JP3179600U - 雪搬送装置 - Google Patents

雪搬送装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3179600U
JP3179600U JP2012005251U JP2012005251U JP3179600U JP 3179600 U JP3179600 U JP 3179600U JP 2012005251 U JP2012005251 U JP 2012005251U JP 2012005251 U JP2012005251 U JP 2012005251U JP 3179600 U JP3179600 U JP 3179600U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
snow
conveyor
pair
roller
frames
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012005251U
Other languages
English (en)
Inventor
俊保 牧野
Original Assignee
株式会社牧野精機
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社牧野精機 filed Critical 株式会社牧野精機
Priority to JP2012005251U priority Critical patent/JP3179600U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3179600U publication Critical patent/JP3179600U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)

Abstract

【課題】屋根から下ろされる雪を軒下に溜めることなく、トラックの荷台や雪の集積場まで簡易に搬送することが可能な雪搬送装置を提供する。
【解決手段】雪搬送装置3は、車輪30を有する装置本体31と、装置本体31の上部に所定の間隔で互いに平行に配され、装置本体31の本体側面から一方の端部がそれぞれ突出した一対のフレーム43、一対のフレーム43を接続するとともに回転可能に支持された駆動ローラ44、駆動ローラ44から離間した位置に設けられ一対のフレーム43を接続するとともに回転可能に支持された従動ローラ45、駆動ローラ44及び従動ローラ45に巻掛けられた無端状の搬送ベルト47、及び、駆動ローラ44と連結し駆動ローラ44を回転させるモータ48を有するコンベア32と、コンベア32の傾斜角度を変化させる傾斜角度可変機構33とを具備する。
【選択図】図4

Description

本考案は、雪搬送装置に関するものであり、特に屋根から下ろされる雪をトラックの荷台や雪の集積場まで搬送するための雪搬送装置に関するものである。
山間部や寒冷地域の豪雪地帯では、屋根に降り積もった雪によって家屋が倒壊することを防ぐため、屋根から雪を軒下に向かって下ろす「雪下ろし作業」が冬季の間に頻繁に行われている。この雪下ろし作業は、人力によって行われる重労働であり、また雪が凍結して滑り易くなった傾斜した屋根の上での作業となるため、作業中に屋根から作業者が転落する事故が発生する危険性を伴うものである。
そこで、屋根に雪が積もらないようにするための屋根上の雪を融かす融雪装置、具体的に示すと、屋根材にヒータを埋設したり、或いは屋根面に放熱パネルを敷設するものが提案されている。しかしながら、これらの融雪装置は、屋根に雪が積もらないようにするために、冬季の間、継続して稼働させる必要があり、融雪装置を可動するための電力や灯油などを多く消費することとなり、設置者の経済的な負担が大きくなることがあった。
本願出願人は、比較的容易に屋根上の雪を軒下まで下ろすことができ、かつ設置者の経済的な負担を大幅に軽減することが可能な雪下ろし装置を既に提案している。具体的に説明すると、屋根の棟部分に配設された棟部ローラと、屋根の軒部分に配設された軒部ローラと、双方のローラの間に巻掛けられて屋根の上に張設された無端状のシートと、ローラを手動で回転させるハンドルとを備え、棟部ローラ及び軒部ローラを回転させることにより、無端状のシートを周回移動させるものである。これにより、シートに降り積もった雪は、棟部ローラ及び軒部ローラの回転に伴って軒側に向かって移動し、最終的にの軒部分でシートの上から離脱し、軒下に向かって落下する。その結果、作業者が屋根に上ることなく、かつ電力や灯油などの消費を抑えて屋根に降り積もった雪を比較的簡単に下ろすことができる。そのため、作業に危険性を伴うことがない。
しかしながら、上述した雪下ろし装置、及び人力による雪下ろし作業のいずれの場合であっても、シート(または屋根)の上の雪は、家屋の軒下まで落下させるものであり、必然的に家屋の軒下に雪の山が形成されることになる。係る雪の山は、家屋内への日光の照射を阻害したり、或いは当該雪の山が家屋側に崩れ落ち、壁や窓ガラスなどを破損するおそれがあった。そのため、軒下に形成された雪の山は、人力によって再び搬送用のトラックの荷台や雪の集積場(廃棄場)まで搬送する必要があり、係る作業にも多くの労力が必要であった。
そこで、本考案は、上記実情に鑑み、屋根から下ろされる雪を軒下に溜めることなく、トラックの荷台や雪の集積場まで簡易に搬送することが可能な雪搬送装置の提供を課題とするものである。
本考案の雪搬送装置は、「車輪を有する装置本体と、該装置本体の上部に所定の間隔で互いに平行に配され、前記装置本体から一方の端部がそれぞれ突出した長尺状の一対のフレーム、前記一対のフレームに架渡されるとともに回転可能に軸支された駆動ローラ、前記駆動ローラから離間した位置に設けられ前記一対のフレームに架渡されるとともに回転可能に軸支された少なくとも一つの従動ローラ、前記駆動ローラ及び前記従動ローラに巻掛けられ、ベルト外周面から鉛直方向に突出した複数の突起部を有する無端状の搬送ベルト、及び、前記駆動ローラと連結し前記駆動ローラを回転させるモータ、及び、前記一対のフレームのそれぞれの上面から長手方向に沿って立設され、互いの間隔が上側に向かって拡開した一対の壁部を備えるコンベアと、前記一対のフレームの前記一方の端部が他方の端部よりも高くなるように、前記コンベアの傾斜角度を変化させる傾斜角度可変機構と」を具備するものである。
ここで、装置本体とは、後述する傾斜したコンベアを支えるためのものであり、長尺状の一対のフレームを有する略直方体形状のものを例示することができる。さらに、装置本体には車輪が設けられている。これにより、雪下ろし作業を行う家屋の軒下付近まで雪搬送装置を移動させることが可能となる。なお、雪搬送装置はトラックなどの車両による牽引や作業者による押し操作によって軒下付近まで上記車輪を介して移動させるものであっても、或いは、車輪と接続したモータやエンジンなどの駆動源を介して雪搬送装置自体を自走可能とするものであってもよい。
コンベアは、屋根から下ろされた雪を搬送ベルトで受止め、駆動ローラの回転に協働して周回する搬送ベルトによって一方のベルト端部から他方のベルト端部に向かって雪を移動させるものであり、雪を水平方向に移動させることが可能となる。また、コンベアは、一対のフレームの傾斜角度を変化させる傾斜角度可変機構を備えている。ここで、傾斜角度可変機構は、例えば、コンベア単体或いは装置本体とともにコンベアを傾けるものであり、例えば、装置本体から突出させていない方のコンベアの端部を装置本体に回動自在に軸支した状態で油圧シリンダやジャッキを用いて装置本体から突出したコンベアの端部を上方位置に押上げるものや、或いは一対のフレームの一方の端部が突出した本体側面側を上述の油圧シリンダを用いて持上げる構成を採用することが可能である。
したがって、本考案の雪搬送装置によれば、装置本体に設けられた車輪によって家屋の軒下位置まで雪搬送装置を移動させ、当該位置でコンベアのモータの駆動を開始する。このとき、例えば、装置本体から突出させていないコンベアの端部から突出したコンベアの端部に向かって搬送ベルトが移動するように駆動ローラ及び駆動ローラに協働する従動ローラを回転させる。これにより、搬送ベルトが周回移動する。係る状態で屋根から下ろされた雪を搬送ベルトのベルト外周面で受止めることにより、搬送ベルト上の雪は搬送ベルトの周回に伴って移動する。これにより、屋根から下ろされる雪を家屋の軒下から移動させることが可能となり、軒下に雪の山が形成されることがなく、当該山を取除く作業が必要とならない。また、装置本体の本体側面から一方のコンベアの端部が突出し、かつコンベアの傾斜角度を変化させることが可能であるため、複数の雪搬送装置を連接することにより、雪の搬送距離を伸ばすことができる。そのため、軒下からトラックの荷台まで、或いは雪の集積場までの距離が遠い場合であっても、複数台の雪搬送装置を用いることで搬送作業を容易にすることが可能となる。
このように、複数の雪搬送装置を連接する場合、本考案の雪搬送装置の傾斜角度傾斜機構によって、上流側(屋根側または軒下側)の雪搬送装置のコンベアの一方の端部と、下流側(トラックの荷台側または集積場側)の雪搬送装置のコンベアの他方の端部を上下に重なるように配置することで、上述のように複数の雪搬送装置を用いて雪を連続的に搬送することが可能となる。さらに、互いに連接する雪搬送装置は、コンベア(一対のフレーム)の長手方向を直線上に沿って並べる必要はなく、互いの長手方向を所定角度で交差するように配するものであってもよい。
さらに、一般に家屋(住宅)の敷地の周囲には、垣根やブロック塀のような障壁が設けられていることが多い。この場合であっても、コンベアの傾斜角度を可変することにより、当該障壁を乗り越えるようにすることができる。すなわち、本体側面から突出した一対のフレームの一方の端部を上記障壁よりも高くなるようにコンベアを傾斜させ、さらに障壁を越えた先に新たな雪搬送装置を配置することにより、当該障壁を迂回することなく除雪作業を行うことが可能となる。これにより、可能な限り短い距離で雪の搬送が可能となり、雪の搬送に要する時間を短縮し、かつ使用する雪搬送装置の台数も減らすことができる。
また、雪搬送装置のコンベアは、それぞれの一対のフレームの上面から互いの間隔が上側に向かって拡開した一対の壁部が設けられている。ここで、家屋の屋根から雪を雪搬送装置のコンベアに落下させる場合、コンベア(一対のフレーム)の長手方向と家屋の壁面とが平行になるように雪搬送装置を配置することが多い。すなわち、棟から軒に向かう方向と、上述のコンベアによる搬送方向が交差することになる。その結果、屋根から下ろされた雪がコンベアの外に落下する可能性が高くなるところ、屋根から下ろされる雪を上記一対の壁部によって受止めることにより、コンベアの外に雪が落下することを防止することができる。特に、フレームの長手方向に沿って設けられ、かつ互いの間隔が上側に向かうほど広くなるように傾斜して壁部が形成されているため、屋根から搬送ベルト面に落とされ、搬送ベルトの外側に飛出そうとする雪を当該壁部によって受け止めることができ、屋根から落とされる雪を確実にキャッチすることができる。そのため、家屋の軒下付近に屋根からの雪が溜まるのを最小限に抑えることが可能となる。また、コンベアによる搬送の際に、搬送ベルトのベルト幅から外れる方向に移動する雪の搬送ベルトからの落下を防止し、コンベアによる雪の搬送能力を高くすることが可能となる。
また、搬送ベルトのベルト外周面から鉛直方向に突出した複数の突起部を備えている。ここで、屋根上に降り積もった雪は圧縮され、かつ凍結していることが多いため、搬送ベルトに対する摩擦力が小さくなり滑り易い。加えて、上記一対の壁部との間の摩擦抵抗により、搬送ベルトによる雪の搬送が困難となる可能性がある。そこで、複数の突起部により、雪に対する搬送ベルトの摩擦力を大きくすることで、搬送ベルトのベルト外周面上の雪を確実に搬送方向まで移動させることが可能となる。
さらに、本考案の雪搬送装置は、上記構成に加え、「前記車輪は、滑り止め用の溝を有する雪道用タイヤである」、或いは、「前記車輪は、鋼板を帯状に繋ぎ併せて環状に形成し前後の駆動輪に掛渡したクローラである」ものであっても構わない。
したがって、本考案の雪搬送装置によれば、主に雪上での移動が想定されるため、装置本体に設ける車輪を深い滑り止め用の溝を有する雪道用タイヤとすることにより、雪道面との間の摩擦力を大きくすることができ、雪搬送装置を家屋の軒下まで容易に移動させることが可能となる。或いは、クローラ型の車輪を採用することで、雪道における安定性を高めることが可能となる。
本考案の雪搬送装置によれば、屋根から下ろされる雪を、多くの労力を要することなく簡便にトラックの荷台や雪の集積場などに搬送することができる。
本実施形態の雪搬送装置を採用した屋根雪処理システムの全体構成を示す斜視図である。 雪搬送装置の構成を示す斜視図である。 一対のフレームの傾斜角度を変化させた雪搬送装置を示す斜視図である。 図2における雪搬送装置を示す縦断面図である。
以下、本考案の一実施形態である雪搬送装置3について、図1乃至図4に基づいて説明する。なお、図1に示すように、本実施形態の雪搬送装置3は、当該雪搬送装置3を採用した屋根雪処理システム1の一部として構成される。ここで、屋根雪処理システム1は、作業者が屋根6に上ることなく屋根6の雪を下ろすことが可能な雪下ろし装置2と、屋根6から軒下に下ろされる雪を、トラック4の荷台4aまで搬送することが可能な三台の雪搬送装置3とから構成されている。
雪下ろし装置2は、図1に示すように、それぞれの屋根面6a毎に設置され、屋根6の棟部分に配される棟部ローラ12と、屋根6の軒部分に配される軒部ローラ13と、棟部ローラ12及び軒部ローラ13の間に配される複数本(本実施形態では四本)の中間ローラ14と、棟部ローラ12、軒部ローラ13、及び中間ローラ14に巻掛けられて屋根6の上に張設される無端状のシート15とを備えている。ここで、図1では、雪下ろし装置2の内部構造を示すため、シート15を二点鎖線で示し、内部構造を透視した状態で図示している。
さらに、雪下ろし装置2は、その他の構成として、家屋7の壁面8に取付けられるハンドル11と、ハンドル11の回転を軒部ローラ13に伝達する回転伝達機構16と、軒部ローラ13の回転に連動して棟部ローラ12及び中間ローラ14を回転させる連動機構20とを備えている。また、雪下ろし装置2は、棟部ローラ12及び中間ローラ14の両端側を回転可能に支持する一対の固定支持部17と、軒部ローラ13の両端側を回転可能に支持する一対の軒側支持部18と、固定支持部17及び軒側支持部18をそれぞれ連結するとともに、互いの間隔を変化させることによりシート15のテンションを調整可能な連結調整機構19とを備えている。
ここで、棟部ローラ12、軒部ローラ13、及び複数本の中間ローラ14(以下、区別する必要がない場合には、単に「各ローラ12,13,14」と総称する)は、互いに同一形状の丸棒状の部材から構成され、それぞれ平行に配されている。さらに、各ローラ12,13,14の長さは、屋根6の横幅に略一致するように設定されている。
一方、シート15は、合成樹脂製の防水シートから構成され、棟部ローラ12及び軒部ローラ13の間に巻掛けられている。さらに、回転伝達機構16は、ハンドル11を回転させる手動操作に応じて回転する駆動プーリー25と、軒部ローラ13の一端側に接続され、軒部ローラ13と一体的に回転する軒部プーリー21と、駆動プーリー25及び軒部プーリー21の間に巻回され、駆動プーリー25の回転を軒部ローラ13に伝達する伝達ベルト26とを備えている。
連動機構20は、棟部ローラ12の軸芯(図示しない)に外嵌された一対の棟部歯付プーリー(図示しない)と、軒部ローラ13の軸芯(図示しない)に外嵌された一対の軒部歯付プーリー(図示しない)と、中間ローラ14の軸芯(図示しない)に外嵌された一対の中間歯付プーリー(図示しない)と、棟部歯付プーリー及び軒部歯付プーリーの間に巻回され、中間歯付プーリーに噛合する一対の歯付ベルト24とを備えている。
次に、本実施形態の雪搬送装置3について説明する。雪搬送装置3は、図1乃至図4に示すように、四つの車輪30を有する装置本体31と、装置本体31の上部に配され、上方から投入される雪を搬送可能なコンベア32と、コンベア32の傾斜角度を変化させる傾斜角度可変機構33とを具備している。
装置本体31は、水平方向に延びる一対の縦桟35a、及び縦桟35aの端部同士をそれぞれ繋ぐ一対の横桟35bからなる矩形枠状のベース枠部材35と、ベース枠部材35の下面から下方に向かって延出され、下端に横桟35bと平行な車輪軸34が接続された一対の車輪支持フレーム36と、車輪軸34の両端にそれぞれ車輪30が回転自在に取付けられている。なお、車輪支持フレーム36は装置本体31の前後(図4における紙面左右方向に相当)の二箇所に設けられている。また、本実施形態の雪搬送装置3は、滑り止めの深い溝(図示しない)が車輪表面に形成された雪道用タイヤが採用されている。
さらに、一対の車輪支持フレーム36の間には、ベース枠部材35(縦桟35a)から垂下された垂下板40a及び垂下板40aの下端から直角に前側方向に折曲がり傾斜角度可変機構33(詳細は後述する)を載置するための載置板40bを有する断面L字形状の取付部材40が設置されている。ここで、ベース枠部材35及び取付部材40は金属製であり、垂下板40aの上端がベース枠部材35の縦桟35aに溶接して固定されている。また、図示しないがそれぞれの車輪支持フレーム36には、手動(例えば、足踏み操作)によって車輪30の回転を固定するロック装置(ブレーキ装置)が設けられている。
一方、コンベア32は、装置本体31の上部に配され、所定の間隔で互いに平行に配された長尺状の一対のフレーム43と、一対のフレーム43の間に架渡されるとともに可能に軸支された駆動ローラ44と、駆動ローラ44から離間した位置に設けられ一対のフレーム43に架渡されるとともに回転可能に軸支された少なくとも一つの従動ローラ45と、駆動ローラ44及び従動ローラ45の間に配されフレーム43に回転可能に支持された複数本の中間ローラ46と、駆動ローラ44、従動ローラ45、及び中間ローラ46に巻回された無端状の搬送ベルト47と、駆動ローラ44と連結し回転力を駆動ローラ44に付与するためのモータ48と、一対のフレーム43のそれぞれの上面に長手方向に沿って立設された一対の壁部49とを備えている。ここで、コンベア42は、装置本体31から一対のフレーム43の一方の端部が突出するように形成されており、上述の従動ローラ45は突出したフレーム43の一方の端部に近接して取付けられている。これに対し、駆動ローラ44は、従動ローラ45から最も離間した一対のフレーム43の他方の端部に近接して取付けられている。なお、中間ローラ46は、本考案の従動ローラ45の一部として構成される。また、モータ48は、外部電源(例えば、トラック4のバッテリー)と接続され、回転力を発生することができる。
さらに詳細に説明すると、フレーム43は、断面コの字形の鋼材から構成され、一対のフレーム43の互いに対向する内側の面には、上述の駆動ローラ44、従動ローラ45、及び、中間ローラ46を回転可能に軸支するための軸受部(図示しない)が設けられている。さらに、フレーム43の長手方向の長さは、ベース枠部材35の縦桟35aよりも長く形成され、コンベア32を最大傾斜角度(例えば、30度)まで傾斜させた場合であっても、従動ローラ45の下側に、別の雪搬送装置3のコンベア32の他方の端部やトラックの荷台4aを差し込むための空間が確保可能なように、ベース枠部材35の縦桟35aよりもフレーム43の一方の端部側が大きく延出されている。
さらに、一対の壁部49は、互いの間隔が上方に向かって広くなるように拡開しており、係る一対の壁部49及び搬送ベルト47によって、雪の搬送路が構築されている。なお、搬送ベルト47は、硬質性のゴムからなり、そのベルト外周面には当該ベルト外周面から搬送ベルト47の幅方向に延びる複数の突条47aが所定の間隔で突設されている。ここで、突条47aが本考案の突起部に相当する。また、コンベア32には、駆動ローラ44に近接する位置(コンベア32の端部)から垂下した板状の一対の軸片部50が設けられ、軸片部50を挿通する回動軸51によってコンベア32がベース枠部材35に対して回動自在に取付けられている。これにより、コンベア32は、他方の端部側を軸として回動することが可能となる。すなわち、コンベア32の一方の端部を他方の端部よりも高い位置に回動させ、コンベア32の傾斜角度を変化させることができる。なお、通常は図4に示すように、コンベア32の一方の端部及び他方の端部は、同じ高さに調整され、コンベア32は装置本体31の縦桟35aに沿って水平方向に配されている(水平位置)。
傾斜角度可変機構33は、取付部材40によって支持された油圧ジャッキ55を備えている。油圧ジャッキ55は、レバーハンドル(図示しない)の接続されたポンプ(図示しない)及びタンク(図示しない)を内部に有し、取付部材40の載置板40bに載置された直方体形状のベース部56と、ベース部56の長手方向のそれぞれの端から立設された一対のシリンダー57と、シリンダー57内に収容されるとともに上下方向に摺動する一対のラム58と、ラム58の上端にそれぞれ取付けられフレーム43の下面に当接するとともに、コンベア32の幅方向(長手方向に対して直角方向)と平行な方向を軸方向として回転自在に軸支された一対のローラ59とを備えている。なお、図4に示すように、傾斜角度可変機構33は、ベース枠部材35の中央部分に設置されている。また、油圧ジャッキ55のタンク内には作動油が充填され、ポンプ及びタンクの間に逆止弁(図示しない)が設けられている。これにより、レバーハンドルを持ち上げることで、タンクの作動油がポンプ内に吸い込まれ、その後、レバーハンドルを押し下げることにより、当該作動油がシリンダー57へ押出される。係る操作を繰返すことにより、ラム58を上昇させることができ、ローラ59がフレーム43の下面と接し、さらに上方に移動することでコンベア32の中央部分が押上げられる。ベース部56には、開放ねじ(図示しない)が設けられており、当該開放ねじを緩めることにより、コンベア32の自重によってシリンダー57内の作動油はタンクに戻されて下降する。なお、本実施形態の雪搬送装置3の傾斜角度可変機構33は、上述したように、コンベア32の傾斜角度を変化させる機構を備えている。これにより、コンベアを装置本体と一体に構成し、全体を傾斜させるものに比べ、油圧ジャッキ55の最大荷重性能を小さなものにすることができ、雪搬送装置3をコンパクトにすることができる。
次に、上記屋根雪処理システム1における雪下ろし装置2及び雪搬送装置3の使用方法の例について説明する。ここで、雪下ろし装置2のシート15の上には予め雪が降り積もった状態について説明する。また、図1に示すように、家屋の軒下近傍に2台の雪搬送装置3を同一線上にならべ、2台目の雪搬送装置3のコンベア32の一方の端部が障壁Hを越え、搬送方向を約90度変化させた3台目の雪搬送装置3によってトラック4の荷台4aまで雪を搬送する例について説明をする。
はじめに、雪下ろし装置2のハンドル11を手動で一定方向に回転させる。これにより、ハンドル11の回転運動が、駆動プーリー25、伝達ベルト26、及び軒部歯付プーリーを介して軒部ローラ13に伝達され、軒部ローラ13が回転する。そして、軒部ローラ13と歯付ベルト24によって連結されている棟部ローラ12及び中間ローラ14は、係る軒部ローラ13の回転に協働して回転する。その結果、無端状のシート15が各ローラ12,13,14の回転に伴って周回移動する。
このとき、屋根6の軒下に一台目の雪搬送装置3が配置され、モータ48の駆動が開始されている。なお、車輪30によって軒下の所定位置に移動された雪搬送装置3は、上述したロック装置によって車輪30に対する摺接抵抗を高めることで、車輪30の転動(すなわち、雪搬送装置3の移動)を抑制することができる。モータ48によって発生した回転力は駆動ローラ44に伝達され、駆動ローラ44、従動ローラ45、及び中間ローラ46の間で巻回された無端状の搬送ベルト47を周回移動させる。
雪下ろし装置2によって屋根6から下ろされた雪がコンベア32の搬送ベルト47のベルト外周面の上に落下すると、周回するコンベア32によって他方の端部から一方の端部に向かって雪が搬送される。それぞれの一対のフレーム43の上面から互いの間隔が上側に向かって拡開した一対の壁部49が設けられている。この一対の壁部49によって、コンベア32の搬送方向と直交する方向に向かって屋根6から下ろさせる雪(図1等参照)を確実に受止めることができ、コンベア32の外の軒下に雪が溜まることがない。さらに、コンベア32による搬送の際に、搬送ベルト47のベルト幅から外れる方向に移動する雪の搬送ベルト47からの落下を防止し、コンベア32による雪の搬送能力を高くすることが可能となる。さらに、複数の突条47a(突起部)により、雪に対する搬送ベルト47の摩擦力を大きくすることで、ベルト外周面上の雪を確実に搬送方向まで移動させることができる。
上記説明した通り、本実施形態の雪搬送装置3を用いることで、屋根6から下ろされる雪を軒下付近に設置した雪搬送装置3のコンベア32によって受止め、周回移動する搬送ベルト47に従ってコンベア32の他方の端部から一方の端部に向かって移動させることができる。これにより、軒下に雪が溜まることがなく、かつ溜まった雪の山を改めて除去する作業を行う必要がない。さらに、図1に示すように、屋根の軒下からトラック4の荷台4aまでの距離がコンベア32のコンベア長に対して長い場合、複数台の雪搬送装置3を連接することにより、雪を地上に落とすことなく荷台4aまで搬送することができる。このとき、本実施形態の雪搬送装置3の傾斜角度可変機構33により、コンベア32の傾斜角度を変化させ、コンベア32の他方の端部に対して一方の端部が高い位置にくるように変位させる。これにより、搬送ベルト47の上の雪は斜め上方に向かって搬送させる。そして、コンベア32の一方の端部に到達すると係る部位から雪の自重によって自然落下する。このとき、別(下流側)の雪搬送装置3のコンベア32の他方の端部を上流側の雪搬送装置3のコンベア32の一方の端部と上下に重なるように配置する。その結果、一方の端部から落下した雪が下流側の雪搬送装置3のコンベア32で受付けられ、当該コンベア32で再び所定方向に雪を搬送することができる。さらに、複数のコンベア32同士を図1に示すように折れ曲げるようにして並べることも可能となる。
ここで、コンベア32を所定の傾斜角度に傾斜させる具体的操作について図3及び図4に基づいて説明すると、始めに、上流側のコンベア32の一方の端部を上昇させる。このとき、作業者によってレバーハンドルの持上げ動作及び押下げ動作を繰り返し、一対のラム58を上昇させる。これにより、ラム58の上端に取付けられたローラ59によってコンベア32が押上げられる。このとき、コンベア32は他方の端部で回動軸51に軸支されているため、当該回動軸51を中心に上方に跳ね上げられる。これにより、コンベア32が傾斜した状態にセットされる(傾斜位置に相当)。
これにより、複数の雪搬送装置3を連接することが可能となる。さらに、搬送の経路途中に垣根やブロック塀のような障壁Hが設けられている場合には、傾斜角度可変機構33によってコンベア32を傾斜させ、一方の端部を当該障壁Hよりも高く、かつ障壁Hを乗り越える位置にセットする。障壁Hを越えて雪を搬送することが可能となる。なお、係る場合、障壁Hを越えた雪は、コンベア32の一方の端部から落下し、さらに下流側に配置された雪搬送装置3のコンベア32で受止められる。
このように、本実施形態の雪搬送装置3によれば、屋根6から下ろされる雪をコンベア32によって受け止めるとともに、所定の場所まで少ない労力で搬送することが可能となり、屋根6に降り積もった雪の処理を簡便に行うことができる。
さらに、本実施形態の雪搬送装置3は、装置本体31に車輪30が設けられていることによって家屋の軒下まで移動させたり、或いは複数台の雪搬送装置3を連接する作業が容易となる。また、コンベア32の傾斜角度を変化させる傾斜角度可変機構33を備えていることにより、屋根6の軒下からトラック4の荷台4aまでの間に障壁Hがある場合でも当該障壁Hを乗り越えて雪を搬送することができ、搬送経路を短くすることができる。特に、本実施形態の雪搬送装置3は、車輪として雪道用タイヤを採用しているため、雪道面における摩擦力を大きくし、安定した走行を可能としている。なお、車輪として、鋼板を帯状に繋ぎ併せて環状に形成し前後の駆動輪に掛渡したクローラを採用することにより(図示しない)、さらに安定した走行を可能とすることができる。
以上、本考案の雪搬送装置3について、好適な実施形態を挙げて説明したが、本考案はこれらの実施形態に限定されるものではなく、以下に示すように、本考案の要旨を逸脱しない範囲において種々の改良及び設計の変更が可能である。
例えば、雪下ろし装置2を用いて屋根6から下ろされる雪を搬送するものを示したが、これに限定されるものではなく、通常の人力によって下ろされる雪を搬送するために雪搬送装置3を用いるものであっても構わない。
さらに、装置本体31に対してコンベア32を回動可能に支持し、油圧ジャッキ55によってコンベア32の傾斜角度を変化させるものを示したが、例えば、装置本体31及びコンベア32を一体的に構成し、装置本体31全体を傾斜させるものであってもよい。これによれば、底面を地面に当接させたジャッキによって、車輪30による装置本体31の移動を阻止することができ、車輪30に対するロック装置の構成を省略することができる。
3 雪搬送装置
30 車輪
31 装置本体
32 コンベア
33 傾斜角度可変機構
43 フレーム
44 駆動ローラ
45 従動ローラ
47 搬送ベルト
47a 突条(突起部)
48 モータ
49 壁部

Claims (3)

  1. 車輪を有する装置本体と、 該装置本体の上部に所定の間隔で互いに平行に配され、前記装置本体から一方の端部がそれぞれ突出した長尺状の一対のフレーム、前記一対のフレームに架渡されるとともに回転可能に軸支された駆動ローラ、前記駆動ローラから離間した位置に設けられ前記一対のフレームに架渡されるとともに回転可能に軸支された少なくとも一つの従動ローラ、前記駆動ローラ及び前記従動ローラに巻掛けられ、ベルト外周面から鉛直方向に突出した複数の突起部を有する無端状の搬送ベルト、及び、前記駆動ローラと連結し前記駆動ローラを回転させるモータ、及び、前記一対のフレームのそれぞれの上面から長手方向に沿って立設され、互いの間隔が上側に向かって拡開した一対の壁部を備えるコンベアと、
    前記一対のフレームの前記一方の端部が他方の端部よりも高くなるように、前記コンベアの傾斜角度を変化させる傾斜角度可変機構と
    を具備することを特徴とする雪搬送装置。
  2. 前記車輪は、
    滑り止め用の溝を有する雪道用タイヤであることを特徴とする請求項1に記載の雪搬送装置。
  3. 前記車輪は、
    鋼板を帯状に繋ぎ合わせて環状に形成し前後の駆動輪に掛渡したクローラであることを特徴とする請求項1に記載の雪搬送装置。
JP2012005251U 2012-08-28 2012-08-28 雪搬送装置 Expired - Fee Related JP3179600U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012005251U JP3179600U (ja) 2012-08-28 2012-08-28 雪搬送装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012005251U JP3179600U (ja) 2012-08-28 2012-08-28 雪搬送装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3179600U true JP3179600U (ja) 2012-11-08

Family

ID=48006234

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012005251U Expired - Fee Related JP3179600U (ja) 2012-08-28 2012-08-28 雪搬送装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3179600U (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111661120A (zh) * 2020-06-30 2020-09-15 何红侠 一种带有限位机构的周转运输车
CN113247067A (zh) * 2021-06-11 2021-08-13 陈国秋 一种磁动式步进电机批量搬运设备
CN117208063A (zh) * 2023-11-07 2023-12-12 四川嘉智生态科技有限公司 一种车间自动上货升降拉车

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111661120A (zh) * 2020-06-30 2020-09-15 何红侠 一种带有限位机构的周转运输车
CN113247067A (zh) * 2021-06-11 2021-08-13 陈国秋 一种磁动式步进电机批量搬运设备
CN117208063A (zh) * 2023-11-07 2023-12-12 四川嘉智生态科技有限公司 一种车间自动上货升降拉车
CN117208063B (zh) * 2023-11-07 2024-01-23 四川嘉智生态科技有限公司 一种车间自动上货升降拉车

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11292668B2 (en) Vehicle-mounted conveyor system
US20090097914A1 (en) Delivery and retrieval device for road cones
JP3179600U (ja) 雪搬送装置
CA2944342C (en) Bin sweep support
US20150117985A1 (en) Pipe conveyor apparatus
KR101530069B1 (ko) 염전 소금채집장치
US20140014143A1 (en) Construction mat cleaning machine and method of use thereof
EP0971071B1 (fr) Procédé et dispositif de pose d'élément de voie par des lorries à chenilles
KR101599504B1 (ko) 로터리 제진기
KR101599999B1 (ko) 로터리 제진기
US10787179B2 (en) Cable bicycle
KR101152344B1 (ko) 비닐하우스의 적설방지장치
US10662042B2 (en) Portable rumble strip retrieval system
AU2012205193A1 (en) Conveyor Installation for transporting bulk materials
KR101462660B1 (ko) 소금 수거 및 적재 장치
CN116122645A (zh) 车辆自助提升式停车平台
JP3524589B2 (ja) 転轍器交換作業車
EP2872694A1 (en) Mobile bridge and method for erecting a bridge
CN117345946B (zh) 一种天然气管道铺设装置
CN213393845U (zh) 一种桥架式穿管装置
KR101265732B1 (ko) 제설제 살포장치
KR101720523B1 (ko) 이동식 소금수거장치
RU2783154C2 (ru) Способ монтажа и демонтажа лёгких дорожных матов
KR101561898B1 (ko) 컨테이너 대차 이송 장치
JP5252610B2 (ja) 雪下ろし装置

Legal Events

Date Code Title Description
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151017

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees