JP3179294U - 流体バネ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】流体バネ1は、封入体2の内部空間3に圧縮可能な流体が挿入される。封入体に搭載された摺動可能な圧縮装置7と、封入体との間に流体が漏れないようにするガスケット装置9を備える。圧縮装置の摺動工程を誘導するために、圧縮装置と封入体との間にガイドバンド12を少なくとも一つ備える。ガイドバンドの圧縮装置に面する内部表面と封入体に面する外部表面との間にある厚みは、0.1mm〜0.5mm、好ましくは、0.3mmである。
【選択図】図2
Description
空間と通過流路の内部には、気体に作用するロッドが摺動可能に挿入され、その内部端部にはヘッド部分があり、同部分はロッドよりも幅が広く、ストローク・エンドの役割も果たす。
さらに、通常は、気体を利用したバネは、封入体とロッドとの間に設置されたガスケット装置を少なくとも一つ備えて、気体が空間から漏れ出して、バネを摺動させることを防ぐ。
各ガイドバンドは、低い摩擦係数を有し、作動中の各ガイドバンドに対して加わる荷重に耐えるものとする。
前記台座は、旋盤を使った長時間の工程を経て実施される。数ミリの必要な深さを確保する必要があるからである。各ガイドリングは、直径を形作り、各台座の内部に同リングを挿入できるように、断面サイズを規定する。
ガイドリングとガスケット装置に沿ってロッドが摺動し、熱が発生することで、気体の損失を伴って、前記ガスケット装置の変形(一般的に「押し出し成形」と呼ばれる)が同時に生じる。結果として、ガスケット装置の変形によりネジが緩まり、効率性を失うことになる。
さらに、気体を利用した前記バネは構造的に、好ましくは閉鎖タイプの各台座内部でガイドバンドを組み立てるのに手作業とある種の手際よさを必要とするので、実施するのに複雑さを伴う。
しかしながら、このタイプの台座では、気体を利用したバネの最適な密封性が保証されず、バネ自体の製造が複雑なものになる。
特に、従来技術によるバネよりも長い有用期間を有する流体バネを提供することが本考案の目的である。
さらに特に、ガスケット装置の変形を避ける流体バネを提供することが本考案の目的である。
最後に、本考案の目的は、簡単に実施できて、素早く組み立てられる流体バネを提供することである。
特に、本考案は、従来技術より長い使用期間を有する流体バネ1を実施することを可能にする。
実際に、このように小さい大きさのガイドバンドは、封入体の外部に向けて熱をより効率的に拡散させることができる。
このように、ガスケット装置はあまり加熱されず、それほど急速に摩耗しないので、気体を利用したバネが、より長い時間、荷重を保持することが可能である。それにより、気体を利用したバネは20%から30%、使用期間が驚異的に伸びるのである。
実際、ガイドバンドは、簡単で迅速な旋盤工程によって実施できる固定台座を要求し、その台座は、従来技術のようにミリオーダーではなくて、十分の一ミリオーダーしかない深さである。
ガイドバンドは、どの大きさについても簡単に適用できて、とても薄いので、ガイドバンドの組立は簡単で素早くできる。
特に、流体バネ1は、空間3の内部を示す封入体2を備える。
前記封入体2は、底部2bの部分から開口部2cまで、伸張軸2aに沿って伸張する。
添付の図面からわかるとおり、封入体2はさらに、空間3を開口部2cと外部空間へとつなげる流路4を有する。
図1の分解組立図で示された好ましい実施形態において、底部2bは封入体2に挿入された栓5を備える。
図示されない別の実施形態によると、底部2bは封入体2とワンボディを形成するが、機械裁断によらずに前記封入体と切り離すことはできない。
圧縮装置7は、封入体2の流路4内部に摺動して挿入されるロッド7aを備える。ロッド7aはまた、空間3内部に少なくとも部分的に摺動する。
ロッド7aの一端部に、特に空間3内部に含まれる端部に、圧縮装置7のロッド7aについて拡張された部分を定義する頭部7bが存在する。
頭部7bが示す、封入体2の伸張軸2aを横断して測定される幅は、封入体2の伸張軸2aを横断して測定され、切込み部分8に近接する流路4の幅よりも大きい。
特に、内部空間3に挿入される流体2は、圧縮装置7の圧縮摺動工程ついて予め決定された抵抗力を実施するために圧縮される。
前記流体2は、好ましくは、不活性ガスであり、より好ましくは、窒素分子を含む気体である。
したがって、添付の図面に示された好ましい実施形態の流体バネ1は、「気体を利用したバネ」と呼ばれる。
ロッド7aは、ガスケット装置9と接触する摺動表面7cを有することにより、内部空間3の密封性を保つ。
流体バネ1はさらに、圧縮装置7と封入体2との間に設定されたガイドバンド12を少なくとも一つ備えて、圧縮装置7の摺動工程を封入体2の内部にガイドする構造である。
ガイドバンド12は、好ましくは、円形状で、圧縮装置7を囲み、摺動表面17を有し、その摺動表面に対して、圧縮装置7と封入体2は、バンド12の連結箇所に応じて、関連運動を展開するのである。
一方、図3に示された形態では、ガイドバンド12は、圧縮装置7にも、とりわけ、頭部7bに連結しており、空間3に合うべく、封入体2について摺動可能である。この場合、摺動表面17は、空間3に合うべく、封入体2の内部表面11に面している。
図2、図3および図4に示された全ての形態において、ガイドバンド12は、少なくとも封入体2に接合され、特に、流路4の内部表面10に接合されるが、その一方で、圧縮装置7が摺動する際にそれに面していて、特に、ロッド7aの摺動表面7cに面して、同表面と接触することになる。
最後に述べたこの形態において、特に、ガイドバンド12は、空間3の内部表面11に、または頭部7aの側壁13に連結する。
前述のとおり、ガイドバンド12は、リング形状を有し:したがって、リング軸または封入体2の軸2aに面した内部表面12aおよび、それの反対側の外部表面12bを特定することが可能である。
有利な形態として、ガイドバンド12は、高い熱伝導特性を有する金属素材によって実施される。例えば、青銅、または他の金属を加熱して固めた素材が利用される。
前記のポリマー素材を用いた被膜は、0.02mm〜0.07mm、好ましくは、0.05mmという百分の一のミリオーダーの厚みを有する。
数十分の一ミリの単位の大きさを有する固定台座は、極めて短かく、単純な旋盤加工工程しか必要としない。
軸方向2aで測定されるガイドバンド12の高さに関しては、それらは変動可能である。
最後に、図7では、ガイドバンド12の厚みSは、内部表面12aと係止突起18を除く外部表面12bの間に含まれる距離であることを指摘する必要がある。さらに加えると、係止突起18は、0.1mm〜10mmの伸張軸2aに直角な方向の、外部表面12bから測定された厚みであることが好ましい。
2 封入体
3 内部空間
4 流路
7 圧縮装置
9 ガスケット装置
12 ガイドバンド
12a 内部表面
12b 外部表面
14 固定台座
18 係止突起
19 凹部
Claims (13)
- 流体バネ(1)であって、
内部空間(3)を有する封入体(2)と、
内部空間(3)に挿入される圧縮可能な流体と、
封入体(2)に摺動して搭載され、流体に作用するために内部空間(3)の内部に少なくとも部分的に伸張する圧縮装置(7)と、
内部空間(3)から流体が漏れ出ることを防ぐために、封入体(2)と圧縮装置(7)との間に設定された流体のガスケット装置(9)と、
圧縮装置(7)の摺動工程を誘導するために、圧縮装置(7)と封入体(2)との間に設定された少なくとも1つのガイドバンド(12)とを、
備えていて、
ガイドバンド(12)が、圧縮装置(7)に面する内部表面(12a)と封入体(2)に面する外部表面(12b)との間の0.1mm〜0.5mm、好ましくは0.3mmの厚み(S)を有する、
ことを特徴とする流体バネ。 - 前記ガイドバンド(12)が、円形状で、圧縮装置(7)を囲み、封入体(2)または圧縮装置(7)に結合されていることを特徴とする請求項1に記載の流体バネ。
- 前記ガイドバンド(12)が、高い熱伝導特性を有する金属素材で実施される、ことを特徴とする請求項1または2に記載の流体バネ。
- 前記ガイドバンド(12)が、封入体(2)または圧縮装置(7)について相対運動をする摺動表面(17)を備えて、前記ガイドバンド(12)が、前記摺動表面(17)の上で、0.02mm〜0.07mm、好ましくは0.05mmであるポリマー素材によって実施される被膜を含む、ことを特徴とする請求項3に記載の流体バネ。
- 封入体(2)は、内部表面のうち一つ(10、11)の上に、各ガイドバンド(12)の固定台座(14)を少なくとも一つと、各ガスケット装置(9)の固定台座(15)を少なくとも一つを有する、ことを特徴とする請求項1から4のいずれか一つに記載の流体バネ。
- 前記ガイドバンド(12)の固定台座(14)が、ガイドバンドの厚みを下回る深さを有する、ことを特徴とする請求項5に記載の流体バネ。
- 前記封入体(2)が、前記内部空間(3)と外部環境との間に流路(4)を備えて、その流路内部に前記圧縮装置(7)が摺動軸受される、ことを特徴とする請求項1から6いずれか一つに記載の流体バネ。
- 前記圧縮装置(7)がロッド(7a)を備えて、そのロッドは前記空間(3)の内部を少なくとも部分的に摺動することが可能で、前記流路(4)の内部を完全に摺動することが可能で、前記圧縮装置(7)の前記ロッド(7a)よりも大きな部分を定義する頭部(7b)を備えて、軸摺動運動中に圧縮装置(7)のストローク・エンドを定義する空間(3)内部に挿入され、前記ロッド(7a)の端部に設定される前記頭部(7b)を備える、ことを特徴とする請求項7に記載の流体バネ。
- 前記ガイドバンド(12)が前記流路(4)の内部壁に連結する、ことを特徴とする請求項7に記載の流体バネ。
- 前記ガイドバンド(12)が、前記頭部(7b)の側壁(13)と前記空間(3)の内壁(11)の間に設定され;前記ガイドバンド(12)が前記空間(3)の内壁、または、前記頭部(7b)の側壁に連結している、ことを特徴とする請求項8に記載の流体バネ。
- 圧縮装置(7)は、前記頭部(7b)の側壁において、各ガイドバンド(12)の固定台座(14)を少なくとも一つ有し、前記固定台座が、ガイドバンドの厚さを下回る、0.1mm〜0.4mm、好ましくは、0.2mmの深さを有する、ことを特徴とする請求項10に記載の流体バネ。
- ガイドバンド(12)の外部表面(12b)に結合されて外部表面(12b)から突出する係止突起(18)を備え;
前記封入体(2)の内表面に設けられたガイドバンド(12)の固定台座(14)に、使用中にガイドバンド(12)が移動するのを防ぐために、係止突起(18)を受け入れる凹部(19)が設けられている、
ことを特徴とする請求項11に記載の流体バネ。 - ガイドバンド(12)と係止突起(18)が一体化されている、ことを特徴とする請求項12に記載の流体バネ。
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