JP3180159B2 - フィルム一体型カメラ - Google Patents
フィルム一体型カメラInfo
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- JP3180159B2 JP3180159B2 JP16577291A JP16577291A JP3180159B2 JP 3180159 B2 JP3180159 B2 JP 3180159B2 JP 16577291 A JP16577291 A JP 16577291A JP 16577291 A JP16577291 A JP 16577291A JP 3180159 B2 JP3180159 B2 JP 3180159B2
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- G03B17/00—Details of cameras or camera bodies; Accessories therefor
- G03B17/02—Bodies
- G03B17/04—Bodies collapsible, foldable or extensible, e.g. book type
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- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03B—APPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
- G03B2215/00—Special procedures for taking photographs; Apparatus therefor
- G03B2215/05—Combinations of cameras with electronic flash units
- G03B2215/0503—Built-in units
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- Physics & Mathematics (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Structure And Mechanism Of Cameras (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カメラ本体の厚さを極
力薄型としかつ小型とした薄型カメラに関する。
力薄型としかつ小型とした薄型カメラに関する。
【0002】
【従来の技術】35mmフィルム(J135)を用いて撮影する
携帯可能とした小型カメラは、現在普及している小型カ
メラの主流をなしていて、35mmカメラもその発達の歴史
においては高性能化と小型化が求められて、多くの提案
がなされて来た。また近年、「撮りっきりカメラ」とも
呼ばれるフィルム一体型カメラが提供されるようになっ
た。
携帯可能とした小型カメラは、現在普及している小型カ
メラの主流をなしていて、35mmカメラもその発達の歴史
においては高性能化と小型化が求められて、多くの提案
がなされて来た。また近年、「撮りっきりカメラ」とも
呼ばれるフィルム一体型カメラが提供されるようになっ
た。
【0003】「撮りっきりカメラ」は周知の如くメーカ
ーにより予めフィルムが装填されたカメラであって、ユ
ーザは装填された一本のフィルムの撮影にのみに使用
し、撮影終了後にはカメラはフィルムを収めたままの状
態で現像所に送られるものであることからカメラは極め
てシンプルな構造に造られていて低価格化が図られてい
る。
ーにより予めフィルムが装填されたカメラであって、ユ
ーザは装填された一本のフィルムの撮影にのみに使用
し、撮影終了後にはカメラはフィルムを収めたままの状
態で現像所に送られるものであることからカメラは極め
てシンプルな構造に造られていて低価格化が図られてい
る。
【0004】しかしながら一般の35mmカメラは勿論、フ
ィルム一体型のカメラにあってはユーザが旅行先等で気
軽に購入して使用するカメラでもあるのでコンパクトで
携帯に便利である必要があり、また不馴れな初心者によ
っても誤操作がなく確実に写真を撮影することの出来る
最低限の安全機能を備えるものが要求される。
ィルム一体型のカメラにあってはユーザが旅行先等で気
軽に購入して使用するカメラでもあるのでコンパクトで
携帯に便利である必要があり、また不馴れな初心者によ
っても誤操作がなく確実に写真を撮影することの出来る
最低限の安全機能を備えるものが要求される。
【0005】従ってコンパクトで携帯しやすいように極
力カメラ本体の厚さを薄くしてポケット内に収まる大き
さのカメラが検討される。
力カメラ本体の厚さを薄くしてポケット内に収まる大き
さのカメラが検討される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】カメラの取扱い性に関
してはカメラをコンパクト化し薄型化することによって
その把持が確実となり操作性が向上すると云う利点が生
ずるが、反面カメラを把持しやすいがために指余りが生
じて、その指先が不用意に撮影レンズの前面を覆って画
面にケリを生ずる場合がある。
してはカメラをコンパクト化し薄型化することによって
その把持が確実となり操作性が向上すると云う利点が生
ずるが、反面カメラを把持しやすいがために指余りが生
じて、その指先が不用意に撮影レンズの前面を覆って画
面にケリを生ずる場合がある。
【0007】これまでディスクフィルムを用いたカメラ
で撮影レンズが、突出するタイプのものは存在したが、
ディスクフィルムカメラは厚さは薄くても全体の形状は
大きく、しかも撮影レンズがカメラ本体の中央ではなく
片側によっていたりして把持する手の指による「ケリ」
の問題はなかった。
で撮影レンズが、突出するタイプのものは存在したが、
ディスクフィルムカメラは厚さは薄くても全体の形状は
大きく、しかも撮影レンズがカメラ本体の中央ではなく
片側によっていたりして把持する手の指による「ケリ」
の問題はなかった。
【0008】本願の対象とするカメラのように、このよ
うな手の指による「ケリ」は、薄型で正面方向の形状も
小さくなる場合になってはじめて問題となる。
うな手の指による「ケリ」は、薄型で正面方向の形状も
小さくなる場合になってはじめて問題となる。
【0009】本発明はこの点を解決して改良した結果、
カメラを把持した指先による画面のケリを未然に防止す
ることの出来る薄型カメラの提供を目的としたものであ
る。
カメラを把持した指先による画面のケリを未然に防止す
ることの出来る薄型カメラの提供を目的としたものであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的は、予め未露光
フィルムを撮影可能な状態に装填した撮影レンズ部周 囲
のカメラ本体の撮影レンズ光軸方向厚さが26mm以下24mm
以上のフィルム一体型カメラであって、カメラ本体前面
に形成された開口内に、前面が前記撮影レンズ部周囲の
カメラ本体前面とほぼ一致する収納位置である第1位置
と前記開口から撮影レンズ光軸方向に突出した第2位置
との間を移動可能で、側面形状が前記開口の形状と略同
形状とした筒状の沈胴部材を配置し、該沈胴部材に撮影
レンズを装着するとともに、前記沈胴部材の第1位置か
ら第2位置への移動量を前記カメラ本体の撮影レンズ光
軸方向厚さの0.6〜0.9倍としたことを特徴とする
フィルム一体型カメラによって達成される。
フィルムを撮影可能な状態に装填した撮影レンズ部周 囲
のカメラ本体の撮影レンズ光軸方向厚さが26mm以下24mm
以上のフィルム一体型カメラであって、カメラ本体前面
に形成された開口内に、前面が前記撮影レンズ部周囲の
カメラ本体前面とほぼ一致する収納位置である第1位置
と前記開口から撮影レンズ光軸方向に突出した第2位置
との間を移動可能で、側面形状が前記開口の形状と略同
形状とした筒状の沈胴部材を配置し、該沈胴部材に撮影
レンズを装着するとともに、前記沈胴部材の第1位置か
ら第2位置への移動量を前記カメラ本体の撮影レンズ光
軸方向厚さの0.6〜0.9倍としたことを特徴とする
フィルム一体型カメラによって達成される。
【0011】
【実施例】本発明の実施例を図1ないし図6に示す。
【0012】図1は35mmフィルム(J135)を収めた「撮
りっきりカメラ」とも呼ばれるフィルム一体型カメラの
外観図であって、1は撮影レンズ、2はファインダ、3
はシャッタ釦、4はフィルム巻上ノブ、5はフィルムカ
ウンタの指数窓、6はストロボ発光器を示し、装填する
フィルムの未露光の画面数がいわゆる残数表示の形式を
もって外装用の紙カバー(一点鎖線をもって示す)に設
けた前記指数窓5に表示される。
りっきりカメラ」とも呼ばれるフィルム一体型カメラの
外観図であって、1は撮影レンズ、2はファインダ、3
はシャッタ釦、4はフィルム巻上ノブ、5はフィルムカ
ウンタの指数窓、6はストロボ発光器を示し、装填する
フィルムの未露光の画面数がいわゆる残数表示の形式を
もって外装用の紙カバー(一点鎖線をもって示す)に設
けた前記指数窓5に表示される。
【0013】また、7は前記の撮影レンズ1を装着した
沈胴部材であって該沈胴部材7は撮影レンズ1の後方の
位置される露光制御用の各部材を内蔵しさらに前記ファ
インダ2の対物枠を構成している。
沈胴部材であって該沈胴部材7は撮影レンズ1の後方の
位置される露光制御用の各部材を内蔵しさらに前記ファ
インダ2の対物枠を構成している。
【0014】前記沈胴部材7は写真撮影に当りカメラ前
面に設けた解除釦8を押圧することにより図示の如くカ
メラ前方に突出して撮影レンズ1を合焦位置に設定し、
またその前面を押圧して押し込むことにより撮影レンズ
部周囲のカメラ前面とほぼ同一平面をなす位置にまで格
納して自動的にロックされるようになっている。
面に設けた解除釦8を押圧することにより図示の如くカ
メラ前方に突出して撮影レンズ1を合焦位置に設定し、
またその前面を押圧して押し込むことにより撮影レンズ
部周囲のカメラ前面とほぼ同一平面をなす位置にまで格
納して自動的にロックされるようになっている。
【0015】以下図2ないし図5により前記沈胴部材7
の作動構造について説明する。
の作動構造について説明する。
【0016】図3,図4および図5は図2におけるそれ
ぞれAA,BBおよびCCによる各断面を示したもので
ある。
ぞれAA,BBおよびCCによる各断面を示したもので
ある。
【0017】カメラ未露光フィルムを収めるフィルム供
給室101と露光済フィルムを巻込むフィルム巻取室102を
形成したカメラ本体100と、カメラ本体100の前後に取付
られる前カバー110と後蓋120とから構成される。
給室101と露光済フィルムを巻込むフィルム巻取室102を
形成したカメラ本体100と、カメラ本体100の前後に取付
られる前カバー110と後蓋120とから構成される。
【0018】前記前カバー110はカメラ本体100に対し爪
の係合およびネジの締付けによって固定され、一方前記
後蓋120はカメラ本体100に対し上下一対の螺番用小突起
121を圧入係合して開閉可能に取付られるが、未露光フ
ィルムを装填したあと後蓋120はロック用小突起122の圧
入係合によりカメラ本体100に対し強固に係止されてカ
メラ本体100の内部を光密状態とする。
の係合およびネジの締付けによって固定され、一方前記
後蓋120はカメラ本体100に対し上下一対の螺番用小突起
121を圧入係合して開閉可能に取付られるが、未露光フ
ィルムを装填したあと後蓋120はロック用小突起122の圧
入係合によりカメラ本体100に対し強固に係止されてカ
メラ本体100の内部を光密状態とする。
【0019】前記フィルム供給室101或はフィルム巻取
室102の内部には従来の規格によるパトローネを用いる
ことはしないで、室内空間が必要長のフィルムを収める
に必要とする空間の大きさとしているので、カメラ本体
100の厚さHは26mm以下の厚さに限定することが可能と
なる。
室102の内部には従来の規格によるパトローネを用いる
ことはしないで、室内空間が必要長のフィルムを収める
に必要とする空間の大きさとしているので、カメラ本体
100の厚さHは26mm以下の厚さに限定することが可能と
なる。
【0020】前記沈胴部材7は前カバー110の開口から
突出する部分の形状が、前カバー110の開口とほぼ同じ
同形状の筒状となっており、左右の側部に合せて3個の
スライド筒7aを一体に備え、該スライド筒7aが前カ
バー110の背面に植設した3本のスライドピン111に嵌合
してスライドすることにより撮影レンズ1の光軸方向に
移動できるよう組込まれている。
突出する部分の形状が、前カバー110の開口とほぼ同じ
同形状の筒状となっており、左右の側部に合せて3個の
スライド筒7aを一体に備え、該スライド筒7aが前カ
バー110の背面に植設した3本のスライドピン111に嵌合
してスライドすることにより撮影レンズ1の光軸方向に
移動できるよう組込まれている。
【0021】さらに、前カバー110のカメラ本体100への
固定に際してカメラ本体100とそれぞれのスライド筒7
aとの間に付勢手段である圧縮バネ112が収められ該圧
縮バネ112の作用によって前記沈胴部材7が常にカメラ
の前方に突出するよう付勢されている。
固定に際してカメラ本体100とそれぞれのスライド筒7
aとの間に付勢手段である圧縮バネ112が収められ該圧
縮バネ112の作用によって前記沈胴部材7が常にカメラ
の前方に突出するよう付勢されている。
【0022】また前記沈胴部材7は撮影レンズ1の後方
に設けたスリット部7bに露光制御用部材として後述す
るシャッタ羽根と絞り板を収容しさらにその後方に遮光
枠7cを形成し、沈胴部材7が図3に示す突出した位置
において撮影レンズ1による被写体の画像がフィルム面
Fに正しく結像し、対物枠によるファインダ視野が構成
されると同時に遮光枠7cによって画面外に入る入射光
の乱反射が防止されるようなっている。
に設けたスリット部7bに露光制御用部材として後述す
るシャッタ羽根と絞り板を収容しさらにその後方に遮光
枠7cを形成し、沈胴部材7が図3に示す突出した位置
において撮影レンズ1による被写体の画像がフィルム面
Fに正しく結像し、対物枠によるファインダ視野が構成
されると同時に遮光枠7cによって画面外に入る入射光
の乱反射が防止されるようなっている。
【0023】さらに前記沈胴部材7は圧縮バネ112の付
勢に抗してその前面を押圧することによりカメラ内部に
格納され、その位置(第1位置)において図4に示す如
く後端の係止部7Dが前記解除釦8が一体とする弾性状
の係止爪8aに係合して固定されいわゆる沈胴状態とさ
れる。
勢に抗してその前面を押圧することによりカメラ内部に
格納され、その位置(第1位置)において図4に示す如
く後端の係止部7Dが前記解除釦8が一体とする弾性状
の係止爪8aに係合して固定されいわゆる沈胴状態とさ
れる。
【0024】前記沈胴部材7がカメラ前方に突出してい
る状態すなわち撮影レンズ1が合焦位置(第2位置)に
ある場合には図5(a)に示す如く沈胴部材7の枠体が
シャッタ釦3の下部より退避してシャッタ釦3の押圧に
よる撮影を可能とし、一方沈胴位置にある場合には図5
(b)に示す如く沈胴部材7の枠体がシャッタ釦3の下
部に移動してその押圧を阻止し撮影を禁止するようにも
なっている。
る状態すなわち撮影レンズ1が合焦位置(第2位置)に
ある場合には図5(a)に示す如く沈胴部材7の枠体が
シャッタ釦3の下部より退避してシャッタ釦3の押圧に
よる撮影を可能とし、一方沈胴位置にある場合には図5
(b)に示す如く沈胴部材7の枠体がシャッタ釦3の下
部に移動してその押圧を阻止し撮影を禁止するようにも
なっている。
【0025】なお、沈胴位置にある沈胴部材7の係止の
解除は、解除釦8を押圧し前記係止爪8aを支持軸8b
を支点として反時計方向に回動退避させることによって
行われる。ここで実施例のカメラは図1において、縦60
mm、横110mmである。
解除は、解除釦8を押圧し前記係止爪8aを支持軸8b
を支点として反時計方向に回動退避させることによって
行われる。ここで実施例のカメラは図1において、縦60
mm、横110mmである。
【0026】本発明の薄型カメラは、撮影レンズ部周囲
のカメラ本体の厚みHが26mm以下24mm以上で、ポケット
に入れて携帯することが可能でありかつ沈胴部材7の撮
影時の突出量Dはカメラ本体の厚さHの(0.6〜0.9)倍程
度、具体的にはH=24mmとして14.4〜21.6mmである14〜
15mmと同等以上となる。従って、撮影時に撮影レンズ部
がカメラの前方に突出した位置に置かれた際に、沈胴部
材7の側面が前カバー111に対してほぼ垂直な面となって
いるので、カメラを把持した手の指先が撮影レ ンズに近
づいても沈胴部材の側面に当たり撮影レンズ1の前面に
まで及ぶおそれがなく、指が突出した鏡胴上にのってし
まうことも避けられ、ユーザは安心してケリ(ケラレ)
のない写真を撮影することが出来る。
のカメラ本体の厚みHが26mm以下24mm以上で、ポケット
に入れて携帯することが可能でありかつ沈胴部材7の撮
影時の突出量Dはカメラ本体の厚さHの(0.6〜0.9)倍程
度、具体的にはH=24mmとして14.4〜21.6mmである14〜
15mmと同等以上となる。従って、撮影時に撮影レンズ部
がカメラの前方に突出した位置に置かれた際に、沈胴部
材7の側面が前カバー111に対してほぼ垂直な面となって
いるので、カメラを把持した手の指先が撮影レ ンズに近
づいても沈胴部材の側面に当たり撮影レンズ1の前面に
まで及ぶおそれがなく、指が突出した鏡胴上にのってし
まうことも避けられ、ユーザは安心してケリ(ケラレ)
のない写真を撮影することが出来る。
【0027】なお、突出量Dがカメラ本体の厚さHの
0.6倍よりも小さくなると厚さHが24mmの場合、突出
量Dが上述した指の幅よりも小さくなり、指が鏡胴上に
のりやすいくなる。逆にHの0.9倍よりも大きくなる
と沈胴部材7を支持する部分が小さくなり、沈胴部材7を
ガイドするのが困難になる。沈胴の形式としては本実施
例に示したように圧縮バネ112の反発力を利用してその
付勢力により沈胴部材7を突出させる形式の他、ラック
とピニオンの組合せによりスライドさせる形式、あるい
はカメラ前面に前蓋を設け前蓋を開閉することによって
リンク機構を介して沈胴部材7を前後に平行移動させる
等の形式をとることも出来る。
0.6倍よりも小さくなると厚さHが24mmの場合、突出
量Dが上述した指の幅よりも小さくなり、指が鏡胴上に
のりやすいくなる。逆にHの0.9倍よりも大きくなる
と沈胴部材7を支持する部分が小さくなり、沈胴部材7を
ガイドするのが困難になる。沈胴の形式としては本実施
例に示したように圧縮バネ112の反発力を利用してその
付勢力により沈胴部材7を突出させる形式の他、ラック
とピニオンの組合せによりスライドさせる形式、あるい
はカメラ前面に前蓋を設け前蓋を開閉することによって
リンク機構を介して沈胴部材7を前後に平行移動させる
等の形式をとることも出来る。
【0028】図6は前記カメラに内蔵されるフィルム巻
上げシャッタならびにそれに関連するフィルムカウンタ
の各作動構造を示したものである。
上げシャッタならびにそれに関連するフィルムカウンタ
の各作動構造を示したものである。
【0029】前記の各作動構造を図6(a)に、またそ
の矢視DDの要部を図(b)に示す。
の矢視DDの要部を図(b)に示す。
【0030】図において10は回動自在にカメラ本体に支
持された指数盤で、その外周は表示する画面数に相当す
る歯数をもった歯車部10Aとされている。
持された指数盤で、その外周は表示する画面数に相当す
る歯数をもった歯車部10Aとされている。
【0031】11は装填したフィルムのパーホレーション
に噛合するスプロケット歯車、12は前記スプロケット歯
車11と同軸一体の駆動部材である。
に噛合するスプロケット歯車、12は前記スプロケット歯
車11と同軸一体の駆動部材である。
【0032】前記駆動部材12は上部から順に前記指数盤
10の歯車10Aに噛合する送りピン12Aと、切欠12Bさら
にカム12Cを形成していて、フィルムの巻上に伴う前記
スプロケット歯車11の回動により反時計方向に回転して
その一回転毎に前記指数盤10を1歯分だけ時計方向に送
る。
10の歯車10Aに噛合する送りピン12Aと、切欠12Bさら
にカム12Cを形成していて、フィルムの巻上に伴う前記
スプロケット歯車11の回動により反時計方向に回転して
その一回転毎に前記指数盤10を1歯分だけ時計方向に送
る。
【0033】一方、13は軸13Aにより回動ならびに上下
動可能に支持された作動部材で、該作動部材13は前記駆
動部材12の切欠12Bに係合する突起13Bと、前記巻上ノ
ブ4下面のラチェット面4Aに係合する爪部13Cを備え
ている。
動可能に支持された作動部材で、該作動部材13は前記駆
動部材12の切欠12Bに係合する突起13Bと、前記巻上ノ
ブ4下面のラチェット面4Aに係合する爪部13Cを備え
ている。
【0034】前記作動部材13は、圧縮バネの機能を兼ね
る捩りバネ14により常時軸13Aを支点として反時計方向
に付勢されているが、一体に設けた立下がり部15とその
段部16が共にカメラ本体のストッパ17に係止されて停止
している。
る捩りバネ14により常時軸13Aを支点として反時計方向
に付勢されているが、一体に設けた立下がり部15とその
段部16が共にカメラ本体のストッパ17に係止されて停止
している。
【0035】その状態で前記作動部材13は前記突起13B
を前記駆動部材12の切欠12Bに係合し、また前記爪部13
Cを前記巻上ノブ4のラチェット面4Aに係合してフィ
ルムの巻上を阻止している。
を前記駆動部材12の切欠12Bに係合し、また前記爪部13
Cを前記巻上ノブ4のラチェット面4Aに係合してフィ
ルムの巻上を阻止している。
【0036】前述の状態から前記シャッタ釦3の押圧に
より、先ず作動部材13が捩りバネ14に抗して下降してそ
の立下がり部15が破線をもって示す位置15Aに移動する
と前記突起13Bが切欠12Bとの係合より外れるので作動
部材13が反時計方向に回動し、その立下がり部15が位置
15Bに移動する。
より、先ず作動部材13が捩りバネ14に抗して下降してそ
の立下がり部15が破線をもって示す位置15Aに移動する
と前記突起13Bが切欠12Bとの係合より外れるので作動
部材13が反時計方向に回動し、その立下がり部15が位置
15Bに移動する。
【0037】前記立下がり部15の位置15Aから位置15B
への移動の間に、該立下がり部15は引張バネ18の付勢に
よって撮影レンズ1のアパーチュア1Aを閉じているシ
ャッタ羽根19をガイドピン20を支点として反時計方向に
回動、往復させて、露光を行う。
への移動の間に、該立下がり部15は引張バネ18の付勢に
よって撮影レンズ1のアパーチュア1Aを閉じているシ
ャッタ羽根19をガイドピン20を支点として反時計方向に
回動、往復させて、露光を行う。
【0038】一方では前記作動部材13の下降に伴い前記
爪部13Cによる係止を解除されるので巻上ノブ4の回転
が可能となり、フィルムの移動によって前記スプロケッ
ト歯車11が回転を始めて指数窓5に表示される指数を1
画面部だけ減算し同時に前記カム12Cが前記突起13Bを
押し上げて作動部材13を時計方向に回動する。
爪部13Cによる係止を解除されるので巻上ノブ4の回転
が可能となり、フィルムの移動によって前記スプロケッ
ト歯車11が回転を始めて指数窓5に表示される指数を1
画面部だけ減算し同時に前記カム12Cが前記突起13Bを
押し上げて作動部材13を時計方向に回動する。
【0039】前記作動部材13の時計方向への回動に伴っ
てその立下がり部15が前記の位置15Bより位置15Aに復
帰する際前記シャッタ羽根19は制限壁21を支点とし、長
穴19Aをカイドピン20に摺動させて時計方向に回動退避
した前記アパーチュア1Aを閉じたまま前記立下がり部
15を再び前記ストッパ17に係合させ前記スプロケット歯
車11と前記巻上ノブ4の各回転を再びロックしてフィル
ム巻上完了の状態とする。
てその立下がり部15が前記の位置15Bより位置15Aに復
帰する際前記シャッタ羽根19は制限壁21を支点とし、長
穴19Aをカイドピン20に摺動させて時計方向に回動退避
した前記アパーチュア1Aを閉じたまま前記立下がり部
15を再び前記ストッパ17に係合させ前記スプロケット歯
車11と前記巻上ノブ4の各回転を再びロックしてフィル
ム巻上完了の状態とする。
【0040】前記アパーチュア1Aはシャッタ羽根19を
共に前記沈胴部材7のスリット部7bに収容される絞り
板30に開口されている。
共に前記沈胴部材7のスリット部7bに収容される絞り
板30に開口されている。
【0041】すなわち前記絞り板30は支持軸31を支点と
して捩りバネ32により時計方向に付勢された状態で組込
まれ、図1に示したカメラ前面のストロボ充電スイッチ
6Aに従動する切換レバー33に当接されている。ストロ
ボ発光器6を使用しない撮影で従って前記のストロボ充
電スイッチ6AがOFFの状態にある場合には前記の切
換レバー33は図示の位置を占めていて、それにより前記
アパーチュア1Aが撮影レンズ1の光軸上に位置して小
絞りの開口径を形成する。
して捩りバネ32により時計方向に付勢された状態で組込
まれ、図1に示したカメラ前面のストロボ充電スイッチ
6Aに従動する切換レバー33に当接されている。ストロ
ボ発光器6を使用しない撮影で従って前記のストロボ充
電スイッチ6AがOFFの状態にある場合には前記の切
換レバー33は図示の位置を占めていて、それにより前記
アパーチュア1Aが撮影レンズ1の光軸上に位置して小
絞りの開口径を形成する。
【0042】一方、ストロボ充電スイッチ6AがONの
状態にさわると切換レバー33は図示位置より垂直に上昇
して退避し前記絞り板30を時計方向へと回動させる。従
ってて前記アパーチュア1Aが撮影レンズ1の光軸上よ
り移動退避し、撮影レンズ1固有のアパーチュア1Bに
よって開放絞りの開口径が形成される。
状態にさわると切換レバー33は図示位置より垂直に上昇
して退避し前記絞り板30を時計方向へと回動させる。従
ってて前記アパーチュア1Aが撮影レンズ1の光軸上よ
り移動退避し、撮影レンズ1固有のアパーチュア1Bに
よって開放絞りの開口径が形成される。
【0043】前記のシャッタ羽根19および絞り板30は共
に前記沈胴部材7に組込まれ従って撮影レンズ1に対し
近接して配置することが出来るので露光効率が高くまた
周辺光量の低下も小さい高品位のカラー写真を撮影する
ことが出来る。
に前記沈胴部材7に組込まれ従って撮影レンズ1に対し
近接して配置することが出来るので露光効率が高くまた
周辺光量の低下も小さい高品位のカラー写真を撮影する
ことが出来る。
【0044】なお、シャッタ羽根19および絞り板30は、
沈胴部材7のカメラ内への格納に伴い前述した各作動機
構によって作動される位置より後退し、また沈胴部材7
の突出によって図示の如く作動を受ける位置に設定され
る。
沈胴部材7のカメラ内への格納に伴い前述した各作動機
構によって作動される位置より後退し、また沈胴部材7
の突出によって図示の如く作動を受ける位置に設定され
る。
【0045】以上、薄型としたフィルム一体型カメラに
ついて説明したが、本発明の薄型カメラはフィルム一体
型カメラに限定されるものではなく、一般の携帯用35mm
カメラにも適用されるものである。
ついて説明したが、本発明の薄型カメラはフィルム一体
型カメラに限定されるものではなく、一般の携帯用35mm
カメラにも適用されるものである。
【0046】
【発明の効果】本発明により、薄型のカメラとしても撮
影時にはユーザーの指が沈胴部材に乗り上げることが防
止でき、その結果不馴れなユーザによっても指先によっ
て画面を遮ぎる等のミスをおかすおそれがなく安心して
撮影の出来る薄型カメラが提供されることとなった。
影時にはユーザーの指が沈胴部材に乗り上げることが防
止でき、その結果不馴れなユーザによっても指先によっ
て画面を遮ぎる等のミスをおかすおそれがなく安心して
撮影の出来る薄型カメラが提供されることとなった。
【図1】本発明による薄型カメラの外観斜視図である。
【図2】前記カメラの正面図である。
【図3】前記カメラの縦断面図である。
【図4】前記カメラの要部断面図である
【図5】前記カメラの横断面図である。
【図6】前記カメラの作動機構を示す要部図である。
1 撮影レンズ 1A,1B アパーチュア 2 ファインダ 3 シャッタ釦 4 巻上ノブ 5 指数窓 6 ストロボ発光器 6A 充電スイッチ 7 沈胴部材 7a スライド筒 7b スリット部 7c 遮光枠 7D 係止部 8 解除釦 8a 係止爪 10 指数盤 11 スプロケット歯車 12 駆動部材 13 作動部材 15 立下がり部 17 ストッパ 19 シャッタ羽根 30 絞り板 33 切換レバー H カメラ本体の厚さ D 沈胴部材の突出量
フロントページの続き 合議体 審判長 高橋 美実 審判官 綿貫 章 審判官 柏崎 正男 (56)参考文献 特開 平3−135534(JP,A) 実開 昭63−118029(JP,U) 実開 昭63−187131(JP,U)
Claims (1)
- 【請求項1】 予め未露光フィルムを撮影可能な状態に
装填した撮影レンズ部周囲のカメラ本体の撮影レンズ光
軸方向厚さが26mm以下24mm以上のフィルム一体型カメラ
であって、カメラ本体前面に形成された開口内に、前面
が前記撮影レンズ部周囲のカメラ本体前面とほぼ一致す
る収納位置である第1位置と前記開口から撮影レンズ光
軸方向に突出した第2位置との間を移動可能で、側面形
状が前記開口の形状と略同形状とした筒状の沈胴部材を
配置し、該沈胴部材に撮影レンズを装着するとともに、
前記沈胴部材の第1位置から第2位置への移動量を前記
カメラ本体の撮影レンズ光軸方向厚さの0.6〜0.9
倍としたことを特徴とするフィルム一体型カメラ。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16577291A JP3180159B2 (ja) | 1991-07-05 | 1991-07-05 | フィルム一体型カメラ |
DE19924221992 DE4221992A1 (de) | 1991-07-05 | 1992-07-04 | Flache kamera |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16577291A JP3180159B2 (ja) | 1991-07-05 | 1991-07-05 | フィルム一体型カメラ |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11230631A Division JP2000047351A (ja) | 1999-08-17 | 1999-08-17 | フィルム一体型カメラ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0511330A JPH0511330A (ja) | 1993-01-22 |
JP3180159B2 true JP3180159B2 (ja) | 2001-06-25 |
Family
ID=15818747
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16577291A Expired - Fee Related JP3180159B2 (ja) | 1991-07-05 | 1991-07-05 | フィルム一体型カメラ |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3180159B2 (ja) |
DE (1) | DE4221992A1 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7001500B2 (ja) | 2018-03-07 | 2022-01-19 | テーブルマーク株式会社 | 球状焼成食品の製造方法及び球状焼成食品製造装置 |
-
1991
- 1991-07-05 JP JP16577291A patent/JP3180159B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1992
- 1992-07-04 DE DE19924221992 patent/DE4221992A1/de not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7001500B2 (ja) | 2018-03-07 | 2022-01-19 | テーブルマーク株式会社 | 球状焼成食品の製造方法及び球状焼成食品製造装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
DE4221992A1 (de) | 1993-01-07 |
JPH0511330A (ja) | 1993-01-22 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
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R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |