JP3182506U - ドリル構造 - Google Patents

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邱世峯
簡松豪
趙銘元
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ティーシーティー グローバル リミテッド
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    • B23B51/00Tools for drilling machines
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Abstract

【課題】2個の切屑排出溝のピッチを調整して、ドリル構造の切屑排出溝の変化の多様性を増加して、ドリルの剛性強度を強化し、切屑収容空間および切屑排出力を向上させて、ドリルパフォーマンスをよくすることができるドリル構造を提供する。
【解決手段】ドリル構造はシャンク部210とボディ220を含む。ボディ220とシャンク部210は接続され、ボディ220表面は2つの切屑排出溝V1、V2を螺旋設置している。2つの切屑排出溝V1、V2は、ドリル先端221からシャンク部210に螺旋状に延伸し、且つ、ボディ220は、少なくとも一つの可変ピッチ部分223を含む。2つの切屑排出溝V1、V2は、可変ピッチ部分223の距離が異なる。2つの切屑排出溝V1、V2のボディ220の距離を調整することにより、ドリル構造の切屑排出溝の変化の多様性を増加し、ドリル全体の剛性強度を強化させ、切屑収容空間と切屑排出力を向上させて、ドリルパフォーマンスをよくする。
【選択図】図2

Description

本考案は、ドリル構造に関するものであって、特に、一部の溝のピッチが徐々に変化する2個の切屑排出溝を有するドリル構造に関するものである。
プリント回路板の電子線路における高密度と高精度の線細化発展において、そのドリル加工は、超小直径のドリルを大量に使用しており、且つ、市場のプリント回路板に対する高品質、高需要量と快速供給の競争下で、ドリルが高精度、高送り速度、良好な穴壁品質と作業中に折れない加工条件を達成するように要求することは、既に普遍的な趨勢となっている。作業効率を向上させ、製造コストを減少させるため、プリント回路板上の貫通穴に対しドリル加工するのは、複数の重畳したプリント回路板に、貫通穴のドリル加工を採用するので、よって、長いドリルを使用する必要があり、且つ、ドリルは、十分な強度と良好な排屑排出性能が必要である。
従来のドリルビットの二つの切れ刃から発生した切屑は螺旋状の切屑排出溝に沿って、ドリルビットの軸上方向に向かい、切屑が切屑排出溝から外に排出される。図1は、従来のドリルの局部断面図である。図に示されるように、ドリル構造100は、シャンク部110とボディ120を含む。ボディ120表面に形成される2個の切屑排出溝G1、G2は、対称的に螺旋形状をなしており、2個の切屑排出溝G1とG2のピッチは一定ピッチである為、切屑排出量によって、切屑排出溝の距離を調整することができない。よって、切屑排出性能に影響し、ドリル加工過程中、切屑が、ボディ120と穴壁間に詰まって互いに摩擦で削れて、穴壁品質に影響する。
さらに、ボディ120上に形成される二個の螺旋状切屑排出溝G1、G2のピッチが一定ピッチで調整できない場合、ドリル構造100の全体の構造強度が影響を受け、たとえば、切屑排出溝の密度が高すぎて、強度不足になり、ボディ120が、高速回転する時に、磨耗と損傷を加速し、ボディが折れる。
上述の問題を解決するため、本考案はドリル構造を提供し、2個の切屑排出溝のピッチを調整することにより、ドリル構造の切屑排出溝の変化の多様性を増加して、ドリルの剛性強度を増加し、且つ、切屑収容空間および切屑排出力を向上させて、ドリルの精確度を向上させて、ドリルパフォーマンスをよくすることを目的とする。
上述の目的を達成するため、本考案の好ましい実施例によるドリル構造は、シャンク部とボディを含む。ボディとシャンク部は接続され、ボディ表面は、第一切屑排出溝と第二切屑排出溝を螺旋設置している。第一切屑排出溝と第二切屑排出溝は、ドリル先端からシャンク部に向かい、交錯しながら延伸し、且つ、ボディは、少なくとも一つの可変ピッチ部分を含み、第一切屑排出溝と第二切屑排出溝は、可変ピッチ部分において、溝のピッチが徐々に変化する。
2個の切屑排出溝のピッチを調整して、ドリル構造の切屑排出溝の変化の多様性を増加して、ドリルの剛性強度を強化し、切屑収容空間および切屑排出力を向上させて、ドリルパフォーマンスをよくすることができる。
従来のドリル構造の一部断面図である。 本考案の好ましい実施例によるドリル構造の局部断面図である。 本考案の別の好ましい実施例によるドリル構造の局部断面図である。
図2は、本考案の好ましい実施例によるドリル構造の局部断面図である。図に示されるように、ドリル構造200は、シャンク部210およびボディ220を含む。ボディ220とシャンク部210は接続されると共に、第一切屑排出溝V1と第二切屑排出溝V2を螺旋設置し、第一切屑排出溝V1と第二切屑排出溝V2は、ドリル先端221からシャンク部210に向かい、交錯しながら延伸し、且つ、ボディ220は、少なくとも一つの可変ピッチ部分223を有し、第一切屑排出溝V1と第二切屑排出溝V2は、可変ピッチ部分223において、溝のピッチDvが徐々に変化する。このほか、可変ピッチ部分223以外に、ボディ220は、さらに、一定ピッチ部分222を含み、第一切屑排出溝V1と第二切屑排出溝V2の一定ピッチ部分におく溝のピッチDvは変化しない。つまり、ボディ220が、少なくとも一つの可変ピッチ部分を有する前提で、可変ピッチ部分と一定ピッチ部分の数量は制限を受けず、また、自由に配列できる。
図2を参照すると、好ましい実施例において、ドリル構造200のボディ220は、一定ピッチ部分222と可変ピッチ部分223を有し、第一切屑排出溝V1と第二切屑排出溝V2の一定ピッチ部分222上におく溝のピッチDvは変化しない。第一切屑排出溝V1と第二切屑排出溝V2は、可変ピッチ部分223に向かって延伸し、溝のピッチDvは、シャンク部210の方向に向かって徐々に広くなる。この実施例において、一定ピッチ部分222は狭く、且つ、固定の溝のピッチDvを有し、一定ピッチ部分222はドリル構造200の前段、即ち、ドリル先端221に近いので、直接、被削材を穴加工すると、大量の切屑を生成し、よって、密集した切屑排出溝により切屑を排出して、ドリル工程をうまく行かせる。可変ピッチ部分223はドリル構造200後段に位置し、即ち、シャンク部210に近く、切屑排出に対する影響が小さいので、溝のピッチDvが徐々に広くなり、切屑排出溝の密度が減少し、ドリル構造200の構造強度を強化して、折れることを防止する。よって、本考案の距離の調節可能な設計により、使用者の必要に応じて、切屑収容空間および切屑排出力の向上と物理強度の強化を達成する。
図3を参照すると、図3は、本考案の別の好ましい実施例によるドリル構造の局部断面図である。ここで、ドリル構造330のボディ320は、一定ピッチ部分322、可変ピッチ部分323、および、別の一定ピッチ部分324を有する。即ち、一定ピッチ部分322、324と可変ピッチ部分323は入れ替わって配列される。第一切屑排出溝V1’と第二切屑排出溝V2’の一定ピッチ部分322におく溝のピッチDv’は変化しない。第一切屑排出溝V1’と第二切屑排出溝V2’は、可変ピッチ部分323に向かって延伸し、溝のピッチDv’は、シャンク部210の方向に徐々に広くなる。続いて、第一切屑排出溝V1’と第二切屑排出溝V2’は、一定ピッチ部分324に向かって延伸し、溝のピッチDv’も距離が変わらない。ここから分かるように、一定ピッチ部分322で溝のピッチDv’は狭くて密集し、可変ピッチ部分323は徐々に広くなり、一定ピッチ部分324は広い。本考案の調整可能なピッチの設計により、切屑排出性能の向上と強いドリル構造の物理強度を達成する。その原理は前述しており、詳細を省略する。
このほか、ボディに、可変ピッチ部分を形成する幾つかの方式があり、ひとつは、ネジレ角を変化させることによる。たとえば、図2に示されるように、第一切屑排出溝V1と第二切屑排出溝V2は、それぞれ、第一ネジレ角A1と第二ネジレ角A2を有する。第一ネジレ角A1は、一定ピッチ部分222で、同じ角度を維持するので、溝のピッチDvは一定ピッチである。しかし、第一切屑排出溝V1が可変ピッチ部分223に延伸し続ける時、第一ネジレ角A1は徐々に減少する為、溝のピッチDvが徐々に増加する。又、第一ネジレ角A1と第二ネジレ角A2の変化方式は特に制限がなく、両者がどちらも変化してもよく、一つが固定であり、もう一つが変化してもよく、且つ、両者の角度変化率は同じでも異なっていてもよい。 ネジレ角が変化する時、漸進に変化する設計、即ち、ネジレ角の変化が徐々に変化する方式を採用し、単純に、ネジレ角のある角度を、急進に、他の角度にするのではない。
ピッチを変化させる以外に、切屑排出溝の深さH(図2に示されるH)を調整してもよい。好ましい実施例において、第一切屑排出溝と第二切屑排出溝は、どちらも徐々に変化する構造である (図示しない)。また、別の実施例において、第一切屑排出溝と第二切屑排出溝の深さは、同じでも異なっていてもよい(図示しない)。
本考案において、ドリル構造のボディが、少なくとも一つの可変ピッチ部分を有する前提で、可変ピッチ部分と一定ピッチ部分の数目および配列方式は、制限がない。可変ピッチ部分の生成方式は幾つかあり、ひとつは、ネジレ角を変化することである。変化の方式は特に限定されず、即ち、第一ネジレ角と第二ネジレ角は同時に変化しても、一つが固定で、もう一つが変化してもよい。このほか、切屑排出溝の深さは調節可能である。
本考案において、2個の切屑排出溝のボディの距離を調整することにより、ドリル構造の切屑排出溝の変化の多様性を増加して、ドリルの剛性強度を強化し、切屑収容空間と切屑排出力を向上させて、ドリルパフォーマンスをよくする。
本考案では好ましい実施例を前述の通り開示したが、これらは決して本考案に限定するものではなく、当該技術を熟知する者なら誰でも、本考案の精神と部分を脱しない範囲内で各種の変動や修飾を加えることができ、従って本考案の保護範囲は、実用新案請求の範囲で指定した内容を基準とする。

Claims (10)

  1. ドリル構造であって、
    シャンク部と、
    前記シャンク部と接続され、前記シャンク部の一つの表面に、第一切屑排出溝と第二切屑排出溝を螺旋設置し、前記第一切屑排出溝と前記第二切屑排出溝は、ドリル先端から前記シャンク部に交錯しながら延伸し、且つ、少なくとも一つの可変ピッチ部分を含み、前記第一切屑排出溝と前記第二切屑排出溝は前記可変ピッチ部分において、溝のピッチが徐々に変化するボディと、
    を含むことを特徴とするドリル構造。
  2. 前記ボディは、少なくとも一つの一定ピッチ部分を含み、前記一定ピッチ部分で前記第一切屑排出溝と前記第二切屑排出溝との溝のピッチは変化しないことを特徴とする請求項1に記載のドリル構造。
  3. 前記ボディの前記可変ピッチ部分と前記一定ピッチ部分の配列順番は、自由に配列できることを特徴とする請求項2に記載のドリル構造。
  4. 前記一定ピッチ部分は前記ドリル先端に近く、前記可変ピッチ部分は前記シャンク部に近いことを特徴とする請求項2に記載のドリル構造。
  5. 前記ボディは複数の一定ピッチ部分および複数の可変ピッチ部分を含み、且つ、前記複数の一定ピッチ部分および前記複数の可変ピッチ部分は入れ替わって配列されることを特徴とする請求項1に記載のドリル構造。
  6. 前記第一切屑排出溝と前記第二切屑排出溝は、それぞれ、第一ネジレ角と第二ネジレ角を有し、前記第一ネジレ角と前記第二ネジレ角の少なくとも一つの変化により、前記第一切屑排出溝と前記第二切屑排出溝の前記可変ピッチ部分の距離が徐々に変化することを特徴とする請求項1から5何れかの一項に記載のドリル構造。
  7. 前記第一ネジレ角と前記第二ネジレ角、何れか一つは固定であることを特徴とする請求項6に記載のドリル構造。
  8. 前記第一ネジレ角と前記第二ネジレ角の角度の変化率は、同じでも異なっていてもよいことを特徴とする請求項6に記載のドリル構造。
  9. 前記第一切屑排出溝と前記第二切屑排出溝は、どちらも深さが徐々に変化する構造であることを特徴とする請求項1から8何れかの一項に記載のドリル構造。
  10. 前記第一切屑排出溝と前記第二切屑排出溝の深さは、同じでも異なっていてもよいことを特徴とする請求項1から8何れかの一項に記載のドリル構造。
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