JP3182541U

JP3182541U - スナップフィット構造

Info

Publication number: JP3182541U
Application number: JP2013000213U
Authority: JP
Inventors: クオピンライ
Original assignee: Chyi Cheng Co Ltd
Current assignee: Chyi Cheng Co Ltd
Priority date: 2013-01-18
Filing date: 2013-01-18
Publication date: 2013-04-04
Anticipated expiration: 2023-01-18

Abstract

【課題】操作の容易なスナップフィット構造を提供する。
【解決手段】固定部材１とスナップ部材２を備えている。固定部材１は、中空形状であり、片側に延伸された台座１１を有する。台座１１の外表面には、複数の突当部が設けられて中空通し穴１４を形成する。突当部の表面には干渉縞が形成されている。固定部材１の台座１１とは反対側には位置決め凹穴１２が設けられ、この位置決め凹穴には複数のガイド部が形成されている。台座１１は複数の突当部に分割されており、各縁端には位置決めフックが設けられている。スナップ部材２は、片側に延伸された係止リブを有し、反対側には加力部２２が設けられている。加力部２２の裏側には、ガイド用突起部２３が設けられている。係止リブには、複数のリブと複数の位置決めスロットが設けられている。
【選択図】図１

Description

本考案は、金属製家具構造への適用に好適な、スナップフィット構造に関し、特に、固定部材とスナップ部材の組合せにより、少なくとも二ユニットをスピーディに結合、または取外すことができる、スナップフィット構造に関する。

今日の金属製組立家具は、金属製のパソコンデスク、机、椅子やクロゼット、ハンガーなどを含み、お客様が自らの手で組立てられるＤＩＹ組立商品となっている。金属管とプラスチック台座を結合するために、通常は、ネジでネジ締めをするように設けられているが、金属管をプラスチック台座に差し込んで、ネジで締め付けただけでは、時間が経つと、プラスチック製の台座が疲労して、金属管が抜けたり、外れたりする恐れがある。それに、お客様が自ら組立を行う場合、ドライバーなどの工具を使用する必要があり、工具を使いこなしていないお客様や女性にとって、それらの不用意な操作による怪我などが起こりやすく、そして、大変で不便なことでもある。なお、従来技術によるスナップフィット構造として、例えば特許文献１に記載のものが知られている。

特許4455104号公報

本考案は、工具を一切使用せず、手でスナップ部材を押しただけで、例えば金属製家具部品の二ユニットを気楽でかつ簡単で、安定して組み立てることができるスナップフィット構造を提供することを目的とする。

上記課題を解決し上記目的を達成するために，本考案のうち第1の態様に係るものは、スナップフィット構造であって、相互に着脱可能な固定部材とスナップ部材とを備えている。前記固定部材は、互いに反対側である第１の側から第２の側まで貫通する貫通孔を規定する固定部材本体と、前記固定部材本体の前記第１の側から、前記貫通孔を囲むように略筒状に延伸することにより、前記貫通孔に連通する中空通し穴を形成する台座部と、を有している。前記固定部材本体は、前記台座部よりも外方に張り出す第１の張出部を有している。前記台座部は、根元ないし根元付近から先端までの範囲において、前記中空通し穴の周囲に沿って、複数の突当部に分割されている。当該複数の突当部の各々の内周面には、内方に突起する位置決めフックが形成されている。前記スナップ部材は、スナップ部材本体と、当該スナップ部材本体の互いに反対側である第１及び第２の側のうち第１の側から延伸し、前記貫通孔及び前記中空通し穴に挿入可能な挿入部材と、を有している。前記スナップ部材本体は、前記貫通孔を挿通し得ないように前記挿入部材の外方に張り出す第２の張出部を有している。前記挿入部材の外周面には、当該挿入部材が前記固定部材本体の前記貫通孔から前記中空通し穴に挿入されたときに、前記複数の突当部を外方に弾性的に拡開した状態で、当該複数の突当部の各々の前記位置決めフックに係合する、後退部が形成されている。

上述した固定部材とスナップ部材の組合せにより、工具を一切使用せず、手でスナップ部材を押しただけで、例えば金属製家具部品の二ユニットを、気楽でかつ簡単で、安定して組み立てることができる。

本考案の金属管スナップフィット構造を示す立体図である。本考案の金属管スナップフィット構造を示す図である。本考案の金属管スナップフィット構造を示す第一の断面図である。本考案の金属管スナップフィット構造を示す第二の断面図である。本考案の金属管スナップフィット構造の使用例を示す第一の図である。本考案の金属管スナップフィット構造の使用例を示す第二の図である。

図１〜図４に示すように、固定部材１とスナップ部材２の組合せにより、少なくとも二ユニットを（台座Ａと金属管Ｂを例として）スピーディに結合、または取外すことができる。中空状の固定部材１は、片側に延伸された台座１１を有し、該台座１１の外表面には、複数の突当部１１１が設けられて中空通し穴１４を形成し、各突当部１１１の表面に干渉縞１１２がある。それにより、固定するユニットへの摩擦力を増して、抜けさせないようにし、金属管を安定して嵌め込ませるようにすることが可能となる。台座１１の対応する他の一方側には、位置決め凹穴１２が設けられ、該位置決め凹穴１２の内部に、複数のガイド部１２１がある。それにより、スナップ部材２のガイド用突起部２３をスライドさせ、嵌め込ませ、位置を固定することが可能となる。そこで、手工具の加力部２２を反時計回りに回すと、ガイド用突起部２３がガイド部１２１の傾斜に沿って突起して、抜けた状態になり該スナップ部材２をうまく取り出すことが可能となる。

スナップ部材２は、片側に延伸された係止リブ２１を有し、該係止リブ２１を固定部材１の中空通し穴１４まで突き出して、嵌め込まれるように設けられている。該スナップ部材２の対応した他方側には、加力部２２が設けられており、一般的に、該加力部２２の表面に、ドライバーのような手工具で回して緩めるための十文字、米文字、一文字などのようなスロットが設けられている。該加力部２２の下方に更に、ガイド用突起部２３があり、該ガイド用突起部２３は、嵌め込むと、固定部材１のガイド部１２１に突き当てるように設けられている。該係止リブ２１には更に、複数のリブ２１１と複数の位置決めスロット２１２が設けられている。

結合するユニット３、４にそれぞれ、対応した通し穴（３１、４１）があり、固定部材１の台座１１を通し穴（３１、４１）に差し込み、一旦位置を固定する。更にスナップ部材２の係止リブ２１を台座１１の位置決め凹穴１２に差し込ませるように押し込んで、係止リブ２１の位置決めスロット２１２を、台座１１の位置決めフック１３に嵌め込ませるようにし、それと同時に、台座１１の突当部１１１を弾力的に拡開させると、ユニット３、４に固定できるようになり、工具などよる締め付けを一切せずに、ユニット３、４の結合を行うことが可能となる。

該台座１１の外表面には、複数の突当部１１１があり、該突当部１１１に、ユニークな干渉縞１１２が設けられている。それにより、結合するユニット３，４の通し穴３１、４１に直接的に接触させると、摩擦力を増して、外力からの引っ張りや振動などで抜けさせないようになり、確実に組み立てて、安定して嵌め込ませ、結合させることが可能となる。

スナップ部材２に力を加えず、差し込んだ場合、該固定部材１の台座１１の突当部１１１とユニットの通し穴３１との関係は、略平行に平らな接触状態Ｄ１にある。そこで、外力を加えて、スナップ部材２を差し込むと、該台座１１の突当部１１１が弾力的に外へ拡開し、該突当部１１１の外縁と通し穴３１とのギャップがＤ２となる。それを見て分かるように、金属管スナップフィット構造の位置決めが行われ、安定して嵌め込まれる。

最後に、図５、図６に示すように、本考案の金属管スナップフィット構造がハンガーに適用された場合であって、金属管とプラスチック製台座を組み合わせてなる実施例の概略を示しているが、該金属管（ユニット４）を固定台（ユニット３）と結合するとき、まず、通し穴３１、４１を対向するように設置する。それから、スナップ部材２を固定部材１に嵌め込むと、安定して結合できる。このように、工具を使用せず、組み立てようとするユニット３、４をスピーディで簡単に組み立てることができる。

上述した本考案の目的と長所に関して、上記で述べられた実施例に関する詳細な説明や図面を参照して容易に理解される。また、好適な用途である家具等の金属管接続用であるとして、金属管スナップフィット構造の名称の下に、本実施の形態のスナップフィット構造を説明したが、当該スナップフィット構造の用途は、金属管の接続に限らず、また家具に限定されない。

１固定部材２スナップ部材
１１台座２１係止リブ
１２位置決め凹穴２２加力部
１１１突当部２１１リブ
１２１ガイド部Ａ固定ブラケット
Ｂ金属管１３位置決めフック
２１２位置決めスロット１１２干渉縞
２３ガイド用突起部１４中空通し穴
３、４ユニット３１、４１通し穴

Claims

相互に着脱可能な固定部材とスナップ部材とを備え、
前記固定部材は、
互いに反対側である第１の側から第２の側まで貫通する貫通孔を規定する固定部材本体と、
前記固定部材本体の前記第１の側から、前記貫通孔を囲むように略筒状に延伸することにより、前記貫通孔に連通する中空通し穴を形成する台座部と、を有し、
前記固定部材本体は、前記台座部よりも外方に張り出す第１の張出部を有し、
前記台座部は、根元ないし根元付近から先端までの範囲において、前記中空通し穴の周囲に沿って、複数の突当部に分割されており、
当該複数の突当部の各々の内周面には、内方に突起する位置決めフックが形成されており、
前記スナップ部材は、
スナップ部材本体と、
当該スナップ部材本体の互いに反対側である第１及び第２の側のうち第１の側から延伸し、前記貫通孔及び前記中空通し穴に挿入可能な挿入部材と、を有し、
前記スナップ部材本体は、前記貫通孔を挿通し得ないように前記挿入部材の外方に張り出す第２の張出部を有し、
前記挿入部材の外周面には、当該挿入部材が前記固定部材本体の前記貫通孔から前記中空通し穴に挿入されたときに、前記複数の突当部を外方に弾性的に拡開した状態で、当該複数の突当部の各々の前記位置決めフックに係合する、後退部が形成されている、スナップフィット構造。
前記固定部材本体の前記第２の側には、前記中空通し穴に挿入された前記挿入部材の前記後退部が前記位置決めフックに係合するまで、前記スナップ部材本体を螺旋状に案内する螺旋面が形成されており、
前記スナップ部材本体の前記第１の側には、前記螺旋面に当接して案内される突起部が形成されている、請求項１に記載のスナップフィット構造。
前記スナップ部材本体の前記第２の側には、前記スナップ部材を左右に回転させるための溝が形成されている、請求項２に記載のスナップフィット構造。
前記固定部材の前記台座部の外周面には、周方向に延びる縞状の凹凸が形成されている、請求項１ないし３の何れかに記載のスナップフィット構造。
前記スナップ部材の前記挿入部材は、
前記スナップ部材本体の前記第１の側から延伸する第１のリブ状部材と、
当該第１のリブ状部材に交差するように形成され、前記第１のリブ状部材の延伸方向に沿って１以上配置された第２のリブ状部材と、を有しており、
前記後退部は、当該第２のリブ状部材に隣接し、当該第２のリブ状部材よりも内側に後退している部分である、請求項１ないし４のいずれかに記載のスナップフィット構造。
前記位置決めフックは、前記複数の突当部の各々の先端部分の内周面に形成されている、請求項１ないし５の何れかに記載のスナップフィット構造。
前記固定部材本体は略板状であり、前記固定部材本体の前記第１及び第２の側は、前記固定部材本体の２つの主面に相当する請求項１ないし６の何れかに記載のスナップフィット構造。
前記スナップ部材本体は略板状であり、前記スナップ部材本体の前記第１及び第２の側は、前記スナップ部材本体の２つの主面に相当する請求項１ないし７の何れかに記載のスナップフィット構造。
前記スナップ部材本体は略円盤状であり、前記固定部材本体部の前記第２の側には、前記スナップ部材本体を受け入れる孔が形成されている、請求項８に記載のスナップフィット構造。
金属製家具の部品を連結するのに用いられるスナップフィット構造であって、固定部材とスナップ部材を備えており、少なくとも二つのユニットをスピーディに結合または取外すことができるように構成されており、
該固定部材は、中空形状であり、片側に延伸された台座を有し、該台座の外表面には、複数の突当部が設けられて中空通し穴を形成し各該突当部の表面に干渉縞があり、該台座の対応する他の一方側には位置決め凹穴が設けられ、該位置決め凹穴には複数のガイド部があり、該突当部の縁端に更に複数の位置決めフックが設けられており、
該スナップ部材は、片側に延伸された係止リブを有し、該スナップ部材の対応する他の一方側には加力部が設けられ、該加力部の下方に更にガイド用突起部が設けられており、該係止リブには更に複数のリブと複数の位置決めスロットが設けられており、
結合する該ユニットにそれぞれ対応した通し穴が設けられており、あらかじめ、該固定部材の該台座を該通し穴に差し込み、一旦位置を固定してから、更に該スナップ部材の該係止リブを該台座に差し込ませるように押し込んで、該係止リブの該位置決めスロットを該台座の該位置決めフックに嵌め込ませるようにし、それと同時に該台座の該突当部を弾力的に拡開させて、該ユニットに固定させることを特徴とするスナップフィット構造。
該加力部の形態は、十文字、米文字及び一文字の内いずれか一つの形態であることを特徴とする請求項１０に記載のスナップフィット構造。