JP3178642U - クレーン付きエンジン整備スタンド - Google Patents
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Abstract
【課題】エンジン整備スタンドにクレーンを装備し、エンジン単体を吊り上げ、そのままエンジン整備スタンド部に取付可能な構造とするクレーン付エンジン整備スタンドを提供する。
【解決手段】エンジン整備スタンドに、エンジンDを吊り上げることの出来るクレーンを装備する。該クレーンのクレーンマスト2へのピンの差し替えまたは、ロック機構の切り替えにより、ビーム4を水平のまま昇降させるか、角度を傾斜させて昇降する方法を選択可能な様に構成する。さらに、ビームを移動するトロリー8を備えるか、ビーム自体を伸縮させることによりエンジン取付部まで、スライド可能にする。また、左右方向にビームを首振り出来るクレーン付きエンジン整備スタンドとしても良い。
【選択図】図1
【解決手段】エンジン整備スタンドに、エンジンDを吊り上げることの出来るクレーンを装備する。該クレーンのクレーンマスト2へのピンの差し替えまたは、ロック機構の切り替えにより、ビーム4を水平のまま昇降させるか、角度を傾斜させて昇降する方法を選択可能な様に構成する。さらに、ビームを移動するトロリー8を備えるか、ビーム自体を伸縮させることによりエンジン取付部まで、スライド可能にする。また、左右方向にビームを首振り出来るクレーン付きエンジン整備スタンドとしても良い。
【選択図】図1
Description
本考案は、自動車のエンジンを分解整備する際に、エンジン単体を固定するスタンドに関する。
現在自動車のエンジンを分解整備する場面において、エンジン単体を、移動式のエンジン整備スタンドに、トランスミッションとの結合フランジ等を利用し、固定し分解整備を行うことが通常である。
現代の小型自動車は、FF式が主流となり、室内を広くする為に、エンジンルームは狭く、さらにボンネットの開口部も、エンジン単体を上部に吊り上げられない程、狭くなっている車両も多くみられる。
その為エンジン分解整備の際には、車両全体を整備リフトで持ち上げ、エンジンとトランスミッション及びアクスルを一体で、移動式のテーブルリフター等を用い、車両下部方向に取り外し、その後エンジン単体のみを、天井部から吊るしたチェーンブロック、または移動式のエンジンクレーンを利用し吊り上げ分離し、その後エンジンスタンドに取り付けると手法が用いられている。
従来自動車整備工場では、車両から直接エンジンを吊り上げる目的で設置されていて、チェーンブロックは全く移動しないか、Iビーム上をトロリーを併用し1方向のみに動く設備が大半であり、エンジン分解整備場所に設置されていないこともありがちである。
その為チェーンブロックの設置場所まで移動する必要があり、無駄な移動を強いられているのが現状である。
またエンジン専用のクレーンを併用した場合には、使用しないときでも無駄な格納スペースを必要とする。
現代の小型自動車は、FF式が主流となり、室内を広くする為に、エンジンルームは狭く、さらにボンネットの開口部も、エンジン単体を上部に吊り上げられない程、狭くなっている車両も多くみられる。
その為エンジン分解整備の際には、車両全体を整備リフトで持ち上げ、エンジンとトランスミッション及びアクスルを一体で、移動式のテーブルリフター等を用い、車両下部方向に取り外し、その後エンジン単体のみを、天井部から吊るしたチェーンブロック、または移動式のエンジンクレーンを利用し吊り上げ分離し、その後エンジンスタンドに取り付けると手法が用いられている。
従来自動車整備工場では、車両から直接エンジンを吊り上げる目的で設置されていて、チェーンブロックは全く移動しないか、Iビーム上をトロリーを併用し1方向のみに動く設備が大半であり、エンジン分解整備場所に設置されていないこともありがちである。
その為チェーンブロックの設置場所まで移動する必要があり、無駄な移動を強いられているのが現状である。
またエンジン専用のクレーンを併用した場合には、使用しないときでも無駄な格納スペースを必要とする。
本考案はエンジン分解整備において、配置の異なる複数の機器を使用することなく。無駄な移動を省き、作業の合理化ならびに省力化、及び工場内のスペースを有効活用することを目的とする。
上記の課題を解決すべく、本考案はエンジン整備スタンドにクレーンを装備し、分離しながらエンジン単体を吊り上げ、そのままエンジン整備スタンド部に取付可能な構造とするものである。
本考案によれば、次のような効果が期待できる。
1.車両から直接もしくは、テーブルリフターを利用して、車両から取り外した、エンジン及びトランスミッション及びアクスルから、エンジンを分離し吊り上げ、そのままエンジン整備スタンドに取り付けることが出来、無駄な移動をすることなく、時間短縮及び省力化が期待できる。
2.エンジンを吊り上げる他の設備が不要となるため、該当する機器の設備費用及び保守管理ならびに保管スペースが不要となる。
1.車両から直接もしくは、テーブルリフターを利用して、車両から取り外した、エンジン及びトランスミッション及びアクスルから、エンジンを分離し吊り上げ、そのままエンジン整備スタンドに取り付けることが出来、無駄な移動をすることなく、時間短縮及び省力化が期待できる。
2.エンジンを吊り上げる他の設備が不要となるため、該当する機器の設備費用及び保守管理ならびに保管スペースが不要となる。
一点鎖線A部は一般的なエンジン整備スタンドである。一点鎖線B部は今回の考案であるAに装備するクレーンである。Cはエンジンの吊具を示し、Dはエンジンを示している。
マスト1とマスト2を一体構造とするか、または1の頭部にマスト2を取り外し可能な構造で差込式またはボルト等で固定する、もしくはクレーン単独のマスト2を設置した構造を持つ、クレーン付きエンジン整備スタンドである。
マスト2に油圧もしくは空気圧、または機械式の伸縮可能なジャッキ7を備え、ジャッキストロークに応じて複数のピン穴2aを持ち、ジャッキ7の基部をマスト2の外部を囲み支持するブラケット5に、ジャッキ7が伸縮することで変化する角度に対応できる、ピン7aで支持し、マスト2のピン穴2aにピン穴5aを一致させ、固定ピンを差込むことで、全体の高さを調整できる構造とする。
マスト1とマスト2を一体構造とするか、または1の頭部にマスト2を取り外し可能な構造で差込式またはボルト等で固定する、もしくはクレーン単独のマスト2を設置した構造を持つ、クレーン付きエンジン整備スタンドである。
マスト2に油圧もしくは空気圧、または機械式の伸縮可能なジャッキ7を備え、ジャッキストロークに応じて複数のピン穴2aを持ち、ジャッキ7の基部をマスト2の外部を囲み支持するブラケット5に、ジャッキ7が伸縮することで変化する角度に対応できる、ピン7aで支持し、マスト2のピン穴2aにピン穴5aを一致させ、固定ピンを差込むことで、全体の高さを調整できる構造とする。
ビームブラケット6はジャッキ7の伸縮にあわせ、スムーズに移動できるようにプレートと、複数の回転するローラー6aおよび内部のシャフトでビームブラケット6に固定され、ビーム3と支点ピン3bで連結される。またローラー6aの代わりに、耐摩耗性にすぐれた摩擦係数の低い樹脂などのスライドパッドでも代用可能である。
ビーム3は支点ピン7bによりジャッキ7と連結され、ピン4cでビーム4と連結されている。またエンジンを分離する際に、ビーム4を横方向に振る必要もある為、左右方向のビーム首振り装置9を備える。
ビーム4はエンジン整備スタンドの取付部まで、前後方向にエンジンをスライドさせる為、ビーム4を回転可能なローラー8aで内部のシャフトで連結された移動できるトロリー8を備える。またトロリー移動装置10を備えることで、ビーム4の角度変化の場合でも、安全に支持できる構造である。他の方法としてピン穴8b部をピンなどで固定することでも実現できるが、その場合はビーム4を水平な状態でのみスライド出来る。またローラー8a代わりに、耐摩耗性にすぐれた摩擦係数の低い樹脂などのスライドパッドでも代用可能である。またビーム自体を伸縮させることでも可能である。
トロリー移動装置10は雄ねじシャフト10aと、トロリー8に固定されたスライド用雌ねじ金具8c、及びビーム4と一体の支持金具4a4bから構成され、ハンドル10bを回転することにより、スライドする構造である。
ビームブラケット3はピン4cを支点としてビーム4と連結され、首振り機構9を備える。雌ねじ金具9bによりビームブラケット3と連結され,ハンドル9aを回転させることにより雄ねじ9cが回転し、角度を変化させることが出来る構造である。
また本考案のクレーンは、ビーム4をクレーンマスト2及びビームブラケット6のピン位置を変更することで、水平のまま昇降させる場合と、角度を変化させる2通りの方法で使用することが出来る。これによりジャッキ7はストロークが短くても、高い吊り上げ高さを確保でき、また上部に障害物があっても、高さを抑えて使用することが出来る構造である。
ビーム4を水平のまま昇降させる場合は、ピン穴3cにピンを取り付け、かつピン穴6bからピンを取り外すことで実現でき、またそれ以上に上昇させる必要があれば、ピン穴6bにピンを仮に取り付け、ピン穴5aのピンを取り外し、ジャッキ7を縮めながら、ジャッキプレート5を上部の穴位置まで移動させ、その位置にピンで固定し、ジャッキ7を伸ばしながらピン穴6bのピンがフリーになった位置で取り外すことで、2の穴位置に応じた高さまで上昇させることができる。
また逆の手順で同様に降下も可能である。
ビーム4をビームブラケット6の位置を固定したまま、角度を傾斜させて、吊り上げる場合はピン穴5a6bにピンを取り付け、ピン穴3cのピンを取り外すことで可能となる。また連結金具などの機構を使用し、ジャッキブラケット5とビームブラケット6を一体化するなどして、動きを制限する方法でも可能である。
ビーム4を水平のまま昇降させる場合は、ピン穴3cにピンを取り付け、かつピン穴6bからピンを取り外すことで実現でき、またそれ以上に上昇させる必要があれば、ピン穴6bにピンを仮に取り付け、ピン穴5aのピンを取り外し、ジャッキ7を縮めながら、ジャッキプレート5を上部の穴位置まで移動させ、その位置にピンで固定し、ジャッキ7を伸ばしながらピン穴6bのピンがフリーになった位置で取り外すことで、2の穴位置に応じた高さまで上昇させることができる。
また逆の手順で同様に降下も可能である。
ビーム4をビームブラケット6の位置を固定したまま、角度を傾斜させて、吊り上げる場合はピン穴5a6bにピンを取り付け、ピン穴3cのピンを取り外すことで可能となる。また連結金具などの機構を使用し、ジャッキブラケット5とビームブラケット6を一体化するなどして、動きを制限する方法でも可能である。
図1は、本考案に係るクレーン付きエンジン整備スタンドの実施例である。
本考案は、自動車のエンジン分解整備に利用可能である。また電気自動車の重いバッテリーを交換する際に、吊り上げ装置として利用可能である。さらに人手で持つことの出来ない重量物の運搬にも利用可能である。
1 エンジン整備スタンドマスト
2 クレーンマスト
2a ピン穴
3 ビームブラケット
3a ジャッキ支点金具
3b 支点ピン
3c ピン穴
4 ビーム
4a スライド装置支持金具
4b スライド装置支持金具
4c 支点ピン
5 ジャッキブラケット
5a ピン穴
6 ビームブラケット
6a ローラー
6b ピン穴
7 ジャッキ
7a ピン
7b ピン
8 トロリー
8a ローラー
8b ピン穴
8c スライド用雌ねじ金具
9 ビーム首振り装置
9a ハンドル
9b 雌ねじ金具
9c 雄ねじシャフト
10 トロリースライド装置
10a 雄ねじシャフト
10b ハンドル
2 クレーンマスト
2a ピン穴
3 ビームブラケット
3a ジャッキ支点金具
3b 支点ピン
3c ピン穴
4 ビーム
4a スライド装置支持金具
4b スライド装置支持金具
4c 支点ピン
5 ジャッキブラケット
5a ピン穴
6 ビームブラケット
6a ローラー
6b ピン穴
7 ジャッキ
7a ピン
7b ピン
8 トロリー
8a ローラー
8b ピン穴
8c スライド用雌ねじ金具
9 ビーム首振り装置
9a ハンドル
9b 雌ねじ金具
9c 雄ねじシャフト
10 トロリースライド装置
10a 雄ねじシャフト
10b ハンドル
Claims (5)
- エンジン整備スタンドに、エンジンを吊り上げることの出来るクレーンを装備した、クレーン付きエンジン整備スタンド。
- 請求項1に記載したクレーン付きエンジン整備スタンドであって、ピンの差し替えまたは、ロック機構の切り替えにより、ビームを水平のまま昇降させるか、角度を傾斜させて昇降する方法を選択可能な、クレーン付きエンジン整備スタンド。
- 請求項1に記載したクレーン付きエンジン整備スタンドであって、ビームを移動するトロリーを備えるか、ビーム自体を伸縮させてエンジン取付部まで、スライド可能なクレーン付きエンジン整備スタンド。
- 請求項1に記載したクレーン付きエンジン整備スタンドであって、左右方向にビームを首振り出来るクレーン付きエンジン整備スタンド。
- 請求項1に記載したクレーン付きエンジン整備スタンドの、クレーン部のみを既存のエンジン整備スタンドに、溶接またはボルト締結などの手段を用いて組み合わせることで、同様の機能を実現できるエンジンクレーン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012001896U JP3178642U (ja) | 2012-03-14 | 2012-03-14 | クレーン付きエンジン整備スタンド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012001896U JP3178642U (ja) | 2012-03-14 | 2012-03-14 | クレーン付きエンジン整備スタンド |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3178642U true JP3178642U (ja) | 2012-09-27 |
Family
ID=48005372
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012001896U Expired - Fee Related JP3178642U (ja) | 2012-03-14 | 2012-03-14 | クレーン付きエンジン整備スタンド |
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---|---|
JP (1) | JP3178642U (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107117541A (zh) * | 2017-05-17 | 2017-09-01 | 陈汉元 | 一种可移动固定且单臂转动调节的物流起重机 |
CN108082993A (zh) * | 2017-11-22 | 2018-05-29 | 合肥宏图彩印有限公司 | 一种瓦楞纸下料机构 |
CN112875540A (zh) * | 2021-03-01 | 2021-06-01 | 王甫贵 | 一种航空发动机吊装平台 |
-
2012
- 2012-03-14 JP JP2012001896U patent/JP3178642U/ja not_active Expired - Fee Related
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