JP3182056B2 - 非球面形状測定方法及び装置・非球面評価方法 - Google Patents
非球面形状測定方法及び装置・非球面評価方法Info
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Description
び装置・非球面評価方法に関する。
反射面の形状として非球面が用いられている。
径:R、円錐定数:K、非球面係数:A,B,C,
D,..等を用い、直交座標:X,Zを用いて Z=(1/R)X2/[1+√{1−(K+1)(X/R)2}] +A・X4+B・X6+C・X8+D・X10+.. と表わされる曲線をZ軸の回りに回転して得られる曲面
である。
しばしば生じる。例えば、型を用いる成形技術により
「非球面形状を有するレンズ」を作製する場合を考えて
みると、先ず型を製作する途上において、型の形状が形
成しようとする非球面に正確に対応した型になっている
か否かを測定する必要が生じる。
た非球面が、設計通りの形状をしているか否かを「抜取
り検査」する場合にも非球面形状の測定が必要となる。
形状が「目的とする設計上の非球面形状」をどの程度ま
で正確に実現しているかという「非球面評価」も、しば
しば必要となる。
上下方向へ変位可能な「触針」を、その先端部が上記表
面に軽く接触して一方向へ表面形状をなぞるように移動
させ、触針の上下方向における変位量によって表面の一
方向に於ける形状、即ち「断面形状」を測定する「接触
式」の測定方法が知られている。
面に合焦させ、対物レンズの光軸の方向を保ちつつ、照
射位置が表面形状に沿って一方向へ変化するように対物
レンズを移動させ、合焦状態を保つための「対物レンズ
の光軸方向の変位量」により、物体表面の断面形状を測
定する「非接触式」の測定方法も知られている。
おいて、触針や対物レンズの移動方向を「走査方向」と
呼ぶ。
形状測定に利用できる。しかし、非球面における「傾
き」が大きくなると、触針と非球面との接触状態や光束
の合焦状態が不安定となり正確な測定ができない。
ンズ0が「被検体」で、その凹面0bが測定対象となる
「非球面」である場合、光軸AXに直交する線を基線と
して、非球面における面の傾き角:θを、光軸AXから
の距離の関数として表わしてみると図7(b)に示す如
きものとなる。
の仕様として傾き角:θに対する測定可能な限界値:θ
0が決まっており、限界値:θ0より大きい傾き角の部
分(非球面0bにおける光軸AXから離れた部分)に就
いては測定不能である。
2)に示す如く、被検体のレンズ0を「光軸を通り光軸
に直交する軸」の回りに±αだけ回転させてみると、
(c−1),(c−2)に示す領域A,Bにおける傾き
角の変化は、図7(d)に示すごときものとなり、非球
面0bにおける領域A,Bは共に測定可能となる。
形状の測定を行い、図7(e)に示すように、領域Aに
関する形状データDAと領域Bに関する形状データDB
とを、重複部が一致するようにつなぎ合わせることによ
り、レンズ0の非球面0bの全体形状(断面形状)を得
ることができる。
の如き問題があることが分かった。即ち、図7(e)の
ように形状データDA,DBをつなぎ合わせる場合、形
状データの重複部は非球面の光軸近傍の領域で「近似的
な球面」であることが多く、重複部の形状が最もよく一
致する状態を決定することが必ずしも容易でなく、形状
データのつなぎあわせに長時間を要したり、つなぎ合わ
せられた形状が本来の形状と異なったりすることがある
のである。
情に鑑みてなされたものであって、被検体の非球面にお
ける傾き角が大きい場合にも、精度良く全体の断面形状
を測定できる新規な非球面形状測定方法の提供を目的と
する(請求項1〜4)。
定を実施するための新規な非球面形状測定装置の提供に
ある(請求項5)。
の評価を行うための非球面評価方法の提供にある(請求
項6)。
定方法は「被検体表面の非球面の断面形状」を測定する
方法である。
により保持されて傾斜ステージ上にセットされる。
傾斜状態として複数の「傾斜角」が傾斜ステージにより
設定され、各傾斜角に応じて所定の走査範囲が、重複し
て形状読取手段により読取られる。
データが、データ処理手段により、「目印部分を共通基
準として」つなぎ合わせられ全体の断面形状が合成され
る。
下の如き特徴を有する。
両側に「目印」を有し、保持手段により保持されて傾斜
ステージ上にセットされる。
傾斜状態として「2つの傾斜角」が傾斜ステージにより
設定され、各傾斜角に応じた走査範囲が、互いに一部重
複して形状読取手段により読取られる。
る2つの形状データが、データ処理手段により「目印部
分を基準として重複部分の形状が合致するようにつなぎ
合わせられ」て全体の断面形状が合成される。
としては「凸状もしくは凹状に形成されたマーク」を用
い、走査方向におけるこれらマーク間の距離:Lをデー
タ処理のデータとして与え、マーク部相互の距離がLと
なるように、2つの形状データの位置関係を定めた後、
各形状データの重複部分の形状が合致するようにつなぎ
合わせて全体の断面形状を合成する。
目印として「測定非球面領域外側のコバ面部分」を用
い、上記請求項1の方法と同様にして「各傾斜角に応じ
た走査範囲が、互いに一部重複して形状読取手段により
読取」り、コバ面部分が同一直線上に位置するように2
つの形状データの位置関係を定めた後、各形状データの
重複部分の形状が合致するようにつなぎ合わせて全体の
断面形状を合成することができる(請求項2)。
は、非球面を有する被検体は保持手段により保持されて
傾斜ステージ上にセットされ、形状読取手段の走査方向
に対する被検体の傾斜状態として、傾斜ステージにより
2つの傾斜角が設定される。
重複して形状読取手段により読取られる。
る2つの形状データが、データ処理手段により、重複部
分の形状が合致するようにつなぎ合わせられて全体の断
面形状が合成される。
一非球面部分が、2つの傾斜角に応じて占める位置の間
の距離:sをデータ処理のデータとして与え、2つの形
状データに距離:sの相対変位を与えた後、2つの形状
データに相対的な回転を与えて、各形状データの重複部
分の形状が合致するようにつなぎ合わせて全体の断面形
状を合成する」ことを特徴とする。
一非球面部分の、2つの傾斜角に応じた回転角:tをデ
ータ処理のデータとして与え、2つの形状データに角:
tの相対回転を与えた後、2つの形状データに相対的な
併進的変位を与えて、各形状データの重複部分の形状が
合致するようにつなぎ合わせて全体の断面形状を合成す
る」ことを特徴とする。
請求項1または2または3または4記載の非球面形状測
定方法を実施することにより「被検体表面の非球面の断
面形状を測定する装置」であって、形状読取手段と、傾
斜ステージと、保持手段と、データ処理手段とを有す
る。
を、所定の方向へ所定の走査範囲にわたって走査して、
走査範囲内における非球面の形状を読み取る手段であ
り、前述の如き公知の「接触式および非接触式の形状測
定方法」を実施する手段を適宜に利用できる。
が非球面形状をなぞりながら移動する方向、あるいは
「対物レンズ」が光軸方向を保ちつつ非球面形状にそっ
て移動する方向であり、この方向が形状読取手段の「走
査方向」である。また、触針や対物レンズの走査する範
囲が「走査範囲」である。
る被検体表面に所定の傾斜角を設定する手段であり、上
記「所定の傾き角」は、傾斜ステージにより被検体を
「形状読取手段の走査方向に直交する軸」の回りに回転
させることにより与えられる。傾斜ステージとしては
「ゴニオステージ」が好適である。
テージに固定する手段である。
る読取データをデータ処理する手段であり、2以上の部
分に分割して読み取られた形状データ相互を重複部分で
つなぎあわせて全体の断面形状を合成する「データ処
理」を行う。このデータ処理手段は、具体的には「コン
ピュータあるいは専用のCPU」を用いて構成すること
ができる。
記請求項1〜4の何れかに記載された非球面形状測定方
法により得られる非球面の断面形状と、基準非球面断面
形状との差違を演算算出して、非球面の断面形状の基準
非球面断面形状に対する近似度を評価することを特徴と
する。
光学素子表面の形状として設計された設計上の「非球面
形状(の断面形状)」である。
ごとに得られる形状データは、目印を共通基準として重
複部分が合致するようにつなぎ合わせられる。
は互いに重複部分を持つ2つの走査範囲で形状読取が行
われ、2つの形状データが得られる。
ら、その配置の自由度は2であり、2つの形状データの
位置を決める自由度は4である。
うち、各形状データにおける目印部分の位置関係を直線
上の間隔:Lによって定めるので、各形状データには、
それぞれ1自由度の変位として「回転変位」が残され
る。従って、基本定には各形状データの回転調整で形状
データのつなぎ合わせを行うことができる。
であって、これを読み取った形状が直線部分であるか
ら、各目印を同一直線上に位置させると、各形状データ
に残された自由度は相互間の距離の変化のみであり、従
って、2つの形状データを上記同一直線に平行に相対変
位させてつなぎ合わせることができる。
タにおける同一位置が、形状読取の際にどれほど離れる
かを距離:sとして与えるので、上記同一位置が互いに
距離:sだけ離れるようにした後は、形状データの回転
調整で、形状データのつなぎ合わせを行うことができ
る。
タにおける同一位置が、形状読取の際に、傾斜ステージ
による回転軸の回りにどれほどの角をなしているかを
角:tとして与えるので、2つの形状データに角:tの
相対回転を与えた後は、量形状データ相互間隔の調整に
よりつなぎ合わせを行うことができる。
項5記載の非球面形状測定装置の1実施例を略示してい
る。
ステージ」としてのゴニオステージを示す。符号16は
「形状読取手段」としての形状読取装置であり、接触式
でも非接触式でもよいが、被検体0の非球面(形状読取
装置16に面した側の面)を図の左右方向を「走査方
向」として走査し、非球面形状を走査方向にデータ化し
て「形状データ」とする。
置18はコンピュータであり「データ処理手段」の主要
部をなす。データ処理手段は他にディスプレイ19、プ
リンター20、キーボード22を有する。この例では、
制御・演算装置18により、駆動装置24を介してゴニ
オステージ10を制御できるようになっている。
して説明したメニスカスレンズ」を被検体0として、そ
の凹面形状を請求項1〜4記載の方法で非球面形状測定
する場合を順次説明する。
に保持体12により保持されて、測定対象である凹面側
を形状読取装置16の側に向けてゴニオステージ10上
にセットされる。レンズ0は抑えリング14により保持
体12に固定される。即ち、保持体12と抑えリング1
4とは「保持手段」を構成する。
は、図2(a)上図に示すように、図の左右方向を走査
方向として、光軸AXを含む面が走査の対象になるが、
走査方向の略中央部に、目印Mが微細な「切れ込み」と
して形成されている。目印は「突起形状」に形成しても
よい。
形成されると、目印Mはレンズ0のレンズ面に対しては
「傷」となるので、測定対象となったレンズは、通常は
「使いもの」にならなくなってしまう。
の形状の検査(設計通りの成形面形状が得られているか
否かを、この形状をレンズ面として転写して測定する)
や、製品レンズの抜取り検査(製品レンズのレンズ面が
所望の非球面形状に形成されているか否かを測定する)
を行うような要な場合に有効である。
すように、目印Mの近傍の部分を重複させた2つの走査
範囲A,Bに分けられる。レンズ0をゴニオステージに
セットし、走査方向に直交する軸の回りに回転して傾斜
角を与え、上記走査範囲A,Bの形状を読み取ると、走
査範囲A,Bの形状に応じて図2(b)上図に示すよう
に、2つの形状データDA,DBが得られる。
タ処理し、目印部分を共通基準としてつなぎ合わせて全
体の断面形状を合成するのであるが、これはデータ処理
手段である制御・演算装置18(図1)においてプログ
ラムに従って行われる。
可能であるが、例えば次のようにする。図2(c)にフ
ロー図として示すように、先ず、図2(b)上図に示す
形状データDA,DBにおける目印の先端部PMA,P
MBを一致させる。これは主として、形状データDAに
対して形状データDBを相対的に平行移動させて行われ
る(図2(b)上図(1))。
データDAに時計回りの回転、形状データDBに反時計
回りの回転を与えて(図2(b)上図(2))、目印近
傍の重複部分のデータを一致させる。このようにして、
図2(b)下図のように非球面全体の断面形状DA+D
Bが得られる。
説明するための図である。被検体であるレンズ0は、図
3(a)に示すように、その測定非球面領域の外側の
「コバ面」部分に、直径:Lのリング溝状の目印mが形
成されている。目印は「凸状」に形成してもよい。
方向」を設定すると、(a)下図に示すように「被検体
表面の測定非球面領域の両側」に目印mA,mAがある
ことになる。
状読取手段の走査方向に対する被検体の傾斜状態とし
て、2つの傾斜角を傾斜ステージにより設定し、各傾斜
角に応じて、図3(a)下図のように設定された走査範
囲A,Bを読取る。勿論、各走査範囲A,Bは、それぞ
れ目印mA,mAを含んでいる。
に、2つの走査範囲A,Bに関する2つの形状データD
A,DBが得られる。これらの形状データDA,DBを
つなぎ合わせて、目印mA,mB部分を基準として重複
部分の形状が合致するようにつなぎ合わせて全体の断面
形状を合成する。
図の手順に従う。即ち、先ず形状データDA,DBを図
3(b)上図のように平行移動させて、目印部分のデー
タDmA,DmBが、直線距離でL(リング状目印mの
直径)だけ離れるように位置させる(図3(b)上図
(1))。
時計回り・反時計回りの回転を与えて、形状データD
A,DBの重複部を一致させる。このようにして非球面
全体の断面形状が得られる。データ:Lは測定時に条件
値として図1のキーボード22から入力しておく。
説明するための図である。被検体であるレンズ0は、そ
の測定非球面領域の外側に「コバ面」が形成されてい
る。図4(a)において符号a,bは「走査方向両側の
コバ面部」を示している。即ち、「被検体表面の測定非
球面領域の両側」にコバ面部分a,bが目印としてある
ことになる。
状読取手段の走査方向に対する被検体の傾斜状態とし
て、2つの傾斜角を傾斜ステージにより設定し、各傾斜
角に応じて設定された走査範囲A,Bを一部重複するよ
うに読取る。勿論、各走査範囲A,Bは、それぞれ目印
たるコバ面部分a,bを含んでいる。
に、2つの走査範囲A,Bに関する2つの形状データD
A,DBが得られる。以下、これらの形状データDA,
DBを「目印部分を基準として重複部分の形状が合致す
る」ようにつなぎ合わせて全体の断面形状を合成する。
図の手順に従う。即ち、先ず形状データDA,DBを図
3(b)上図のように、それぞれ時計回り・反時計回り
に回転させて、コバ面部分a,bに対応するデータD
a,Dbが基準の直線に合致するようにする。
ータDA,DBを相対的に平行移動させて重複部分を一
致させる。このようにして、図2(b)下図に示すよう
に、非球面全体の断面形状DA+DBが得られる。
明するための図である。ゴニオステージ10におけるス
テージ11を傾けることにより、被検体0に傾斜角が与
えられる。ステージ11の回転中心Qは、ゴニオステー
ジに相対的に定位置として定まっている。
にセットした被検体の非球面を傾斜角:0の状態とし、
非球面の中心付近を測定すれば上記回転中心Qと非球面
中心との距離:Hを知ることができる。
被検体であるレンズ0の、それぞれ左半分・右半分を形
状読取するために設定された傾斜角である。
に設定するか」は特に説明しなかったが、図2〜4の実
施例においても図5(a)と同様にして「傾斜角設定」
が行われる。
ると、レンズ0の「非球面の中心」は、右半分の走査範
囲を読み取るときと、左半分の走査範囲を読み取るとき
とで、距離:s=H・sinαA+H・sinαBだけ
位置が異なることになる。
=|αB|=αと設定すれば、距離:sは2H・sin
αとなる。
範囲を読み取った形状データは、図5(b)上図に示す
ように、左側の走査範囲に対応して形状データDA、右
側の走査範囲に対応して形状データDBとなる。2つの
走査範囲は非球面中央部近傍の部分が重複している。
してPA、形状データDBに対してPBとすると、これ
らは「非球面における同一部分」であり、上記距離:s
だけ離れていることが分かっている。
ータ」として与える(図1のキーボード22で入力す
る)。なお、傾斜角も±αをキーボード22で入力し、
この設定入射角が正確に実現されるように、制御・演算
装置18により駆動装置24を介してゴニオステージの
回転角を制御する。
図5(c)のフロー図にように行われる。先ず、形状デ
ータDA,DBが互いに近づくように相対的に距離:s
の変位を与え(図5(b)上図(1))、データ部分P
A,PBを一致させる。
状データDBを反時計回りに、それぞれ角:αだけ回転
させると重複部分を一致させることができ、非球面全体
の断面形状DA+DB(図5(b)下図)が得られる。
明するための図である。図6(a)は、図5と同様、ゴ
ニオステージ10におけるステージ11を傾けることに
より、被検体0に傾斜角:αA、αBを与えた状態を説
明図的に示している。符号Qはステージ11の回転中心
を示す。ここでも|αA|=|αB|=αと設定する。
そうすると、図6(a)の角:tは2αである。
tを入力する。すると制御・演算装置24は駆動装置2
4を介してゴニオステージ10に、2つの傾斜角:±t
/2(=±α)を順次設定する。
範囲を読み取った形状データは、図6(b)上図に示す
ように、左側の走査範囲に対応して形状データDA、右
側の走査範囲に対応して形状データDBとなる。2つの
走査範囲は非球面中央部近傍の部分が重複している。
図6(c)のフロー図のように行われる。先ず、形状デ
ータDAを時計回りに、形状データDBを反時計回り
に、それぞれ角:α(=t/2)だけ回転させる。
平行移動させて重複部分を一致させる。このようにして
非球面全体の断面形状DA+DB(図6(b)下図)が
得られる。
球面の評価」を目的として行われることが多い。例え
ば、前述した金型の製造途上で「金型の形状を確認す
る」場合や、「レンズの抜取り検査」の場合などでは、
金型の形状やレンズ面形状は予め設計された基準非球面
を有することが期待されており、測定された非球面の断
面形状は、基準非球面断面形状に対する近似度、即ち、
基準非球面断面形状にどれほど近いかということが評価
の対象となる。
ているので、その基準非球面断面形状のデータを図1の
キーボード22から入力し、制御・演算装置18におい
て、上述の如くに得られた測定結果としての「非球面全
体の断面形状」と比較することにより評価を行うことが
できる。
能である。例えば、非球面式における変数:Xの座標:
Xi(i=1,2,3..)に対し、基準非球面断面形
状:Z(Xi)と、測定された断面形状:z(Xi)との
差:ΔZi(=Z(Xi)−z(Xi))の2乗の和:Σ(Δ
Zi)2をもって、評価パラメータとすることができ
る。Σ(ΔZi)2が小さいほど、測定された断面形状は
基準非球面断面形状と近いのである。
検査を行う場合であれば、被検レンズの非球面を前述の
如き方法で測定して非球面全体に対する断面形状を得、
この断面形状を上記の如き評価パラメータで「評価」
し、評価パラメータが一定以下の大きさであれば被検レ
ンズは「合格品」とし、それ以外は「不良品」とするこ
ともできる。
けるディスプレイ19および/またはプリンター20に
出力することができる。
ける場合」を説明した。しかし、請求項1〜4記載の方
法とは別に、図2に即して説明した例のように、目印を
非球面領域内に設けるのであれば、必要に応じて3以上
の走査範囲に分割して良い。
数:n−1も増やすことは当然である。2以上の目印を
設ける場合、通常は全測定領域を等分するように目印の
形成を行えばよいが、面の傾きの強いところでは目印の
間隔を短く、面の傾きが弱いところでは目印の間隔を長
くするなど「不等間隔」に目印形成を行っても良い。
ば新規な非球面形状測定方法及び装置・非球面評価方法
を提供できる(請求項1〜6)。
〜4)は上記の如き構成となっているので、従来測定で
きなかったような傾きの大きな非球面も容易且つ確実に
測定することができる。
方法は、目印が非球面形状の測定領域外にあるので、目
印により非球面が損なわれることがない。
方法は、上述の如き構成となっているので、被検体に目
印を付けることなく非球面形状の測定を実施できる。
5)は、請求項1〜4記載の非球面形状測定方法を確実
に実施できる。
6)によれば、上記測定方法で測定された非球面形状
の、基準非球面断面形状に対する近似度を評価すること
ができる。
明するための図である。
球面形状測定を行なう場合を説明するための図である。
の図である。
の図である。
の図である。
の図である。
ある。
Claims (6)
- 【請求項1】被検体表面の非球面の断面形状を測定する
方法において、 被検体表面の測定非球面領域の両側に目印を有する被検
体を保持手段により保持して傾斜ステージ上にセット
し、 形状読取手段の走査方向に対する被検体の傾斜状態とし
て、2つの傾斜角を傾斜ステージにより設定し、各傾斜
角に応じた走査範囲を、互いに一部重複して形状読取手
段により読取り、 上記形状読取手段による2つの走査範囲に関する2つの
形状データを、データ処理手段により、上記目印部分を
基準として重複部分の形状が合致するようにつなぎ合わ
せて全体の断面形状を合成する測定方法であって、 被検体表面の測定非球面領域の両側の目印が、凸状もし
くは凹状に形成されたマークであり、走査方向における
これらマーク間の距離:Lをデータ処理のデータとして
与え、 マーク部相互の距離がLとなるように、2つの形状デー
タの位置関係を定めた後、各形状データの重複部分の形
状が合致するようにつなぎ合わせて全体の断面形状を合
成することを特徴とする非球面形状測定方法。 - 【請求項2】被検体表面の非球面の断面形状を測定する
方法において、 被検体表面の測定非球面領域の両側に目印を有する被検
体を保持手段により保持して傾斜ステージ上にセット
し、 形状読取手段の走査方向に対する被検体の傾斜状態とし
て、2つの傾斜角を傾斜ステージにより設定し、各傾斜
角に応じた走査範囲を、互いに一部重複して形状読取手
段により読取り、 上記形状読取手段による2つの走査範囲に関する2つの
形状データを、データ処理手段により、上記目印部分を
基準として重複部分の形状が合致するようにつなぎ合わ
せて全体の断面形状を合成する測定方法であって、 被検体表面の測定非球面領域の両側の目印が、測定非球
面領域外側のコバ面部分であり、 コバ面部分が同一直線上に位置するように、2つの形状
データの位置関係を定めた後、各形状データの重複部分
の形状が合致するようにつなぎ合わせて全体の断面形状
を合成することを特徴とする非球面形状測定方法。 - 【請求項3】非球面を有する被検体を保持手段により保
持して傾斜ステージ上にセットし、形状読取手段の走査
方向に対する被検体の傾斜状態として、傾斜ステージに
より2つの傾斜角を設定し、各傾斜角に応じた走査範囲
を、互いに一部重複して形状読取手段により読取り、上
記形状読取手段による2つの走査範囲に関する2つの形
状データを、データ処理手段により、重複部分の形状が
合致するようにつなぎ合わせて全体の断面形状を合成す
ることにより、上記非球面全体の断面形状を合成する非
球面形状測定方法において、 同一非球面部分が、2つの傾斜角に応じて占める位置の
間の距離:sをデータ処理のデータとして与え、 2つの形状データに距離:sの相対変位を与えた後、2
つの形状データに相対的な回転を与えて、各形状データ
の重複部分の形状が合致するようにつなぎ合わせて全体
の断面形状を合成することを特徴とする非球面形状測定
方法。 - 【請求項4】非球面を有する被検体を保持手段により保
持して傾斜ステージ上にセットし、形状読取手段の走査
方向に対する被検体の傾斜状態として、傾斜ステージに
より2つの傾斜角を設定し、各傾斜角に応じた走査範囲
を、互いに一部重複して形状読取手段により読取り、上
記形状読取手段による2つの走査範囲に関する2つの形
状データを、データ処理手段により、重複部分の形状が
合致するようにつなぎ合わせて全体の断面形状を合成す
ることにより、上記非球面全体の断面形状を合成する非
球面形状測定方法において、 同一非球面部分の、2つの傾斜角に応じた回転角:tを
データ処理のデータとして与え、 2つの形状データに角:tの相対回転を与えた後、2つ
の形状データに相対的な併進的変位を与えて、各形状デ
ータの重複部分の形状が合致するようにつなぎ合わせて
全体の断面形状を合成することを特徴とする非球面形状
測定方法。 - 【請求項5】被検体表面の非球面の断面形状を測定する
装置であって、 被検体表面の非球面を、所定の方向へ所定の走査範囲に
わたって走査して、走査範囲内における非球面の形状を
読み取る形状読取手段と、 この形状読取手段に対する被検体表面に、所定の傾斜角
を設定する傾斜ステージと、 被検体を保持して上記傾斜ステージに固定する保持手段
と、 上記形状読取手段による読取データをデータ処理するデ
ータ処理手段とを有し、請求項1または2または3また
は4記載の非球面形状測定方法を実施する非球面形状測
定装置。 - 【請求項6】請求項1または2または3または4記載の
非球面形状測定方法により得られる非球面の断面形状
と、基準非球面断面形状との差違を演算算出して、上記
非球面の断面形状の基準非球面断面形状に対する近似度
を評価することを特徴とする非球面評価方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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- 1995-02-24 JP JP03685795A patent/JP3182056B2/ja not_active Expired - Lifetime
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