JP3182207B2 - アンテナ反射体融雪装置 - Google Patents

アンテナ反射体融雪装置

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JP3182207B2
JP3182207B2 JP12619592A JP12619592A JP3182207B2 JP 3182207 B2 JP3182207 B2 JP 3182207B2 JP 12619592 A JP12619592 A JP 12619592A JP 12619592 A JP12619592 A JP 12619592A JP 3182207 B2 JP3182207 B2 JP 3182207B2
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明夫 三友
義久 大上
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株式会社日立ホームテック
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は衛星局や地上局を使った
マイクロ波無線の送受信装置用のアンテナ反射体融雪装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、衛星局や地上局をマイクロ波通信
で結んだ放送衛星(BS)や通信衛星(CS)の利用が
普及し始め、テレビ放送や防災時の鮮明な画像や音の情
報を得るために大型のパラボラ状のアンテナ反射体を設
けている。
【0003】しかしながら、寒冷地や雪の多い地方では
降雪や氷結により、マイクロ波が減衰してしまい、鮮明
な画像や音の情報を得ることが困難になる問題点があ
る。
【0004】この種の問題点を解決するため、例えばア
ンテナ主反射鏡と断熱材によって形成された閉塞空間に
複数の温風発生装置を備えて対流の原理で加熱する特開
平2−308603号公報、アンテナの後面を所定の距
離だけ離れて設けられる電気ヒータの手段により輻射の
原理で加熱する特開昭63−90204号公報、アンテ
ナ反射板の裏面に面状発熱体と面状発熱体が配置されな
い空間に電熱線を併設して伝導の原理で加熱する実公平
3−2968号公報等が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
2−308603号公報の如き複数の温風発生装置を備
えて加熱する方法は次の欠点を内在している。
【0006】対流方式であることから伝熱効率が悪
く、そのため融雪性能を確保するには80℃以上の高温
温風が必要になるため、アンテナ反射板の温度ムラによ
り反射鏡に歪が発生して鮮明な画像が得られなかった
り、消費電力が大きい。
【0007】雨水が漏水した際の防水構造が難しく、
漏電や感電の危険性がある。
【0008】塩害や亜硫酸ガス等の防食対策が困難な
ため耐久寿命が劣り、長期間使用していると稼働部が故
障しやすく、保守点検が煩雑になる。
【0009】温風発生装置を取り付ける構造が複雑に
なり、融雪装置が高価になる。
【0010】また特開昭63−90204号公報は、輻
射方式の為伝熱効率は優れる反面、次の欠点を有してい
る。
【0011】輻射方式の加熱ではアンテナ反射鏡の周
囲付近の温度が低くなり、環境条件が悪い場合完全に融
雪ができない。
【0012】バックシェルの熱容量が大きいため、ヒ
ータ表面を約70℃以上の高温にするまでに時間がかか
り、例えば降雪センサーで雪を検知して必要に応じてヒ
ータを通電する使い方ができず、連続通電使用となり消
費電力が多くなる。
【0013】融雪性能を確保するにはバックシェルに
設けたヒータ表面を約70℃以上の高温にする必要があ
り、そのため熱損失を小さくする断熱材を厚くしなけれ
ばならず、バックシェルが大型化し、設置時や設置後の
取扱い点検が大変になる。
【0014】次に、実公平3−2968号公報は、前述
の欠点がない代りに次の欠点を有している。
【0015】アンテナ反射板の裏面はパラボラの曲面
からなることから、平面シート状の面状発熱体ではアン
テナ反射板の裏面に密着させて貼り付けることが難し
く、熱伝導のムラが出やすく、融雪性能が劣る。
【0016】面状発熱体が配置されない空間に電熱線
を布設しているだけなので、電熱線の布設間と発熱線部
分との温度ムラや熱伝導効率が劣り、融雪能力が十分期
待できない。
【0017】電熱線の布設に手間取り、製品間の布設
バラツキがでやすい。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の問題点
を解決するために、アンテナ反射体の裏面をリブ材によ
り複数の異形状に区画してなる反射鏡裏面と、この反射
鏡裏面に貼着して設けたヒータユニットと、このヒータ
ユニットを覆うように設けた断熱体と、この断熱体を含
むアンテナ反射体の裏面全体に装着してなるバックシェ
ルとからなり、前記ヒータユニットが前記リブ材で区画
された反射鏡裏面とほぼ同じ面積形状を有する金属箔か
らなる均熱シートと、この均熱シートの表面に形成した
融着層と蛇行状に融着固定してなるコードヒータとから
構成している。
【0019】
【作用】上記のような構成にしたことにより、リブ材で
区画された反射鏡裏面とほぼ同じ面積形状を有する金属
箔からなる均熱シートと、この均熱シートの表面に形成
した融着層と蛇行状に融着固定してなるコードヒータと
からなるヒータユニットを反射鏡裏面に貼着し、このヒ
ータユニットを覆うように断熱体とバックシェルとを設
けたことにより、 アンテナ反射体の反射鏡面を50℃以下の温度で均一
に加熱でき、速熱性も優れる。
【0020】防水構造が容易で、防食性に優れる。
【0021】構造が簡単かつ装着性に優れ、反射鏡裏
面との密着耐久性能がある。
【0022】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づき説明
する。
【0023】図1は本発明の一実施例のアンテナ反射体
融雪装置の要部裏面図、図2は図1の要部断面図、図3
は本発明のアンテナ反射体融雪装置に用いるヒータユニ
ットの斜視図を示したものである。
【0024】1は電波の反射層を内蔵するパラボラ形状
を有するFRP製のアンテナ反射体、2はアンテナ反射
体1の裏面に同時成型で設けられた補強用のリブ材、3
はリブ材2で複数の異形状に区画された反射鏡裏面、4
は反射鏡裏面3に貼着してなるヒータユニット、12は
ヒータユニット4を覆うようにかつリブ材2で囲われた
部分に設けた発泡ウレタンからなる断熱体、13は断熱
体12を含むアンテナ反射体1の裏面全体に装着してな
る合成樹脂製のバックシェルである。
【0025】ヒータユニット4は、リブ材2で区画され
た反射鏡裏面3とほぼ同じ面積形状を有する厚さ30〜
200μのアルミ箔からなる均熱シート5と、この均熱
シート5の表面に形成した厚さ20〜60μの融着層6
と蛇行状に融着固定した外径2〜3mmのコードヒータ
7とから構成され、かつ融着層6を設けた面と反対側の
均熱シート5の表面には例えばアクリル系感圧接着剤か
らなる接着層8が設けられており、反射鏡裏面3に貼着
固定される。
【0026】またヒータユニット4のコードヒータ7は
均熱シート5の面内に蛇行配設されていることから、リ
ブ材2で区画された反射鏡裏面3の複雑な面形状にも対
応できる。このコードヒータ7は抵抗導体を塩化ビニル
の絶縁体を被覆した構造からなり、その両端はリード線
9が接続され、その接続部10はコードヒータ7とリー
ド線9の導体同士を加締めた後、例えば塩化ビニルの絶
縁チューブ14をかぶせて高周波ウェルダーで融着する
ことにより防水気密構造にしている。11はヒータユニ
ット4の温度を検知するサーモスタット等の温度検知素
子であり、融雪が完了すれば通電をやめて節電に寄与す
る。
【0027】図4は別の実施例のアンテナ反射体融雪装
置の要部裏面図を示したもので、ヒータユニット4が融
着層6を介してコードヒータ7に融着固定されかつ融着
層6と同じ面に接着層8が設けられて反射鏡裏面3に貼
着してなる。なおこの接着層8は例えば感圧性アクリル
接着剤、湿気硬化形ウレタンのごとき接着剤を予め反射
鏡裏面3に設けた後、ヒータユニット4を貼着してもよ
い。
【0028】次に、上記構成からなる本発明の作用につ
いて説明する。
【0029】ヒータユニット4を構成している金属箔か
らなる均熱シート5は曲面を有する反射鏡裏面3にもよ
く馴染んで接着装着でき、コードヒータ7を所定の蛇行
状パターンに密着固定させるための融着層6を容易に設
けられ、ヒータユニット4のコードヒータ7は均熱シー
ト5の面内に蛇行配設されていることから、リブ材2で
区画された反射鏡裏面3の複雑な面形状にも対応でき、
かつコードヒータ7から発熱した熱をリブ材2のある部
分にまで均一に拡散することから、反射鏡裏面3の温度
を50℃以下の温度で均一にしてアンテナ反射体1に熱
歪を起こさせない。
【0030】またヒータユニット4は、反射鏡裏面3に
密着して貼着されており、かつリブ材2で囲われた空間
に断熱体12が覆うように装着されバックシェル13に
より囲われていることから、発熱した熱の殆どを反射鏡
裏面3側に伝熱されかつ各構成部材がコンパクトにでき
る。
【0031】従って少ない消費電力でアンテナ反射体1
の反射鏡裏面3を50℃以下の温度で均一に加熱でき、
速熱性にも優れる。
【0032】さらにヒータユニット4は、防水構造が容
易で防食性に優れ、構造が簡単かつ装着性に優れ、反射
鏡裏面との密着耐久性能がある。
【0033】なお、ヒータユニット4は、リブ材2で囲
われた反射鏡裏面3毎に電源が供給することもできる
が、複数の反射鏡裏面3に貼着したユニットをリード線
やコードヒータでリブ材2を渡って直列に接続後したも
のにすれば、電源供給部におけるリード線の本数が少な
くスッキリする。
【0034】
【発明の効果】以上詳述した如く、アンテナ反射体融雪
装置は、ヒータユニットの伝熱効率がよく、均一な温度
分布で加熱できることから、融雪性に優れかつ反射鏡の
熱歪もなく鮮明な画像が得られる。
【0035】また、ヒータユニットの防水防食構造が容
易なため、漏電や感電の心配もなく、耐久寿命にも優れ
る。
【0036】さらに、ヒータユニット、断熱体、バック
シェルなどがコンパクトにできるため、アンテナ反射体
融雪装置の設置や点検が容易になり、コストが安価にな
ることから、産業上の効果は大なるものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のアンテナ反射体融雪装置の
要部裏面図。
【図2】図1の要部断面図。
【図3】本発明のアンテナ反射体融雪装置に用いるヒー
タユニットの斜視図。
【図4】別の実施例のアンテナ反射体融雪装置の要部断
面図。
【符号の説明】
1 アンテナ反射体 2 リブ材 3 反射鏡裏面 4 ヒータユニット 5 均熱シート 6 融着層 7 コードヒータ 12 断熱体 13 バックシェル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−219702(JP,A) 特開 平5−275912(JP,A) 実開 昭61−104607(JP,U) 実公 平3−2968(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01Q 1/02 H01Q 15/14

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アンテナ反射体(1)の裏面をリブ材
    (2)により複数の異形状に区画してなる反射鏡裏面
    (3)と、この反射鏡裏面(3)に貼着して設けたヒー
    タユニット(4)と、このヒータユニット(4)を覆う
    ように設けた断熱体(12)と、この断熱体(12)を
    含むアンテナ反射体(1)の裏面全体に装着してなるバ
    ックシェル(13)とからなるアンテナ反射体融雪装置
    において、前記ヒータユニット(4)が前記リブ材
    (2)で区画された反射鏡裏面(3)とほぼ同じ面積形
    状を有する金属箔からなる均熱シート(5)と、この均
    熱シート(5)の表面に形成した融着層(6)と蛇行状
    に融着固定してなるコードヒータ(7)とから構成した
    ことを特徴とするアンテナ反射体融雪装置。
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