JP3181441U - チップ抵抗器及びその半製品 - Google Patents

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Abstract

【課題】構造強度が高く放熱効果も強化されたチップ抵抗器及びその半製品を提供する。
【解決手段】互いに対面する導電性を有する第1のプレートと、熱伝導性を有する第2のプレート2との間に、電気絶縁性を有すると共に前記第1のプレートから前記第2のプレートに熱を伝導できる絶縁材を介在させる。さらに、全体が互いに反対する両縦側縁214と互いに反対する両横側縁212、213とを有する矩形状になっている平板体であって、前記第1のプレートは、前記両縦側縁に、一対の電極24がそれぞれ該第1のプレートと電気的に繋がるように設けられており、且つ、該一対の電極の間の該第1のプレートは、連続した略S字形に形成する。
【選択図】図1

Description

本考案は、金属チップ抵抗器及びその半製品に関する。
図12および図13に示されているのは、特許文献1に提示されているような、従来の金属チップ抵抗器の一例である。金属チップ抵抗器1は、複数の切り込み111が形成された金属片からなる抵抗部11と、抵抗部11の上下両面に形成されている絶縁材層12と、抵抗部11の左右両端にそれぞれ形成されている一対の電極13とからなっている。複数の切り込み111の内、各隣り合う2つの切り込み111がそれぞれ抵抗部11における電極13が形成されていない反対の両側の一側から他側に向かって途中まで切り込むように形成されている(特に図13参照)。このように排列的に切り込まれることで抵抗部11は連続した略S字形となり電流の経路が延長されると共に経路の幅が狭められるので電気抵抗値が上がる。また各切り込み111の長さや数量および抵抗部11の厚さを調整することで、金属チップ抵抗器1に所望の電気抵抗値を付与することができる。
ある物体の電気抵抗値(R)は、その物体の電気抵抗率(ρ)と電流経路の長さ(l)の積と正比例し、またその物体の断面積(A)に反比例する。そこで、上述の金属チップ抵抗器1においても、電気抵抗値(R)を上げるためには、抵抗部11の厚さを薄くするか、切り込み111の数量を増やすかして、電流経路の長さ(l)を延ばす必要がある。
しかし、このような構造にすると、金属チップ抵抗器1全体の構造強度が低下するという問題点がある。また、抵抗部11は、ジュール熱により通電中に発熱するが、前記のような従来の構造では例えば回路基板に接続された一対の電極13だけで抵抗部11の熱を回路基板へ伝導するように放熱を図っているので、放熱が滞りやすい。これにより抵抗部11が高温となると、構造強度に悪影響を与えるだけでなく、電気抵抗値が温度により変化してしまうという問題点がある。さらに、抵抗部11が高温になるので、絶縁層12には高温に耐えられる材料を用いる必要があり製造コストが増加する。
このような従来の金属チップ抵抗器1は概ね、金属板を圧延してストリップにし、該ストリップの幅方向両側に電気めっきにより電極13を形成してから、幅方向に沿って切断しチップにした後、該チップに上述のように切り込み111を形成し、更に上下両面に樹脂などの絶縁材を塗布することにより絶縁材層12を形成することで製造されている。
しかし、この従来の製造方法では、該ストリップからチップを一枚一枚に切断してから、それぞれに切り込みを入れるなど加工を施すので効率が悪い。また圧延、切削など機械的加工が多いので、各加工では公差の範囲内であっても、加工の度に誤差が累積し、最終的に製造される製品の精度が不足するという問題もある。
台湾登録実用新案M290606号公報
本考案は、上記問題点を解決するために提案されたもので、構造強度が高いだけでなく、放熱効果も強化されることで電気抵抗値が安定したチップ抵抗器と、これを効率的に製造するための半製品の提供を目的とする。
前記目的を達成するために、本考案の一観点によれば、
互いに対面する導電性を有する第1のプレートと、熱伝導性を有する第2のプレートとの間に、電気絶縁性を有すると共に前記第1のプレートから前記第2のプレートに熱を伝導できる絶縁材が介在しているシート状の原板体であって、
前記原板体に、互いに平行するように延伸する複数の縦スリットと、互いに平行するとともに延長方向が前記縦スリットの延長方向とそれぞれ略直交するように延伸する複数の横スリットとが、それぞれ該複数の縦スリットのうちの2つと該複数の横スリットのうちの2つとにより四角だけが前記原板体と繋がる複数の矩形状のチップブロックが互いに間隔をおいて区画されるように開設されており、
また、各前記チップブロックにおける前記第1のプレートは、その対応の2つの前記縦スリットからなる両側縁に、一対の電極がそれぞれ該第1のプレートと電気的に繋がるように設けられており、且つ、該一対の電極の間の該第1のプレートは、連続した略S字形に形成されており、
これにより、前記複数の矩形状のチップブロックは、分割されることで取り出されて個々のチップ抵抗器として使用されることができることを特徴とするチップ抵抗器の半製品を提供する。
また、他の観点によれば、本考案は、上記半製品から取り出された個々のチップ抵抗器としてのチップブロックをも提供する。即ち、本考案は、互いに対面する導電性を有する第1のプレートと、熱伝導性を有する第2のプレートとの間に、電気絶縁性を有すると共に前記第1のプレートから前記第2のプレートに熱を伝導できる絶縁材が介在しており、且つ、全体が互いに反対する両縦側縁と互いに反対する両横側縁とを有する矩形状になっている平板体であって、
前記第1のプレートは、前記両縦側縁に、一対の電極がそれぞれ該第1のプレートと電気的に繋がるように設けられており、
且つ、該一対の電極の間の該第1のプレートは、連続した略S字形に形成されていることを特徴とするチップ抵抗器をも提供する。
本考案に係るチップ抵抗器の前記半製品によれば、全体で一括に加工した原板体に設けられた複数のチップブロックを分割することで、個々の前記チップ抵抗器を大量に取り出すことができるので、製造コストが従来のチップ抵抗器と比べて大幅に減少される。加えて、製造における機械的加工が比較的少ないので、寸法誤差が最小限に抑えられる。
また本考案に係るチップ抵抗器によれば、電極に加えて、更に放熱層が設けられているので、放熱効果に優れており、通電中の温度上昇が抑えられ、熱によって電気抵抗値が不安定になることが防がれる。また、抵抗層と放熱層およびこれらに形成されている第1と第2の溝との構造により、抵抗層と放熱層とが互いに補強しあうことで従来のチップ抵抗器のような構造強度が低いという問題が解決される。
本考案の好ましい実施形態に係るチップ抵抗器を示す斜視図である。 本考案の好ましい実施形態に係るチップ抵抗器を示す平面図である。 本考案の好ましい実施形態に係るチップ抵抗器を示す底面図である。 本考案の他の実施形態に係るチップ抵抗器における、第2の溝を示す平面図である。 本考案の更に他の実施形態係るチップ抵抗器における、第2の溝を示す平面図である。 本考案に係るチップ抵抗器及びその半製品を製造する一連の工程を示すフローチャートである。 本考案に係るチップ抵抗器及びその半製品を製造する工程において、原板体形成工程で得られた原板体を示す斜視図である。 本考案に係るチップ抵抗器及びその半製品を製造する工程において、チップブロック区画工程で得られたチップブロックを示す斜視図である。 本考案に係るチップ抵抗器及びその半製品を製造する工程において、溝形成工程でチップブロックに設けられた第1の溝を示す平面図である。 本考案に係るチップ抵抗器及びその半製品を製造する工程において、溝形成工程でチップブロックに設けられた第2の溝を示す平面図である。 本考案に係るチップ抵抗器及びその半製品を製造する工程において、電極形成工程でチップブロックに電極が設けられた状態を示す平面図である。 従来のチップ抵抗器の一例を示す斜視図である。 従来のチップ抵抗器の一例を示す平面図である。
以下、本考案を、好ましい実施形態とそれを示す図面を参照しながら詳細に説明する。
<チップ抵抗器の構造>
図1は、本考案のチップ抵抗器2を示す斜視図であり、図2及び図3はそれぞれ該チップ抵抗器2を示す平面図及び底面図である。
図示の通り、本考案のチップ抵抗器2は、全体が互いに反対する両縦側縁214、214(図1における左上、右下両端縁)と、互いに反対する両横側縁212、213(図1における右上、左下両端縁)とを有する矩形状になっている平板体であって、導電性を有する抵抗層21と、電気絶縁性を有すると共に熱伝導性も良い絶縁材層22と、熱伝導性を有する放熱層23と、両縦側縁214、214に沿って設けられた一対の電極24とからなっている。具体的に言うと、抵抗層21と放熱層23は互いに対面しており、それらの間に電気絶縁性を有すると共に抵抗層21から放熱層23に熱を伝導できる絶縁材層22が介在している。
抵抗層21は、導電性が高い金属、例えば銅、アルミニウム、銅合金、アルミニウム合金、あるいは銅アルミニウム合金からなるもので、それにその厚さ方向に貫通する複数の第1の溝211が互い違いに排列するように形成されている(図2参照)。
詳しく言うと、本実施形態においては第1の溝211が3つ設けられており、そのうち2つは両縦側縁214,214に平行して両横側縁の一方213から他方212に向かって途中まで切り込むように形成されており、もう1つは両縦側縁214,214に平行して両横側縁の前記他方212から前記一方213に向かって途中まで切り込み、且つ切り込んだ先が上記2つの第1の溝211の間に位置するように形成されている。これにより抵抗層21は両縦側縁214、214の間で連続した略S字型に形成されているので、電流が印加された際の電流経路の幅が狭まると共に経路が延長され、所定の電気抵抗値を得ることができる。
なお、第1の溝211の数量や長さはこれに限らず、抵抗層21において電流が印加された際の電流経路の幅が狭まると共に経路が延長されることができるように形成されればよい。
絶縁材層22は、抵抗層21と放熱層23との間に挟まれそれぞれと接触しており、高い熱伝導特性を有するゲル状の熱可塑性ポリマー、例えばポリプロピレンを抵抗層21となる材料に塗布して、そこに放熱層23となる材料を貼り合わせてから、該熱可塑性ポリマーを硬化させることによりなったものである。絶縁材層22が抵抗層21と放熱層23との間にあることで、抵抗層21と放熱層23は互いに接触せず電気的に絶縁される一方、抵抗層21の通電中に発する熱を放熱層23に伝達することができる。
放熱層23は、例えば銅、アルミニウム、銅合金、アルミニウム合金、あるいは銅アルミニウム合金からなるもので、両縦側縁214,214と平行しないと共に放熱層23を厚さ方向に貫通する少なくとも1つの第2の溝231が設けられている(図3、図11参照)。
第2の溝231は、図示のように、両横側縁212,213に跨って形成されている。詳しく言うと、第2の溝231は両横側縁の一方213と他方212からそれぞれ延伸して繋がることにより1つの第2の溝231を形成する2つの分割節232、232からなっており、両横側縁の前記一方213を左とし前記他方212を右とした場合の平面視で略V字型を呈している。これにより放熱層23は連続しない複数枚(本実施形態においては2枚)に分割されている。なお、2つの分割節232、232同士の夾角は本実施形態においては鈍角である。
電極24は、抵抗層21と電気的に繋がるように両縦側縁214、214にそれぞれ設けられており、例えば回路基板などの電子装置(図示せず)と電気的に連結されるためのものである。
以上の構造により、通電時には、一方の電極24から抵抗層21を経由して他方の電極24へと流れる電流経路が形成されるので、抵抗層21を構成する材料、抵抗層21の断面積および第1の溝211により形成される電流経路の長さなどを適宜調整することによってチップ抵抗器2に所望の電気抵抗値を具えさせることができる。
また、通電中に抵抗層21で発生する熱は、電極24から例えば回路基板に伝達されて放熱されるだけでなく、高い熱伝導性を有する絶縁材層22を経由して放熱層23にも伝わり、放熱層23も例えば回路基板と接触するように設けられることができるので、抵抗層21の発熱を効率的に伝導し放熱することができる。これにより本考案に係るチップ抵抗器2によれば、通電中の温度上昇が比較的少ないので、温度変化により電気抵抗値が不安定になることが防がれ、安定した電気抵抗特性を提供することができる。
更に、抵抗層21に設けられている第1の溝211と、放熱層23に設けられている第2の溝231とが、互いに平行せずに所定の角度を成すように排列されているので、抵抗層21と放熱層23が互いに補強しあうことによりチップ抵抗器2全体の構造強度が強化されている。これにより、電気抵抗値を上げるために抵抗層21を薄くしたり第1の溝211の数量を増やしたりすることによる構造強度の大幅な低下を防ぐことができる。
加えて、上述のように放熱効率が強化されているので、チップ抵抗器2の構成材料として耐高温材料を特に用いる必要がないことも、製造コストの低下につながる。
以上、チップ抵抗器2の構造を説明したが、該チップ抵抗器は、図11に示されている本考案に係るチップ抵抗器の半製品を、原板体43から各チップブロック46を分割することにより個々に取り出されるものである。以下、本考案に係るチップ抵抗器の半製品を説明する。
<チップ抵抗器の半製品の構造>
図11は本考案に係るチップ抵抗器の半製品を平面視にて示した図である。図示されているように、該チップ抵抗器の半製品は、互いに対面する導電性を有する第1のプレート41(即ちチップ抵抗器2における抵抗層21)と、熱伝導性を有する第2のプレート42(即ちチップ抵抗器2における放熱層23)との間に、電気絶縁性を有すると共に第1のプレート41から第2のプレート42に熱を伝導できる絶縁材5(即ちチップ抵抗器2における電気絶縁層22)が介在しているシート状の原板体43として形成されている(図7参照)。
原板体43には、互いに平行するように延伸する複数の縦スリット44、44…と、互いに平行すると共にその延長方向が縦スリット44の延長方向とそれぞれ略直交するように延伸する複数の横スリット45、45…とが開設されている。これら複数の縦スリット44、44…とこれら複数の横スリット45、45…とは、原板体43において、これら複数の縦スリット44、44…のうちの2つと、これら複数の横スリット45、45…のうちの2つとに囲まれることにより、四角だけが原板体43と繋がる複数の矩形状のチップブロック46、46…が互いに間隔をおいて区画されるように排列されている(特に図8参照)。
また、各チップブロック46における第1のプレート41は、その対応の2つの縦スリット44、44からなる両側縁(前記チップ抵抗器2における両縦側縁214,214になるもの)に、一対の電極24、24がそれぞれ第1のプレート41と電気的に繋がるように設けられている。
更に、各チップブロック46における第1のプレート41には、それぞれ対応の縦スリット44と平行すると共に第1のプレート41を厚さ方向に貫通する複数の第1の溝211が排列して形成されている。
詳しく言うと、本実施形態では、第1の溝211を3つ設けたが、その内の2つは、両方の横スリット45からなる両側縁(前記チップ抵抗器2における両横側縁212、213になるもの)の内の一方から他方に向かって途中まで切り込むように形成されており、もう1つは、上記2つと対向して該両側縁の内の前記他方から前記一方に向かって途中まで切り込み且つ切り込んだ先が上記2つの間に位置するように形成されている。これにより一対の電極24、24の間の第1のプレート41は、連続した略S字型に形成されている。
一方、各チップブロック46における第2のプレート42は、対応の縦スリット44と平行しない、つまり各第1の溝211と平行しないと共に第2のプレート42を厚さ方向に貫通する少なくとも1つの第2の溝231が、各チップブロック46のそれぞれ対応の横スリット45からなる両側縁に跨って形成されている。
詳しく言うと、本実施形態では、第2の溝231を、両方の横スリット45からなる両側縁からそれぞれ縦スリット44と平行せずに延伸して繋がることにより1つの第2の溝231を形成する2つの分割節232、232からなるように形成した。よって第2の溝231は第2のプレート42側から平面視した際に略V字型をなしている。なお、2つの分割節232、232同士の夾角は本実施形態においては鈍角である。これにより、一対の電極24、24の間の第2のプレートは、互いに連続しない複数枚(本実施形態では2枚)に分割されている。
以上の構造により、本考案に係るチップ抵抗器の半製品によれば、原板体43に多数形成されているチップブロック46が分割されて取り出されることにより、上述した個々のチップ抵抗器2として使用されることができる。
<チップ抵抗器及びその半製品の製造方法>
以下に、上述した本考案に係るチップ抵抗器及びその半製品を製造する方法を、簡単に説明する。
図6は、本考案に係るチップ抵抗器及びその半製品を製造する方法における一連の工程を示すフローチャートである。
図6に示すとおり、該工程は、原板体形成工程S31、チップブロック形成工程S32、溝形成工程S33、電極形成工程S34、そして分割工程S35を有している。この内、電極形成工程S34までで本考案に係るチップ抵抗器の半製品が製造され、更に分割工程S35を経ることにより該半製品から個々の上述したようなチップ抵抗器2が大量に取り出される。
以下、各工程を詳しく説明する。
(原板体形成工程S31)
図7では原板体形成工程S31が示されている。本工程では、互いに対面する導電性を有する第1のプレート41(抵抗層21)と、熱伝導性を有する第2のプレート42(放熱層23)との間に、電気絶縁性を有すると共に第1のプレート41から第2のプレート42に熱を伝導できる絶縁材5(絶縁材層22)を入れて、互いの面同士を合わせるように接着することで積層された原板体43を得る。
更に具体的に言うと、第1のプレート41は、完成したチップ抵抗器2において抵抗層21となるもので、例えば銅、アルミニウム、銅合金、アルミニウム合金、銅アルミニウム合金など導電性と熱伝導性を有する材料を圧延することで平板状に形成されたものである。第2のプレート42は、完成したチップ抵抗器2において放熱層23となるもので、第1のプレート41と同様に例えば銅、アルミニウム、銅合金、アルミニウム合金、銅アルミニウム合金など熱伝導性が高い材料を圧延することで平板状に形成されたものである。これら第1と第2のプレート41、42の少なくとも一方の一面に、熱伝導性の高い例えばポリプロピレンなどのゲル状の熱可塑性ポリマーからなる絶縁材5を塗布してから、第1と第2のプレート41、42とを互いの面同士が向かい合うように重ね合わせた後に、減圧環境下で該熱可塑性ポリマーを加熱し硬化させることで、第1と第2のプレート41、42とが間に入れた絶縁材5により接着され原板体43となる。なお絶縁材5は完成したチップ抵抗器2において絶縁材層22となる。
(チップブロック区画工程S32)
図8ではチップブロック区画工程S32が示されている。本工程では、原板体43に、互いに平行するように延伸する複数の縦スリット44と、互いに平行するとともに延長方向が縦スリット44の延長方向とそれぞれ略直交するように延伸する複数の横スリット45とをそれぞれトリミングにより原板体43を厚さ方向に貫通するように開設する。また、これら複数の縦スリット44、44…とこれら複数の横スリット45、45…とを開設する際、同時に、原板体43において、これら複数の縦スリット44のうちの2つとこれら複数の横スリット45のうちの2つとにそれぞれ囲まれることにより、それぞれ四角だけが原板体43と繋がっている複数の矩形状のチップブロック46が互いに間隔をおいて区画されるように排列する必要がある。
(溝形成工程S33)
図9及び図10では溝形成工程S33が示されている。本工程では、各チップブロック46における第1のプレート41を連続した略S字形に形成するように、各チップブロック46における第1のプレート41側に、それぞれ縦スリット44と平行すると共に第1のプレート41を厚さ方向に貫通する複数の第1の溝211を互い違いに排列して設ける。
詳しく言うと、図示では、第1の溝211を3つ設けたが、その内の2つを、両方の横スリット45からなる両側縁の内の一側縁から他側縁に向かって途中まで切り込むように形成し、もう1つを、上記2つと対向して上記両側縁の内の該他側縁から該一側縁に向かって途中まで切り込み且つ切り込んだ先が上記2つの間に位置するように形成した。これにより各チップブロック46における第1のプレート41は連続した略S字型に延長された電気経路が形成され抵抗層21となる(図9参照)。
また、各チップブロック46における第2のプレート42を連続しない複数枚に分割するように、各チップブロック46における第2のプレート42側に、縦スリット44と平行しないと共に第2のプレート42を厚さ方向に貫通する少なくとも1つの第2の溝231を、各チップブロック46のそれぞれ横スリット45からなる両側縁に跨って設ける。
詳しく言うと、第2の溝231を、両方の横スリット45からなる両側縁からそれぞれ縦スリット44と平行せずに延伸して繋がることにより1つの第2の溝231を形成する2つの分割節232、232からなるように形成する。よって第2の溝231は第2のプレート42側から平面視した際に略V字型をなしている。なお、2つの分割節232、232同士の夾角は鈍角である。
これにより各チップブロック46における第2のプレート42は分割された複数枚(図示では2枚)からなる放熱層23となる(図10参照)。
なお、第1の溝211及び第2の溝231は、それぞれマスクを介して第1と第2のプレート41、42にエッチング処理を施すことにより形成されることが好ましい。
(電極形成工程S34)
図11では電極形成工程S34が示されている。本工程では、第1と第2の溝211、231が設けられた各チップブロック46のそれぞれ縦スリット44からなる両側縁に、それぞれ少なくとも第1のプレート41、即ち抵抗層21と電気的に繋がる一対の電極24を設ける。なお、本実施形態においては、マスクを用いて各チップブロック46を局所的に電気めっきすることにより電極24を形成した。これにより、それぞれが抵抗層21、電気絶縁層22、放熱層23、一対の電極24を有していると共に原板体43から未分割の複数のチップブロック46、即ちチップ抵抗器の半製品が製造される。
(分割工程S35)
分割工程S35では、各チップブロック46を、原板体43と繋がっている四角をトリミングすることにより原板体43から個々のチップに分割する。これにより、図1に示されているような本考案に係るチップ抵抗器2が大量に製造される。
以上、本考案の好ましい実施形態を説明したが、本考案はこれに限定されるものではなく、その具体的な構成は種々に設計変更可能である。
たとえば他の実施形態としては、図4に示したように、第2の溝231´を、上記実施形態と同様の形状を2回繰り返すことで4つの分節段232´からなるように、つまり第2のプレート42側から平面視した際に連続する折れ線(ジグザグ)形状をなすように設けてもよい。
さらに他の実施形態としては、図5に示したように、2本の第2の溝231を、例えばそれらが呈すV字の先端が互いに背向するように設けて、放熱層が3つに分割されるようにしてもよい。また、第2の溝231の数量および形状はこれに限らず、第1の溝211と平行せずに延伸することで、放熱層23と抵抗層21とが互いに強度を補強しあうことができる形状であればよい。
以上まとめると、本考案に係るチップ抵抗器の半製品は、熱可塑性ポリマー(絶縁材5)により第1と第2のプレート41、42を接合して形成された原板体43に、トリミングにより縦横両スリット44、45を入れてチップブロック46とし、これにマスクを併用したエッチングにより第1と第2の溝211、231を設け、更にマスクを併用した電気めっきで電極24を形成することでなっている。また、本考案に係るチップ抵抗器は、第1と第2の溝211、231および電極24が設けられた各チップブロック46をトリミングにより分割することで個々に取り出されることによりなっている。
このような構造によれば、個々のチップは先ず原板体を全体で一括に加工してから最後に半製品を分割してなったものなので、製造効率が従来の方法と比べて大幅に向上され、量産が容易であり、製造コストが抑えられたチップ抵抗器を提供することができる。また、機械的加工が少ないので、寸法誤差が最小限に抑えられている。
また本考案に係るチップ抵抗器は、電極24に加えて、更に放熱層23が設けられているので、放熱効果に優れており、通電中の温度上昇が抑えられているので、熱によって電気抵抗値が不安定になることが防がれている。また、抵抗層21と放熱層23およびこれらに形成されている第1と第2の溝211、231との構造により、抵抗層21と放熱層23とが互いに補強しあうことで従来のチップ抵抗器のような構造強度が低いという問題が解決されている。
本考案に係るチップ抵抗器は、全体で一括に加工された原板体における半製品を分割して個々に取り出されてなったものなので、製造コストが従来の方法と比べて大幅に抑えられている。
2 チップ抵抗器
21 抵抗層
212 横側縁(他方)
213 横側縁(一方)
214 縦側縁
211 第1の溝
22 絶縁材層
23 放熱層
231 第2の溝
232 分割節
24 電極
41 第1のプレート
42 第2のプレート
43 原板体
44 縦スリット
45 横スリット
46 チップブロック
5 絶縁材
S31 原板体形成工程
S32 チップブロック形成工程
S33 溝形成工程
S34 電極形成工程
S35 分割工程

Claims (9)

  1. 互いに対面する導電性を有する第1のプレートと、熱伝導性を有する第2のプレートとの間に、電気絶縁性を有すると共に前記第1のプレートから前記第2のプレートに熱を伝導できる絶縁材が介在しているシート状の原板体であって、
    前記原板体に、互いに平行するように延伸する複数の縦スリットと、互いに平行するとともに延長方向が前記縦スリットの延長方向とそれぞれ略直交するように延伸する複数の横スリットとが、それぞれ該複数の縦スリットのうちの2つと該複数の横スリットのうちの2つとにより四角だけが前記原板体と繋がる複数の矩形状のチップブロックが互いに間隔をおいて区画されるように開設されており、
    また、各前記チップブロックにおける前記第1のプレートは、その対応の2つの前記縦スリットからなる両側縁に、一対の電極がそれぞれ該第1のプレートと電気的に繋がるように設けられており、且つ、該一対の電極の間の該第1のプレートは、連続した略S字形に形成されており、
    これにより、前記複数の矩形状のチップブロックは、分割されることで取り出されて個々のチップ抵抗器として使用されることができることを特徴とするチップ抵抗器の半製品。
  2. 各前記チップブロックにおける前記第1のプレートは、それぞれ対応の前記縦スリットと平行すると共に前記第1のプレートを厚さ方向に貫通する複数の第1の溝が排列して設けられることで前記連続した略S字形に形成されているものであることを特徴とする請求項1に記載のチップ抵抗器の半製品。
  3. 各前記チップブロックにおける前記第2のプレートは、対応の前記縦スリットと平行しないと共に前記第2のプレートを厚さ方向に貫通する少なくとも1つの第2の溝が、各前記チップブロックのそれぞれ対応の前記横スリットからなる両側に跨って設けられることで、互いに連続しない複数枚に分割されているものであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のチップ抵抗器の半製品。
  4. 前記第2の溝は、前記第2のプレートが平面視された際に折れ線形状になっていることを特徴とする請求項3に記載のチップ抵抗器の半製品。
  5. 前記第2の溝は、前記第2のプレートが平面視された際に略V字形になっていることを特徴とする請求項3に記載のチップ抵抗器の半製品。
  6. 前記絶縁材は熱伝導性の高い熱可塑性ポリマーから形成されたものであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のチップ抵抗器の半製品。
  7. 前記絶縁材はポリプロピレンを前記熱可塑性ポリマーとして形成されたものであることを特徴とする請求項6に記載のチップ抵抗器の半製品。
  8. 前記第1のプレートと前記第2のプレートは、それぞれ銅、アルミニウム、及びこれらの組み合わせからなる群より選ばれる材料で形成されたものであることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載のチップ抵抗器の半製品。
  9. 請求項1〜8のいずれか一項に記載のチップ抵抗器の半製品における前記原板体から、各前記チップブロックをトリミングにより個々のチップに分割することにより製造されたことを特徴とするチップ抵抗器。
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