JP3179519U - 小型船舶用緊急脱出装置 - Google Patents

小型船舶用緊急脱出装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3179519U
JP3179519U JP2012004055U JP2012004055U JP3179519U JP 3179519 U JP3179519 U JP 3179519U JP 2012004055 U JP2012004055 U JP 2012004055U JP 2012004055 U JP2012004055 U JP 2012004055U JP 3179519 U JP3179519 U JP 3179519U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wheelhouse
sea
ship
emergency escape
mounting table
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2012004055U
Other languages
English (en)
Inventor
賢一 白井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2012004055U priority Critical patent/JP3179519U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3179519U publication Critical patent/JP3179519U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Emergency Lowering Means (AREA)

Abstract

【課題】釣船のような小型船舶用の安全で操作が簡単な緊急脱出装置を提供する。
【解決手段】悪天候の中の海上での大波の中で、船が転覆しそうになった場合に、いち早く操舵室を海中に離脱転落させて海上に浮ぶ救命室としてして利用できるように緊急脱出装置を構成する。すなわち、海上で小型船舶が転覆又は沈没するような状態になったときに、乗員が操舵室2の中から、緊急脱出用の操作部材を操作することにより操舵室2を船舶1の本体から離脱して海上に転落可能にすることにより、操舵室自体を救命用浮子室として使用出来るようにした。
【選択図】図6

Description

この考案は、悪天候の中の海上での大波の中で、船が転覆しそうになった場合に、いち早く操舵室を海中に離脱転落させて海上に浮かぶ救命室として利用することができる緊急脱出装置に関するものである。
従来から、客船や小型船舶には緊急時の救命ボートや浮き輪が常設されており、海難事故時に人命救助を待つようになっている。そのため、緊急脱出装置としてシューターを供えたもの(特許文献1参照)や、小型船舶用には船室の一部を避難室兼浮室にして船の沈没を守り、救命ボートとして人命救助を待つようにしたものも知られている(特許文献2参照)。
しかしながら、釣船などの数人乗りの小型船舶では、前記脱出装置のような大型の装置を有しておらず、急に海上が荒れて高波のため帰港することが出来ず、船自体が転覆の危険にさらされることが多い。そのような場合は船を放棄してでも、緊急且つ安全で簡単な脱出装置の必要性が求められている。
特開平5−131977号公報 特開平7−277268号公報
この考案は、特に釣船のような小型船舶用の安全で操作が簡単な緊急脱出装置を提供しようとするものである。
考案を解決するための手段
この考案は、海上で小型船舶が転覆又は沈没するような状態になったときに、乗員が操舵室の中から、緊急脱出用の操作部材を操作することにより、船舶の本体から操舵室を離脱して海上に転落可能にすることにより、操舵室自体を救命用浮子室として使用出来るようにしたものである。
そのために、船舶の甲板上に操舵室を載せる載置台を設け,載置台に設けた係止部材により操舵室を固定し、操舵室の中から緊急脱出用の操作部材を操作することにより、係止部材を解除して操舵室自体を船舶本体から離脱し,海上に転落させることが出来るようになっている。
勿論操舵室は密閉構造となっており,操舵室と船舶の運転駆動制御や操舵機構は全て電気配線とリンク機構により連動され、着脱且つ密閉式防水構造となっており、載置台と操舵室との係止部材解除装置も機械的接続部分には、例えば周知のシーリング部材を介して外部との動力伝達を行うようになっている。前記離脱可能な操舵室は、その床板を介して載置台と固定されており、載置台との固定を解除されて船舶本体から離脱して海上に転落した場合は、救命用浮子室として使用する関係で、脱出用ハッチが常に海上に出た状態で浮く姿勢を保つため、操舵室の床板は重量のある錘(おもり)としての機能も必要である。
なお、船舶の大きさや乗務員の人数によって、操舵室とは別に救命用の補助ボックスを設け、避難用の補助浮子室として使用することもできるが、この補助ボックスは通常では物置として使用可能であるが、必要に応じて操舵室からの操作で載置台から離脱し海上で救命補助ボックスの浮子室として使用するため、操舵室と同じ構造の固定装置を有し、操舵室からの操作で載置台から離脱可能な密閉室構造を有している。
考案の効果
この考案によれば、海上で急に天候が悪化して風波が高くなり、帰港できずに転覆又は沈没寸前になった場合に、操舵室から緊急脱出用装置の操作レバーを操作することにより、操舵室及び又は救命補助ボックスを船舶の本体から離脱させ操舵室が海中に転落し、浮子室となって海面に浮いて救助を待つことが出来るので、乗員が船から転落したり船と一緒に沈没したりして生命を失うような海難事故を未然に防ぐことが出来る効果を有するものである。
この考案の小型船舶を側面から見た操舵室と救命補助ボックスの説明用配置図である。 図1の平面図である。 操舵室の外部説明用斜視図である。 操舵室の内部説明図である。 離脱機構の一実施例である。 船舶からの緊急脱出状態説明図である。
以下、この考案の実施例を図に基づいて説明するが、以下の説明において同一の機能を有する部材や部位、構成については同一の符号を付け、或いは説明を省略する場合がある。
図1はこの考案の小型船舶を側面から見た操舵室と救命補助ボックスの説明用配置図である。1は船舶の全体を示しており、2は操舵室兼用の救命ボックス(以下単に「操舵室」という)と、2aはドア、2bはその脱出用ハッチ、3は救命補助ボックスで、3aはその脱出用ハッチを示している。そして4は船舶1のメイン甲板で、5は操舵室2と救命補助ボックス3を載置する載置台であって、図3及び図4に示される固定用のフック6によって操舵室2及び救命補助ボックス3を載置している。
操舵室2と救命補助ボックス3は、図示していないが、開閉ドアによって載置台5上で出入りが出来るようになっており、救命補助ボックス3は通常は物入れとして使用しているが、海上が荒れてきた場合は、必要に応じて乗員が避難できるようになっている。
そして、操舵室2に設けられているドア2aと脱出ハッチ2bは、これらを閉じることにより、操舵室を密閉状態にすることが出来る。操舵室に設けられている窓2cは特に硬質の強化ガラスが使用されており、この窓2cは操舵室の他の3方向の壁にも設けられており緊急脱出時の視界を廣くしてある。救命補助ボックス3についても同様の構成を有していることは勿論である。
操舵室2の床板2eは、図3及び図4に見られるように、操舵室が緊急脱出により船舶本体から離脱して海中に転落したとき、浮子室となって乗員の姿勢を安定に保つように錘(おもり)用の鋼板で構成されており、図に示されるようにフック6の受け板としても兼用されており、操舵室の側壁の外周に張り出した鍔状の縁を有し、その先端には操舵室固定用フック6の受け部となる係止縁7が設けられている。
操舵室2は、図4に示すように操舵輪Wを有する操舵ボックスBが設けられており、この中には電気制御装置が配備され、着脱自在の防水コネクターを介して図示しないエンジンルームと操舵装置に連動する電気配線が接続されている。Rは緊急用の脱出用操作レバーで、Pは操舵室2の中に天井と床の間にはり渡された安全柱で、操舵室の補強部材としての機能も有しており、乗員がこれに掴まって体を支えることが出来るようになっている。
図5は、緊急脱出用の操作レバーRを操作したとき、操舵室2又は救命補助ボックス3を水密状態のまま離脱する離脱機構の一実施例であって、レバーRを操作することにより、全てのフック6を一斉に床板の係止縁7から解除することにより載置台5から操舵室2及び救命補助ボックス3を海上に離脱転落させることが出来るようになっている。
離脱機構の一部を実施例に基づき説明すると、通常は実線で示すように軸Gによって回動自在に載置台5に設けられたフック6が圧縮スプリング8に押されて操舵室の床板2eの係止縁7を係止して操舵室2を載置台5に固定している。9は圧縮スプリング8の安定用座板である。
離脱機構のフック6は、載置台に軸Gによって揺動自在に取りつけられて、下端部に設けられた圧縮スプリング8により図面上で座板9を左方向に押しているので、フック6は床板2eの係止縁7に係合し、操舵室2を載置台に固定しているのである。
そこで、緊急脱出の必要が生じた場合、操作レバーRを左方向に押すことにより、操作レバーRは軸Qを中心に回動し、シール部材10により海水の浸入防止手段を施されたロッド11がフック6を軸Gを中心に解除方向に押し回すので、破線で示すように、フック6は係止縁7の拘束を解除し操舵室は船舶本体から離脱して海上に転落するのである。
なお、一斉に固定用のフック6を床板の係止縁7から解除する解除機構は、カムやリンク機構を利用し、或いは滑車やロープを組み合わせて操舵室の内部の位置に合わせて設計すればよいので、その連動機構については此処では省略する。
次に、図6及び図7により、この考案の緊急脱出状態につき説明する。
図6の(a)は平常状態で、波風が高くなり、船の揺れが大きくなって(b)のように、これ「以上傾くと転覆する」と、船長が判断した場合は、図4に示す操舵室内の緊急用の操作レバーRを操作することにより、図示しない連動機構によりフック6が操舵室の床板2eの係支縁7から一斉に外れ、操舵室2は(c)に示すように載置台5から離脱して海上に転落する。船舶の本体は図6の(d)のように転覆しても、操舵室2は操舵室2の床板2eが錘(おもり)の役をして(d)のように操舵室は床板を下にして浮子室として海上に浮上するので、ハッチを緩めて空気を交換することも可能であり、必要に応じてバルブ付きの空気取り入れ用パイプを設けても良い。また、操舵室の表面を夜光塗料や警告色で塗装しておくことにより、救助隊に発見され易くもなる。
救命補助ボックス3も必要に応じて操舵室と同じように使用することが出来る。
以上説明したように、この考案の緊急脱出装置を漁船のような小型船舶に適用することにより、操舵室や救命補助ボックスだけが海上に転落し、浮子室となって海面に浮いて救助を待つことが出来るので、乗員が船から転落したり船と一緒に沈没したりして生命を失うような海難事故を未然に防ぐことが出来るのである。
1・・・小型船舶
2・・・操舵室兼救命ボックス
2a・・ドア
2b・・操舵室のハッチ
2c・・ガラス窓
2e・・操舵室床板
3・・・救命補助ボックス
3a・・救命補助ボックスのハッチ
4・・・甲板
5・・・載置台
6・・・フック
7・・・係止縁
8・・・圧縮スプリング
9・・・座板
11・・ロッド
10・・シール部材
P・・・安全柱
R・・・操作レバー
B・・・操舵ボックス
Q・・・軸
G・・・軸
W・・・操舵輪

Claims (3)

  1. 小型船舶の甲板上に操舵室の載置台を設け、前記載置台に設けた係止部材で密閉式操舵室を固定し、操舵室の中に設けた緊急脱出装置を操作することにより、載置台に設けた係止部材を解除して操舵室を船舶の載置台から離脱し、海上に転落可能にしたことを特徴とする小型船舶用緊急脱出装置。
  2. 小型船舶の甲板上に離脱可能に載置された浮子室型の密閉式操舵室であって、前記操舵室は側面部にドアと天井に脱出用ハッチを有し、操舵室の床板は浮子室の姿勢安定重り兼用の鋼板から構成され、その床板は操舵室の側壁部の外周に張り出した鍔状の縁を有し、この縁には更に船舶の甲板上の操舵室載置台に設けられた操舵室固定用フックの係止縁が設けられていることを特徴とする小型船舶用緊急脱出装置。
  3. 操舵室の載置台には、救命補助ボックスが設けられていることを特徴とする請求項2記載の小型船舶用緊急脱出装置。
JP2012004055U 2012-06-19 2012-06-19 小型船舶用緊急脱出装置 Expired - Lifetime JP3179519U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012004055U JP3179519U (ja) 2012-06-19 2012-06-19 小型船舶用緊急脱出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012004055U JP3179519U (ja) 2012-06-19 2012-06-19 小型船舶用緊急脱出装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3179519U true JP3179519U (ja) 2012-11-08

Family

ID=48006165

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012004055U Expired - Lifetime JP3179519U (ja) 2012-06-19 2012-06-19 小型船舶用緊急脱出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3179519U (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101540381B1 (ko) * 2013-09-13 2015-07-30 삼성중공업 주식회사 헬리데크를 이용한 비상탈출시스템
CN107985528A (zh) * 2017-12-27 2018-05-04 大连理工大学 一种可移动的救生舱室
KR102518792B1 (ko) * 2021-10-21 2023-04-06 주식회사 공신 선박 선실의 비상부상장치

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101540381B1 (ko) * 2013-09-13 2015-07-30 삼성중공업 주식회사 헬리데크를 이용한 비상탈출시스템
CN107985528A (zh) * 2017-12-27 2018-05-04 大连理工大学 一种可移动的救生舱室
KR102518792B1 (ko) * 2021-10-21 2023-04-06 주식회사 공신 선박 선실의 비상부상장치

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20140014016A1 (en) System for evacuation of personnel from a capsized vessel
US8800470B1 (en) Dive door for rigid inflatable boats
JP3179519U (ja) 小型船舶用緊急脱出装置
JP2015134541A (ja) 救命ボート
KR20110074803A (ko) 선박의 구명부이 장치
RU2718826C1 (ru) Система управления плавучим спасательным устройством с малыми импеллерами на сжатом пневмопотоке на дистанционном управлении
EP3468863B1 (en) Water rescue system
KR101630737B1 (ko) 선박 침몰 방지용 에어백
US20240149982A1 (en) Lifesaving boat hull handle system
US20220266959A1 (en) Personal watercraft and systems and apparatuses for use therewith
CA2546927C (en) Portable self-rescue device for kayakers
KR100339056B1 (ko) 무인 원격 구명선
EP0125799A1 (en) Shape of a marine craft, in particular of a life-boat
KR102116262B1 (ko) 수상 조난자를 위한 선박용 구조장치
US20040123789A1 (en) Rescue boat
US4017924A (en) Life saving equipment for vessels
US8393929B2 (en) Boating safety lifeline
KR20140055357A (ko) 선박용 구명부표 투척장치
US4267614A (en) Life-saving apparatus
US20150183491A1 (en) System for evacuation of personnel from a capsized vessel
KR102552226B1 (ko) 해저조망 전기보트차와 전기 해저조망 관광예인선이 결합된 선박결합체
WO2010110668A1 (en) Releasable attachment apparatus for lifeboats and other hanging devices attached to a lifting arrangement
KR101929438B1 (ko) 구명정용 자가복원장치
RU2282554C2 (ru) Коллективное судовое спасательное средство
KR100627179B1 (ko) 다기능 크레인

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120821

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3179519

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151017

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term