JPH09243304A - 形状測定装置、及びそれを用いた被測定面の位置決め方法 - Google Patents

形状測定装置、及びそれを用いた被測定面の位置決め方法

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JPH09243304A
JPH09243304A JP4625196A JP4625196A JPH09243304A JP H09243304 A JPH09243304 A JP H09243304A JP 4625196 A JP4625196 A JP 4625196A JP 4625196 A JP4625196 A JP 4625196A JP H09243304 A JPH09243304 A JP H09243304A
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mark
measured
scanning
level
coordinate system
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JP4625196A
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Inventor
Takashi Shimizu
敬司 清水
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Fujifilm Business Innovation Corp
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Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 z軸回りに非対称な形状を持つ被測定面の高
精度な位置決めができない。 【解決手段】 3次元直交座標系(x,y,z)に基づ
いて位置基準治具3に形成されたマーク3A,3B及び
3Cをプローブ5のスタイラス5aで1回走査し、この
マーク位置検出信号に基づいて基準面2と測定座標系と
を一致させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非球面レンズ等の
複雑な曲面形状を有する被測定面の3次元形状、或いは
その断面形状を測定する形状測定装置、及びそれを用い
た被測定面の位置決め方法に関し、特に、非対称な形状
を有する被測定面であっても高精度な形状測定が可能
で、かつ、速やかな位置決めを可能とする形状測定装
置、及びそれを用いた被測定面の位置決め方法に関す
る。
【0002】
【従来技術】従来、測定した非球面形状を精密に評価す
るには、測定器の測定方向に基づいて定義される測定座
標系と、被測定面の設計形状に基づいて定義される設計
座標系を一致させていた。これによって、非球面形状の
設計形状と測定結果を対応させることが可能になる。
【0003】3次元座標における自由度には、x,y,
z軸方向への並進移動と、各軸を中心とする回転の6つ
の自由度がある。測定座標系と設計座標系を一致させる
ためのアライメント調整を容易に行うには、ある自由度
について最も測定結果が設計形状に一致するようにコン
ピュータ上に取り込まれた形状測定結果自体のアライメ
ントを調整する方法があり、被測定物が測定位置に配置
されたときの設計座標系における測定座標系の原点の
x,y座標値とz軸回りの回転量、即ち、xy平面上に
おける2つの座標系の原点位置と姿勢を設計座標系に対
応した基準に基づいて一致させ、残りのz軸座標値、及
びx,y軸回りの回転量は、測定結果自体のアライメン
トを調整することによって両座標系を一致させている。
【0004】図7は、従来のプローブ走査型形状測定器
を示し、この形状測定器10は、被測定物11の被測定
面11aをプローブ10Aで走査することによって被測
定面11aの形状を測定する。
【0005】図8は、被測定物11の被測定面11aを
示し、被測定面11aにプローブ10Aのスタイラス1
0Bを接触させ、このスタイラス10B、及び被測定面
11aを少なくとも2方向(例えば、x及びy方向)に
相対移動させて被測定面11aを走査する。この走査に
基づいて被測定面11aの中心Oを探索する。光学レン
ズの場合、一般に設計式の原点は被測定面の中心に定義
されていることから、この被測定面11aの中心Oが設
計式の測定原点となり、この測定原点が測定座標系の測
定開始位置に来るように座標変換を行って被測定面の位
置決めを行う。一般に、設計式の原点は極大値(トッ
プ)或いは極小値(ボトム)となっている。
【0006】このように、被測定面の形状に基づいて測
定における原点を求めるものとして、半導体レーザから
被測定面に照射されたレーザ光の反射光を用いる構成が
特開平2−254307号公報に開示されている。ま
た、参照光束が形成する輝点と被測定面で反射された被
検光束に基づく輝点を一致させることによって位置決め
を行う構成が特開平5−157531号公報に開示され
ている。
【0007】また、被測定物の基準軸上、或いはその近
傍に設けられた位置確認用光源から出射されるレーザ光
によって撮像素子上に形成される像の位置を検出し、こ
の位置に基づいて被検レンズの位置決めを行う構成が特
開平4−40024号公報に開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の被測定
面の位置決めによると、被測定面を接触走査するか、或
いは、被測定面で反射された反射光に基づいて頂点付近
の形状を測定し、この測定結果に基づいて測定原点を探
索しているため、測定原点付近の形状の変化率が小であ
る場合には測定原点の検出精度が低下して高精度な位置
決めを行うことができない。また、特開平4−4002
4号公報の方法によると、z軸回りの回転方向に対して
非対称な形状を有する被測定面では姿勢によって設計断
面が異なるため、測定原点、及び被測定面の姿勢を同時
に設定できないと正確な形状測定ができないという問題
がある。従って、本発明の目的は、被測定面の形状情報
によらずにz軸回りの回転方向に対して非対称な形状を
有する被測定物であっても高精度かつ速やかな被測定面
の位置決めを実現する形状測定装置、及びそれを用いた
被測定面の位置決め方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するため、3次元直交座標系(x,y,z)に基づく
基準面、及び前記基準面に対して既知の座標位置を有す
る複数のマークを形成された走査面を有するデータム
と、前記データムの前記走査面を走査することにより前
記マークを検出してマーク検出信号を出力する走査手段
と、前記マーク検出信号に基づいて被測定物の形状を測
定するための測定座標系と前記3次元直交座標系(x,
y,z)との位置関係を演算する演算手段と、前記基準
面を前記位置関係に基づいて前記測定座標系に一致させ
る一致手段を有する形状測定装置を提供する。
【0010】上記の形状測定装置において、データムの
基準面は、被測定物を実際に使用するときに用いる被測
定物の基準面と整合する構成であることが好ましく、デ
ータムのマークは少なくとも2本の平行な線分と、線分
と所定の角度を有する他の線分とを含む構成であること
が好ましい。また、マークは走査面上に形成されたV字
型の溝、或いは逆V字型の突起であり、演算手段はマー
ク検出信号が極大値、或いは極小値になる位置をマーク
の位置として演算する構成であっても良く、或いは、マ
ークが走査面上に形成された段差であり、演算手段はマ
ーク検出信号が走査方向において一定の値を有する第1
のレベルと、走査方向において値が変化する第2のレベ
ルの境界位置をマークの位置として演算する構成であっ
ても良く、或いは、マークが主走査面上の隣接する領域
と異なる反射率を有する反射マークであり、演算手段は
マーク検出信号が走査方向において一定の値を有する第
1のレベルから主走査方向において一定の値を有する第
2のレベルへ変化し、更に、第2のレベルから第1のレ
ベルへ変化するとき、第1のレベルと第2のレベルの間
の2つの境界位置の中心点をマークの位置として演算す
る構成であっても良い。
【0011】また、本発明は上記の目的を達成するた
め、3次元直交座標系(x,y,z)に基づいて基準面
を作成し、前記基準面に対して既知の座標位置を有する
複数のマークを前記基準面と一体の走査面上に形成し、
測定座標系の中でz方向に変位しながら前記走査面上を
走査する走査プローブを提供し、前記走査プローブによ
って前記複数のマークを走査することによって被測定物
の形状を測定するための測定座標系の前記3次元直交座
標系(x,y,z)に対する位置関係を演算し、前記基
準面を前記位置関係に基づいて前記測定座標系に一致さ
せる形状測定装置における被測定面の位置決め方法を提
供する。
【0012】上記の形状測定装置における被測定面の位
置決め方法において、複数のマークの形成は走査面上に
V溝、或いは逆V字型の溝を形成することによって行わ
れ、位置関係の演算はマーク検出信号が極大値、或いは
極小値になる位置をマークの位置として行われても良
い。また、複数のマークの形成は走査面上に段差を形成
することによって行われ、位置関係の演算はマーク検出
信号が走査方向において一定の値を有する第1のレベル
と、走査方向において変化する第2のレベルの境界位置
をマークの位置として行われても良い。また、複数のマ
ークの形成は走査面上に隣接する領域と異なる反射率の
領域を形成することによって行われ、位置関係の演算は
マーク検出信号が走査方向において一定の値を有する第
1のレベルから主走査方向において一定の値を有する第
2のレベルへ変化し、更に、第2のレベルから第1のレ
ベルへ変化するとき、第1のレベルと第2のレベルの間
の2つの境界位置の中心点をマークの位置として行われ
ても良い。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の形状測定装置、及
びそれを用いた被測定面の位置決め方法を図面を参照し
つつ説明する。
【0014】図1は、本発明の第1の実施の形態におけ
る形状測定装置の構成を示し、被測定面1aを有する被
測定物1と、被測定物1を所定の姿勢に配置する基準面
2を有する位置基準治具3と、位置基準治具3の上面に
設けられる位置基準用のマーキング3A,3B、及び3
Cと、位置基準治具3を測定座標系(xM ,yM
M )におけるxy方向に移動させる駆動部4と、マー
キング3A,3B、及び3Cを走査するスタイラス5a
を有するプローブ5と、プローブ5、及び駆動部4から
の出力に基づいて被測定面1aの位置、及び姿勢の演算
を行う演算部6を有する。
【0015】図2は、位置基準治具3を示し、位置基準
治具3は、設計座標系(xD ,yD,zD )におけるx
y平面,xz平面、及びyz平面によって構成される基
準面2と、基準面2に隣接した上面に3本に直線状のマ
ーク3A,3B、及び3Cを有しており、マーク3Cは
他のマーク3A、及び3Bに対して角度θを有するよう
に設けられている。このマーク3A,3B、及び3Cと
基準面2の位置関係は既知であり、基準面2のxy平
面,xz平面、及びyz平面に被測定物1の側面、及び
底面を当接させることによって、被測定面1aの測定原
点とマーク3A,3B、及び3Cが所定の位置関係に設
定される。
【0016】図3は、位置基準治具3に設けられたマー
ク3Aを走査するプローブ5を示し、プローブ5のスタ
イラス5aが、(a)に示されるように矢印方向に移動
しながらV字型の溝状に形成されたマーク3Aを横切る
と、演算部6には(b)の測定値に示されるように、マ
ーク3Aの断面形状に応じた測定値が出力される。図3
(b)においては、走査方向の測定値が最も低くなる位
置を直線定義位置としているが、マークを突起状に形成
して最も高くなる位置を直線定義位置としても良い。ま
た、マーク3Aの長さは5mm程度の長さを有していれ
ば良い。
【0017】以下に、本実施の形態の動作を説明する。
まず、位置基準治具3に被測定物1を搭載して基準面2
に側面、及び底面を当接させた後、駆動部4を設計座標
系(xD ,yD ,zD )におけるx方向、y方向、及び
z方向に移動させて位置基準治具3の上面に形成されて
いるマーク3A,3B、及び3Cがプローブ5のスタイ
ラス5aの走査可能範囲に来るように位置基準治具3を
移動させる。被測定物1の基準面は、実際に使用すると
きに用いられる基準面を基準面2に当接させる。
【0018】次に、プローブ5のスタイラス5aを位置
基準治具3の上面に接触させ、測定座標系原点O
(xM0,yM0)から測定座標系(xM ,yM ,zM )の
x方向に沿って移動させてマーク3A,3B、及び3C
を横切るように走査する。この走査に基づいてマーク3
A,3B、及び3Cの位置に応じた測定値がプローブ5
から演算部6に出力される。
【0019】ここで、測定座標系原点Oからマーク3C
までの走査長をL1 ,マーク3 Cからマーク3Bまで
の走査長をL2 ,マーク3Bからマーク3Aまでの走査
長をL3 とし、測定座標系原点Oからマーク3Cまでの
距離をD1 ,マーク3Bから被測定物1の端面までの距
離をD2 ,基準面2のxz平面から被測定面1aの測定
原点O’までのy方向成分をD3 として、D1 =20m
m,D2 =5mm,D 3 =4.5mm,マーク3Cがマ
ーク3A、及び3Bに対して有する角度θが30度であ
るときに、設計座標系に対する測定座標系原点O
(xM0,yM0)、及び測定座標系の設計座標系に対する
傾きθM0は以下の式 θM0=arccos(20/L3 ) −−−(1) xM0=−10−(L1 +L2 )cosθ −−−(2) yM0=(L2 cosθ−5)/tan30+4.5−L1 sinθ −−−(3) で表される。
【0020】上記した(1)〜(3)式に基づいて測定
座標系原点O(xM0,yM0)と、座標軸の傾きθM0が求
められる。被測定物1の被測定面1aとマーク3A,3
B、及び3Cの位置関係は既知であるので、測定座標系
原点O、及び傾きθM0の演算結果に基づいて駆動部4を
設計座標系(xD ,yD ,zD )におけるx方向,y方
向、及びz軸回りの回転方向に移動させて被測定面1a
の測定原点O’を測定座標系原点Oに一致させる。
【0021】このように、位置基準治具3の上面に設け
られているマーク3A,3B、及び3Cを横切るように
1回走査することによって、マーク3A,3B、及び3
Cの測定座標系(xM ,yM ,zM )のx−y平面にお
ける位置関係、及び姿勢が求められる。つまり、設計座
標系(xD ,yD ,zD )の位置関係、及び姿勢関係は
測定座標系原点O(xM0,yM0)の値と座標軸の傾き成
分で定義される。この場合、求めなければならない未知
数は3つであり、これらの未知数はマーク3A,3B、
及び3Cを測定した得た各直線の距離、及び測定座標系
原点Oから最初の直線までの距離が3つあれば、連立方
程式を用いて未知数を明らかにすることができることか
ら測定座標系と設計座標系の位置関係、及び姿勢関係を
高精度で求められ、被測定面1aの位置決めに要する時
間を短縮することができる。
【0022】次に、被測定面1aの測定原点O’にスタ
イラス5aを配置し、測定座標系(xM ,yM ,zM
におけるx方向、及びy方向にスタイラス5aを移動さ
せて被測定面1aを接触走査することにより被測定面1
aの形状の測定を行う。
【0023】上記の方法によると、駆動部4を操作して
被測定面1aの測定原点O’を測定座標系原点Oに一致
させているが、測定座標系原点Oを被測定面1aの測定
原点O’に一致させるようにプローブ5を移動させるこ
とも可能である。この場合には、測定座標系(xM ,y
M ,zM )におけるz軸回りの傾きθM0を設計座標系
(xD ,yD ,zD )において修正することが望まし
い。
【0024】第1の実施の形態では、位置基準治具3に
被測定物1を搭載してからマーク3A,3B、及び3C
を測定する方法について説明したが、位置基準治具3に
被測定物1を搭載せずにマーク3A,3B、及び3Cを
測定した得た各直線の距離、及び測定座標系原点Oから
最初の直線までの距離を求め、この後に被測定物1を位
置基準治具3に搭載して測定座標系と被測定物の設計座
標系を一致させることもできる。
【0025】図4は、位置基準治具3の他の構成を示
し、プローブ5のスタイラス5aが、(a)に示される
ように矢印方向に移動しながら段差状に形成されたマー
ク7を横切ると、演算部6には(b)の測定値に示され
るように、マーク7の断面形状に応じた測定値が出力さ
れる。図4(b)においては、スタイラス5aの先端形
状に基づいて直線定義位置を設定している。
【0026】図5は、位置基準治具3の他の構成を示
し、位置基準治具3の上面に位置基準治具3と異なる反
射率のマーク9を設けており、非接触型のプローブ8
が、(a)に示されるように矢印方向に移動しながらマ
ーク9を光学的に検出すると、演算部6には(b)の測
定値に示されるように、マーク9の反射率に応じた測定
値が出力される。図5(b)においては、マーク9の走
査に基づく反射率が低下する走査方向の範囲の中心を直
線定義位置としている。
【0027】図6は、第2の実施の形態における測定座
標系原点と被測定物の設計座標系の測定原点のズレを検
出する測定プロセスのフローチャートを示し、測定座標
系原点と測定原点のズレは、以下に示すステップ1〜4
によって測定することができる。
【0028】ステップ1では、測定座標系原点と測定原
点とを一致させた後、プローブ5のスタイラス5aを設
計座標系の測定原点から位置基準治具3に形成されてい
るマーク3A,3B,或いは3Cが存在する座標に移動
させる。
【0029】ステップ2では、マーク3A,3B,或い
は3Cが存在する座標に移動させたスタイラス5aを微
小量移動させて位置基準治具3を走査する。このとき、
スタイラス5aは、マーク3A,3B,或いは3Cを横
切る方向に微小量移動させることが好ましい。
【0030】ステップ3では、スタイラス5aのz方向
変位を測定する。このとき、測定されたz方向変位が極
小値を示すとき、スタイラス5aはマーク3A,3B,
或いは3Cを検出しており、測定座標系原点と被測定物
の設計座標系の測定原点のズレはないことになる。
【0031】一方、スタイラス5aのz方向変位が極小
値でないときは、プローブ5を更に微小量移動させた後
にスタイラス5aで位置基準治具3を走査する。このと
き、スタイラス5aで最初に測定した位置の座標と、ス
タイラス5aを微小量移動させることによってz方向変
位の極小値を示す位置の座標のズレが被測定面1aにお
ける測定原点の位置ズレに相当する。このようにしてス
タイラス5aがz方向変位の極小値を示す座標を検出す
る。
【0032】ステップ4では、スタイラス5aがz方向
変位の極小値を示す座標を検出すると、その座標から最
初にプローブ5を移動させた移動量と同じ量で逆方向に
プローブ5を移動させることにより、スタイラス5aが
補正された測定原点に配置される。
【0033】上記した測定原点の補正方法では、マーク
3A,3B,或いは3Cの位置の検出結果に誤差が混入
しにくいため、第1の実施の形態における演算によって
得られた測定原点の位置ズレを高精度で検出し、その検
出結果に基づいて駆動部を駆動することによって補正す
ることが可能になる。
【0034】また、本実施の形態では、位置基準治具に
形成されたマークを検出する検出器として、プローブ等
の接触型センサ、或いは非接触型のセンサを用いている
が、これらを一体化した検出器によって光学的、及び接
触的にマークを検出する構成としても良く、マークにつ
いても3本以上であっても良い。
【0035】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明の形状測定装
置、及びそれを用いた被測定面の位置決め方法による
と、データムに形成され、被測定面と所定の位置関係を
有するマークをプローブのスタイラスで1回走査して得
たマーク位置検出信号に基づいて3次元直交座標系
(x,y,z)に対する位置関係を演算し、この位置関
係に基づいて作成された基準面を測定座標系に一致させ
るようにしたため、被測定面の形状情報によらずにz軸
回りの回転方向に対して非対称な形状を有する被測定物
であっても高精度かつ速やかな被測定面の位置決めを実
現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態における形状測定装置を示す
説明図である。
【図2】第1の実施の形態における位置基準治具3を示
す説明図である。
【図3】第1の実施の形態におけるマーク3Aの検出動
作を示す説明図である。
【図4】位置基準治具3の他の構成、及びマーク7の検
出動作を示す説明図である。
【図5】位置基準治具3の他の構成、及びマーク8の検
出動作を示す説明図である。
【図6】測定座標系原点と被測定物の設計座標系の測定
原点のズレを検出する測定プロセスの流れを示すフロー
チャートである。
【図7】従来の形状測定装置を示す説明図である。
【図8】従来の形状測定装置の動作を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1,被測定物 1a,被測定面 2,基準面 3,位置基準治具 3A,マーク 3B,マーク 3C,マーク 4,駆動部 5,プローブ 5a,スタイラス 6,計算部 7,マーク 8,プローブ 9,マーク 10,形状測定器 10A,プローブ 10B,スタイラス 11,被測定物 11a,被測定面

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3次元直交座標系(x,y,z)に基づ
    く基準面、及び前記基準面に対して既知の座標位置を有
    する複数のマークを形成された走査面を有するデータム
    と、 前記データムの前記走査面を走査することにより前記マ
    ークを検出してマーク検出信号を出力する走査手段と、 前記マーク検出信号に基づいて被測定物の形状を測定す
    るための測定座標系と前記3次元直交座標系(x,y,
    z)との位置関係を演算する演算手段と、 前記基準面を前記位置関係に基づいて前記測定座標系に
    一致させる一致手段を有することを特徴とする形状測定
    装置。
  2. 【請求項2】 前記データムの基準面は、前記被測定物
    を実際に使用するときに用いる前記被測定物の基準面と
    整合する構成の請求項第1項記載の形状測定装置。
  3. 【請求項3】 前記データムの前記マークは、少なくと
    も2本の平行な線分と、前記線分と所定の角度を有する
    他の線分とを含む構成の請求項第1項記載の形状測定装
    置。
  4. 【請求項4】 前記データムの前記マークは、前記走査
    面上に形成されたV字型の溝、或いは逆V字型の突起で
    あり、 前記演算手段は、前記マーク検出信号が極大値、或いは
    極小値になる位置を前記マークの位置として演算する構
    成の請求項第1項記載の形状測定装置。
  5. 【請求項5】 前記データムの前記マークは、前記走査
    面上に形成された段差であり、 前記演算手段は、前記マーク検出信号が走査方向におい
    て一定の値を有する第1のレベルと、走査方向において
    値が変化する第2のレベルの境界位置を前記マークの位
    置として演算する構成の請求項第1項記載の形状測定装
    置。
  6. 【請求項6】 前記データムの前記マークは、前記主走
    査面上の隣接する領域と異なる反射率を有する反射マー
    クであり、 前記演算手段は、前記マーク検出信号が走査方向におい
    て一定の値を有する第1のレベルから主走査方向におい
    て一定の値を有する第2のレベルへ変化し、更に、前記
    第2のレベルから前記第1のレベルへ変化するとき、前
    記第1のレベルと前記第2のレベルの間の2つの境界位
    置の中心点を前記マークの位置として演算する構成の請
    求項第1項記載の形状測定装置。
  7. 【請求項7】 3次元直交座標系(x,y,z)に基づ
    いて基準面を作成し、 前記基準面に対して既知の座標位置を有する複数のマー
    クを前記基準面と一体の走査面上に形成し、 測定座標系の中でz方向に変位しながら前記走査面上を
    走査する走査プローブを提供し、 前記走査プローブによって前記複数のマークを走査する
    ことによって被測定物の形状を測定するための測定座標
    系の前記3次元直交座標系(x,y,z)に対する位置
    関係を演算し、 前記基準面を前記位置関係に基づいて前記測定座標系に
    一致させることを特徴とする形状測定装置における被測
    定面の位置決め方法。
  8. 【請求項8】 前記複数のマークの形成は、前記走査面
    上にV溝、或いは逆V字型の突起を形成することによっ
    て行われ、 前記位置関係の演算は、前記マーク検出信号が極大値、
    或いは極小値になる位置を前記マークの位置として行わ
    れる請求項第7項記載の形状測定装置における被測定面
    の位置決め方法。
  9. 【請求項9】 前記複数のマークの形成は、前記走査面
    上に段差を形成することによって行われ、 前記位置関係の演算は、前記マーク検出信号が走査方向
    において一定の値を有する第1のレベルと、走査方向に
    おいて変化する第2のレベルの境界位置を前記マークの
    位置として行われる請求項第7項記載の形状測定装置に
    おける被測定面の位置決め方法。
  10. 【請求項10】 前記複数のマークの形成は、前記走査
    面上に隣接する領域と異なる反射率の領域を形成するこ
    とによって行われ、 前記位置関係の演算は、前記マーク検出信号が走査方向
    において一定の値を有する第1のレベルから主走査方向
    において一定の値を有する第2のレベルへ変化し、更
    に、前記第2のレベルから前記第1のレベルへ変化する
    とき、前記第1のレベルと前記第2のレベルの間の2つ
    の境界位置の中心点を前記マークの位置として行われる
    請求項第7項記載の形状測定装置における被測定面の位
    置決め方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009122125A (ja) * 2003-03-10 2009-06-04 Hoya Corp レンズの偏心測定装置及びレンズの偏心測定方法
JP2013238509A (ja) * 2012-05-16 2013-11-28 Mitsutoyo Corp てこ式プローブ用の基準器、てこ式プローブの位置情報および姿勢情報を取得する方法
JP2015537217A (ja) * 2012-11-20 2015-12-24 ディーシージー システムズ、 インコーポライテッドDcg Systems Inc. ナノプロービング時の迅速で非破壊のサンプルのナビゲーションのためのサンプルの3次元事前特性評価における非接触顕微鏡検査のシステム及び方法

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