JP3179167B2 - 内視鏡装置 - Google Patents

内視鏡装置

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JP3179167B2
JP3179167B2 JP03806692A JP3806692A JP3179167B2 JP 3179167 B2 JP3179167 B2 JP 3179167B2 JP 03806692 A JP03806692 A JP 03806692A JP 3806692 A JP3806692 A JP 3806692A JP 3179167 B2 JP3179167 B2 JP 3179167B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、駆動手段の制御状態を
複数の状態に切換えて挿入部を駆動する内視鏡装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より、体腔内等へ細長の挿入部を挿
入して被検部位の観察や各種処置を行うことのできる内
視鏡装置が広く用いられている。
【0003】一般に内視鏡装置では、挿入部に湾曲部を
設けて挿入部内に挿通した湾曲ワイヤを進退させること
により湾曲部を湾曲させる手段や、挿入部を挟むローラ
等を設けてこのローラを駆動することにより挿入部を進
退させる手段などが設けられている。
【0004】このような内視鏡装置において、湾曲部を
湾曲させたり挿入部を進退させるためにモータ等の駆動
手段を用い、ジョイスティック等の操作指示手段の操作
量(指示値)に応じて駆動手段を駆動する装置が従来よ
り提案されている。前記操作指示手段の操作量に応じて
駆動手段を駆動する装置として、特開昭58−7863
5号公報には湾曲操作部材の操作量に追従して湾曲部を
駆動する装置が開示されている。この装置によれば、簡
単な構成で湾曲操作部材の操作量に対応した湾曲角に湾
曲させることができ、湾曲操作の操作性を向上させるこ
とができる。
【0005】また、前述した挿入部を進退させる手段を
備え、自動的に挿入部を管腔内へ挿入することが可能な
装置が提案されており、このような装置では、自動挿入
の状態と手動による挿入の状態とを切換え、挿入時の操
作性を向上させることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の装置では、湾曲操作指示手段の操作量に追従して湾
曲部が湾曲するようになっているため、複数の指示手段
を切り換えたり制御状態を切換えるような場合に、湾曲
操作指示手段の指示値と実際の湾曲角度とが一致してい
ないときは湾曲操作指示手段の指示値に急激に湾曲して
しまい安全性に問題があった。
【0007】例えば、自動挿入で挿入部を挿入している
状態からジョイスティック等の湾曲操作指示手段による
手動の操作に切換えると、ジョイスティックタイプの指
示手段では、その指示値と実際の湾曲角度とが一致して
いないことが多い。このため、自動挿入状態からジョイ
スティックによる操作に切換えた瞬間にジョイスティッ
クの指示値に対応するように湾曲部が湾曲してしまい、
管腔等を傷つけてしまうなど危険な状態になる不具合が
あった。
【0008】本発明は、これらの事情に鑑みてなされた
もので、駆動制御状態を他の状態から切換えた場合に挿
入部が危険な状態に駆動されることなく、挿入部の駆動
操作における安全性を向上させることが可能な内視鏡装
置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明による内視鏡装置
は、挿入部の自動駆動を指示する第1の駆動指示手段
と、操作指示部の操作量に応じて挿入部の駆動を指示す
る第2の駆動指示手段と、前記第1の駆動指示手段また
は前記第2の駆動指示手段の指示に基づいて挿入部を駆
動する挿入部駆動手段と、前記第1の駆動指示手段によ
自動駆動制御状態のときに、前記第2の駆動指示手段
の操作指示部の操作量が挿入部の状態に対応するよう
に、この操作指示部を駆動する駆動制御手段とを備えた
ことを特徴とする
【0010】
【作 用】第1の駆動指示手段または第2の駆動指示手
段により挿入部の駆動を指示し、この指示に基づいて挿
入部駆動手段は挿入部を駆動する。ここで、前記第1の
駆動指示手段による自動駆動制御状態の場合には、駆動
制御手段は前記第2の駆動指示手段の操作指示部の操作
量が挿入部の状態に対応するように、この操作指示部を
駆動する。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1ないし図7は本発明の第1実施例に係り、図
1は湾曲操作制御手段の概略の構成を示すブロック図、
図2は内視鏡装置の全体の構成を示す説明図、図3は湾
曲スイッチの構成を示す断面図、図4は図3のA−A線
断面図、図5は図3のB−B線断面図、図6は図3の湾
曲スイッチをD方向から見た矢視図、図7は湾曲操作制
御手段の動作を示すフローチャートである。
【0012】図2に示すように、内視鏡装置は、被検部
位を観察する内視鏡1と、この内視鏡1に接続される照
明光を供給する光源装置2、内視鏡1で得られた画像信
号を処理するカメラコントロールユニット(以下、CC
Uと記す)3、湾曲用モータの制御及び送気・送水・吸
引等の流体制御を行うモータ・流体制御装置4とを備え
て構成されている。CCU3にはモニタ5が接続されて
おり、内視鏡1の先端部に設けられた図示しないCCD
等の固体撮像素子と信号の送受を行い、固体撮像素子で
撮像された画像信号を処理してモニタ5に内視鏡観察画
像を表示するようになっている。モータ・流体制御装置
4には、吸引ポンプ6,ボトル7等が接続されており、
内視鏡1先端の図示しないチャンネルより送気・送水・
吸引等が行われるようになっている。さらに、CCU3
及びモータ・流体制御装置4には、それぞれケーブル
9,10を介して管腔検出装置8が接続されており、C
CU3からの映像出力信号より管腔の中心が検出され、
検出結果を基にモータ・流体制御装置4により湾曲用モ
ータの制御が行われるようになっている。
【0013】内視鏡1は、細長の挿入部11と、挿入部
11の後端側に連設された把持部を兼ねた操作部12
と、操作部12の側方より延出したユニバーサルコード
13とを備えており、ユニバーサルコード13は端部に
設けられたコネクタ14を介して光源装置2に接続さ
れ、照明光がユニバーサルコード13内の図示しないラ
イトガイドに導かれるようになっている。さらに、コネ
クタ14の口金A15に接続される信号ケーブル16を
介してCCU3に、口金B17に接続される信号ケーブ
ル18を介してモータ・流体制御装置4にそれぞれ接続
されるようになっている。
【0014】内視鏡1の挿入部11は、先端側から硬質
の先端部19、湾曲可能な湾曲部20、可撓性を有する
可撓管部21を連設して構成されている。可撓管部21
の後端側には操作部12が連設されており、操作部12
には湾曲部20の湾曲動作を指示する第2の駆動指示手
段としての湾曲スイッチ22、内視鏡画像を静止(フリ
ーズ)させるフリーズスイッチ23、内視鏡画像の撮影
を行う(レリーズする)レリーズスイッチ24が設けら
れている。なお、図示しないが、送気スイッチ、送水ス
イッチ、吸引スイッチ等も設けられている。
【0015】図1は湾曲部20の湾曲動作や湾曲スイッ
チ22の操作部の制御等を行う湾曲操作制御手段の概略
の構成を示したものである。
【0016】CCU3内のプロセス回路25で処理され
た映像出力信号は、管腔検出装置8内に設けられた第1
の駆動指示手段としての管腔中心検出回路26に入力さ
れ、ここで前記映像出力信号から暗部を検出することに
より管腔の中心が検出されるようになっている。管腔中
心検出回路26からの管腔中心を示す出力信号は、モー
タ・流体制御装置4内の駆動制御手段としての湾曲制御
手段27へ入力されるようになっている。湾曲制御手段
27には、自動/手動切換えスイッチ28が接続されて
おり、このスイッチが自動に切換えられているときは、
前記管腔中心検出回路26の出力信号に基づいて先端部
19が管腔中心に向くように湾曲部20の湾曲制御を行
うようになっている。
【0017】湾曲制御手段27は、湾曲用モータ29,
30及び湾曲用モータ29,30の回転軸にそれぞれ連
設されたエンコーダ31,32に接続されており、湾曲
用モータ29,30の駆動を制御すると共に、エンコー
ダ31,32からの出力により湾曲部20の湾曲角を検
出するようになっている。湾曲用モータ29,30の回
転軸にはプーリが連設され、湾曲部20の先端側に一端
が固定された4本の湾曲ワイヤ33a,33b,33
c,33dが巻回されている。湾曲ワイヤ33は、33
aと33b,33cと33dの2本1組となっており、
2つの湾曲用モータ29,30によってそれぞれ進退さ
せることにより、湾曲部20が上下、左右の4方向に湾
曲するようになっている。
【0018】また、湾曲スイッチ22が湾曲制御手段2
7に接続されており、前記自動/手動切換えスイッチ2
8が手動に切換えられているときは、湾曲スイッチ22
の指示に従って湾曲制御が行われるようになっている。
湾曲スイッチ22は、ジョイスティックタイプのスイッ
チで構成され、上下、左右それぞれの方向に可変抵抗器
34,35が設けられている。この可変抵抗器34,3
5の抵抗値と前記エンコーダ31,32の出力とが所定
の関数を満たすように、湾曲制御手段27は湾曲用モー
タ29,30の回転を制御し、これにより湾曲部20が
湾曲スイッチ22の指示に応じた湾曲角で湾曲するよう
になっている。前記所定の関数としては、湾曲スイッチ
22の操作レバーの倒れ角度と湾曲部20の湾曲角度と
が比例するような関数を用いる。さらに、湾曲スイッチ
22にはスイッチの操作部を駆動するジョイスティック
用モータ36,37が設けられ、湾曲制御手段27に接
続されており、自動/手動切換えスイッチ28が自動に
切換えられているときに、湾曲スイッチ22の指示値が
実際の湾曲部20の湾曲角度に対応するように操作レバ
ーを駆動するようになっている。
【0019】ここで、図3ないし図6を参照して湾曲ス
イッチ22の詳細の構成について説明する。
【0020】図3に示すように、湾曲スイッチ22のケ
ーシング41には、軸A42及び軸B43が互いに直交
し、それぞれが回動自在に設けられている。軸A42
は、ケーシング41に設けた孔を貫通し、両端部42
a,42bをつぶしてリベットのようにケーシング41
の側面に軸支されている。軸B43は、図4に示すよう
に、軸A42を貫通して両端部をつぶしてリベットのよ
うに、軸A42に対して回動可能に軸支されている。こ
の軸B43には、軸B43が貫通して直交するように
(軸A42とも直交する)操作レバー44が固着されて
いる。また、軸A42において軸B43が軸支されてい
る部分には、操作レバー44の作動範囲に相当する(作
動範囲を規制する)くりぬき部45が設けられており、
くりぬき部45内を操作レバー44が貫通し、くりぬき
部45の長さの範囲で2方向のみに移動可能になってい
る。すなわち、操作レバー44をくりぬき部45の長手
方向に沿って傾けることによって軸B43を中心として
回動し、これと直交する方向に操作レバー44を傾ける
ことによって軸A42を中心として回動するようになっ
ている。
【0021】前記ケーシング41の上部には、図3の一
点鎖線円部及び図5に示すように、4本の腕部46が上
方に延出し、操作部12のケーシング47には方形の切
り欠き部47aが設けられており、切り欠き部47aの
対向する2辺に設けられたフランジ部47bを腕部46
の弾性によって乗り越え、腕部46の爪がフランジ部4
7bに係合することにより、湾曲スイッチ22のケーシ
ング41が操作部12のケーシング47に固定されてい
る。
【0022】ケーシング41の下部には、コの字型をし
た回転体A48がケーシング41に対して回動可能に軸
支されている。回転体A48の両端の腕部48a,48
bにはそれぞれ孔が設けられ、腕部48aにはジョイス
ティック用モータ36の回転軸が、腕部48bには可変
抵抗器34の抵抗設定軸が、それぞれケーシング41を
介して貫通して回転体A48に接着剤等で固着されてい
る。なお、ジョイスティック用モータ36及び可変抵抗
器34の本体はケーシング41の側部に固着されてい
る。すなわち、ケーシング41に対して回転体A48が
回動することにより可変抵抗器34の抵抗設定軸が回転
して抵抗値が変化し、また、ジョイスティック用モータ
36が回転することにより回転体A48が回動するよう
に構成されている。
【0023】回転体A48の胴部には長孔49が設けら
れており、操作レバー44の先端部が挿通して長孔49
に係合している。回転体A48の上方には、図3及び図
6に示すように、回転体A48と同様のコの字型の形状
をした回転体B50が回転体A48と直交するように設
けられており、回転体A48と同様にケーシング41に
対して回動可能に軸支されている。回転体B50には、
回転体A48と同様に長孔51が設けられており、操作
レバー44の先端部が挿通して係合している。また、回
転体B50の両端の腕部には、回転体A48と同様にジ
ョイスティック用モータ37の回転軸、可変抵抗器35
の抵抗設定軸がそれぞれ固着され、ジョイスティック用
モータ37及び可変抵抗器35の本体がケーシング41
に固着されている。すなわち、操作レバー44を軸A4
2,B43を中心として傾けることにより、回転体A4
8,B50が回動し、これに伴って可変抵抗器34,3
5の抵抗値が変化する。また、ジョイスティック用モー
タ36,37を回転駆動させることにより、回転体A4
8,B50が回動し、操作レバー44が傾くようになっ
ている。
【0024】ケーシング41には、軸A42,B43の
下方部分に内側に突出する隔壁52が設けられており、
隔壁52の中央部には、図4に示すように、方形の孔5
3が設けられ、操作レバー44が挿通している。この方
形の孔53は、操作レバー44の作動範囲を規制してい
る。なお、方形の孔53の大きさ、形を変えることで操
作レバー44の作動範囲を変化させることもできる。隔
壁52の下側には、操作レバー44が貫通し、操作レバ
ー44の軸方向に摺動可能な板54が隔壁52に当接す
るように配置されており、また、操作レバー44の回転
体B50の上方部分にはフランジ部55が設けられてお
り、板54とフランジ部55との間には上下方向に付勢
する圧縮ばね56が配設されている。この圧縮ばね56
の弾性力により、ジョイスティック用モータ36,37
によって操作レバー44を駆動しないときには操作レバ
ー44が中央位置に戻るようになっている。
【0025】操作レバー44の頭部にはつまみ57が螺
合して取り付けられており、さらに、つまみ57の頂部
から操作部12のケーシング47にかけてを水密的に覆
うようにゴムカバー58が設けられ、内視鏡1の操作部
12が防水化されている。
【0026】次に、本実施例の作用について説明する。
内視鏡1の挿入部11を体腔内等の被検部位に挿入し、
湾曲スイッチ22を操作して湾曲部20を湾曲させて被
検部位の観察を行う。このとき、自動/手動切換えスイ
ッチ28が手動の場合は、湾曲スイッチ22の操作レバ
ー44を操作し、軸A42,B43を回転軸として操作
レバー44を回動させて傾けると、回転体A48,B5
0が回動し、可変抵抗器34,35の抵抗値が変化す
る。この抵抗値は湾曲制御手段27に入力される。湾曲
制御手段27は、入力された抵抗値に応じて湾曲用モー
タ29,30を回転させ、エンコーダ31,32の出力
と前記抵抗値とが所定の関数を満たすように湾曲用モー
タ29,30の駆動を制御する。これにより、湾曲部2
0が湾曲スイッチ22の操作レバー44の倒れ角度と比
例した湾曲角度に湾曲する。
【0027】一方、自動/手動切換えスイッチ28が自
動に設定されると、管腔中心検出回路26はプロセス回
路25の映像出力信号より最も暗い部分を検出し、これ
を管腔中心と判断して中心位置を示す信号を湾曲制御手
段27に出力する。湾曲制御手段27は、管腔中心検出
回路26からの管腔中心方向指示に従って湾曲用モータ
29,30を制御し、湾曲部20を管腔中心の方向へ湾
曲させる。挿入部11の挿入時においては、自動/手動
切換えスイッチ28を自動に切換え、湾曲部20を管腔
中心の方向へ湾曲させることにより、容易に挿入ができ
る。
【0028】このとき、湾曲制御手段27は、湾曲用モ
ータ29,30を制御すると共に、管腔中心方向を示す
方向に湾曲スイッチ22の操作レバー44が傾くよう
に、すなわち、湾曲部20を湾曲させる角度と操作レバ
ー44の倒れ角度とが比例するようにジョイスティック
用モータ36,37を制御し、回転体A48,B50を
回動させる。これにより、操作レバー44が湾曲部20
の湾曲角度に対応するように駆動される。このときの制
御は、管腔中心方向を示す信号と可変抵抗器34,35
の抵抗値とが所定の関数を満たすようにジョイスティッ
ク用モータ36,37を駆動制御すれば良い。
【0029】前記湾曲制御手段27による湾曲用モータ
29,30及びジョイスティック用モータ36,37の
制御を図7のフローチャートに示す。まず、ステップS
1で(以下、ステップは省略し単にS1のように記
す)、自動/手動切換えスイッチ28が自動か手動かを
判断する。ここで、手動の場合にはS2に進み、ジョイ
スティック用モータ36,37をOFFにする。そし
て、S3で、可変抵抗器34,35の指示値に対応する
ように、すなわち、可変抵抗器34,35の抵抗値とエ
ンコーダ31,32の出力とが所定の関数を満たすよう
に湾曲用モータ29,30を駆動制御する。これによ
り、湾曲部20が湾曲スイッチ22の指示に応じた角度
で湾曲する。
【0030】一方、自動/手動切換えスイッチ28が自
動の場合はS4に進み、管腔中心検出回路26による管
腔中心指示方向へ湾曲用モータ29,30を駆動制御す
る。そして、S5で、湾曲部20の実際の湾曲角度に対
応して湾曲スイッチ22の操作レバー44が位置するよ
うにジョイスティック用モータ36,37を駆動制御す
る。これにより、湾曲部20の湾曲角度に応じた指示値
となるように湾曲スイッチ22の操作レバー44が駆動
される。
【0031】以上のように、本実施例では、実際の湾曲
部20の湾曲状態に追従するように湾曲スイッチ22を
駆動するようにしたため、管腔中心検出回路26による
管腔中心指示に基づいた自動湾曲制御から湾曲スイッチ
22による手動の湾曲操作に切換えた場合においても湾
曲スイッチ22の指示値と湾曲部20の湾曲角度とが常
に対応している。このため、自動湾曲制御から手動の湾
曲操作に切換えた場合に、意図しない位置に急激に湾曲
駆動されることなく、管腔等を傷つけてしまうなど危険
な状態が生じることはない。従って、湾曲スイッチ22
の指示値と湾曲部20の湾曲角度との不一致による意図
しない湾曲動作を防止でき、湾曲部の湾曲駆動操作にお
ける安全性を向上させることが可能となる。
【0032】図8ないし図14は本発明の第2実施例に
係り、図8は内視鏡及び自動挿入装置の構成を示すブロ
ック図、図9は内視鏡像とその明るさレベルを示す説明
図、図10は暗部抽出部で抽出された複数の領域を示す
説明図、図11は内視鏡先端が被検体に近付き過ぎた状
態での内視鏡像のパターンを示す説明図、図12は中心
抽出演算部の動作の説明図、図13は管腔が直線状の場
合での本実施例の動作を説明するための説明図、図14
は管腔が湾曲している場合での本実施例の動作を説明す
るための説明図である。
【0033】第2実施例は、第1実施例の管腔中心検出
回路を用いて挿入部を自動挿入する自動挿入装置を備え
た例である。
【0034】本実施例に使用される内視鏡101は、フ
ァイバスコープであり、挿入部11と操作部12とを備
え、操作部12から延設されたユニバーサルコード13
は、図示しない光源装置に接続されるようになってい
る。また、操作部12の後端部には、接眼部102が設
けられ、この接眼部102にはテレビカメラ103が装
着されるようになっている。
【0035】前記内視鏡101の対物レンズの結像位置
には、固体撮像素子の代りに、図示しないイメージガイ
ドの先端面が配置されている。このイメージガイドは、
挿入部11,操作部12内を挿通され、後端面は、前記
接眼部102内の図示しない接眼レンズに対向してい
る。そして、対物レンズによって結像された被写体像
は、イメージガイドによって接眼部102に伝達され、
この接眼部102に装着されたテレビカメラ103によ
って撮像されるようになっている。前記テレビカメラ1
03の出力信号は、図示しない映像信号処理回路を経
て、自動挿入装置60の画像入力部61に入力されるよ
うになっている。
【0036】また、挿入部11内には複数のアングルワ
イヤ104,104が挿通され、このアングルワイヤ1
04,104の先端部は湾曲部20の先端部に固定さ
れ、後端部は、操作部12内に設けられた湾曲駆動部1
05内のプーリ106に巻回されている。このプーリ1
06の回転軸には、ギア107が取り付けられている。
操作部12内には、湾曲用モータ108が設けられ、こ
の湾曲用モータ108の出力軸に取り付けられたギア1
09に前記ギア107が噛合している。また、前記プー
リ106の回転軸には、ポテンショメータ110が取り
付けられ、このポテンショメータ110と前記湾曲用モ
ータ108は、自動挿入装置60内の湾曲制御手段62
に接続されている。この湾曲制御手段62は、自動挿入
装置60内に設けられた内視鏡先端部の湾曲方向を指示
する内視鏡先端湾曲指示手段63に接続されている。こ
の内視鏡先端湾曲指示手段63は、検出された暗部領域
から管腔中心の位置及び中心座標の変化を検出する中心
位置比較部64に接続されている。
【0037】また、挿入部11には、挿入部進退装置1
11が装着されている。この挿入部進退装置111は、
取付板112に回転自在に取り付けられ、挿入部11を
両側から挾みつける2つのローラ113を有し、この2
つのローラ113の端部には、それぞれ、互いに噛合す
るギア114が取り付けられている。従って、2つのロ
ーラ113は、互いに反対方向に回転し、その結果、2
つのローラ113に挾まれた挿入部11が進退するよう
になっている。一方のギア114には、モータ115の
出力軸に取り付けられたギア116が噛合している。前
記モータ115は、自動挿入装置60内の駆動制御手段
65に接続されている。この駆動制御手段65は、スイ
ッチ66を介して挿入部11の後退を指示する内視鏡後
退指示手段67と、スイッチ68を介して挿入部11の
進行を指示する内視鏡進行指示手段69とに接続されて
いる。
【0038】次に、前記自動挿入装置60について説明
する。自動挿入装置60内の画像入力部61から入力さ
れた画像信号は、複数の、例えば3つの二値化回路(1
〜3)70a〜70cに入力されるようになっている。
この各二値化回路70a〜70cは、それぞれ、スレッ
シュホールドレベル設定部(1〜3)71a〜71cに
よって設定されるスレッシュホールドレベルをしきい値
として内視鏡画像を二値化画像に変換するようになって
いる。なお、各スレッシュホールドレベル設定部71
a,71b,71cは、互いにスレッシュホールドレベ
ルが異なっている。
【0039】前記二値化回路70(70a〜70cを代
表する。)は、例えばコンパレータからなり、その入力
端には、画像入力部61からの画像信号と、スレッシュ
ホールドレベル設定部71(71a〜71cを代表す
る。)による基準電圧とが印加されるようになってい
る。前記コンパレータの出力は、画像信号がスレッシュ
ホールドレベル以上のときは0,画像信号がスレッシュ
ホールドレベル未満のときは1となる。
【0040】ここで、スレッシュホールドレベル設定部
71における基準電圧の設定について説明する。
【0041】図9(b)に示すような内視鏡像では、図
9(a)に示すような明るさレベルに関するヒストグラ
ムが得られ、このヒストグラム上のファーストピーク
(first peak;暗い方から見て最初のピー
ク)が、内視鏡の挿入方向を判断するための内視鏡像の
暗い領域と対応することが知られている。なお、図9
(a)は各明るさレベル毎の画素数を示すヒストグラム
であり、図9(b)は中心程暗い内視鏡像を示してい
る。
【0042】従って、ヒストグラムのファーストピーク
の明るさレベルの値から、前記スレッシュホールドレベ
ルを設定するのが良い。例えば、図9(a)に示すよう
に、ファーストピークの明るさレベル(グレイレベル)
がgp1であれば、明るさに応じた複数の領域のうちの最
も暗い領域を設定するためのスレッシュホールドレベル
をgp1に設定する。
【0043】前記画像入力部61からの画像信号は、二
値化回路70a〜70cに入力されると共に、A/Dコ
ンバータ72でデジタル信号に変換された後、ヒストグ
ラム作成部73に入力されるようになっている。このヒ
ストグラム作成部73は、内視鏡像について、各明るさ
レベル毎の画素数の総数を求め、図9(a)に示すよう
なヒストグラムを作成する。そして、このヒストグラム
作成部73で作成されたヒストグラムのファーストピー
クの明るさレベルgp1が、ファーストピーク検出部74
で検出されるようになっている。このファーストピーク
検出部74で検出されたファーストピークの明るさレベ
ルgp1は、各スレッシュホールドレベル設定部(1〜
3)71a〜71cに入力されるようになっている。
【0044】ここで、最も暗い領域を設定するためのス
レッシュホールドレベル設定部(1)71aは、例えば
D/Aコンバータからなり、前記明るさレベルgp1をア
ナログ電圧に変換して、二値化回路70aを構成するコ
ンパレータの一方の入力端に印加するようになってい
る。
【0045】また、他の領域を設定するためのスレッシ
ュホールドレベル設定部(2)71b,(3)71c
は、例えば前記明るさレベルgp1をアナログ電圧に変換
するD/Aコンバータと、このD/Aコンバータの出力
に1より大きい所定の係数を掛けるアンプとからなり、
このアンプの出力を二値化回路70b,70cを構成す
るコンパレータの一方の入力端に印加するようになって
いる。
【0046】すなわち、最も暗い領域のスレッシュホー
ルドレベルはgp1に設定され、他の領域のスレッシュホ
ールドレベルはgp1より大きい値に設定される。
【0047】なお、他の領域のスレッシュホールドレベ
ルを設定する場合、gp1に所定の値を加算しても良い。
【0048】前記二値化回路70a〜70cの出力信号
は、それぞれ、暗部抽出部(1〜3)75a〜75cに
入力されるようになっている。この暗部抽出部75(7
5a〜75cを代表する。)は、前記二値化を入力画像
の各画素について行うものである。ここで、各画素に対
して二値化を行った二値化画像において、二値化された
値が1である画素の領域が暗部である。このように、ス
レッシュホールドレベルを設定して、それより暗い領域
を抽出することにより、影のような中途半端な暗さしか
ないときに、影を進行方向とする間違いを防ぐことがで
きる。
【0049】このようにして3つ暗部抽出部75a〜7
5cで抽出された3つの暗い領域の例を図10に示す。
【0050】1つの暗部抽出部(1)75aの出力信号
は、パターン比較部76に入力されるようになってい
る。このパターン比較部76は、前記暗部抽出部(1)
75aからの画像と、パターン記憶部77に記憶された
対比パターンとの相関を演算し、相関値が設定値以上の
場合には同類パターンと判断するようになっている。
【0051】暗部抽出によって例えば図11に示すよう
なパターンができた場合、あるいは全域が暗くなった場
合には、内視鏡101の先端が粘膜等の被検体に近付き
過ぎていることを示しているので、前記パターン比較部
76では、このようなパターンを認識し、内視鏡を後退
させる指示信号を出力する。なお、粘膜に内視鏡101
の先端が接触している場合には、視野全体が真っ暗にな
るが、少し離れた場合には、2つの照明レンズからの光
が入るので、図11に示すように、視野の両端に円弧状
の明るい部分ができる。
【0052】前記パターン比較部76の出力信号は、1
入力2出力の切換スイッチ78を介して、内視鏡後退指
示手段67と境界抽出部(1)79aの一方に、選択的
に入力されるようになっている。なお、前記切換スイッ
チ78は、前記パターン比較部76の比較結果に応じ
て、対比パターンと同類パターンを認識した場合には内
視鏡後退指示手段67側に切換えられ、パターン比較部
76からの内視鏡を後退させる指示信号が前記内視鏡後
退指示手段67に入力される。この内視鏡後退指示手段
67の出力は、スイッチ66を介して前記駆動制御手段
65に入力されると共に、ジョイスティックを駆動制御
するジョイスティック駆動制御手段81に入力されるよ
うになっている。
【0053】一方、対比パターンと同類パターンを認識
しない場合には、前記切換スイッチ78は、境界抽出部
(1)79a側に切換えられ、暗部抽出部(1)75a
からの二値化画像が境界抽出部(1)79aに入力され
るようになっている。
【0054】また、他の暗部抽出部(2,3)75b,
75cの出力信号は、それぞれ、境界抽出部(2,3)
79b,79cに入力されるようになっている。この境
界抽出部79(79a〜79c)は、前記暗部抽出部7
5で得られた二値化画像の各ラインに対し、二値化デー
タが0から1、または、1から0に変化する座標を求
め、その座標の境界データを1とし、他の座標の境界デ
ータを0とする。すなわち、第nライン,第m個目の画
素に対する二値化データをan,m としたとき、境界デー
タbn,m は、次の式で与えられる。
【0055】bn,m =|an,m-1 −an,m | 前記境界抽出部79a〜79cの出力信号は、それぞ
れ、中心抽出演算部(1〜3)80a〜80cに入力さ
れるようになっている。この中心抽出演算部80(80
a〜80cを代表する。)は、抽出された暗部の中心座
標を抽出する。すなわち、例えば、図12に示すよう
に、抽出された暗部のデータにおいて、データが1であ
る画素の存在する行の一番上の行と一番下の行を抽出し
て、この2つの行のY座標Y1,Y2の平均値(Y1+
Y2)/2をY軸中心座標とする。同様に、データが1
である画素の存在する列の一番左の列と一番右の列を抽
出して、この2つの列のX座標X1,X2の平均値(X
1+X2)/2をX軸中心座標とする。
【0056】なお、暗部の中心座標を抽出する方法とし
ては、暗部に含まれる画素数Nを求め、上からX軸方向
に順に暗部に含まれる画素を数えて行き、その数がN/
2になったときのY座標をY軸中心座標とし、同様に、
左からY軸方向に順に暗部に含まれる画素を数えて行
き、その数がN/2になったときのX座標をX軸中心座
標とするようにしても良い。
【0057】前記中心抽出演算部80a〜80cの出力
信号は、中心位置比較部64に入力されるようになって
いる。この中心位置比較部64では、3つのスレッシュ
ホールドレベルに対応して抽出した3つの領域(暗部)
の各中心座標P1 (x1 ,y1 ),P2 (x2 ,y2
),P3 (x3 ,y3 )に対して、 (X1 ,Y1 )=(x2 −x1 ,y2 −y1 ) (X2 ,Y2 )=(x3 −x2 ,y3 −y2 ) を算出し、各領域の中心座標の変化を検出するようにな
っている。なお、前記P1 ,P2 ,P3 は、スレッシュ
ホールドレベルの暗い順番になっている。
【0058】前記中心位置比較部64の出力信号は、内
視鏡進行指示手段69に入力されるようになっている。
この内視鏡進行指示手段69は、内視鏡の進行方向をP
3 (x3 ,y3 )方向に設定し、進行指示信号をスイッ
チ68を介して前記駆動制御手段65に出力すると共
に、ジョイスティック駆動制御手段81に出力するよう
になっている。すなわち、検出された暗部の中心座標の
移動に応じて湾曲部20の湾曲方向を変化させ、常に挿
入部11の先端が管腔中心を向くように制御している。
【0059】前記ジョイスティック駆動制御手段81
は、スイッチ82を介して挿入部11の進退を指示する
ジョイスティック83に接続されており、ジョイスティ
ック駆動制御手段81の制御により第1実施例と同様に
ジョイスティック83の操作レバーを駆動するようにな
っている。また、ジョイスティック83は、スイッチ8
4を介して駆動制御手段65に接続されており、ジョイ
スティック83の指示に応じてモータ115が駆動さ
れ、挿入部11が進退するようになっている。なお、図
示しないが、ジョイスティック83には、第1実施例と
同様に操作レバーを駆動するモータ等の駆動手段が設け
られている。
【0060】前記スイッチ66,68,82,84の制
御信号入力端には、抵抗85を介して電圧Vの電源が接
続され、また、この電源は、内視鏡101の操作部12
等に設けられた切換えスイッチ86を介して、接地可能
になっている。従って、前記スイッチ66,68,8
2,84は、切換えスイッチ86の選択に応じてオン,
オフするようになっている。ここで、切換えスイッチ8
6によりジョイスティック83の指示による挿入を選択
したときは各スイッチが図8に示す開閉状態となり、ジ
ョイスティック83の出力信号が駆動制御手段65に入
力されるようになっている。一方、切換えスイッチ86
を切換えて自動挿入状態を選択したときは、各スイッチ
が図8とは逆の開閉状態となって内視鏡後退指示手段6
7及び内視鏡進行指示手段69の出力信号が駆動制御手
段65に入力され、自動挿入が行われるようになってい
る。なお、自動挿入状態では、スイッチ82がオンとな
っているため、ジョイスティック駆動制御手段81の出
力信号がジョイスティック83に入力され、挿入部11
の挿入状態に応じてジョイスティック83の操作レバー
が駆動されるようになっている。
【0061】次に、本実施例の作用について説明する。
テレビカメラ103で撮像された内視鏡像は自動挿入装
置60内の画像入力部61に入力され、二値化回路70
によって3つの異なるスレッシュホールドレベルで二値
化され、暗部抽出部75で各スレッシュホールドレベル
に対応した暗部領域が抽出される。更に、その領域の境
界が、境界抽出部79で抽出され、中心抽出演算部80
で、各領域の中心が求められる。そして、中心位置比較
部64で、各領域の中心位置が比較され、その結果に応
じて、内視鏡進行指示手段69で、内視鏡の挿入条件が
設定される。
【0062】ここで、切換えスイッチ86によって自動
挿入状態が選択されているときは、内視鏡進行指示手段
69の進行指示信号が駆動制御手段65に入力され、前
記挿入条件に従って駆動制御手段65によって挿入部進
退装置111が駆動され、挿入部11が挿入される。ま
た、パターン比較部76で、特定のパターンを認識した
場合には、内視鏡後退指示手段67の指示信号が駆動制
御手段65に入力され、挿入部11が後退される。
【0063】前記中心位置比較部64の出力は内視鏡先
端湾曲指示手段63にも入力され、暗部領域の中心位置
が内視鏡像の中心からずれている場合には、前記内視鏡
先端湾曲指示手段63が、湾曲制御手段62に対して湾
曲指示信号を出力する。なお、湾曲制御に使用する暗部
領域の中心位置は、3つのスレシュホールドレベルに対
応する3つの暗部領域の各中心座標P1 ,P2 ,P3 の
うちの1つでも良いし、2つ以上に基づいて決定しても
良い。前記湾曲制御手段62は、前記湾曲指示信号に応
じてモータ108を回転させる。これにより、プーリ1
06を介してワイヤ104が押し引きされ、湾曲部20
が湾曲される。前記プーリ106の回転量は、ポテンシ
ョメータ110で検出され湾曲制御手段62にフィード
バックされ、これにより、湾曲部20は湾曲指示信号に
よる所定の湾曲角まで湾曲される。なお、図には、2方
向に対する湾曲駆動部105のみを示しているが、湾曲
駆動部105を2組設けることにより、4方向の湾曲制
御が可能である。
【0064】ここで、内視鏡101を挿入する管腔88
が直線状である場合には、内視鏡像は図13(a)に示
すようになり、各領域の境界は図13(b)に示すよう
になる。なお、図13(b)において、内側程暗い領域
である。このような場合は、図13(c)に示すよう
に、各領域の中心P1 ,P2 ,P3 は、略一致する。こ
のような場合には、内視鏡を高速で進行しても良いた
め、内視鏡進行指示手段69は、進行方向をP3 方向に
設定すると共に、進行速度を高速に設定する。
【0065】一方、内視鏡101を挿入する管腔88が
湾曲している場合には、内視鏡像は図14(a)に示す
ようになり、各領域の境界は図14(b)に示すように
なる。なお、図14(b)において、内側程暗い領域で
ある。このような場合は、図14(c)に示すように、
各領域の中心P1 ,P2 ,P3 は、湾曲状態に応じてず
れる。このような場合には、管腔の湾曲状態に応じて進
行させる必要がある。そこで、前記内視鏡進行指示手段
69は、進行方向をP3 方向に設定すると共に、進行速
度を中速または低速に設定する。
【0066】なお、図14(c)のように各領域の中心
がずれている場合には、進行方向をP3 ,P2 ,P1 の
順にずらすようにして進行させても良い。
【0067】また、自動挿入状態では、ジョイスティッ
ク駆動制御手段81の出力制御信号がスイッチ82を介
してジョイスティック83に入力され、ジョイスティッ
ク83の操作レバーが駆動制御される。これにより、挿
入部11の挿入状態に応じた傾きとなるようにジョイス
ティック83の操作レバーが制御される。
【0068】切換えスイッチ86によってジョイスティ
ック83が選択されている場合には、ジョイスティック
83の指示信号がスイッチ84を介して駆動制御手段6
5に入力され、ジョイスティック83の指示に従ってモ
ータ115が駆動され、挿入部11が進退する。
【0069】ここで、自動挿入状態からジョイスティッ
ク83の指示による手動挿入状態に切換えた場合は、常
に挿入部11の挿入量とジョイスティック83の操作レ
バーの傾きが対応しているため、急激に挿入駆動される
ことなく、スムーズにジョイスティック83の指示によ
る挿入が行われる。
【0070】以上のように、本実施例では、実際の挿入
部11の挿入状態に追従するようにジョイスティック8
3の操作レバーを駆動するようにしたため、自動挿入装
置60による自動挿入状態からジョイスティック83に
よる手動挿入状態に切換えた場合においてもジョイステ
ィック83の指示値と挿入部11の挿入量が常に一致し
ている。このため、自動挿入制御から手動の挿入操作に
切換えた場合に、急激に挿入駆動されることなく、管腔
等を傷つけてしまうなど危険な状態を防止でき、挿入駆
動操作における安全性を向上させることが可能となる。
【0071】なお、挿入部11を進退させる挿入操作だ
けでなく、ローラを90°回転させて挿入部11を軸方
向に挟むように取り付けたねじり装置による挿入部11
のねじり操作の場合においても同様に本実施例を適用で
きる。
【0072】また、湾曲制御手段62に切換えスイッチ
を介して第1実施例と同様の湾曲スイッチを接続し、自
動挿入状態のときはこの湾曲スイッチを湾曲部20の湾
曲角度に追従するように駆動することもできる。
【0073】図15ないし図18は本発明の第3実施例
に係り、図15は内視鏡装置の全体の構成を示す説明
図、図16は湾曲操作制御手段の概略の構成を示すブロ
ック図、図17は湾曲スイッチの構成を示す断面図、図
18は図17の湾曲スイッチの操作レバーを傾けた状態
を示す断面図である。
【0074】第3実施例は、湾曲スイッチを操作しない
ときは中央位置に戻るようにした例である。
【0075】図15に示すように、本実施例に使用され
る内視鏡121は、細長の挿入部11を有しており、挿
入部11後端部に連設された操作部12より延出したユ
ニバーサルコード13を介して光源装置2、CCU3、
モータ・流体制御装置4に接続されるようになってい
る。内視鏡121の操作部12には、湾曲動作を指示す
る湾曲スイッチ122が設けられている。すなわち、第
1実施例における管腔検出装置8が設けられていない他
は第1実施例と同様に構成されており、同一構成要素に
は同一符号を付して説明を省略する。
【0076】湾曲操作制御手段の構成を図16に示す。
本実施例では、図1に示した管腔検出装置8とジョイス
ティック用モータ36,37を設けない以外は第1実施
例と同様の構成であり、同一構成要素には同一符号を付
して説明を省略する。すなわち、湾曲スイッチ122を
駆動する駆動手段を設けない構成となっている。
【0077】湾曲スイッチ122は、図17に示すよう
に、第1実施例と同様にケーシング41に軸A42が回
動自在に軸支され、軸A42には軸A42と直交するよ
うに軸B43が回動自在に軸支されている。そして、軸
B43が貫通し、軸A42のくりぬき部45内を挿通す
るように操作レバー44が設けられ、軸A42及び軸B
43を中心として操作レバー44が傾くようになってい
る。
【0078】ケーシング41の下端部には、第1実施例
と同様に、回転体A48及びB50が互いに直交して回
動自在に軸支されている。回転体A48の一方の腕部4
8bには可変抵抗器34の抵抗設定軸が固着され、可変
抵抗器34の本体がケーシング41の側面に固着されて
いる。回転体A48の他方の腕部48aは、ピン125
により軸支され、ピン125は両端をつぶしてリベット
のように固定されている。この構成により、操作レバー
44を軸A42,B43を中心として傾けることによ
り、回転体A48,B50が回動し、これに伴って可変
抵抗器34,35の抵抗値が変化するようになってい
る。
【0079】すなわち、ジョイスティック用モータを設
けていない他は第1実施例と同様の構成であり、同一構
成要素には同一符号を付して説明を省略する。
【0080】湾曲スイッチ22の操作レバー44を操作
し、軸A42,B43を回転軸として操作レバー44を
回動させて傾けると、回転体A48,B50が回動し、
可変抵抗器34,35の抵抗値が変化する。この抵抗値
は湾曲制御手段27に入力される。湾曲制御手段27
は、入力された抵抗値に応じて湾曲用モータ29,30
を回転させ、エンコーダ31,32の出力と前記抵抗値
とが所定の関数を満たすように湾曲用モータ29,30
の駆動を制御する。これにより、湾曲部20が湾曲スイ
ッチ22の操作レバー44の倒れ角度と比例した湾曲角
度に湾曲する。
【0081】操作レバー44が倒れると、図18に示す
ように、板54はケーシング41の隔壁52に押されて
操作レバー44のフランジ部55側に摺動し、圧縮ばね
56が圧縮される。術者が操作レバー44を指で操作し
て指示している間は、指で操作レバー44を傾けている
力が圧縮ばね56の弾性力にまさっているのでその傾き
が保持される。一方、指を操作レバー44から離すと、
圧縮ばね56はその弾性力により下方向の付勢力を排除
するように板54を押し上げる。これにより、操作レバ
ー44は中央位置に戻される。
【0082】このように、第3実施例では、湾曲スイッ
チ122を操作しないときは操作レバー44が中央位置
に戻るため、他の制御状態から湾曲スイッチ122によ
る手動の湾曲操作に切換えた場合においても急激に湾曲
駆動されることがなく、管腔等を傷つけてしまうなど危
険な状態を防止でき、湾曲部の湾曲駆動操作における安
全性を向上させることが可能となる。また、内視鏡の検
査中に術者が湾曲角度を把握できなくなった場合や、内
視鏡を抜去するときは、挿入部先端をストレート状態に
するのが原則である。従って、本実施例では、湾曲スイ
ッチ122から手を離せば操作レバー44が中央位置に
戻るので、挿入部先端がストレートになり、安全に検査
を行うことができる。さらに、湾曲スイッチ122から
手を離すことにより挿入部先端を容易にストレート状態
にすることができ、操作性を向上させることができる。
【0083】図19は本発明の第4実施例に係る湾曲ス
イッチの構成を示す断面図である。
【0084】第4実施例は、第3実施例の変形例であ
り、圧縮ばねの弾性力により操作レバーを中央位置に戻
す代わりに、防水用ゴムカバーの弾性力を用いた例であ
る。
【0085】湾曲スイッチ131は、第1実施例と同様
に、ケーシング41の上部に設けられた腕部46の爪が
操作部12のケーシング47の切り欠き部に係合するこ
とにより、操作部12に固定されている。操作レバー4
4の頭部には、ゴムカバー132が一体的に取り付けら
れている。ゴムカバー132は、全周的な裾野133を
持ち、端部134が操作部12のケーシング47に水密
的に固着され、防水化されている。このゴムカバー13
2の裾野133は、操作レバー44が中央位置にあると
きに弛みのない形状となっている。その他は第3実施例
と同様に構成されており、同一構成要素には同一符号を
付して説明を省略する。
【0086】湾曲スイッチ131の操作レバー44を倒
すと、第3実施例と同様にして回転体A48,B50が
回動し、可変抵抗器34,35の抵抗値が変化して湾曲
用モータ29,30が駆動され、湾曲部20が操作レバ
ー44の倒れ角度と比例した湾曲角度に湾曲する。この
とき、操作レバー44が倒れると、倒れ方向と反対側の
ゴムカバー132の裾野133が伸びる。この状態で、
操作レバー44から指を離すとゴムカバー132の裾野
133が弾性力により元に戻ろうとするので、操作レバ
ー44は中央位置に戻される。
【0087】このように、本実施例では、ゴムカバー1
32が防水手段と操作レバー44の復帰手段とを兼ねて
いるので、コンパクトに、より簡単な構成で湾曲スイッ
チを構成でき、湾曲スイッチ131を操作しないときに
挿入部先端を容易にストレート状態にすることができ
る。
【0088】その他の作用、効果は第3実施例と同様で
ある。
【0089】なお、湾曲部の駆動手段は、モータの代わ
りに形状記憶合金や流体圧等を用いた駆動手段でも良
い。
【0090】また、湾曲部の湾曲方向は4方向に限ら
ず、2方向でも良い。
【0091】また、本発明に用いる内視鏡は、固体撮像
素子を備えた電子スコープ、イメージガイドを備えたフ
ァイバスコープのどちらでも良い。
【0092】また、医療用の内視鏡に限らず、工業用内
視鏡にも適用することができる。
【0093】さらに、湾曲部の駆動手段は、操作部内、
ユニバーサルコードのコネクタ内、あるいは内視鏡外部
のどこに設けても良い。
【0094】また、第1実施例における管腔中心検出装
置は、CCUの中に設けても良いし、モータ・流体制御
装置内に設けても良いし、あるいはこれらの外部装置を
一つの装置にまとめても良い。
【0095】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、挿
入部の駆動制御状態を他の状態から切換えた場合に挿入
部が危険な状態に駆動されることなく、挿入部の駆動操
作における安全性を向上させることが可能となる効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1ないし図7は本発明の第1実施例に係り、
図1は湾曲操作制御手段の概略の構成を示すブロック図
【図2】内視鏡装置の全体の構成を示す説明図
【図3】湾曲スイッチの構成を示す断面図
【図4】図3のA−A線断面図
【図5】図3のB−B線断面図
【図6】図3の湾曲スイッチをD方向から見た矢視図
【図7】湾曲操作制御手段の動作を示すフローチャート
【図8】図8ないし図14は本発明の第2実施例に係
り、図8は内視鏡及び自動挿入装置の構成を示すブロッ
ク図
【図9】内視鏡像とその明るさレベルを示す説明図
【図10】暗部抽出部で抽出された複数の領域を示す説
明図
【図11】内視鏡先端が被検体に近づき過ぎた状態での
内視鏡像パターンを示す説明図
【図12】中心抽出演算部の動作の説明図
【図13】管腔が直線状の場合での本実施例の動作を説
明するための説明図
【図14】管腔が湾曲している場合での本実施例の動作
を説明するための説明図
【図15】図15ないし図18は本発明の第3実施例に
係り、図15は内視鏡装置の全体の構成を示す説明図
【図16】湾曲操作制御手段の概略の構成を示すブロッ
ク図
【図17】湾曲スイッチの構成を示す断面図
【図18】図17の湾曲スイッチの操作レバーを傾けた
状態を示す断面図
【図19】本発明の第4実施例に係る湾曲スイッチの構
成を示す断面図
【符号の説明】
1…内視鏡 3…CCU 4…モータ・流体制御装置 8…管腔検出装置 11…挿入部 12…操作部 20…湾曲部 22…湾曲スイッチ 26…管腔中心検出回路 27…湾曲制御手段 28…自動/手動切換えスイッチ 29,30…湾曲用モータ 34,35…可変抵抗器 36,37…ジョイスティック用モータ 44…操作レバー 60…自動挿入装置 65…駆動制御手段 81…ジョイスティック駆動制御手段 83…ジョイスティック 111…挿入部進退装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 1/00 - 1/32 G02B 23/24 - 23/26

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 挿入部の自動駆動を指示する第1の駆動
    指示手段と、 操作指示部の操作量に応じて挿入部の駆動を指示する第
    2の駆動指示手段と、 前記第1の駆動指示手段または前記第2の駆動指示手段
    の指示に基づいて挿入部を駆動する挿入部駆動手段と、 前記第1の駆動指示手段による自動駆動制御状態のとき
    に、前記第2の駆動指示手段の操作指示部の操作量が挿
    入部の状態に対応するように、この操作指示部を駆動す
    る駆動制御手段と、 を備えたことを特徴とする内視鏡装置。
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