JP3179607U - 洗浄台 - Google Patents

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Abstract

【課題】各家庭や施設などで散髪や洗髪、洗面、その他の身体部分の洗浄、各種汚れ物の洗浄などを行う際に、美容師や理容師、介助者などの使用者が手軽に持ち運ぶことができると共に、各家庭や施設などの任意の場所で簡便に使用することのできる洗浄台を提供する。
【解決手段】フレキシブルなシート状部材からなる凹形状の容器10と、この容器10を取付け対象に取付けるために容器10に接続され、取付け対象の外周寸法に応じて周方向の長さを調整自在となっているベルト20と、容器10の外形を保持するためにベルト20との接続部9以外の部分の外縁に沿って配置されるフレーム30と、を備えている。
【選択図】図1

Description

本考案は洗浄台に関し、たとえば持ち運び自在な携帯式洗浄台に関するものである。
従来、散髪やそれに伴う洗髪は、美容院や理容院などに出かけていき、美容師や理容師などに行ってもらうのが通常であった。
ところで、お年寄りや病人、怪我人などは、身体機能の低下や各種疾病、各種障害などの様々な要因によって、自ら美容院や理容院などに出かけていくことが困難な場合があるとともに、自ら洗髪を行うことすら難しい場合がある。また、たとえば地震や水害などの天災時には、健常者であっても美容院や理容院などで散髪や洗髪を行うことができない場合がある。
そこで、近年では、美容師や理容師、介助者などが各家庭や施設などを訪問して、お年寄りや病人、怪我人などの散髪や洗髪を行うサービスが注目されている。
このように各家庭や施設などで散髪や洗髪を行う際には、各家庭や施設などの風呂場や洗面所などを利用することが考えられるものの、お年寄りや病人、怪我人などに風呂場や洗面所などまで移動してもらうことが困難であるといった問題や、風呂場や洗面所などを汚してしまうといった問題などが生じ得る。そのため、美容師や理容師、介助者などが自ら散髪や洗髪に使用する道具や機材を持ち込み、各家庭や施設などの任意の場所で、お年寄りや病人、怪我人などの散髪や洗髪を行うことが望まれている。
このような要望に対し、特許文献1、2には、各家庭や施設などで散髪や洗髪を行う際に、美容師や理容師、介助者などが手軽に持ち運ぶことができる道具や機材が開示されている。
特許文献1に開示されているシャンプーハットは、ドーナツ盤状に形成されたハットの外周縁部に連接してビニール又はポリエチレン等の合成樹脂からなる筒状の袋体を設け、この袋体の略中央部に両手が別々に挿脱できる手挿入口を対向して設け、その袋体の底面に排水口を設けたものである。
また、特許文献2に開示されている携帯式シャンプー椅子は、背もたれ部を備える椅子と、この椅子によって支持される洗髪台とを有し、この洗髪台が、背もたれ部の頂部の後方であって椅子に座った被洗髪者の頭部の下方に水受け領域を形成する枠体と、この枠体によって支持されて水受け領域に水受けを形成する水受け部とを有し、この水受け部がシート状材料で形成されて前記枠体に着脱自在に取付けられているものである。
実開平3−905号公報 特開2002−153315号公報
特許文献1に開示されているシャンプーハットによれば、このシャンプーハットを帽子状に着用することによって頭髪部分と両手が袋体の内部に挿入された状態となり、シャンプー時における水滴の飛散を完全に防止することができる。
また、特許文献2に開示されている携帯式シャンプー椅子によれば、シャンプー椅子の構造が簡易かつ軽量となり、各家庭や施設などで散髪や洗髪を行う際に、美容師や理容師、介助者などが手軽に持ち運ぶことができる。
しかしながら、特許文献1に開示されているシャンプーハットにおいては、ハットの内周縁部に沿ってゴム材を縫着して構成した締め具によって頭髪部分を袋体の内部に位置させながら、両手を袋体の内部に挿入して洗髪を行う必要があり、洗髪作業が極めて煩雑であるといった課題がある。
また、特許文献2に開示されている携帯式シャンプー椅子においては、洗髪台の水受け部を形成するシート状材料で形成されたシート材が椅子の背もたれ部の上部を覆う覆い部を有し、この覆い部によって洗髪台が椅子に取付けられており、洗髪台のみを各家庭や施設などの任意の場所で使用することができないといった課題がある。
また、たとえば洗髪台のみを各家庭や施設などの任意の場所で使用することができれば、散髪や洗髪のほか、たとえば洗面やその他の身体部分の洗浄、各種汚れ物の洗浄などにもその洗髪台を適用し得ると考えられる。
本考案は上記する課題に鑑みてなされたものであり、各家庭や施設などで散髪や洗髪、洗面、その他の身体部分の洗浄、各種汚れ物の洗浄などを行う際に、美容師や理容師、介助者などの使用者が手軽に持ち運ぶことができると共に、各家庭や施設などの任意の場所で簡便に使用することのできる洗浄台を提供することを目的とする。
前記目的を達成すべく、本考案による洗浄台は、フレキシブルなシート状部材からなる凹形状の容器と、前記容器を取付け対象に取付けるために該容器に接続され、取付け対象の外周寸法に応じて周方向の長さを調整自在となっているベルトと、前記容器の外形を保持するために該容器のうち少なくとも前記ベルトとの接続部以外の部分の外縁に沿って配置されるフレームと、を備えているものである。
上記する形態によれば、取付け対象の外周寸法に応じて周方向の長さを調整自在となっているベルトを用いてシート状部材からなる容器を取付け対象に取付けることができるため、様々な形状や大きさの取付け対象に対して確実に容器を取付けることができる。また、前記ベルトとの接続部以外の部分の外縁に沿って配置されるフレームによって容器の外形を保持することができるため、使用者(例えば美容師や理容師、介助者など)は各家庭や施設などの任意の場所で簡便に当該洗浄台を使用することができる。
ここで、容器を取付けるための取付け対象は、ベルトを周方向で巻付けることができれば任意のものを適用することができ、たとえば各家庭や施設などの柱や家具(椅子や机など)、散髪や洗髪を行う美容師や理容師、介助者など、散髪や洗髪などを行ってもらう者、洗い物などを行う者などの胴体部分などを挙げることができる。
また、フレキシブルなシート状部材からなる容器の形成素材としては、たとえばポリ塩化ビニール(PVC)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)などの合成樹脂などを挙げることができ、たとえば天然繊維やポリエステルなどからなるシート状部材に耐水加工を施してもよい。
また、容器の外形を保持するフレームの形成素材としては、たとえばポリ塩化ビニール(PVC)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリアミド(PA)、ポリイミド(PI)、ポリアセタール(POM)、ポリカーボネート(PC)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PPB)、ABS樹脂などの合成樹脂、アルミニウム(Al)、マグネシウム(Mg)合金などの金属、木材などを挙げることができる。
また、上記する洗浄台は、前記フレームのうち前記容器の中心に対して前記接続部と対向する部分に、容器の外縁に沿って配置されるフレームによって形成される平面に対して垂直方向であって、かつ容器の底部方向へ延びる脚部が設けられていることが好ましい。
上記する形態によれば、前記ベルトを介して容器を取付け対象に取付けるとともに、容器の底部方向へ延びる脚部によって前記フレームのうちの前記ベルトとの接続部と対向する部分を支持することができるため、使用者は当該洗浄台を容易に安定した姿勢で使用することができる。
また、前記脚部の端部に該脚部に対して垂直方向へ延びる延設部が設けられていれば、容器の底部方向へ延びる前記脚部の傾きを安定させることができるため、使用者は当該洗浄台をより一層安定した姿勢で使用することができる。
また、上記する洗浄台は、前記脚部が伸縮自在となっていることが好ましい。
上記する形態によれば、前記脚部を伸縮させることによって、ベルトを介して取付け対象に取付けられた容器の高さを任意に調整することができる。また、たとえば脚部の端部を支持する支持面が各家庭や施設などの場所に応じて変化する場合であっても、前記脚部を伸縮させることによって、各家庭や施設などの任意の場所で前記脚部の端部と前記支持面とを当接させることができるため、使用者は各家庭や施設などの任意の場所で当該洗浄台を安定した姿勢で使用することができる。
また、上記する洗浄台は、前記取付け対象に対する前記容器の位置を規定するために、前記フレームのうち前記容器の中心に対して対称となる部分に両端部が接続される別途のベルトを備えており、該別途のベルトを介して前記フレームが前記取付け対象に支持されていることが好ましい。
上記する形態によれば、前記ベルトを介して容器を取付け対象に取付けるとともに、容器の中心に対して対称となる部分に両端部が接続される別途のベルトを用いてフレームを所定の位置に支持することができるため、使用者は簡単な構成でもって当該洗浄台を安定した姿勢で使用することができる。なお、別途のベルトの長さを調整することによって、前記取付け対象に対する前記容器の位置を調整することもできる。
ここで、たとえば取付け対象が、美容師や理容師、介助者など、散髪や洗髪を行ってもらう者、洗い物などを行う者などである場合には、前記別途のベルトをそれらの者の首の周りに周回させることによって、当該別途のベルトによって洗浄台のフレームを任意の位置で支持することができる。
また、上記する洗浄台は、前記容器は平面視で多角形状を呈しており、前記フレームは該多角形状を形成する容器の各辺に対応する分割片から構成されていることが好ましい。たとえば容器が平面視で正方形状や矩形状を呈している場合には、前記フレームは、容器の各辺を形成する4つの分割片や、それぞれが容器の2つの辺を形成する2つの分割片などから構成することができる。また、容器が平面視で六角形状を呈している場合には、前記フレームは、容器の各辺を形成する6つの分割片や、それぞれが容器の2つの辺を形成する3つの分割片、それぞれが容器の3つの辺を形成する2つの分割片などから構成することができる。
上記する形態によれば、たとえば使用者が洗浄台を各家庭や施設などに持ち運んだり、倉庫などに保管する際に、長尺物となり得るフレームを容器の各辺に対応する分割片毎に分割することができるため、洗浄台の持ち運び時や保管時の大きさを小型化することができる。
また、上記する洗浄台は、前記フレームのうち前記容器の中心に対して前記接続部と対向する部分にクッション材が配設されていることが好ましい。
上記する形態によれば、たとえばベルトによって容器を取付け対象に取付け、容器とベルトとの接続部の反対側から使用者が洗髪や洗い物などの作業を行ったり、散髪や洗髪などを行ってもらう者が頭を容器に近づける場合に、フレームによる使用者への衝撃を緩和することができるため、洗浄台の使用時の快適性を格段に高めることができる。
以上の説明から理解できるように、本考案の洗浄台によれば、各家庭や施設などで散髪や洗髪、洗面、その他の身体部分の洗浄、各種汚れ物の洗浄などを行う際に、使用者が手軽に持ち運ぶことができると共に、当該洗浄台を各家庭や施設などの任意の場所で簡便に使用することができる。
本考案の洗浄台の実施の形態1を模式的に示した斜視図である。 図1で示す洗浄台の製造工程を説明した斜視図であって、(a)は容器を構成するシート状部材を裁断する工程を説明した図であり、(b)は図2(a)で示すシート状部材を組立てて容器中間体を形成する工程を説明した図であり、(c)は図2(b)で示す容器中間体にパイプとベルトを組付ける工程を説明した図であり、(d)は図2(c)で示すパイプとベルト同士を組付ける工程を説明した図である。 図1で示す洗浄台の装着手順の一例を示した図であって、(a)は用意するベルトを示した図であり、(b)はベルトを取付ける手順を示した図であり、(c)はベルトに容器を接続する手順を示した図であり、(d)はベルトにフレームを接続する手順を示した図である。 図1で示す洗浄台の装着状態の一例を示した斜視図である。 図1で示す洗浄台の使用状態の一例を示した斜視図である。 本考案の洗浄台の実施の形態2を模式的に示した斜視図である。 図6で示す洗浄台のフレームと脚部の構成を示した斜視図である。 図6で示す洗浄台の使用状態の一例を示した斜視図である。 図6で示す洗浄台の使用状態の他例を示した斜視図である。 本考案の洗浄台の実施の形態3を模式的に示した斜視図である。 図10で示す洗浄台のフレームの構成を示した斜視図である。 図10で示す洗浄台の装着手順と装着状態の一例を示した斜視図であって、(a)は装着手順の一例を示した図であり、(b)は装着状態の一例を示した図である。 図10で示す洗浄台の使用状態の一例を示した斜視図である。 図1で示す洗浄台の容器の他の使用例を模式的に示した図であって、(a)はその全体構成を模式的に示した斜視図であり、(b)は図14(a)のB方向矢視図であり、(c)は図14(a)のC−C矢視図である。 図14(a)で示す支持台に洗浄台の容器を取付けた際の使用状態の一例を示した斜視図である。
以下、図面を参照して本考案の洗浄台の実施の形態を説明する。
[実施の形態1]
まず、図1〜図5を参照して、本考案の洗浄台の実施の形態1を説明する。図1は、本考案の洗浄台の実施の形態1を模式的に示した斜視図である。
図示する洗浄台100は、主として、フレキシブルなシート状部材からなる凹形状の容器10と、容器10を取付け対象に取付けるために容器10に接続され、取付け対象の外周寸法に応じて周方向の長さを調整自在となっているベルト20と、容器10の外形を保持するために容器10のベルト20との接続部9以外の部分の外縁に沿って配置されるフレーム30と、を備えている。
容器10は、平面視で略矩形状(例えば幅W:550mm、長さL:480mm)の底部1と、この底部1の周囲の四辺から底部1に対して垂直な方向へそれぞれ立設する側部2と、を有しており、底部1の略中央部には、洗髪や洗い物などをした際の洗浄水などを容器10の外部へ排出するための排出口3が形成されている。なお、排出口3を介して容器10の外部へ排出された洗浄水などは、不図示の排水管を介して給排水用貯水タンクなどへ排出されるようになっている。
また、底部1の周囲から立設する側部2は、ベルト20と接続される側部2aと、容器10の中心に対してベルト20との接続部9を有する前記側部2aと対向する側部2cと、側部2aと側部2cを繋ぐ側部2b、2dと、を有しており、隣接する側部2同士は溶着部4によって溶着接合され、容器10の内部に注がれた洗浄水などが隣接する側部2同士の間から容器10の外部へ漏出しないようになっている。また、各側部2の上端側には、各側部2の上端部を容器10の外側へ折り返すと共に、その折り返された各側部2の上端部を各側部2の中央近傍で面ファスナー5a、5b(図2(b)参照)で固定することによって、所定の大きさの内部空間を備えた円管が形成されている。
そして、側部2aの上端側に形成された円管を通るようにベルト20が配置され、側部2cの上端側に形成された円管内にクッション材21を巻付けたパイプ(分割片)23が配置され、側部2b、2dの上端側に形成された円管内にパイプ(分割片)22、24が配置されている。
側部2aの上端側に配置されたベルト20は、その両端部11a、11bに長手方向(周方向)に所定の長さを有する面ファスナー12a、12bを有しており、ベルト20を巻付ける取付け対象の外周寸法(例えば外径)に応じて面ファスナー12a、12bの固定位置を調整することによって、ベルト20の周方向の長さを調整できるようになっている。
また、上記するベルト20は、容器10の側部2aとの接続部9の外側で且つ側部2b、2dの上端側に配置されたパイプ22、24のベルト20側の端部22a、24aの近傍にOリング13a、13bが取付けられ、そのOリング13a、13bとパイプ22、24のベルト20側の端部22a、24aに取付けられたフック26、28とが接続されることによって、ベルト20とパイプ22、24が接続されると共に、容器10やフレーム30に対するベルト20の位置がおおよそ規定されるようになっている。
また、側部2cの上端側に配置されたパイプ23の端部23a、23bと、パイプ22、24のベルト20側とは反対側の端部22b、24bとの間にはそれぞれエルボー25、27が配設されており、エルボー25によってパイプ23の端部23aとパイプ22の端部22bが接続され、エルボー27によってパイプ23の端部23bとパイプ24の端部24bが接続されることによって、略コの字状のフレーム30が容器10の上端側の外縁に沿って形成されて容器10の外形が規定されている。
なお、図示例では、側部2aの上端側に配置されたベルト20によって側部2a側の剛性を保持することができるといった理由や、ベルト20を取付け対象に取付けた際にその取付け対象の剛性によって側部2a側の剛性を保持することができるといった理由、取付け対象が美容師や理容師、介助者などの人である場合に側部2aの剛性が高すぎると人が不快に感じるといった理由などから、側部2aに硬質のパイプを配置していないものの、側部2a側の剛性を高める必要がある場合には、側部2b〜2dと同様、側部2aの上端側に形成される円管内にパイプを配置し、そのパイプと側部2b、2dの上端側に配置されたパイプ22、24の端部22a、24aを接続して、無端状のフレームを形成してもよい。
図2は、図1で示す洗浄台の製造工程を説明した斜視図であって、図2(a)は容器を構成するシート状部材を裁断する工程を説明した図であり、図2(b)は図2(a)で示すシート状部材を組立てて容器中間体を形成する工程を説明した図であり、図2(c)は図2(b)で示す容器中間体にパイプとベルトを組付ける工程を説明した図であり、図2(d)は図2(c)で示すパイプとベルト同士を組付ける工程を説明した図である。
まず、図2(a)で示すように、例えばビニール製の基材から容器10の底部1に対応する部分と側部2に対応する部分を有する略十字形のシート状部材を不図示の裁断装置で裁断して切り出す。その際、そのシート状部材の略中央部(容器10の底部1に対応する部分の略中央部)に排水口3を構成する開口も裁断する。たとえば、容器10の底部1に対応する部分は550mm×480mmの矩形状とし、側部2a、2cに対応する部分は550mm×300mmの矩形状とし、側部2b、2dに対応する部分は480mm×230mmの矩形状などとすることができる。
次いで、図2(b)で示すように、図2(a)で示す略十字形のシート状部材の側部2に対応する部分を底部1に対して垂直な位置まで立ち上げ、隣接する側部2の端部同士(容器10の角部)を不図示の高周波シーラーによって溶着して略凹形状の立体形状を形成する。例えばベルト20が配置される側部2a側では、底部1から100mmまでの範囲を溶着し、ベルト20が配置される側部2aと対向する側部2c側では、底部1から180mmまでの範囲を溶着することができる。なお、底部1に対して立ち上げた側部2の外周面の上端部と、側部2の外周面のうち高周波シーラーによって溶着される溶着部4の略中央の高さに相当する部分には、それぞれ側部2に対して接着剤や溶着などで面ファスナー5a、5bを貼り付けておく。
次に、両端部11a、11bに面ファスナー12a、12bを接着剤や縫製などで貼り付けると共に、所定の位置にOリング13a、13b(Oリング13a、13b同士の間隔は容器10の幅Wと同等もしくはその幅よりも僅かに大きい)を取付けたベルト20と、例えばシリコンゴム製のクッション材21を巻付けた容器10の幅Wと同等の長さの塩化ビニール製のパイプ23と、ベルト20側の端部22a、24aにフック26、28を取付けた容器10の長さLと同等の長さの塩化ビニール製のパイプ22、24(パイプ22は不図示)と、を用意する。なお、パイプ23の両端部23a、23bにはそれぞれ塩化ビニール製のエルボー25、27を接続しておく。
図2(c)で示すように、底部1に対して垂直な位置まで立ち上げた側部2のうち側部2aの面ファスナー同士の間に側部2aの外周面と当接させるようにベルト20を配置し(その際、Oリング13a、13bがそれぞれ側部2aの外周面の外側に配置されるように)、側部2aの上端部を外側へ折り返して面ファスナー同士を結合し、側部2aの外周面によって形成された空間内にベルト20のOリング13a、13bの間の部分が通るようにベルト20を配置してベルト20と容器10とを接続する。
また、底部1に対して垂直な位置まで立ち上げた側部2のうち側部2cの面ファスナー5a、5b同士の間にクッション材21を巻付けたパイプ23を配置し、側部2cの上端部を外側へ折り返して面ファスナー5a、5b同士を結合し、側部2cの外周面によって形成された空間内にパイプ23を配置する。
さらに、底部1に対して垂直な位置まで立ち上げた側部2のうち側部2b、2dの面ファスナー5a、5b同士の間にパイプ22、24を配置し、側部2b、2dの上端部を外側へ折り返して面ファスナー5a、5b同士を結合し、側部2b、2dの外周面によって形成された空間内にパイプ22、24を配置する。
そして、図2(d)で示すように、ベルト20に取付けられたOリング13a、13bとパイプ22、24のベルト20側の端部22a、24aに取付けられたフック26、28を接続し、ベルト20とパイプ22、24を接続すると共に、容器10に対するベルト20の位置を規定する。また、パイプ23の両端部23a、23bに接続されたエルボー25、27とパイプ22、24のベルト20側とは反対側の端部22b、24bを接続し、略コの字状のフレーム30を容器10の上端側の外縁に沿って形成して容器10の外形を規定する。
次に、図3〜図5を参照して、図1で示す洗浄台の具体的な使用方法を説明する。なお、図3〜図5では、洗浄台100の取付け対象を美容師や理容師、介助者などの洗髪作業者HAとし、洗浄台100をシャンプー台として用いてお年寄りや病人、怪我人などの洗髪対象者HBの散髪や洗髪を行う使用方法について説明する。
図3は、図1で示す洗浄台の装着手順の一例を示した図であって、図3(a)は用意するベルトを示した図であり、図3(b)はベルトを取付ける手順を示した図であり、図3(c)はベルトに容器を接続する手順を示した図であり、図3(d)はベルトにフレームを接続する手順を示した図である。また、図4は、図1で示す洗浄台の装着状態の一例を示した斜視図である。
まず、洗髪作業者HAは、図3(a)で示すように、自分の腰周りに応じた長さのベルト20を用意する。ここで、ベルト20には、予めOリング13a、13bを所定位置に取付けておく。なお、図示例では、表面側の面ファスナー12bがベルト20の略全体に亘って貼り付けられている。
次いで、洗髪作業者HAは、図3(b)で示すように、図3(a)で示すベルト20を自分の腰周りに周回させ、自分の腰周りの寸法(外周寸法)に応じた周方向長さとなるように面ファスナー12a、12bでベルト20を腰部に取付ける。
次に、洗髪作業者HAは、図3(c)で示すように、予め外縁に沿ってフレーム30を配置した洗浄台100の容器10の側部2a側を自分の腰部に押し当て、手で容器10の位置を維持しながら容器10の側部2a側とベルト20を接続して当該容器10を腰部周りに配置する。ここで、図示例では、側部2aに硬質のパイプなどを配置していないため、側部2aを腰部の形状に沿うように変形させながら容器10を腰部周りに配置することができ、洗浄台100の容器10を自分の腰部に密着させることができる。
そして、洗髪作業者HAは、図3(d)で示すように、Oリング13a、13bとフック26、28を接続し、ベルト20とフレーム30のパイプ22、24を接続することによって、図4で示すように、自分の腰部周りに洗浄台100を装着することができる。
図5は、図1で示す洗浄台の使用状態の一例を示した斜視図である。
図示するように、洗髪作業者HAが洗髪対象者HBの散髪や洗髪を行う際には、着座姿勢の洗髪対象者HBに対して洗浄台100の位置が合うように、洗髪作業者HAは洗髪対象者HBに対面して椅子に着座する。ここで、洗髪作業者HAが着座姿勢で散髪や洗髪を行う場合、自分の脚部で洗浄台100の容器10の底部1などを支持することができるため、容器10の位置を維持するための手などに対する負担を低減することができる。
洗髪作業者HAが洗髪対象者HBに対面して着座した状態で、容器10の側部2c(図1参照)側から洗髪対象者HBの頭部を容器10の底部1上に位置してもらうことによって、洗髪作業者HAは洗髪対象者HBの散髪や洗髪を行うことができる。ここで、上記するように、容器10の側部2cの上端側に配置されたパイプ23にはクッション材21が配設されており、フレーム30を構成するパイプ23による洗髪対象者HBへの衝撃を緩和することができる。なお、容器10の側部2cの上端側に硬質のパイプ23が配置されていない場合には、容器10の幅Wを調整することによって容器10の側部2cの形状を調整することができ、たとえば洗髪対象者HBの首形状に合うように容器10の側部2cの上端側を湾曲状に形成することもできる。
また、散髪や洗髪を行う最中に洗髪対象者HBの頭部が移動する場合には、洗髪作業者HAはその移動に追従して洗浄台100の容器10を自由に移動させることができるため、洗髪作業中の洗浄水などが容器10の外部へ漏出することを抑止することができ、散髪作業や洗髪作業を円滑に行うことができると共に、その周囲が洗浄水などで汚れてしまうことを抑制することができる。
散髪作業や洗髪作業が完了すると、洗髪作業者HAは容器10内の底部1や側部2に付着した水分や汚れを拭き取り、排水口3に連結された排水管(不図示)を取り外した後、腰部に取付けたベルト20を外し、ベルト20とパイプ22、24を接続するためのOリング13a、13bとフック26、28を分離し、パイプ23の両端部23a、23bに接続されたエルボー25、27とパイプ22、24の端部22b、24bを分離する。そして、ベルト20やパイプ22、23、24が容器10の側部2a〜2dの外周面によって形成された空間内に配置された状態で容器10を所定の形状に折り畳み、洗浄台100をコンパクトにして持ち運ぶ。
なお、図示例では、着座姿勢の洗髪対象者HBに対して洗髪作業者HAが着座姿勢で散髪や洗髪を行う場合について説明したが、洗髪作業者HAは起立姿勢で散髪や洗髪を行ってもよい。また、図示例では、洗髪対象者HBに対面して着座した洗髪作業者HAが散髪や洗髪を行う場合について説明したが、洗髪作業者Hは洗浄台100の位置を維持し、他の洗髪作業者が洗髪対象者HBの散髪や洗髪を行ってもよい。また、図示例では、洗髪対象者HBに対面して着座した洗髪作業者HAに洗浄台100を取付けて散髪や洗髪を行う場合について説明したが、洗浄台100は各家庭や施設などの柱や家具(椅子や机など)に取付け、洗髪作業者HAが手で容器10の位置を維持しながら洗髪対象者HBの散髪や洗髪を行ってもよい。
このように、本実施の形態1によれば、取付け対象の外周寸法に応じて周方向の長さを調整自在となっているベルト20を用いることによって、様々な形状や大きさの取付け対象に対して確実に容器10を取付けることができ、使用者(例えば美容師や理容師、介助者など)は各家庭や施設などの任意の場所で簡便に当該洗浄台100を使用することができる。
[実施の形態2]
次に、図6〜図9を参照して、本考案の洗浄台の実施の形態2を説明する。図6は、本考案の洗浄台の実施の形態2を模式的に示した斜視図である。
図6で示す実施の形態2の洗浄台200は、図1で示す実施の形態1の洗浄台100に対して、フレームを支持するための脚部を備えている点が相違しており、その他の構成は図1で示す実施の形態1の洗浄台100と同様である。したがって、図1で示す実施の形態1の洗浄台100と同様の構成については、同様の符号を付してその詳細な説明を省略する。
図示する洗浄台200は、主として、フレキシブルなシート状部材からなる凹形状の容器10と、容器10を取付け対象(図中、パイプ椅子)に取付けるために容器10に接続され、取付け対象の外周寸法に応じて周方向の長さを調整自在となっているベルト20と、容器10の外形を保持するためにベルト20との接続部9以外の部分の外縁に沿って配置されるフレーム30と、を備えている。
本実施の形態2では、フレーム30を構成するパイプ22〜24のうち容器10の底部1の中心Cに対して接続部9と対向する部分のパイプ23、特にそのパイプ23の略中央部に、容器10の上端側の外縁に沿って配置されるフレーム30によって形成される平面P(図中、略水平な平面)に対して垂直方向(図中、鉛直方向)であって容器10の底部1方向へ延びる脚部パイプ29が設けられている。なお、容器10の底部1の中心Cとは、図示例のように底部1が平面視で矩形状を呈する場合にはその幅方向および長さ方向の中心であり、例えば底部1が平面視で多角形状や円形形状、楕円形状を呈する場合にはその底部1の重心などとすることができる。
また、脚部29の先端部29aには、この脚部29に対して垂直方向、より具体的には容器10の幅方向へ延びる延設部31が設けられ、この延設部31が例えば各家庭や施設などの床や地面などと当接するようになっている。
図7は、図6で示す洗浄台200の容器10やベルト20を省略したフレーム30と脚部パイプ29の構成を示した斜視図である。
図示するように、ベルト20との接続部9と対向する部分のパイプ23の略中央部には、ジョイント33aを介して鉛直下方へ向かって脚部パイプ29が接続され、脚部パイプ29の鉛直下方の先端部29aには、ジョイント33bを介して容器10の幅方向(パイプ23と略平行な方向)へ延びる延設部31が接続されている。ここで、脚部パイプ29は伸縮自在となっており、延設部31を当接させる各家庭や施設などの床や地面などの位置に応じてその長さを調整できるようになっている。
図8は、図6で示す洗浄台の使用状態の一例を示した斜視図である。なお、図8では、洗浄台200の取付け対象をパイプ椅子HCとし、洗浄台100をシャンプー台として用いて美容師や理容師、介助者などの洗髪作業者HAがお年寄りや病人、怪我人などの洗髪対象者HBの散髪や洗髪を行う使用方法について説明する。
図示するように、洗髪作業者HAが洗髪対象者HBの散髪や洗髪を行う際には、たとえば洗浄台200の容器10の側部2a側をパイプ椅子HCに当接させ、側部2a側に配置されたベルト20をパイプ椅子HCの所定の箇所に周回させ、その寸法(外周寸法)に応じた周方向長さとなるように面ファスナー12a、12bでベルト20を固定してパイプ椅子HCに洗浄台200を取付ける。なお、予めベルト20のみをパイプ椅子HCの所定の箇所に周回させ、その寸法に応じた周方向長さとなるように面ファスナー12a、12bでベルト20を固定した後、洗浄台200の容器10の側部2a側をパイプ椅子HCに当接させてベルト20と容器10を接続してもよい。また、図6に基づいて説明したように、ベルト20との接続部9と対向する部分のパイプ23に接続された脚部パイプ29の長さを調整し、脚部パイプ29の先端部29aに接続された延設部31を各家庭や施設などの床や地面などに当接させ、洗浄台200の容器10の底部1が略水平となるように脚部パイプ29と延設部31によって洗浄台200のフレーム30を支持する。
このように洗浄台200をパイプ椅子HCに取付けた状態で、洗髪対象者HBに容器10の側部2c(図6参照)側に着座してもらい、頭部を容器10の底部1上に位置してもらうことによって、洗髪作業者HAは洗髪対象者HBの散髪や洗髪を行うことができる。ここで、上記するように、容器10の側部2cの上端側に配置されたパイプ23にはクッション材21が配設されており、フレーム30を構成するパイプ23による洗髪対象者HBへの衝撃を緩和することができる。
散髪作業や洗髪作業が完了すると、洗髪作業者HAは容器10内の底部1や側部2に付着した水分や汚れを拭き取り、排水口3に連結された排水管(不図示)を取り外した後、パイプ23から脚部パイプ29を分離し、パイプ椅子HCからベルト20を外し、ベルト20とパイプ22、24を接続するためのOリング13a、13bとフック26、28を分離し、パイプ23の両端部23a、23bに接続されたエルボー25、27とパイプ22、24の端部22b、24bを分離する。そして、ベルト20やパイプ22、23、24が容器10の側部2a〜2dの外周面によって形成された空間内に配置された状態で容器10を所定の形状に折り畳み、洗浄台200をコンパクトにして持ち運ぶ。
なお、上記する実施の形態1と同様、洗浄台100の取付け対象を美容師や理容師、介助者などの洗髪作業者HAとする場合には、散髪や洗髪を行う最中に洗髪対象者HBの頭部が移動する場合に、洗髪作業者HAはその移動に追従して洗浄台200の容器10を自由に移動させることができるため、洗髪作業中の洗浄水などが容器10の外部へ漏出することを抑止することができ、散髪作業や洗髪作業を円滑に行うことができると共に、その周囲が洗浄水などで汚れてしまうことを抑制することができる。
図9は、図6で示す洗浄台の使用状態の他例を示した斜視図である。
図示するように、洗髪作業者HAが洗髪対象者HBの散髪や洗髪を行う際には、洗浄台200を取付けたパイプ椅子などに洗髪対象者HBに着座してもらい、頭部を容器10の側部2a(図6参照)側から底部1上に位置してもらうことによって、洗髪作業者HAは、散髪や洗髪を行う際に使用する道具を削減しながら洗髪対象者HBの散髪や洗髪を行うことができる。
このように、本実施の形態2によれば、ベルト20との接続部9と対向する部分にフレーム30を支持するための脚部パイプ29や延設部31を設けることによって、ベルト20を取付け対象に取付けた際にベルト20との接続部9と対向する部分が自重で鉛直下方へ移動することを抑止することができ、容器10の位置を維持するための手などに対する負担を大幅に低減することができる。また、脚部パイプ29の先端部29aに容器10の幅方向へ延びる延設部31を設けることによって、容器10の長さL方向での傾きを確実に抑止することができ、洗浄作業中などにおける容器10の姿勢を格段に安定化させることができる。
[実施の形態3]
次に、図10〜図13を参照して、本考案の洗浄台の実施の形態2を説明する。図10は、本考案の洗浄台の実施の形態3を模式的に示した斜視図である。また、図11は、図10で示す洗浄台300の容器10やベルト20、紐38を省略したフレーム30の構成を示した斜視図である。
図10で示す実施の形態3の洗浄台300は、図1で示す実施の形態1の洗浄台100に対して、取付け対象に対する容器の位置を規定するための別途のベルトを備えている点が相違しており、その他の構成は図1で示す実施の形態1の洗浄台100と同様である。したがって、図1で示す実施の形態1の洗浄台100と同様の構成については、同様の符号を付してその詳細な説明を省略する。
図10で示す洗浄台300は、主として、フレキシブルなシート状部材からなる凹形状の容器10と、容器10を取付け対象に取付けるために容器10に接続され、取付け対象の外周寸法に応じて周方向の長さを調整自在となっているベルト20と、容器10の外形を保持するためにベルト20との接続部9以外の部分の外縁に沿って配置されるフレーム30と、を備えている。
本実施の形態3では、図11で示すように、フレーム30を構成するパイプ22、24のベルト20側の端部22a、24aの近傍、およびエルボー25、27のパイプ22、24の端部22b、24bの近傍にリング32、34、35、37が取付けられている。
上記するリング32とリング37、およびリング34とリング35は、図10で示すように、それぞれ容器10の中心(より具体的には、フレーム30によって形成される平面Pに対して容器10の底部1の中心Cを投影した点)に対して略対称となる位置に配置されており、リング32とリング37、あるいは、リング34とリング35が所定の長さの紐38(別途のベルト)で接続されるようになっている。図示例では、紐38の両端部にフック39a、39bが取付けられており、エルボー25のパイプ22の端部22bの近傍のリング35がフック39aと接続され、パイプ24のベルト20側の端部24aの近傍のリング34がフック39bと接続されることによって、リング35とリング34が紐38で接続されている。この紐38は、ベルト20の取付け対象の周りを周回するようにして取付け対象に取付けられ(図12および図13参照)、紐38とリング32、34、35、37などを介してパイプ22、24やエルボー25、27からなるフレーム30が取付け対象に支持され、取付け対象に対する容器10の位置(例えば、傾きなど)が規定されるようになっている。
図12は、図10で示す洗浄台の装着手順と装着状態の一例を示した斜視図であって、図12(a)は装着手順の一例を示した図であり、図12(b)は装着状態の一例を示した図である。また、図13は、図10で示す洗浄台の使用状態の一例を示した斜視図である。なお、図12および図13では、洗浄台300の取付け対象を美容師や理容師、介助者などの洗髪作業者HAとし、洗浄台300をシャンプー台として用いてお年寄りや病人、怪我人などの洗髪対象者HBの散髪や洗髪を行う使用方法について説明する。
洗髪対象者HBの散髪や洗髪を行うに当たり、洗髪作業者HAは、図3および図4に基づいて説明したように、自分の腰部周りにベルト20や容器10を装着し、図12(a)で示すように、紐38の端部に取付けられたフック39aをエルボー25のパイプ22の端部22bの近傍のリング35と接続し、紐38を自分の首部周りを周回させ、紐38の他方の端部に取付けられたフック39bをパイプ24のベルト20側の端部24aの近傍のリング34と接続する。これにより、図12(b)で示すように、自分の首部周りを周回させた紐38でフレーム30を支持して容器10の位置を規定しながら、自分の腰部周りに洗浄台300を装着することができる。ここで、リング35とリング34は容器10の中心Cに対して略対称となる位置に配置されており(図10参照)、洗髪作業者HAは、容器10の位置を維持するための手などに対する負担を低減しながら、容器10の姿勢を安定化させることができる。
洗髪対象者HBの散髪や洗髪を行う際には、図13で示すように、洗髪作業者HAは洗髪対象者HBに対面して椅子に着座し、容器10の側部2c(図10参照)側から洗髪対象者HBの頭部を容器10の底部1上に位置してもらうことによって、洗髪作業者HAは洗髪対象者HBの散髪や洗髪を行うことができる。その際、紐38の長さを調整することによって、着座姿勢の洗髪対象者HBに対して洗浄台300の位置を調整することができる。
また、上記する紐38は、容器10の側部2b側と側部2d側で容器10の幅W方向(図10参照)で見て異なる位置でフレーム30に接続されているため、散髪や洗髪を行う最中に他の洗髪作業者の介助が必要となる場合には、紐38によって他の洗髪作業者の動きが阻害されない方向(図13中、フレーム30のパイプ24側の方向)から介助してもらうことによって、洗髪作業者HAやそれを介助する他の洗髪作業者は散髪作業や洗髪作業を円滑に行うことができる。
散髪作業や洗髪作業が完了すると、洗髪作業者HAは容器10内の底部1や側部2に付着した水分や汚れを拭き取り、排水口3に連結された排水管(不図示)を取り外した後、首部から紐38を外し、腰部に取付けたベルト20を外し、ベルト20とパイプ22、24を接続するためのOリング13a、13bとフック26、28を分離し、パイプ23の両端部23a、23bに接続されたエルボー25、27とパイプ22、24の端部22b、24bを分離する。そして、ベルト20やパイプ22、23、24が容器10の側部2a〜2dの外周面によって形成された空間内に配置された状態で容器10を所定の形状に折り畳み、洗浄台300をコンパクトにして持ち運ぶ。
このように、本実施の形態3によれば、フレーム30のうち容器10の中心に対して対称となる部分に紐38の両端部を接続し、この紐38を介してフレーム30を取付け対象に支持することができるため、容器10の位置を維持するための手などに対する負担を大幅に低減しながら、容器10の姿勢を安定化させることができる。また、紐38の長さを調整することによって、取付け対象に対する容器10の位置を任意に調整することもできる。
図14は、図1で示す洗浄台100の容器10の他の使用例を模式的に示した図であって、図14(a)はその全体構成を模式的に示した斜視図であり、図14(b)は図14(a)のB方向矢視図であり、図14(c)は図14(a)のC−C矢視図である。また、図15は、図14(a)で示す支持台に洗浄台の容器を取付けた際の使用状態の一例を示した斜視図である。
図14(a)で示す使用例では、支持台Fが、略コの字形状を呈する主フレームF1と、主フレームF1の側部から後方且つ下方に向かって延びていて当該主フレームF1を支持する脚部F2a、F2bと、主フレームF1の側部と脚部F2a、F2bに接続される略矩形状の支持フレームF3と、から構成されており、その支持フレームF3に容器10の側部2a〜2dが接続されて支持されている。また、略コの字形状を呈する主フレームF1の下端部には、主フレームF1の形状を保持するための接続部F4が設けられ、脚部F2a、F2bの下端部には、脚部F2a、F2b同士の間隔を保持するための接続部F5が設けられている。
なお、図14(a)で示す支持台Fは、脚部F2a、F2bを主フレームF1の側部側(図中、R1方向)へ回動させることによって、支持フレームF3が主フレームF1側(図中、R2方向)へ回動され、支持台Fの体格が小さくなり、使用者が当該支持台Fを持ち運びし易い構成となっている。
図示する支持台Fの支持フレームF3に支持された容器10を使用する際には、使用者は容器10の側部2c側から容器10に近づいて、容器10上で洗髪、洗面、洗い物などを行う。また、例えば、図15で示すように、車椅子に乗った使用者が容器10(容器10高さが750mm程度)を使用する際には、使用者は車椅子の前輪が接続部F4を乗り超えるように容器10の側部2c側から容器10に近づき、容器10上で洗髪、洗面、洗い物などを行う。
上記する支持台Fを用いて容器10を使用する場合、支持台Fの容器10の側部2c側の接続部F4は、使用者が容器10へ近づく際の動きを阻害する可能性があることから、本使用例では、図14(b)、(c)で示すように、接続部F4を上下方向で押圧して扁平状とし、接続部F4の上下方向の高さを低くして、たとえば車椅子の前輪が接続部F4を乗り超え易い構成としている。
このように、洗浄台100の容器10は、フレキシブルなシート状部材から構成されており、容器10単品として様々な形態の支持台などに取付けて使用することが可能である。
なお、上記する実施の形態では、容器10の底部1が平面視で略矩形状を呈し、容器10の内部空間が略直方体形状を呈する形態について説明したが、たとえば容器10の底部1は平面視で多角形状や円形形状、楕円形状であってもよい。また、容器10の内部空間は、容器10の上端側が多角形状や円形形状、楕円形状であって、下端側に向かって外径が小さくなるような略漏斗状であってもよい。
また、上記する実施の形態では、ベルト20を巻付ける取付け対象の外周寸法に応じて両端部に取付けられた面ファスナー12a、12bの固定位置を調整することによって、ベルト20の周方向の長さを連続的に調整する形態について説明したが、たとえばベルト20にベルト穴を形成し、取付け対象の外周寸法に応じてそのベルト穴によって周方向の長さを段階的に調整してもよい。
以上、本考案の実施の形態を図面を用いて詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限定されるものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲における設計変更等があっても、それらは本考案に含まれるものである。
1 底部
2、2a、2b、2c、2d 側部
3 排出口
4 溶着部
5a、5b 面ファスナー
9 接続部
10 容器
11a、11b ベルトの端部
12a、12b 面ファスナー
13a、13b Oリング
20 ベルト
21 クッション材
22、23、24 パイプ(分割片)
22a、22b、23a、23b、24a、24b パイプの端部
25、27 エルボー
26、28 フック
29 脚部パイプ
29a 脚部パイプの先端部
30 フレーム
31 延設部
32、34、35、37 リング
33a、33b ジョイント
38 紐(別途のベルト)
39a、39b フック
100、200、300 洗浄台
C 容器の中心
W 容器の幅
L 容器の長さ

Claims (7)

  1. フレキシブルなシート状部材からなる凹形状の容器と、
    前記容器を取付け対象に取付けるために該容器に接続され、取付け対象の外周寸法に応じて周方向の長さを調整自在となっているベルトと、
    前記容器の外形を保持するために該容器のうち少なくとも前記ベルトとの接続部以外の部分の外縁に沿って配置されるフレームと、を備えている洗浄台。
  2. 前記フレームのうち前記容器の中心に対して前記接続部と対向する部分には、容器の外縁に沿って配置されるフレームによって形成される平面に対して垂直方向であって、かつ容器の底部方向へ延びる脚部が設けられている請求項1に記載の洗浄台。
  3. 前記脚部の端部には、該脚部に対して垂直方向へ延びる延設部が設けられている請求項2に記載の洗浄台。
  4. 前記脚部は伸縮自在となっている請求項2または3に記載の洗浄台。
  5. 前記洗浄台は、前記取付け対象に対する前記容器の位置を規定するために、前記フレームのうち前記容器の中心に対して対称となる部分に両端部が接続される別途のベルトを備えており、該別途のベルトを介して前記フレームが前記取付け対象に支持されている請求項1から4のいずれか一項に記載の洗浄台。
  6. 前記容器は平面視で多角形状を呈しており、前記フレームは該多角形状を形成する容器の各辺に対応する分割片から構成されている請求項1から5のいずれか一項に記載の洗浄台。
  7. 前記フレームのうち前記容器の中心に対して前記接続部と対向する部分には、クッション材が配設されている請求項1から6のいずれか一項に記載の洗浄台。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019076410A (ja) * 2017-10-25 2019-05-23 克郎 佐藤 持ち運び自在な折畳み式在宅用美容器具構造

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