JP3181846B2 - ロータリーエバポレータ - Google Patents

ロータリーエバポレータ

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JP3181846B2
JP3181846B2 JP34611896A JP34611896A JP3181846B2 JP 3181846 B2 JP3181846 B2 JP 3181846B2 JP 34611896 A JP34611896 A JP 34611896A JP 34611896 A JP34611896 A JP 34611896A JP 3181846 B2 JP3181846 B2 JP 3181846B2
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rotary joint
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野 榮 草
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株式会社草野科学器械製作所
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  • Vaporization, Distillation, Condensation, Sublimation, And Cold Traps (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、化学物質の濃縮、
乾燥、回収、分離等の処理に用いるロータリーエバポレ
ータに係り、特に、ロータリージョイントの先端部の強
度を強化するとともに、試料フラスコの取り外しが容易
になるように改良したロータリーエバポレータに関す
る。
【0002】
【従来の技術】ロータリーエバポレータは、成分分析、
物質の抽出など化学実験、医薬品の研究開発の化学的処
理プロセスにおける必須の試験器具として利用されてい
る。
【0003】この種のロータリーエバポレータは、試料
フラスコと受フラスコと冷却器を有し、試料フラスコは
ロータリージョイントを介して冷却器に接続される。ロ
ータリージョイントはモータによって回転させられるよ
うになっており、これにより、試料フラスコを一定の回
転数で回転させながら試料の濃縮、回収、分離を行なう
ことができる。
【0004】従来のロータリーエバポレータでは、ロー
タリージョイントの試料フラスコと接続される側の先端
部は、テーパが設けられており、このテーパ状の先端部
が試料フラスコのフラスコ口の部分にぴったりと嵌合す
るようになっている。
【0005】このロータリージョイントと試料フラスコ
との接続部分は、処理の間気密に保たれる必要があり、
そのため、ロータリージョイントの先端部は、試料フラ
スコのフラスコ口に高いはめ合い精度で嵌合するように
なっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ロータ
リージョイントの先端部と試料フラスコとのはめ合いが
ぴったりしていることは、逆の面で不都合が生じること
がある。すなわち、処理が終了してロータリージョイン
トから試料フラスコを取り外す段になって、試料フラス
コが外れなくなることである。とりわけ、試料フラスコ
内の圧力が下がっているときに、試料フラスコがロータ
リージョイントの先端部にぴったりと嵌まって外せなく
なる。
【0007】従来、試料フラスコの取り外しを容易にす
るため、ロータリージョイント先端部のテーパ面にグリ
ースを塗ったりしている他、ネジ機構の応用により試料
フラスコを取り外せるようにしたものがある。
【0008】この種のネジ機構を応用したものでは、ロ
ータリージョイントの先端部にネジ山を成形し、このネ
ジ山にスリーブが外嵌するようになっており、スリーブ
を回しながらスリーブの端面を試料フラスコに当接させ
て力を加えて試料フラスコを取り外すようにしたもので
ある。しかし、それでもなかなか試料フラスコを取り外
せない場合があり、また、ネジ山になった部分は強度的
に弱いため、あまり力を加えすぎるとその部分でロータ
リージョイントが折れるという問題があった。
【0009】そこで、本発明の目的は、前記従来技術の
有する問題点を解消し、試料フラスコの取り外しを容易
にするとともに、ロータリージョイントの破損を防止で
きるようにしたロータリーエバポレータを提供すること
にある。
【0010】また、本発明の他の目的は、突沸を防止で
きるようにしたロータリーエバポレータを提供すること
にある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明は試料フラスコと、冷却器と、受フラスコ
を有し、前記試料フラスコと冷却器とをロータリージョ
イントを介して接続してなるロータリーエバポレータに
おいて、外周部にねじ山を有し前記ロータリージョイン
トのフラットな外周面に着脱可能に外嵌するスリーブ
と、前記スリーブに螺合する外ナット部材とを備え、前
記外ナット部材の一方の端面を前記試料フラスコのフラ
スコ口に圧接させることにより、前記試料フラスコを取
り外すようにしたことを特徴とするものである。
【0012】この発明のロータリーエバポレータでは、
外ナットを回して、その端面をフラスコ口の端面に圧接
させて力を加えると、わずかずつフラスコ口が後退しだ
すので、試料フラスコを取り外すことができる。
【0013】このようにねじ機構を利用して外ナットを
フラスコ口に圧接させて取り外すのに必要な力を加える
ので、試料フラスコの取り外しが確実に円滑かつ安全に
行なうことができる。しかも、外ナットが装着される部
分をフラットな形状として外ナットをスリーブを介して
螺合させる構造を採用しているので、ロータリージョイ
ントの強度を弱めることがなく、取り外しの際に力が加
わって破損するようなことを防止できる。
【0014】本発明の好適な実施形態によれば、前記ロ
ータリージョイントは、前記試料フラスコに嵌合するテ
ーパ付きの先端部に隣接するフラットなくびれ部を有
し、前記スリーブを前記くびれ部に装着するように構成
される。
【0015】
【0016】本発明のロータリーエバポレータでは、前
記スリーブは、軸方向に2分割された分割スリーブを用
いることで、取り付けが容易になる。また、前記ロータ
リージョイントの先端部には、突沸防止手段を設けるこ
とが好ましい。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明によるロータリーエ
バポレータの一実施形態について添付の図面を参照して
説明する。図1は、本実施形態によるロータリーエバポ
レータの組立分解図である。符号1は冷却器、2は冷却
器をスタンドに取り付けるためのホルダ、3は受フラス
コ、4は試料フラスコ、5はロータリージョイントであ
る。冷却器1には、螺旋状の冷却チューブ6が収容され
ており、この冷却チューブ6に注入管7から水を導入し
て冷却器1を冷却するようになっている。水は、ホース
ノズル8に取り付けたチューブ(図示せず)から導出さ
れる。
【0018】受フラスコ3は、冷却器1の端部に形成さ
れた取付口9に装着される。ロータリージョイント5
は、その一端部がホルダ2のカップリング10および冷
却器1に挿入される。ロータリージョイント5は、モー
タ11に駆動されることによりカップリング10ととも
に回転するようになっている。
【0019】ロータリージョイント5は、テーパ付きの
先端部12を有し、この先端部12は、試料フラスコ4
のフラスコ口13に気密に嵌合することができる。
【0020】図2は、ロータリージョイント5の詳細を
示す側面図である。先端部12に隣接するようにして、
フラットなくびれ部14が形成され、このくびれ部14
に冷却器1との嵌合部15が連設されている。嵌合15
は、冷却器1に気密に嵌合するようにテーパが形成され
ている。
【0021】図3は、ロータリージョイント5のくびれ
部14に外嵌されるスリーブと、外ナットを示す。スリ
ーブは、軸方向に2分割したスリーブ16a、16bか
らなるもので、このスリーブの外周面には、ねじ山が切
られており、このねじ山に外ナット17が嵌合するよう
になっている。このスリーブ16a、16bは、分割面
に形成されたほぞ18によって一体に結合される。ま
た、スリーブの位置決めのために、ロータリージョイン
ト5のくびれ部14には、平坦部19、19が対向する
ように形成され、この平坦部19、19にはまり合うよ
うに、スリーブ16a、16bの内面には、中高部20
が形成されている。
【0022】外ナット17は、前記スリーブに螺合する
ねじ山を内面に有する円筒状の部材で、その外周部に
は、回しやすいように複数の凸条23が形成されるとと
もに、コ字状のフラスコ押え金具24が取り付けられる
ようになっている。
【0023】図4は、ロータリージョイント5にスリー
ブ16a、16bおよび外ナット17が装着され、さら
に、先端部12に試料フラスコ4のフラスコ口13が嵌
合している状態を示している。
【0024】この実施形態では、ロータリージョイント
5の先端部12の先端形状は、有底形状となっており、
この部分に突沸防止手段として側面及び底に小孔25が
複数形成されている。
【0025】本実施の形態によるロータリーエバポレー
タは、以上のように構成されるものであり、次に、その
作用について説明する。図4において、試料フラスコ4
を取り外す場合、外ナット17を回してフラスコ側の端
面をフラスコ口13の端面に当接させる。そして、さら
に外ナット17を回して、その端面をフラスコ口13の
端面に圧接させて力を加えると、わずかずつフラスコ口
13が後退しだすので、試料フラスコ4を取り外すこと
ができる。
【0026】このようにねじ機構を利用して外ナット1
7をフラスコ口13に圧接させて取り外すために必要な
力を加えるので、試料フラスコ4の取り外しを確実に、
しかも円滑かつ安全に行なうことができる。さらに、外
ナット17を別部品であるスリーブ16a、16bを介
して螺合させる構造を採用しているので、外ナット17
が装着されるくびれ部14をフラットな形状にすること
ができるので、ロータリージョイントの強度を弱めるこ
とがなく、取り外しの際に力が加わって破損するような
ことを防止できる。
【0027】なお、図5は、ロータリージョイントの先
端部に設けた突沸防止手段の作用を説明する図である。
ロータリージョイント5は、先端形状が有底で小穴25
があいていることにより、試料フラスコ4内の蒸気が先
端にあたってフラスコ4内を効率良く対流するようにな
っているので、突沸を防止することができる。
【0028】以上、本発明によるロータリーエバポレー
タについて好適な実施形態を挙げて説明したが、本発明
は、この実施形態に限定されるものではなく、例えば、
外ナットを冷却器からの取り外しに応用したり、また、
スリーブを二つ割りでなく、一体形状とするなど種々の
設計の変更が可能なことはもちろんである。
【0029】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、試料フラスコの取り外しを容易にできるとと
もに、ロータリージョイントの強度を弱めずに破損を防
止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるロータリーエバポレータの一実施
形態を示す組立分解図。
【図2】同実施形態によるロータリーエバポレータり備
えるロータリージョイントの側面図。
【図3】ロータリージョイントと、スリーブおよび外ナ
ットを示す斜視図。
【図4】ロータリージョイントにスリーブおよび外ナッ
トが装着された状態での断面図。
【図5】突沸防止手段の作用を説明する図。
【符号の説明】
1 冷却器 2 ホルダ 3 受フラスコ 4 試料フラスコ 5 ロータリージョイント 6 冷却チューブ 10 カップリング 11 モータ 12 先端部 13 フラスコ口 14 くびれ部 16a、b スリーブ 17 外ナット 25 小孔(突沸防止手段)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】試料フラスコと、冷却器と、受フラスコを
    有し、前記試料フラスコと冷却器とをロータリージョイ
    ントを介して接続してなるロータリーエバポレータにお
    いて、外周部にねじ山を有し前記ロータリージョイントのフラ
    ットな外周面に着脱可能に外嵌する スリーブと、前記ス
    リーブに螺合する外ナット部材とを備え、前記外ナット
    部材の一方の端面を前記試料フラスコのフラスコ口に圧
    接させることにより、前記試料フラスコを取り外すよう
    にしたことを特徴とするロータリーエバポレータ。
  2. 【請求項2】前記ロータリージョイントは、前記試料フ
    ラスコに嵌合するテーパ付きの先端部に隣接するフラッ
    トなくびれ部を有し、前記スリーブを前記くびれ部に装
    着するようにしたことを特徴とする請求項1に記載のロ
    ータリーエバポレータ。
  3. 【請求項3】前記スリーブは、軸方向に2分割された分
    割スリーブからなることを特徴とする請求項2に記載の
    ロータリーエバポレータ。
  4. 【請求項4】前記ロータリージョイントの先端部に突沸
    防止手段を有することを特徴とする請求項2または3に
    ロータリーエバポレータ。
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