JP3181907B2 - 注射器用スプレーチップ装置 - Google Patents

注射器用スプレーチップ装置

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JP3181907B2 JP30696390A JP30696390A JP3181907B2 JP 3181907 B2 JP3181907 B2 JP 3181907B2 JP 30696390 A JP30696390 A JP 30696390A JP 30696390 A JP30696390 A JP 30696390A JP 3181907 B2 JP3181907 B2 JP 3181907B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の分野] 本発明は、一般に、注射器用スプレーチップ装置、特
に、医療分野における皮下用注射器と共に用いられる可
撓性スプレーチップ装置に関する。本発明は、なお特
に、医療分野の皮下用注射器と共に用いるための可撓性
かつロック可能なスプレーチップ装置に関する。
[発明の背景] 一般に、皮下注射器は、全く或る時間の間、使用され
ている。これ等皮下注射器は、適正な量の薬剤または補
充剤(supplement)を投与するのに、或は体液、例え
ば、血液を採取するのに有用である。さらに、注射器
は、皮膚の局所治療のため薬剤を施すのにも有用であ
る。
しかしながら、以前のあらゆる使用において、注射器
は、或る場合には、身体の部分によっては、使用困難で
あるような構造になっていた。例えば、手術中、開放外
科手術部位に局所的治療を施すことが必要ならば、場合
によっては、注射器をその部位近くにもたらすように操
作しなければならないが、現用の注射器は、患部を治療
したり、患部から種々の試料を採取したりするのに操作
上の困難があった。
或る場合には、注射器のチップ(先端)を柔軟にする
ために、注射器先端部に可撓性チュービング(導管)が
備えられるようになり、このようにして、場合によって
は、種々の薬剤を投与するのが容易になされることが見
出された。
他の場合には、また注射器のアプリケータに剛性の延
長部を取り付けることが試みられ、かくして、薬剤を患
部付近から離れて投与可能となった。
しかしながら、これ等の場合はいずれも、離れた位置
からスプレーチップを患部に正確にもたらし、同時に注
射器を操作することは不可能であった。さらにまた、注
射器先端と、スプレーチップ装置との操作性を維持しな
がら、注射器からスプレーチップ装置を患部にもたらす
ように注射器先端を操作することも不可能であった。
[発明の概要] 以上から、本発明の目的は、注射器と共に用いるため
のスプレーチップ装置であって、可撓性であるが、注射
器の操作中は固定した状態に保持されるような装置を提
供することである。
本発明の他の目的は、注射器と共に用いるためのスプ
レーチップ装置であって、注射器に取付けたスプレーチ
ップを一方向から他の方向に変更可能であるように湾曲
可能なスプレーチップ装置を提供することである。
本発明のさらに他の目的は、使用者がスプレーチップ
を所要角度に無理なく決定できるように、スプレーチッ
プをいくつかの角度に回転可能なスプレーチップ装置を
提供することである。
本発明のこれ等目的および他の目的は、注射器用スプ
レーチップ装置が、一端にスプレーチップを有し他端に
該注射器への取付手段を有するチューブ状継手を備え、
このチューブ状継手が、以下の特徴を有する第1部分
(注射器に取付けられロックされる部分)と第2部分
(スプレーチップを有し、第1部分に接続される部分)
とを備えることにより達成される。
第1に、このチューブ状継手は可撓性チュービングを
有する湾曲可能部分を備え、その壁内に、該湾曲部の変
形時に、固定位置が維持されるように、ワイヤが埋設さ
れている。すなわち、本発明のスプレーチップ装置の第
1の特徴は、チューブ状継手のスプレーチップ側部分
(第2部分)が可撓性チュービングを有し、湾曲可能で
あって、該湾曲可能部分を湾曲した状態に固定保持する
ための保持手段を有することである。
第2に、使用者がスプレーチップ装置のチューブ状継
手を撓めることができるばかりでなく、スプレーチップ
がいかなる所望の角度にも向くように、本発明のスプレ
ーチップ装置には回転部が備えられる。すなわち、本発
明のスプレーチップ装置の第2の特徴は、チューブ状継
手の注射器取付用部分(第1部分)とチューブ状継手の
スプレーチップ側の湾曲可能部分(第2部分)とがロッ
ク回転継手により接続されていて該第2部分を該第1部
分に対していかなる角度にも回転保持可能なことであ
る。
本発明のこれ等および他の点については、添付図面お
よび詳細な説明のところで述べられる。
[本発明の詳細な説明] 第1図は本発明の注射器及びスプレーチップ装置組立
体の概略を示す図であり、主に本発明の上記第1の特徴
を説明するための図である。第2図は第1図のスプレー
チップ装置の縦断面図であり、第3図は第1図のスプレ
ーチップ装置の横断面図である。第1図および第2図か
ら分かるように、本発明の可撓性スプレーチップ装置10
は、ルアーロック基部20、湾曲部30、チップ接続部40、
およびスプレーチップ42を備えている。ルアーロック基
部20は、ルアーロック・コネクション22と共に、注射器
50に取り付けられてある。注射器50には、皮下注射針の
取付を容易にするのに適したルアーロック・コネクショ
ン22によって、皮下注射針1が取付自在である。スプレ
ーチップ42は、典型的な市販のスプレーチップ、例え
ば、Calamer Inc.(Watching,New Jersey)によって製
作されたスプレーチップである。
可撓性の湾曲部30は、側壁にワイヤー34を埋設したプ
ラチック製の可撓性チュービング32からなる。可撓性チ
ュービング32は、ルアーロック基部20に嵌め込められ、
そして、接着剤を用いて、或は溶接によって、シールさ
れ得る。このチュービングは可撓性であるので、いかな
る方向にも曲がり得る。可撓性チュービングのこのよう
な例は、ビニール、プラスチック、シリコーン等から作
られるいかなる可撓性チュービングでも良い。さらに、
ワイヤー34は、可撓性チュービング32が、一旦、適正な
姿勢を取ると、その姿勢に固定するように働く。かくし
て、使用者は、スプレーチップ装置10を所望のどのよう
な方向にも調節し方向付けることができ、ついで、スプ
レーチップ42を、注射中、確実に固定させておくことが
出来る。
チップ接続部40は、硬化された熱可塑性プラスチッ
ク、例えば、ポリプロピレン、あるいは、ポリ塩化ビニ
ールからインジェクション成形法にて作られる。可撓性
チュービング32が、チップ接続部40に嵌め込められ、つ
いでシールされ、また湾曲部30にはほぼ同じように、ル
アーロック基部20にシールされる。
スプレーチップ42は、チップ接続部40に嵌め込まれ
る。スプレーチップ42は、通例、液状ポリプロピレンか
ら孔付きのスプレーチップ(例えば、Calamer Inc.によ
って供給されるもの)として形成される。
それ故、装置を通して、何か溶液を押し出す時、その
溶液は、装置10を、それがどのように撓み、湾曲し、方
向付けられても、防げられることなく、チュービング32
を流過する。熱可塑性プラスチック挿入されたステンレ
ススチール・ワイヤー34は、溶液をチュービング32を通
して押し出す時に、圧力がかかっても、所望の位置に固
定する働きをする。
それ故、使用者は、チュービングを適正な方向に調節
することができ、次いで、スプレーチップ42を通して液
体を押出し注射することができる。
第4図は本発明の注射器及びスプレーチップ装置組立
体の概略を示す図であり、主に本発明の上記第2の特徴
を説明するための図である。第5図は第4図のチューブ
状継手の第1部分と第2部分との接続を示すための一部
破断側面図である。図において、本発明のスプレーチッ
プ装置100は一端にスプレーチップ42を有し他端に注射
器50への取付手段を有するチューブ状継手を備え、この
チューブ状継手は第1部分として剛性チュービング部60
を、第2部分としてチュービング部80を備えている。
第4図および第5図に図解したように、可撓性スプレ
ーチップ装置の基部側には、360度回転可能なロック回
転継手70を備え、剛性チュービング部60とチュービング
部80とがロック回転継手70によりスナップ接続されてい
る。また、第4図に見られるように、可撓性の湾曲部30
を含むチュービング部80をロック回転継手70を介して接
続した剛性チュービング部60が、ルアーロック基部20の
代わりに、ルアーロック・コネクション22に取り付けら
れている。ルアーロック・コネクション22は、剛性チュ
ービング部60を受け入れるように形成されている。
回転継手70そのものは、熱可塑性プラスチック、例え
ば、ポリプロピレンまたはポリ塩化ビニール等からイン
ジェクション成形法にて作られている。
剛性チュービング部60がルアーロック・コネクション
22内に固定留持され、次いで、回転継手70を固定連結し
たチュービング部80が剛性チュービング部60に取り付け
られるが、これにより、使用中にチュービング部80が剛
性チュービング部60及び注射器50に対して360度回転可
能である。可撓性の湾曲部30およびスプレーチップ42を
含むチュービング部80が、360度回転可能なロック回転
継手70内に嵌め込まれる。剛性チュービング部60をチュ
ービング部80に接続するために、360度回転可能なロッ
ク回転継手70は、シールのためにO−リング72を備えて
も良い。これにより、剛性チュービング部60に対して所
望の回転位置でチュービング部80を保持することが可能
である。
なお、回転継手70より先端側のチュービング部が、固
定した角度78をもってもよい。回転継手70の角度78は、
通常、30度になされているが、この角度は所望に従っ
て、20度から50度の間で固定されるのが良い。
かくして、可撓性のスプレーチップ装置10と組合せて
使われる、この第2の回転式継手70を用いて、使用者
は、スプレーチップ42から延びるチューブ状継手をいか
なる方向にも方向付けることができ、かつ同時に、その
継手をいかなる角度にも回転が可能である。この改良さ
れたスプレーチップ装置100は、上述のように、非常に
便利に調節でき、そして、いかなる種類の方法にも有用
である。
以上、本発明を、特に好ましい実施の態様について開
示したが、本発明には、添付の請求の範囲およびそれら
に同等するものも含まれるものと理解されるべきであ
る。
この発明の具体的な実施態様は次のとおりである。
1) 前記保持手段が前記可撓性チュービング(32)内
に埋設されたワイヤー(34)を備えることを特徴とする
請求項1記載のスプレーチップ装置。
2) 前記継手が、注射器への取付手段としてルアーロ
ック(22)を備えたことを特徴とする請求項1または実
施態様1)記載のスプレーチップ装置。
3) 前記継手が、注射針(1)を取付けた前記注射器
に取付けられることを特徴とする請求項1または実施態
様1)または2)に記載のスプレーチップ装置。
4) 前記第2部分(80,30)が前記第1部分(60)に
スナップ接続される請求項1または実施態様1)乃至
3)のいずれかに記載のスプレーチップ装置。
5) 前記第2部分(80,30)が、前記第1部分(60)
に対して或る角度(78)に固定されたことを特徴とする
請求項1または実施態様1)乃至4)のいずれかに記載
のスプレーチップ装置。
6) 前記継手が熱可塑性プラスチックから成形される
ことを特徴とする請求項1または実施態様1)乃至5)
のいずれかに記載のスプレーチップ装置。
7) 前記保持手段が前記可撓性チュービング(32)内
に埋設されたワイヤー(34)を備えることを特徴とする
請求項2記載の注射器及びスプレーチップ装置組立体。
8) 前記継手が、注射器への取付手段としてルアーロ
ック(22)を備えたことを特徴とする請求項2または実
施態様7)記載の注射器及びスプレーチップ装置組立
体。
9) 前記継手が、注射針(1)を取付けた前記注射器
に取付けられたことを特徴とする請求項2または実施態
様7)または8)に記載の注射器及びスプレーチップ装
置組立体。
10) 前記第2部分(80,30)が前記第1部分(60)に
スナップ接続される請求項2または実施態様7)乃至
9)のいずれかに記載の注射器及びスプレーチップ装置
組立体。
11) 前記第2部(80,30)が、前記第1部分(60)に
対して或る角度(78)に固定されたことを特徴とする請
求項2または実施態様7)乃至10)のいずれかに記載の
注射器及びスプレーチップ装置組立体。
12) 前記継手が熱可塑性プラスチックから成形される
ことを特徴とする請求項2または実施態様7)乃至11)
のいずれかに記載の注射器及びスプレーチップ装置組立
体。
[発明の効果] 以上に述べたことから明らかなように、本発明のスプ
レーチップ装置は、チューブ式継手のスプレーチップ側
部分(第2部分)が可撓性チュービングを有し、湾曲可
能であって、該湾曲可能部分を湾曲した状態に固定保持
するための保持手段を備えるとともに、チューブ状継手
のスプレーチップ側の湾曲可能部分(第2部分)とチュ
ーブ状継手の注射器取付用部分(第1部分)とがロック
回転継手により接続されていて該第2部分を該第1部分
に対していかなる角度にも回転保持可能であるので、使
用者は、スプレーチップから延びるチューブ状継手をい
かなる方向にも方向付けて保持することができ、かつ同
時に、その継手をいかなる角度にも回転保持できる。し
たがって使用者は、注射器に本発明のスプレーチップ装
置を取付けて用いる際に、スプレーチップの方向および
角度を非常に便利に調節できるとともに、注射器の操作
中はスプレーチップ装置を固定した状態に保持すること
ができる。これにより、使用者がスプレーチッを所望の
方向および角度に調節保持して注射器の操作を行うこと
が容易になる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の注射器及びスプレーチップ装置組立体
の概略を示す側面図であり、チューブ状継手のスプレー
チップ側部分(第2部分)が湾曲可能であって、湾曲し
た状態に固定保持可能であることを示す図;第2図は、
第1図のスプレーチップ装置の縦断面図;第3図は、第
2図の線3−3に沿ってみたスプレーチップ装置の横断
面図;第4図は本発明の注射器及びスプレーチップ装置
組立体の概略を示す側面図であり、チューブ状継手の注
射器取付用部分(第1部分)に対してチューブ状継手の
スプレーチップ側の湾曲可能部分(第2部分)が360度
回転保持可能に接続されることを示す図;第5図は、第
4図のチューブ状継手の第1部分と第2部分との接続を
示すためのの一部破断側面図である。 [符号の説明] 1……皮下注射針 10,100……スプレーチップ装置 20……ルアーロック基部 22……ルアーロック・コネクション(注射器への取付手
段) 30……湾曲部(第2部分) 32……可撓性チュービング 34……ワイヤー(保持手段) 40……スプレーチップ接続部(第2部分) 42……スプレーチップ 50……注射器 60……剛性チュービング部(第1部分) 70……ロック回転継手 80……チュービング部(第2部分)
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−145661(JP,A) 米国特許4767416(US,A) 米国特許3169528(US,A) 米国特許4834703(US,A) 米国特許4801263(US,A) 米国特許4596564(US,A) 米国特許4547193(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61M 3/00 A61M 5/31 F16L 27/08

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】注射器(50)と共に使用されるための、一
    端にスプレーチップ(42)を有し他端に該注射器への取
    付手段(22)を有するチューブ状継手を備えたスプレー
    チップ装置(100)において、前記チューブ状継手が、 該注射器に取付けられロックされる第1部分(60)と、 該スプレーチップを有し、該第1部分に接続される第2
    部分(80,30)とを備え、 前記第1部分(60)は剛性チュービングを有し、 前記第2部分(80,30)は可撓性チュービング(32)を
    有し、湾曲可能であって、該第2部分を湾曲した状態に
    固定保持するための保持手段(34)を有し、さらに、 前記第1部分(60)と第2部分(80,30)とがロック回
    転継手(70)により接続されていて該第2部分を該第1
    部分に対していかなる角度にも回転保持可能であること
    を特徴とするスプレーチップ装置。
  2. 【請求項2】注射器(50)と、 一端にスプレーチップ(42)を有し他端に該注射器への
    取付手段(22)を有するチューブ状継手を備えたスプレ
    ーチップ装置(100)との組立体において、前記チュー
    ブ状継手が、 該注射器に取付けられロックされる第1部分(60)と、 該スプレーチップを有し、該第1部分に接続される第2
    部分(80,30)とを備え、 前記第1部分(60)は剛性チュービングを有し、 前記第2部分(80,30)は可撓性チュービング(32)を
    有し、湾曲可能であって、該第2部分を湾曲した状態に
    固定保持するための保持手段(34)を有し、さらに、 前記第1部分(60)と第2部分(80,30)とがロック回
    転継手(70)により接続されていて該第2部分が該第1
    部分に対していかなる角度にも回転保持可能であること
    を特徴とする注射器及びスプレーチップ装置組立体。
JP30696390A 1989-11-13 1990-11-13 注射器用スプレーチップ装置 Expired - Lifetime JP3181907B2 (ja)

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