JP3179099B2 - ケーブルハーネス保持結束装置 - Google Patents

ケーブルハーネス保持結束装置

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JP3179099B2
JP3179099B2 JP50898492A JP50898492A JP3179099B2 JP 3179099 B2 JP3179099 B2 JP 3179099B2 JP 50898492 A JP50898492 A JP 50898492A JP 50898492 A JP50898492 A JP 50898492A JP 3179099 B2 JP3179099 B2 JP 3179099B2
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クルミズ、ビクトール
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パウル・ヘラーマン・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング
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    • H01B13/00—Apparatus or processes specially adapted for manufacturing conductors or cables
    • H01B13/012—Apparatus or processes specially adapted for manufacturing conductors or cables for manufacturing wire harnesses
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、請求の範囲第１項に前提部分に記載の装置
に関する。この装置は、ハーネスを結束できるように層
状に整える配列装置を有している。ケーブルハーネスの
場合、この配列装置は配列テーブルであり、その配列テ
ーブルはケーブルハーネスを特にその屈曲部分や設けら
れた接続部分において所望の構造に構成するためのホル
ダーを有し、その配列テーブルの上にケーブルが束ねて
載置されるようになっている。本装置の他の構成要素
は、前記ハーネスの周りにループを形成してそれを紐で
結束する結束装置であり、その結束装置はループガイド
と閉鎖装置とからなっている。ループガイドは例えば供
給マガジンから出現する紐を対象物品の周り及び閉鎖装
置に案内するもので、紐の両端を接続する装置を含んで
いる。従来の技術において、一方では結束装置は独立し
た装置を形成し（US−Ａ−4,337,934）、他方において
はループガイドと閉鎖装置は配列装置と区別された一つ
の装置の中に組み入れられている（EP−Ａ−0,264,14
2、DE−Ｕ−8,913,514、DE−Ｕ−9,004,993）。ループ
ガイドの通常の実施例は結束装置の前端に配置された舌
部であり、該舌部はハーネスを把持したり解放するため
に開かれ、結束プロセスを実行するために閉じられるよ
うになっており、また紐の適当なガイド装置を含む。こ
れらの公知の装置の欠点は、配列装置の中の結束される
対象物品に関する装置の位置決めの再現性が保証されな
いことにある。適当な結束部分を探すことはむしろ操作
する人に委ねられているので、結束はそれぞれ異なった
ものとなる。ケーブルハーネスを結束する時、前述のホ
ルダーをケーブルハーネスの屈曲部分又は設けられた接
続部分に好ましく配置することは可能であるが、これに
よりループガイドがそれらの部分でケーブルガイドを取
り囲めることにはならない。したがって、公知の装置を
使用すると、ケーブルハーネスを極めて有効に固定でき
るような所で結束を行なうことができない。公知の装置
のさらなる欠点は、ループガイドを用いて対象物品を取
り囲むために必要な装置の開閉動作は複雑な移動制御を
必要とすることにある。
本発明は、これらの欠点の無い最初に述べた型式の装
置を提供することを目的とする。
本発明による解決手段は、請求項１に記載の特徴を有
している。請求項１によると、ループガイドは配列装置
の上に設置される。装置の一部、すなわち紐をガイドす
るのに使用される部分を配列装置の上に配置し、他の部
分を工具に配置するのが適当である。以下の説明及び請
求の範囲では、ループガイドの用語はそれが配列装置に
配置される限りにおいて紐ガイド装置の全体を意味する
と意図されている。
一群の細長い物品を粘着片によって１点で結束するた
めに、ハーネスの下部保持装置と粘着片の上部供給装置
とを空間的に固定状態で上下に配置することが公知であ
り（FR−Ａ−1,367,018）、該保持装置と供給装置とは
保持装置の回転ガイドの半分ずつを備えている。結束プ
ロセスの開始時点において、回転ガイドの下半分は保持
装置とともに回転ガイドの上半分まで、および粘着片供
給装置まで持ち上げられる。このように組み立てられた
回転ガイドにおいては、保持装置はハーネスとともに回
転させられ、これと同時に粘着片はハーネスの周りに巻
き付けられる。さらに、比較的短い一群の細長い物品を
１点で結束するために、固定された結束工具の下に搬送
装置を設けることが公知であり（US−Ａ−4,561,23
4）、該搬送装置の上に多数のハーネスホルダーが配置
され、該ハーネスホルダーには工具の前にハーネスが取
り付けられ、当該ハーネスホルダーは結束のために工具
の位置に保持され、そして工具の背後で空にされる。各
ハーネスホルダーは溝形状のループガイドを有し、該ル
ープガイドの中で、工具から出現する粘着片が工具位置
においてハーネスの束の周りにガイドされて、再び工具
に戻る。単一の対象物品について多数の結束を達成する
装置がどのようにデザインされたかについての情報は、
これらの公知の装置からは得ることはできない。
結束点の位置は配列装置の上のループガイドの位置に
よって予め決定されているので、結束は適当な点はもは
や探す必要はなく、この結果挌付けされていない人でも
問題なく装置を操作することができる。実際の結束プロ
セスの前に閉鎖装置がループガイドから分離して配置さ
れているので、対象物品が結束のために準備されている
間、ループガイドの領域で空間的な自由があり、この結
果このプロセスは単純化される。ループガイドを開放し
閉鎖するために移動を制御する必要がなく、この結果本
発明によると、従来技術に比較して装置が相当単純化さ
れる。さらに、対象物品の位置に影響を与える配列装置
の部分としてループガイドが構成されているので、特に
結束点をケーブルハーネスの屈曲部又は接続部に設ける
ことができる。結束される対象物品が最終的に配列装置
に配置されるまで、分離された閉鎖装置が持って来られ
ることはない。位置決め装置とループガイドの相互作用
の結果、閉鎖装置の位置が結束される対象物品に対して
常に同一となる。このように、結束が常に正確に所望の
点で行なわれる。位置決め装置がある結果、対象物品に
閉鎖装置による引張りや圧縮が作用しないので、意図さ
れた結束張力の維持が保証される。
対象物品の結束のための準備のプロセスは、結束プロ
セス自体と比較すると永続性がある。例えば、ケーブル
ハーネスの敷設は後続の結束よりも非常に長く続く。従
って、多数の配列装置に対して一つの閉鎖装置を設ける
ことが有利である。本発明の特徴は、閉鎖装置をガイド
装置の上に配置することにあり、ガイド装置は閉鎖装置
を多数のループガイドに対してガイド可能に構成されて
いる。このガイド装置は、例えばガイドレール又は工業
ロボットとすることができる。さらに、光電子目的の装
置を介してガイドすることも可能であり、当該装置によ
り閉鎖装置を幾分か自動的にループ装置に接近させるこ
とができる。
仮に閉鎖装置がループガイドに正確に連結されていな
いとすれば、ループガイドの紐ガイド装置が閉鎖装置に
正確に接続されないことになり、この結果結束が不正確
となる。本発明によると、この問題は、閉鎖装置がルー
プガイドに連結されたときのみ解放されるように構成さ
れた閉鎖装置を駆動することによって排除される。仮に
閉鎖装置が空気圧で操作されるならば、閉鎖装置の空気
圧モータに供給する圧縮空気を、ループガイドの中に形
成された溝を介して通過させることができる。従って、
圧縮空気は閉鎖装置とループガイドが互いに強固に連結
されたときにのみ空気圧モータに達する。同様にして、
電気駆動装置への電力の供給を、ループガイドに配置さ
れる接点を介して通過させることができる。
この原理の他の実施例では、少なくとも一つのプロー
ブが閉鎖装置に配置され、当該プローブによって、閉鎖
装置が十分にループガイドに接近しており、そのときま
で閉鎖駆動装置が解放されないということが確認され
る。
仮に閉鎖装置が本来の正しい連結位置から早く解放さ
れると、不正確な結束が起こり得る。本発明のさらなる
特徴によると、連結状態を保証するためにロック装置が
設けられ、閉鎖装置の制御は、ロック装置が結束プロセ
スの開始前に閉じられ、結束プロセスが完了するまで開
かれないように構成されている。閉鎖装置が駆動手段を
有し、該駆動手段がロック装置にも使用されるので、ロ
ック装置は閉鎖装置の上に都合よく配置される。
閉鎖装置をループガイドに止めるのを単純化するため
に、相互に作用する２つの位置決め装置は差込み位置に
おいて互いに大きな遊びを有する一方、最終連結位置に
おいて適合した状態で相互に作用する。これらはロック
装置として構成されてもよい。
閉鎖装置は、一般に、閉鎖プロセスの最終段階におい
て紐が堅く引っ張られるときに、結束される対象物品を
引き寄せるという特性を有している。この結果、仮に固
定ループガイドが使用されるならば、ケーブルハーネス
が非結束プロセスの間に変形したり、紐をケーブルハー
ネスの周りに強固に引っ張ることができなくなる。本発
明によると、レープガイドをばね力に対してフレキシブ
ルにし、そのフレキシブルの方向を、もしそのフレキシ
ビリティが無いとした場合に結束中にケーブルハーネス
が持ち上げられる方向と反対方向にすることで、前記問
題に対する手当てがなされている。この方向は一般に、
閉鎖装置がループガイドに止められる方向と一致してお
り、一般に垂直方向である。封鎖装置がループガイドに
置かれたとき、ループガイドは閉鎖装置がケーブルハー
ネスに達するまでそのフレキシビリティによって押し下
げられ、これによりケーブルハーネスが移動して閉鎖装
置に接近することなく、ケーブルハーネスの結束が行な
われる。
仮に閉鎖装置が同時に、ケーブルハーネスを形成する
ホルダーでもあるとすると、フレキシビリティはケーブ
ルハーネスを敷設する間、崩壊される。本発明のさらな
る特徴によると、上昇位置における降下機能を阻止する
ためのブロックが設けられ、該ブロックはループガイド
に連結された閉鎖装置によって解除される。
以下、次の図面に示された代表的な実施例を参照して
本発明をさらに詳細に説明する。
図１は、ループガイドを有する、ケーブルハーネスを
設置するための配列テーブルの平面図である。
図２は、閉鎖装置及びループガイドの側面図である。
図３は、図２のループガイドの平面図である。
図４は、図２と対応する図面であって、ループガイド
の上に閉鎖装置が設置された状態を示す側面図である。
図５は、相互に交差する２つの結束紐用のループガイ
ドの平面図である。
図６は、第２実施例の側面図である。
図７及び図８は、それぞれ、図６に示された実施例の
ループガイドの端面図及び平面図である。
図９は、ループガイドがフレキシブル状態で配置され
た第３実施例の側面図である。
図10は、図９の１点鎖線Ｘに沿った断面図である。
図11は、図９に示すループガイドのピン42より少し上
方における水平断面図である。
図12は、ケーブルハーネスが挿入され、ループガイド
が降下された状態の図９に示す実施例の側面図である。
図１を参照すると、代表的な実施例においては、配列
装置である配列テーブル１の上に多数のループガイド2,
3が設置され、該ループガイドはケーブルハーネス４の
ホルダーを形成し、ケーブルハーネス４の組立中に当該
ループガイドの中にそのケーブルが挿入されるようにな
っている。それらの空間的分布はケーブルハーネス４の
所望の形状と一致する。
図２はループガイド２を有する閉鎖装置５を示し、そ
れは図３の平面図に追加的に図示されている。ループガ
イド２はＵ形状の凹部６を有し、その両縁でケーブルハ
ーネスを保持するようになっている。前記凹部６の両縁
及び基部には紐ガイド溝７が設けられ、その紐ガイド溝
７の中で紐が一方の縁に沿って下方にガイドされ、さら
に基部において他方にガイドされ、そして他方の縁にお
いて再び上方にガイドされる結果、凹部６に挿入された
ケーブルハーネス４の周りに、そのケーブルハーネス４
によってその動作が妨害されることなく、ループを形成
するようになっている。ループガイド２の２つの外側面
８には、本発明の位置決め手段として位置決め溝９が形
成され、その位置決め溝９は上方に円錐状拡大部10を有
している。閉鎖装置５の下部には、本発明の相補位置決
め手段として、前記位置決め溝９に一致する２つの位置
決めピン11が設けられている。閉鎖装置５がループガイ
ド２に導かれると、位置決めピン11が位置決め溝９に係
合し、これにより閉鎖装置はループガイドに対して正確
に位置決めされる。また、閉鎖装置５の位置はループガ
イド２の位置によって予め決定されているが、その閉鎖
装置５は、前記位置決めピン11と位置決め溝９との係合
によって、結束されるケーブルハーネス４に対しても位
置決めされる。円錐状拡大部10により位置決めピン11は
位置決め溝９に簡単に挿入される。閉鎖装置５は２つの
紐ガイドフラップ12を有している。図３から次のことが
理解される。すなわち閉鎖装置５とループガイド２が係
合状態にあるとき、紐ガイドフラップ12はループガイド
２のＵ形状の凹部６とともに閉じた紐ガイドを形成す
る。これにより、結束プロセスの開始時に閉鎖装置５か
ら下方に出現する紐は、最初に一方の紐ガイドフラップ
12の中のガイド溝を通過して、ループガイド２の一方の
縁の中のガイド溝７に向かい、ケーブルハーネス４の周
りを回った後、他方の紐ガイドフラップ12に戻る。
例えばケーブルハーネス４の交差部分又は接続部分に
おいて互いに交差する２つの結束を適合させるために、
図５に示すループガイド３が設けられており、そのルー
プガイド３は図３に示す形式の互いに直角に交差する２
つのループガイド３から組み立てられている。それは、
互いに直角に交差するＵ形状凹部６を有し、該凹部には
同様に互いに直角に交差する紐ガイド溝７が形成されて
いる。ループガイド３は、前記ループガイド２の場合と
同じ状態で配置され、同様に上方に円錐状拡大部10を備
えた４つの位置決め溝９を有している。ケーブルハーネ
ス４は、当該ケーブルハーネス４の交差部分又は接続部
分が紐ガイド溝７の交差部分に位置するように、ループ
ガイド３に挿入される。続いて、閉鎖装置５を90゜回転
させて２回設置することによって、互いに交差する２つ
の結束が行なわれる。
図１は保持部54を有するガイド装置としてのレール53
を図式的に示す。該レール53の上で閉鎖装置５がループ
ガイド２、３における結束点の列に沿ってガイドされ、
各結束点において結束を行なうために停止される。この
ように結束プロセスはさらに単純化され、自動化され
る。
図６−８に示す本発明の第２実施例においては、閉鎖
装置５は第１実施例で説明したピン11の代わりに位置決
めウェッジ21を有し、該位置決めウェッジ21は細長い状
態で下方に突出し、上部から下部へテーパが設けられて
いる。これに対応して、ウェッジ状凹部28がループガイ
ド20の両端部に設けられている。前記凹部28が上部でよ
り幅広になり、位置決めウェッジ21が底部で幅狭になっ
ているので、該位置決めウェッジ21は上方から凹部28に
容易に挿入される。係合状態においては、それらが互い
に強固に適合し、これにより閉鎖装置５はループガイド
20に対して芯出しされる。
位置決めウェッジ21は、図６に図示された位置の外方
に回動して同図中点線で図示された位置に僅かに拡がる
ように、ピン22の周りに回動可能になっている。位置決
めウェッジ21は内方に突出する突起23を有し、該突起23
は、内方に回動した状態において、閉鎖装置５をループ
ガイド20に強固にロックするために、ループガイド20の
中に横切るように強固に配置されたピン24の下方に係合
するようになっている。前記位置決めウェッジ21とその
突起23は、本発明のラッチ手段を構成し、前記ピン22は
本発明のラッチ連結部材を構成している。位置決めウェ
ッジ21のロック位置への回動は、閉鎖プロセスの第１段
階として生じ、閉鎖装置５の中に設けられた駆動及び制
御装置によって引き起こされる。この係合は閉鎖プロセ
スが完了するまで解除されることはなく、これにより全
結束プロセスを通して、閉鎖装置５とループガイド20の
間の正確な結合状態が維持される。
結束プロセスを開始するために、閉鎖装置５がループ
ガイド20に対して結合位置に達したときに応答する２つ
のプローブ25が閉鎖装置５に設けられている。これらの
プローブ25は結束プロセスを開始する信号、あるいは結
束プロセスの開始を妨げる以前の閉鎖を解除する信号を
発する。
結束プロセスが開始されるや否や、閉鎖装置５の中に
収容されたマガジンから紐16が押し出され、該紐16の前
端がループガイドの中の紐ガイド溝27に押し込まれる。
紐16の先端は、一旦円形の紐ガイド溝27を通過すると、
紐16の両端を連結する紐連結装置17に進入し、ここで紐
16は引き続き引っ張られてその両端が互いに連結され
る。これについては以下に図９及び図12を参照して詳細
に説明する。
ループガイド20は、配列テーブル１にねじ止められた
取付脚29を有している。
図９−12に図示された第３実施例は、以下に記述する
以外は図６−８の実施例と同一である。追加の本質的な
特徴は、ループガイド30が静止位置（上昇位置）と後退
位置（下降位置）との間で移動可能で、静止位置に向か
ってばね力で付勢されるとともに、後退位置に向かって
ばね力に抗して降下されることにある。ループガイド30
を保持するハウジング31は、取付脚29を介して配列テー
ブル１にねじ止めされている。ハウジング31は、互いに
平行な２つのハウジングパネル33からなり、該ハウジン
グパネル33はウェブ34によって下端で互いに強固に連結
されている。ハウジングバネル33の間には、ループガイ
ド30の中央パネル35がガイドされ、該中央パネル35は水
平断面における両端にて２つの厚肉部36に変化し、該厚
肉部36の中に位置決めウェッジ21を保持する上記凹部28
が形成されている。厚肉部36は、配列テーブル１に対し
て垂直な移動方向にループガイド30をガイドするため
に、ハウジングパネル33のサイドエッジ38と相互に作用
するガイドエッジ37を形成している。
ハウジング31のウェブ34は、ガイド方向に平行な２つ
のピン39を支持しており、該ピン39はそれぞれ、ループ
ガイド30の中にピン39に対して同軸に存在する穴41に上
端が配置された螺旋圧縮ばね40を保持しガイドするのに
使用される。これらのばね40は、ループガイド30を図９
に図示された上昇位置に押圧する。ループガイド30は図
12に示す後退位置に移動するために、ばね力に抗して下
方に押圧される。配列テーブル１は切欠きを有し、該切
欠きの中にハウジング31が装着され、ループガイドの厚
肉部36が位置するようになっている。
ループガイド30の中には、本発明のブロック手段とし
てブロッキングレバー43が水平固定ピン42の周りに支持
され、該水平固定ピン42はばね47によって時計周り方向
にブロック位置に向かって付勢され、その下端44がハウ
ジングパネル33の間に係合するようになっている。ハウ
ジングパネル33は前記ブロッキングレバー43の下端の近
傍にピン45を含んでいる。このピン45がループガイド30
の垂直移動を阻止しないようにするために、ループガイ
ド30は垂直溝46を含んでおり、ループガイド30の垂直移
動中、当該垂直溝46の中でピン45が移動するようになっ
ている。ループガイド30の上昇位置において、ピン45は
ブロッキングレバー43の下端44の直下に位置する。これ
は図９に示されており、この位置においてブロッキング
レバー43はループガイド30の下降移動を阻止する。
この位置では、ブロッキングレバー43の上端48はピン
24の下方の領域に位置し、該領域に位置決めウェッジ21
の突起23が進入して、閉鎖装置５がループガイド30の上
にロッキングされるようになっている。この突起23の内
方への移動中、ブロッキングレバー43の上端48が内方に
位置を変える結果、ブロッキングレバー43は反時計周り
方向に回動し、その下端44はピン45の上方のブロック位
置から離れる。これにより、ループガイド30の下降移動
が可能となる。
図12は閉鎖プロセスの最後における装置の状態を示
す。位置決めウェッジ21はブロック位置に位置し、この
位置において突起23はブロッキングレバー43を中立位置
に回転させている。ループガイド30は下降位置に下降さ
れる。ケーブルハーネス41はループガイド30の中の凹部
６の上方領域に配置され、ハウジング31の上方縁56によ
って支持される。紐16はケーブルハーネス４の周りに結
束18として巻付けられている。紐16の両端は、その自由
端が紐ロック50を通過することにより、紐連結装置17の
中で互いに連結される。ケーブルハーネス４は結束18の
引張りによってループガイド30の凹部６に対して紐連結
装置17のレベルまで持ち上げられ、あるいはループガイ
ド30が同様にして下降される。
結束プロセスの後、ループガイド30が下降位置から再
び上昇位置に復帰し、閉鎖装置５が取り除かれるや否
や、ブロッキングレバー43は図９に図示された状態に復
帰する。
巻付け及び結束機能のためには、ループガイド30の凹
部６の形状はケーブルハーネス４の寸法に一致している
必要はない。しかしながら、ケーブルハーネス４をその
製造中に位置決めするホルダーとして使用することを意
図している場合には、ケーブルハーネス４の寸法に一致
しているのが都合が良い。ループガイド30の凹部６の左
側縁は図示されたケーブルハーネス４の寸法にほぼ一致
しているが、薄いケーブルハーネス４の場合には、図９
に点線で示されたように、さらに右方に配置されるべき
である。

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】配列装置（１）上に設けられた複数のハー
    ネス保持部（2,3,20,30）と、該ハーネス保持部（2,3,2
    0,30）間を移動可能で該ハーネス保持部（2,3,20,30）
    に連結されて結束を行う閉鎖装置（５）とからなり、ケ
    ーブルハーネス（４）を保持し結束する装置において、 前記ハーネス保持部（2,3,20,30）は、位置決め手段
    （9,28）を有するループガイド（2,3,20,30）からな
    り、 前記閉鎖装置（５）は、前記ループガイド（2,3,20,3
    0）の位置決め手段（9,28）と協働して閉鎖装置（５）
    を前記ループガイド（2,3,20,30）に芯合わせして位置
    決めする相補位置決め手段（11,21）を有していること
    を特徴とするケーブルハーネス保持結束装置。
  2. 【請求項２】配列装置（１）上に設けられた複数のハー
    ネス保持部（20,30）と、該ハーネス保持部（20,30）間
    を移動可能で該ハーネス保持部（20,30）に連結されて
    結束を行う閉鎖装置（５）とからなり、ケーブルハーネ
    ス（４）を保持し結束する装置において、 前記ハーネス保持部（20,30）は、位置決め手段（28）
    を有するループガイド（29,30）からなり、 前記閉鎖装置（５）は、前記ループガイド（20,30）の
    位置決め手段（28）と協働して閉鎖装置（５）を前記ル
    ープガイド（2,3,20,30）に芯合わせして位置決めする
    相補位置決め手段（21）を有し、 前記ループガイド（20,30）と閉鎖装置（５）のいずれ
    か一方にラッチ連結部材（24）を備え、他方に前記ラッ
    チ連結部材（24）とラッチ係合可能なラッチ手段（21,2
    3）を備え、 結束動作が完了したときに前記ラッチ手段（21,23）の
    解放を有効にするための制御装置が設けられていること
    を特徴とするケーブルハーネス保持結束装置。
  3. 【請求項３】前記閉鎖装置（５）を一つのループガイド
    （2,3,20,30）から他のループガイド（2,3,20,30）へ案
    内するためのガイド装置（53）が設けられている請求項
    １または２に記載の装置。
  4. 【請求項４】前記ループガイド（３）は十字形に交差す
    る紐ガイド溝（７）を有する請求項１または２に記載の
    装置。
  5. 【請求項５】前記ラッチ手段（21,23）は、結束動作の
    開始前に前記制御装置に応答してラッチ係合を有効にす
    る請求項２に記載の装置。
  6. 【請求項６】前記制御装置は、結束動作の開始を信号で
    知らせるために、前記ラッチ手段（21,23）のラッチ係
    合に応答するプローブ（25）を有する請求項２に記載の
    装置。
  7. 【請求項７】前記ラッチ手段（21,23）は、前記ラッチ
    連結部材（24）とラッチ係合するために突起（23）を有
    する請求項２に記載の装置。
  8. 【請求項８】前記ループガイド（30）は、静止位置と後
    退位置との間で移動可能で、静止位置に向かって付勢さ
    れ、 前記閉鎖装置（５）は、前記ループガイド（30）をその
    静止位置から後退位置に駆動可能になっている請求項１
    または２に記載の装置。
  9. 【請求項９】前記ループガイド（30）は、静止位置と後
    退位置との間で移動可能で、その静止位置からの移動を
    防止するために、解放可能なブロック手段（43,45）を
    有する請求項１または２に記載の装置。
  10. 【請求項１０】前記ブロック手段（43,45）は、ブロッ
    ク位置に付勢されたブロッキングレバー（43）を含み、 前記ラッチ手段（21,23）は、ラッチ係合すると、前記
    ブロッキングレバー（43）をブロック位置から駆動可能
    になっている請求項９に記載の装置。
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