JP3179385U - 窓枠部材の取付構造 - Google Patents

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廣 村上
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Abstract

【課題】窓枠部材の取付時間と取付作業コストと取付作業の負担と、部品点数を大幅に軽減させる窓枠部材の取付構造を提供する。
【解決手段】2つの窓枠部材10,11は、いずれもフランジ部10a,11aと、フランジ部10a,11aの内周縁から互いに対向する方向に向けた内周壁部10b,11bと、内周壁部10b、11bの端部から対向して立設する立設板部10c,11cとを具備する。そして、双方の窓枠部材10,11を開口部5の前後から嵌め込み、フランジ部11aに設けたビス挿通孔11fから立設板部11cに設けたビス挿通孔11d内に向けてビス7の軸部を挿通し、窓枠部材10の立設板部10cに設けたビス螺通孔10d内にビス7の先端部を螺通・締結させて、双方の窓枠部材10,11を一体的に組み付けた。
【選択図】図6

Description

本考案は、ドア、壁面等の窓取付箇所に開設した開口部内に窓用ガラス板を配置した状態で、該開口部の前方と後方から該開口に向けて窓枠部材を夫々配置装着させる、窓枠部材の取付構造に関し、この窓部材には、円形窓、楕円形窓、矩形窓などが挙げられる。
図8は従来技術による窓枠部材の取付構造の各例を示している。
図8の各図において、外側パネル2及び内側パネル3は、ドア、壁面等を形成しているパネル板を指している。窓枠部材10,11を取付けるため、外側パネル2と内側パネル3の一部は開口されており、その内側周囲は開口部枠材4で補強されている。30はガラス板である。
図8の上段に示す従来技術1による窓枠部材の取付構造は、断面形状がL形形状の窓枠部材10,11を、対向する向きで、開口部の前後方向から位置させた状態で、木ねじ20,21を用いて装着させた構造とされている。
図8の中段に示す従来技術2による窓枠部材の取付構造は、室外側の窓枠部材10と室内側の窓枠部材11が、それぞれ個別に木ねじ22、23を用いて開口部枠材4に装着させた構造とされている。
図8の下段に示す従来技術3による窓枠部材の取付構造は、室外側の窓枠部材10が木ねじ24を用いて開口部枠材4に装着されている。そして、室内側の窓枠部材11がビス25を用いて室外側の窓枠部材10に装着されている。
上記各従来技術による窓枠部材の取付構造においては次述の如き不具合がある。
即ち、上述の各従来技術による窓枠部材の取付構造によれば、室外側の窓枠部材と室内側の窓枠部材の夫々を、ビス又は木ねじを用いて開口部の周囲を覆う位置にそれぞれ装着させる構造は、取付時間と取付作業コストと取付作業に負担を与える。
本考案が解決しようとする問題点は、窓枠部材の取付時間と取付作業コストと取付作業の負担と、部品点数を大幅に軽減させることにある。
本考案の請求項1に係る窓枠部材の取付構造は、
ドア、壁面等の窓取付箇所に開設した開口部内に窓用のガラス板を配置させた状態で、該開口部の前方と後方から該開口部に向けて窓枠部材を夫々配置装着させる窓枠部材の取付構造であって、
該2つの窓枠部材は、いずれもフランジ部と、フランジ部の内周縁から互いに対向する方向に向けた内周壁部と、内周壁部の端部からフランジ部に対して水平対向して立設する立設板部とを具備し、
前記2つの窓枠部材の各フランジ部を前記開口部の前後に位置する各パネル面に当接させ、該2つの窓枠部材の前記各内周壁部と前記各立設板部を前記開口部内に突入させた状態で、
前記2つの窓枠部材のうち、一方の窓枠部材のフランジ部に設けたビス挿通孔から該一方の窓枠部材の立設板部に設けたビス挿通孔内に向けてビスの軸部が挿通され、他方の窓枠部材の立設板部に設けたビス螺通孔内に該ビスの先端部が螺通・締結されているところに特徴がある。
本考案の請求項2に係る窓枠部材の取付構造は、
請求項1に記載の構成の上、更に、前記窓枠部材は、円形窓、楕円形窓、矩形窓のいずれかに対応した形状を有する。
本考案の請求項3に係る窓枠部材の取付構造は、
請求項1又は2に記載の構成の上、更に、前記窓枠部材は、円形窓、楕円形窓、矩形窓のいずれかに対応した形状を有する。
本考案の請求項4に係る窓枠部材の取付構造は、
請求項1乃至3のいずれかの項に記載の構成の上、更に、前記各立設板部の各対向面には、前記ガラス板を位置決めさせて配置させる凸条部又は複数の突起が設けられている。
本考案の窓枠部材の取付構造によれば、室外側の窓枠部材と室内側の窓枠部材を、開口内に配置させたガラス板を挟んだ状態で、いずれか一方の窓枠部材から他方の窓枠部材に向けたビスで装着する取付構造としたため、窓枠部材の取付時間と取付作業コストと取付作業の負担と、部品点数を大幅に軽減させる。
しかも、本考案の窓枠部材の取付構造は、円形窓、楕円形窓、矩形窓のいずれかに対応した形状の前記窓枠部材にも適用され、また、防火用扉、防犯用扉などの窓にも対応できる。
前記各立設板部の各対向面に、前記ガラス板を位置決めさせて配置させるための凸条又は複数の突起が形成された構造とした場合には、前記ビスを強く締結し過ぎた場合でも、この凸条又は複数の突起がガラス板の配置間隔を最適に維持させる。
しかも、本考案の窓枠部材の取付構造によれば、室外側の窓枠部材と室内側の窓枠部材のビス留めが、室内側の窓枠部材側から行われるため、室外側から窓枠部材を取り外す行為に対する防犯効果が発揮される。
(a)は円形窓を備えた扉の正面図、(b)」は矩形窓を備えた扉の正面図。 (a)は桟無しの円形窓の正面図、(b)は桟付き円形窓の正面図。 桟無し円形窓の分解斜視図。 矩形窓の正面図。 矩形窓の分解斜視図。 本考案実施形態における窓枠部材の取付構造を取付直前の状態で示した側面断面図。 同じく取付後の状態で示した側面断面図。 従来技術による窓枠部材の取付構造の各例を示した側面部分断面図。
本考案による窓枠部材の取付構造は、好適には、図1(a)に示す扉1に円形の窓Wを取付ける際、及び、図1(b)に示す扉1に矩形の窓Wを取付ける際に適用される。これらの扉1,1は、例えば、防火扉、玄関扉などが挙げられる。図示していないが、本考案による窓枠部材の取付構造は、扉用の窓に限定されず、壁面の扉にも適用可能である。
本者案による窓枠部材の取付構造が適用される円形窓は、図2(a)に示す桟無しの円形窓、図2(b)に例示される桟付きの円形窓などが挙げられる。図示していないが、本考案による窓枠部材の取付構造は、楕円窓についても適用される。
例えば、図2(a)に示す円形窓Wは、図3に示すように、前後2つのリング形状を有する窓枠部材10,11と、円板形状を通する窓用ガラス板30と、ビス7,7・・を主要構成部品として備える。
また、例えば、図4に示す矩形窓Wは、図5に示すように、前後2つの矩形枠形状を有する窓枠部材10,11と、矩形板状を有する窓用ガラス板30と、ビス7,7・・を主要構成部品として備える。
窓Wの大きさ及び形状は、窓枠部材10,11と窓用ガラス板30の寸法と形状により決められる。顧客の要望を満たすため、窓枠部材10,11と窓用ガラス板20は、円形、矩形、楕円形状のものが、各種寸法用意される。
本考案においては、円形、矩形、楕円形状のいずれにおいても、図6及び図7に示す窓枠部材の取付構造が採用されている。
室外側の窓枠部材10と、室内側の窓枠部材11は、いずれも、開口部5の外側に配置させ得る大きさを有するフランジ部10a,11aと、フランジ部10a,11aの内周縁から夫々開口部5の内側方向になる対向方向に向けた短尺筒形状の内周壁部10b、11bと、内周壁部10b、11bの端部からフランジ部に対して水平対向する方向に立設する立設板部10c、11cとを具備する、断面が略コ字形状を有している。
立設板部10c、11cの相互に対向し合う面の中央箇所には、凸条部(リブ)10e,11eが周回方向に立設形成されている。
好適とされる窓枠部材10,11の材料は、アルミ、アルミ合金、ステンレス製のいずれかによる押出成形品を窓枠形状に加工・切断したものである。例えば、円形窓枠の場合には、この押出成形品を更に円形(リング形状)に曲げ加工し、両端部を溶接により接合する。矩形窓枠の場合には、4本の前記押出成形品の各端部を溶接して矩形にする。
窓枠部材10,11は、更に相互にビス留めするための孔加工がされている。
この孔加工は、室内側の窓枠部材11の場合には、フランジ部11aの周回方向を等分する複数箇所、例えば4〜8箇所に、ビス7の軸部を挿通させるビス挿通孔11f,11f・・が開設され、各ビス挿通孔11f,11f・・の前方箇所になる立設板部11cの箇所にもビス挿通孔11d,11d・・が開設されている。
室外側の窓枠部材10の場合には、ビス挿通孔11d,11d・・の前方箇所となる立設板部10cの箇所に、ビス螺通孔10d、10d・・がタップ加工により開設されている。
窓の取付け作業では、図6に示すように、先ず、室外側の窓枠部材10の立設板部10cと内周壁部10bを開口部5内に突入させ、フランジ部10aの背面を開口5周囲のパネル面に接面させる方向で、窓枠部材10を開口部5の片側に嵌め込む作業が行なわれる。
この後、内周壁部10b内にガラス板20が嵌め込まれる。
更にこの後、室内側の窓枠部材11が、室外側の窓枠部材10の場合と同様の方法で、室内側から開口部5内に嵌め込まれる。
そして最後に、室内側から、ビス7,7・・の軸部を、ビス挿通孔11f、11f・・内に挿通させ、更に該軸部をその前方のビス挿通孔11d、11d・・内に挿通させる。そして、図7に示すように、ビス7,7・・の先端部を、更にその前方のビス螺通孔10d、10d・・内に螺通させて締結する。
ビス7,7・・は、頭部がサラ頭である場合には、フランジ部11aに開設したビス挿通孔11f、11f・・の入口はビス頭が没入するテーパー斜面であることが好ましい。
ドライバー操作によるビス7,7・・の締結を行うと、室外側の窓枠部材10と室内側の窓枠部材11とが、ガラス板20を挟んだ状態で一体的に組付けられて、開口部5内に確りと保持される。
上述したように、本考案実施形態においては、双方の窓枠部材10,11相互が間隔を設けてビス留めする構造であるため、ドア厚の多少の違い、ガラス板20の板厚の違いに対しては、この間隔を広げたり狭くすることで対応できる。ビスの締結力が強すぎて立設板部10cが立設板部11c方向に変形するようなことがあっても、凸条部10e,11eの先端どうしが当接するため、ガラス板20を配置させる空間は確保される。このため、ガラス板20を破損させることはない。ガラス板20の周縁部の固定にはシーリング剤が使用される。
1 扉
5 開口部
7 ビス
10 窓枠部材
10a フランジ部
10b 内周壁部
10c 立設板部
10d ビス螺通孔
10e 凸条部
11 窓枠部材
11a フランジ部
11b 内周壁部
11c 立設板部
11d 凸条部
11e ビス挿通孔
11f ビス挿通孔
20 ガラス板

Claims (4)

  1. ドア、壁面等の窓取付箇所に開設した開口部内に窓用のガラス板を配置させた状態で、該開口部の前方と後方から該開口部に向けて窓枠部材を夫々配置装着させる窓枠部材の取付構造であって、
    該2つの窓枠部材は、いずれもフランジ部と、フランジ部の内周縁から互いに対向する方向に向けた内周壁部と、内周壁部の端部からフランジ部に対して水平対向して立設する立設板部とを具備し、
    前記2つの窓枠部材の各フランジ部を前記開口部の前後に位置する各パネル面に当接させ、該2つの窓枠部材の前記各内周壁部と前記各立設板部を前記開口部内に突入させた状態で、
    前記2つの窓枠部材のうち、一方の窓枠部材のフランジ部に設けたビス挿通孔から該一方の窓枠部材の立設板部に設けたビス挿通孔内に向けてビスの軸部が挿通され、他方の窓枠部材の立設板部に設けたビス螺通孔内に該ビスの先端部が螺通・締結されていることを特徴とする窓枠部材の取付構造。
  2. 前記窓枠部材は、円形窓、楕円形窓、矩形窓のいずれかに対応した形状を有する、請求項1に記載の窓枠部材の取付構造。
  3. 前記窓枠部材は、防火扉の窓に用いられる窓枠部材である、請求項1又は2に記載の窓枠部材の取付構造。
  4. 前記各立設板部の各対向面には、前記ガラス板を位置決めさせて配置させる凸条部又は複数の突起が設けられている、請求項1乃至3のいずれかの項に記載の窓枠部材の取付構造。
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