JP3116021U - 医療用メスコネクタ及び医療用コネクタ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】反発弾性を有しかつ硬質ないし半硬質材料よりなる筒状部材(4)の内周壁にルアーテーパ5を形成し、当該筒状部材(4)の前方外周壁に螺合部(6)を形成し、前記筒状部材(4)の略中腹部から前方部に亘って、リブ(9)を突設し、当該リブ(9)は前記筒状部材(4)と同材質で、前記筒状部材(4)に一体成形されている医療用メスコネクタ(2)。
【選択図】図1
Description
コネクタ51は、筒状部材54の内周面にルアーテーパ55を形成し外周壁に螺合部56を形成したメスコネクタ52と、外周面がテーパ状の内筒部60からなり、これを取り囲んで内周面にメスコネクタ52の螺合部56と螺合する螺合部62が形成された外筒部61を有する二重管形状のオスコネクタ63とからなるものであり、両コネクタの螺合部56、62ネジとルアーテーパ55を嵌合させることで、液密性や気密性を確保している。これらのメスコネクタ52およびオスコネクタ53の詳細な形状や寸法はISO594−1、−2の国際規格(規定のネジ)を参考にしている。
リブは、めす接合部の固定ねじ部と回転リングの回転ねじ部との螺合時にねじ谷部分に螺合し、該ねじ谷部分に沿って進む回転ねじ部のねじ山部分の先頭部によって一部破断されて押し開かれ、押し開かれたリブはねじ山部分の先頭部に続く中間部の山表面に隙間なく圧接するというものである。
すなわち、可動式ロックリングのそれぞれのリング側第1、第2螺線のねじ山の端部と、ルアーロックハブの第1、第2の係止部の係止面のそれぞれとが接触状態になって停止する。このとき、可動式ロックリング側のリング側第1、第2螺線と、ルアーロックハブ側の第1、第2の係止部は、樹脂などの弾性物質で構成されているため、押圧状態になり、しっかりと固定されるというものである。
したがって、オスコネクタとメスコネクタの螺合結合において、両コネクタに規格のネジを用いても緩むことがなく、さらにコネクタと同部材の一体成形により容易かつ安価な医療用コネクタを提供する点である。
[1]本考案は、反発弾性を有しかつ硬質ないし半硬質材料よりなる筒状部材(4)の内周壁にルアーテーパ5を形成し、当該筒状部材(4)の前方外周壁に螺合部(6)を形成し、
前記筒状部材(4)の略中腹部から前方部に亘って、リブ(9)を突設し、当該リブ(9)は前記筒状部材(4)と同材質で、前記筒状部材(4)に一体成形されている医療用メスコネクタ(2)を提供する。
[2]本考案は、筒状部材(4)の略中腹部の外周壁に、翼(7)を突設し、当該翼(7)の前方から前記螺合部(6)に亘って、[1]に記載のリブ(9)を突設した[1]記載の医療用メスコネクタ(2)を提供する。
[3]本考案は、前記[1]、[2]記載のメスコネクタ(2)と、オスコネクタ(3)を具備し、
前記オスコネクタ(3)は、外周面がテーパ状の内筒部(10)を有し、当該内筒部(10)の外周に外筒部(11)を形成し、当該外筒部(11)の内周面に、前記メスコネクタ(2)の螺合部(6)と対応する螺合部(12)を形成し、
メスコネクタ(2)の螺合部(6)とオスコネクタ(3)の螺合部(12)が螺合した際に、
前記リブ(9)が、オスコネクタ(3)の螺合部(12)の螺合突部(12A)に接触し、メスコネクタ(2)とオスコネクタ(3)の螺合が緩まないように形成した医療用コネクタ(1)を提供する。
[4]本考案は、前記[1]、[2]記載のメスコネクタ(2)と、オスコネクタ(33)と、固定具(40)を具備し、
オスコネクタ(33)は、前方部にテーパ状突起部(34)、中間部に係止部(35)が形成され、
固定具(40)は、筒状部材(44)の内周壁に螺合部(42)が形成され、
メスコネクタ(2)の内周壁にオスコネクタ(33)のテーパ状突起部(34)を挿入して接合し、固定具(40)の螺合部(42)とメスコネクタ(2)の螺合部(6)を螺合した際に、
前記リブ(9)が、固定具(40)の螺合部(42)の螺合突部(42A)に接触し、メスコネクタ(2)と固定具(40)の螺合が緩まないように形成した医療用コネクタ(31)を提供する。
反発弾性を有しかつ硬質ないし半硬質材料よりなる筒状部材4の内周壁にルアーテーパ5を形成し、当該筒状部材4の前方外周壁に螺合部6を形成している。
前記筒状部材4の略中腹部から前方部に亘って、リブ9を突設し、当該リブ9は前記筒状部材4と同材質で、前記筒状部材4に一体成形されている。
筒状部材4の略中腹部の外周壁に、翼7を突設し、当該翼7の前方から前記螺合部6に亘って、リブ9を突設している。
図4は本考案のメスコネクタ2の翼7とリブ9の拡大図である。
図1から図4の例示では、リブ9は、翼7の前方部から螺合部6に亘って延設され、リブ9前方部(螺合部6付近のリブ9)は、下方向に向けて傾斜するように形成されている。
リブ9前方部(螺合部6付近のリブ9)を、このように形成したのは、螺合部6がオスコネクタ3の螺合部12と接触するため、他の箇所(螺合部6がない箇所)と同じ大きさに形成すると、螺合部6と
螺合部12が螺合しにくくなるからである。
リブ9の幅9Aは1〜2mm程度で、高さ9Bはメスコネクタ2の筒状部材4の外周壁とオスコネクタ3の螺合突部12Aにできる隙間に入る範囲の高さであれば良い。
なお図1、図2の例示では、筒状部材4の後方部に、チューブ掛止部8を形成しているが、筒状部材4の内側にチューブを装着しても良い(この場合は、チューブ掛止部8は不要である)。
翼7は、図1の例示では、筒状部材4の上下に二箇所形成されているが、筒状部材4の外周壁に複数箇所形成するのがよく、二から四箇所に、形成するのが望ましい。
[医療用コネクタ1]
本考案の医療用コネクタ1は前記メスコネクタ2と、オスコネクタ3を具備し、メスコネクタ2の螺合部6とオスコネクタ3の螺合部12が螺合した際に、前記リブ9が、オスコネクタ3の螺合部12の螺合突部12Aに接触し、メスコネクタ2とオスコネクタ3の螺合が緩まないように形成されている。
[オスコネクタ3]
オスコネクタ3は、外周面がテーパ状の内筒部10を有し、当該内筒部10の外周に外筒部11を形成し、当該外筒部11の内周面に、前記メスコネクタ2の螺合部6と対応する螺合部12を形成している。オスコネクタ3は、内筒部10を取り囲むように、外筒部11を形成して、二重管形状で構成している。
メスコネクタ2とオスコネクタ3の詳細な形状及び寸法は、ISO594−1、−2の国際規格を参照にして形成する。
メスコネクタ2の螺合部6とオスコネクタ3の螺合部12が噛み合った時点でメスコネクタ2を反時計回り、もしくはオスコネクタ3を反時計回りに回すことにより、メスコネクタ2のリブ9がオスコネクタ3の螺合突部12Aに接触しながら螺合されていく。
オスコネクタ3の前方部(メスコネクタ接続側端部)が、メスコネクタ2の翼7に接触することで係止し、図2、3のようにメスコネクタ2とオスコネクタ3を完全に接続した状態になる。このように、翼7はコネクタ同士の係止において有用である。
リブ9は、メスコネクタ2とオスコネクタ12の各螺合部6、12を螺合したとき、リブ9とオスコネクタ12の螺合部12の接触面積を大きくとることができる(規格のネジにできていた隙間を埋めることができる)ので、回転軸方向の力がかかっても両コネクタ間に緩みにくくなり、結合強度が強くなる。これにより、メスコネクタ2とオスコネクタ12の各螺合部6、12の緩み防止効果を向上させることができる。リブ9は筒状部材4と同材料で一体成形されているため、破断屑等の発生がない。
図5及び図6は本考案の医療用コネクタのその他の実施例であり、図5は本考案のコネクタ31のメスコネクタ2とオスコネクタ33と固定具40の断面図、図6は本考案のコネクタ31のメスコネクタ2とオスコネクタ33と固定具40を完全に接続した状態の断面図である。
コネクタ31は、図5に示すように、メスコネクタ2と、オスコネクタ33と、固定具40を具備する。メスコネクタ2の内周壁にオスコネクタ33のテーパ状突起部34を挿入して接合し、固定具40の螺合部42とメスコネクタ2の螺合部6を螺合した際に、前記リブ9が、固定具40の螺合部42の螺合突部42Aに接触し、メスコネクタ2と固定具40の螺合が緩まないように形成されている。
[オスコネクタ33と固定具40]
オスコネクタ33は、前方部にテーパ状突起部34、中間部に係止部35が形成され、後方部にチューブ接続部が形成されている。
固定具40は、筒状部材44の内周壁に螺合部42が形成され、オスコネクタ33ないしチューブ外周に、スライドできるように装着されている。
メスコネクタ2の内周壁にオスコネクタ33のテーパ状突起部34を挿入して接合し、オスコネクタ33の後方部から固定具40を回転させ、螺合部42とメスコネクタ2の螺合部6とが螺合することで図6のような完全に接続した状態になる。リブ9は、メスコネクタ2と固定具40の各螺合部6、42を螺合したとき、リブ9と固定具40の螺合部6、42の接触面積を大きくとることができる(規格のネジにできていた隙間を埋めることができる)ので、前記コネクタ1と同様の作用効果を奏する。
2、52 メスコネクタ
3、33、53 オスコネクタ
4、44、54 筒状部材
5、55 ルアーテーパ
6、56 螺合部
7、57 翼
8、58 チューブ掛止部
9 リブ
9A リブ幅
9B リブ高さ
10、60 内筒部
11、61 外筒部
12、42、62 螺合部
12A、42A、62A 螺合突部
34 テーパ状突起部
35 係止部
40 固定具
T チューブ
Claims (4)
- 反発弾性を有しかつ硬質ないし半硬質材料よりなる筒状部材(4)の内周壁にルアーテーパ5を形成し、当該筒状部材(4)の前方外周壁に螺合部(6)を形成し、
前記筒状部材(4)の略中腹部から前方部に亘って、リブ(9)を突設し、当該リブ(9)は前記筒状部材(4)と同材質で、前記筒状部材(4)に一体成形されていることを特徴とする医療用メスコネクタ(2)。 - 筒状部材(4)の略中腹部の外周壁に、翼(7)を突設し、当該翼(7)の前方から前記螺合部(6)に亘って、請求項1に記載のリブ(9)を突設したことを特徴とする請求項1記載の医療用メスコネクタ(2)。
- 前記請求項1、2記載のメスコネクタ(2)と、オスコネクタ(3)を具備し、
前記オスコネクタ(3)は、外周面がテーパ状の内筒部(10)を有し、当該内筒部(10)の外周に外筒部(11)を形成し、当該外筒部(11)の内周面に、前記メスコネクタ(2)の螺合部(6)と対応する螺合部(12)を形成し、
メスコネクタ(2)の螺合部(6)とオスコネクタ(3)の螺合部(12)が螺合した際に、
前記リブ(9)が、オスコネクタ(3)の螺合部(12)の螺合突部(12A)に接触し、メスコネクタ(2)とオスコネクタ(3)の螺合が緩まないように形成したことを特徴とする医療用コネクタ(1)。 - 前記請求項1、2記載のメスコネクタ(2)と、オスコネクタ(33)と、固定具(40)を具備し、
オスコネクタ(33)は、前方部にテーパ状突起部(34)、中間部に係止部(35)が形成され、
固定具(40)は、筒状部材(44)の内周壁に螺合部(42)が形成され、
メスコネクタ(2)の内周壁にオスコネクタ(33)のテーパ状突起部(34)を挿入して接合し、固定具(40)の螺合部(42)とメスコネクタ(2)の螺合部(6)を螺合した際に、
前記リブ(9)が、固定具(40)の螺合部(42)の螺合突部(42A)に接触し、メスコネクタ(2)と固定具(40)の螺合が緩まないように形成したことを特徴とする医療用コネクタ(31)。
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2005
- 2005-08-23 JP JP2005006856U patent/JP3116021U/ja not_active Expired - Lifetime
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