定されていることを特徴とするチューブコネク
    ター。
  3. 【請求項3】 連続携行式腹膜透析(CAPD)のシス
    テムのカテーテルとエキステンションチューブを連結す
    るために使用する請求項1記載のチューブコネクター。
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