JP2004016582A - 密閉型洗髪器及び洗髪装置 - Google Patents

密閉型洗髪器及び洗髪装置 Download PDF

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Taiji Ito
伊藤 泰二
Ritsuko Ito
伊藤 理津子
Masaru Maneyama
間根山 勝
Fumiko Arimura
有村 文子
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UKIMA KAGAKU KENKYUSHO KK
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Abstract

【課題】患者などの洗髪すべき者をベッドに寝かせた状態で、周囲をよごすことなく患者などを気持ち良く洗髪することができるように構成した洗髪器、洗髪装置を提供する。
【解決手段】洗髪すべき者142の頭部142hをおおうための密閉型の洗髪器110は、前側に設けられ、洗髪すべき者142の頭部142hを受け入れるための前開口部112bと、後側に設けられた1つ以上の作業用孔112c、112dと、底部に設けられた排水用の底開口部112fとを有する。洗髪作業者は作業用孔112c、112dより両手を入れて洗髪作業を行うことができる。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、洗髪すべき者の頭部を洗髪するための密閉型洗髪器及びそれを含む洗髪装置に関する。特に、本発明は、要介護者、病院に入院中の患者などをベッドに寝かせた状態で周囲をよごすことなく患者などを洗髪するための密閉型洗髪器及びそれを含む洗髪装置に関する。また、本発明は、家庭、床屋、美容院等において、仰向け状態で洗髪すべき者の頭部をほぼ水平な状態に保持して周囲をよごすことなく頭部を洗髪するための密閉型洗髪器及びそれを含む洗髪装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、要介護者、病院に入院中の患者などをベッドに寝かせた状態で洗髪するための洗髪器は、ゴムマットの上で患者の頭部を洗髪するようなものであった。このような旧式の洗髪器においては、洗髪するための給湯装置の湯圧を上げれば湯水が患者の周囲に飛散し、患者の肩及び顔から耳の部分に湯水がかかることがあった。このため、洗髪時に患者が不安感及び肌寒さなどの不快感を感じることが多いので、病院などにおいてこのような旧式の洗髪器を実際に使用することは少なかった。
【0003】
特開2001−87031号公報に開示されている要介護人の洗髪装置は、洗髪水準より高い位置に給水タンクと、給水タンクから自然落下で通水するシャワーと、洗面台と、頭置台と、水飛散防止カーテンとを備えている。
特開平11−244031号公報に開示されている寝台型洗髪器具は、洗髪容器と、洗髪容器に取り付けた洗髪容器用補助具を備える。洗髪容器用補助具は断面がU字状の支持部を有する。支持部に設けられた受け部が、洗髪中、被洗髪者の頭部を支えるようになっている。
特開平8−103322号公報に開示されている寝たまま洗髪器は、流しユニットと、姿勢保持ユニットとを備える。患者を洗髪するときは、この寝たまま洗髪器を寝床と患者との間に差し込むことができる。
実開昭59−38926号公報に開示されている頭洗い器は、楕円形の容器の片面底部に頭を入れるための透孔を設け、容器の中程左右壁面に手を入れるための透孔を設けて、ホースを用いて容器の中のシャワーに給水するように構成されている。
実開昭49−3799号公報に開示されている覆袋は、柔軟な防水性材の袋の上部に給水管を設け、この給水管によりシャワーを袋の中に配置し、袋の下部に排水管を設け、袋口に締バンドを設け、袋の左右に手差し入れ口を取り付けるように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特開2001−87031号公報に開示されている洗髪装置においては、シャワーの水圧は給水タンクを設けた高さと作業位置との落差により定められるので、非常に小さい圧力である。したがって、この洗髪装置においては、水飛散防止カーテンを設ける必要も少ないであろうと思われる。
【0005】
また、特開平11−244031号公報に開示されている洗髪器具は開放型であるので、0.2kg/cm前後のシャワー圧力を用いる洗髪は、特に素人の洗髪作業者にとって非常に難しいものである。
また、特開平8−103322号公報に開示されている洗髪器は開放型であるので、0.2kg/cm前後のシャワー圧力を用いる洗髪は、特に素人の洗髪作業者にとって非常に難しいものである。
【0006】
すなわち、通常、洗髪される者にとって気持ちが良い洗髪作業のシャワー圧力は、0.2kg/cm前後であることが知られている。理容師、美容師などの洗髪作業者は、洗髪すべき者を仰向けにした状態での洗髪作業(シャワーリング)をマスターするのに約6月以上の修行を必要としている。シャワーリングにおいては、洗髪すべき者の頭部に直角に温水を当てると気持ちがよいことが知られている。しかしながら、洗髪すべき者の頭部は丸いので、常に頭部に直角に温水を当てることは非常に難しい。シャワーリング中、美容師などの洗髪作業者はシャワーヘッドを左右の手に持ち替えながら、シャワーヘッドを持たないほうの手で跳ね上がる温水を防ぎながら、両手を用いてシャワーリングを行っている。したがって、公知の洗髪器を用いて、0.2kg/cm前後のシャワー圧力を用いる洗髪作業は、素人にとって不可能であるということができる。したがって、患者をベッドに寝かせた状態で洗髪することは、素人にとって不可能であるされ、従来、このようなことはほとんど行われなかった。
【0007】
従来、一般家庭で行われる洗髪は、給湯装置からホースを延ばして、0.1kg/cm前後のシャワー圧力を用いて行われている。このような低いシャワー圧力を用いる洗髪は、気持ちが良いとはいえないものである。また、一般家庭においては、ベッドから確実に排水することも難しかった。また、介護施設、病院においては、給湯装置からの配管がベッドの付近まで延びておらず、ベッドから確実に排水することも難しかった。したがって、現在、病院、介護施設、一般家庭のいずれにおいても、このような設備の問題から、ベッドにおいて患者などを気持ち良く洗髪するのがむずかしかった。
また、従来、床屋、美容院等において、仰向け状態で洗髪すべき者の頭部をほぼ水平な状態に保持して洗髪するときも、頭部は開放された状態にあるので、シャワーリング用の上着を用意し、顔をタオルでおおい、さらに、洗髪すべき者と他の者との間隔を十分にとる必要があった。
【0008】
さらに、実開昭59−38926号公報に開示されている頭洗い器は、仰向け状態で洗髪すべき者の頭部をほぼ水平な状態に保持して洗髪することは困難であった。そして、この頭洗い器には、洗髪すべき者の頭部を支持する手段は設けられていなかった。したがって、この頭洗い器を用いるとき、洗髪中に洗髪すべき者の頭部を支持することはできなかった。
また、実開昭49−3799号公報に開示されている覆袋は、洗髪すべき者の頭部の上方を洗髪することはできても、洗髪すべき者の頭部の下方、すなわち、耳の後ろや首の上の部分を効果的に洗髪することはできなかった。そして、この覆袋には、洗髪すべき者の頭部を支持する手段は設けられていなかった。したがって、この覆袋を用いるとき、洗髪中に洗髪すべき者の頭部を支持することはできなかった。
【0009】
【発明の目的】
本発明の目的は、要介護者、病院に入院中の患者などをベッドに寝かせた状態で、患者などの頭部を確実に支持して、周囲をよごすことなく患者などを気持ち良く洗髪することができるように構成した洗髪器及び洗髪器を含む洗髪装置を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、家庭、床屋、美容院等において、仰向け状態で洗髪すべき者の頭部をほぼ水平な状態に確実に支持して、周囲をよごすことなく頭部を気持ち良く洗髪することができるように構成した洗髪器及び洗髪器を含む洗髪装置を提供することにある。
【0010】
さらに、本発明の他の目的は、家庭、床屋、美容院等において、少ないスペースを用いるだけで、頭部以外をぬらさずに、周囲をよごすことなしに、頭部を気持ち良く洗髪することができるように構成した洗髪器及び洗髪器を含む洗髪装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、洗髪すべき者の頭部をおおうための密閉型の洗髪器であって、前側に設けられ、洗髪すべき者の頭部を受け入れるための前開口部と、後側に設けられた1つ以上の作業用孔と、底部に設けられた排水用の底開口部と、内部に配置され、洗髪すべき者の頭部を支持するための、1つ以上の頭部受座と、を備えることを特徴とする。
この構成により、患者などをベッドに寝かせた状態で、周囲をよごすことなく患者などを気持ち良く洗髪することができる。また、この構成により、仰向け状態で洗髪すべき者の頭部をほぼ水平な状態に確実支持して、頭部以外をぬらさずに洗髪することができる。
【0012】
また、本発明の洗髪器は、前側に設けられ、洗髪すべき者の頭部を受け入れるための前開口部と、後側に設けられた1つ以上の作業用孔と、底部に設けられた排水用の底開口部と、底開口部に着脱可能に設けられた排水用の排水部材とを備え、排水部材は、底開口部の中心軸線に対して回転可能に構成されることを特徴とする。この構成により、患者などをベッドに寝かせた状態で、周囲をよごすことなく患者などを気持ち良く洗髪することができる。また、この構成により、洗髪中、作業済みの液体などを洗髪器から排水部材を用いて確実に排水することができる。
【0013】
本発明の洗髪器は、上半部の後側に設けられ、水平方向に延びる長孔状に形成された作業用孔を備えるのが好ましい。この構成により、洗髪中、洗髪作業者は両方の手を作業用孔から入れることができ、両方の手を上下左右に動かすことができ、洗髪作業、乾燥作業などをたやすく行うことができる。
【0014】
さらに、本発明は、洗髪すべき者の頭部を洗髪するための洗髪装置であって、上記の洗髪器と、上記の洗髪器の中に温水を供給するための給湯装置と、作業済みの液体を上記の洗髪器から排水するための排水装置とを備え、給湯装置から洗髪器の作業用孔を通して洗髪器の中に温水を供給することができるように構成し、かつ、洗髪器の底開口部から作業済みの液体を前記排水装置に排水することができるように構成したことを特徴とする。
この構成により、患者などをベッドに寝かせた状態で、周囲をよごすことなく患者などを気持ち良く洗髪することができる。また、この構成により、仰向け状態で洗髪すべき者の頭部をほぼ水平な状態に保持して、頭部以外をぬらさずに洗髪することができる。
【0015】
さらに、本発明の上記洗髪装置は、洗髪器の中に温風および冷風を吹き出すことができるように構成された送風装置を備えるのがよい。この構成により、患者などをベッドに寝かせた状態で、周囲をよごすことなく患者などを気持ち良く洗髪し、洗髪した髪を短時間で効果的に乾かすことができる。
【0016】
【発明の効果】
本発明の洗髪装置を用いると、要介護者、病院に入院中の患者などをベッドに寝かせた状態で周囲をよごすことなく患者などを気持ち良く洗髪することができる。本発明の洗髪装置を用いると、素人でも確実に要介護者などを洗髪することができるので、要介護者は気持ちの良さを感じ、洗髪する者と洗髪される者との間に人間としての感情のふれあいが生じ、両者が生きる喜びを分かち合うようになる。
【0017】
また、本発明の洗髪装置を用いると、家庭、床屋、美容院等において、仰向け状態で洗髪すべき者の頭部をほぼ水平な状態に保持して、頭部以外をぬらさずに、頭部を気持ち良く洗髪することができる。
【0018】
また、本発明の洗髪装置は、水飛散防止タイプであるので、家庭、床屋、美容院等において、少ないスペースを用いるだけで、周囲をよごすことなく、洗髪することができる。また、本発明の洗髪装置は、水飛散防止タイプであるので、シャワー圧力を十分に上げることができるので、頭部を気持ち良く洗髪することができる。
さらに、本発明の洗髪装置は、小型の携帯型であって、移動が簡単であり、製造原価が安価である。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(1)第1の実施の形態
最初に、本発明の洗髪装置の第1の実施の形態を説明する。
(1・1)洗髪装置の全体構造
図1および図2を参照すると、本発明の装置、すなわち、洗髪すべき者142の頭部142hを洗髪するための洗髪装置100を図示している。洗髪装置100は、洗髪器110と、洗髪器110の中に温水を供給するための給湯装置160と、洗髪器110の中に温風および冷風を供給するための送風装置170と、作業済みの液体(洗剤、水を含む)を洗髪器110から受け入れて排水するための排水部材すなわち排水ポット190とを備える。
【0020】
本明細書において、「前」とは、洗髪器110において、洗髪すべき者142の身体142bの足に向かう方向を示し、「後」とは、洗髪器110において、洗髪すべき者142の身体142bを配置していない方の方向を示し、「上」とは、洗髪器110において、洗髪すべき者142の身体142bより上へ向かう方向を示し、「下」とは、洗髪器110において、洗髪すべき者142の身体142bより下へ向かう方向を示し、「右」とは、洗髪器110において、洗髪すべき者142の右手142rのある方を示し、「左」とは、洗髪器110において、洗髪すべき者142の左手142fのある方を示す。
【0021】
給湯用管162の一端が給湯装置160に接続される。シャワーヘッド164が給湯用管162の他端に接続される。シャワーヘッド164の表面には複数の噴射孔164hが設けられる。給湯装置160から給湯用管162を介してシャワーヘッド164の噴射孔164hより温水を洗髪すべき者142の頭部142hに噴射させることができるように構成される。
送風用管172の一端が送風装置170に接続される。ドライヤヘッド174が送風用管172の他端に接続される。ドライヤヘッド174の表面にはには複数の吹出孔174hが設けられる。送風装置170から送風用管172を介してドライヤヘッド174の吹出孔174hより温風および冷風を洗髪すべき者142の頭部142hに吹き出すことができるように構成される。
【0022】
オプションとして、洗髪器110は、洗髪すべき者142の首部の後ろ側を受けるための背上げパッド118を用意するのがよい。背上げパッド118は合成ゴムなどの弾性変形可能な材料で構成される。背上げパッド118はナイロンなどの防水材料のカバーを備えるのがよい。
【0023】
(1・2)本体ヘルメットの構造
図2〜図7を参照すると、洗髪器110は、本体ヘルメット112を含む。本体ヘルメット112は、前側に設けられ、洗髪すべき者142の頭部142hを受け入れるための前開口部112bと、後側に設けられた1つ以上の作業用孔112c、112dと、底部に設けられた排水用の底開口部112fとを有する。前開口部112の形状は、洗髪すべき者142の身長の長手方向(以下、「縦方向」という)の長さが250mm程度であり、洗髪すべき者142の身体142bの幅方向(以下、「横方向」という)の長さが200mm程度であるのが好ましい。一般に、洗髪すべき者142の頭部142hの幅は170mm程度であるので、前開口部112を上記のような寸法に構成すれば、前開口部112の縁部と洗髪すべき者の顔面部との間に、フレキシブルスペースを30〜50mm程度とることができる。この構成により、洗髪すべき者142の頭部142hの動きに十分に対応することができる。
【0024】
底開口部112fの形状は円形であるのがよい。作業用孔112c、112dの形状は円形であるのがよい。作業用孔112c、112dの形状は楕円形であってもよいし、多角形であってもよい。図2には、2つの作業用孔112c、112dを示しているが、作業用孔の数は、1個であってもよいし、2個であってもよいし、3個であってもよいし、4個以上であってもよい。本体ヘルメット112に2個の作業用孔を設ければ、洗髪中、洗髪作業者は両方の手をそれぞれ、2つの作業用孔から入れて洗髪作業を行うことができる。本体ヘルメット112に4個の作業用孔を設ければ、洗髪中、2人の洗髪作業者がそれぞれ両方の手を作業用孔から入れて同時に洗髪作業を行うことができる。
【0025】
本体ヘルメット112の作業用孔112c、112dを通して、洗髪作業者は本体ヘルメット112の中にシャワーヘッド164を持ち込み、洗髪すべき者142の頭部142hに温水を送ることができる。さらに、本体ヘルメット112の作業用孔112c、112dを通して、洗髪作業者は本体ヘルメット112の中にドライヤヘッド174を持ち込み、洗髪すべき者142の頭部142hに温風および冷風を送ることができる。
この構成により、患者などの洗髪すべき者142をベッドに寝かせた状態で、すなわち、仰向け状態で洗髪すべき者の頭部をほぼ水平な状態に保持して、洗髪すべき者142の周囲をよごすことなく、洗髪すべき者142などを気持ち良く洗髪することができる。
本発明の洗髪装置を用いれば、美容院、家庭などにおいて、背もたれ部が傾斜可能な椅子に洗髪すべき者を配置した状態で、すなわち、仰向け状態で洗髪すべき者の頭部をほぼ水平な状態に保持して、洗髪すべき者を洗髪することができる。この場合においても、洗髪すべき者の周囲をよごすことなく、美容院、家庭などにおいて、洗髪すべき者を気持ち良く洗髪することができる。
【0026】
図3および図4を参照すると、本体ヘルメット112に、外形形状の中心112Nと、中心112Nを通る水平面112Pとを定義する。本体ヘルメット112は、水平面112Pより上に位置する上半部112tと、水平面112Pより下に位置する下半部112vとを含む。本体ヘルメット112は、上半部112tの後側に設けられた1つの追加作業用孔112gを備える。この構成により、洗剤などを追加作業用孔112gから本体ヘルメット112の中に入れることができる。追加作業用孔112gには、開閉可能な蓋112jを設けるのがよい。追加作業用孔を2つ以上設けることもできる。追加作業用孔112gの内径は、例えば、50mmであるのがよい。追加作業用孔112gの中心軸線は、例えば、水平面112Pに対して45度の角度であるのがよい。
【0027】
図2〜図7を参照すると、本体ヘルメット112は、例えば、内径が440mmであり、中心112Nを中心とした球形に形成される。本体ヘルメット112は、例えば、肉厚が2mmの球形に形成されるのがよい。本体ヘルメット112は、縦方向に長軸を有する回転楕円体のような形に形成してもよいし、縦方向に長軸を有するラグビーボールのような形に形成してもよいし、中心112Nを中心とした正20面体のような正多面体、或いは、中心112Nを中心とした多面体のような形に形成してもよい。
作業用孔112c、112dの内径は、例えば、140mmであるのがよい。作業用孔112c、112dの中心軸線は、例えば、水平面112Pに対して20度であるのがよい。作業用孔112cの中心軸線と、作業用孔112dの中心軸線との間の角度は、例えば、60度であるのがよい。底開口部112fの内径は、例えば、80mmであるのがよい。
【0028】
本体ヘルメット112は、プラスチック材料で形成されるのがよい。本体ヘルメット112は、例えば、ポリエチレン、ポリカーボネート、アクリル、ポリプロピレンなどの合成樹脂で製造することができる。本体ヘルメット112は、上半部112tと下半部112vをそれぞれ別個に成形し、その後、上半部112tと下半部112vを接着、溶着などにより接合することにより製造することができる。この構成では、上半部112tと下半部112vとは密封されるように結合される。上半部112tと下半部112vとは同一材料で形成されるのが好ましいが、上半部112tは下半部112vと異なる材料で形成することもできる。
或いは、本体ヘルメット112の上半部112tと下半部112vとは、互いに嵌め込み可能なように構成され、上半部112tの嵌め込み部と下半部112vの嵌め込み部を嵌め込んだとき、上半部112tと下半部112vの嵌め込み部分は密封できるように構成することもできる。この構成により、本体ヘルメット112を容易に成形加工により製作することができる。
【0029】
本体ヘルメット112を上半部112tと下半部112vに分けて別個に成形する構造の場合、前開口部112bの一部分と、作業用孔112c、112dと、追加作業用孔112gとは、上半部112tに設けられ、前開口部112bの他の一部分と、底開口部112fとは、下半部112vに設けられる。
本体ヘルメット112の上半部112tが、透明なプラスチック材料又は半透明なプラスチック材料で作られるのが好ましい。すなわち、本体ヘルメット112は、少なくともその上半部112tが、透明なプラスチック材料又は半透明なプラスチック材料で作られるのが好ましい。この構成により、洗髪中、洗髪作業者は洗髪すべき者の頭部と洗髪作業者の両方の手を見ながら、頭部を洗髪することができる。本体ヘルメット112の下半部112vを、透明なプラスチック材料又は半透明なプラスチック材料で作ることもできる。ここで、半透明な材料とは、材料に照射した光線のうちの、少なくとも10%が透過するような材料を示す。
【0030】
或いは、本体ヘルメット112は、アルミニウム、チタンなどの金属又はそれらの金属の合金で製造することもできる。或いは、本体ヘルメット112は、防水加工を施した板紙で製造することもできるし、プラスチックフィルムを積層した厚紙などで製造することもできる。この構成においても、本体ヘルメット112の上半部112tが、透明なプラスチック材料又は半透明なプラスチック材料で作られるのが好ましい。
【0031】
(1・3)頭部受座の構造
図2、図3、図6、図8および図9を参照すると、洗髪器110は、本体ヘルメット112の内部に配置され、洗髪すべき者142の頭部142hを支持するための、1つ以上の頭部受座120b、120cを備える。この構成により、洗髪すべき者142の頭部142hを確実に下方から支持することができる。図2、図3および図6には、2つの頭部受座120b、120cを示しているが、頭部受座の数は、1個であってもよいし、2個であってもよいし、3個であってもよいし、4個以上であってもよい。頭部受座120b、120cは、シリコンゴムなどの弾性変形可能な材料で形成するのがよい。頭部受座120b、120cのサイズは、例えば、断面が20mm×30mmの長方形であり、長さが120mmである。図8を参照すると、頭部受座120b、120cの内側の端部には、洗髪すべき者の頭部の形状に合わせるための斜面部120mが設けられ、頭部受座120b、120cの外側の端部には突起部120jが設けられる。
本体ヘルメット112の内側には、受座取り付け部120gが接着される。頭部受座120b、120cの突起部120jを受座取り付け部120gに嵌め込むことにより、頭部受座120b、120cを本体ヘルメット112の内側に固定することができる。
【0032】
(1・4)頭部シール部材の構造
図10〜図12を参照すると、洗髪器110において、本体ヘルメット112の前開口部112bには、洗髪すべき者142の頭部142hを密封するための、伸縮可能な頭部シール部材124が設けられる。頭部シール部材124は、本体ヘルメット112の前開口部112bに固定するためのリング状の面ファスナA124dと、防水ビニールで形成された接続部材124fと、洗髪すべき者142の頭部142hに取り付けるためのリング状のヘアーバンド124hとを含む。接続部材124fは、面ファスナA124dとヘアーバンド124hとの間に配置される。接続部材124fは、伸縮可能なように、防水性があるゴム又は軟質プラスチックで形成するのがよい。例えば、面ファスナA124dは直径が320mmで、幅が20mmになるように形成される。例えば、ヘアーバンド124hは直径が120mmで、幅が15mmになるように形成される。例えば、接続部分124fは幅が100mmになるように形成される。
【0033】
本体ヘルメット112の前開口部112bの縁部付近には、リング状の面ファスナB112mが固着される。面ファスナAと面ファスナBは、互いに密着して一体になるように形成されている。したがって、頭部シール部材124の面ファスナA124dを本体ヘルメット112の面ファスナB112mに対して固定することができる。この構成により、洗髪中、洗髪すべき者の顔などがぬれるおそれをなくすことができる。
図13を参照すると、面ファスナB112mは本体ヘルメット112の前開口部112bの縁部付近で、本体ヘルメット112の内面に固着することができる。また、図14を参照すると、面ファスナB112mは本体ヘルメット112の前開口部112bの縁部付近で、本体ヘルメット112の外面に固着することもできる。
【0034】
(1・5)作業用孔シール部材の構造
図15を参照すると、本体ヘルメット112の作業用孔112c、112dには、作業用孔112c、112dの一部又は全部を密封するための、弾性変形可能な作業用孔シール部材130が設けられる。作業用孔シール部材130は、本体ヘルメット112の内側に取り付けることもできるし、本体ヘルメット112の内側に固定することもできる。また、図15に一点鎖線で示すように、作業用孔シール部材130は、本体ヘルメット112の作業用孔112c、112dの外側に取り付けることもできる。この構成では、作業用孔シール部材130は、本体ヘルメット112から容易に取り外すことができる。
図16を参照すると、作業用孔シール部材130は、中心穴130bと、外形部130cとを有するリング状の形状の部材である。作業用孔シール部材130の中心穴130bから作業用孔シール部材130の外形部130cに向かう、放射状の複数のスリット130dが設けられる。例えば、作業用孔シール部材130の中心穴130bの内径は60mmであり、作業用孔シール部材130の外径は180mmであり、スリット130dの外端部の直径は140mmであるのがよい。作業用孔シール部材130の厚さは、例えば、1mm〜5mmであるのがよい。この構成により、洗髪中、洗髪作業者の腕の部分から温水が漏れることがないので、洗髪作業者の衣服などがぬれるおそれをなくすことができる。或いは、作業用孔シール部材130の中心穴130bの内径を0mmとしてもよい。この構成により、洗髪中、洗髪作業者が一方の作業用孔に腕を入れない場合でも、その作業用孔から温水が漏れることがないようにすることができる。
【0035】
作業用孔シール部材130の外形部130cは、本体ヘルメット112の作業用孔112c、112dの縁部に接着される。作業用孔シール部材130は、硬質ゴム、軟質ゴム、硬質プラスチック、軟質プラスチックで形成されるのがよい。例えば、本体ヘルメット112は、ネオプレン、シリコンゴム、ポリ塩化ビニール、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリウレタン、テフロン(登録商標)などで製造することができる。
【0036】
(1・6)シャワーヘッド用ホルダ
次に、本発明の洗髪装置の第1の実施の形態に用いられるシャワーヘッド用ホルダの構造を説明する。
図17、図18を参照すると、シャワーヘッド用ホルダ134を本体ヘルメット112の外側に取り付けることができる。シャワーヘッド用ホルダ134は、シャワーヘッドを保持するための保持部134bと、シャワーヘッド用ホルダ134を取り付けるための固定部134cとを含む。固定部134cは吸盤を備える。固定部134cの吸盤により、シャワーヘッド用ホルダ134を本体ヘルメット112の外側に取り付けることができる。固定部134cはプラスチックで形成されるのがよい。
【0037】
(1・7)給湯装置、送風装置
次に、本発明の洗髪装置の第1の実施の形態に用いられる送風装置、給湯装置の構造を説明する。
図19を参照すると、洗髪器収納ボックス168の中に、給湯装置160と、送風装置170が設けられる。さらに、洗髪器収納ボックス168の中に、シャワーヘッド164および給湯用管162と、ドライヤヘッド174および送風用管172が収容される。洗髪器収納ボックス168は、例えば、容量が70リットルの角型レンジ容器である。
洗髪器収納ボックス168は、例えば、PAI樹脂で形成される。洗髪器収納ボックス168の底部には、移動用の複数の車168gを設けるのがよい。この構成により、洗髪器収納ボックス168を容易に移動させることができる。
【0038】
給湯装置160は、水タンク、水加熱器、水中ポンプ(いずれも図示せず)とを備える。水加熱器を作動させて、水タンク内の水を所定の温度に加熱し、水中ポンプを作動させて、加熱した温水を給湯用管162の中に送り込むように構成される。給湯装置160は、電源を備えてもよいし、給湯装置160に接続されたコンセントを用いて外部の電源から電力を受け入れてもよい。給湯装置160は、所定量の水タンク内に配置された水中ポンプを備えるように構成される。水中ポンプを用いることにより、0.2kg/cm前後のシャワー圧力を発生するように水タンク内の温水を給湯用管162の中に供給することができる。
給湯装置160は、水タンクを備えてもよいし、給湯装置160に接続された管路を用いて外部の水道又は給水装置から水を受け入れてもよい。或いは、給湯装置160は、保温可能に構成された湯タンクと、給湯ポンプ(いずれも図示せず)とを備えるように構成してもよい。この構成では、予め別の湯沸し器により沸かした適温の湯を湯タンクに入れるように構成することができる。
送風装置170は、ヒータとファン(いずれも図示せず)とを備える。温風を送風するときは、ヒータとファンとを同時に作動させて、送風用管172の中に温風を送り込むように構成される。冷風を送風するときは、ファンだけを作動させて、送風用管172の中に冷風を送り込むように構成される。送風装置170は、電源を備えてもよいし、送風装置170に接続されたコンセントを用いて外部の電源から電力を受け入れてもよい。
【0039】
(1・8)シャワーヘッド
次に、本発明の洗髪装置の第1の実施の形態に用いられるシャワーヘッドの構造を説明する。
図20、図21を参照すると、シャワーヘッド164は、円盤状の噴射頭部164cと、噴射頭部164cの後面の中央部に設けられた直線パイプ部164dと、直線パイプ部164dの後端部に設けられた支持用の円板部164fと、円板部164の後側に設けられた曲線パイプ部164kとを有する。
本明細書のシャワーヘッド164において、「前」とは、液体が流れる下流側の方向を示し、「後」とは、液体が流れる上流側の方向を示す。
曲線パイプ部164kの後端部は、給湯用管162の一端に接続される。シャワーヘッド164の噴射頭部164cの前面には複数の噴射孔164hが設けられる。給湯装置160から給湯用管162を介して供給される温水は、曲線パイプ部164kの中を通り、円板部164fの中心穴の中を通り、直線パイプ部164dの中を通り、噴射頭部164cの噴射孔164hから噴射されるように構成される。
【0040】
直線パイプ部164dは、噴射頭部164cの後面の中央部に設けられるのが好ましい。直線パイプ部164dは、噴射頭部164cの後面の中央部から偏心した位置に設けることもできる。直線パイプ部164dの中心軸線は、噴射頭部164cの後面に対して直角に設けられるのが好ましい。直線パイプ部164dの中心軸線は、噴射頭部164cの後面に対して1度〜60度の角度をなすように設ることもできる。
円板部164fの前面は、噴射頭部164cの後面に対して平行に設けられるのが好ましい。円板部164fの前面は、噴射頭部164cの後面に対して1度〜30度の角度をなすように形成することもできる。
直線パイプ部164dと円板部164fを設けることにより、洗髪作業者はシャワーヘッド164をしっかりと保持することができる。
【0041】
(1・9)ドライヤヘッド
次に、本発明の洗髪装置の第1の実施の形態に用いられるドライヤヘッドの構造を説明する。
図22を参照すると、ドライヤヘッド174は、円盤状の吹出頭部174cと、吹出頭部174cの後面の中央部に設けられた直線パイプ部174dと、直線パイプ部174dの後端部に設けられた支持用の円板部174fと、円板部174の後側に設けられたが曲線パイプ部174kとを有する。
本明細書のドライヤヘッド174において、「前」とは、液体が流れる下流側の方向を示し、「後」とは、液体が流れる上流側の方向を示す。
曲線パイプ部174kの後端部は、送風用管172の一端に接続される。ドライヤヘッド174の吹出頭部174cの前面には複数の吹出孔174hが設けられる。送風装置170から送風用管172を介して供給される温風および冷風は、曲線パイプ部174kの中を通り、円板部174fの中心穴の中を通り、直線パイプ部174dの中を通り、吹出頭部174cの吹出孔174hから吹き出されるように構成される。この構成により、患者などをベッドに寝かせた状態で、周囲をよごすことなく患者などを気持ち良く洗髪し、洗髪した髪を短時間で効果的に乾かすことができる。
【0042】
直線パイプ部174dは、吹出頭部174cの後面の中央部に設けられるのが好ましい。直線パイプ部174dは、吹出頭部174cの後面の中央部から偏心した位置に設けることもできる。直線パイプ部174dの中心軸線は、吹出頭部174cの後面に対して直角に設けられるのが好ましい。直線パイプ部174dの中心軸線は、吹出頭部174cの後面に対して1度〜60度の角度をなすように形成することもできる。
円板部174fの表面は、吹出頭部174cの後面に対して平行に設けられるのが好ましい。円板部174fの前面は、吹出頭部174cの後面に対して1度〜30度の角度をなすように設けることもできる。直線パイプ部174dと円板部174fを設けることにより、洗髪作業者はドライヤヘッド174をしっかりと保持することができる。
【0043】
(1・10)排水ポットの構造
図2、図23、図24を参照すると、洗髪装置100は、底開口部112fの底縁112kに着脱可能に設けられた排水部材すなわち排水ポット190を更に備える。例えば、排水ポット190は、底開口部112fの底縁112kの外周部に嵌め込み可能なように構成される。また、排水ポット190は、底開口部112fの底縁112kの内周部に嵌め込み可能なように構成することもできる。
排水ポンプ192が排水ポット190に取り付けられる。排水ポンプ192に排水ポット190を取り付ける部分には、ゴムパッキン193が設けられる。排水ポンプ192には、排水用管182の一端が接続される。排水装置180は排水用管182の他端に接続される。作業済みの液体などは、排水ポンプ192の動作により排水ポット190から排水用管182を介して排水装置180に送ることができるように構成される。排水ポンプ192は、例えば、家庭用のバスポンプにより構成することができる。
排水装置180は、作業済みの液体を受け入れて、固体と流体を分離し、それぞれ所定の容器又は管路に排出するように構成される。この構成により、洗髪中に、作業済みの液体(洗剤、水を含む)、抜け落ちた髪の毛、髪の毛に付いていたごみなどを洗髪器110から確実に排水することができる。排水ポット190は、プラスチック材料で形成されるのがよい。排水ポット190は、例えば、ポリエチレン、ポリカーボネート、アクリル、ポリプロピレンなどの合成樹脂で製造することができる。
【0044】
図2を参照すると、本体ヘルメット112の底開口部112fには、筒状の底縁112kが設けられる。排水ポット190は、円筒形の嵌め込み筒部190yを含む。したがって、排水ポット190の上開口部190kは円形に形成される。底縁112kの外周部には、リング状の突起112xが形成される。例えば、突起112xの断面形状は、半径が1mmの半円形である。突起112xの断面形状は、台形であってもよいし、楕円形の半分であってもよい。嵌め込み筒部190yの内周部には、帯状の溝190xが形成される。例えば、溝190xの断面形状は、半径が1mmの半円形である。溝190xの断面形状は、台形であってもよいし、楕円形の半分であってもよい。溝190xの位置、断面形状は、突起112xの位置、断面形状に合うように形成される。この構成により、排水ポット190は、本体ヘルメット112の底開口部112fの中心軸線に対して360度回転することができる。例えば、溝190xの底部全周囲の直径は、249.5mm〜250mmに形成され、突起112xの頂部全周囲の直径は、250mm〜250.5mmに形成される。すなわち、この構成では、突起112xと溝190xは、締り嵌めになるように構成される。更に、防水性を高めるために、突起112xの上側及び/又は下側に、それぞれ、1個以上のOリングタイプの防水パッキンを設けてもよい。この構成では、突起112xと溝190xを隙間嵌めにすることもできるし、又は、突起112xと溝190xを中間嵌めにすることもできる。
更に、防水性を高めるために、突起112xの上側及び/又は下側に、それぞれ、1個以上のOリングタイプの防水パッキンを設けてもよい。この構成では、本体ヘルメット112と排水ポット190の間の嵌め合い部分の防水性を高めることができる。
【0045】
本体ヘルメット112の底開口部112fには、底部フィルタ194を設けることができる。底部フィルタ194を設けることにより、洗髪中に、抜け落ちた髪の毛、髪の毛に付いていたごみなどを底部フィルタ194に溜めることができる。底部フィルタ194の直径は50mm〜75mmであるのがよい。この構成により、底部フィルタ194の目詰まりの発生を防ぎ、排水ポンプ192による排水動作が確実に行われるようにすることができる。
排水ポンプ192は排水ポット190のポンプ用開口部190cの中に配置することができるように構成される。排水ポンプ192を作動させることにより、排水ポット190の中に溜まる作業済みの液体(洗剤、水を含む)を排水用管182を介して排水装置180に強制的に送ることができる。
【0046】
(1・11)第1の実施の形態の作用
図1を参照すると、ベッド140の上に洗髪すべき者142が仰向けに状態で横たわっている。洗髪装置100を用いて洗髪すべき者142を洗髪するとき、洗髪すべき者142の頭部142hを約200mm上げる必要がある。したがって、洗髪すべき者142の首部の後ろ側に背上げパッド118を置く。
図1、図8、図9及び図12を参照すると、洗髪すべき者142の頭部142hを本体ヘルメット112の前開口部112bに配置するために、本体ヘルメット112の内面に固着されている面ファスナB112mに頭部シール部材124の面ファスナA124dを固定する。次に、ヘアーバンド124hを大きく広げて、洗髪すべき者142の頭部142hにヘアーバンド124hを固定し、洗髪すべき者142の頭部142hを本体ヘルメット112の内部に配置された頭部受座120b、120cの上に案内する。
【0047】
次に、洗髪作業者はシャワーヘッド164の直線パイプ部164dを指の間にはさんで、シャワーヘッド164を作業用孔112c又は112dから本体ヘルメット112の中に入れる。この状態で、給湯装置160から給湯用管162を介して温水を供給し、噴射頭部164cの噴射孔164hから温水を洗髪すべき者142の頭部142hに噴射させる。洗髪作業者は、片手でシャワーヘッド164を持ちながら、その手を作業用孔112c又は112dのうちの一方から本体ヘルメット112の中にいれ、もう一方の手を作業用孔112c又は112dのうちの他方から本体ヘルメット112の中にいれて、効率良く洗髪作業を行うことができる。必要に応じて、洗髪作業者は、洗剤などを追加作業用孔112gから本体ヘルメット112の中に入れることができる。或いは、洗剤は作業用孔112c又は112dのうちの一方から本体ヘルメット112の中に入れることもできる。或いは、特殊な精製水を用いることにより、洗剤を用いることなく洗髪作業を行うこともできる。更に、軽真空を洗髪装置に導入することにより、散発作業を行うこともできる。
本体ヘルメット112の底開口部112fに設けられた底部フィルタ194は、洗髪中、抜け落ちた髪の毛、髪の毛に付いていたごみなどを溜める。排水ポンプ192により、排水動作が行われ、排水ポット190の中に溜まる作業済みの液体(洗剤、水を含む)を排水用管182を介して排水装置180に強制的に送る。
【0048】
次に、洗髪作業者はドライヤヘッド174の直線パイプ部174dを指の間にはさんで、ドライヤヘッド174を作業用孔112c又は112dから本体ヘルメット112の中に入れる。この状態で、送風装置170から送風用管172を介して温風および冷風を供給し、吹出頭部174cの吹出孔174hから温風および冷風を洗髪すべき者142の頭部142hに吹き出させる。洗髪作業者は、片手でドライヤヘッド174を持ちながら、その手を作業用孔112c又は112dのうちの一方から本体ヘルメット112の中にいれ、もう一方の手を作業用孔112c又は112dのうちの他方から本体ヘルメット112の中にいれて、効率良く髪を乾かす作業を行うことができる。必要に応じて、洗髪作業者は、消毒薬剤、整髪剤などを追加作業用孔112gから本体ヘルメット112の中に入れることができる。或いは、消毒薬剤は作業用孔112c又は112dのうちの一方から本体ヘルメット112の中に入れることもできる。
【0049】
次に、洗髪作業者は本体ヘルメット112および頭部シール部材124を洗髪すべき者142の頭部142hから外す。次に、洗髪作業者は本体ヘルメット112および頭部シール部材124を市販の殺菌剤で洗浄する。
或いは、洗髪が終わると、洗髪作業者は本体ヘルメット112および頭部シール部材124を洗髪すべき者142の頭部142hから外す。次に、洗髪作業者はヘアードライヤを用いて洗髪すべき者142の髪を乾燥させる。次に、洗髪作業者は本体ヘルメット112および頭部シール部材124を市販の殺菌剤で洗浄する。
【0050】
以上説明したように、本発明の洗髪装置100では、洗髪作業および髪を乾かす作業は、全て本体ヘルメット112の中で行われる。したがって、患者などの洗髪すべき者142をベッドに寝かせた状態で、或いは、美容院などで洗髪すべき者を椅子に配置して仰向きにした状態で、周囲をよごすことなく洗髪すべき者を気持ち良く洗髪することができる。また、本発明の洗髪装置100を用いることにより、仰向け状態で洗髪すべき者の頭部をほぼ水平な状態に保持して、洗髪すべき者の頭部以外をぬらすことなく洗髪することができる。
【0051】
さらに、本発明の洗髪装置100のシャワーヘッド164は、洗髪作業者の手の平の内側に入る大きさに構成されるので、洗髪作業者はシャワーヘッド164をしっかりと保持することができる。したがって、洗髪作業者は洗髪すべき者142の頭部142hに対して常に直角に温水を噴射させることができる。このため、洗髪すべき者142は100%のシャワー圧を感じることができ、気持ちの良い洗髪感を味わうことができる。
さらに、洗髪すべき者142の頭部142hと頭部受座120b、120cとの間を洗うとき、頭部142hを2〜3cm持ち上げる。このとき、頭部受座120b、120cは、シリコンゴムなどの弾性変形可能な材料で形成されているので、頭部受座120b、120cを軽く倒して洗髪すべき者142の頭部142hを洗うことができる。
【0052】
(2)第2の実施の形態
次に、本発明の洗髪装置の第2の実施の形態の構造および作用を説明する。
以下の説明は、本発明の洗髪装置の第2の実施形態の構造および作用が本発明の洗髪装置の第1の実施形態の構造および作用と異なる点を主に述べる。したがって、以下に記載がない個所は、前述した本発明の洗髪装置の第1の実施形態についての説明をここに準用する。
【0053】
図25および図26を参照すると、本発明の洗髪装置の第2の実施形態において、本発明の洗髪器210の本体ヘルメット212は、中心212Nを含む水平面212Pより上に位置する上半部212tと、水平面212Pより下に位置する下半部212vとを含む。本体ヘルメット212は、上半部212tの後側に設けられた1つの作業用孔212cを備える。作業用孔212cは、水平方向に延びる長孔状に形成されるのが好ましい。作業用孔212cは、水平方向に延びる長軸を有し、長軸方向の長さが350mmであり、短軸方向の長さが140mmである楕円形状に形成されるのが好ましい。この構成では、追加作業用孔を設ける必要はない。この構成により、洗髪中、洗髪作業者は両方の手をそれぞれ、1つの作業用孔212cから入れて洗髪することができる。
【0054】
図26に一点鎖線で示すように、作業用孔212cには、作業用孔シール部材130’を設けることができる。作業用孔シール部材130’は、2つの穴と、外形部とを有する楕円形状の部材である。作業用孔シール部材130’のそれぞれ穴から作業用孔シール部材130’の外形部に向かう、放射状の複数のスリットが設けられる。作業用孔シール部材130’の2つの穴の形状と、放射状の複数のスリットの形状は、それぞれ、図16を参照して前述した作業用孔シール部材130の形状と同様である、。例えば、作業用孔シール部材130’の穴の内径は60mmであり、作業用孔シール部材130’の長軸方向の長さが350mmであり、作業用孔シール部材130’の短軸方向の長さが140mmである。作業用孔シール部材の厚さは、例えば、1mm〜5mmであるのがよい。この構成により、洗髪中、洗髪作業者の腕の部分から温水が漏れることがないので、洗髪作業者の衣服などがぬれるおそれをなくすことができる。或いは、作業用孔シール部材130’の穴の内径を0mmとしてもよい。この構成により、洗髪中、洗髪作業者が一方の作業用孔に腕を入れない場合でも、その作業用孔から温水が漏れることがないようにすることができる。
【0055】
排水パイプ部250が、本体ヘルメット212の下半部212vの底部に水平方向に延びるように形成される。排水パイプ部250は、接続管(図示せず)により排水装置180に連結される。排水装置180により、接続管、排水パイプ部250を介して本体ヘルメット212の下半部212vの底部の内部を吸引して、排気、排水することができるように構成する。この構成により、排水ポットを設ける必要をなくすことができる。
【0056】
(3)第3の実施の形態
次に、本発明の洗髪装置の第3の実施の形態の構造および作用を説明する。
以下の説明は、本発明の洗髪装置の第3の実施形態の構造および作用が本発明の洗髪装置の第1の実施形態の構造および作用と異なる点を主に述べる。したがって、以下に記載がない個所は、前述した本発明の洗髪装置の第1の実施形態についての説明をここに準用する。
【0057】
図27および図28を参照すると、本発明の洗髪装置の第3の実施形態において、洗髪器310では、本体ヘルメット312の上半部312tは、折りたたみ可能なように構成される。すなわち、洗髪器310の本体ヘルメット312は、中心312Nを含む水平面312Pより上に位置する上半部312tと、水平面312Pより下に位置する下半部312vとを含む。上半部312tは、前の方に向いた平面部312mと、後ろの方に向いたアコーデオンのように折りたたむことができる折りたたみ部312nとを備える。本体ヘルメット312の上半部312tを折りたたんだ状態を、図27に仮想線で示す。上半部312tは、球の1/4〜1/8の形状を有するように構成される。上半部312tは、複数の半円形にワイヤ部材312wと、ワイヤ部材312wに固定されたシート部材312sとを含む。ワイヤ部材312wはプラスチック又は金属で構成される。シート部材312sはナイロンなどの合成樹脂で構成される。
本体ヘルメット312の折りたたみ部312nは、2つの作業用孔312c、312dを備える。この構成では、追加作業用孔を設けてもよい。この構成により、小型、軽量な洗髪器を製作することができる。作業用孔312c、312dには、それぞれ作業用孔シール部材330を設けることができる。
【0058】
排水パイプ部350が、本体ヘルメット312の下半部312vの底部に水平方向に延びるように形成される。排水パイプ部350は、接続管(図示せず)により排水装置180に連結される。排水装置180により、接続管、排水パイプ部350を介して本体ヘルメット312の下半部312vの底部の内部を吸引して、排気、排水することができるように構成する。この構成により、排水ポットを設ける必要をなくすことができる。
【0059】
(4)第4の実施の形態
次に、本発明の洗髪装置の第4の実施の形態を説明する。
以下の説明は、本発明の洗髪装置の第4の実施形態の構造および作用が本発明の洗髪装置の第1の実施形態の構造および作用と異なる点を主に述べる。したがって、以下に記載がない個所は、前述した本発明の洗髪装置の第1の実施形態についての説明をここに準用する。
【0060】
図29および図30を参照すると、本発明の洗髪装置の第4の実施形態において、洗髪器410では、本体ヘルメット412の上半部412tと下半部412vとは、互いに嵌め込み可能なように構成され、上半部412tの嵌め込み部と下半部412vの嵌め込み部を嵌め込んだとき、上半部412tと下半部412vの嵌め込み部分は密封できるように構成することもできる。この構成により、洗髪器を容易に成形加工により製作することができる。すなわち、洗髪器410の本体ヘルメット412は、中心412Nを含む水平面412Pより上に位置する上半部412tと、水平面412Pより下に位置する下半部412vとを含む。上半部412tの下部の開口部は、下半部412vの上部の開口部に対して差し込み可能なように構成される。
本体ヘルメット412の上半部412tは、2つの作業用孔412c、412dと、追加作業用孔412jとを備える。作業用孔412c、412dには、それぞれ作業用孔シール部材を設けることができる。
【0061】
(5)第5の実施の形態
次に、本発明の洗髪装置の第5の実施の形態の構造および作用を説明する。
以下の説明は、本発明の洗髪装置の第5の実施形態の構造および作用が本発明の洗髪装置の第1の実施形態の構造および作用と異なる点を主に述べる。したがって、以下に記載がない個所は、前述した本発明の洗髪装置の第1の実施形態についての説明をここに準用する。
【0062】
図31および図32を参照すると、本発明の洗髪装置の第5の実施の形態において、洗髪器510では、本体ヘルメット512の上半部512tは、下半部512vに対してヒンジ512hで連結され、上半部512tを下半部512vに対して作業可能な位置に配置したとき、上半部512tと下半部512vの接触部分は密封できるように構成することもできる。この構成により、洗髪器を容易に成形加工により製作することができる。本体ヘルメット512の上半部512tを開いた状態を、図31に仮想線で示す。
すなわち、洗髪器510の本体ヘルメット512は、中心512Nを含む水平面512Pより上に位置する上半部512tと、水平面512Pより下に位置する下半部512vとを含む。本体ヘルメット512の上半部512tの水平面512Pに投影した形状は長方形である。本体ヘルメット512の下半部512vの水平面512Pに投影した形状も長方形である。本体ヘルメット512は、上半部112tの後側に設けられた2つの作業用孔512c、512dを備える。この構成では、追加作業用孔を設けてもよい。作業用孔512cには、作業用孔シール部材530を設けることができる。
【0063】
排水パイプ部550が、本体ヘルメット512の下半部512vの底部に水平方向に延びるように形成される。排水パイプ部550は、接続管(図示せず)により排水装置180に連結される。排水装置180により、接続管、排水パイプ部550を介して本体ヘルメット512の下半部512vの底部の内部を吸引して、排気、排水することができるように構成する。この構成により、排水ポットを設ける必要をなくすことができる。
【0064】
(6)第6の実施の形態
次に、本発明の洗髪装置の第6の実施の形態の構造および作用を説明する。
以下の説明は、本発明の洗髪装置の第6の実施形態の構造および作用が本発明の洗髪装置の第1の実施形態の構造および作用と異なる点を主に述べる。したがって、以下に記載がない個所は、前述した本発明の洗髪装置の第1の実施形態についての説明をここに準用する。
【0065】
図33および図34を参照すると、本発明の洗髪装置の第6の実施の形態において、特に家庭用に適している洗髪装置600は、洗髪器610と、洗髪器610の中に温水を供給し、作業済みの液体(洗剤、水を含む)を洗髪器610から排水するための給排水ユニット650と、作業済みの液体(洗剤、水を含む)を洗髪器610から受け入れて給排水ユニット650に排水するための排水ポット690とを備える。給湯用管662の一端が給排水ユニット650内の給湯部に接続される。シャワーヘッド664が給湯用管662の他端に接続される。
給排水ユニット650の底部には、移動用の複数の車650gを設けるのがよい。この構成により、給排水ユニット650を容易に移動させることができる。洗髪器610は、本体ヘルメット612を含む。本体ヘルメット612は、前側に設けられ、洗髪すべき者142の頭部142hを受け入れるための前開口部612bと、後側に設けられた2つの作業用孔612c、612dと、底部に設けられた排水用の底開口部612fとを有する。底開口部612fの形状は円形であるのがよい。作業用孔612c、612dの形状は円形であるのがよい。
【0066】
排水ポット690は、洗髪器610の底開口部612fに嵌め込み可能なように構成される。排水ポンプ692が排水ポット690に取り付けられる。排水ポンプ692に排水ポット690を取り付ける部分には、ゴムパッキンが設けられる。排水ポンプ692には、排水用管682の一端が接続される。給排水ユニット650の排水部は排水用管682の他端に接続される。作業済みの液体などは、排水ポンプ692の動作により排水ポット690から排水用管682を介して給排水ユニット650の排水部に送ることができる。給排水ユニット650の排水部は、作業済みの液体を受け入れて、固体と流体を分離し、それぞれ所定の容器又は管路に排出するように構成される。
【0067】
図33、図35を参照すると、シャワーヘッド664は、円盤状の噴射頭部664cと、噴射頭部の後面の中央部に設けられた直線パイプ部と、直線パイプ部の後端部に設けられた支持用の円板部と、円板部の後側に設けられた曲線パイプ部とを有する。曲線パイプ部の後端部は、給湯用管662の一端に接続される。シャワーヘッド664の噴射頭部664cの表面には複数の噴射孔664hが設けられる。介護者、又は、洗髪すべき者142の家族などの洗髪作業者642は、シャワーヘッド664の直線パイプ部を手で保持して、洗髪作業を行うことができる。
特に、ユーザが洗髪装置600を購入することにより、一般家庭で使用するのが効果的である。
以上説明したように、本発明の洗髪装置600では、洗髪作業および髪を乾かす作業は、全て本体ヘルメット612の中で行われる。したがって、患者などの洗髪すべき者142を寝かせた状態で、洗髪すべき者の頭部をほぼ水平な状態に保持して、洗髪すべき者の頭部以外をぬらすことなく洗髪することができる。
【0068】
(7)第7の実施の形態
次に、本発明の洗髪装置の第7の実施の形態の構造および作用を説明する。
以下の説明は、本発明の洗髪装置の第7の実施形態の構造および作用が本発明の洗髪装置の第1の実施形態の構造および作用と異なる点を主に述べる。したがって、以下に記載がない個所は、前述した本発明の洗髪装置の第1の実施形態についての説明をここに準用する。
【0069】
図36および図37を参照すると、本発明の洗髪装置の第7の実施の形態において、特に病院、介護施設、美容院、床屋、家庭などで使用するのに適している洗髪装置700は、洗髪器710と、洗髪器710の中に温水を供給し、作業済みの液体(洗剤、水を含む)を洗髪器710から排水するための給排水ユニット750と、洗髪器710と給排水ユニット750との間に配置された洗髪器支持部材772とを備える。洗髪器支持部材772は伸縮式の構造に構成されるので、洗髪器710の高さを調整することができる。給排水ユニット750の底部には、移動用の複数の車750gを設けるのがよい。
洗髪器710は、本体ヘルメット712を含む。本体ヘルメット712は、前側に設けられ、洗髪すべき者142の頭部142hを受け入れるための前開口部712bと、上部後側に設けられた1つの作業用孔712cと、底部に設けられた排水用の底開口部712fとを有する。底開口部712fの形状は円形であるのがよい。作業用孔712cは、水平方向に延びる長孔状に形成される。作業用孔712cは、水平方向に延びる長軸を有し、長軸方向の長さが350mmであり、短軸方向の長さが140mmである楕円形状に形成されるのが好ましい。この構成により、洗髪中、洗髪作業者は両方の手をそれぞれ、作業用孔712cから入れて洗髪することができる。
作業済みの液体などは、洗髪器710の底開口部712fから排水用管682を介して給排水ユニット750の排水部に送られる。給排水ユニット750の排水部は、作業済みの液体を受け入れて、固体と流体を分離し、それぞれ所定の容器又は管路に排出するように構成される。
【0070】
給湯用管762の一端が給排水ユニット750内の給湯部に接続される。シャワーヘッド764が給湯用管762の他端に接続される。シャワーヘッド764は、円盤状の噴射頭部と、噴射頭部の後面の中央部に設けられた直線パイプ部と、直線パイプ部の後端部に設けられた支持用の円板部と、円板部の後側に設けられた曲線パイプ部とを有する。曲線パイプ部の後端部は、給湯用管762の一端に接続される。シャワーヘッド764の噴射頭部の表面には複数の噴射孔が設けられる。介護者、又は、洗髪すべき者142の家族などの洗髪作業者742は、シャワーヘッド764の直線パイプ部を手で保持して、洗髪作業を行うことができる。
この洗髪装置700は、特に、病院、介護施設、美容院、床屋、家庭などの多くの環境で使用することができる。ユーザが洗髪装置700を購入して使用することもできるし、病院、介護施設などが洗髪装置700を購入して、プリペイドカード方式でユーザに使用させることもできる。
以上説明したように、本発明の洗髪装置700では、洗髪作業および髪を乾かす作業は、全て本体ヘルメット712の中で行われる。したがって、患者などの洗髪すべき者142をベッドに寝かせた状態で、或いは、美容院などで洗髪すべき者を椅子に配置して仰向きにした状態で、周囲をよごすことなく洗髪すべき者を気持ち良く洗髪することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の洗髪装置の第1の実施の形態において、洗髪装置を用いて洗髪をするときの状態を示す斜視図である。
【図2】図2は、本発明の洗髪装置の第1の実施の形態において、洗髪器と関連部品を示す分解斜視図である。
【図3】図3は、本発明の洗髪装置の第1の実施の形態において、洗髪器を示す側断面図である。
【図4】図4は、本発明の洗髪装置の第1の実施の形態において、洗髪器の追加作業孔の部分を示す側断面図である。
【図5】図5は、本発明の洗髪装置の第1の実施の形態において、図3の矢印5A方向から見た洗髪器の形状を示す図である。
【図6】図6は、本発明の洗髪装置の第1の実施の形態において、図3の矢印6A方向から見た洗髪器の形状を示す図である。
【図7】図7は、本発明の洗髪装置の第1の実施の形態において、図3の矢印7A方向から見た洗髪器の形状を示す図である。
【図8】図8は、本発明の洗髪装置の第1の実施の形態において、洗髪器の頭部受座の形状を示す図である。
【図9】図9は、本発明の洗髪装置の第1の実施の形態において、洗髪器の頭部受座を取り付ける部分の形状を示す図である。
【図10】図10は、本発明の洗髪装置の第1の実施の形態において、洗髪器の前開口部を示す斜視図である。
【図11】図11は、本発明の洗髪装置の第1の実施の形態において、洗髪器の前開口部に適用される頭部シール部材を示す斜視図である。
【図12】図12は、本発明の洗髪装置の第1の実施の形態において、洗髪器の前開口部に適用される頭部シール部材の使用状態を示す斜視図である。
【図13】図13は、本発明の洗髪装置の第1の実施の形態において、洗髪器の前開口部に適用される頭部シール部材の取り付け状態を示す斜視図である。
【図14】図14は、本発明の洗髪装置の第1の実施の形態において、洗髪器の前開口部に適用される頭部シール部材の取り付け状態を示す斜視図である。
【図15】図15は、本発明の洗髪装置の第1の実施の形態において、作業用孔シール部材を取り付ける部分を示す側断面図である。
【図16】図16は、本発明の洗髪装置の第1の実施の形態において、作業用孔シール部材を示す平面図である。
【図17】図17は、本発明の洗髪装置の第1の実施の形態において、シャワーヘッド用ホルダを洗髪器に取り付けた状態を示す斜視図である。
【図18】図18は、本発明の洗髪装置の第1の実施の形態において、シャワーヘッド用ホルダを示す側面図である。
【図19】図19は、本発明の洗髪装置の実施の形態に用いられる給湯装置および送風装置の概観を示す斜視図である。
【図20】図20は、本発明の洗髪装置に用いられるのシャワーヘッドの実施の形態の概略構造を示す正面図である。
【図21】図21は、本発明の洗髪装置に用いられるのシャワーヘッドの実施の形態の概略構造を示す側面図である。
【図22】図22は、本発明の洗髪装置に用いられるのドライヤヘッドの実施の形態の概略構造を示す斜視図である。
【図23】図23は、本発明の洗髪装置の第1の実施の形態において、排水部材を示す側断面図である。
【図24】図24は、本発明の洗髪装置の第1の実施の形態において、排水部材を示す斜視図である。
【図25】図25は、本発明の洗髪装置の第2の実施の形態において、洗髪器を示す側面図である。
【図26】図26は、本発明の洗髪装置の第2の実施の形態において、洗髪器を示す背面図である。
【図27】図27は、本発明の洗髪装置の第3の実施の形態において、洗髪器を示す側面図である。
【図28】図28は、本発明の洗髪装置の第3の実施の形態において、洗髪器を示す上面図である。
【図29】図29は、本発明の洗髪装置の第4の実施の形態において、洗髪器を示す分解側面図である。
【図30】図30は、本発明の洗髪装置の第4の実施の形態において、洗髪器を示す分解背面図である。
【図31】図31は、本発明の洗髪装置の第5の実施の形態において、洗髪器を示す側面図である。
【図32】図32は、本発明の洗髪装置の第5の実施の形態において、洗髪器を示す上面図である。
【図33】図33は、本発明の洗髪装置の第6の実施の形態において、洗髪装置を用いて洗髪をするときの状態を示す斜視図である。
【図34】図34は、本発明の洗髪装置の第6の実施の形態において、洗髪器および給湯装置の概観を示す斜視図である。
【図35】図35は、本発明の洗髪装置の第6の実施の形態において、使用状態におけるシャワーヘッドの概観を示す斜視図である。
【図36】図36は、本発明の洗髪装置の第7の実施の形態において、洗髪装置を用いて洗髪をするときの状態を示す斜視図である。
【図37】図37は、本発明の洗髪装置の第7の実施の形態において、洗髪器および給湯装置の概観を示す斜視図である。
【符号の説明】
100  洗髪装置
110  洗髪器
112  本体ヘルメット
112c、112d 作業用孔
112g 追加作業用孔
120b、120c 頭部受座
124  頭部シール部材
130  作業用孔シール部材
142  洗髪すべき者
160  給湯装置
162  給湯用管
164  シャワーヘッド
168  洗髪器収納ボックス
170  送風装置
172  送風用管
174  ドライヤヘッド
180  排水装置
190  排水ポット
192  排水ポンプ
210  洗髪器
212  本体ヘルメット
310  洗髪器
312  本体ヘルメット
410  洗髪器
412  本体ヘルメット
510  洗髪器
512  本体ヘルメット
600  洗髪装置
610  洗髪器
612  本体ヘルメット
650  給排水ユニット
690  排水ポット
700  洗髪装置
710  洗髪器
750  給排水ユニット
772  洗髪器支持部材

Claims (5)

  1. 洗髪すべき者の頭部をおおうための密閉型の洗髪器であって、
    前側に設けられ、洗髪すべき者の頭部を受け入れるための前開口部と、
    後側に設けられた1つ以上の作業用孔と、
    底部に設けられた排水用の底開口部と、
    内部に配置され、洗髪すべき者の頭部を支持するための、1つ以上の頭部受座と、
    を備えることを特徴とする洗髪器。
  2. 洗髪すべき者の頭部をおおうための密閉型の洗髪器であって、
    前側に設けられ、洗髪すべき者の頭部を受け入れるための前開口部と、
    後側に設けられた1つ以上の作業用孔と、
    底部に設けられた排水用の底開口部と、
    前記底開口部に着脱可能に設けられた排水用の排水部材とを備え、
    該排水部材は、前記底開口部の中心軸線に対して回転可能に構成されることを特徴とする洗髪器。
  3. 上半部の後側に設けられ、水平方向に延びる長孔状に形成された作業用孔を備えることを特徴とする、請求項1又は2に記載の洗髪器。
  4. 洗髪すべき者の頭部を洗髪するための洗髪装置であって、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の洗髪器と、
    前記洗髪器の中に温水を供給するための給湯装置と、
    作業済みの液体を前記洗髪器から排水するための排水装置とを備え、
    前記給湯装置から前記洗髪器の前記作業用孔を通して前記洗髪器の中に温水を供給することができるように構成され、かつ、前記洗髪器の前記底開口部から作業済みの液体を前記排水装置に排水することができるように構成される、
    ことを特徴とする洗髪装置。
  5. 請求項4に記載の洗髪装置であって、さらに、前記洗髪器の中に温風および冷風を吹き出すことができるように構成された送風装置を備えることを特徴とする洗髪装置。
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