JP3181019U - 杖 - Google Patents

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正二 垰田
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Abstract

【課題】立ち止まっている状態で安定である杖を提供する。
【解決手段】主支柱114と、主支柱の上部に位置するガイドバー部101と、主支柱114に配置され、手で握るためのグリップ部102と、主支柱114の下部に配置された副支柱123と、副支柱上123に配置された膝置き部103とからなる。
【選択図】図1

Description

杖に関する。
図6(a)〜(c)に、従来の杖の1つを説明する(特許文献1)。図6(a)は、人20が杖1を使用している状況を説明する図である。図6(b)、(c)は、それぞれ、杖1の正面図、側面図である。
杖1は、第1支持部3、第2支持部4からなり、膝載置部9を有する。膝載置部9は、高さ調整孔7とボルト8で高さを調整できる。また、膝載置部9は、基部10上に弾性部材11を有する。第2取手14は、高さ調整孔12で位置を調整できる。第2取手14は、14a第2取手基部14aと、その回りに第2取手弾性体14bを有する。第1支持部3には、第1取手13があり、第2支持部4には、第2取手14を手で握る。また、杖1の地面と接する部分には杖接地部6が設けられている。
従来の杖1では、図6(a)のように、膝載置部9に膝を置き、脇2で脇当て5を保持し、使用する。
特開平08−308893号公報
しかし、従来の杖では、杖1の地面との接触部分である杖接地部6が1箇所しかないため、移動するにはよいが、立ち止まっている状態では不安定である。
本願考案では、立ち止まっている状態で安定である杖の実現することを課題とする。
上記課題を解決するため、主支柱と、前記主支柱の上部に位置するガイドバーと、前記主支柱に配置され、手で握るためのグリップと、前記主支柱の下部に配置された副支柱と、前記副支柱上に配置された膝置き部とからなる杖を用いる。
本願発明の杖では、主支柱と副支柱を有することで、その場で安定できるので、立ち止まって作業ができる。
(a)実施形態の杖100の使用状態を示す図、(b)杖100のガイドバー部を示す図、(c)杖100のグリップ部を示す図、(d)杖100の膝置き部を示す図、(e)杖100の本体部を示す図 (a)杖100の左足用を示す図、(b)杖100の右足用を示す図。 第2の実施形態を示す図 第3の実施形態を示す図 (a)〜(c)実施の形態4の杖を示す図、(d)実施の形態1〜3の杖の底面図、(e)実施の形態4の底面図 (a)従来の杖1の使用状態を示す図、(b)従来杖1の正面図、(c)従来杖の側面図
(実施の形態1)
図1(a)から図1(e)にて、本願考案の杖100の1つ例を説明する。図1(a)は、人20が杖100を使用している状態を示す。杖100は、ガイドバー部101、グリップ部102、膝置き部103、本体部104からなる。
図1(b)は、ガイドバー部101、図1(c)は、グリップ部102、図1(d)は、膝置き部103、図1(e)は、本体部104をそれぞれ示す。
ガイドバー部101は、バー110と第1連結部111とからなる。バー110は、棒状のもので、腕の外側と接触される。第1連結部111は、ハイプ状で、本体部104の主支柱114に差し込んで固定される。この例では、ガイドバー部101は、本体部104の主支柱114の一番上に位置する。ただし、主支柱114の上方であればよい。固定方法は、主支柱114への差込以外に外周に止める形式でもよい。ガイドバー部101は、主支柱114の上方がよいが、さらに一番上に位置すると好ましい。
グリップ部102は、人20が手で握る部分である。手がにぎるグリップ115と本体部104へ接続するため第2連結部112とからなる。第2連結部112はパイプ状で本体部104の主支柱114に差し込んで固定される。ガイドバー部101より下部の主支柱114にある。固定方法は、主支柱114への差込以外に外周に止める形式でもよい。
膝置き部103は、人20が膝を置くところである。膝を受ける膝当て116と、本体部104と連結するための第3連結部113がある。この第3連結部113は、安定させるため、複数ある。ただし、自転車のサドルのように1箇所でもよい。
本体部104は、主支柱114と、膝置き連結部120と、副支柱123と、副支柱123と主支柱114とを連結する第4連結部121と、からなる。
主支柱114は、ガイドバー部101とグリップ部102とを支える支柱であり、長い棒状体である。基本の背骨、中心の棒である。
副支柱123は、この場合2本の棒状の部材である。主支柱114と副支柱123とで、複数のポイントで地面と接することで、安定的にその場に滞在できる。副支柱123は、杖100の下部に位置し、地面と接触する部分である。
副支柱123の2本と、主支柱114の1本とのおおよそ真ん中(垂直方向から見て)に、膝置き連結部120が配置されている。この膝置き連結部120と、副支柱123とに、膝置き部103の第3連結部113とが組み合わせられ、膝置き部103が固定される。
第4連結部121は、副支柱123間、副支柱123と主支柱114との間を連結する。強度アップのため、副支柱123の上下2箇所で連結する。
この場合、副支柱123の2本の端部と、主支柱114の1本の端部との3本で3点で地面に接地し、3点で安定して、地面をとらえることができる。
材料は、全体として、金属のパイプからなる。ガイドバー部101、グリップ部102、膝置き103は、樹脂製でもよい。
ガイドバー部101の部分、前記グリップ部102の部分、前記膝置き部103の部分が、それぞれ部品として、前記主支柱114(本体部104)との組立式となっていてもよい。上記組立式は、パイプ式で、パイプにパイプまたは突起を挿入することで組み立てられてよい。別途位置固定するためのネジ、ボルト部分を設けるとさらによい。例えば、第3連結部113が突起状で、パイプ状の副支柱123に差し込んで固定されてよい。組立が容易で、調整しやすい。特に、パイプ状なので、ガイドバー部101、グリップ部102の主支柱114に対する位置は調整しやすい。
使用方法は、図1(a)に示すように腕と体の間にガイドバー部101を挟み、膝を膝置き部103に置き、手でグリップ部102を持ち、手と膝とを動かして移動する。膝より下の足が悪い人用の杖である。
結果、杖が2本いらない。通常の杖は2本で1組である、本願の杖100は、安定性があり1本のみで利用できる。杖100では、片手が自由である。片方の腕、手で保持している。荷物が持てる、作業できる。また、休憩ができる。膝置き部103があり、主支柱114と副支柱123とからなり自立できる。立ち作業で、両手が使える。脇を使用しないので、脇が痛くなく、長時間使用できる。
図2(a)は、考案の杖100の左足用であり、図2(b)は、考案の杖100の右足用である。本体104に対して、膝置き103、グリップ部102、ガイドバー部101の各部材の位置を変えることで、右足用、左足用と変換できる。左右用に組立可能、人ごとの位置調整もできる。
(実施の形態2)
図3は、実施の形態2として、考案の杖100を使用している状態を示す。
実施の形態1との違いは、第1固定具201と第2固定部202がさらにあることである。第1固定具201は、膝当て116に、ふくらはぎを固定するもので、紐状のバンドである。第2固定具202は、ふとももを主支柱114に固定する紐状のバンドである。
どちらか1方あればよいが、両方あるとさらによい。この例ではガイドバー部101を肘の内側に挟むようにすれば、グリップ部102を手でつかむこと無く、両手で荷物を持って歩くことができる。固定具により、人20は、ものを両手で持ちながら移動できる。第1固定具201、第2固定具202は、面ファスナーやベルトなどである。
さらに、
(実施の形態3)
図4は、実施の形態3として、考案の杖100と人20との地面との接地部分を示している。
主支柱114と副支柱123とで三角形を形成し、安定して自立できる。主支柱114と副支柱123との1辺は、進行方向に垂直である。こうすることで、支点が2点で、まっすぐ前進しやすい。三角形は、2等辺三角形が好ましい。より好ましくは正三角形がよい。
副支柱123をもう一本増やし、四角形にしてもよいが、前の辺は、進行方向に垂直にする必要がある。
主支柱114は、杖の前方で、人20から一番離れた位置にある。これは、膝を置くために空間が必要であるためである。
(実施の形態4)
図5(a)から図5(c)、図5(e)は、実施の形態4の杖100を説明する図である。図5(d)は、実施の形態1〜3の杖100の底面図である。図5(a)から(c)、(e)が、この実施の形態4である。
図5(a)、(b)は、側面図で、見る方向が異なるものである。図5(c)は分解図である。各部部分に分解できる。図5(e)は、底面図である。図5(d)は、実施の形態1〜3の杖100の底面図である。
この形態で、前の実施の形態と異なるのは、主支柱114が、まっすぐな棒状でなく、途中で曲がっていることである。グリップ部102と膝置き部103の間で曲がっている。前の実施の形態では、グリップ部102やガイドバー部101が、進行方向へ飛び出していた。
さらに、本体部104を、主支柱部301と副支柱部300とに分けている。このことで、主支柱部301を副支柱部300の別の部分に取り付けることで左右用杖となる。この場合、膝置き部103を付け替える必要がない。
副支柱部300は、3本の副支柱123からなる。この3本のいずれにも主支柱部301を連結できる。凹凸により連結されているが、他の連結方法でもよい。3本でなく4本以上でもよい。
この実施の形態では、図5(d)の実施の形態1〜3と、図5(e)のこの実施の形態との比較でわかるように、主支柱部301が曲がっていることで、杖100が全体としてコンパクトになる。さらに、杖100の重心が、中央に近づき安定性がでる(同様の材質、密度で作製)。すなわち、立ち止まっていやすい。
膝置き部103の曲がりの方向は、進行方向である。曲がりは1箇所でなくともよい。
その他の構成は、他の実施の形態と同じである。
また、副支柱部300と、膝置き部103とのみにすると、椅子として利用できる。
なお、上記の実施の形態1〜4は、阻害する要因がない限り相互に組み合わせることができる。
杖として、広く使用できる。
1 杖
2 脇
3 第1支持部
4 第2支持部
5 脇当て
6 杖接地部
7 高さ調整孔
8 ボルト
9 膝載置部
10 基部
11 弾性部材
12 高さ調整孔
13 第1取手
14 第2取手
14a 第2取手基部
14b 第2取手弾性体
20 人
100 杖
101 ガイドバー部
102 グリップ部
103 膝置き部
104 本体部
110 バー
111 第1連結部
112 第2連結部
113 第3連結部
114 主支柱
115 グリップ
116 膝当て
120 膝置き連結部
121 第4連結部
123 副支柱
201 第1固定具
202 第2固定具
300 副支柱部
301 主支柱部

Claims (11)

  1. 主支柱と、
    前記主支柱の上部に位置するガイドバー部と、
    前記主支柱に配置され、手で握るためのグリップ部と、
    前記主支柱の下部に配置された副支柱と、
    前記副支柱上に配置された膝置き部とからなる杖。
  2. 前記副支柱が2つ以上配置された請求項1記載の杖。
  3. さらに、人と前記主支柱とを固定する第2固定具、または、人と前記膝置き部とを固定する第1固定部を有する1または2記載の杖。
  4. 地面への接地する部分が、前記主支柱と前記副支柱の端部である請求項1から3のいずれか1項に記載の杖。
  5. 前記ガイドバーの部分、前記グリップの部分、前記膝置き部の部分が、それぞれ部品として、前記主支柱との組立式となっている請求項1から4のいずれか1項に記載の杖。
  6. 上記組立式は、パイプ式で、パイプにパイプまたは突起を挿入することで組み立てられる請求項5記載の杖。
  7. 地面への接地する部分である、前記主支柱と2つの前記副支柱の端部とで三角形を形成する請求項1から6のいずれか1項に記載の杖。
  8. 地面への接地する部分である、前記主支柱と1つの前記副支柱の端部とを結ぶ辺が、杖の進行方向と垂直である請求項1から7のいずれか1項に記載の杖。
  9. 前記主支柱は、杖の進行方向の前方で、人から離れた外側に位置する請求項1から8のいずれか1項に記載の杖。
  10. 前記主支柱は、曲がっている請求項1から9のいずれか1項に記載の杖。
  11. 請求項1〜10のいずれか1項に記載の杖の1本に関して、前記杖の部材を組み合わせることで、左用と右用の杖とできる杖。
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