JP3180263B2 - セパレーター、およびセパレーターの梱包構造 - Google Patents

セパレーター、およびセパレーターの梱包構造

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の目的】この発明は、擁壁や建造物のコンクリー
ト壁等、所定厚のコンクリート構造物を形成するために
必要となる型枠を、打設コンクリート厚に応じた寸法間
隔に組み立てる際に使用するセパレーターに関し、特に
型枠所定位置にセパレーター用両端ねじ切りボルトを装
着するための孔の穿設に便利な構造のセパレーター、お
よびそれらセパレーターの梱包構造を提供しようとする
ものである。
【0001】
【従来技術】バブル経済が終焉したとはいえ、国内経済
を支える基幹産業の一つとしての建設業界の担う役割は
極めて大きいものがある。特に、海外貿易摩擦が問題化
して国内需要を喚起する必要を生じてきたこの数年間に
ついては、そのための公共投資が急激な伸びを示し、そ
の一貫としての各種公共施設の建設、あるいはそれに伴
う擁壁、遮音壁等付属施設の建設工事が、全国的に絶え
間なく実施化されている。
【0002】それら構造物の建設手段としては、構造物
の大型化に伴う構造強度や寸法精度の確保といった問題
に加え、建設現場の環境保護や公害防止の見地等から、
構造部材でも、可能なものから工場生産化された部材、
即ちプレハブ部材に置き換えられ、それらを多く取り入
れた建設技術が採用され始めてきている。しかし、それ
でもなお、コンクリート構造物の基本的な建設技術とし
ては、現場において型枠を組み、コンクリートを打設し
ていく、所謂、現場打ちコンクリートによる建設手段
は、この種構造物の主流をなすものといえる。
【0003】現場打ちコンクリートによる構造物の建設
には、所定の形にコンクリートを打設するために、必ず
型枠を組み立てなければならない。即ち、設計図書に規
定された所要肉厚のコンクリート打設厚となるよう、一
対の型枠を所定間隔が確保されるようにして組み立て、
その間にコンクリートを流し込み、硬化を待ってそれら
型枠を外し、適宜外装仕上げをしてコンクリート構造物
を完成することになるが、その際、一対の型枠を、所定
間隔に組み立ててコンクリートが硬化するまでの間、セ
パレーターが、所定コンクリート打設厚に応じた型枠間
隔を確実且つ安全に確保することとなる。
【0004】このセパレーターは、図1に示す如く、一
方側の型枠を支える縦横バタ材表面に型枠を添わせ、そ
の内側から所定個数のコーンボルトを貫通させてジョイ
ント金具を螺合し、それらジョイント金具を縦横バタ材
に取り付けることにより、この一方の側の型枠を固定し
てしまった後、これらコーンの各内側ねじ切り部にセパ
レーター用の両端ねじ切りボルトの一端を螺合させ、該
型枠の内側表面に所定本数の両端ねじ切りボルトを垂設
状とした上、該両端ねじ切りボルトの他端側、即ち、先
のコーンに螺合させた両端ねじ切りボルトのねじ切り部
と反対側となるねじ切り部に、先のものとは別のコーン
を夫々螺合、取着し、それら別のコーンのボルト全て
を、先の型枠に所定間隔を置いて相対した状態に配置さ
せるもう一方の型枠の孔に挿通して型枠外方に突出さ
せ、その突出状としたコーンボルトねじ部にジョイント
金具を螺合し、それらジョイント金具を該型枠外側に添
設したもう一方の側の縦横バタ材に取り付けてしまうこ
とにより、このもう一方の側の型枠を、先の型枠との間
に所定どおりの間隔を置いて固定するものである。
【0005】この型枠を組む工程において、一方の側の
最初に組む型枠に対するコーンボルトの挿通は、適宜縦
横バタ材との関係を見計らいながら、ドリルで適宜型枠
所定位置に孔を穿設しながら作業を実施することもでき
るが、それに相対させた他方の側の型枠パネル内側への
コーンボルトの挿通は、該コーンが先の型枠パネルの内
側にコーンを使って垂設状とした両端ねじ切りボルトの
他方の側のねじ切り部に対応させた位置に孔を開けなけ
ればならないため、その都度その位置を確認して孔穿け
しなければならないが、型枠間隔が狭い場合は作業者が
その中に入って位置の確認をすることができず、また、
人が入れる程の間隔がある場合でも、多数の両端ねじ切
りボルトが水平に突出状となっている空間を潜っての作
業となって極めて作業性が悪く、したがって、これまで
の型枠組みでは、その孔穿け作業に大いに苦労すると共
に、結果として孔の位置がズレてしまって、両端ねじ切
りボルトが正確に水平を保てないような非常事態に陥っ
てしまうこともない訳ではなかった。
【0006】現場作業員がこれまで最も一般的に採用し
てきたこの位置決め手段は、一方の縦横バタ材にジョイ
ント金具を使って固定した型枠内側で、コーンに螺合さ
せて水平状に突出している多数の両端ねじきりボルトの
他端側ねじ切り部の端面部に、他方の側に位置させるこ
ととなる型枠パネル内側面を当接状とした上、適宜ハン
マー等で型枠外側を叩きつけ、型枠パネルの内側面に両
端ねじ切りボルトの端面部の跡をつけ、その型枠パネル
に残った食い込み跡を頼りにドリルで孔穿けするもので
あった。
【0007】しかし、この食い込み跡は、ハンマー等の
打ち付けで全てに上手く跡がつくとは限らず、その食い
込み跡が確認できなかったり、場合によって、その位置
を見誤って大きなズレを起こしたままで孔穿けしてしま
い、その後の型枠組み立て作業に大きな支障を来してし
まうことにもなり兼ねず、こうした型枠パネルの組み立
て作業精度の如何によっては、所定肉厚のコンクリート
構造物の躯体強度や仕上げ精度に支障を来してしまうこ
とも有り得ることから、型枠組み立て作業時におけるセ
パレーターの取り付け方法の合理化がその都度問題視さ
れていながら、これまでのところ、セパレーターの型枠
に対する位置決めに関する有効な技術の提案はなされ
ず、未だに現場作業者の経験に頼ったままとなっている
のが実情である。
【0008】そこで、この発明では、上記のような現場
の実態に対処すべく、建設業に携わる者として永年にわ
たってその解決手段を模索し続けてきた結果、ここにき
て極めて完全且つ有効なセパレーターを開発、実現化す
ることに成功したものであり、型枠組み立て作業におけ
るセパレーターの取り付けをより簡素化し、しかも、正
確に実施することを可能にしたものである。以下では、
図面に示す代表的な実施例と共に、この発明の構成を詳
細に説明することとする。
【0009】
【発明の構成】この発明は、打設コンクリート厚に応じ
た所定の長さと直径とを有するセパレター用のねじ切り
ボルトの両端ねじ切り部各端部切り口面または何れか一
方の切り口面に、マーカー用塗料またはマーカー用粉体
を塗布または付着させてなるセパレーターを基本的な構
成とするものである。また、上記した基本的な構成は、
より具体的に示すと、打設コンクリート厚に応じた所定
の長さと直径とを有するセパレーターの両端ねじ切りボ
ルトの各端部切り口面または何れかの切り口面に、マー
カー用遅乾性ペンキまたはマーカー用チョーク粉末を塗
布または付着させてなるセパレーターとして、その構成
を表現をすることも可能である。
【0010】セパレーターは、通常、打設コンクリート
厚のサイズに応じた長さと太さの両端ねじ切りボルト
と、その両端ねじ切り部に螺合する一対のコーンと、該
コーンの外側に夫々螺合、突出させるか、あるいはま
た、一体的に突出させてなるジョイント金具を螺合させ
るための取付けボルトから構成される。両端ねじ切りボ
ルトは、型枠除去後においても打設コンクリート構造物
内に埋め込まれたままコンクリート構造物内に残置され
てしまう部分であり、鉄筋を所定長さに裁断した後、両
端にコーン螺合用のねじ切り加工が施されてなるもので
あり、サイズ毎に所定本数にまとめられて段ボール製そ
の他の蓋付梱包箱に収容され、適宜現場に搬入されるの
が一般的である。
【0011】この発明のセパレーター用両端ねじ切りボ
ルトには、従前までの鋼材製両端ねじ切りボルトをその
まま採用可能である外、今後開発されるであろう他の素
材、例えば工業用プラスチックスやFRP材等からなる
両端ねじ切りボルトも当然包含するものである。
【0012】マーカー用塗料は、上記両端ねじ切りボル
トの各端部、あるいは何れかの端部に付着させるもので
あり、その後のセパレーターの取り付けに支障を来さな
いよう、ねじ切り部分にそれら塗料が塗幕されない塗装
手段で付着され、現場搬入された後、型枠組み立て時の
段階でマーカーとしての機能を発揮できる性状を有する
とができる遅乾性の、即ち特別に乾燥を遅くなるように
して乾燥をし難くした性質の塗料、例えば揮発成分を少
なくしたり、油性成分を逆に多くした各種ペンキが採用
される。
【0013】マーカー用粉体は、上記したマーカー用塗
料と全く同じ機能を果たすためのものであり、上記塗料
の場合には、現場搬入後使用段階においてそれら塗料が
マーカーとしての機能を果たすことができるよう遅乾性
とした特殊な性状を有するものを選択する必要があるの
に対し、このマーカー用粉体は、一旦両端ねじ切りボル
トの切り口部分に付着させておき、使用段階にその粉体
が型枠パネル内側に付着、残置するようにしてマーカー
機能を果すことができるようにするものであり、したが
って、それらの目的に適うものであればどのような素材
のもが採用されても差し支えはない。この目的に適う最
も一般的なものとして、チョークあるいは小麦粉、石
灰、貝粉、石粉、金属粉その他各種粉体あるいは微粉体
の採用が可能であり、必要に応じて両端ねじ切りボルト
切り口への付着性を高めるために、適宜接着増強剤、例
えば、CMC やデンプン糊その他の粉状体と組み合わせて
使用することも可能である。
【0014】なお、これらマーカー用塗料あるいはマー
カー用粉体は、両端ねじ切りボルトの両端切り口面の双
方に塗着あるいは付着させたものとしてもよく、あるい
は何れか一方のみにだけ塗着あるいは付着するようにし
たものとすることも勿論可能である。
【0015】
【関連する他の発明】上記した構成のセパレーターを実
現する上で有効な梱包手段も、この発明に包含される。
即ち、所定長さのセパレーター用両端ねじ切りボルトを
所定本数収納するのに必要な大きさを有する段ボール製
その他の蓋付梱包箱と、当該梱包箱に収められる所定本
数の両端ねじ切りボルトと、マーカー用塗料またはマー
カー用粉体を塗着または含侵させた塗着媒体または吸着
媒体とからなり、前記梱包箱に対し、所定本数のセパレ
ーター用両端ねじ切りボルトが、全て同一側の端面を、
それに相対する梱包箱側壁内側面に揃えて収納され、こ
れら収納された両端ねじ切りボルトの他方側の端面と、
それらに相対する梱包箱側壁内側面との間に形成された
間隙部に、塗着媒体または吸着媒体が、緩衝材を兼ねて
装填されてなることを特徴とするセパレーターの梱包構
造とするものである。
【0016】梱包箱は、通常最も経済的で所定の強度を
実現することができるものとなることから、これまでの
ところ段ボール製梱包箱が主流を占めており、この発明
においても、それら公知の段ボール製梱包箱をその代表
的な素材の梱包箱として対象とするものであり、その
他、経済性および構造上等の観点から、十分従前までの
段ボール製梱包箱に匹敵するものがあれば、それらの採
用が可能であり、特に、素材の面で制限を受けるもので
はない。
【0017】梱包箱は、通常上方側一辺が延伸されて、
片開き状の蓋を実現する構造の梱包箱が最も一般的なも
のとして採用可能であるが、必要に応じ、上端開口部長
手方向の相対する端縁から夫々両開き状となる蓋を形成
するようにした構造のもの、あるいは、上端開口部4辺
から夫々蓋を形成してなる構造のもの等、各種構造の蓋
付き梱包箱の採用が可能である。
【0018】梱包箱は、通常、収容すべき両端ねじ切り
ボルトの所定長さ寸法よりも長く形成され、両端ねじ切
りボルトを所定本数まとめて入れることができ、且つ、
取り出す際にも支障のない大きさのものに形成されてお
り、それら所定本数の両端ねじ切りボルトが、何れか一
方の切り口面方向側に揃えて収められることにより、必
ず他端側切り口面側の梱包箱内に余裕空間が形成される
ように規制されたものとしなければならない。換言すれ
ば、梱包箱は、所定長さ寸法の両端ねじ切りボルトより
も所定長さだけ長い余裕空間を確保するのに必要な大き
さの梱包箱に形状が規制されたものとしなければならな
い。
【0019】塗着媒体あるいは吸収媒体は、両端ねじ切
りボルトの切り口面に塗着あるいは付着させるためのマ
ーカー用塗料あるいはマーカー用粉体を、充分に塗着あ
るいは吸着させておくための媒体となるものであり、多
孔性軟質素材、例えば、合成樹脂発泡体、スポンジ体、
綿体、あるいはその他繊維クズ体、布体等からなり、そ
れ自身保形性のある素材からなるものであり、マーカー
用塗料あるいはマーカー用粉体を、表面のみならず内部
にまで適当量含浸保有する性状を有するものとすべきで
あり、なお且つ、梱包箱内の余裕空間部に収容され、両
端ねじ切りボルトが、その切り口面を一方の側に揃えら
れて収容された後、その軸芯方向への移動阻止すること
ができる緩衝材としての役目をも兼用することができる
素材、構造のものであるのが望ましい。以下図面に示す
具体的な実施例について説明する。
【0020】
【実施例1】図1の分解した状態で示すセパレーターの
平面図、図2の梱包箱内に収容されてこの発明の梱包構
造を示す斜視図、図3の両端ねじ切りボルトのみを示す
斜視図からも理解されるとおり、この実施例のセパレー
ターは、両端ねじ切りボルト1の一方の端部切り口面1
1に、マーカー用粉体2、特にチョーク粉を付着するよ
うにした構造のセパレーターを示す実施例である。
【0021】両端ねじ切りボルト切り口面11へのチョ
ーク粉2の付着構造は、梱包箱3へ収容する前の段階
の、両端ねじ切りボルト1がストックヤード等に積み上
げられた状態において、それら切り口面11をまとめて
濡らした上、チョーク粉2を粉の状態で付着させたり、
あるいは水溶液にチョーク粉2を溶かして刷毛等で塗り
付けて乾燥、付着させる等適宜手段の採用が可能な外、
後述する実施例のように梱包された状態において、自然
に付着あるいは塗着されてしまうようにすることも可能
である。なお、両端ねじ切りボルト1の切り口面11へ
のチョーク粉2の付着を確実にするため、切り口面11
を濡らすための液、あるいはチョーク粉2を溶かす水溶
液は、デンプン糊等を溶かし込んだものを採用するのが
望ましい。図中、12は、両端ねじ切りボルト1の両端
ねじ切り部を、13は、セパレーターのコーン、14
は、コーンボルトを夫々示している。
【0022】
【実施例2】図2の斜視図には、セパレーターとなる両
端ねじ切りボルトの梱包構造が示されている。この図面
から容易に理解されるとおり、片開き式の蓋を有する段
ボール製の梱包箱3内に、多数の両端ねじ切りボルト
1,1,……が、全て同一側の切り口面11,11,…
…を一方側に寄せて収容され、他方側に空いた梱包箱3
の間隙部に、連続気泡ウレタンフォームからなる塗着媒
体あるいは吸収媒体4をやや強制的に挿入させ、それら
塗着媒体あるいは吸収媒体4に、予めあるいは梱包箱3
の間隙部に納めてから塗布または吸着させたマーカー用
塗料あるいはマーカー用粉体2が、この梱包箱3内に収
容されて保管、販売、搬入される間に、自然に両端ねじ
切りボルト1,1,……の切り口面11,11,……に
塗着あるいは付着されてしまうようにした梱包構造を示
している。
【0023】この塗着媒体あるいは吸収媒体4に塗布ま
たは吸着させるマーカー用塗料あるいはマーカー用粉体
2は、使用段階において、両端ねじ切りボルト1,1,
……の切り口面11,11,……全てに確実に付着され
た状態を実現し、しかも、型枠パネル5の内面に確実に
マーク機能を発揮できるものとするため、遅乾性のペン
キか、チョーク粉を溶かして水溶液のようにしたもの
で、多少の時間が経過しても塗着媒体あるいは吸収媒体
4に塗布または吸着されたまま湿潤状態を確保してい
て、両端ねじ切りボルト1,1,……の切り口面11,
11,……に確実な塗着あるいは付着状態が実現される
ようにしたものとするのが望ましい。なお、このように
した塗着媒体あるいは吸収媒体4を採用する場合には、
特に図示にはしていないが、それら塗着媒体あるいは吸
収媒体4の段ボール箱に触れる部分を、非浸透性の膜や
シートで覆われた構造のものとなし、梱包箱3が濡れて
崩れてしまわないような配慮の施された構造のものとす
る必要があることはいうまでもないことである。
【0024】
【作 用】以上のようにして形成されるこの発明のセ
パレーターは、図4に示す斜視図の如く、先ず一方の側
の型枠パネル5,5,……をバタ材6に添わせて立設
し、バタ材6,6,……の位置を確認しながら、コーン
ボルト14の径に応じた直径の孔51,51……をドリ
ルを使う等して穿設しては、該型枠パネル5,5,……
の内側からコーンボルト14を嵌合してバタ材6,6,
……側に突出させ、その突出した同ねじ部にジョイント
金具(図示せず)を螺合した上、バタ材6,6,……に
接続してしまうと、これら型枠パネル5,5,……は、
安定した立設状となる。その後、これら型枠パネル5,
5,……の内側に固定状とされたコーン13,13,…
…に、両端ねじ切りボルト1の一方の側、即ち、両切り
口面へマーカー用塗料あるいはマーカー用粉体2が塗布
または付着されているものにあってはどちら側でもよ
く、また、一方の側にしか塗布または付着されていない
ものの場合には、それらマーカー用塗料あるいはマーカ
ー用粉体2が塗布または付着されていない側のねじ切り
部12を螺合してしまい、同図の状態のように、両端ね
じ切りボルト1,1,……を型枠パネル5の内側面に垂
直状とする。
【0022】その結果、これら両端ねじ切りボルト1,
1,……のマーカー用塗料あるいはマーカー用粉体2が
塗布または付着されている側の切り口面11,11,…
…が、必ず先の型枠パネル5,5,……に相対して立
設、組み立てなければならない側に面して突出状となる
ことから、その切り口面11,11,……にその側の型
枠パネル5,5,……の内側面を強く押し当てるか、場
合によってはハンマー等でその型枠パネル5,5,……
の外側面を適宜打ち叩くことにより、同切り口面11,
11,……に塗布または付着させてあるマーカー用塗料
あるいはマーカー用粉体2を型枠パネル5,5,……の
内側面に写し取ってしまう。
【0023】写し取った型枠パネル5,5,……を型枠
組み立て場所の近くに移し、先の型枠パネル5,5,…
…の穿設に使用したドリルで、上記のようにしてマーク
された位置に次々と孔51,51……を穿けてしまえ
ば、セパレーター組み込み位置に正確に所要の孔51,
51……が穿設されるから、先の突出状となっていてマ
ーカー用塗料あるいはマーカー用粉体2が写し取られて
しまった側のねじ切り部12,12,……に別のコーン
13,13,……を螺合させ、それらコーン13,1
3,……のコーンボルト14,14,……に、先の型枠
パネル5,5,……の孔51,51,……を嵌合して図
5の状態と成し、図示にはしていないが、該型枠パネル
5,5,……外側に突出したコーンボルト14,14,
……のねじ部に、先の型枠パネル5,5,……の場合と
同様、ジョイント金具を介してバタ材を添設、固定すれ
ば、所定の如く型枠の組み立てが完了する。
【0024】
【効 果】以上のとおりの構成からなるこの発明のセ
パレーターは、従前までのセパレーターの構造を全く変
更することなく、単に両端ねじ切りボルトの少なくとも
一方の側の切り口面11に、両端ねじ切りボルト1の製
造後の工場において、あるいは、工場から出荷するため
の梱包、箱詰め段階で、マーカー用塗料あるいはマーカ
ー用粉体2等といった極めて安価なマーキング機能を発
揮できる素材を塗布または付着するだけで、型枠組み立
て作業の際の型枠パネル5,5,……への孔穿け作業を
簡便且つ正確に実施することが可能となるものであっ
て、従前までの如く、作業者の工夫に頼るがために、正
確さを欠いて不測の事態を惹起してしまう虞を根本から
解消できるようにするものであるから、コンクリート打
設作業を、正確であって、しかも効率的且つ経済的に実
施することができるようにする秀れた特徴を有してい
る。
【0025】特に、マーカー用塗料として遅乾性のペン
キ類を塗布するようにしたものでは、型枠パネル5の内
側面へのマーキング効果が極めて明瞭となる特徴を発揮
できるものとなり、またマーカー用粉体2として、実施
例1に示すもののように、チョーク粉を採用するように
したものにあっては、極めて安価で経済的でありなが
ら、充分所期の目的を達成することができるセパレータ
ーを実現することが可能となり、それだけ実用価値の高
いものとすることができる特徴を有するものとなる。
【0026】更に、それらが、特別な製造工程を経るこ
となく、この発明の特徴ある梱包箱構造で提供されるよ
うにすれば、上記したセパレーターの製造が、従前まで
と殆ど変わらない箱詰作業工程の段階で実現されてしま
うことから、より一層経済効果が発揮され、広く普及し
て上記までの特徴が更に確実に保証されるものとなる
上、製造工場から、保管、販売、搬入段階に至る過程に
おいて、梱包箱3内部でのセパレーターのガタつきを無
くす効果も合わせて奏する結果、梱包箱3の破損を防止
し、部品の散逸を阻止できることから、部品としての取
り扱い、管理の面で有利になると共に、経済的な効果に
も繋がり、それだけセパレーターの実用価値を高めるこ
とが可能になる。叙上の如く、この発明のセパレータ
ー、およびセパレーターの梱包構造は、型枠組立て作業
を安全且つ効率的に実施する上で大いにその威力を発揮
し得るものであり、延いてはコンクリート構造物の精度
を高め、経済的な施工を可能ならしめる特徴を発揮する
ものとなり、様々な理由から合理化を迫られている建設
業界にとって、その解決策の一つとして高く評価される
ことが予想される。
【図面の簡単な説明】
図面は、この発明の代表的な1実施例を示すに過ぎない
ものである。
【図 1】分解した状態で示すセパレーターの平面図で
ある。
【図 2】セパレーターが梱包箱内に収容された状態と
したこの発明の梱包構造を示す斜視図であ。
【図 3】セパレーターの中の両端ねじ切りボルトのみ
を示す斜視図である。
【図 4】型枠組立て工程において、一方の型枠パネル
だけが組み立てられた状態における斜視図である。
【図 5】型枠組立て工程において、双方の型枠パネル
が相対した状態にまで進められた段階における斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 両端ねじ切りボルト 11 同切り口面 12 同端部ねじ切り部 13 同コーン 14 同コーンボルト 2 マーカー用粉体 3 梱包箱 4 塗着媒体または吸着媒体 5 型枠パネル 51 同孔 6 バタ材

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 打設コンクリート厚に応じた所定の長さ
    と直径とを有するセパレター用の両端ねじ切りボルトの
    両端ねじ切り部各端部切り口面または何れか一方の切り
    口面に、マーカー用塗料またはマーカー用粉体を塗布ま
    たは付着させてなることを特徴とするセパレーター。
  2. 【請求項2】 打設コンクリート厚に応じた所定の長さ
    と直径とを有するセパレーターの両端ねじ切りボルトの
    各端部切り口面または何れかの切り口面に、マーカー用
    遅乾性ペンキまたはマーカー用チョーク粉末を塗布また
    は付着させてなることを特徴とするセパレーター。
  3. 【請求項3】 所定長さのセパレーター用両端ねじ切り
    ボルトを所定本数収納するのに必要な大きさを有する段
    ボール製その他の蓋付梱包箱と、当該梱包箱に収められ
    る所定本数の両端ねじ切りボルトと、マーカー用塗料ま
    たはマーカー用粉体を塗着または含侵させた塗着媒体ま
    たは吸着媒体とからなり、前記梱包箱に対し、所定本数
    のセパレーター用両端ねじ切りボルトが、全て同一側の
    切り口面を、それに相対する梱包箱側壁内側面に揃えて
    収納され、これら収納された両端ねじ切りボルトの他方
    側の切り口面と、それらに相対する梱包箱側壁内側面と
    の間に形成された間隙部に、塗着媒体または吸着媒体
    が、緩衝材を兼ねて装填されてなることを特徴とするセ
    パレーターの梱包構造。
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