JP3181714B2 - 防水ケースの検査方法 - Google Patents

防水ケースの検査方法

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JP3181714B2
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悦郎 西尾
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旭光学工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、防水ケースの検査方法
に関し、特に、弾性シール部材を押圧することにより水
密を保持する可撓防水部と、接着剤による接着部等の固
定防水部とを有する防水ケースの検査方法に関する。
【0002】
【従来技術およびその問題点】従来、防水ケースの防水
性能を検査する場合には、この防水ケースを水に浸漬さ
せ、気泡の発生の有無を見て防水性能の良否を判定する
方法が一般的であった。しかしながらこの方法によれ
ば、防水ケースの防水性能が完全な場合には問題ない
が、防水性能が不完全な場合には、防水ケース内に浸水
してしまい、内部に収納した構成部品に悪影響を及ぼす
ことになる。
【0003】そこで、防水ケースの内部を減圧させその
圧力変化で防水性能を検査する方法が提案されている。
ところが、この検査方法を、弾性シール部材を押圧する
ことにより水密を保持する可撓防水部と、これ以外の固
定防水部を有する防水ケースの検査方法に適用すると、
可撓防水部(弾性シール部材)に欠陥があるのか、固定
防水部(接着部)に欠陥があるのか、判定できない場合
があるという問題がある。
【0004】すなわち、この防水ケースでは、弾性シー
ル部材が弾性変形する気密(水密)状態迄、減圧するこ
とにより、防水性能を検査するが、弾性シール部材に小
さな欠陥がある場合に、弾性シール部材を大きく弾性変
形させてしまうと、その欠陥が治癒されてしまう場合が
ある。つまり、弾性シール部材が大きく弾性変形する
と、小さな防水欠陥による漏れはなくなってしまうた
め、弾性シール部材の防水欠陥を発見できないことがあ
る。この状態において、漏れ(圧力変化)が生じたとし
ても、固定防水部に防水欠陥があることは分かるが、可
撓防水部に防水欠陥があるのか否かは分からない。
【0005】同様に、減圧が足りず、弾性シール部材を
十分に弾性変形させることができない状態では、漏れ
(圧力変化)があっても、その圧力変化が、弾性シール
部材の欠陥に由来するものか、接着部の欠陥に由来する
ものかの判定ができない。
【0006】
【発明の目的】本発明は、上記従来の防水ケースの検査
方法の欠点に鑑みなされたもので、防水欠陥の可能性の
ある箇所が、弾性シール部材と、それ以外の固定部分と
の二箇所ある場合でも、簡単に、どちらに欠陥があるの
かを識別することができる検査方法を提供することを目
的としている。
【0007】
【発明の概要】本発明は、従って、弾性シール部材を押
圧することにより水密性を得る可撓防水部と、接着剤に
よる接着部等の固定防水部とを有する防水ケースの検査
方法であって、上記防水ケースの可撓防水部と当接して
閉じられた室を形成する減圧ケースを用い、この閉じら
れた室を、上記可撓防水部が大きく弾性変形する高負圧
状態にして、該閉じられた室の圧力変化を検出する第1
のステップと、上記可撓防水部が小さく弾性変形する低
負圧状態にして、該閉じられた室の圧力変化を検出する
第2のステップとで上記防水ケースの防水性能を検査す
ることに特徴を有している。
【0008】
【発明の実施例】以下図面について本発明を説明する。
図1ないし図4は、本発明方法によって検査する防水ケ
ースを類型化して示している。検査すべき防水ケース1
1は、ケース本体12の下面周囲に沿って、柔軟なゴム
材料等からなる閉じられた形状の弾性シール部材15が
取り付けられており、中央部分には、窓用透明部材14
を取り付けるための開口12aが設けられている。この
透明部材14は、接着剤(接着部)20を介して開口1
2aに接着される。この例では、弾性シール部材15は
可撓防水部、透明部材14の接着部20は固定防水部で
ある。
【0009】図1は、弾性シール部材15および接着部
20にともに防水欠陥がない防水ケース11Aを示し、
図2は、弾性シール部材15に防水欠陥15aがある防
水ケース11Bを示し、図3は、接着部20に防水欠陥
20dがある防水ケース11Cを示し、図4は、弾性シ
ール部材15および接着部20にともに防水欠陥がある
防水ケース11Dを示している。
【0010】本発明は、以上のような防水ケース11の
防水性を検査するため、被検防水ケース11を、図5な
いし図7に示す減圧ケース13に押し付けて閉じられた
室を形成し、減圧ケース13内を減圧する。減圧ケース
13は、水密状に弾性シール部材15を密接させるべき
密接面13bを有し、またその一部に、検査用アタッチ
メント17をOリング18を介してその係合爪13aに
係合させる嵌合開口16を有している。検査用アタッチ
メント17には、防水ケース11の内方から空気を吸引
して減圧させる吸引パイプ19が備えられている。
【0011】本発明は、吸引パイプ19により減圧ケー
ス13内から空気を吸引する場合、ケース内の圧力を、
減圧度の高い(比較的低い圧力の)高負圧力P1と、減
圧度の低い(比較的高い圧力の)低負圧力P2との異な
る圧力で検査する点に特徴を有している。
【0012】図6、図7は、高負圧力P1で検査してい
る状態を示している。この状態では、弾性シール部材1
5が高い負圧力により大きく弾性変形してしまうため
に、弾性シール部材15に防水欠陥15aがあったとし
ても、それが治癒されてしまう。従って、この第一検査
で発見される防水欠陥の防水ケースは、図3または図4
のタイプの接着部20に異常がある防水ケース11C、
11Dである(図6)。図2の防水ケース11Bは、防
水欠陥15aがあるにも拘らず、合格と判定される(図
7)。別言すると、この第一のテストで、防水ケース1
1A、11Bと、同11C、11Dの別を判定すること
ができる。
【0013】そこで本発明は、次に、高負圧力P1で合
格と判定された防水ケース11A、11Bにつき、若干
圧力を上昇させた低負圧力P2により、続けて検査を行
なう。すると、正常な防水ケース11Aについては、減
圧ケース13内の圧力上昇が生じないが、図2の防水ケ
ースについては、弾性シール部材15の弾性変形量が小
さくなるため、図5に示すように、防水欠陥15aが表
われ、その異常が発見される。従って、この第二テスト
も合格と判定された防水ケースは、弾性シール部材15
および接着部20のいずれにも異常がない図1のケース
11Aであり、防水ケース11Bは、不合格となる。こ
の防水ケース11Bについては、弾性シール部材15を
交換する等の処置を行なって後、再び同様の検査ステッ
プを行なえばよい。
【0014】一方、第一ステップで異常と判断された防
水ケース11Cと11Dについては、接着部20の再接
着または(および)弾性シール部材15の交換等の処置
を施して後、再び同様の検査ステップを行なえばよい。
【0015】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、弾性シー
ル部材を押圧することにより水密を保持する可撓防水部
と、接着剤により水密を保持する固定防水部を有する防
水ケースを検査する場合、防水ケース内の圧力を二段階
に減圧させて異なる圧力下での圧力変化を見るだけで、
可撓防水部または固定防水部の防水欠陥を、簡単かつ確
実に検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の検査方法が対象とする防水ケースの構
造例を示す、防水欠陥がない防水ケースの断面図であ
る。
【図2、3、4】本発明の検査方法が対象とする防水ケ
ースの構造例を示す、防水欠陥がある防水ケースの断面
図である。
【図5】本発明の検査方法によって、図2の防水ケース
を検査している状態を示す断面図である。
【図6】本発明の検査方法によって、図3または図4の
防水ケースを検査している状態を示す断面図である。
【図7】本発明の検査方法によって、図1または図2の
防水ケースを検査している状態を示す断面図である。
【符号の説明】
11A 11B 11C 11D 防水ケース 12 ケース本体 12a 開口 13 減圧ケース 13a 係合爪 13b 密接面 14 窓用透明部材 15 弾性シール部材(可撓防水部) 15a 防水欠陥 16 嵌合開口 17 検査用アタッチメント 18 Oリング 19 吸引パイプ 20 接着部(固定防水部) 20d 防水欠陥 P1 高負圧力 P2 低負圧力
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01M 3/26

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弾性シール部材を押圧することにより水
    密性を得る可撓防水部と、接着剤による接着部等の固定
    防水部とを有する防水ケースの検査方法であって、 上記防水ケースの可撓防水部と当接して閉じられた室を
    形成する減圧ケースを用い、 この閉じられた室を、上記可撓防水部が大きく弾性変形
    する高負圧状態にして、該閉じられた室の圧力変化を検
    出する第1のステップと;上記可撓防水部が小さく弾性
    変形する低負圧状態にして、該閉じられた室の圧力変化
    を検出する第2のステップと;で上記防水ケースの防水
    性能を検査することを特徴とする防水ケースの検査方
    法。
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