JP3179747B2 - 可変遅延器 - Google Patents

可変遅延器

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JP3179747B2 JP32835897A JP32835897A JP3179747B2 JP 3179747 B2 JP3179747 B2 JP 3179747B2 JP 32835897 A JP32835897 A JP 32835897A JP 32835897 A JP32835897 A JP 32835897A JP 3179747 B2 JP3179747 B2 JP 3179747B2
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  • Waveguide Switches, Polarizers, And Phase Shifters (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、伝送ラインの導体
の長さを可変することにより、伝送ラインの電気長を変
化させ、信号の位相を可変し信号を遅延させる可変遅延
器に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は、従来の可変遅延器を示す平面
図、図6は同裏面図、図7は図5のB−B線拡大断面図
である。この可変遅延器40は、入出力コネクタ41,
42と、この入出力コネクタ41,42に接続された固
定の伝送ライン43と、この固定の伝送ライン43に対
し摺動自在な可動の伝送ライン44により構成され、伝
送ライン43,44は、パイプ形状で互いが嵌まり込み
電気的に接続されている。
【0003】伝送ライン44の端部はプラスチック等絶
縁物の保持体46に固定されており、この保持体46は
駆動手段47により伝送ライン44を軸方向に移動させ
る。駆動手段47は、装置裏面側に伝送ライン43,4
4の軸方向と平行にネジ52と、スライド軸53を配置
し、これら間に移動ブロック54を跨いで配置させてい
る。この移動ブロック54は、長溝55を介して保持体
46に連結されており、ネジ52に螺合するネジ溝52
aとスライド軸53に挿通される挿通溝53aが形成さ
れている。ケース50の一側部にはネジ52の端部にカ
ップリングを介して駆動モータ57が連結されている。
【0004】したがって、駆動モータ57によりネジ5
2を回転させて保持体46を介し可動の伝送ライン44
がスライドする。伝送ライン44の移動により、伝送ラ
イン43,44の全体の長さを可変でき、これにより入
出力コネクタ41,42間の電気長が変化し、位相や遅
延量を連続可変することができる。これら伝送ライン4
3、44は、導電性のケース50内に密閉された空間5
0a内にこの空間50aの壁に対し一定な間隔を隔てて
配置されるもので、ケース50が外部導体で伝送ライン
43,44が中心導体をなす高周波の同軸伝送路を形成
している。上記図面に示した可変遅延器40では、伝送
ライン43,44の本数が複数組設けられ、板状の伝送
ライン48で連結されてより電気長の可変範囲を大きく
した構成となっている。尚、伝送ライン43,44の軸
径の変化に対応しこれら両伝送ライン43,44との間
隔を一定にするため、空間50aの壁には段差部(図示
せず)が設けられる。
【0005】上記のような構成の可変遅延器は、BER
TS (Bit Error Rate Test Set)装置等に適用され、デ
ジタル信号の伝送確率(誤り率)を測定する上で、電気
長(例えば位相等)を連続的に可変させるために用いら
れる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】固定の伝送ライン43
と可動の伝送ライン44の端部でこれらが結合する摺動
部分は、軸寸法及び互いの平行度を精密に取らねば摺動
部分の摩擦が増大し、移動が重くなるとともに、装置の
寿命を短くすることになる。しかしながら、ケース50
に環境温度変化等で反りが生じると、伝送ライン43,
44との間の配置状態が変化してインピーダンス等電気
特性が変化するとともに、保持部46がスライドしにく
くなり、所望する電気長を高速かつ高精度に得ることが
できなくなる。従来は、このケース50の肉圧を厚く形
成して反り自体の発生を防止する構成であったが、その
分コスト高となるとともに装置が重量化し、また大型化
した。
【0007】さらに、駆動機構47は、ケース50の裏
面側で伝送ライン43,44の面に積層配置されるた
め、装置全体の高さが大きくなった。また、駆動モータ
57がケース50の側部から突出するため、小型化する
ことができなかった。また、このように駆動機構47と
伝送ライン43,44を積層構造にすると、駆動機構4
7のネジ52と、伝送ライン43,44の軸との平行度
が取りにくく、製造に手間がかかるとともに、伝送ライ
ン43,44の摺動部分に摩擦が生じやすい問題があっ
た。さらに、ケース50に反りが生じると、駆動機構4
7のネジ52とケース50(伝送ライン43,44)と
の平行度が狂い、伝送ライン43,44の摺動が重くな
る問題が生じた。
【0008】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたものであり、装置全体を小型化でき、また、ケース
に反りが生じても所望する電気長を高速かつ高精度に得
られ、高寿命な可変遅延器を提供することを目的として
いる。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の可変遅延器は、請求項1記載のように、電
気信号が伝送する電気長を可変する可変遅延器におい
て、軸構造を有し中心導体を形成する固定の固定中心導
体(2)と、前記固定中心導体に軸接続され軸方向に可
動自在な可動中心導体(3)と、前記可動中心導体を固
定保持する保持体(7)と、前記固定中心導体、可動中
心導体、及び前記保持体を収容するとともに前記固定及
び可動中心導体の外部導体として、それらと一体に伝送
ラインを形成するケース(1)と、前記ケースの側面で
前記固定及び可動中心導体の軸方向に平行配置されたネ
ジ(10a)と、前記ネジに螺合するナットを備え、ネ
ジの回転で軸方向に移動自在なスライドブロック(10
b)と、前記ネジを回転駆動する駆動モータ(13)
と、薄板状に形成され前記保持体と前記スライドブロッ
クを連結固定し、前記軸方向と直交する方向に可撓性を
有する連結板(12)と、を具備したことを特徴として
いる。
【0010】また、請求項2記載の発明は、電気信号が
伝送する電気長を可変する可変遅延器において、軸構造
を有し中心導体を形成する少なくとも2つの平行して配
置された固定の固定中心導体(2)と、前記2つの固定
中心導体に各々軸接続され軸方向に可動自在な2つの可
動中心導体(3)と、前記2つの可動中心導体を電気的
に接続する板状導体(5a)と、前記板状導体により電
気的に接続された前記2つの可動中心導体を固定保持す
る保持体(7)と、前記固定中心導体、可動中心導体、
及び前記保持体を収容するとともに前記固定及び可動中
心導体に対する外部導体として一体に伝送ラインを形成
するケース(1)と、前記ケースの外側面で各々平行に
配置された2つの前記固定及び可動中心導体の並び方向
に配置され、かつ固定及び可動中心導体の軸方向に平行
配置されたネジ(10a)と、前記ネジに螺合するナッ
トを備え、ネジの回転で軸方向に移動自在なスライドブ
ロック(10b)と、前記ネジを回転駆動する駆動モー
タ(13)と、薄板状に形成され前記保持体と前記スラ
イドブロックを前記ケースの側面を越えて連結固定し、
前記軸方向と直交する方向に可撓性を有する連結板(1
2)と、を具備したことを特徴としている。
【0011】また、請求項3記載のように、前記固定中
心導体(2)、可動中心導体(3)、及び保持体(7)
を有するケースを2つ備え、前記ネジ(10b)の軸を
挟んだ位置にそれぞれ(1a,1b)配置され、前記ケ
ース内部に収容された各保持体(7,7)は、前記連結
板(12)を介してそれぞれ前記スライドブロック(1
0b)に連結固定された構成としてもよい。
【0012】また、請求項4記載のように、前記保持体
(7)には、前記ケース(1)内壁面と接する部分に前
記軸方向に沿って連続する突出部(7b)が突出形成さ
れた構成としてもよい。
【0013】上記構成によれば、駆動モータ13を駆動
することにより、保持体7が移動し、可動中心導体3を
移動させる。これにより、固定中心導体2と、可動中心
導体3が形成する伝送ラインの電気長が可変され、位相
や遅延量を連続的に可変させることができる。ケース1
が温度変化等で反った場合には、ネジ10aと中心導体
2,3との平行度がくずれるが、連結板12がこの反り
に応じて撓むため、可動中心導体3は容易に移動するこ
とができる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の可変遅延器を示
す平面図、図2は同裏面図、図3は図1のA−A線拡大
断面図である。ケース1は、軽量化のためアルミニウム
でなり、密閉された内部に中心導体2,3を有しこの中
心導体2,3を外部から電磁的に遮蔽し、かつ、各中心
導体2,3の外部導体として作用するために設けられて
いる。尚、本装置では数GHz〜10GHz程度の高周
波信号が入出力される。次に、ケース1の収容部1a側
の内部構成について説明する。
【0015】このケース1の一端には、入出力用のコネ
クタ4a,4bが設けられている。この入出力用コネク
タ4a,4bには、パイプ型の固定中心導体2が各々固
定されている。この固定中心導体2の内部には、軸形の
可動中心導体3の一端が嵌挿されている。可動中心導体
3の他端同士間には、所定厚さの板状導体5aが連設さ
れている。可動中心導体3は、この板状導体5aにより
電気的に導通されている。これら固定中心導体2と可動
中心導体3は外部導体であるケース1内部に収容され、
一体に伝送ラインを形成している。そして、図示の如
く、入出力コネクタ4a,4b間には、複数本(図示の
例では4組8本)の固定中心導体2と可動中心導体3が
設けられて所定長の伝送ラインが形成されている。尚、
コネクタ4a,4bに接続されていない固定中心導体2
同士は板状導体5bで連結接続されている。また、伝送
ラインは平行に2組以上設けることにより保持体7部分
で折り返され、保持体7の移動で電気長が可変され、固
定のコネクタ4a,4bに導出できる。装置には、図示
のように上記収容部1aの構成と同様の構成による収容
部1bが設けられている。
【0016】可動中心導体3の一端部は保持体7に固定
され、この保持体7は駆動部8により伝送ラインの軸方
向に移動自在である。駆動部8は、収容部1aと収容部
1bとの間に挟まれる形で設けられる。即ち、収容部1
a,1bの平面(固定及び可動の中心導体2,3の配置
面)とほぼ平行な面位置置に駆動部8が設けられてい
る。これにより、装置全体の高さが薄くなり、全体体積
も小型化(0.57リットル)されている。この駆動部
8は、高精度のネジ機構10と、駆動モータ13で構成
されており、ユニット化された塊状の収容部1a,1b
に連設された連結枠9,9に固定配置されている。
【0017】ネジ機構10は、両端がケース1に回転自
在に軸支され,固定及び可動中心導体2,3の軸と平行
に設けられたネジ10aと、ネジ10aに平行に設けら
れ一端がケース1に軸支されたガイド軸10cと、ネジ
10aに螺合されるナットと、ガイド軸10cが挿通さ
れる貫通溝を有し、これらネジ10a及びガイド軸10
cで支持され、ネジ10aの回転で軸方向に移動自在な
スライドブロック10bで構成される。このネジ機構1
0はナットとネジをあわせ加工で形成したもので、回転
−移動特性が高精度で、かつバックラッシュを低減化
(1psec 以下の精度) されたものである。
【0018】スライドブロック10bは、連結板12を
介して保持体7に連結されている。ケース1には、保持
体7の中央部の移動方向に沿って長溝1dが開口形成さ
れており、保持体7には長溝1dから固定部7aが突出
形成されている。そして、連結板12の一端は保持体7
の固定部7aに固定され、他端はスライドブロック10
bに固定されている。これらの固定はネジなどが用いら
れる。尚、ケース1全体は図示しない筐体内に電磁的に
遮蔽された状態で収容される。
【0019】保持体7は、プラスチックで形成されたも
のであり、図3の断面図に示すように、長さ方向の両端
部及び中央部には、保持体7の移動方向に連続する突起
部7bがそれぞれ突出形成され、この突起部7bのみが
ケース1内の壁面に接する構成であり、対応して凹部7
cがケース1には接せず全体が凹凸形状となっている。
連結板12は薄い長板状の金属板でなり、面方向に湾曲
する可撓性を有している。これにより、連結板12の長
さ方向(保持体7の移動方向と直交する方向)の長さが
可変できる。
【0020】駆動モータ13は、カップリング13aを
介してネジ10aの一端部に連結され、このネジ10a
を回転駆動する。この駆動モータ13は、サーボモータ
であり図示しない制御部により駆動制御される。尚、図
示しないが、保持体7の移動量はポテンショメータ等の
位置センサで検出され、駆動モータ13はフィードバッ
ク制御されている。そして、制御部は、操作などで入力
された電気長(例えば位相変化量や、遅延量)に対応し
て駆動モータ13を正転あるいは逆転制御して保持体7
を移動させ、固定中心導体2に対して可動中心導体3を
移動させる。
【0021】上記構成による動作を説明すると、駆動部
8の駆動モータ13を駆動することにより、保持体7が
移動し、可動中心導体3を移動させる。これにより、固
定中心導体2と、可動中心導体3が形成する伝送ライン
の電気長を可変することができ、入出力コネクタ4a,
4bからは、対応して位相を可変したり、遅延量を可変
させることができる。そして、この可動中心導体3は、
駆動部8により軸方向に連続的に移動自在であるため、
対応して電気長もこの移動量に基づき連続的に変化させ
ることができる。
【0022】環境温度が変化すると、ケース1(収容部
1a,1bそれぞれ)は、特に長さ方向(中心導体2,
3の軸方向)に撓む。特に、本発明のケース1は、従来
のケースに対し厚さを薄くし(従来30mmに対し本発
明のケース1は15mm)、軽量化を図ったものであ
り、従来のケースよりも撓みが発生しやすい。
【0023】そして、ケース1が長さ方向に反って駆動
部8のネジ10aと平行度が狂った場合であっても、保
持体7はこの長さ方向に容易に移動することができる。
即ち、駆動部8に対してケース1が長さ方向に反って
も、連結板12がこの反りに対応して撓み、保持体7と
スライドブロック10bとの間の距離の変化を吸収でき
るため、駆動部8とケース1で互いの動作を干渉し合う
ことがなく、保持体7を長さ方向に移動させることがで
きるようになる。また、ケース1が幅方向に反った場合
であっても、同様に連結板12がこの反りに対応して撓
むため、保持体7を長さ方向に容易に移動させることが
できる。また、この幅方向への反りに対しては、保持体
7が上下3点づつ(両端部及び中央部)に設けられた突
出部7bのみの少ない接触面積でケース1内部の壁面に
接する構成のため、ケース1が反っても保持体7の移動
を妨げることがない。また、連結板12は、捩じれの方
向に対してもある程度の柔軟性を有しているため、ケー
ス1全体がネジ10aに対して捩じれる形となっても、
対応して連結板12が撓み保持体7とスライドブロック
10bとを連結状態にでき、かつ、保持体7、スライド
ブロック10bそれぞれの移動を互いに干渉させない作
用が得られる。
【0024】このことから、ケース1に反りが発生した
ときのみならず、製造時におけるケース1とネジ機構1
0との軸合わせ(平行度)の作業も容易化できることと
なる。尚、ユニット化された塊状の収容部1a,1bに
対しネジ10aは、単に収容部1a,1b間に連結枠9
で軸支された構成であって、収容部1a,1bとネジ1
0aの平行度は製造時に高精度な組立精度を要求するも
のではなく、従来に比して荒い精度で組み立てることが
できる。また、駆動部8がケース1の反りの状態にかか
わらず、ネジ10bを回転でき、保持体7を高速移動さ
せることができるため、往復2秒の高速移動と、移動1
00万回の寿命が得られている。
【0025】上記可変遅延器は、2つの収容部1a,1
bでユニット化されそれぞれ入出力コネクタ4a,4b
を有するが、収容部1aの出力コネクタ4bと収容部1
bの入力コネクタ4bとを接続ライン15で接続するこ
とにより、伝送ラインの電気長及び可変量を2倍に増大
させることができる。
【0026】図4は、上記可変遅延器の適用例を示す図
である。図4(a)は、誤り率測定装置に適用した例で
あり、パルスパターンを発生する発生器20のクロック
出力に上記可変遅延器を挿入接続する。これにより、ク
ロックの位相を連続的に可変してデータの誤り率を測定
する。図4(b)は、誤り検出器に適用した例であり、
誤り検出回路21のクロック入力に上記可変遅延器を挿
入接続する。これにより、データを所望の誤り率で受信
する場合、その誤り率となるように上記可変遅延器でク
ロックの遅延量を連続可変させる。また、この他の適用
装置いずれにおいても、上記可変遅延器は、高さが薄く
不要な突出がなく小型化された構成であるため、ユニッ
ト等高実装効率が要求されている適用装置において、筐
体内のプリント基板間などの狭い隙間に上記可変遅延器
を実装することができるようになる。
【0027】上記実施の形態では、ケース1を2つのユ
ニット、即ち収容部1a,1bで構成し、各収容部1
a,1bにそれぞれ固定及び可動の中心導体2,3を4
組づつ設ける構成としたが、この組数は増減させてもよ
い。また、本発明の連続可変器は、最小限では、駆動部
8と一方の収容部1aで構成することができ、この場合
でも上記ケース1の反りの影響を受けずに上記記載の作
用効果で電気長を連続可変させることができるようにな
る。尚、上述したように、一対の収容部1a,1b間に
駆動部8を設ける構成によればネジ機構10のネジ10
aに対し対称位置に収容部1a,1bが配置されるた
め、バックラッシュ精度を高精度に維持できるようにな
る。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、ケースの側面に伝送ラ
インの軸方向に平行となるようネジ機構を配置し、可動
中心導体の保持体とネジ機構のスライドブロックを可撓
性を有する連結板で連結した構成であるため、ケースに
反りが生じても保持体が摺動抵抗なく容易に移動するこ
とができる。これにより、装置を高寿命化でき、また、
全体の高さを薄く小型化でき適用装置での専有スペース
を取らない。また、連結板が撓む構成により、ケースに
反りが生じてもネジ機構の回転動作と保持体の移動動作
を互いに干渉させないため、所望する電気長を高速かつ
高精度に得ることができる。さらに、ケースが反ること
を前提としてケースの肉圧を薄く形成することもでき、
軽量化と低コスト化を図ることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の可変遅延器の実施の形態を示す平面
図。
【図2】同裏面図。
【図3】図1のA−A線拡大断面図。
【図4】本発明の可変遅延器の適用装置を示す図。
【図5】従来の可変遅延器を示す平面図。
【図6】同裏面図。
【図7】図5のB−B線断面図。
【符号の説明】
1…ケース、1a,1b…収容部、1d…長溝、2…固
定中心導体、3…可動中心導体、4a,4b…入出力コ
ネクタ、5a,5b…板状導体、7…保持体、7a…突
出部、8…駆動部、10…ネジ機構、10a…ネジ、1
0b…スライドブロック、10c…ガイド軸、12…連
結板、13…駆動モータ。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気信号が伝送する電気長を可変する可
    変遅延器において、 軸構造を有し中心導体を形成する固定の固定中心導体
    (2)と、 前記固定中心導体に軸接続され軸方向に可動自在な可動
    中心導体(3)と、 前記可動中心導体を固定保持する保持体(7)と、 前記固定中心導体、可動中心導体、及び前記保持体を収
    容するとともに前記固定及び可動中心導体の外部導体と
    して、それらと一体に伝送ラインを形成するケース
    (1)と、 前記ケースの側面で前記固定及び可動中心導体の軸方向
    に平行配置されたネジ(10a)と、 前記ネジに螺合するナットを備え、ネジの回転で軸方向
    に移動自在なスライドブロック(10b)と、 前記ネジを回転駆動する駆動モータ(13)と、 薄板状に形成され前記保持体と前記スライドブロックを
    連結固定し、前記軸方向と直交する方向に可撓性を有す
    る連結板(12)と、を具備したことを特徴とする可変
    遅延器。
  2. 【請求項2】 電気信号が伝送する電気長を可変する可
    変遅延器において、 軸構造を有し中心導体を形成する少なくとも2つの平行
    して配置された固定の固定中心導体(2)と、 前記2つの固定中心導体に各々軸接続され軸方向に可動
    自在な2つの可動中心導体(3)と、 前記2つの可動中心導体を電気的に接続する板状導体
    (5a)と、 前記板状導体により電気的に接続された前記2つの可動
    中心導体を固定保持する 保持体(7)と、 前記固定中心導体、可動中心導体、及び前記保持体を収
    容するとともに前記固定及び可動中心導体に対する外部
    導体として一体に伝送ラインを形成するケース(1)
    と、 前記ケースの外側面で各々平行に配置された2つの前記
    固定及び可動中心導体の並び方向に配置され、かつ固定
    及び可動中心導体の軸方向に平行配置されたネジ(10
    a)と、 前記ネジに螺合するナットを備え、ネジの回転で軸方向
    に移動自在なスライドブロック(10b)と、 前記ネジを回転駆動する駆動モータ(13)と、 薄板状に形成され前記保持体と前記スライドブロックを
    前記ケースの側面を越えて連結固定し、前記軸方向と直
    交する方向に可撓性を有する連結板(12)と、 を具備したことを特徴とする可変遅延器。
  3. 【請求項3】 前記固定中心導体(2)、可動中心導体
    (3)、及び保持体(7)を有するケースを2つ備え、
    前記ネジ(10b)の軸を挟んだ位置にそれぞれ(1
    a,1b)配置され、 前記ケース内部に収容された各保持体(7,7)は、前
    記連結板(12)を介してそれぞれ前記スライドブロッ
    ク(10b)に連結固定された請求項1又は2記載の可
    変遅延器。
  4. 【請求項4】 前記保持体(7)には、前記ケース
    (1)内壁面と接する部分に前記軸方向に沿って連続す
    る突出部(7b)が突出形成された請求項1,2又は3
    のいずれかに記載の可変遅延器。
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