JP3182787B2 - 内燃機関の供給燃料制御装置 - Google Patents

内燃機関の供給燃料制御装置

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JP3182787B2
JP3182787B2 JP13794191A JP13794191A JP3182787B2 JP 3182787 B2 JP3182787 B2 JP 3182787B2 JP 13794191 A JP13794191 A JP 13794191A JP 13794191 A JP13794191 A JP 13794191A JP 3182787 B2 JP3182787 B2 JP 3182787B2
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章弘 山中
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D41/00Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
    • F02D41/30Controlling fuel injection
    • F02D41/3011Controlling fuel injection according to or using specific or several modes of combustion
    • F02D41/3064Controlling fuel injection according to or using specific or several modes of combustion with special control during transition between modes
    • F02D41/307Controlling fuel injection according to or using specific or several modes of combustion with special control during transition between modes to avoid torque shocks
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B75/00Other engines
    • F02B75/12Other methods of operation
    • F02B2075/125Direct injection in the combustion chamber for spark ignition engines, i.e. not in pre-combustion chamber
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D41/00Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
    • F02D41/30Controlling fuel injection
    • F02D41/3011Controlling fuel injection according to or using specific or several modes of combustion
    • F02D41/3017Controlling fuel injection according to or using specific or several modes of combustion characterised by the mode(s) being used
    • F02D41/3023Controlling fuel injection according to or using specific or several modes of combustion characterised by the mode(s) being used a mode being the stratified charge spark-ignited mode
    • F02D41/3029Controlling fuel injection according to or using specific or several modes of combustion characterised by the mode(s) being used a mode being the stratified charge spark-ignited mode further comprising a homogeneous charge spark-ignited mode

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は内燃機関の空燃比制御装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】機関燃焼室内に燃料を供給するための燃
料噴射弁を具備し、機関負荷が予め定められた設定負荷
よりも低いときには点火栓周りに混合気が集まるように
燃焼室内を成層化すると共に空燃比を第1の空燃比に制
御し、機関負荷が上述の設定負荷よりも高いときには燃
焼室内に均一混合気を形成すると共に空燃比を上述の第
1の空燃比よりも小さな第2の空燃比に制御するように
した内燃機関の空燃比制御装置が公知である(特開昭63
−159614号公報参照)。この内燃機関では機関吸気通路
内にスロットル弁が配置され、機関負荷が設定負荷を越
えたときに燃焼室内を成層化する運転状態を維持しつ
つ、スロットル弁の開度を低減させることにより機関シ
リンダ内に供給される吸入空気量を徐々に低減させ、斯
くして空燃比が第2の空燃比まで低下したときに燃焼室
内に均一混合気を形成する運転状態に移行するようにし
ている。このように燃焼室内を成層化する運転状態から
燃焼室内に均一混合気を形成する運転状態に切換わる前
後の空燃比を一致させることにより、運転状態の切換時
に機関出力トルクが急変しないようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこの場
合、燃焼室内を成層化する運転状態から燃焼室内に均一
混合気を形成する運転状態に切換わる前後において、燃
焼室内に供給される燃料量および燃焼室内に供給される
吸入空気量が夫々ほぼ等しくなっている。このとき、燃
焼室内を成層化する運転状態では点火栓周りに集められ
た混合気を形成する空気のみが燃焼に寄与せしめられる
のに対し、燃焼室内に均一混合気を形成する運転状態で
は燃焼室内全体の空気が燃焼に寄与せしめられる。従っ
て、燃焼室内に均一混合気を形成する運転状態に切換わ
った直後には燃焼室内を成層化するときに供給されてい
た燃料量とほぼ同量の燃料がより多量の空気の寄与のも
とに燃焼せしめられることになり、その結果実際には機
関出力トルクが急激に増大してしまうという問題を生ず
る。
【0004】
【0005】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに1番目の発明によれば図5の発明の構成図に示され
るように、点火栓10周りに混合気が集まるように燃焼
室4内を成層化する成層化運転状態と燃焼室4内に均一
混合気を形成する均一運転状態とを選択的に行うように
した内燃機関Aにおいて、成層化運転状態から均一運転
状態への切り換え作用直前に燃焼室4内に供給される燃
料量を切り換え作用直後に燃焼室4内に供給される燃料
量よりも多くする供給燃料制御手段Bを具備している。
上記問題点を解決するために2番目の発明によれば図5
の発明の構成図に示されるように、点火栓10周りに混
合気が集まるように燃焼室4内を成層化する成層化運転
状態と燃焼室4内に均一混合気を形成する均一運転状態
とを選択的に行うようにした内燃機関Aにおいて、均一
運転状態から成層化運転状態への切り換え作用直後に燃
焼室4内に供給される燃料量を切り換え作用直前に燃焼
室4内に供給される燃料量よりも多くする供給燃料制御
手段Bを具備している。
【0006】
【作用】1番目の発明では、成層化運転状態において機
関出力トルクが大きくされた後に均一運転状態に切り換
えられるので運転状態の移行時にトルクショックが発生
するのが阻止される。2番目の発明では、均一運転状態
から機関出力トルクが大きくされている成層化運転状態
に切り換えられるので運転状態の移行時にトルクショッ
クが発生するのが阻止される。
【0007】
【実施例】図6から図9に本発明を筒内噴射式2サイク
ル内燃機関に適用した場合を示す。図6から図9を参照
すると、1はシリンダブロック、2はシリンダブロック
1内で往復動するピストン、3はシリンダブロック1上
に固定されたシリンダヘッド、4はシリンダヘッド3の
内壁面3aとピストン2の頂面間に形成された燃焼室を
夫々示す。シリンダヘッド内壁面3a上に凹溝5が形成
され、この凹溝5の底壁面をなすシリンダヘッド内壁面
部分3b上に一対の給気弁6が配置される。一方、凹溝
5を除くシリンダヘッド内壁面部分3cは傾斜したほぼ
平坦をなし、このシリンダヘッド内壁面部分3c上に一
対の排気弁7が配置される。シリンダヘッド内壁面部分
3bとシリンダヘッド内壁面部分3cは凹溝5の周壁8
を介して互いに接続されている。
【0008】この凹溝周壁8は給気弁6の周縁部に極め
て近接配置されかつ給気弁6の周縁部に沿って円弧状に
延びる一対のマスク壁8aと、給気弁6間に位置する新
気ガイド壁8bと、シリンダヘッド内壁面3aの周壁と
給気弁6間に位置する一対の新気ガイド壁8cとにより
構成される。各マスク壁8aは最大リフト位置にある給
気弁6よりも下方まで燃焼室4に向けて延びており、従
って排気弁7側に位置する給気弁6周縁部と弁座9間の
開口は給気弁6の開弁期間全体に亙ってマスク壁8aに
より閉鎖されることになる。
【0009】また、各新気ガイド壁8b,8cはほぼ同
一平面内に位置しており、更にこれらの新気ガイド壁8
b,8cは両給気弁6の中心を結ぶ線に対してほぼ平行
に延びている。点火栓10はシリンダヘッド内壁面3aの
中心に位置するようにシリンダヘッド内壁面部分3c上
に配置されている。一方、排気弁7に対しては排気弁7
と弁座11間の開口を覆うマスク壁が設けられておらず、
従って排気弁7が開弁すると排気弁7と弁座11間に形成
される開口はその全体が燃焼室4内に開口することにな
る。
【0010】シリンダヘッド3内には給気弁6に対して
給気ポート12が形成され、排気弁7に対して排気ポート
13が形成される。一方、両給気弁6の間のシリンダヘッ
ド内壁面3aの周縁部には燃料噴射弁14が配置され、こ
の燃料噴射弁14から燃料が燃焼室4内に向けて噴射され
る。
【0011】図7および図8に示されるようにピストン
2の頂面上には点火栓10の下方から燃料噴射弁14の先端
部の下方まで延びる凹溝15が形成される。図7および図
8に示される実施例ではこの凹溝15は点火栓10と燃料噴
射弁14とを含む垂直平面E−Eに対して対称なほぼ球面
状をなす。また、ピストン2の頂面の中心部には凹溝15
よりも曲率半径の小さな球面状をなす凹所16が形成され
る。この凹所16も垂直平面E−E上に形成されており、
この凹所16は凹溝15の凹状内壁面の上方部に開口してい
る。図7に示すようにピストン2が上死点に達すると点
火栓10が凹所16内に侵入する。一方、凹所16に関して凹
溝15と反対側のピストン2の頂面部分2aは傾斜したほ
ぼ平坦面から形成され、図7に示すようにピストン2が
上死点に達するとシリンダヘッド内壁面部分3cとピス
トン頂面部分2a間にはスキッシュエリア17が形成され
る。
【0012】図6を参照すると、各気筒の給気ポート12
は給気枝管20および給気ダクト21を介してインタークー
ラ22に連結され、インタークーラ22は給気ダクト23を介
して機関駆動の機械式過給機24の吐出側に接続され、機
関式過給機24の吸込側は給気ダクト25を介してエアクリ
ーナ26に接続される。給気ダクト25内にはスロットル弁
27およびエアフローメータ28が配置される。なお、スロ
ットル弁27は図示しないアクセルペダルに連動してい
る。
【0013】また、インタークーラ22下流の給気ダクト
21から第1のバイパス通路30が分岐され、この第1バイ
パス通路30がスロットル弁27と機械式過給機24間の給気
ダクト25に連結される。この第1バイパス通路30内には
第1のバイパス制御弁31が配置される。この第1バイパ
ス制御弁31を駆動するアクチュエータ32は、第1バイパ
ス制御弁31に弁棒を介して連結されたダイアフラム33
と、このダイアフラム33により隔成された負圧室34およ
び大気圧室35とを具備し、負圧室34内にはダイアフラム
33を第1バイパス制御弁31の閉弁方向に向けて付勢する
圧縮ばね36が備えられる。負圧室34は大気に連通可能な
三方弁37を介して負圧源38に連結される。従ってこの三
方弁37を切換作動させるデューティ比を制御することに
よって第1バイパス制御弁31の開度を制御することがで
きる。三方弁37は電子制御ユニット60の出力信号に基づ
いて制御される。
【0014】また、給気ダクト25にはスロットル弁27上
流の給気ダクト25とスロットル弁27下流の給気ダクト25
とを連結する第2のバイパス通路40が接続され、この第
2バイパス通路40内に第2のバイパス制御弁41が配置さ
れる。この第2バイパス制御弁41は例えばステップモー
タ42により駆動され、このステップモータ42は電子制御
ユニット60の出力信号に基づいて制御される。
【0015】電子制御ユニット60はディジタルコンピュ
ータからなり、双方向性バス61によって相互に接続され
たROM(リードオンリメモリ)62、RAM(ランダム
アクセスメモリ)63、CPU(マイクロプロセッサ)6
4、バックアップRAM 65、入力ポート66および出力ポー
ト67を具備する。エアフローメータ28は吸入空気量Qに
比例した出力電圧を発生し、この出力電圧がAD変換器
68を介して入力ポート66に入力される。またスロットル
弁27にはスロットル開度TAに比例した出力電圧を発生
するスロットルセンサ44が連結され、このスロットルセ
ンサ44の出力電圧がAD変換器69を介して入力ポート66
に入力される。更に入力ポート66には機関クランクシャ
フト(図示しない)が例えば30度回転する毎に出力パル
スを発生するクランク角センサ47と、例えば1番気筒が
上死点にあることを示す出力信号を発生する上死点検出
センサ48とが接続される。CPU 64ではクランク角センサ
47の出力パルスに基づいて機関回転数Nが計算される。
一方、出力ポート67は対応する駆動回路71, 72, 73, 74
を介して夫々燃料噴射弁14、点火栓10、三方弁37、およ
び第2バイパス制御弁41の駆動用ステップモータ42に接
続される。
【0016】図10に示されるように図6から図9に示す
実施例では排気弁7が給気弁6よりも先に開弁し、排気
弁7が給気弁6よりも先に閉弁する。また、図10におい
てI l は機関低負荷運転時における燃料噴射時期の一例
を示しており、Ih は機関高負荷運転時における燃料噴
射時期の一例を示している。図10から機関低負荷運転時
には圧縮行程末期に燃料噴射弁14からの燃料噴射Il
行われることがわかり、このとき後述するように燃焼室
4内は点火栓10の周りに混合気が集まるように成層化さ
れる。また図10から機関高負荷運転時には排気弁7が閉
弁したとき、或いは排気弁7が閉弁する前後において燃
料噴射Ih が行われることがわかり、このとき後述する
ように燃焼室4内には均一混合気が形成される。
【0017】図11は点火栓10の周りに混合気が集まるよ
うに燃焼室4内を成層化する成層燃焼運転領域Rs と、
燃焼室4内に均一混合気を形成する均一燃焼運転領域R
h とを示している。図11に示されるように本実施例では
スロットル開度TAと機関回転数Nに基づいて成層燃焼
運転領域Rs と均一燃焼運転領域Rh とが定められてい
る。図11においてTAu は燃焼室4内を成層化して燃焼
を行いうる上限のスロットル開度を示しており、TAl
は燃焼室4内に均一混合気を形成して燃焼を行いうる下
限のスロットル開度を示している。機関運転状態が成層
燃焼運転領域R s にあるとき、即ち機関負荷が低いとき
には燃料噴射弁14からの燃料噴射が図10のIl で示され
るように圧縮行程の末期に行われる。一方、機関運転状
態が均一燃焼運転領域Rh にあるとき、即ち機関負荷が
高いときには燃料噴射弁14からの燃料噴射が図10のIh
で示されるように排気弁7が閉弁したとき、或いは排気
弁7が閉弁する前後において行われる。
【0018】次に図12から図14を参照しつつ、図11に示
す成層燃焼運転領域Rs および均一燃焼運転領域Rh
おける作動について説明する。図12に示すように給気弁
6および排気弁7が開弁すると給気弁6を介して燃焼室
4内に空気が流入する。このとき、排気弁7側の給気弁
6の開口はマスク壁8aによって覆われているので空気
はマスク壁8aと反対側の給気弁6の開口から燃焼室4
内に流入する。この空気は矢印Wで示すように給気弁6
下方のシリンダボア内壁面に沿い下降し、次いでピスト
ン2の頂面に沿い進んで排気弁7下方のシリンダボア内
壁面に沿い上昇し、斯くして空気は燃焼室4内をループ
状に流れることになる。このループ状に流れる空気Wに
よって燃焼室4内の既燃ガスが排気弁7を介して排出さ
れ、更にこのループ状に流れる空気Wによって燃焼室4
内には垂直面内で旋回する旋回流Xが発生せしめられ
る。次いでピストン2が下死点BDCを過ぎて上昇を開
始し、排気弁7が閉弁すると燃料噴射弁14からの燃料噴
射が行われる。
【0019】本発明による実施例では機関運転状態が図
11に示す成層燃焼運転領域Rs にあるとき、即ち機関負
荷が低いときには上述のように燃料噴射弁14からの燃料
噴射が図10のIl で示されるように圧縮行程の末期に行
われる。このときの燃料噴射の様子が図13に示されてい
る。即ち、圧縮行程末期になると図13に示す如く噴射燃
料Fが凹溝15の凹状内壁面に斜めに衝突するように燃料
噴射弁14から凹溝15の凹状内壁面に向けて燃料が噴射さ
れる。なお、この噴射燃料Fの噴射軸線は図8に示す垂
直平面E−E内に位置している。このように噴射燃料F
が凹溝15の凹状内壁面上に斜めに衝突すると衝突した燃
料は図13においてGで示されるように慣性力によって凹
溝15の凹状内壁面に沿い気化しつつ点火栓10の下方に進
み、次いで凹所16内に送り込まれる。機関低負荷運転時
には噴射量が少ないがこのとき大部分の噴射燃料が点火
栓10の下方に運ばれるので点火栓10の周りには着火可能
な混合気Gが形成されることになる。即ち、機関低負荷
運転時には混合気Gの周りは空気と残留既燃ガスで満た
されており、燃焼室4内の空気は過剰な状態にある。こ
のように燃焼室4内の空気が過剰な状態にあっても混合
気は燃焼室4内全体に広がって極度に稀薄な混合気とな
ることがなく、燃焼室4内の一部の領域内に集まってい
るので、即ち燃焼室4内が成層化されるので良好な着火
およびそれに続く良好な燃焼が得られることになる。
【0020】また、図12に示されるように燃焼室4内に
発生した旋回流Xはピストン2が上昇するにつれて減衰
しつつ旋回半径が次第に小さくなり、ピストン2が上死
点に近づくと図13に示されるように凹溝15の凹状内壁面
に沿う旋回流Xとなる。噴射燃料Fはこの旋回流Xによ
っても点火栓10の下方に向かう力が与えられる。また、
ピストン2が更に上死点に近づくと図13において矢印H
で示すようにスキッシュエリア17からスキッシュ流が噴
出し、このスキッシュ流Hも凹溝15の凹状内壁面に沿っ
て進む。従って噴射燃料Fはこのスキッシュ流Hによっ
ても点火栓10の下方に向かう力が与えられる。また、凹
溝15の凹状内壁面に沿い点火栓10の下方に向かう燃料は
旋回流Xおよびスキッシュ流Hによって気化せしめら
れ、斯くして点火栓10の周りには十分に気化した可燃混
合気が集まることになる。斯くして噴射量が少ない機関
低負荷運転時であっても良好な着火と、それに続く良好
な燃焼が得られることになる。
【0021】また、燃焼室4内を成層化するとき、即ち
機関負荷が低いときには目標燃料噴射量Qfsはスロット
ル開度TAと機関回転数Nから決定され、これらの関係
は図18(a)に示すようにマップの形で予めROM 62内に
記憶されている。従って燃焼室4内を成層化するときに
はスロットル開度TAと機関回転数Nから図18(a)に
示す関係に基づいて目標燃料噴射量Qfsが決定される。
図1(b)に或る機関回転数における目標燃料噴射量Q
fsとスロットル開度TAとの関係を示す。
【0022】また、燃焼室4内を成層化するときの目標
機関負荷Qs /N(目標吸入空気量Qs /機関回転数
N)はスロットル開度TAと機関回転数Nから決定さ
れ、これらの関係は図15(a)に示すようにマップの形
で予めROM 62内に記憶されている。この目標機関負荷Q
s/Nは空燃比がスロットル開度TAと機関回転数Nに
応じて予め定められた第1の空燃比(A/F)1になるよ
うに決められている。図1(a)に或る機関回転数にお
ける目標吸入空気量Qs とスロットル開度TAとの関係
を示す。第1の空燃比(A/F)1は、燃焼室4内を成層
化して燃焼を行いうる上限のスロットル開度TAu 付近
の運転状態において例えば約20に設定され、スロットル
開度TAが零に近い運転状態において例えば約30に設定
される。但し、この第1の空燃比(A/F)1は燃焼室4
内全体での平均の空燃比であり、スロットル開度TAお
よび機関回転数Nに拘らずに点火栓10の周りにはほぼ理
論空燃比の混合気Gが集められる。
【0023】燃料噴射量の少い機関低負荷運転時に多量
の吸入空気を燃焼室4内に供給すると旋回流Xが強くな
りすぎて混合気が燃焼室4内全体に拡散してしまう。し
かしながら空燃比を第1の空燃比(A/F)1に制御する
ことにより、即ち図1(a),(b)に示すように目標燃
料噴射量Qfsが少いときに燃焼室4内に供給される吸入
空気量Qを制限することにより、混合気が拡散すること
を防止できる。また、燃料噴射量の少い機関低負荷運転
時に多量の吸入空気を燃焼室4内に供給すると燃焼室4
内に残留する既燃ガスの割合が低くなり、燃焼温度が上
昇して多量のNO x が発生するという問題も生ずるが、空
燃比を第1の空燃比(A/F)1に制御して残留する既燃
ガスの割合を高くすることにより多量のNOx が発生する
ことを阻止できる。
【0024】なお、図15(a)に示される目標機関負荷
s /Nを実現するための第1バイパス制御弁31の目標
開度SBs および第2バイパス制御弁41の目標開度SC
s が夫々図16(a)および図17(a)に示すように、ス
ロットル開度TAと機関回転数Nに関するマップの形で
予めROM 62内に記憶されている。従って燃焼室4内を成
層化するときにはスロットル開度TAと機関回転数Nか
ら図16(a)に示す関係に基づいて第1バイパス制御弁
31の目標開度SBsが決定されると共に図17(a)に示
す関係に基づいて第2バイパス制御弁41の目標開度SC
s が決定される。
【0025】一方、機関運転状態が図11に示す均一燃焼
運転領域Rhにあるとき、即ち機関負荷が高いときには
燃料噴射弁14からの燃料噴射が図10のIh で示されるよ
うに排気弁7が閉弁したとき、或いは排気弁7が閉弁す
る前後において行われる。このときの燃料噴射の様子が
図14に示されている。
【0026】即ち、このときには図14に示されるように
ピストン2の位置が低いときに燃料噴射が行われるので
噴射燃料Fはピストン2の頂面全体に向かう。従って噴
射燃料Fは燃焼室4内全体に亘って拡散する。更にこの
とき燃焼室4内には旋回流Xが発生しているのでこの旋
回流Xによって噴射燃料Fの拡散作用が促進され、斯く
して燃焼室4内には均一混合気が形成されることにな
る。なお、上述のように燃料噴射Ih は排気弁7が閉弁
したとき、或いは排気弁7が閉弁する前後において行わ
れるので、噴射燃料Fが排気ポート13内に吹き抜けるこ
とがない。
【0027】また、燃焼室4内に均一混合気を形成する
とき、即ち機関負荷が高いときには目標燃料噴射量Qfh
は機関負荷Q/N(エアフローメータ28の出力信号から
求まる吸入空気量Q/機関回転数N)と機関回転数Nか
ら決定され、これらの関係は図18(b)に示すようにマ
ップの形で予めROM 62内に記憶されている。従って燃焼
室4内に均一混合気を形成するときには機関負荷Q/N
と機関回転数Nから図18(b)に示す関係に基づいて目
標燃料噴射量Qfhが決定される。図1(b)に或る機関
回転数における目標燃料噴射量Qfhとスロットル開度T
Aとの関係を示す。
【0028】また、燃焼室4内に均一混合気を形成する
ときの目標機関負荷Qh /N(目標吸入空気量Qh /機
関回転数N)はスロットル開度TAと機関回転数Nから
決定され、これらの関係は図15(b)に示すようにマッ
プの形で予めROM 62内に記憶されている。この目標機関
負荷Qh /Nは空燃比がスロットル開度TAと機関回転
数Nに応じて予め定められた第2の空燃比(A/F)2
なるように決められている。図1(a)に或る機関回転
数おける目標吸入空気量Qh とスロットル開度TAとの
関係を示す。第2の空燃比(A/F)2は燃焼室4内全体
において例えば理論空燃比(約14.6) に設定され、上述
の第1の空燃比(A/F)1よりも小さな値をとる。
【0029】なお、図15(b)に示される目標機関負荷
h /Nを実現するための第1バイパス制御弁31の目標
開度SBh および第2バイパス制御弁41の目標開度SC
h が夫々図16(b)および図17(b)に示すように、ス
ロットル開度TAと機関回転数Nに関するマップの形で
予めROM 62内に記憶されている。従って燃焼室4内に均
一混合気を形成するときにはスロットル開度TAと機関
回転数Nから図16(b)に示す関係に基づいて第1バイ
パス制御弁31の目標開度SBh が決定されると共に図17
(b)に示す関係に基づいて第2バイパス制御弁41の目
標開度SCh が決定される。
【0030】さて、図1および図11においてスロットル
開度TAが、燃焼室4内に均一混合気を形成して燃焼を
行いうる下限のスロットル開度TAlから燃焼室4内を
成層化して燃焼を行いうる上限のスロットル開度TAu
までのオーバーラップ領域内にあるときには、均一混合
気を形成することもできるし成層化することもできる。
このオーバーラップ領域内ではスロットル開度TAが同
じでかつ機関回転数Nが同じである運転条件下におい
て、燃焼室4内を成層化して燃焼を行ったときの機関出
力トルクTq と燃焼室4内に均一混合気を形成して燃焼
を行ったときの機関出力トルクTq が等しくなるよう
に、目標燃料噴射量Qfs,Qfh、第1バイパス制御弁31
の目標開度SBs , SBh 、および第2バイパス制御弁
41の目標開度SCs , SCh が予め実験により求められ
ている。図1(b)からわかるように、スロットル開度
TAが同じでかつ機関回転数Nが同じである場合には、
燃焼室4内を成層化するときの目標燃料噴射量Qfsの方
が燃焼室4内に均一混合気を形成するときの目標燃料噴
射量Qfhよりも多くなっている。この理由について説明
する。燃焼室4内に均一混合気を形成する場合には燃焼
室4内全体の空気が燃焼に寄与するのに対し、点火栓10
周りに混合気が集まるように燃焼室4内を成層化する場
合にはほぼ凹溝15内の空気のみが燃焼に寄与する。この
ように燃焼室4内を成層化する場合の方が空気利用率が
低くなるので、目標燃料噴射量QfsとQfhを同じ量にす
ると成層化する場合の方が機関出力トルクが小さくなっ
てしまう。そこで、成層化する場合の目標燃料噴射量Q
fsを均一混合気を形成する場合の目標燃料噴射量Qfh
りも多くして、成層化する場合と均一混合気を形成する
場合とで同一の機関出力トルクTq が得られるようにし
ている。
【0031】次に図1を参照して、燃焼室4内を成層化
する運転状態から燃焼室4内に均一混合気を形成する運
転状態に切換えるときの吸入空気量Qおよび燃料噴射量
f の制御方法について説明する。図1を参照すると、
スロットル開度TAが予め定められた切換開始スロット
ル開度TAc を越えたときに、燃焼室4内を成層化する
運転状態から燃焼室4内に均一混合気を形成する運転状
態への切換移行が実施される。図1および図11を参照す
ると、この切換開始スロットル開度TAc は均一混合気
を形成して燃焼を行いうる下限のスロットル開度TAl
と、燃焼室4内を成層化して燃焼を行いうる上限のスロ
ットル開度TAu との間のほぼ中央に設定されている。
【0032】スロットル開度TAが切換開始スロットル
開度TAc を越えると、機関負荷Q/Nを、燃焼室4内
を成層化する場合の目標機関負荷Qs /Nから均一混合
気を形成する場合の目標機関負荷Qh /Nにただちに減
少させるべく、第1バイパス制御弁31の開度が図16
(b)に示す関係から求められる目標開度SBh になる
ように三方弁37を切換作動させるデューティ比がただち
に変化せしめられると共に、第2バイパス制御弁41の開
度が図17(b)に示す関係から求められる目標開度SC
h になるようにステップモータ42を駆動するための制御
信号がただちに出力される。しかしながら、三方弁37を
切換作動させるデューティ比が変化せしめられてから実
際に第1バイパス制御弁31の開度が目標開度SBh にな
るまでにはかなり大きな応答遅れがある。また、ステッ
プモータ42を駆動する制御信号が出力されてから実際に
第2バイパス制御弁41の開度が目標開度SCh になるま
でにも応答遅れがある。また、給気通路系が有する容積
のために第1バイパス制御弁31の開度および第2バイパ
ス制御弁41の開度が変化せしめられてから燃焼室4内に
流入する空気量が変化するまでにも応答遅れが生ずる。
これらの応答遅れのために、吸入空気量Qを減少すべき
制御信号が三方弁37およびステップモータ42に出力され
てから実際に吸入空気量Qが均一混合気を形成する場合
の目標吸入空気量Qh に減少するまでには図1(a)に
示されるような遅れが生ずる。なお、燃料噴射量Qf
ついては目標燃料噴射量が決定されると、その目標燃料
噴射量の燃料をただちに燃焼室4内に供給することがで
きる。
【0033】図1に示される実施例では、吸入空気量Q
を減少すべき制御信号が三方弁37およびステップモータ
42に出力されてから実際に吸入空気量Qが均一混合気を
形成する場合の目標吸入空気量Qh に減少するまでの吸
入空気量減少期間において、図1(b)に示されるよう
に燃焼室4内を成層化する運転状態を維持しつつ燃料噴
射量Qf を次式に基づいて増量するようにしている。 Qf =Qfs・Ksh …(1) ここでQfsは上述のように燃焼室4内を成層化する場合
の目標燃料噴射量であり、Kshは図19に示される燃料増
量補正係数である。図19を参照すると、燃焼室4内を成
層化する場合の目標機関負荷Qs/Nと実際の機関負荷
Q/Nとの差が大きくなるほど燃料増量補正係数Ksh
値が大きくなることがわかる。なお、この燃料増量補正
係数Kshは実際には(Qs /N−Q/N)と機関回転数
Nの関数になっている。
【0034】吸入空気量減少期間には凹溝15内の空気量
が通常の成層時における空気量よりも減少するために、
燃料噴射量Qf を成層化する場合の目標燃料噴射量Qfs
に制御すると空気利用率が低下する分だけ機関出力トル
クが低下してしまう。しかしながら、このように吸入空
気量減少期間において燃料噴射量を増量補正することに
より、機関出力トルクが低下することを防止できる。次
いで、吸入空気量Qが均一混合気を形成する場合の目標
吸入空気量Qh まで減少する(図1におけるスロットル
開度TA1 の位置)と、燃料噴射量Qf が均一混合気を
形成する場合の目標燃料噴射量Qfhに制御されると共に
燃料噴射時期が図10に示すIh に切換えられ、通常の均
一混合気を形成する運転状態に移行する。斯くして、図
1(c)に示されるように成層化する運転状態から均一
混合気を形成する運転状態に切換移行するときに、機関
出力トルクを滑らかに増大させることができる。また、
吸入空気量減少期間の末期、即ち図1においてスロット
ル開度TAがTA1 の近傍にある時期において燃焼室4
内全体での平均の空燃比がほぼ理論空燃比前後になる。
このとき点火栓10の周りに集められた混合気はかなりリ
ッチな混合気となり、その結果NOx の発生を低減するこ
とができる。
【0035】次に図2を参照して、燃焼室4内に均一混
合気を形成する運転状態から燃焼室4内を成層化する運
転状態に切換えるときの吸入空気量Qおよび燃料噴射量
f の制御方法について説明する。図2を参照すると、
スロットル開度TAが予め定められた切換開始スロット
ル開度TAc よりも低減したときに、燃焼室4内に均一
混合気を形成する運転状態から燃焼室4内を成層化する
運転状態への切換移行が実施される。
【0036】スロットル開度TAが切換開始スロットル
開度TAc よりも低減すると、機関負荷Q/Nを、燃焼
室4内に均一混合気を形成する場合の目標機関負荷Qh
/Nから燃焼室4内を成層化する場合の目標機関負荷Q
s /Nにただちに増大させるべく、第1バイパス制御弁
31の開度が図16(a)に示す関係から求められる目標開
度SBs になるように三方弁37を切換作動させるデュー
ティ比がただちに変化せしめられると共に、第2バイパ
ス制御弁41の開度が図17(a)に示す関係から求められ
る目標開度SCs になるようにステップモータ42を駆動
するための制御信号がただちに出力される。しかしなが
ら、第1バイパス制御弁31や第2バイパス制御弁41の応
答遅れのために、吸入空気量Qを増大すべき制御信号が
三方弁37およびステップモータ42に出力されてから実際
に吸入空気量Qが成層化する場合の目標吸入空気量Qs
に増大するまでには図2(a)に示されるような遅れが
生ずる。
【0037】図2に示される実施例では、吸入空気量Q
を増大すべき制御信号が三方弁37およびステップモータ
42に出力されると、燃料噴射時期がただちに図10に示す
l に切換えられて燃焼室4内を成層化する運転状態に
切換えられると共に、燃料噴射量Qf が次式に基づいて
増量せしめられる。 Qf =Qfs・Khs …(2) ここでKhsは図20に示される燃料増量補正係数である。
なお、この燃料増量補正係数Khsは実際には(Qs /N
−Q/N)と機関回転数Nの関数になっている。式
(2)に基づく燃料噴射量の増量補正は、吸入空気量Q
を増大すべき制御信号が三方弁37およびステップモータ
42に出力されてから実際に吸入空気量Qが燃焼室4内を
成層化する場合の目標吸入空気量Qs に増大するまでの
吸入空気量増大期間内において実施される。
【0038】この吸入空気量増大期間には吸入空気量Q
が成層化する場合の目標吸入空気量Qs まで達していな
いので凹溝15内の空気量も不足するが、燃料噴射量Qf
を増量補正することにより、機関出力トルクが低下する
ことを防止できる。次いで、吸入空気量が成層化する場
合の目標吸入空気量Qs まで増大する(図2におけるス
ロットル開度TA2 の位置)と、燃料噴射量Qf の増量
補正処理が停止されて、通常の燃焼室4内を成層化する
運転状態に移行する。斯くして図2(c)に示されるよ
うに均一混合気を形成する運転状態から成層化する運転
状態に切換移行するときに、機関出力トルクが滑らかに
減少せしめられる。また、吸入空気量増大期間には燃料
噴射量が増量されて点火栓10周りにかなりリッチな混合
気が形成されるので、NOx の発生を低減することができ
る。
【0039】次に図3を参照して、機関急加速運転時に
おいて燃焼室4内を成層化する運転状態から燃焼室4内
に均一混合気を形成する運転状態に切換えるときの吸入
空気量Qおよび燃料噴射量Qf の制御方法について説明
する。図3においてスロットル開度がTA3 のときに機
関急加速運転が行われてスロットル開度TAが急激に増
大したとする。このとき機関負荷Q/Nがスロットル開
度TAと機関回転数Nに基づいて図15(a)の関係から
決定される成層時の目標機関負荷Qs /Nに沿って変化
するように、図16(a)に示す関係から第1バイパス制
御弁31の目標開度SBs が決定されると共に図17(a)
に示す関係から第2バイパス制御弁41の目標開度SCs
が決定される。しかしながら、上述のように第1バイパ
ス制御弁31や第2バイパス制御弁41の応答遅れがあるた
めに図3(a)に示すように吸入空気量Qの増大には遅
れが生ずる。
【0040】このように吸入空気量Qの増大に遅れが生
じると吸入空気量Qが燃焼室4内を成層化する場合の目
標吸入空気量Qs に達しないために、燃焼に寄与する空
気量も低減し、その結果機関出力トルクが低下してしま
い、良好な機関加速性能が得られないという問題を生ず
る。そこで図3に示す実施例では、機関急加速運転時に
スロットル開度TAが燃焼室4内に均一混合気を形成し
て燃焼を行いうる下限のスロットル開度TAl を越えた
ときから、燃焼室4内を成層化する運転状態を維持しつ
つ燃料噴射量Qf を次式に基づいて増量するようにして
いる。 Qf =Qfs・Ka …(3) ここでKa は図21に示される燃料増量補正係数である。
図21を参照すると、成層化する場合の目標機関負荷Qs
/Nと実際の機関負荷Q/Nとの差が大きくなるほど燃
料増量補正係数Ka の値が大きくなることがわかる。な
お、この燃料増量補正係数Ka は実際には(Qs /N−
Q/N)と機関回転数Nの関数になっている。このよう
に、吸入空気量Qが成層化する場合の目標吸入空気量Q
s よりも低下する急加速運転時において燃料噴射量Qf
を増量補正することにより、機関出力トルクが低下する
のを防止するようにしている。
【0041】次いで、吸入空気量Qが燃焼室4内に均一
混合気を形成する場合の目標吸入空気量Qh を下回る
(図3におけるスロットル開度TA4 の位置)と、燃料
噴射量Qf が均一混合気を形成する場合の目標燃料噴射
量Qfhに制御されると共に燃料噴射時期が図10に示すI
h に切換えられ、均一混合気を形成する運転状態に移行
する。図3からわかるように、急加速運転時において均
一混合気を形成する運転状態に移行するスロットル開度
TA4 は、図1における切換開始スロットル開度TAc
よりも小さなスロットル開度になっている。このように
して、機関急加速運転時に機関出力トルクを円滑に上昇
させると共に均一混合気を形成する運転状態に早めに移
行させる。斯くして良好な機関加速性能を確保すること
ができる。また、燃料噴射量に増量補正がかけられてい
る期間において点火栓10の周りにはかなりリッチな混合
気が形成されるので、NOxの発生を抑えつつ機関出力ト
ルクを円滑に上昇させることができる。
【0042】次に図4を参照して、機関急減速運転時に
おいて燃焼室4内に均一混合気を形成する運転状態から
燃焼室4内を成層化する運転状態に切換えるときの吸入
空気量Qおよび燃料噴射量Qf の制御方法について説明
する。図4においてスロットル開度がTA5 のときに機
関急減速運転が行われてスロットル開度TAが急激に減
少したとする。このとき機関負荷Q/Nが燃焼室4内に
均一混合気を形成するときの目標機関負荷Qh /Nに沿
って変化するように、図16(b)に示す関係から第1バ
イパス制御弁31の目標開度SBh が決定されると共に図
17(b)に示す関係から第2バイパス制御弁41の目標開
度SCh が決定される。しかしながら、上述のように第
1バイパス制御弁31や第2バイパス制御弁41の応答遅れ
があるために図4(a)に示されるように吸入空気量Q
の減少には遅れが生ずる。
【0043】このように機関急減速運転時に吸入空気量
Qの減少に遅れが生じた状態で均一混合気を形成する運
転が行われると、空気利用率が高くなるために機関出力
トルクが速やかに低下せず、その結果良好な機関減速性
能が得られないという問題が生ずる。また、燃焼室4内
に形成される均一混合気が理論空燃比よりも少しリーン
側の混合気となり、その結果多量のNOx が発生してしま
うという問題も生ずる。
【0044】そこで図4に示す実施例では、機関急減速
運転時にスロットル開度TAが燃焼室4内を成層化して
燃焼を行いうる上限のスロットル開度TAuを下回った
ときに、燃料噴射時期がただちに図10に示すIl に切換
えられて燃焼室4内を成層化する運転状態に切換えられ
ると共に、燃料噴射量Qf が次式に基づいて増量せしめ
られる。 Qf =Qfs・Kd …(4) ここでKd は図22に示される燃料増量補正係数である。
図22を参照すると、燃焼室4内を成層化する場合の目標
機関負荷Qs /Nと実際の機関負荷Q/Nとの差が大き
くなるほど燃料増量補正係数Kdの値が大きくなること
がわかる。なお、この燃料増量補正係数Kd は実際には
(Qs /N−Q/N)と機関回転数Nの関数になってい
る。このように機関負荷Q/Nが成層時の目標機関負荷
s /Nよりも低い機関急減速運転時において燃料噴射
量Qf を増量補正することにより、機関出力トルクが図
1(c)および図2(c)に示される目標機関トルクよ
りも低下しないようにしている。また、このとき点火栓
10の周りにはかなりリッチな混合気が形成されることに
なるので、NOx の発生を低減することができる。
【0045】次いで、吸入空気量Qが燃焼室4内を成層
化する場合の目標吸入空気量Qs を越える(図4におけ
るスロットル開度TA6 の位置)と、燃料噴射量Qf
増量補正処理が停止されて、通常の燃焼室4内を成層化
する運転状態に移行する。図4からわかるように、この
通常の成層化する運転状態に移行するスロットル開度T
6 は、図2における切換開始スロットル開度TAc
りも大きなスロットル開度になっている。このようにし
て、機関急減速運転時に機関出力トルクを速やかに且つ
円滑に低下させると共に、燃焼室4内を成層化する運転
状態に早めに移行させる。斯くして良好な機関急減速性
能を確保することができる。
【0046】次に、図23から図28に示されるフローチャ
ートを参照して吸入空気量および燃料噴射量の制御につ
いて説明する。この制御ルーチンは一定クランク角間隔
毎の割込みによって実行される。図23から図28を参照す
るとまず始めにステップ100 において、エアフローメー
タ28の出力信号から求まる吸入空気量Q、およびクラン
ク角センサ47の出力信号から求まる機関回転数Nに基づ
いて、機関負荷Q/Nが算出される。次いでステップ10
1 では次式に基づいてスロットル開度の変化率ΔTAが
計算される。 ΔTA=TA−TA0 …(5) ここでTA0 は前回の処理サイクル時におけるスロット
ル開度である。
【0047】次いでステップ102 では均一混合気モード
フラグHGFが0であるか否かが判別される。なお、こ
の均一混合気モードフラグHGFは、点火栓10周りに混
合気が集まるように燃焼室4内を成層化すべきときに値
0をとり、一方燃焼室4内に均一混合気を形成すべきと
きに値1をとる。ステップ102 において均一混合気モー
ドフラグHGFが0である場合にはステップ103 に進ん
で、スロットル開度TAが燃焼室4内に均一混合気を形
成して燃焼を行いうる下限のスロットル開度TAl 以上
であるか否かが判別される。TA≧TAl である場合に
はステップ104に進んでスロットル開度の変化率ΔTA
が予め定められた急加速判定値β1 以上であるか否かが
判別される。ΔTA≧β1 である場合にはステップ107
に進む。一方、ステップ103 においてTA<TAlであ
る場合、またはステップ104 においてΔTA<β1 であ
る場合にはステップ143 に進む。
【0048】一方、ステップ102 において均一混合気モ
ードフラグHGFが0でない場合にはステップ105 に進
んで、スロットル開度TAが燃焼室4内を成層化して燃
焼を行いうる上限のスロットル開度TAu 以下であるか
否かが判別される。TA≦TAu である場合にはステッ
プ106 に進んでスロットル開度の変化率ΔTAが予め定
められた急減速判定値β2 以下であるか否かが判別され
る。なお、この急減速判定値β2 は負の値をとる。ΔT
A≦β2 である場合にはステップ125 に進む。一方、ス
テップ105 においてTA>TAu である場合、またはス
テップ106 においてΔTA>β2 である場合にはステッ
プ143 に進む。
【0049】ステップ107 では燃焼室4内に均一混合気
を形成する場合の目標機関負荷Qh /Nが図15(b)に
示すマップに基づいて計算される。次いでステップ108
では機関負荷Q/Nが目標機関負荷Qh /N以下である
か否かが判別される。Q/NがQh /N以上である場合
にはステップ109 に進んで、燃焼室4内を成層化すると
きの第1バイパス制御弁31の目標開度SBs が図16
(a)に示すマップに基づいて計算される。次いでステ
ップ110 では第1バイパス制御弁31の開度を目標開度S
s にすべく三方弁37が駆動せしめられる。次いでステ
ップ111 では、燃焼室4内を成層化するときの第2バイ
パス制御弁41の目標開度SCs が図17(a)に示すマッ
プに基づいて計算される。次いでステップ112 では第2
バイパス制御弁41の開度を目標開度SCs にすべくステ
ップモータ42が駆動せしめられる。次いでステップ113
では燃焼室4内を成層化するときの目標燃料噴射量Qfs
が図18(a)に示すマップに基づいて計算される。次い
でステップ114 では上述の式(3)に基づいて増量補正
された燃料噴射量Qf が求められる。次いでステップ11
5 では予めROM 62内に記憶されているデータから燃料噴
射時期Il が計算される。次いでステップ116 では燃料
噴射処理が行われて本制御ルーチンを終了する。
【0050】一方、ステップ108 においてQ/NがQh
/N以下であると判別された場合にはステップ117 に進
んで、燃焼室4内に均一混合気を形成するときの第1バ
イパス制御弁31の目標開度SBhが図16(b)に示すマ
ップに基づいて計算される。次いでステップ118 では第
1バイパス制御弁31の開度を目標開度SBh にすべく三
方弁37が駆動せしめられる。次いでステップ119 では、
燃焼室4内に均一混合気を形成するときの第2バイパス
制御弁41の目標開度SCh が図17(b)に示すマップに
基づいて計算される。次いでステップ120 では第2バイ
パス制御弁41の開度を目標開度SCh にすべくステップ
モータ42が駆動せしめられる。次いでステップ121 では
燃焼室4内に均一混合気を形成するときの目標燃料噴射
量Qfhが図18(b)に示すマップに基づいて計算され
る。次いでステップ122 では予めROM 62内に記憶されて
いるデータから燃料噴射時期Ih が計算される。次いで
ステップ123 では燃料噴射処理が行われる。次いでステ
ップ124 では均一混合気モードフラグHGFに値1がセ
ットされて、本制御ルーチンを終了する。
【0051】ステップ125 では燃焼室4内を成層化する
場合の目標機関負荷Qs /Nが図15(a)に示すマップ
に基づいて計算される。次いでステップ126 では機関負
荷Q/Nが目標機関負荷Qs /N以上であるか否かが判
別される。Q/NがQs /N以下である場合にはステッ
プ127 に進んで、燃焼室4内に均一混合気を形成すると
きの第1バイパス制御弁31の目標開度SBh が図16
(b)に示すマップに基づいて計算される。次いでステ
ップ128 では第1バイパス制御弁31の開度を目標開度S
h にすべく三方弁37が駆動せしめられる。次いでステ
ップ129 では燃焼室4内に均一混合気を形成するときの
第2バイパス制御弁41の目標開度SCh が図17(b)に
示すマップに基づいて計算される。次いでステップ130
では第2バイパス制御弁41の開度を目標開度SCh にす
べくステップモータ42が駆動せしめられる。次いでステ
ップ131 では燃焼室4内を成層化するときの目標燃料噴
射量Q fsが図18(a)に示すマップに基づいて計算され
る。次いでステップ132では上述の式(4)に基づいて
増量補正された燃料噴射量Qf が求められる。次いでス
テップ133 では予めROM 62内に記憶されているデータか
ら燃料噴射時期Il が計算される。次いでステップ134
では燃料噴射処理が行われて本制御ルーチンを終了す
る。
【0052】一方、ステップ126 においてQ/NがQs
/N以上であると判別された場合にはステップ135 に進
んで第1バイパス制御弁31の目標開度SBs が図16
(a)に示すマップに基づいて計算される。次いでステ
ップ136 では第1バイパス制御弁31の開度を目標開度S
s にすべく三方弁37が駆動せしめられる。次いでステ
ップ137 では、第2バイパス制御弁41の目標開度SCs
が図17(a)に示すマップに基づいて計算される。次い
でステップ138 では第2バイパス制御弁41の開度を目標
開度SCs にすべくステップモータ42が駆動せしめられ
る。次いでステップ139 では目標燃料噴射量Qfsが図18
(a)に示すマップに基づいて計算される。次いでステ
ップ140 では予めROM 62内に記憶されているデータから
燃料噴射時期Il が計算される。次いでステップ141 で
は燃料噴射処理が行われる。次いでステップ142 では均
一混合気モードフラグHGFに値0がセットされて、本
制御ルーチンを終了する。
【0053】ステップ143 ではスロットル開度TAが切
換開始スロットル開度TAc 以上であるか否かが判別さ
れる。TA<TAc である場合にはステップ144 に進ん
で第1バイパス制御弁31の目標開度SBs が図16(a)
に示すマップに基づいて計算される。次いでステップ14
5 では第1バイパス制御弁31の開度を目標開度SBs
すべく三方弁37が駆動せしめられる。次いでステップ14
6 では、第2バイパス制御弁41の目標開度SCs が図17
(a)に示すマップに基づいて計算される。次いでステ
ップ147 では第2バイパス制御弁41の開度を目標開度S
s にすべくステップモータ42が駆動せしめられる。
【0054】次いでステップ148 では均一混合気モード
フラグHGFが0であるか否かが判別される。均一混合
気モードフラグHGFが0である場合にはステップ149
に進んで目標燃料噴射量Qfsが図18(a)に示すマップ
に基づいて計算される。次いでステップ150 では予めRO
M 62内に記憶されているデータから燃料噴射時期Il
計算される。次いでステップ151 では燃料噴射処理が行
われて本制御ルーチンを終了する。
【0055】一方、ステップ148 において均一混合気モ
ードフラグHGFが0でない場合にはステップ152 に進
んで、燃焼室4内を成層化する場合の目標機関負荷Qs
/Nが図15(a)に示すマップに基づいて計算される。
次いでステップ153 では機関負荷Q/Nが目標機関負荷
s /N以上であるか否かが判別される。Q/NがQ s
/N以下である場合にはステップ154 に進んで、燃焼室
4内を成層化するときの目標燃料噴射量Qfsが図18
(a)に示すマップに基づいて計算される。次いでステ
ップ155 では上述の式(2)に基づいて増量補正された
燃料噴射量Qf が求められる。次いでステップ156 では
予めROM 62内に記憶されているデータから燃料噴射時期
l が計算される。次いでステップ157 では燃料噴射処
理が行われて本制御ルーチンを終了する。一方、ステッ
プ153 においてQ/NがQs /N以上であると判別され
た場合にはステップ158に進んで均一混合気モードフラ
グHGFに値0がセットされ、次いでステップ149 に進
む。
【0056】一方、ステップ143 において、TA≧TA
c であると判別された場合にはステップ160 に進んで第
1バイパス制御弁31の目標開度SBh が図16(b)に示
すマップに基づいて計算される。次いでステップ161 で
は第1バイパス制御弁31の開度を目標開度SBh にすべ
く三方弁37が駆動せしめられる。次いでステップ162で
は、第2バイパス制御弁41の目標開度SCh が図17
(b)に示すマップに基づいて計算される。次いでステ
ップ163 では第2バイパス制御弁41の開度を目標開度S
h にすべくステップモータ42が駆動せしめられる。
【0057】次いでステップ164 では均一混合気モード
フラグHGFが1であるか否かが判別される。均一混合
気モードフラグHGFが1である場合にはステップ165
に進んで目標燃料噴射量Qfhが図18(b)に示すマップ
に基づいて計算される。次いでステップ166 では予めRO
M 62内に記憶されているデータから燃料噴射時期Ih
計算される。次いでステップ167 では燃料噴射処理が行
われて本制御ルーチンを終了する。
【0058】一方、ステップ164 において均一混合気モ
ードフラグHGFが1でない場合にはステップ168 に進
んで、燃焼室4内に均一混合気を形成する場合の目標機
関負荷Qh /Nが図15(b)に示すマップに基づいて計
算される。次いでステップ169 では機関負荷Q/Nが目
標機関負荷Qh /N以下であるか否かが判別される。Q
/NがQh /N以上である場合にはステップ170 に進ん
で、燃焼室4内を成層化するときの目標燃料噴射量Qfs
が図18(a)に示すマップに基づいて計算される。次い
でステップ171 では上述の式(1)に基づいて増量補正
された燃料噴射量Qf が求められる。次いでステップ17
2 では予めROM 62内に記憶されているデータから燃料噴
射時期Il が計算される。次いでステップ173 では燃料
噴射処理が行われて本制御ルーチンを終了する。一方、
ステップ169 においてQ/NがQ h /N以下であると判
別された場合にはステップ174 に進んで均一混合気モー
ドフラグHGFに値1がセットされ、次いでステップ16
5 に進む。
【0059】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば点火栓周
りに混合気が集まるように燃焼室内を成層化する運転状
態から燃焼室内に均一混合気を形成する運転状態に移行
するときに機関出力トルクを滑らかかつ連続的に変化さ
せることができ、従って運転状態の移行時にトルクショ
ックが発生することを阻止できる。請求項2に記載の発
明によれば燃焼室内に均一混合気を形成する運転状態か
ら燃焼室内を成層化する運転状態に移行するときに機関
出力トルクを滑らかかつ連続的に変化させることがで
き、従って運転状態の移行時にトルクショックが発生す
ることを阻止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】燃焼室内を成層化する運転状態から燃焼室内に
均一混合気を形成する運転状態に切換えるときの吸入空
気量および燃料噴射量の制御方法と、そのとき出力され
る機関出力トルクの概要を示す線図である。
【図2】燃焼室内に均一混合気を形成する運転状態から
燃焼室内を成層化する運転状態に切換えるときの吸入空
気量および燃料噴射量の制御方法と、そのとき出力され
る機関出力トルクの概要を示す線図である。
【図3】機関急加速運転時における吸入空気量と燃料噴
射量の制御方法の概要を示す線図である。
【図4】機関急減速運転時における吸入空気量と燃料噴
射量の制御方法の概要を示す線図である。
【図5】発明の構成図である。
【図6】筒内噴射式2サイクル内燃機関の全体図であ
る。
【図7】2サイクル内燃機関の側面断面図である。
【図8】ピストン頂面の平面図である。
【図9】シリンダヘッド内壁面の底面図である。
【図10】給排気弁の開弁時期および燃料噴射時期を示す
線図である。
【図11】燃焼室内を成層化する運転領域と、燃焼室内に
均一混合気を形成する運転領域を示す線図である。
【図12】給排気弁が開弁しているところを示す2サイク
ル内燃機関の側面断面図である。
【図13】噴射燃料が凹溝内に向かう燃料噴射時を示す2
サイクル内燃機関の側面断面図である。
【図14】噴射燃料がピストン頂面全体に向かう燃料噴射
時を示す2サイクル内燃機関の側面断面図である。
【図15】目標機関負荷のマップを示す線図である。
【図16】第1バイパス制御弁の目標開度のマップを示す
線図である。
【図17】第2バイパス制御弁の目標開度のマップを示す
線図である。
【図18】目標燃料噴射量のマップを示す線図である。
【図19】燃料増量補正係数Kshを示す線図である。
【図20】燃料増量補正係数Khsを示す線図である。
【図21】燃料増量補正係数Ka を示す線図である。
【図22】燃料増量補正係数Kd を示す線図である。
【図23】吸入空気量および燃料噴射量の制御ルーチンを
示すフローチャートの第1の部分である。
【図24】吸入空気量および燃料噴射量の制御ルーチンを
示すフローチャートの第2の部分である。
【図25】吸入空気量および燃料噴射量の制御ルーチンを
示すフローチャートの第3の部分である。
【図26】吸入空気量および燃料噴射量の制御ルーチンを
示すフローチャートの第4の部分である。
【図27】吸入空気量および燃料噴射量の制御ルーチンを
示すフローチャートの第5の部分である。
【図28】吸入空気量および燃料噴射量の制御ルーチンを
示すフローチャートの第6の部分である。
【符号の説明】
4…燃焼室 10…点火栓 14…燃料噴射弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F02D 41/02 330 F02D 41/02 330A 41/10 330 41/10 330Z 41/12 330 41/12 330Z (56)参考文献 特開 平3−281965(JP,A) 特開 昭63−248938(JP,A) 特開 昭63−159614(JP,A) 特開 昭63−138121(JP,A) 特開 昭63−138119(JP,A) 特開 昭63−138118(JP,A) 特開 昭60−30417(JP,A) 特開 昭60−30436(JP,A) 特開 昭62−165545(JP,A) 特開 平4−12153(JP,A) 特開 平5−52145(JP,A) 特開 平4−228856(JP,A) 特開 平4−60148(JP,A) 特開 平4−203335(JP,A) 特開 昭63−255539(JP,A) 特開 平2−140441(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02D 41/00 - 45/00 F02B 1/00 - 23/10

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 点火栓周りに混合気が集まるように燃焼
    室内を成層化する成層化運転状態と燃焼室内に均一混合
    気を形成する均一運転状態とを選択的に行うようにした
    内燃機関において、成層化運転状態から均一運転状態へ
    の切り換え作用直前に燃焼室内に供給される燃料量を切
    り換え作用直後に燃焼室内に供給される燃料量よりも多
    くする供給燃料制御手段を具備した内燃機関の供給燃料
    制御装置。
  2. 【請求項2】 点火栓周りに混合気が集まるように燃焼
    室内を成層化する成層化運転状態と燃焼室内に均一混合
    気を形成する均一運転状態とを選択的に行うようにした
    内燃機関において、均一運転状態から成層化運転状態へ
    の切り換え作用直後に燃焼室内に供給される燃料量を切
    り換え作用直前に燃焼室内に供給される燃料量よりも多
    くする供給燃料制御手段を具備した内燃機関の供給燃料
    制御装置。
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