JP4382699B2 - 3次元測定における穴位置測定方法 - Google Patents

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Description

この発明は、3次元形状をなす被測定物における穴位置を、非接触で簡単に3次元測定する方法に関する。
3次元測定方法は公知であり、定点に配置したカメラ等の3次元測定器により被測定物の表面を走査して、被測定物からの反射光を撮影し、得られた多数の測定データを基に演算処理して3次元立体形状を非接触で作成するようになっている。
特開2002−310641号公報
反射光により立体形状を作成する従来の非接触式3次元測定器は、エッジ(輪郭)部分を測定しようとすると光の乱反射のためにこれを精度よく検出することができなかった。特に、平面上に形成された円柱穴の位置を測定する場合には、平面と円柱穴内面のそれぞれを、3次元測定器の定点を変えて複数回づつ測定しなければならなかった。
図6は、従来方法により、平面101の上に形成された円柱穴102の3次元形状を3次元測定器105にて測定する方法を示す。図の小さな四角は測定ポイントを示す。この従来方法では、3次元形状を構成する面101,106,107を測定できるが、エッジ108及び109部分は光の乱反射により測定結果が不正確になった。そこで、3次元測定器105の定点を複数に変え、例えば、異なる測定方向A,B等から、それぞれ複数回測定し、これらを合成して正確な穴102を求める必要があり、多くの手間を要した。
そこで本願発明は、穴位置の3次元測定を簡単に行えるようにすることを目的とする。
上記課題を解決するため、3次元測定における穴位置測定方法に係る請求項1は、非接触式3次元測定器を用いて被測定物の穴位置を測定する方法において、前記被測定物の基準面上に設けられた前記穴に、一端部がこの穴に挿入される固定部を有するとともに他端部の少なくとも一部が球面状をなす球状部を有する基準治具を挿入し、前記非接触式3次元測定器で前記球状部の少なくとも一部の球面を測定することによりこの球面を構成する全球を算出し、この全球を前記基準面上へ投影することにより前記穴の位置を検知することを特徴とする。
請求項2は上記請求項1において、前記穴が被測定物の測定部周囲に被測定物と一体に形成された基準穴であり、測定部の周囲2ケ所に設けられることを特徴とする。
請求項1によれば、円柱穴の位置を3次元測定型する際には、その位置に設けられた基準治具の球面状部について少なくともその一部の球面を測定すればよいため、3次元測定器の測定回数を一つの定点における走査で済ませることができ、定点を複数に変えて測定する必要がないので、穴位置の3次元測定を簡単かつ迅速に行うことができる。
請求項2によれば、被測定物の測定部周囲へ一体に形成された2ケ所の基準穴を利用し、これらに上記球状部を有する基準治具を嵌合することにより3次元測定を可能にする。このため、従来は基準点を3点必要としていたところ、基準穴2ケ所に減少させることができ、測定工数を削減することができる。
以下、図面に基づいて一実施形態を説明する。図1は原理を示す。まず、Aの測定工程では、基準面1に形成された円柱状の穴2に球面部3を備えた基準治具4を嵌合し、上方の定点Pより3次元測定器5で扇形走査等の方法にて表面形状を測定する。
3次元測定器5は、公知の撮影装置であり、例えば、CCDカメラがある。撮影は被測定物表面からの反射光を検知することにより行われ、自然光等を受ける受動的なものと、赤外線やレーザー光等を照射する能動的なもののいずれの方式も可能である。また、CCDカメラによる測定をメインとし、これにレーザー光等を照射する方法を組合せることもできる。
Bは測定により部分球面データ6を取得する工程を示す。部分球面データ6は、基準治具4の球面部3における全球面を特定するために必要な球面に関するデータであり、球面の一部分に相当するものが得られれば十分である。
Cは部分球面データ6を基にして計算により3次元の測定全球7を求める計算工程を示す。測定全球7は球面部3を構成する球と同じである。O1はこの測定全球7の一次中心であり、測定全球7の特定により、一次中心O1の高さを含む3次元方向の座標位置も計算で決定される。X・Y・Zは3次元座標軸であり、X・Y軸は基準面1に平行である。
Dは穴位置計算工程であり、測定全球7を穴2が設けられている基準面1と同じ傾斜角度θをなす投影平面8上へ投影して投影円9を形成し、この投影円9より穴位置を決定する。これは全て計算により定まる。この投影円9における二次中心O2は基準面1上における実際の穴2の中心と一致する。したがって、一次中心O1における投影平面8(基準面1)からの実際の高さを考慮せずに、実際の穴2の中心位置を特定でき、かつ穴2の径が予め判っていれば、投影平面8(基準面1)上における穴2の形状も正確に定められる。
図2は基準治具4の拡大図であり、基準治具4は半球状の球面部3と、首部の環状溝10を介して一体に連続する円柱状の固定部11を備える。球面部3の直径D1と固定部11の直径D2はD1>D2の関係を維持するように形成される。D2は穴2の内径とほぼ等しく、固定部11は穴2へ密に嵌合される。
基準治具4は樹脂や金属等の適宜材料から形成できる。基準治具4に対する3次元測定器5の測定は、定点Pのみから行われ、球面部3の表面に沿って測定された部分球面データより、球面部3の球面に相当する全球の球面データを計算により作成する。
図3〜5は、エンジンの吸気ポート形状とノックピン穴位置の測定を行う実施例を示す。図3はシリンダヘッド20の断面図、図4はその燃焼室21側から見た底面図である。
燃焼室21には、吸気ポート22と排気ポート23が対向配置されて連通している。各ポートは吸気バルブ24及び排気バルブ25で開閉される。26,27は吸気側のバルブシート及びバルブガイドであり、28,29は排気側のバルブシート及びバルブガイドである。各バルブの軸線C1,C2は所定の挟み角をなしている。
図3に示すように、シリンダヘッド20の下面である割り面30はシリンダブロック31の上面に当接し、シリンダヘッド20とシリンダブロック31は割り面30を挟んでノックピン32で位置決め結合される。
吸気ポート22,排気ポート23は3次元形状をなす。例えば、吸気ポート22及び排気ポート23を3次元測定するには、吸気ポート22,排気ポート23の軸線34,35に沿って上下に分割し、上側部分36と下側部分37における吸気ポート22,排気ポート23の分割形状を3次元測定し、それぞれを合成して立体形状を得る。このときノックピン穴33の位置も測定される。
図4に示すように、吸気ポート22及び排気ポート23はそれぞれ対をなして燃焼室21に臨み、割り面30における燃焼室21の周囲には、吸気ポート22の近傍部にノックピン32のためのノックピン穴33が、燃焼室21を挟んで2ケ所形成され、この穴は3次元測定の基準穴としても利用される。
図5は、吸気ポート22及びノックピン穴33を測定するため、図3の5−5線に沿って切断された部分を測定して得られた立体測定形状40を示す。41は吸気ポート22に相当する測定吸気ポート、42は同じく測定された基準治具4の測定治具形状、43は球面部3に相当する測定球面部である。
この立体測定形状40は定点Pに置かれたCCDカメラからなる3次元測定器5によりワンショットで測定された3次元形状であり、X・Y・Zからなる直交3軸方向の情報を含む。なお、CCDカメラの測定だけでは陰になる部分が生じ、この部分も測定する必要がある場合には、レーザー光等を照射する測定装置を組合せ、これを平行に走査させることにより、陰の部分を測定して補完させることともできる。
このとき、2ケ所のノックピン穴33(図4参照)にはそれぞれ予め基準治具4が嵌合されており、その治具の測定治具形状42も測定される。この測定治具形状42における測定球面部43は、基準治具4の球面部3における球面の一部に相当する部分球面データを与えるので、このデータから測定球面部43の全球を計算し、その一次中心O1を算出する。続いて、この測定球面部43を割り面30に相当する測定基準面44上に投影処理し、一次中心O1に対応する二次中心O2を決定し、これに基づいてノックピン穴33に相当する測定ノックピン穴45を決定する。
このようにして測定された立体形状40は実際の製品に関するものであり、その測定吸気ポート41及び測定ノックピン穴45等を設計データと重ね合わせることにより、実際の製品と設計データとの間における誤差を比較できる。このとき、当初測定された測定球面部43の一次中心O1は、縦横(X・Y)方向のみならず、高さ(Z)方向の情報を含んでいる。このため、この測定データを直接用いて設計データと比較しようとすれば、測定データと設計データをX・Y・Zの3軸方向で正確に位置決めしなければならず、位置決めに多くの手間を要することになる。
しかし、本願発明では予め、測定球面部43を測定基準面44上に投影処理し、一次中心O1を二次中心O2へ変換することにより、測定基準面44上に測定ノックピン穴45の位置を特定してある。したがって、測定基準面44におけるXY方向位置、すなわち割り面30における位置合わせをするだけで、Z方向の位置決めをすることなく、ノックピン穴33と測定ノックピン穴45の位置を比較できることになる。
このため、測定後の測定データと設計データとの比較作業における位置合わせが容易になり、比較作業を効率化できる。
しかも、穴2(ノックピン穴33)の位置を測定する際には、その位置に設けられた基準治具4の球面部3について少なくともその球面の一部を測定するだけで全球を計算で求め、さらに穴位置も計算で定めることができる。このため3次元測定器5の測定回数を一つの定点Pにおける走査で済ませることができ、定点を複数に変えて測定する必要がないので、穴位置の3次元測定を簡単かつ迅速に行うことができる。
また、被測定物であるシリンダヘッド20と一体に形成され、測定部である吸入ポート22等の周囲に設けられた2ケ所のノックピン穴33を基準穴として利用し、これらに基準治具4を嵌合することにより3次元測定を可能にした。このため、従来は基準点を3点必要としていたところ、基準穴を2ケ所に減少させることができ、測定工数を削減することができる。
なお、この測定方法によれば、種々な基準面における穴位置を3次元測定できる。したがって、エンジンのみならず各種の機械類や金型等における穴位置の3次元測定に広く利用できる。
原理図 基準治具の拡大図 実施例に係るシリンダヘッドの断面図 上記シリンダヘッドの燃焼室側から見た底面図 吸気ポートの3次元測定形状 従来の3次元測定による穴位置測定方法を示す図
符号の説明
1:基準面、2:穴、3:球面部、4:基準治具、5:3次元形状測定器、6:部分球面データ、7:全球、8:投影平面、9:投影円、11:固定部、22:吸気ポート、23:排気ポート、33:ノックピン穴

Claims (2)

  1. 非接触式3次元測定器を用いて被測定物の穴位置を測定する方法において、
    前記被測定物の基準面上に設けられた前記穴に、一端部がこの穴に挿入される固定部を有するとともに他端部の少なくとも一部が球面状をなす球状部を有する基準治具を挿入し、
    前記非接触式3次元測定器で前記球状部の少なくとも一部の球面を測定することによりこの球面を構成する全球を算出し、この全球を前記基準面上へ投影することにより前記穴の位置を検知することを特徴とする3次元測定における穴位置測定方法。
  2. 前記穴は被測定物の測定部周囲に被測定物と一体に形成された基準穴であり、測定部の周囲2ケ所に設けられることを特徴とする請求項1に記載した3次元測定における穴位置測定方法。

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