JP3180627B2 - 画像記録再生装置 - Google Patents

画像記録再生装置

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JP3180627B2
JP3180627B2 JP16182595A JP16182595A JP3180627B2 JP 3180627 B2 JP3180627 B2 JP 3180627B2 JP 16182595 A JP16182595 A JP 16182595A JP 16182595 A JP16182595 A JP 16182595A JP 3180627 B2 JP3180627 B2 JP 3180627B2
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  • Processing Of Color Television Signals (AREA)
  • Television Signal Processing For Recording (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディジタル化されたビ
デオ信号を記録または再生する装置、例えばディジタル
VTRおよびディジタルVTRに接続される装置に適応
され、ディジタル画像データを記録、再生、伝送するた
めの処理を行う画像記録再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】映像信号をディジタル符号化して記録再
生する磁気記録再生装置、いわゆるディジタルVTR
(以下DVTR)として、例えば、プロポーズド・SM
PTE・スタンダード・フォー・ディジタル・ビデオ・
レコーディング・1/2インチ・タイプ・D−5・コン
ポーネント・フォーマット・525/60アンド625
/50(SMPTE279M、SMPTEジャーナル、
1995年5月)(PROPOSED SMPTE STANDARD for Digi
tal Video Recording 1/2-in Type D-5 ComponentForma
t 525/60 and 625/50(SMPTE279M, SMPTE Journal,May
1995))に記載されているいわゆるD5VTRがあ
る。
【0003】このDVTRは、8ビットあるいは10ビ
ットでサンプリングされた、コンポーネントビデオ信号
を、画像データの圧縮を行わずに記録するDVTRであ
る。一方、最近EDTV2方式やHD方式等の次世代の
放送方式が開始されようとしている。これらの新放送方
式は現行放送方式の数倍の情報量を持っている。したが
って、これらの新放送方式の画像データをDVTRに記
録するためには、画像データの相関性を利用して高能率
符号化により画像圧縮して記録する必要がある。特にE
DTV2方式については、順次走査方式対応の、プログ
レッシブカメラ、プログレッシブモニタが既に開発され
ているにも関わらず、VTRは未だ開発されていない。
EDTV2のVTRとしては、例えばD1−VTRを2
台使用して運用しているのが現状である。
【0004】そこで、圧縮を行わないVTR、例えば前
述したD5VTRに、画像データ圧縮用のアダプタ(以
下、圧縮アダプタ)を取り付けて、新放送方式の画像デ
ータを記録することが考えられている。この場合、DV
TR内部の回路等変更およびDVTRに入力する画像デ
ータの入力インターフェース形式、DVTRからの出力
される画像データのインタフェース形式の変更を行わな
いことが前提である。したがってDVTRに記録するた
めの処理は全て圧縮アダプタ側で行わなければならな
い。
【0005】具体的な処理として、圧縮アダプタ内部で
は、画像データの圧縮伸長処理(以下、圧縮処理)、圧
縮された画像データをDVTRに記録するためにDVT
Rとのインターフェースの形式にデータの並びを変換す
る処理(以下、フォーマット処理)等を行う。この時、
圧縮処理、フォーマット処理等の画像データ以外の処理
はほとんど行っていなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の方式では、画像信号の処理のみを行い、その画像処
理には少なからず遅延時間を要するので、画像信号とそ
れに対応するカラーフレーム位相がずれ、圧縮して記録
し、再生して伸長した時に、画像が著しく劣化するとい
う問題点が生じていた。
【0007】以下に、上記従来の問題点を説明する。説
明には、記録する画像信号がNTSC方式の場合(以
下、NTSC)を例にとる。NTSCのカラーフレーム
位相は、4フィールドで一巡する。DVTRでは画像デ
ータとカラーフレーム位相の両方を記録する。通常、1
フィールドの画像データは複数のトラックに分割して記
録され、カラーフレーム位相は、CTL信号にカラーフ
レームパルス(15Hz)を挿入して記録する。再生時
にはカラーフレームパルスを検出することにより、現在
再生されている画像データのカラーフレーム位相を知る
ことができる。
【0008】問題点が生じる場合として、例えば記録す
る元の画像信号がコンポジット信号であり、YC分離を
行った後にコンポーネントDVTRに記録し、DVTR
の再生信号を再びコンポジット信号にする場合を考え
る。信号処理上、YC分離を行ったときに、完全にはY
(輝度信号)とC(色差信号)が分離できずに、YがC
に、あるいはCがYに漏れ込む等の現象が起こる。これ
はコンポジット信号の性質上しかたないものである。カ
ラーフレームを記録する理由に、記録時にカラーフレー
ム位相を記録しておき、再生時に元の画像信号と同じよ
うにカラーフレーム信号をつける、すなわち元の画像信
号と同じバースト信号をつけて再生すれば、漏れ込み等
による画質劣化は最小限に抑えられる。これがカラーフ
レーム位相を記録する理由である。しかしカラーフレー
ム位相を元の信号と異なるものをつけると誤差は累積し
て画質は著しく劣化する。
【0009】圧縮アダプタによって画像データの信号処
理が2フィールド期間かかると、各フィールドの画像デ
ータを時間順に、FA0、FA1、FA2、FA3、F
B0、FB1、FB2、FB3、各フィールドのカラー
フレーム位相をPA0、PA1、PA2、PA3、PB
0、PB1、PB2、PB3とすると、記録時には画像
データが2フィールド期間遅れるために、フィールドF
A0の画像データにはPA2のカラーフレーム位相がつ
く。以下同様に、フィールドFA1の画像データにはP
A3のカラーフレーム位相、フィールドFA2の画像デ
ータにはPB0のカラーフレーム位相、フィールドFA
3の画像データにはPB1のカラーフレーム位相がそれ
ぞれつく。
【0010】上記のような場合、例えば再生された画像
データとカラーフレーム情報から、コンポジット信号に
すると、カラーバースト信号が記録前の信号と反転した
ものがつく。このような状態になると、色信号が輝度信
号に漏れ込むなどの状態が起こり、著しい画質劣化が生
じる等の問題点が生じていた。DVTRに画像データ圧
縮用のアダプタ(以下、圧縮アダプタ)を取り付けた場
合、画像圧縮の処理に、時間を要するので、上記のよう
に画像データとカラーフレーム位相がずれてしまう。
【0011】以下に上記従来の問題点を図を用いて詳細
に説明する。図5は圧縮アダプタとDVTRを用いた画
像記録再生装置の概念図である。図5を用いて画像デー
タの記録および再生の信号の流れを説明する。図5にお
いて、501は圧縮アダプタ、502はDVTR、50
3はシステム外部から入力される画像データ、504は
画像データ503の基準信号、505は画像データ50
3が圧縮アダプタで圧縮された画像データ、506は画
像データ505の基準信号、507はDVTR502か
ら再生された画像データ、508は圧縮アダプタ501
で画像データ507が伸長された画像データである。
【0012】ここで基準信号504は、画像データ50
3と画像データ508のカラーフレーム位相の情報を持
った信号である。図6は圧縮アダプタ501の内部構成
のブロック図である。図6において、400は画像デー
タ処理手段である。画像データ処理手段400は、画像
の圧縮、伸長を行う圧縮回路407、1フィールド分の
圧縮画像データを格納できるフィールドメモリ408、
409、インターフェース回路410、1フィールド分
の圧縮画像データを格納できるフィールドメモリ41
1、412からなる。
【0013】また、401は入力する画像データであ
り、図5の画像データ503と同一のもので、402は
圧縮された画像データであり、図5の画像データ505
と同一のもので、403は圧縮された画像データであ
り、図5の画像データ507と同一のもので、404は
復号された画像データであり、図5の画像データ508
と同一のものである。405は画像データ401に対す
る基準信号であり、図5の基準信号504と同一のもの
で、406は画像データ402に対する基準信号であ
り、図5の基準信号506と同一のものである。図6に
は、画像データの流れの各点にA、B、C、D、Eの記
号を付けている。
【0014】入力画像データ401は圧縮回路407で
圧縮の処理が行われる。圧縮されたデータはフィールド
メモリ408および409に書き込まれる。この時画像
データの並びを入れ換える、いわゆるシャフリング処理
が行われる。画像データの書き込みと読み出しは、40
8と409の交互に行われる。すなわち圧縮回路407
での第1の処理として、408に1フィールド分のデー
タを連続で書き込んでいるときには、409に前フィー
ルドで書き込まれた1フィールド分のデータが、1フィ
ールド分連続で読み出される。
【0015】また圧縮回路407での第2の処理とし
て、409に1フィールド分のデータを連続で書き込ん
でいるときには、408に前フィールドで書き込まれた
1フィールド分のデータが、1フィールド分連続で読み
出される。圧縮回路407は第1の処理と第2の処理を
フィールドごとに繰り返す。フィールドメモリに書き込
みと読み出を行うために、B点の信号はA点の信号に対
して1フィールド遅れている。
【0016】インターフェース回路410はDVTR5
02に圧縮データを記録させるために最適なデータの形
式にするためのフォーマット回路である。この回路で
は、圧縮回路407から出力される圧縮データの並び
を、DVTRに記録するための並びに変換する処理が行
われる。インターフェース回路410に入力された圧縮
画像データは、フィールドメモリ411および412に
書き込まれる。圧縮画像データの書き込みと読み出し
は、フィールドメモリ411とフィールドメモリ412
とで交互に行われる。すなわちインタフェース回路41
0での第1の処理として、フィールドメモリ411に1
フィールド分のデータを連続で書き込んでいるときに
は、フィールドメモリ412に前フィールドで書き込ま
れた1フィールド分のデータが、1フィールド分連続で
読み出される。
【0017】また第2の処理として、フィールドメモリ
412に1フィールド分のデータを連続で書き込んでい
るときには、フィールドメモリ411に前フィールドで
書き込まれた1フィールド分のデータが、1フィールド
分連続で読み出される。インターフェース回路410で
は、第1の処理と第2の処理とをフィールドごとに繰り
返す。フィールドメモリに書き込みと読み出を行うため
に、C点の信号はB点の信号に対して1フィールド分遅
れている。
【0018】以上の処理により、C点の信号はA点の信
号に対して、2フィールド遅れている。これに対して基
準信号405と基準信号406は、タイミング遅れはな
い。この場合、NTSCでは4フィールドでカラーフレ
ーム位相は一巡するので、2フィールドの差であれば、
画像データと基準信号のカラーフレーム位相は180度
ずれてしまう。
【0019】DVTRではカラーフレーム位相信号をC
TL信号に乗せて記録するので、画像信号とカラーフレ
ーム位相信号の情報が一致せず、再生するときも180
度カラーフレーム位相がずれたまま再生される。カラー
フレーム位相が180度ずれるとコンポジット信号にす
る時に、元のデータと180度ずれたカラーバースト信
号をつけてしまう。そうすると次にY、B−Y、R−Y
に分離するときに、色信号が輝度信号に漏れ込むなどの
状態が起こり、著しい画質劣化が生じる等の問題点が生
じていた。
【0020】再生時には、インターフェース回路410
および圧縮回路407は記録時と逆の処理をするが、処
理に要する時間は記録時と同じである。再生時の、画像
データの信号の流れは、画像データ403(D点)か
ら、インターフェース回路410を通り、インターフェ
ース回路410(E点)で1フィールド遅れ、さらに圧
縮回路407(F点)でも1フィールド遅れる。従って
F点の信号はD点の信号に対して2フィールド遅れてい
る。
【0021】以上のように上記従来の画像記録再生装置
では、画像信号とその画像信号のカラーフレーム位相情
報がずれるために著しい画像劣化が生じるという問題点
を有していた。本発明は、上記従来の問題点を解決する
もので、画像信号の処理に時間を要した場合でも、画像
信号とその画像信号のカラーフレーム位相情報が一致し
画質劣化のない画像記録再生装置を提供することを目的
とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、Nフィールド期間(Nは自然数)でカラーフレーム
位相が一巡する画像データを処理する画像記録再生装置
であって、前記画像データをPフィールド期間(Pは自
然数)で処理する画像データ処理手段と、前記カラーフ
レーム位相の情報をカラーバースト信号により示す第一
の基準信号を、P/N*360度位相を遅延させてパル
ス形態の第二の基準信号を再生成する基準信号再生成手
段と、前記画像データ処理手段で処理された画像データ
と前記第二の基準信号とを記録する画像記録手段と、
備えたものである。
【0023】また、Nフィールド期間(Nは自然数)で
カラーフレーム位相が一巡する画像データを処理する画
像記録再生装置であって、前記画像データをPフィール
ド期間(Pは自然数)で処理する画像データ処理手段
と、前記カラーフレーム位相の情報をカラーバースト信
号により示す第一の基準信号を、P/N*360度位相
を先行させてパルス形態の第二の基準信号を再生成する
基準信号再生成手段と、前記第二の基準信号に同期して
画像データを再生する画像再生手段と、を備えたもので
ある。
【0024】
【作用】上記構成の画像記録再生装置は、記録時に、画
像データをPフィールド期間で処理する画像データ処理
手段に対して、その画像データの位相情報を持った、N
フィールド周期で位相が一巡する基準信号を、P/N*
360度位相を遅らせて生成する基準信号再生成手段に
よって基準信号を、見かけ上Pフィールド期間分遅延さ
せ、入力段の画像データと基準信号の位相関係を保って
記録する。
【0025】また再生時に、画像データをPフィールド
期間で処理する画像データ処理手段に対して、その画像
データの位相情報を持った、Nフィールド周期で位相が
一巡する基準信号を、P/N*360度位相を先行させ
て生成する基準信号再生成手段によって基準信号を、見
かけ上Pフィールド期間分先行させ、再生されてきた画
像データと入力の基準信号との位相関係を、記録されて
いた画像データと基準信号の位相関係として出力する。
【0026】
【実施例】以下、本発明の一実施例について、図面を参
照しながら説明する。まず、画像データを記録する場合
について説明する。図1は本発明の一実施例における画
像記録再生装置の記録側のシステム構成図である。図1
において、101は圧縮アダプタであり、その内部構成
として、102は画像データ処理手段、103は基準信
号再生成手段である。また、104は画像記録手段とし
てのDVTRであり、その内部構成として、105は回
転ヘッド、106は回転制御回路、107はCTLヘッ
ドである。もちろん、DVTR104は、図示した構成
のみではなく、ここでは、簡単化したものを示してい
る。
【0027】次に、図1の信号の流れを説明する。圧縮
アダプタ101に記録すべき画像データ10と画像デー
タ10のカラーフレーム位相情報を持った基準信号1が
入力される。画像データ10は2フィールドの処理時間
の後、画像データ20として出力される。また基準信号
1はカラーバースト信号と水平ブランク信号垂直ブラン
ク信号を含んだNTSCの基準信号であり、これらの信
号から画像データ10のカラーフレーム位相情報を知る
ことができる。基準信号再生成手段103では、画像デ
ータ20の画像データ10に対する遅れに相当する分だ
け、カラーフレーム位相をずらし、基準信号2として出
力する。
【0028】DVTR104は、画像データ20を回転
ヘッド105を用いてテープ上に記録する。同時に基準
信号2のカラーフレーム位相情報をCTLヘッド107
を用いてテープ上に記録する。本実施例では、カラーフ
レーム位相は、再生時にトラックの位置検出を行うため
のCTL信号に、カラーフレームパルス(15Hz)を
挿入して記録する。回転制御回路106は回転ヘッド回
路105の回転を制御するものであるが、記録時の本実
施例では特に重要な意味を持つものではない。
【0029】画像データ処理手段102は、図6の画像
データ処理手段400と同一のものである。圧縮アダプ
タ101に入力された画像データ10は画像データ処理
手段102で画像圧縮処理とフォーマット処理されて、
画像データ20として出力され、DVTR104に入力
される。この時に画像圧縮処理とフォーマット処理にか
かる時間、すなわち画像データ20の画像データ10に
対する遅れは、本実施例の場合、2フィールドである。
【0030】基準信号再生成手段103は、画像データ
処理手段102による画像データの遅れに対応して基準
信号のカラーフレーム位相情報を遅らせる処理を行う。
基準信号再生成手段103の実際の処理は基準信号1を
遅延させて基準信号2を作るのではなく、基準信号を再
生成することで見かけ上、基準信号が遅れるような処理
を行う。
【0031】画像データ処理手段102の画像処理時間
は2フィールド期間なので、NTSCではカラーフレー
ム位相が180度ずれることに相当する。したがって基
準信号再生成手段103では、基準信号1に対して18
0度位相のずれた信号を再生成し基準信号2として出力
する。例えば、NTSCにおいて、画像データ10に入
力されるのデータを、各フィールド毎にFA0、FA
1、FA2、FA3、FB0、FB1、FB2、FB3
とする。また、これに対応する基準信号1を順に、PA
0、PA1、PA2、PA3、PB0、PB1、PB
2、PB3とする。
【0032】画像データ処理回路102では処理に2フ
ィールド期間かかるので、2フィールド期間後に、FA
0、FA1、FA2、FA3の順に画像データ2が出力
される。また、基準信号再生成手段103で基準信号も
2フィールド期間分の位相をずらされるので、PA0、
PA1、PA2、PA3の順に基準信号2が出力され
る。すなわち、画像データと基準信号の位相関係は保た
れる。
【0033】したがって、画像データとそれに対応する
正確な、カラーフレーム位相がDVTR104に記録さ
れる。本実施例に示した基準信号生成手段103がない
場合、つまり、図5に示す従来例では、基準信号の位相
調整機能がないので、画像データ圧縮手段102の出力
の画像データ2の、FA0、FA1、FA2、FA3に
対して、圧縮アダプタ101の出力の基準信号2は、P
A2、PA3、PB0、PB1、となり、画像データと
基準信号の位相関係は保たれない。
【0034】本実施例では基準信号再生成手段103の
機能によって、画像データと基準信号の位相関係を保っ
ている。DVTR104は画像データ20を複数本のト
ラックに分割し、回転ヘッド105上にある複数個の記
録ヘッドによって記録される。D5VTRの場合は、1
フィールドのデータは、8個のヘッドを用いて、1.5
回転で12本のトラックに分割して記録する。またCT
Lヘッド107は基準信号2から得られるカラーフレー
ム位相情報を検出して、テープ下端のCTLトラック
に、テープ上に画像データ20が記録されたテープ上の
位置に関係づけて画像データ20のカラーフレーム位相
情報を記録する。
【0035】本実施例では、前述のように、カラーフレ
ーム位相は、CTL信号にカラーフレームパルス(15
Hz)を挿入して記録する。再生時にはカラーフレーム
パルスを検出することにより、現在再生されている画像
データのカラーフレーム位相を知ることができる。次に
図2を用いて、本発明の要をなす、基準信号再生成手段
103の構成を詳細に説明する。図2は基準信号再生成
手段103の詳細を示すブロック図である。図2におい
て、201は同期信号分離回路、202はPLL(フェ
ーズ・ロックド・ループ回路)、203は移相回路、2
04は選択回路、205は同期信号再生成回路、206
は合成回路である。
【0036】説明のために、図中の各点にfscA、f
scB、fscC、fscDの記号をつける。基準信号
1は、カラーバースト信号、水平ブランク信号および垂
直ブランク信号を含んだNTSCの基準信号である。同
期信号分離回路201は基準信号1からカラーバースト
信号fscAを抜き取りPLL202に送る、さらに基
準信号1から水平ブランク信号と垂直ブランク信号を抜
き取り同期信号再生回路205に送る。
【0037】PLL202ではカラーバースト信号に位
相がロックした、サブキャリア周波数と周波数が同じで
ある信号fscBを出力する。PLL202の出力は、
選択回路204および移相回路203に入力される。移
相回路203では、fscBの位相を180度ずらした
信号fscCを生成する。本実施例では、移相回路20
3は反転回路を用いることによりfscCを生成する。
選択回路204では各フィールドの各ラインにfscB
あるいはfscCのどちらをつけるかを選択する。選択
の制御は、後に説明する同期信号再生成回路205で生
成する。選択回路204で、見かけ上基準信号が180
度遅れたように、fscB、fscCのどちらかが選択
される。
【0038】同期信号再生成回路205は、入力された
水平同期信号と垂直同期信号をそれぞれ見かけ上、2フ
ィールド期間分遅らせて、水平同期信号と垂直同期信号
を生成する。また選択回路204がfscBあるいはf
scCのどちらを選択するかの選択制御信号を生成す
る。合成回路206は選択回路204から出力されたカ
ラーバースト信号fscDと同期信号再生成回路205
の出力を合成して、カラーバースト信号と水平同期信号
および垂直同期信号を含んだ、正規のNTSC信号の形
式をした基準信号となる。
【0039】以上の処理により、基準信号2は基準信号
1に対して位相が180度遅れた信号となっている。次
に、本実施例における再生側について説明する。図3は
本実施例における画像記録再生装置の再生側のシステム
構成図である。図3において、301は圧縮アダプタ、
302、303は圧縮アダプタ301の内部であり、3
02は画像データ処理手段、303は基準信号再生成手
段、304は画像再生手段としてのDVTR、305、
306、307はDVTR304の内部であり、305
は回転ヘッド、306は回転制御回路、307はCTL
ヘッドである。再生時には、記録時と構成は同じである
が、基準信号再生成手段303の処理および信号の流れ
が異なる。
【0040】信号の流れとしては、基準信号3が圧縮ア
ダプタ301に入力される。基準信号3は、カラーバー
スト信号と水平ブランク信号垂直ブランク信号を含んだ
NTSCの基準信号であり、画像データ30の画像デー
タ40に対する遅れに対応した位相を先行させて、基準
信号4として出力する。基準信号4は回転制御回路30
6に入力される。一方CTLヘッド307から検出され
た カラーフレーム位相情報も回転制御回路306に入
力される。回転制御回路306は入力された2つの信号
を基に、基準信号4のカラーフレーム位相と回転ヘッド
305の位相をロックさせ、基準信号4に対応するカラ
ーフレーム位相の画像データ40を再生する。すなわ
ち、基準信号3に対して画像データ40のカラーフレー
ム位相は画像データ処理手段302の処理に要する時間
だけ先行している。本実施例では、画像データ処理手段
302の処理に要する時間は2フィールド期間分である
ので、基準信号3に対して画像データ40のカラーフレ
ーム位相は2フィールド期間分、すなわち180度先行
している。
【0041】画像データ処理手段302は、図1の画像
データ処理手段102の逆の処理を行う回路である。D
VTRのインターフェースから画像伸長できるデータの
並びに変換し(フォーマット処理の逆)、圧縮されたデ
ータを伸長する回路である。画像データ処理手段102
の逆の処理であるので、処理には2フィールド期間を要
する。
【0042】基準信号再生成手段303は、画像データ
処理手段302による画像データの遅れに対応して基準
信号の位相情報を先行させる処理を行う。基準信号再生
成手段303は、図2において移相回路203の移相を
180度先行させることで実現できる。説明のために記
号を用いる。画像データを時間軸順に、各フィールド毎
にFA0、FA1、FA2、FA3、FB0、FB1、
FB2、FB3、FC0、FC1、FC2、FC3とす
る。これに対応する基準信号を、PA0、PA1、PA
2、PA3、PB0、PB1、PB2、PB3、PC
0、PC1、PC2、PC3とする。基準信号3がPB
0、PB1、PB2、PB3、PC0、PC1と位相が
4フィールドで一巡すると、基準信号4は180度先行
するので、基準信号生成手段303の出力でPA2、P
A3、PB0、PB1、PB2、PB3となる。画像デ
ータ40は基準信号4に従って、FA2、FA3、FB
0、FB1、FB2、FB3が再生される。画像データ
処理手段302では2フィールド遅れるので、画像デー
タ3は、FB0、FB1、FB2、FB3、FC0、F
C1、FC2、FC3、となり、基準信号3とカラーフ
レーム位相が一致する。
【0043】以上、記録側および再生側で各々説明した
ように、本実施例によれば、画像データと、それに対応
する基準信号の位相(カラーフレーム位相)が常に一致
している。なお、本実施例では、画像信号(ビデオ信
号)がNTSC方式の場合を例に取って説明したが、本
発明の本質は、基準信号を、画像データの処理時間に相
当する分だけ、記録時には遅らせ、再生時には先行させ
ることにあるので、他の放送方式の画像信号(ビデオ信
号)にも対応可能である。例えばPAL方式の場合、カ
ラーフレーム位相が8フィールドで一巡するので、画像
データの処理時間が2フィールド期間であるとすると、
記録時の場合、基準信号の位相を90度遅延させ、再生
時の場合、基準信号の位相を90度先行させればよい。
【0044】これを一般化すると、Pフィールド(P
は、正の実数)期間の遅延を有する画像データ処理手段
に対して、Nフィールド(Nは、一般的には自然数)周
期の位相で一巡する基準信号を、記録時にP/N*36
0度位相だけ遅らせ、再生時にP/N*360度位相だ
け先行させればよい。以下に、PALの場合の基準信号
再生成手段の実施例について、説明する。図4はPAL
の基準信号再生成手段のブロック図である。PALの場
合、図2の、基準信号再生成手段のブロック図のPLL
202、移相回路203、選択回路204の部分を、図
4に示すように、PLL602、選択回路604で実施
すればよい。
【0045】図4において、601は同期信号分離回路
であり、同期信号分離回路201と同じ機能を持つ。6
02はPLL、604は選択回路、605は同期信号再
生成回路であり、同期信号再生成回路205と同じ機能
を持つ。606は合成回路であり、合成回路206と同
じ機能を持つ。また、説明のために、図中の各点にfs
cAA、fscBB、fscCC、fscDDの記号を
つける。
【0046】図2のNTSCの場合と異なるのは、PL
L602は同期信号分離回路601の出力である基準信
号1から抜き取られたカラーバースト信号を、内部でV
COを用いて4倍して、その後に1/4分周する。分周
時に位相を、fscAAに対して記録時は90度遅らせ
て、fscBBを発生させ、再生時は90度先行させて
fscBBを発生させることにより画像信号の処理時間
に相当するカラーバースト信号の位相を調整する。fs
cCCは、PALの場合2つのバースト信号はラインご
とに、90度位相が異なるので、fscBBと位相が9
0度異なるもう一方のカラーバースト信号である。fs
ccCCは、fscBBを発生する際の分周時に容易に
つくることができる。後の処理は、図2で説明したもの
と、ほぼ同様であるので省略する。
【0047】また、図4の構成でもfscBBの位相
を、分周時に位相を、fscAAに対して記録時は18
0度遅らせて、fscBBを発生させ、再生時は180
度先行させてfscBBを発生させることによりNTS
C方式に対応可能である。また、本実施例では、画像信
号の処理に2フィールド期間かかる場合を例にあげた
が、処理の期間は1フィールド期間の整数倍でなくても
よく、画像処理の任意の処理時間に対応して、基準信号
の位相を記録時は遅延、再生時は先行させることにより
対応可能である。
【0048】また、本実施例における画像処理は、画像
圧縮であるが、それ以外の画像の処理にも本発明は応用
できる。また、本実施例では、位相の遅延に移相回路を
1個用いたが、移相回路を複数個用いることにより、様
々な放送方式、また画像データの処理期間に対応可能で
ある。
【0049】
【発明の効果】以上の説明から、本発明の画像記録再生
装置によれば、記録時に画像データ処理手段に要する時
間分だけ、基準信号を遅らせて画像記録手段に送り、画
像記録手段では画像データと、それに対する基準信号の
位相情報を記録する。また再生時には画像データ処理手
段に要する時間分だけ基準信号を先行させて画像再生手
段に送り、画像データ処理手段後の画像データが基準信
号の位相関係と一致することが可能となる。
【0050】そのため、常に画像データと基準信号の位
相とが常に一致し、画質劣化のない記録再生を行うこと
ができ、高画質が保持できるという効果が得られるので
実用上きわめて有利なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における画像記録再生装置の
記録側のシステム構成図
【図2】同実施例における基準信号再生成手段のブロッ
ク図
【図3】同実施例における画像記録再生装置の再生側の
システム構成図
【図4】同実施例における基準信号再生成手段のPAL
場合のブロック図
【図5】従来の圧縮アダプタとDVTRを用いた画像記
録再生装置の概念図
【図6】従来の圧縮アダプタの内部構成のブロック図
【符号の説明】
101 圧縮アダプタ 102 画像データ処理手段 103 基準信号再生成手段 104 DVTR 201 同期信号分離回路 202 PLL 203 移相回路 204 選択回路 205 同期信号再生成回路 206 合成回路
フロントページの続き (72)発明者 加藤 士郎 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−300794(JP,A) 特開 平2−162992(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 5/91 - 5/956 H04N 9/64 H04N 9/79 - 9/898

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Nフィールド期間(Nは自然数)でカラ
    ーフレーム位相が一巡する画像データを処理する画像記
    録再生装置であって、前記画像データをPフィールド期
    間(Pは自然数)で処理する画像データ処理手段と、前
    記カラーフレーム位相の情報をカラーバースト信号によ
    り示す第一の基準信号を、P/N*360度位相を遅延
    させてパルス形態の第二の基準信号を再生成する基準信
    号再生成手段と、前記画像データ処理手段で処理された
    画像データと前記第二の基準信号とを記録する画像記録
    手段と、を有する画像記録再生装置。
  2. 【請求項2】 Nフィールド期間(Nは自然数)でカラ
    ーフレーム位相が一巡する画像データを処理する画像記
    録再生装置であって、前記画像データをPフィールド期
    間(Pは自然数)で処理する画像データ処理手段と、前
    記カラーフレーム位相の情報をカラーバースト信号によ
    り示す第一の基準信号を、P/N*360度位相を先行
    させてパルス形態の第二の基準信号を再生成する基準信
    号再生成手段と、前記第二の基準信号に同期して画像デ
    ータを再生する画像再生手段と、を有する画像記録再生
    装置。
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