JP3179634B2 - 形状測定機 - Google Patents

形状測定機

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聰一 門脇
幸蔵 梅田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、円弧作動するスタイラ
スをワークの表面に沿って移動させてワークの表面粗さ
等を測定する形状測定機に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の形状測定機は、スタイラスをワ
ーク表面に沿って摺接させながらスタイラスの上下方向
の変位を検出することで、スタイラス先端が描く軌跡形
状を表面形状として測定する。スタイラスが所定点を基
準として円弧作動する場合には、スタイラスの上下変位
量が大きいと、測定値として得られる摺接位置及び変位
量とスタイラス先端の実際の摺接位置及び変位量との間
に誤差が生じる。この誤差は通常、円弧歪と呼ばれ、ア
ナログ電子回路で構成された従来の形状測定機では、演
算回路を用いて円弧歪を補正するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の形状測定装置で検出値をディジタル値に変換
して後のデータ処理に供しようとする場合、次のような
問題がある。即ち、円弧歪はスタイラスの摺接方向に大
きく現れるので、演算回路を通して円弧歪を補正した後
の出力を一定時間間隔でサンプリングしても、測定値を
摺接方向に一定の間隔でサンプリングすることができな
い。
【0004】本発明はこのような問題点を解決するため
になされたもので、スタイラスの変位量のデータから円
弧歪を効率良く補正して一定ピッチの形状測定データを
求めることができる形状測定機を提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る形状測定機
は、円弧作動するスタイラスをワークの表面に沿って移
動させながら前記スタイラスの変位量のデータを所定間
隔でサンプリングして出力する測定手段と、前記スタイ
ラスが円弧作動することにより生ずる前記スタイラスの
円弧歪を前記測定手段から出力されるスタイラスの変位
量に基づいて補正する円弧歪補正手段と、この円弧歪補
正手段で円弧歪を補正した後の前記スタイラスの変位量
のサンプリングデータに所定の直線又は曲線を当てはめ
て定ピッチで再サンプリングする定ピッチ処理手段とを
備えたことを特徴とする。
【0006】また、本発明に係る形状測定機は、前記定
ピッチ処理手段で再サンプリングして求められた変位量
のデータに前記ワークの表面形状に沿った直線又は曲線
を当てはめ、前記再サンプリングして得られた変位量の
データから、前記当てはめた直線又は曲線の成分を除去
するトレンド除去手段を更に備えたことを特徴とする。
【0007】
【作用】本発明によれば、スタイラスの変位量のデータ
を所定間隔でサンプリングし、その変位量のデータから
スタイラスの円弧歪をディジタル的に消去する。円弧歪
を除去すると、補正後のデータはスタイラスの摺接方向
及び変位方向にずれるので、定ピッチ処理手段は、補正
後のデータに直線又は曲線を当てはめて定ピッチで再サ
ンプリングすることにより一定ピッチのデータに変換す
る。これにより、その後のデータ処理、例えばトレンド
曲線の除去等の処理が容易になる。
【0008】
【実施例】以下、添付の図面を参照してこの発明の実施
例に係る形状測定機について説明する。図1はこの実施
例の形状測定機の概略構成を示すブロック図である。こ
の測定機は、測定部1、円弧歪補正部2、定ピッチ処理
部3及びトレンド除去部4を備えて構成されている。
【0009】測定部1は、スタイラス5を先端に取り付
けたスタイラスアーム6を備えている。スタイラスアー
ム6は、スタイラス5の先端がワーク7の表面に沿って
摺接移動するように駆動装置8によって図中X軸方向に
駆動される。スタイラスアーム6のX軸方向の位置はリ
ニアエンコーダ9によって検出され、X軸方向の位置デ
ータxとして一定時間間隔で出力される。また、スタイ
ラスアーム6は、スタイラス5の先端の図中Z軸方向の
変位に従い、基端側の支点Pを中心として円弧作動す
る。このZ軸方向の変位量は、スタイラスアーム6と連
動する差動トランス10によって検出される。差動トラ
ンス10の出力は、同期検波回路11で同期検波され、
A/D変換器12によって一定時間間隔でサンプリング
され、ディジタル値の変位量データzに変換されて出力
される。
【0010】円弧補正部2は、測定部1から出力される
位置データx及び変位量データzを、変位量データzに
基づいて補正し、補正データx′,z′を出力する。定
ピッチ処理部3は、円弧補正部2からの補正データ
x′,z′から直線又は曲線の当てはめ処理を実行し、
得られた直線又は曲線を定ピッチで再サンプリングし
て、定ピッチの補正データz″を生成出力する。トレン
ド除去部4は、定ピッチ処理部3から出力される補正デ
ータz″からとレンジ曲線を除去して表面粗さのデータ
Δzを出力する。
【0011】次に、このように構成された形状測定装置
における円弧補正部2の処理について説明する。図2
は、スタイラス5の円弧歪について説明するための図で
ある。いま、スタイラス5の長さをH、スタイラスアー
ム6の支点Pからスタイラス5の基端までの長さをLと
すると、スタイラスアーム6がX軸に平行な状態から角
度θだけ傾いたときのX軸方向の誤差dx及びZ軸方向
の誤差dzは、下記数1のように表せる。
【0012】
【数1】dx=L(1− cosθ)−H sinθ dz=H(1− cosθ)
【0013】ここで、dxは、次のように変形すること
ができる。
【0014】
【数2】 dx=L{1−√(1− sin2 θ)}−H sinθ √(1− sin2 θ)=√(1− X)=f(X) とお
くと、f(X) ≒f(0)+{f′(0)/1!}X+{f″(0)/
2!}X2 f′(X)=(−1/2)(1−X)-1/2 f″(X)=(−1/4)(1−X)-3/2 f′(0)=−1/2 f″(0)=−1/4 ∴f(X)≒1−X/2−X2 /8 =1− sin2 θ/2− sin4 θ/8 ∴dx≒L{1−√(1− sin2 θ/2− sin4 θ/
8)}−H sinθ =L sin2 θ/2−L sin4 θ/8−H sinθ
【0015】ここで、 sinθ=z/Lであるから、数2
の1次の項までをとれば、dxは、下記数3のように表
すことができる。
【0016】
【数3】dx=z(z−2H)/2L
【0017】同様に、dzについても下記数4のように
表すことができる。
【0018】
【数4】dz=H{1−√(1− sin2 θ)} ≒H{1−(1− sin2 θ/2− sin4 θ/8)} =H sin2 θ/2−H sin4 θ/8 ∴dz=Hz2 /2L2
【0019】よって、円弧歪補正部2では、入力される
変位量データzに基づいて、下記数3,数4の演算を行
ってdx,dzを求め、続いて下記数5の演算を行って
円弧歪を補正した補正データx′,z′を出力する。
【0020】
【数5】x′=x+dx z′=z+dz
【0021】このように、dx,dzは、簡単なビット
シフトや加減乗除演算によって求めることができる。ま
た、これらの演算をROMテーブル等を用いて行うよう
にしてもよい。
【0022】円弧歪補正を行うと、図3の白丸で示すよ
うに、補正データx′,z′は、定ピッチとならないの
で、定ピッチ処理部3では、補正データx′,z′を直
線、2次曲線、3次曲線等で補間して、補間曲線に対し
て図中黒丸で示すような定ピッチの再サンプリングを施
す。補間曲線は、補間精度と計算時間との兼ね合いで最
適な方法を選択すればよい。
【0023】次に、トレンド除去部4について説明す
る。曲率を持ったワークの面の測定及び解析を行う場
合、パラメータ計算等の前処理としてワークのうねり成
分を取り除く必要がある。ワークの表面形状に適した曲
線をここでは、トレンド曲線と呼ぶが、トレンド除去部
4では、予め測定器のオペレータが選択したワーク形状
に適したトレンド曲線を補正データx″,z″から除去
し、残差のデータを表面粗さのデータΔzとして出力す
る。
【0024】トレンド曲線としては、直線、円、コーニ
ック曲線(楕円、放物線、双曲線)、n次多項式曲線等
が用いられるが、これらの曲線のパラメータは、補正デ
ータx″,z″から最小自乗法で求めることができる。
図4は、トレンド曲線として直線を当てはめる場合を示
す図である。曲線の方程式は、下記数6に示され、最小
自乗法によりa,bが求められる。この例は、平面のワ
ークに傾斜が存在する場合の誤差を取り除く場合に有効
である。
【0025】
【数6】z=ax+b
【0026】図5は、トレンド曲線として円又はコーニ
ック曲線を当てはめる場合を示す図である。ワークの形
状が正確な円形状である場合には、円を当てはめ、歪ん
だ円形状の場合には、コーニック曲線を当てはめるのが
望ましい。コーニック曲線の方程式は、下記数7に示さ
れ、最小自乗法によりk,r,平行移動量及び回転移動
量が求められる。この曲線を選択した場合、楕円、放物
線、双曲線のうち残差の総和が最小のもので補正したの
と等価となる。
【0027】
【数7】kx2 −2rx+z2 =0
【0028】図6は、トレンド曲線としてn次多項式曲
線を当てはめる場合を示す図である。曲線の方程式は、
下記数8に示され、最小自乗法により、an ,an-1
…,a1 ,a0 が求められる。
【0029】
【数8】 z=an n +an-1(n-1) +…+a1 x+a0
【0030】この、トレンド除去処理により、ワークの
断面形状の持つ輪郭成分を除去することができるので、
表面粗さの評価を正確に行うことができる。
【0031】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、ス
タイラスの変位量のデータを所定間隔でサンプリング
し、その変位量のデータからスタイラスの円弧歪を消去
したのち、定ピッチ処理を行うことで一定ピッチの正確
な変位量データを求めることができるので、表面粗さ等
の評価を正確に絵粉なうことができるという効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例に係る形状測定機の概略構成
を示すブロック図である。
【図2】 同測定機におけるスタイラスの円弧歪を説明
するための図である。
【図3】 同測定機における定ピッチ処理を説明するた
めの図である。
【図4】 同測定機のトレンド除去処理における直線補
正を説明するための図である。
【図5】 同測定機のトレンド除去処理における円又は
コーニック曲線補正を説明するための図である。
【図6】 同測定機のトレンド除去処理におけるn次多
項式曲線補正を説明するための図である。
【符号の説明】
1…測定部、2…円弧歪補正部、3…定ピッチ処理部、
4…トレンド除去部、5…スタイラス、6…スタイラス
アーム、7…ワーク、8…駆動装置、9…リニアエンコ
ーダ、10…差動トランス、11…同期検波回路、12
…A/D変換器。
フロントページの続き (72)発明者 小島 司 北海道札幌市北区北7条西1丁目1番2 号 SE山京ビル11階 株式会社システ ムテクノロジーインスティテュート内 (56)参考文献 特開 昭56−97819(JP,A) 特開 昭52−49859(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01B 21/00 - 21/32 G01B 5/00 - 5/30

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円弧作動するスタイラスをワークの表面
    に沿って移動させながら前記スタイラスの変位量のデー
    タを所定間隔でサンプリングして出力する測定手段と、 前記スタイラスが円弧作動することにより生ずる前記ス
    タイラスの円弧歪を前記測定手段から出力されるスタイ
    ラスの変位量に基づいて補正する円弧歪補正手段と、 この円弧歪補正手段で円弧歪を補正した後の前記スタイ
    ラスの変位量のサンプリングデータに所定の直線又は曲
    線を当てはめて定ピッチで再サンプリングする定ピッチ
    処理手段とを備えたことを特徴とする形状測定機。
  2. 【請求項2】 前記定ピッチ処理手段で再サンプリング
    して求められた変位量のデータに前記ワークの表面形状
    に沿った直線又は曲線を当てはめ、前記再サンプリング
    して得られた変位量のデータから、前記当てはめた直線
    又は曲線の成分を除去するトレンド除去手段を更に備え
    たことを特徴とする請求項1に記載の形状測定機。
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