JP3179468B2 - カラオケ装置及びカラオケ装置における歌い手の歌唱の補正方法 - Google Patents
カラオケ装置及びカラオケ装置における歌い手の歌唱の補正方法Info
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、伴奏データと共にその歌の主旋律データの
記録されている記録媒体を使用するカラオケ装置及びカ
ラオケ装置における歌い手の歌唱の補正方法に関する。
記録されている記録媒体を使用するカラオケ装置及びカ
ラオケ装置における歌い手の歌唱の補正方法に関する。
本発明は、伴奏データと共にその歌の主旋律データの
記録されている記録媒体を使用するカラオケ装置に関
し、予め伴奏データ及び当該伴奏データの主旋律に関す
る主旋律データが記録された記録媒体を再生する再生手
段と、マイクロフォンから出力される歌い手の歌唱に関
する音声信号より主旋律の音を検出する検出手段と、こ
のマイクロフォンから出力される歌い手の歌唱に関する
音声信号の主旋律の音を補正する補正手段と、この検出
手段からの検出出力とこの再生手段によって再生された
この伴奏データの主旋律データとに基づいて、この歌い
手の歌唱に関する音声信号の主旋律と単音程の関係とな
る音域を演算し、この演算した結果得られるこの歌い手
の歌唱に関する音声信号の主旋律と単音程の関係となる
音域の上記伴奏データの主旋律データに対して倍数関係
にある音とこの歌い手の歌唱に関する音声信号の主旋律
の音との周波数比に基づいてこの補正手段による補正量
を制御する制御手段とを備えていることにより、再生さ
れた伴奏データに対して歌い手の歌う主旋律の音程を良
好にするようにし、いわゆる音痴な人でもカラオケを楽
しむことができるようにしたものである。
記録されている記録媒体を使用するカラオケ装置に関
し、予め伴奏データ及び当該伴奏データの主旋律に関す
る主旋律データが記録された記録媒体を再生する再生手
段と、マイクロフォンから出力される歌い手の歌唱に関
する音声信号より主旋律の音を検出する検出手段と、こ
のマイクロフォンから出力される歌い手の歌唱に関する
音声信号の主旋律の音を補正する補正手段と、この検出
手段からの検出出力とこの再生手段によって再生された
この伴奏データの主旋律データとに基づいて、この歌い
手の歌唱に関する音声信号の主旋律と単音程の関係とな
る音域を演算し、この演算した結果得られるこの歌い手
の歌唱に関する音声信号の主旋律と単音程の関係となる
音域の上記伴奏データの主旋律データに対して倍数関係
にある音とこの歌い手の歌唱に関する音声信号の主旋律
の音との周波数比に基づいてこの補正手段による補正量
を制御する制御手段とを備えていることにより、再生さ
れた伴奏データに対して歌い手の歌う主旋律の音程を良
好にするようにし、いわゆる音痴な人でもカラオケを楽
しむことができるようにしたものである。
一般に広く普及しているカラオケ装置は、伴奏にあた
る演奏部分（人声によるコーラス等を含む場合もある）
が記録された記録媒体を再生し、歌い手がマイクロフォ
ンを用いて、その伴奏に合わせて歌を歌うようになされ
ていることは周知である。
る演奏部分（人声によるコーラス等を含む場合もある）
が記録された記録媒体を再生し、歌い手がマイクロフォ
ンを用いて、その伴奏に合わせて歌を歌うようになされ
ていることは周知である。
また、人が歌を歌う能力の１つには発声する音域があ
り、この音域には個人差がある。従って、一般に広く普
及しているカラオケ装置には、伴奏の音の高さ（以下、
これについてはピッチと記述する）を、歌い手が、自分
の発声できる、または歌い易い音域に合わせて予め可変
することのできる機能が付加されている。
り、この音域には個人差がある。従って、一般に広く普
及しているカラオケ装置には、伴奏の音の高さ（以下、
これについてはピッチと記述する）を、歌い手が、自分
の発声できる、または歌い易い音域に合わせて予め可変
することのできる機能が付加されている。
ところで、上述のようなカラオケ装置で歌を歌う場合
に、歌い手が自分の歌う歌（以下、主旋律と記述する）
の音域を自分の歌い易い音域となるように、伴奏のピッ
チを合わせても、その伴奏に対して正確な音程で歌を歌
うことは易しいことではない。
に、歌い手が自分の歌う歌（以下、主旋律と記述する）
の音域を自分の歌い易い音域となるように、伴奏のピッ
チを合わせても、その伴奏に対して正確な音程で歌を歌
うことは易しいことではない。
伴奏に対して正確な音程で歌を歌うには、訓練をつむ
ことによって、向上することができる。しかしながら訓
練しても上手にならない、一般に音痴と呼ばれている人
や、上手な人でも飲酒によって一時的に音痴となってい
る人は、伴奏に対して正確な音程で歌を歌うことができ
なく、特に、音痴な人にとっては、本来なら楽しいはず
のいわゆるカラオケが苦痛となってしまう不都合があ
る。
ことによって、向上することができる。しかしながら訓
練しても上手にならない、一般に音痴と呼ばれている人
や、上手な人でも飲酒によって一時的に音痴となってい
る人は、伴奏に対して正確な音程で歌を歌うことができ
なく、特に、音痴な人にとっては、本来なら楽しいはず
のいわゆるカラオケが苦痛となってしまう不都合があ
る。
本発明はかかる点に鑑みなされたもので再生された伴
奏データに対して歌い手の歌う主旋律の音程を良好にす
るようにし、いわゆる音痴な人でもカラオケを楽しむこ
とができるカラオケ装置を提案しようとするものであ
る。
奏データに対して歌い手の歌う主旋律の音程を良好にす
るようにし、いわゆる音痴な人でもカラオケを楽しむこ
とができるカラオケ装置を提案しようとするものであ
る。
〔課題を解決するための手段〕 本発明は例えば第１図〜第14図に示す如く、予め伴奏
データ及び当該伴奏データの主旋律に関する主旋律デー
タが記録された記録媒体（６）を再生する再生手段
（７）（８）と、マイクロフォン（１）から出力される
歌い手の歌唱に関する音声信号より主旋律の音を検出す
る検出手段（４）と、このマイクロフォン（１）から出
力される歌い手の歌唱に関する音声信号の主旋律の音を
補正する補正手段（３）と、この検出手段（４）からの
検出出力とこの再生手段（７）（８）によって再生され
たこの伴奏データの主旋律データとに基づいて、この歌
い手の歌唱に関する音声信号の主旋律と単音程の関係と
なる音域を演算し、この演算した結果得られるこの歌い
手の歌唱に関する音声信号の主旋律と単音程の関係とな
る音域の上記伴奏データの主旋律データに対する倍数関
係にある音とこの歌い手の歌唱に関する音声信号の主旋
律の音との周波数比に基づいてこの補正手段（３）によ
る補正量を制御する制御手段（５）とを備えているもの
である。
データ及び当該伴奏データの主旋律に関する主旋律デー
タが記録された記録媒体（６）を再生する再生手段
（７）（８）と、マイクロフォン（１）から出力される
歌い手の歌唱に関する音声信号より主旋律の音を検出す
る検出手段（４）と、このマイクロフォン（１）から出
力される歌い手の歌唱に関する音声信号の主旋律の音を
補正する補正手段（３）と、この検出手段（４）からの
検出出力とこの再生手段（７）（８）によって再生され
たこの伴奏データの主旋律データとに基づいて、この歌
い手の歌唱に関する音声信号の主旋律と単音程の関係と
なる音域を演算し、この演算した結果得られるこの歌い
手の歌唱に関する音声信号の主旋律と単音程の関係とな
る音域の上記伴奏データの主旋律データに対する倍数関
係にある音とこの歌い手の歌唱に関する音声信号の主旋
律の音との周波数比に基づいてこの補正手段（３）によ
る補正量を制御する制御手段（５）とを備えているもの
である。
上述せる本発明によれば予め記録媒体に記録された主
旋律データと歌い手の歌う主旋律データとに基づいて、
歌い手の歌う主旋律データを補正するようにしたので、
再生された伴奏データに対して歌い手の歌う主旋律の音
程を良好にするようにし、いわゆる音痴な人でもカラオ
ケを楽しむことができる。
旋律データと歌い手の歌う主旋律データとに基づいて、
歌い手の歌う主旋律データを補正するようにしたので、
再生された伴奏データに対して歌い手の歌う主旋律の音
程を良好にするようにし、いわゆる音痴な人でもカラオ
ケを楽しむことができる。
以下に、第１図を参照して本発明カラオケ装置及びカ
ラオケ装置における歌い手の歌唱の補正方法の例につい
て詳細に説明する。
ラオケ装置における歌い手の歌唱の補正方法の例につい
て詳細に説明する。
この第１図において、（１）はマイクロフォンで、こ
のマイクロフォン（１）によって歌い手の歌う旋律音が
音声信号として増幅器（２）を介して後述するピッチコ
ントローラ（３）及びピッチ検出部（４）に供給され
る。ピッチコントローラ（３）は、増幅器（２）よりの
音声信号の周波数を後述する演算部（５）よりの制御信
号に応じて可変し、加算器（10）に供給する。ピッチ検
出部（４）は、第４図に示すように、先ずマイクロフォ
ン（１）より増幅器（２）を介して供給された音声信号
（第４図Ａ）の所定値以上のピークレベルの部分をサン
プルホールドして、ピッチ検出パルスを形成する（第４
図Ｂ）。そして、図に示すように、各パルスの周期を求
めてピッチを検出するようにする。しかしながら、第４
図Ａに示すように、入力される音声信号は基本波だけで
なく、高調波やノイズ成分も有するので、第４図Ｂに示
すように、第１番目のパルスの周期T1と第２番目のパル
スの周期T2を加算した期間T1＋T2を基本波の周期とする
必要がある。
のマイクロフォン（１）によって歌い手の歌う旋律音が
音声信号として増幅器（２）を介して後述するピッチコ
ントローラ（３）及びピッチ検出部（４）に供給され
る。ピッチコントローラ（３）は、増幅器（２）よりの
音声信号の周波数を後述する演算部（５）よりの制御信
号に応じて可変し、加算器（10）に供給する。ピッチ検
出部（４）は、第４図に示すように、先ずマイクロフォ
ン（１）より増幅器（２）を介して供給された音声信号
（第４図Ａ）の所定値以上のピークレベルの部分をサン
プルホールドして、ピッチ検出パルスを形成する（第４
図Ｂ）。そして、図に示すように、各パルスの周期を求
めてピッチを検出するようにする。しかしながら、第４
図Ａに示すように、入力される音声信号は基本波だけで
なく、高調波やノイズ成分も有するので、第４図Ｂに示
すように、第１番目のパルスの周期T1と第２番目のパル
スの周期T2を加算した期間T1＋T2を基本波の周期とする
必要がある。
従って、第５図のフローチャートに示すように、例え
ばCPUによる演算処理が必要となる。
ばCPUによる演算処理が必要となる。
先ず、ステップ（101）では、ピッチ検出パルス（第
４図Ｂ）の立ち上がりを検出、即ち、「１」か否かを判
断し、「YES」であればステップ（101）に移行し、「N
O」であれば再びステップ（100）に移行する。
４図Ｂ）の立ち上がりを検出、即ち、「１」か否かを判
断し、「YES」であればステップ（101）に移行し、「N
O」であれば再びステップ（100）に移行する。
ステップ（100）では、周期Ｔを０とする。そして次
のステップ（102）に移行する。
のステップ（102）に移行する。
ステップ（102）では、周期Ｔに１を加算する。そし
て、次のステップ（103）に移行する。
て、次のステップ（103）に移行する。
ステップ（103）では、ピッチ検出パルス（第４図
Ｂ）の立ち上がりを検出、即ち、「１」か否かを判断
し、［YES」であればステップ（104）に移行し、「NO」
であれば再びステップ（102）に移行する。即ち、
「１」でなければ、周期Ｔに次々に１が加算され、これ
によって、次のパルスの立ち上がりまでの周期を求める
ことができる。
Ｂ）の立ち上がりを検出、即ち、「１」か否かを判断
し、［YES」であればステップ（104）に移行し、「NO」
であれば再びステップ（102）に移行する。即ち、
「１」でなければ、周期Ｔに次々に１が加算され、これ
によって、次のパルスの立ち上がりまでの周期を求める
ことができる。
ステップ（104）では、周期ＴがTmin、即ち、第４図
に示すような高調波等による最小の周期T1よりも長いか
否かを判断し、「YES」であれば終了し、「NO」であれ
ば再びステップ（102）に移行する。この場合において
は、周期Ｔは、最小の周期T1より短いので「NO」と判断
して再びステップ（102）に移行する。即ち、第４図Ｂ
における２番目のパルスを検出したところでピッチ検出
を終了しないで、更に第３番目のパルスの立ち上がりを
検出するまで、次々に周期Ｔに１を加算し、これによっ
て、第３番目のパルスの立ち上がりを検出したときに終
了すると共に、第４図Ｂに示すように、基本波の周期T1
＋T2を得ることができる。尚、基本波の周期の長さに応
じて、高調波等による最小の周期Tminの値が可変するよ
うになされている。
に示すような高調波等による最小の周期T1よりも長いか
否かを判断し、「YES」であれば終了し、「NO」であれ
ば再びステップ（102）に移行する。この場合において
は、周期Ｔは、最小の周期T1より短いので「NO」と判断
して再びステップ（102）に移行する。即ち、第４図Ｂ
における２番目のパルスを検出したところでピッチ検出
を終了しないで、更に第３番目のパルスの立ち上がりを
検出するまで、次々に周期Ｔに１を加算し、これによっ
て、第３番目のパルスの立ち上がりを検出したときに終
了すると共に、第４図Ｂに示すように、基本波の周期T1
＋T2を得ることができる。尚、基本波の周期の長さに応
じて、高調波等による最小の周期Tminの値が可変するよ
うになされている。
さて、このピッチ検出部（４）は、例えば第６図〜第
９図に示すように構成される。
９図に示すように構成される。
先ず、第６図より説明するに、この第６図は、ピッチ
検出部（４）の例１を示す構成図で、第６図において、
（13）は、音声信号が入力される音声信号入力端子で、
この入力端子（13）より正ピーク検出回路（14）に音声
信号が供給される。この正ピーク検出回路（14）は、音
声信号の正極側のレベルのピークを検出し、ピッチ検出
パルスを発生し、このピッチ検出パルスを間隔測定部
（15）に供給する。間隔測定部（15）は、正ピーク検出
回路（14）よりのピッチ検出パルスに対して、第５図の
フローチャートにおいて説明した基本波の周期Ｔの測定
を行う。この間隔測定部（15）において得られた基本波
の周期Ｔはピッチ演算部（16）に供給される。ピッチ演
算部（16）は、間隔測定部（15）よりの周期Ｔより、ピ
ッチを求め、この得たピッチデータを出力端子（17）に
供給する。
検出部（４）の例１を示す構成図で、第６図において、
（13）は、音声信号が入力される音声信号入力端子で、
この入力端子（13）より正ピーク検出回路（14）に音声
信号が供給される。この正ピーク検出回路（14）は、音
声信号の正極側のレベルのピークを検出し、ピッチ検出
パルスを発生し、このピッチ検出パルスを間隔測定部
（15）に供給する。間隔測定部（15）は、正ピーク検出
回路（14）よりのピッチ検出パルスに対して、第５図の
フローチャートにおいて説明した基本波の周期Ｔの測定
を行う。この間隔測定部（15）において得られた基本波
の周期Ｔはピッチ演算部（16）に供給される。ピッチ演
算部（16）は、間隔測定部（15）よりの周期Ｔより、ピ
ッチを求め、この得たピッチデータを出力端子（17）に
供給する。
第７図は、ピッチ検出部の例２を示す構成図である。
尚、第６図と対応する部分には同一符号を付してその説
明を省略する。
尚、第６図と対応する部分には同一符号を付してその説
明を省略する。
この第７図においては、入力端子（13）より供給され
た音声信号の負極側のレベルのピークを検出し、ピッチ
検出パルスを発生する負ピーク検出回路（18）を使用す
る。他の部については、第６図と同様に構成する。
た音声信号の負極側のレベルのピークを検出し、ピッチ
検出パルスを発生する負ピーク検出回路（18）を使用す
る。他の部については、第６図と同様に構成する。
第８図は、ピッチ検出部の例３を示す構成図である。
尚、第６図及び第７図と対応する部分には同一符号を付
して、その説明を省略する。
尚、第６図及び第７図と対応する部分には同一符号を付
して、その説明を省略する。
この第８図においては、入力端子（13）より正ピーク
検出回路（14）及び負ピーク検出回路（18）に夫々音声
信号を供給すると共に、これら正ピーク検出回路（14）
及び負ピーク検出回路（18）よりのピッチ検出パルスを
OR回路（19）に供給し、これら二つのピッチ検出パルス
の和出力信号を得るようにしている。他の部については
第６図及び第７図と同様に構成する。
検出回路（14）及び負ピーク検出回路（18）に夫々音声
信号を供給すると共に、これら正ピーク検出回路（14）
及び負ピーク検出回路（18）よりのピッチ検出パルスを
OR回路（19）に供給し、これら二つのピッチ検出パルス
の和出力信号を得るようにしている。他の部については
第６図及び第７図と同様に構成する。
第９図は、ピッチ検出部の例４を示す構成図である。
尚、第６図〜第８図と対応する部分には同一符号を付し
て、その説明を省略する。
尚、第６図〜第８図と対応する部分には同一符号を付し
て、その説明を省略する。
この第９図においては、入力端子（13）よりの音声信
号を全波整流回路（20）で全波整流すると共に、ピーク
検出回路（21）で全波整流した音声信号のレベルのピー
クを検出する如くする。他の部については第６図〜第８
図と同様に構成する。
号を全波整流回路（20）で全波整流すると共に、ピーク
検出回路（21）で全波整流した音声信号のレベルのピー
クを検出する如くする。他の部については第６図〜第８
図と同様に構成する。
上述のように構成されるピッチ検出部（４）よりのピ
ッチデータは演算部（５）に供給される。
ッチデータは演算部（５）に供給される。
（６）は、光学ディスク（例えばコンクパトディス
ク）で、この光学ディスク（６）に、伴奏データを記録
すると共に、例えばサブコードエリア等に、主旋律デー
タ（歌の旋律音データ）を記録する。尚、この主旋律デ
ータは、通常、五線譜に記譜できるか、または、五線譜
に記譜された主旋律音をデータとしたものである。この
光学ディスク（６）に記録された伴奏データ及び吸旋律
データを、光学ピックアップ（７）を介して再生回路
（８）に供給する如くする。再生回路（８）は、光学ピ
ックアップ（７）よりの再生信号を信号処理し、例えば
加算器（10）には、アナログの伴奏の音声信号を供給
し、主旋律検出部（９）には再生したディジタル信号を
供給する。この主旋律検出部（９）は、再生回路（８）
よりの再生ディジタル信号より主旋律データを抽出し、
この抽出した主旋律データを例えばCPUの演算によって
現在の主旋律データと１つ前の主旋律データとを比較す
る。これは、例えば、第10図に五線譜で示すような旋律
音による旋律線（主旋律）を記録媒体に記録するとき
に、例えば最初の４分音符（ソ、即ち、Ｇの音）をこの
記録媒体を再生したときの４分音符の長さに相当するよ
うに、所定時間単位の“G"のデータを繰り返し連続して
記録するようにする。従って、第10図に示すような、４
分音符（Ｇ）、４分音符（ミ、即ち、Ｅ）２分音符
（Ｅ）による旋律線を記憶媒体に記録するには、例え
ば、“GGGG",“EEEE",“EEEEEEEE"の如くする。
ク）で、この光学ディスク（６）に、伴奏データを記録
すると共に、例えばサブコードエリア等に、主旋律デー
タ（歌の旋律音データ）を記録する。尚、この主旋律デ
ータは、通常、五線譜に記譜できるか、または、五線譜
に記譜された主旋律音をデータとしたものである。この
光学ディスク（６）に記録された伴奏データ及び吸旋律
データを、光学ピックアップ（７）を介して再生回路
（８）に供給する如くする。再生回路（８）は、光学ピ
ックアップ（７）よりの再生信号を信号処理し、例えば
加算器（10）には、アナログの伴奏の音声信号を供給
し、主旋律検出部（９）には再生したディジタル信号を
供給する。この主旋律検出部（９）は、再生回路（８）
よりの再生ディジタル信号より主旋律データを抽出し、
この抽出した主旋律データを例えばCPUの演算によって
現在の主旋律データと１つ前の主旋律データとを比較す
る。これは、例えば、第10図に五線譜で示すような旋律
音による旋律線（主旋律）を記録媒体に記録するとき
に、例えば最初の４分音符（ソ、即ち、Ｇの音）をこの
記録媒体を再生したときの４分音符の長さに相当するよ
うに、所定時間単位の“G"のデータを繰り返し連続して
記録するようにする。従って、第10図に示すような、４
分音符（Ｇ）、４分音符（ミ、即ち、Ｅ）２分音符
（Ｅ）による旋律線を記憶媒体に記録するには、例え
ば、“GGGG",“EEEE",“EEEEEEEE"の如くする。
一方、第10図に示すような旋律線を歌い手が歌とき
は、図の各音符の下部に夫々“Cho−”“0"“Cho−”と
示すように歌詞を伴う。ここに示すように、“Cho−”
の“Ch"の部分は子音であり、歌詞を伴って歌を歌う場
合の音程を決定するのは母音、即ち、“0"や“０−”で
ある。例えば第10図における最初の４分音符“G"の長さ
は“Cho−”という歌詞で構成されるので。この４分音
符“G"の長さは、“Ch"という子音と“０−”という母
音とに分けることができる。従って、上述した記録媒体
に記録した、例えば第10図に示す４分音符“G"は、“GG
GG"のように、この４分音符の長さ分だけ、“G"という
データを記録しているので、歌い手の歌う４分音符
“G"、即ち“Cho−”と比較すると、子音“Ch"を発声し
ている時間分だけ、記録媒体に記録した“G"のデータと
一致しなくなる。このように、歌詞を伴わせて、歌を歌
い、旋律線を構成する場合に、各旋律音に伴わせる歌詞
に子音が伴う場合は、その旋律音を時間的に見ると、そ
の旋律音の最初の位置に伴う。
は、図の各音符の下部に夫々“Cho−”“0"“Cho−”と
示すように歌詞を伴う。ここに示すように、“Cho−”
の“Ch"の部分は子音であり、歌詞を伴って歌を歌う場
合の音程を決定するのは母音、即ち、“0"や“０−”で
ある。例えば第10図における最初の４分音符“G"の長さ
は“Cho−”という歌詞で構成されるので。この４分音
符“G"の長さは、“Ch"という子音と“０−”という母
音とに分けることができる。従って、上述した記録媒体
に記録した、例えば第10図に示す４分音符“G"は、“GG
GG"のように、この４分音符の長さ分だけ、“G"という
データを記録しているので、歌い手の歌う４分音符
“G"、即ち“Cho−”と比較すると、子音“Ch"を発声し
ている時間分だけ、記録媒体に記録した“G"のデータと
一致しなくなる。このように、歌詞を伴わせて、歌を歌
い、旋律線を構成する場合に、各旋律音に伴わせる歌詞
に子音が伴う場合は、その旋律音を時間的に見ると、そ
の旋律音の最初の位置に伴う。
従って、旋律線における各旋律音のピッチが変わる、
例えば、“G"から“E"に変わるようなときには、積極的
にピッチコントローラ（３）に制御信号を供給して、歌
い手の歌う主旋律の旋律音を変えることはしないように
する。このようにするために、この主旋律検出部（９）
では、第11図のフローチャートに示す如く、抽出した現
在の主旋律データと１つの前の主旋律データとを比較
し、そのデータが変化したときは、前の状態をホールド
するようにする。また、いわゆる演歌における「こぶ
し」に相当する部分も補正対象外とし、前の状態をホー
ルドするようにする。
例えば、“G"から“E"に変わるようなときには、積極的
にピッチコントローラ（３）に制御信号を供給して、歌
い手の歌う主旋律の旋律音を変えることはしないように
する。このようにするために、この主旋律検出部（９）
では、第11図のフローチャートに示す如く、抽出した現
在の主旋律データと１つの前の主旋律データとを比較
し、そのデータが変化したときは、前の状態をホールド
するようにする。また、いわゆる演歌における「こぶ
し」に相当する部分も補正対象外とし、前の状態をホー
ルドするようにする。
即ち、ステップ（100）では、再生回路（８）よりの
ディジタルデータより主旋律データDAnを取り込む。そ
して、次のステップ（101）に移行する。
ディジタルデータより主旋律データDAnを取り込む。そ
して、次のステップ（101）に移行する。
ステップ（101）では、取り込んだ主旋律データDAnが
１つ前に取り込んだ主旋律データDAn-1と同じか否かを
判断し、「YES」であれば終了し、「NO」であればステ
ップ（102）に移行する。
１つ前に取り込んだ主旋律データDAn-1と同じか否かを
判断し、「YES」であれば終了し、「NO」であればステ
ップ（102）に移行する。
ステップ（102）では、主旋律データDAnが主旋律デー
タDAn-1と一致しない、即ち、旋律音の変化部分である
ので、例えば主旋律データDAnを演算部（５）に供給し
ないで、主旋律データDAn-1を演算部（５）にＴ（sec）
の間供給するか、またはＴ（sec）の間、演算部（５）
に演算結果によりこの演算部（５）がピッチコントロー
ラ（３）に供給する制御信号を前の状態でホールドする
ような信号を供給するようにする。
タDAn-1と一致しない、即ち、旋律音の変化部分である
ので、例えば主旋律データDAnを演算部（５）に供給し
ないで、主旋律データDAn-1を演算部（５）にＴ（sec）
の間供給するか、またはＴ（sec）の間、演算部（５）
に演算結果によりこの演算部（５）がピッチコントロー
ラ（３）に供給する制御信号を前の状態でホールドする
ような信号を供給するようにする。
演算部（５）は、この主旋律検出部（９）よりの主旋
律データと、ピッチ検出部（４）よりのピッチデータと
を比較し、その比較結果に基いて、ピッチコントローラ
（３）に制御信号を供給し、歌い手の歌う主旋律の旋律
音の補正を行うようにする。
律データと、ピッチ検出部（４）よりのピッチデータと
を比較し、その比較結果に基いて、ピッチコントローラ
（３）に制御信号を供給し、歌い手の歌う主旋律の旋律
音の補正を行うようにする。
この補正を行うにあたり、第12図を参照してその説明
をする。
をする。
この第12図においては、音名について、“ド”を
“Cn"とし、“レ”を“Dn"とし、“ミ”を“En"とし、
“ファ”を“Fn"とし、“ソ”を“Gn"とし、“ラ”を
“An"とし、“シ”を“Bn"とし、これらを音階（Ｃのイ
オニアンスケール）として、横軸に記す。また、これら
音名のサフィックスｎはｎ＝（1,2‥‥ｎ＋1,n）とし、
同じ音名のオクターブ関係を示す。即ち、例えばC1とC2
はサフィックスの数値の差が１、即ち、１オクターブの
関係にある。従って、C1とC4では３オクターブの関係に
ある。これら、同じ音名の音の周波数比は、例えばC1,C
2,C3,C4では、例えば0.5,1,2,4のように数倍関係にあ
り、その比を示す数値が大きくなる程高い音となる。こ
の例においては、C4が１番高くなる。
“Cn"とし、“レ”を“Dn"とし、“ミ”を“En"とし、
“ファ”を“Fn"とし、“ソ”を“Gn"とし、“ラ”を
“An"とし、“シ”を“Bn"とし、これらを音階（Ｃのイ
オニアンスケール）として、横軸に記す。また、これら
音名のサフィックスｎはｎ＝（1,2‥‥ｎ＋1,n）とし、
同じ音名のオクターブ関係を示す。即ち、例えばC1とC2
はサフィックスの数値の差が１、即ち、１オクターブの
関係にある。従って、C1とC4では３オクターブの関係に
ある。これら、同じ音名の音の周波数比は、例えばC1,C
2,C3,C4では、例えば0.5,1,2,4のように数倍関係にあ
り、その比を示す数値が大きくなる程高い音となる。こ
の例においては、C4が１番高くなる。
また、図に示すように、光学ディスク（６）に記録す
る主旋律データは一般的な人間の歌うことのできる音域
より下限にするようにする。これは、例えば五線譜に記
譜されているままで主旋律データを光ディスク（６）に
記録し、この主旋律データに基いて、歌い手の歌う主旋
律のピッチを変えるようにすると男性が歌った場合と女
性が歌った場合等で１オクターブ以上の補正をしてしま
うからである。即ち、例えば第12図に示すように、或主
旋律の旋律音がFnで、或歌い手が歌った主旋律の旋律音
がA3だった場合に、図に示すように、この誤った旋律音
A3を最も近い音程を有するF3に補正した場合は、その補
正の結果出力されるF3の音に違和感を感じることはな
い。しかしながら、誤った旋律音A3を最も近いF3より１
オクターブ下のF2に補正した場合は、例えば、この歌い
手が女性であれば、この補正の結果出力されるF2の音
は、男性のような声となってしまうこともある。
る主旋律データは一般的な人間の歌うことのできる音域
より下限にするようにする。これは、例えば五線譜に記
譜されているままで主旋律データを光ディスク（６）に
記録し、この主旋律データに基いて、歌い手の歌う主旋
律のピッチを変えるようにすると男性が歌った場合と女
性が歌った場合等で１オクターブ以上の補正をしてしま
うからである。即ち、例えば第12図に示すように、或主
旋律の旋律音がFnで、或歌い手が歌った主旋律の旋律音
がA3だった場合に、図に示すように、この誤った旋律音
A3を最も近い音程を有するF3に補正した場合は、その補
正の結果出力されるF3の音に違和感を感じることはな
い。しかしながら、誤った旋律音A3を最も近いF3より１
オクターブ下のF2に補正した場合は、例えば、この歌い
手が女性であれば、この補正の結果出力されるF2の音
は、男性のような声となってしまうこともある。
また、第10図にて示したように、いかなる曲の主旋律
線の各旋律音間の音程は、通常、変えることはない。即
ち、この第10図においては、この五線譜上での各旋律音
間の音程は、先ず、第１番目のＧの音と第２番目のＥの
音の音程は、短３度となり、単音程、即ち、オクターブ
以内にある音程である。更に第２番目のＥの音と次のＥ
の音の音程は、完全１度となり、単音程、即ち、オクタ
ーブ以内にある音程である。この第10図のG,E,Eという
旋律音を、上述の音程関係のまま、第12図にあてはめて
みると、例えば、この第10図のＧをG3とすると、他の二
つのＥは夫々E3及びE3となり、この第10図のＧをG2とす
ると、他の二つのＥは夫々E2及びE2となる。このよう
に、曲の主旋律である歌、即ち、旋律線を構成する各旋
律音間の音程は、どの音域にあっても常に五線譜上に記
譜されている状態での音程と同じとなる。従って、第12
図に示すように、ある曲の主旋律の旋律音がFnで、或歌
い手が歌ったその曲の主旋律の旋律音がA3であった場合
に、このA3の音と単音程の関係にあるF3としないで、例
えばF2としたときは、五線譜に記譜されたこの曲の主旋
律線の、旋律音Fnの前後に連続する旋律音との夫々の音
程と、その補正された旋律音F2の前後に連続する旋律音
との夫々の音程が異なることが多くなる。即ち、本来、
五線譜に記譜されている曲の主旋律線の或主旋律音の前
後に連続する主旋律音との夫々の音程が単音程であるの
に、１オクターブを越える音程、即ち複音程（複合音
程）となってしまう。このような理由から、第12図に示
すように、ある曲の主旋律音がFnで或歌い手が歌ったそ
の曲の主旋律の旋律音がA3でった場合に、このA3の音と
単音程の関係にあるF3とすることによって、違和感のな
いような補正を行うことができる。
線の各旋律音間の音程は、通常、変えることはない。即
ち、この第10図においては、この五線譜上での各旋律音
間の音程は、先ず、第１番目のＧの音と第２番目のＥの
音の音程は、短３度となり、単音程、即ち、オクターブ
以内にある音程である。更に第２番目のＥの音と次のＥ
の音の音程は、完全１度となり、単音程、即ち、オクタ
ーブ以内にある音程である。この第10図のG,E,Eという
旋律音を、上述の音程関係のまま、第12図にあてはめて
みると、例えば、この第10図のＧをG3とすると、他の二
つのＥは夫々E3及びE3となり、この第10図のＧをG2とす
ると、他の二つのＥは夫々E2及びE2となる。このよう
に、曲の主旋律である歌、即ち、旋律線を構成する各旋
律音間の音程は、どの音域にあっても常に五線譜上に記
譜されている状態での音程と同じとなる。従って、第12
図に示すように、ある曲の主旋律の旋律音がFnで、或歌
い手が歌ったその曲の主旋律の旋律音がA3であった場合
に、このA3の音と単音程の関係にあるF3としないで、例
えばF2としたときは、五線譜に記譜されたこの曲の主旋
律線の、旋律音Fnの前後に連続する旋律音との夫々の音
程と、その補正された旋律音F2の前後に連続する旋律音
との夫々の音程が異なることが多くなる。即ち、本来、
五線譜に記譜されている曲の主旋律線の或主旋律音の前
後に連続する主旋律音との夫々の音程が単音程であるの
に、１オクターブを越える音程、即ち複音程（複合音
程）となってしまう。このような理由から、第12図に示
すように、ある曲の主旋律音がFnで或歌い手が歌ったそ
の曲の主旋律の旋律音がA3でった場合に、このA3の音と
単音程の関係にあるF3とすることによって、違和感のな
いような補正を行うことができる。
以下、実際の補正のための制御信号を発生する過程に
ついて第13図のフローチャートを参照して説明する。例
えば、第12図に示すように、主旋律データの周波数が
Pn、即ち、F1であったとき、C1及びC2の周波数は、夫々 及び となり、このF1の音に対する歌い手の歌った音A3を修正
した音F3の周波数は22・Pnとなる。
ついて第13図のフローチャートを参照して説明する。例
えば、第12図に示すように、主旋律データの周波数が
Pn、即ち、F1であったとき、C1及びC2の周波数は、夫々 及び となり、このF1の音に対する歌い手の歌った音A3を修正
した音F3の周波数は22・Pnとなる。
先ず、ステップ（101）では、Ｎを０とする。そして
ステップ（102）に移行する。
ステップ（102）に移行する。
ステップ（102）では、歌い手の歌った音（この場合A
3）の周波数Sn、即ち、ピッチデータより式 の結果が大きいか否かを判断し、「YES」であればステ
ップ（104）に移行し、「NO」であればステップ（103）
に移行する。
3）の周波数Sn、即ち、ピッチデータより式 の結果が大きいか否かを判断し、「YES」であればステ
ップ（104）に移行し、「NO」であればステップ（103）
に移行する。
ステップ（103）においては、ステップ（102）におい
て、歌い手の歌った音の周波数Snより が大きくない場合にＮに１ずつ加算する。そして再びス
テップ（102）に移行する。
て、歌い手の歌った音の周波数Snより が大きくない場合にＮに１ずつ加算する。そして再びス
テップ（102）に移行する。
ステップ（102）において、歌い手の歌った音の周波
数Snより の結果が大きくなったときにステップ（104）に移行
し、このときのＮの値がステップ（104）にて用いられ
る。
数Snより の結果が大きくなったときにステップ（104）に移行
し、このときのＮの値がステップ（104）にて用いられ
る。
ステップ（104）においては、ピッチコントローラ
（３）に供給する制御信号の値Qnを式 によって決定する。即ち、主旋律データPnに対して倍数
関係にある、歌い手の主旋律の旋律音に対して単音程の
関係となる音域を演算によって得、このときの主旋律デ
ータPnに対して倍数関係となる、歌い手の旋律音に対し
て単音程の音程を有する音の周波数と、歌い手の旋律音
の周波数の比を得、例えばその値、即ち、Qnが１のとき
はピッチコントローラ（３）に供給される歌い手の歌っ
た主旋律の旋律音を補正せず、このQnが１より増加した
ときは、その増加分に応じて、歌い手の歌った主旋律の
旋律音のピッチを上げ、このQnが１より減少したとき
は、その減少分に応じて、歌い手の歌った主旋律の旋律
音のピッチを下げるようにする。
（３）に供給する制御信号の値Qnを式 によって決定する。即ち、主旋律データPnに対して倍数
関係にある、歌い手の主旋律の旋律音に対して単音程の
関係となる音域を演算によって得、このときの主旋律デ
ータPnに対して倍数関係となる、歌い手の旋律音に対し
て単音程の音程を有する音の周波数と、歌い手の旋律音
の周波数の比を得、例えばその値、即ち、Qnが１のとき
はピッチコントローラ（３）に供給される歌い手の歌っ
た主旋律の旋律音を補正せず、このQnが１より増加した
ときは、その増加分に応じて、歌い手の歌った主旋律の
旋律音のピッチを上げ、このQnが１より減少したとき
は、その減少分に応じて、歌い手の歌った主旋律の旋律
音のピッチを下げるようにする。
上述の如く構成すると、第３図のフローチャートに示
す如く、ステップ（100）では、光ディスク（６）より
光学ピックアップ（７）にて再生された再生信号が再生
回路（８）に供給され、この再生回路（８）より加算器
（10）に伴奏にあたる音声信号が供給される。そして、
一方、再生回路（８）よりのディジタル信号が主旋律検
出部（９）に供給され、主旋律データが抽出される。例
えば、第14図Ａに示すような旋律線の場合の主旋律デー
タは第14図Ｂに示す如きデータとなる。そして、この主
旋律データの子音のための処理が施される。そしてステ
ップ（101）に移行する。ステップ（101）では、マイク
ロフォン（１）より増幅器（２）を介して、ピッチコン
トローラ（３）及びピッチ検出部（４）に夫々例えば第
14図Ｃに示すような歌い手の歌った歌の音声信号が供給
される。そしてピッチ検出回路（４）が歌い手の歌った
音声信号、即ち、主旋律の旋律音のピッチを検出して、
ピッチデータを得、これを演算部（５）に供給する。そ
して、ステップ（102）に移行する。
す如く、ステップ（100）では、光ディスク（６）より
光学ピックアップ（７）にて再生された再生信号が再生
回路（８）に供給され、この再生回路（８）より加算器
（10）に伴奏にあたる音声信号が供給される。そして、
一方、再生回路（８）よりのディジタル信号が主旋律検
出部（９）に供給され、主旋律データが抽出される。例
えば、第14図Ａに示すような旋律線の場合の主旋律デー
タは第14図Ｂに示す如きデータとなる。そして、この主
旋律データの子音のための処理が施される。そしてステ
ップ（101）に移行する。ステップ（101）では、マイク
ロフォン（１）より増幅器（２）を介して、ピッチコン
トローラ（３）及びピッチ検出部（４）に夫々例えば第
14図Ｃに示すような歌い手の歌った歌の音声信号が供給
される。そしてピッチ検出回路（４）が歌い手の歌った
音声信号、即ち、主旋律の旋律音のピッチを検出して、
ピッチデータを得、これを演算部（５）に供給する。そ
して、ステップ（102）に移行する。
ステップ（102）では、演算部（５）がピッチ検出部
（４）よりのピッチデータと主旋律検出部（９）よりの
主旋律データに基いて補正量の演算を行い、例えば第14
図Ｄに示すような制御信号を得る。そして、ステップ
（103）に移行する。
（４）よりのピッチデータと主旋律検出部（９）よりの
主旋律データに基いて補正量の演算を行い、例えば第14
図Ｄに示すような制御信号を得る。そして、ステップ
（103）に移行する。
ステップ（103）では、演算部（５）がピッチコント
ローラ（３）に制御信号を供給する。これによって、ピ
ッチコントローラ（３）が、増幅器（２）よりの歌い手
の歌った音声信号のピッチを可変し、この可変して補正
した音声信号を加算器（10）に供給する。加算器（10）
は、再生回路（８）よりの伴奏の音声信号と、ピッチコ
ントローラ（３）よりの歌い手の歌った音声信号を補正
した音声信号を加算する。この加算器（10）よりの加算
音声信号は増幅器（11）を介してスピーカ（12）に供給
され、このスピーカ（12）によって拡声される。そし
て、ステップ（104）に移行する。
ローラ（３）に制御信号を供給する。これによって、ピ
ッチコントローラ（３）が、増幅器（２）よりの歌い手
の歌った音声信号のピッチを可変し、この可変して補正
した音声信号を加算器（10）に供給する。加算器（10）
は、再生回路（８）よりの伴奏の音声信号と、ピッチコ
ントローラ（３）よりの歌い手の歌った音声信号を補正
した音声信号を加算する。この加算器（10）よりの加算
音声信号は増幅器（11）を介してスピーカ（12）に供給
され、このスピーカ（12）によって拡声される。そし
て、ステップ（104）に移行する。
ステップ（104）では、例えば光学ディスク（６）の
再生が終了するか、または、例えば補正機能を働かせる
スイッチ等の状態により終了か否かを判断し、「YES」
であれば終了し、「NO」であれば再びステップ（100）
に移行する。
再生が終了するか、または、例えば補正機能を働かせる
スイッチ等の状態により終了か否かを判断し、「YES」
であれば終了し、「NO」であれば再びステップ（100）
に移行する。
上述から明らかなように、いわゆるカラオケ用の伴奏
データ以外に歌に相当する主旋律データを予め記録した
光学ディスク（６）を再生して、主旋律データを得、こ
の主旋律データと、歌い手の歌った主旋律を処理して得
たピッチデータとを比較して、この結果に基いた制御信
号によって、歌い手の歌う主旋律を補正して出力するよ
うにしているので、再生された伴奏データに対して、歌
い手の歌う主旋律の音程を良好にすることができる。ま
た、上述のカラオケ装置の回路構成はいわゆるフィード
・フォワードとなっているので、歌い手の歌を歌う動作
に対する応答が高速となる。
データ以外に歌に相当する主旋律データを予め記録した
光学ディスク（６）を再生して、主旋律データを得、こ
の主旋律データと、歌い手の歌った主旋律を処理して得
たピッチデータとを比較して、この結果に基いた制御信
号によって、歌い手の歌う主旋律を補正して出力するよ
うにしているので、再生された伴奏データに対して、歌
い手の歌う主旋律の音程を良好にすることができる。ま
た、上述のカラオケ装置の回路構成はいわゆるフィード
・フォワードとなっているので、歌い手の歌を歌う動作
に対する応答が高速となる。
尚、上述の例において、記録媒体として、光学ディス
ク（６）を使用した例を挙げたが、磁気テープ等でも良
い。また、主旋律データは、サブコード領域に記録する
のみならず、例えばレーザーディスクやビデオテープに
記録する場合は、メインの領域に記録する映像信号の垂
直または水平ブランキング期間に記録したり、更にビデ
オテープにおいては、深層記録を行っても良い。そし
て、記録するとき、例えばレーザディスクでは、伴奏デ
ータは、PCMの領域に記録し、主旋律データは、AFM領域
に記録し、レーザディスク、コンパクトディスク及びビ
デオテープでは、例えばＬチャンネル側に伴奏データを
記録し、Ｒチャンネル側に主旋律データを記録するよう
にする。また、ビデオテープの場合には横手トラックを
使用しても良い。
ク（６）を使用した例を挙げたが、磁気テープ等でも良
い。また、主旋律データは、サブコード領域に記録する
のみならず、例えばレーザーディスクやビデオテープに
記録する場合は、メインの領域に記録する映像信号の垂
直または水平ブランキング期間に記録したり、更にビデ
オテープにおいては、深層記録を行っても良い。そし
て、記録するとき、例えばレーザディスクでは、伴奏デ
ータは、PCMの領域に記録し、主旋律データは、AFM領域
に記録し、レーザディスク、コンパクトディスク及びビ
デオテープでは、例えばＬチャンネル側に伴奏データを
記録し、Ｒチャンネル側に主旋律データを記録するよう
にする。また、ビデオテープの場合には横手トラックを
使用しても良い。
第２図は、本発明カラオケ装置の他の例を示す。尚、
この第２図において、第１図と対応する部分には同一符
号を付して、その説明は省略する。
この第２図において、第１図と対応する部分には同一符
号を付して、その説明は省略する。
この第２図においては、第１図がピッチ検出部に供給
する歌い手の歌う主旋律の音声信号を増幅器（２）より
供給するようにするいわゆるフィード・フォワードの構
成をとっていたのに対し、この第２図においては、その
音声信号をピッチコントローラ（３）よりこのピッチ検
出部（４）に供給するようにするフィード・バックの構
成にする。尚、この場合の各回路や各部は、第１図と同
様に構成し、またピッチ検出部（４）も、第１図と同様
に、第５図より第９図に示した構成とする。
する歌い手の歌う主旋律の音声信号を増幅器（２）より
供給するようにするいわゆるフィード・フォワードの構
成をとっていたのに対し、この第２図においては、その
音声信号をピッチコントローラ（３）よりこのピッチ検
出部（４）に供給するようにするフィード・バックの構
成にする。尚、この場合の各回路や各部は、第１図と同
様に構成し、またピッチ検出部（４）も、第１図と同様
に、第５図より第９図に示した構成とする。
さて、上述のカラオケ装置では、フィード・バックと
なる構成にしているので、歌い手が歌を歌う動作に対す
る応答が第１図のカラオケ装置に比較し、より自然な応
答動作を行うことができる。
なる構成にしているので、歌い手が歌を歌う動作に対す
る応答が第１図のカラオケ装置に比較し、より自然な応
答動作を行うことができる。
尚、本発明は上述の実施例に限ることなく、その要旨
を逸脱することなく、その他、種々の構成が取り得るこ
とは勿論である。
を逸脱することなく、その他、種々の構成が取り得るこ
とは勿論である。
上述せる本発明によれば、予め記録媒体に記録された
主旋律データと歌い手の歌う主旋律データを比較する比
較手段からの比較結果に基いて、歌い手の歌う主旋律デ
ータを補正するようにしたので、再生された伴奏データ
に対して、歌い手の歌う主旋律の音程を良好にするよう
にし、いわゆる音痴な人でもカラオケを楽しむことがで
きる利益がある。
主旋律データと歌い手の歌う主旋律データを比較する比
較手段からの比較結果に基いて、歌い手の歌う主旋律デ
ータを補正するようにしたので、再生された伴奏データ
に対して、歌い手の歌う主旋律の音程を良好にするよう
にし、いわゆる音痴な人でもカラオケを楽しむことがで
きる利益がある。
【図面の簡単な説明】 第１図は本発明カラオケ装置の例を示す構成図、第２図
は本発明カラオケ装置の他の例を示す構成図、第３図は
フローチャート、第４図はピッチ検出の説明図、第５図
はフローチャート、第６図〜第９図はピッチ検出部の例
１〜例４を示す構成図、第10図は主旋律データの処理の
説明図、第11図はフローチャート、第12図は補正量の演
算の説明図、第13図はフローチャート、第14図はピッチ
の補正過程を示す図である。 （４）はピッチ検出部、（５）は演算部、（６）は光学
ディスク、（７）は光学ピックアップ、（８）は再生回
路、（９）は主旋律検出部である。
は本発明カラオケ装置の他の例を示す構成図、第３図は
フローチャート、第４図はピッチ検出の説明図、第５図
はフローチャート、第６図〜第９図はピッチ検出部の例
１〜例４を示す構成図、第10図は主旋律データの処理の
説明図、第11図はフローチャート、第12図は補正量の演
算の説明図、第13図はフローチャート、第14図はピッチ
の補正過程を示す図である。 （４）はピッチ検出部、（５）は演算部、（６）は光学
ディスク、（７）は光学ピックアップ、（８）は再生回
路、（９）は主旋律検出部である。
Claims (8)
- 【請求項１】予め伴奏データ及び当該伴奏データの主旋
律に関する主旋律データが記録された記録媒体を再生す
る再生手段と、 マイクロフォンから出力される歌い手の歌唱に関する音
声信号より主旋律の音を検出する検出手段と、 上記マイクロフォンから出力される歌い手の歌唱に関す
る音声信号の主旋律の音を補正する補正手段と、 上記検出手段からの検出出力と上記再生手段によって再
生された上記伴奏データの主旋律データとに基づいて上
記歌い手の歌唱に関する音声信号の主旋律と単音程の関
係となる音域を演算し、該演算した結果得られる上記歌
い手の歌唱に関する音声信号の主旋律と単音程の関係と
なる音域の上記伴奏データの主旋律データに対して倍数
関係にある音と上記歌い手の歌唱に関する音声信号の主
旋律の音との周波数比に基づいて上記補正手段による補
正量を制御する制御手段とを備えていることを特徴とす
るカラオケ装置。 - 【請求項２】請求項１記載のカラオケ装置において、 上記制御手段は、上記伴奏データの主旋律データを一つ
前に取り込んだ主旋律データと比較し、比較した結果が
上記伴奏データの主旋律データが上記一つ前に取り込ん
だ主旋律データに対して変化しているときには所定期間
だけ上記一つ前に取り込んだ主旋律データに基づいて上
記補正手段を制御することを特徴とするカラオケ装置。 - 【請求項３】請求項２記載のカラオケ装置において、 上記制御手段は、上記再生手段からの出力信号より上記
伴奏データの主旋律データを検出する主旋律検出手段を
備えていることを特徴とするカラオケ装置。 - 【請求項４】請求項１記載のカラオケ装置において、 上記検出手段は、上記マイクロフォンから出力される歌
い手の歌唱に関する音声信号より基本波の周期を検出す
ることによってピッチを検出することを特徴とするカラ
オケ装置。 - 【請求項５】請求項４記載のカラオケ装置において、 上記検出手段は、上記マイクロフォンから出力される歌
い手の歌唱に関する出力信号のピークを検出するピーク
検出部と当該ピーク検出部から出力される検出パルスの
間隔を測定する測定部と当該測定部による測定結果に基
づいてピッチを演算する演算部を備えていることを特徴
とするカラオケ装置。 - 【請求項６】マイクロフォンから出力される歌い手の歌
唱に関する音声信号より主旋律の音を検出し、 予め伴奏データ及び当該伴奏データの主旋律に関する主
旋律データが記録された記録媒体を再生することによっ
て得られた伴奏データの主旋律データと上記検出された
歌い手の歌唱の主旋律の音とに基づいて上記歌い手の歌
唱に関する音声信号の主旋律と単音程の関係となる音域
を演算し、 該演算した結果得られる上記歌い手の歌唱に関する音声
信号の主旋律と単音程の関係となる音域の上記伴奏デー
タの主旋律データに対して倍数関係にある音と上記歌い
手の歌唱に関する音声信号の主旋律の音との周波数比に
基づいて上記マイクロフォンから出力される歌い手の歌
唱に関する音声信号の主旋律を補正することを特徴とす
るカラオケ装置における歌い手の歌唱の補正方法。 - 【請求項７】請求項６記載のカラオケ装置における歌い
手の歌唱の補正方法において、 歌詞に子音を含むときには上記伴奏データの主旋律デー
タを一つ前に取り込んだ主旋律データと比較し、比較し
た結果が上記伴奏データの主旋律データが上記一つ前に
取り込んだ主旋律データに対して変化しているときには
所定期間だけ上記一つ前に取り込んだ主旋律データに基
づいて上記マイクロフォンから出力される歌い手の歌唱
に関する音声信号の主旋律の補正を制御することを特徴
とするカラオケ装置における歌い手の歌唱の補正方法。 - 【請求項８】請求項６記載のカラオケ装置における歌い
手の歌唱の補正方法において、 上記マイクロフォンから出力される歌い手の歌唱に関す
る音声信号より基本波の周期を検出することによってピ
ッチを検出することを特徴とするカラオケ装置における
歌い手の歌唱の補正方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19680490A JP3179468B2 (ja) | 1990-07-25 | 1990-07-25 | カラオケ装置及びカラオケ装置における歌い手の歌唱の補正方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
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