JP3180271B2 - 防音機能付複合環境試験装置 - Google Patents
防音機能付複合環境試験装置Info
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Description
環境試験と、振動等の物理的環境試験とが同時に行なえ
るように恒温槽と加振器とが組み合わされている複合環
境試験装置に関し、特に加振器が発生する騒音を抑える
防音機能を有する複合環境試験装置に関するものであ
る。
等の気象的環境と振動等の物理的環境とをいろいろに変
化させて組み合わせることにより、各種の環境を再現す
ることができるので、種々の試験を行なうために利用さ
れてきた。このような複合環境試験装置としては、例え
ば特公昭54-6380 号公報に開示されているように、温
度、湿度等の気象的環境試験を行なうための恒温槽と、
振動等の物理的環境試験を行なうための加振器とを備
え、恒温槽で再現した気象的環境と加振器で再現した物
理的環境とを組み合わせて各種の複合環境を再現するよ
うにしたものが知られている。
装置においては、気象的環境を再現する恒温槽は、作動
時でも静かなのに対して、物理的環境を再現する加振器
は、その作動時の振動等によりかなり大きな騒音を発生
する。従来、その騒音を抑制するために、複合環境試験
装置全体を防音壁で囲んだり、または、装置を設置する
部屋に防音工事を施すなどの対策がとられることが一般
的であった。しかしながら、装置全体を防音壁で囲む場
合、装置を移動して使用する際に、防音壁をいちいち設
置しなおさねばならず面倒であり、また、装置を設置す
る部屋に防音工事を施すには多大なコストがかかり、ま
た防音工事をしてもその室内は依然として騒音にさらさ
れることになるなどの問題がある。
加振器の発生する騒音は、実用性の面で極めて重要な問
題であるにもかかわらず、従来、装置に防音機能を備え
るという試みはなされていないのが実情である。
する騒音を抑える防音機能を備えた防音機能付複合環境
試験装置を提供することを目的とするものである。
に、本発明による請求項1記載の防音機能付複合環境試
験装置は、恒温槽と該恒温槽の下部に配置された加振器
とが組み合わされ、前記加振器の加振軸が前記恒温槽の
底部に形成された挿通孔に挿通された移動可能型の複合
環境試験装置において、前記加振器の前記加振軸より下
の部分の周囲を囲み、該加振器の前記加振軸より下の部
分を収容する防音壁を有してなる防音室を備えているこ
とを特徴とするものである。
による請求項2記載の防音機能付複合環境試験装置は、
請求項1に記載した構成に加えて、前記防音壁が吸気口
および排気口を有し、該吸気口および排気口を通して前
記防音室内の空気を換気する換気手段が設けられている
ことを特徴とするものである。
項1記載の防音機能付複合環境試験装置によれば、加振
器の周囲を囲み、この加振器を収容する防音壁を有して
なる防音室を備えているので、加振器が作動時に発生す
る騒音は防音壁によって遮断され、防音室外で聞こえる
騒音レベルを大幅に減少させることができる。また、装
置自体が、防音室という防音機能を備えているので、装
置を移動させて使用する際にも、従来のように、いちい
ち防音壁を設置しなおすという面倒がなく、また、装置
を設置する部屋に防音工事を施す必要がないなど、作業
効率やコスト面で実用的に優れた効果を奏する。
く、加振器を長時間作動させる場合、防音室が密閉状態
であると、防音室内の温度が上昇し、加振器が加熱状態
となり加振器に支障をきたすことも考えられる。上記し
たように、本発明による請求項2記載の防音機能付複合
環境試験装置によれば、請求項1に記載した構成に加え
て、防音壁に吸気口および排気口を設け、これら吸気口
および排気口を通して防音室内の空気を換気する換気手
段を設けているので、上記効果に加え、自己空冷方式の
加振器を長時間作動させても、防音室内の温度が上昇し
て加振器に支障をきたすということを防止できる。
装置の実施例について、添付図面を参照しながら説明す
る。図1は、本発明の一実施例による防音機能付複合環
境試験装置の全体構成を示す正面図、図2は、上記装置
の左側面図、図3は、上記装置の背面図、図4は、上記
装置の防音室内の概要構成を示す斜視図、および図5
は、上記防音室の防音壁および防音扉の構成を示す断面
拡大図である。
複合環境試験装置は、装置左側上部に、温度、湿度等の
気象的環境試験を行なう恒温槽1、恒温槽の下方に、振
動等の物理的環境試験を行なう加振器2、および装置右
側に、装置各部の制御を行なう制御部3を備えている。
5が設けられており、恒温槽1内への試験材料の出し入
れは扉5を開閉して行なわれる。また、恒温槽1の床部
には、加振器2の加振軸6が挿通される挿通孔7が形成
されており、恒温槽1内に入れられた試験材料は、恒温
槽1により再現される気象的環境と、加振器2の加振軸
により再現される物理的環境とを互いに組み合わせた種
々の複合環境下で試験が行なわれる。
計9が設けられており、また装置の下部には、装置を容
易に移動、設置できるように複数のキャスタ10およびア
ジャスタ11が設けられている。そして、加振器2は、恒
温槽1の下方に設けられた防音室12内に設置されてい
る。図4にも示すように防音室12は、左右の側面および
背面を構成する防音壁13および防音室12の前面に開閉自
在に設けられた防音扉14を有してなり、加振器2の防音
室12内への出し入れは、防音扉14を開閉して行なわれ
る。なお、加振器2の下部には、加振器2を容易に移動
できるように複数のローラ15が設けられている。
扉14は、穴あき板15と金属板16との間に、スポンジシー
ト等から形成される第1の防音層17と、インサルベルト
等から形成される第2の防音層18が挟持されてなる多層
構造を有している。
側面の防音壁13には吸気口19が、背面の防音壁13には排
気口20が、それぞれ防音室12の内外を連通するように設
けられている。なお、吸気口19および排気口20は、防音
構造となっている。図2に示すように、排気口20にダク
ト21a を介して接続された換気手段21を作動させること
によって、防音室12外の空気が、吸気口19より吸気さ
れ、防音室12内の空気が、排気口20より排気され、これ
により防音室12内は換気される。
より、加振器2が作動時に発生する騒音は、各防音壁13
および防音扉14によって遮断され、したがって防音室12
外の騒音レベルは大幅に低減される。また、防音室12内
は、換気手段21によって換気されているので、加振器2
を長時間作動させても、防音室12内の温度が上昇して加
振器2に支障をきたすことはない。なお、図4に示す、
防音室12の天井部22は、本実施例では特に防音構造とは
していないが、この天井部22から装置外へ漏れる騒音レ
ベルは、天井部22を防音構造としない場合でもかなり低
いことが確かめられている。勿論、この天井部22も防音
構造とすることは可能である。
験装置の一実施例を説明したが、本発明による防音機能
付複合環境試験装置は、かかる実施例に限定されるもの
ではない。例えば、前記実施例では、防音室12に吸気口
19および排気口20を設け、これらを通して防音室12内を
換気する換気手段21を設けているが、これらは設けない
ことも可能であり、また、設ける場合でもその構造や配
設位置等は適宜変更することができる。
防音扉14の構成および材料等も適宜変更することが可能
であり、装置各部のレイアウトの変更も適宜行なうこと
が可能である。また、加振器2は、自己空冷方式のもの
でも、そうでないものでも構わない。
験装置の全体構成を示す正面図
断面拡大図
Claims (2)
- 【請求項1】 恒温槽と該恒温槽の下部に配置された加
振器とが組み合わされ、前記加振器の加振軸が前記恒温
槽の底部に形成された挿通孔に挿通された移動可能型の
複合環境試験装置において、 前記加振器の前記加振軸より下の部分の周囲を囲み、該
加振器の前記加振軸より下の部分を収容する防音壁を有
してなる防音室を備えていることを特徴とする防音機能
付複合環境試験装置。 - 【請求項2】 前記防音壁が吸気口および排気口を有
し、該吸気口および排気口を通して前記防音室内の空気
を換気する換気手段が設けられていることを特徴とする
請求項1記載の防音機能付複合環境試験装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP17792591A JP3180271B2 (ja) | 1991-07-18 | 1991-07-18 | 防音機能付複合環境試験装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17792591A JP3180271B2 (ja) | 1991-07-18 | 1991-07-18 | 防音機能付複合環境試験装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH0526785A JPH0526785A (ja) | 1993-02-02 |
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Family
ID=16039468
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP17792591A Expired - Fee Related JP3180271B2 (ja) | 1991-07-18 | 1991-07-18 | 防音機能付複合環境試験装置 |
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Families Citing this family (3)
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WO1996026428A1 (en) * | 1995-02-21 | 1996-08-29 | Qualmark Corporation | Apparatus for thermal and vibrational stress screening |
US10562588B2 (en) | 2015-09-01 | 2020-02-18 | The Hive Global, Inc | Bicycle cassette with locking connection |
CN109612713B (zh) * | 2019-01-16 | 2021-01-05 | 北京卫星环境工程研究所 | 热、声、振的综合应力模拟试验装置 |
-
1991
- 1991-07-18 JP JP17792591A patent/JP3180271B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH0526785A (ja) | 1993-02-02 |
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