JP3178540U - ベルト吊りバッグ - Google Patents

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真理子 山崎
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Abstract

【課題】バッグをベルトに装着する際に、バッグの姿勢を安定した状態に保持することにより、収納物の偏り等を抑制してその出し入れを容易にすることができ、また、バッグのみの交換を可能にして、その取り替えを容易なものとするベルト吊りバッグを提供する。
【解決手段】バッグ本体3と、このバッグ本体をベルト2に取り付ける一対の吊り下げ具4とからなり、これらの吊り下げ具が、ベルトを取り囲むように形成された吊り部材5と、この吊り部材に取り付けられて、バッグ本体が着脱可能に連結される環状のフック部材6とによって構成されている。
【選択図】図1

Description

本考案は、ベルトに吊り下げて使用されるベルト吊りバッグに関するものである。
小物類等を持ち歩く場合、一般的にはポーチ等に収納して小物類がばらけることを防止するようにしている。
しかしながら、ポーチ等は手に持つ必要があることから、必然的に少なくとも片手がふさがれてしまい、両手を使う作業の支障となっている。
このような不具合を解消するために、たとえば特許文献1に示されるように、小物を収納する袋をベルトに吊り下げるようにした技術が提案されている。
特開2008−12250号公報
前述した従来の技術によって、両手が開放された状態で小物類を携帯することが可能となったが、なお、つぎのような解決すべき問題点が残されている。
すなわち、前述した従来の技術にあっては、収納する小物類の種類に合わせて袋を選択する場合や、服装に合わせて袋を取り替える場合に、即座に袋のみを交換することができず、その作業が繁雑なものとなっているといった問題点である。
本考案は、前述した従来の技術において残されている問題点を解決することができるベルト吊りバッグを提供することを課題とする。
本考案の請求項1に記載のベルト吊りバッグは、ベルトに吊り下げて使用されるベルト吊りバッグであって、バッグ本体と、このバッグ本体を前記ベルトに取り付ける一対の吊り下げ具とからなり、これらの吊り下げ具が、前記ベルトを取り囲むように形成された吊り部材と、この吊り部材に取り付けられて、前記バッグ本体が着脱可能に連結される環状のフック部材とによって構成されていることを特徴としている。
このような構成とすることにより、前記フック部材を操作することによってバッグ本体の着脱を行なうことができるので、前記吊り下げ具をバンドに取り付けた状態でバッグ本体のみを交換することができ、この結果、バッグ本体の交換操作を簡便なものとすることができる。
そして、前記フック部材は、請求項3に記載のように、一部に不連続部を有する環状の本体と、この本体の不連続部を開閉するとともに、閉位置に係止されるレバーとによって構成することによって、前記レバーを開位置に移動させつつ前記バッグ本体の連結部を前記本体内に押し込み、その後に前記レバーを閉位置に戻すことにより前記バッグを吊り下げることができるので、前述した請求項1の効果を確実に実現することができる。
また、前記吊り下げ具を一対設けたことにより、前記バッグ本体を、間隔をおいた2位置で吊り下げることができるので、前記バッグ本体の姿勢を安定させることができるばかりでなく、収納する小物類の偏り等を防止して、その出し入れを容易にする。
本考案の請求項2に記載のベルト吊りバッグは、請求項1に記載の前記吊り部材が、帯状体を2つ折りにして形成され、その一端部に前記フック部材が取り付けられ、前記帯状体の他端部が、前記帯状体の一端部近傍に重畳させられているとともに、その重畳部に設けられた連結手段によって接離可能に連結されていることを特徴としている。
このような構成とすることにより、前記吊り部材を、衣服に装着した状態の前記ベルトを取り囲むように差し込んだ後に、その両端部を連結手段によって接合することにより前記吊り下げ具を装着することができる。
したがって、前記ベルトを衣服に装着した状態で着脱することができるので、その操作が簡便である。
本考案の請求項4に記載の吊り下げ具は、バッグ本体をベルトに取り付ける吊り下げ具であって、この吊り下げ具が一対設けられているとともに、これらの吊り下げ具が、前記ベルトを取り囲むように形成された吊り部材と、この吊り部材に取り付けられて、前記バッグ本体が着脱可能に連結される環状のフック部材とによって構成されていることを特徴とする。
このような吊り下げ具とすることにより、ショルダーバッグ等の種々のバッグを、その離間した2箇所においてベルトに吊り下げることができ、これによって、バッグの使用形態の多様化を図ることができる。
本考案によれば、バッグ本体をベルトに装着する際に、バッグ本体の姿勢を安定した状態に保持することにより、収納物の偏り等を抑制してその出し入れを容易にすることができ、また、バッグ本体のみの交換を可能にして、その取り替えを容易にすることができる。
本考案の一実施形態を示すもので、腰ベルトに装着した状態を示す概略図である。 本考案の一実施形態を示すもので、吊り下げ具の正面図である。 本考案の一実施形態を示すもので、吊り下げ具の側面図である。 本考案の一実施形態を示すもので、吊り下げ具の装着手順を示す側面図である。 バッグの他の例を示す外観斜視図である。 図5のバッグをベルトに装着した状態を示す正面図である。
以下、本考案の一実施形態を、図面を参照して説明する。
図1において符号1は、本実施形態に係わるベルト吊りバッグを示し、このベルト吊りバッグ1は、衣服W(ズボン)に装着されたベルト2に吊り下げて使用されるものであって、バッグ本体3と、このバッグ本体3を前記ベルト2に取り付ける一対の吊り下げ具4とからなり、これらの吊り下げ具4が、前記ベルト2を取り囲むように形成された吊り部材5と、この吊り部材5に取り付けられて、前記バッグ本体3が着脱可能に連結される環状のフック部材6とによって構成されている。
前記吊り部材5は、帯状体を2つ折りにして形成され、その一端部に前記フック部材6が取り付けられ、前記帯状体の他端部が、前記帯状体の一端部近傍に重畳させられているとともに、その重畳部に設けられた連結手段7によって接離可能に連結されている。
前記吊り部材5は、本実施形態では、帯状体として革が用いられ、図2および図3に示すように、その一端部が、略矩形状に形成されている連結金具8の一部を取り囲むように折り曲げられて縫製若しくは接着によって固定されることにより、前記連結金具8が固定され、この連結金具8を介して前記フック部材6が取り付けられている。
前記フック部材6は、一部に不連続部を有する環状のフック本体6aと、このフック本体6aの不連続部を開閉するとともに、閉位置に係止されるレバー6bとによって構成されている。
そして、このレバー6bは、図示しない付勢部材により、弾性的に前記閉位置に付勢されている。
前記連結手段7として、本実施形態においてはホックを例示してあるが、これに代えて、圧着式の面状のファスナーを用いることもできる。
また、前述した一対の吊り下げ具4は、それらの吊り部材5が、図2および図3に示すように、革等からなる連結帯9の両端部に縫製若しくは接着等によって固定されることによって、所定間隔をおいて連結されている。
さらに、前記バッグ本体3の上縁部には、その幅方向の両端部を結ぶように吊り下げ紐10が設けられている。
このように構成された本実施形態に係わるベルト吊りバッグ1は、まず、前記各吊り下げ具4の吊り部材5を、それぞれの連結手段7を引き離して直線状にし、これらの吊り部材5を、図4に示すように、前記ベルト2を取り囲むようにして装着し、ついで、前記吊り部材5の両端部を前記連結手段7によって連結する。
これによって、図2に示すように吊り下げ具4が前記ベルト2に装着される。
ついで、前記各吊り下げ具4のフック部材6に、前記バッグ本体3に取り付けられている吊り下げ紐10を掛け止めすることによってバッグ本体3を吊り下げる。
これは、前記吊り下げ紐10を前記レバー6bに押し付け、このレバー6bを前記フック本体6aの内側へ移動させることによって前記フック本体6aの不連続部を開放させ、この不連続部を介して前記吊り下げ紐10をフック本体6a内に押し込むことによって行なわれる。
そして、前記吊り下げ紐10をフック本体6a内に押し込んだ後、前記吊り下げ紐10とレバー6bとの当接を解除すると、このレバー6bが付勢部材の付勢力によって閉位置に係止され、これによって、前記フック部材6の不連続部が閉塞されて、前記吊り下げ紐10が前記フック部材6によって保持される。
このようにして、前記バッグ本体3が前記ベルト2に吊り下げられ、使用者は、前記バッグ本体3に収納されている小物類を腰に携帯することができる。
そして、前記バッグ本体3は、離れた2位置において吊り下げられていることから、前記ベルト2との相対的な位置関係がほぼ拘束され、これによって、前記バッグ本体3の姿勢が保持されるとともに、収納物の偏り等が防止される。
また、前記バッグ本体3を、前記ベルト2を介して腰に装着した状態において、使用者は両手が自由に使える。
一方、前記ベルト吊りバッグ1を取り外すには、前記吊り下げ紐10をフック部材6から取り外すか、または、前記吊り部材5の前記連結手段7を切り離して前記吊り部材5を直線状にして前記ベルト2から引き抜く。
この何れの方法においても、前記ベルト2を装着した状態でバッグ本体2の取り外しないしは取り替えを行なうことができる。
したがって、そのバッグ本体2の取り外しや交換の作業がきわめて簡便な作業となる。
なお、前記実施形態において示した各構成部材の諸形状や寸法等は一例であって、意匠的な要望や設計要求等に基づき種々変更可能である。
たとえば、前記実施形態においては、前記吊り部材5が連結手段7によって接離可能に連結された例を示したが、前記吊り部材5は、必ずしも接離可能に連結されている必要はない。
この場合には、1対の吊り部材5の輪内にベルトを通すようにして、吊り部材5を装着することができる。
また、このような吊り部材5を用いることにより、バッグが引っ張られた場合などでも、吊り部材5がベルトから外れることを防ぐことができる。また、このような吊り部材5を用いる場合であっても、バッグ本体3は容易に取り外すことができるので不便を感じることはない。
また、前記実施形態においては、両吊り下げ具4を連結帯9によって連結した例について示したが、この連結帯9は必ずしも必要ではなく、省くことも可能である。
また、前述した吊り下げ紐10に代えて、前記バッグ本体3の両端部のそれぞれに、環状の連結金具を取り付けておくようにすることも可能である。
さらに、図5に示すようなショルダーバッグ11をベルト2へ装着することもできる。
すなわち、図6に示すように、ショルダーバッグ11の肩紐12を取り外してバッグ本体13のみとし、このバッグ本体13を、前記肩紐12が取り付けられていた両端部の連結環14を、それぞれ、前記各吊り下げ具4のフック部材6へ掛け止めすることによって、前述したショルダーバッグ11を腰に装着することができる。
ここで、前記肩紐12は、必ずしも取り外す必要はなく、ショルダーバッグ11の使用形態の多様化を図ることができる。
1 ベルト吊りバッグ
2 ベルト
3 バッグ本体
4 吊り下げ具
5 吊り部材
6 フック部材
6a フック本体
6b レバー
7 連結手段
8 連結金具
9 連結帯
10 吊り下げ紐
11 ショルダーバッグ
12 肩紐
13 バッグ本体
14 連結環
W 衣服

Claims (4)

  1. ベルトに吊り下げて使用されるベルト吊りバッグであって、バッグ本体と、このバッグ本体を前記ベルトに取り付ける一対の吊り下げ具とからなり、これらの吊り下げ具が、前記ベルトを取り囲むように形成された吊り部材と、この吊り部材に取り付けられて、前記バッグ本体が着脱可能に連結される環状のフック部材とによって構成されていることを特徴とするベルト吊りバッグ。
  2. 前記吊り部材が、帯状体を2つ折りにして形成され、その一端部に前記フック部材が取り付けられ、前記帯状体の他端部が、前記帯状体の一端部近傍に重畳させられているとともに、その重畳部に設けられた連結手段によって接離可能に連結されていることを特徴とする請求項1に記載のベルト吊りバッグ。
  3. 前記フック部材が、一部に不連続部を有する環状の本体と、この本体の不連続部を開閉するとともに、閉位置に係止されるレバーとによって構成されていることを特徴とする請求項1に記載のベルト吊りバッグ。
  4. バッグ本体をベルトに取り付ける吊り下げ具であって、この吊り下げ具が一対設けられているとともに、これらの吊り下げ具が、前記ベルトを取り囲むように形成された吊り部材と、この吊り部材に取り付けられて、前記バッグ本体が着脱可能に連結される環状のフック部材とによって構成されていることを特徴とする。
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