JP3178433U - 気液分離構造、吸引ホース及び掃除機 - Google Patents

気液分離構造、吸引ホース及び掃除機 Download PDF

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Abstract

【課題】吸引可能な気液量を増大させ、塵埃フィルターに気液混合物内の塵埃を付着させにくくし吸引能力を維持する吸引掃除機を提供する。
【解決手段】掃除機1は、塵埃ケース本体10と、気液分離区画体20と、筒状のフィルター40と、吸引作動部50とからなっている。更に、気液混合物を吸引する際には、塵埃ケース本体10先端に拡幅吸引口60が装着される。掃除機1は、塵埃を含むことがある床等の水平面に付着した液体を吸引し、窓ガラス結露等の垂直面に付着した液体を吸引する。上記の気液分離区画体20は、後方に開放部21を有し、フランジ22を備えた略円筒体23とされ、前面が下方に向いた傾斜壁体24で塞がれている。また、傾斜壁体24の前方上部に下方が開いた半円筒体25が形成され、前記円筒体23の前方上方には起立した壁体26が備えられ、その上方には気液分離区画体20から吸引作動部50への気体流出口27が開放されている。
【選択図】図1

Description

本考案は、気液分離構造に関するものであり、塵埃混じりの気液混合物を吸引して液体と気体に分離するのに適した気液分離構造、それを含んだ吸引ホース及び掃除機に関するものである。
床面に溜まった塵埃混じりの液体、窓面の汚れを浮かせた液体、又は窓面に付着した結露水を吸引する用途に使用できるポータブル掃除機として、特許文献1及び特許文献2には、電気駆動される吸引用ファンを内蔵して、ハンドルを後部に備えた掃除機本体と、その前側に吸込口を下に向けて設けた集塵ケースを備えた掃除機の技術が公開されている。そして、前記集塵ケースを液体貯留槽として、その前記吸込口の近傍の前方下部には、キャップを着脱自在に装着させる水抜き孔を備えさせ、吸込口から吸い込まれ集塵ケースに貯留された液体がキャップを外した水抜き孔より排出可能とされていた。
ところが、この技術によるポータブル掃除機の場合には、集塵ケースが小さいため頻繁に水抜き孔から水を抜かなければならず、その頻度に応じて前記キャップが緩み又はその取付けが弱くなることがあった。更に、キャップの緩み等と共に、その水抜き孔が塵埃タンクの前方下部に設けられているため、集塵ケースに溜まった水が漏れ出ることがあるという課題があった。また、集塵ケース内に吸引された液体にフィルターが濡れて吸引阻害を起こす虞もあった。
そこで、特許文献3では、気液分離可能な電気掃除機の集塵ケースについて、前方の吸込案内筒から吸込まれた塵埃を含む気液混合物を、吸込案内筒の出口に対向して設けられた凹曲面状をなす一次側通路の前面部に衝突させて、そこで分離させた塵埃混じりの液体を集塵ケースの下方に貯留させている。そして、水抜き孔を集塵ケースの上方に設けることにより、水抜き孔のキャップが緩み又は取付けが弱くても、集塵ケースに溜まった水が漏れ出るという課題を解決させていた。
この掃除機では、吸引された気体に混在している塵埃を捕捉させる第1のフィルターを、平面状のフィルターとさせ、上方に向けて設けて配設させる構成とし、フィルターが液体に濡れることによる吸引阻害を解決させていた。しかし、特許文献3の電気掃除機によれば、前記第1のフィルターが上方のみに向いているため、吸引された塵埃混じりの気体の気流が、上方から下方に向かう一方向の流れになり、塵埃が第1のフィルターの上面に堆積し易く、吸引能力の低下をひきおこしやすいという課題があった。また、前記のいずれの技術によっても、塵埃ケース内の底部を液体貯留部としているために、塵埃ケースの大きさが小さい場合には、吸引可能な気液混合物の量が少ないという課題もあった。
特許文献4には、電気掃除機用水分離装置の技術であって、床ノズル側接続部に略直角な邪魔板と、該邪魔板に対向して上部を通気可能とした邪魔板を設けて、双方の邪魔板に衝突して集結された水を、二つの邪魔板の下方の隙間に形成された排水孔から、下方の水受け容器に貯留する技術が示されている。しかし、この技術による場合には、気液分離作用を確保するために、邪魔板の隙間を狭くすることが必要であり、それに伴って排水孔も小さくなり、そこに塵埃が溜まった場合には、気液分離不能になると共に、掃除が困難であるという課題があった。
特開昭62−246337号公報 特開昭62−246338号公報 特開2007−319266号公報 実開昭52−4272号公報
本考案が解決しようとする課題は、吸引可能な気液量が少なく、塵埃フィルターに気液混合物内の塵埃が付着し易く吸引能力の低下をひきおこしやすい点である。
本考案は、気液を分離する気液分離区画の下方に分離された液体を舞い上がらないように貯留して、気液分離区画から吸引機構側への流出口を起立した壁体の上方に開放させて設けて、吸引機構側に筒状のフィルターを装着させて、吸引能力の低下を抑制することを主な特徴とする。
本考案の第1の考案は、吸引装置に含まれ、気液混合物を気体と液体とに分離する気液分離構造において、気液を分離する気液分離区画を含み、前記気液分離区画は、前記気液混合物が流入される案内筒からなる案内手段と、前記案内筒の流入口に対向して配設されると共に、前記案内筒がなす軸線に対して下方に開いて傾斜された傾斜壁と、前記気液分離区画から気体が流出される気体流出口と、気液分離後の気体が流れる前記気体流出口に至る気体経路とを有し、前記流入口から流入した前記気液混合物が、前記傾斜壁に衝突して気液が分離され、前記気体経路の断面積が、前記流入口の断面積よりも広く形成され、前記気体流出口が、前記気液分離区画の上方において起立してなる壁体の上部に開放されて形成されていることを特徴としている。
第1の考案によれば、案内筒から吸込まれた塵埃を含む気液混合物が、案内筒の流入口に対向して配設されると共に案内筒の軸線に対して下方に開いて傾斜された傾斜壁に衝突して、塵埃を含んだ液体と塵埃を含んだ気体とに分離される。そして、塵埃を含んだ液体は傾斜壁の傾斜に沿って、気液分離区画の下方に案内され貯留される。前記気体経路の断面積が、前記流入口の断面積よりも広く形成されているため、気体流出口への気体の流速が弱まり、気体経路から下方に溜まった液体が上方に舞い上がりにくくなる。
また、気体流出口が前記気液分離区画の上方において起立してなる壁体の上部に形成され、塵埃を含んだ液体が壁体を伝って気体流出口から流出しにくい。また、案内筒が下方に向いて傾けられても、気液分離区画内に溜まった液体が、気液分離区画から溢れ出すことがない。これにより、気液分離させた塵埃混じりの液体が気液分離区画から外部に流出しにくくなる。
また、気体流出口が開放されているため、ここに塵埃が溜まって気流を阻害することがない。これにより、気液分離区画外に目詰まりしにくい形状のフィルターを設けて、フィルターの目詰まりにより吸引能力の低下を抑制することが可能である。分離された液体を小さな排出孔を介して集水する必要がなく、塵埃混じりの液体により気液分離作用が阻害されることがない。
本考案の第2の考案は、第1の考案の前記案内手段を備えた気液分離構造において、前記流入口の先方を絞り込む絞込手段が備えられていることを特徴としている。第2の考案によれば、案内筒から流入される気液混合物の流速が大きくなり、気液混合物が傾斜壁に早い速度で衝突されるため、吸入された液体粒子が傾斜壁で液体塊に集結されやすく、気液分離が円滑に行われる。ここで絞込手段とは、傾斜壁と案内筒の先方が一体をなして流入口の先方が絞り込まれてもよく、案内筒が先細りに形成されて流入口の先方が絞り込まれてもよい。案内筒の断面形状が限定されないのは勿論のことである。
本考案の第3の考案は、第1又は第2の考案の気液分離構造において、前記気体流出口から排出される気体が、筒状のフィルターを経て外部に排出されることを特徴としている。第3の考案によれば、気液分離区画外に設けられると共に、筒状をなし周囲から吸引可能な目詰まりしにくい筒状のフィルターを介して吸引することにより、気体に微細な塵埃が混じって舞い上げられて吸引されても、その塵埃がフィルターの一部、例えば上部にのみ堆積して目詰まりすることがなくなる。これにより、吸引作用の低下を抑制することが可能である。
本考案の第4の考案は、第1から第3の考案の気液分離構造を備えた吸引掃除機において、前記気液分離構造の気液分離区画内の下方に、分離された液体を貯留する液体貯留区画を一体に含んでいることを特徴としている。第4の考案によれば、気液分離区画に液体を貯留する液体貯留区画を一体に含んでいるため、コンパクトな操作性のよいポータブル掃除機でも、吸引力が維持される気液分離掃除機とすることが可能である。
本考案の第5の考案は、第1から第3の考案の気液分離構造が形成された吸引掃除機用の吸引ホースであって、前記気液分離区画の下方に分離された液体を貯留する貯留タンクが着脱自在に装着されていることを特徴としている。
第5の考案によれば、吸引ホースに気液分離構造が設けられ、気液分離区画部の下方に分離した液体の貯留タンクが着脱自在に装着される。貯留された液体を貯留タンクを外して、適宜廃棄することにより、分離された大量の液体が気液分離区画内に留まることがなく、気液分離作用が支障されることがない。貯留タンクの容量を拡大すれば、液体を吸引する業務用目的の吸引装置としても使用することが可能である。また、吸引ホースに気液分離構造を設けることにより、掃除機本体に気液分離構造が形成されていない塵埃専用の吸引掃除機であっても、気液混合物を吸引して気液を分離することが可能となる。また、貯留タンクが着脱自在とされているため、貯留タンクからの排水が容易であり、貯留タンクから吸引した液体が漏れ出ることがない。
第6の考案は、第5の考案に記載の前記吸引ホースを含む吸引式掃除機であって、前記気液分離構造が吸引ホースと掃除機本体との接続部近傍に設けられることを特徴としている。気液分離構造を設ける位置を掃除機本体と吸引ホースとの接続部近傍とすることにより、可搬式のポータブル掃除機に設けた場合であっても取扱操作が容易である。
・本考案の第1の考案によれば、塵埃を含んだ液体と塵埃を含んだ気体とに分離され、気液分離区画の下方に案内され貯留される。下方に溜まった液体が上方に舞い上がりにくく、塵埃を含んだ液体が壁体を伝って気体流出口から流出しにくい。これにより、気液分離させた塵埃混じりの液体が気液分離区画から外部に流出しにくくなる。
・本考案の第2の考案によれば、気液混合物が傾斜壁に早い速度で衝突されるため吸入された液体粒子が傾斜壁で液体塊に集結されやすく、気液分離が円滑に行われる。
・本考案の第3の考案によれば、吸引作用の低下を抑制することが可能である。
・本考案の第4の考案によれば、コンパクトな操作性のよいポータブル掃除機でも、吸引力が維持される気液分離可能な掃除機とすることが可能である。
・本考案の第5の考案によれば、分離された液体が気液分離区画内に留まることがなく、気液分離作用が支障されることがない。掃除機本体に気液分離構造が形成されていない塵埃専用の吸引掃除機であっても気液混合物を吸引することが可能となる。また、液体貯留量を増大させることが可能である。貯留タンクが着脱自在とされているため貯留タンクからの排水が容易であり、貯留タンクから吸引した液体が漏れ出ることがない。
・本考案の第6の考案によれば、気液分離構造を備えた吸引ホースを可搬式のポータブル掃除機に設けた場合であっても取扱操作が容易である。
図1は掃除機の構成を示した説明図である。(実施例1) 図2は掃除機の使用状態を説明する要部断面図である。(実施例1) 図3は掃除機の使用状態を説明する要部断面図である。(実施例1) 図4は気液分離区画を説明する見上げ斜視図である。(実施例1) 図5は気液分離区画を説明する見下げ斜視図である。(実施例1) 図6は吸引ホースに装着される気液分離構造を説明する分解側面図である。(実施例2) 図7は吸引ホースに装着される気液分離構造を説明する側面図である。(実施例2) 図8は吸引ホースに装着される気液分離構造を説明する断面図である。(実施例2) 図9は掃除機を説明する平面図である。(実施例3)
(実施例1)
図1は、掃除機の構成を示した説明図、図2は水平面の気液混合物を吸引する際の掃除機の使用状態を説明する要部断面図、図3は垂直面の気液混合物を吸引する際の掃除機の使用状態を説明する要部断面図、図4は気液分離区画を説明する前方からの見上げ斜視図、図5は気液分離区画を説明する後方からの見下げ斜視図である。実施例1では、掃除機本体の塵埃ケース内に気液分離構造が設けられたポータブル掃除機1を説明する。
掃除機1は、塵埃ケース本体10と、気液分離区画体20と、筒状のフィルター40と、吸引作動部50とからなっている。更に、気液混合物を吸引する際には、塵埃ケース本体10先端に拡幅吸引口60が装着される。掃除機1は、塵埃を含むことがある床等の水平面に付着した液体を吸引し(図2参照)、窓ガラス結露等の垂直面に付着した液体を吸引する(図3参照)。
塵埃ケース本体10は、下方が透明樹脂体11からなり、塵埃ケース本体内の塵埃又は液体が溜まった状態が確認可能とされている。塵埃ケース本体は、その先端面部12が下方に向いて斜めに傾斜され、その略中央部に外部から気液混合体を案内する案内筒13が塵埃ケース本体内に延び、吸込口孔14が斜め下方に向くように形成されている。案内筒13は、その先方が略円断面形状とされ、その後方が絞り込まれるように下方が上方に傾斜して形成され、後述する傾斜壁に向けて、筒体断面積が絞り込まれた状態となっている。絞り込みの態様としては、内方に向けて全体の断面積を徐々に縮小させてもよく、先方から後方に亘り滑らかに絞り込まれていればよい。
前記案内筒の吸込口孔14に、挿嵌されて装着される拡幅吸引口60(図9符号105参照参照)は、その先方に幅広に形成された2枚の弾性ゴム体からなるワイパーブレード61,62が隙間をあけて形成されている。先方のワイパーブレード61は弾性ゴム体が連続して設けられ、拭い集めた液体を案内筒13に案内し、後方のワイパーブレード62には、適宜の間隔で拭い集めた液体を通す切欠き部(図省略)が設けられている。この切欠き部をなくし、後方のワイパーブレードの突出長さを先方のワイパーブレードよりも僅かに短く形成してもよいことは勿論のことである。2枚のワイパーブレード61,62が形成されていることにより、掃除機1を操作者側に移動させて気液混合物71を吸引する際に、大きな塵埃が後方ブレードで除外され、大きな塵埃を吸引することによる吸引力の低下が抑制され、液体を円滑にワイパーブレードで拭い取ることが可能である。
気液分離区画体20は、後方に開放部21(図5参照)を有し、フランジ22を備えた略円筒体23とされ、前面が下方に向いた傾斜壁体24(図4参照)で塞がれている。また、傾斜壁体24の前方上部に下方が開いた半円筒体25が形成され、前記円筒体23の前方上方には起立した壁体26が備えられ、その上方には気液分離区画体20から吸引作動部50への気体流出口27が開放されている。
前記半円筒体25は、気液分離区画体20が塵埃ケース本体10に装着された状態で、塵埃ケース本体から延びる案内筒13の上方に被る状態とされる。これにより、案内筒13から案内され傾斜壁体24に衝突した気液混合物は、上方に舞い上がらない。傾斜壁体24に衝突した気液混合物に含まれて吸い込まれた微細な液体は集結されて液体塊となり、傾斜壁体24に沿って傾斜壁の下方に滴下して、気液分離区画体20の下方に貯留される。液体を分離させた気液混合物の気体は、前記気液分離区画体の円筒体と集塵ケースとの間の側面空間に沿って、気体流出口27に至る。
ここで図4及び図5を参照して、塵埃ケース内の気流の流れをより詳細に説明する。図4、図5では、気液分離区画の形状の概要を破線で示している。前記案内筒から流入された気液混合体の気流28(図面上、気流を矢印で示す。以下同じ)は、傾斜壁に衝突してそこに含まれていた液体粒を集結して傾斜壁の下方に滴下して液体塊とする。気液分離区画体の下方に流れた気体は、円筒体の両壁に沿う気流29となって気体流出口27に至る。案内筒の先端の断面積よりも、円筒体の両側と集塵ケースとの間の空間の断面積が大きいため、円筒体の両壁に沿う気流29は、案内筒から流入する気流28よりも遅くなり、集結された液体は舞い上がらない。
更に、気体流出口27は前記円筒体23から起立した壁体26の上方に開放して形成されているため、掃除機の操作中に一部の液体が円筒体壁に付着しても、それが気体流出口に至りにくい。気体流出口に至った気体は、後方の開放口への気流30となり、吸引作動部50を経て外部に排出される気流31となる(図2参照)。
気体流出口27に至った気体は、前記気液分離区画の円筒体23の内部に配設された筒状をなすフィルター40により除塵される。気体に含まれていた一部の微細な塵埃が筒状フィルターの一部に付着したとしても、塵埃が付着していない筒状フィルターの別の部分から気体が排出されるため、フィルター全体で吸引阻害が発生しにくい。
気液分離区画体20の後方には、塵埃ケース本体10から気液分離区画体を分離容易とする操作ハンドル32が形成されている。また、塵埃ケース本体10と気液分離区画体20との接続部には水密パッキング33が装着され、塵埃ケース本体に溜まった液体が後方に漏れることがない。また、気液分離区画体と筒状フィルターとの接続部にもパッキング41が装着され、気体に含まれて気液分離区画体から流出した微細な塵埃が外部に漏出することがない。
ここで床面に溜まった液体を吸引して処理する状態を、図2を参照して説明する。床面に溜まった液体71は、2枚のワイパーブレード61,62の隙間から案内筒13内に吸い込まれ、傾斜壁体24に衝突して集結された液体は、前方に傾斜された塵埃ケースの前方下部34に貯留される。塵埃ケース内に多くの液体が貯留されたことが、塵埃ケースの透明部11を通して確認できた場合には、塵埃ケース本体10を吸引作動部50から取り外して、塵埃ケース本体10の後端面を下方に傾斜させて、前記操作ハンドル32を操作して気液分離区画体20を塵埃ケース本体10から引き抜いて、塵埃ケース本体内に貯留された液体を排出する。吸引から排出までのいずれの操作においても、気体流出口27が筒状体の上方に位置され、貯留された液体から離間しているため、ここから液体が流出することがなく、後方のフィルター40に液体が被ることがない。
次に、窓ガラス80に付着した結露水81を吸引して処理する状態を、図3を参照して説明する。窓ガラスに付着した結露水を吸引するときは、ポータブル掃除機1を立てて前方拡幅部60のワイパーブレード61,62を窓ガラス80面に沿って操作する。先方拡幅部に形成された2枚のワイパーブレードの隙間は、掃除機の吸引力により外部より負圧とされ、操作者側のワイパーブレード62で拭い集められた結露水81は前記隙間から拡幅吸引口を通じて案内筒に吸引され、下方に垂れることがなく結露水の処理が容易である。
内部に吸引された液体混じりの気液混合物は傾斜壁体24に衝突して、集結された液体は塵埃ケース内の気液分離区画体20のフランジ22面の内方に沿って貯留される。フランジ22は塵埃ケース本体に気液混合体を水密な状態とする水密パッキング33が装着されており、その取り外しの頻度が少ないため、ここが緩んで液漏れを起こすことがない。また、気液分離体のフランジ22の内方の筒状体と集塵ケース本体とがなす空間に貯留された液体83から気体流出口26が離間しているため、窓ガラスの結露処理作業等のように垂直面に沿って掃除機1を操作する場合であっても、気体流出口26から液体が流出することがなく、後方のフィルター40に液体が被ることがない。
以上説明したように、実施例1の気液分離構造を備えた掃除機1は水平面を掃除する場合にも、垂直面を掃除する場合にも、液体漏れ及び吸引阻害を起こすことなく吸引機能を維持することができる。その中間に傾斜した面を掃除する場合にも同様な効果が得られることは勿論のことである。
(実施例2)
実施例2では吸引ホース140と、吸引駆動部を備えた吸引部150との接続部に形成される気液分離構造体を説明する。図6は吸引ホースに装着される気液分離構造体2の構成を説明する分解側面図、図7は吸引ホース側から見た側面図、図8は吸引ホースに装着される気液分離構造体を説明する断面図であり、図7A−A位置断面図である。図6、図8では吸引ホースと吸引部を破線で示している。図7は、図6のB−B位置側面図であり、先方部案内筒の想像線を破線で示している。
実施例2の気液分離構造体2は、先方部110と、本体部120と、液体タンク部130とからなる。先方部と本体部とは結合されて気液分離構造をなし、液体タンクは本体部下方に装着されて気液分離された液体を貯留する。
本体部120は、後方に吸引部をなす掃除機150に接続される筒状接続部121を有し、前方が開放された略円筒体122とされ、その略中央部に下方が広がる傾斜壁123が形成され、筒状接続部121の前面が閉塞されている。傾斜壁123の前方上部に下方が開いた半円筒体124が形成される。前記傾斜壁123の前方上方には半円弧状断面をなして起立した壁体125が形成され、その上方が開放され、本体内の気液分離部126と後方の筒状接続部121とを連通させる気体流出口127とされている。
先方部110には、その前面に掃除機ホース140に接続されて気液混合物を、本体に案内する案内筒111が形成されている。案内筒111は、その断面形状が略円断面形状とされて、その後方筒先112が後述する本体部の傾斜壁に向くように形成され、後方上部の筒先113が傾斜壁に整合する角度となるように削除されて傾斜壁123に当接され、案内筒の断面形状が絞り込まれている(図8参照)。案内筒の下方114は、傾斜壁から離間され、案内筒から案内された気液混合物が傾斜壁に衝突して分離された液体が、円滑に液体タンク130に滴下して貯留されるようにされている。
液体タンク130は、気液混合体の下方に装着され、吸引する液体に応じて適宜の大きさのタンクとすることができる。このタンクを大きくすれば、業務用の掃除機を気液分離可能な掃除機として使用することが可能であり、小さくすればポータブル掃除機を気液分離可能な掃除機とすることが可能である。
ここで、吸引された気液混合物の流れを、図7、図8を参照して詳細に説明する。案内筒111から吸引された塵埃を含むことがある気液混合物の気流115は、傾斜壁123に衝突されて液体を分離させる。分離された液体は液体タンク内に滴下131して、貯留される。液体が分離除去された気体は、前記半円筒の両側の壁に沿う気流128となり、起立された円弧状断面壁125の上部に形成された気体流出口127に至る。気体流出口127に至った気体は、気体流出口から吸引部に至る気流129となり、吸引部に吸引される。
気液分離構造2では、フィルターが設けられていない状態で気液分離作用が行われ、吸引部に設けられるフィルターにより気体に混じった塵埃が除去されるため、フィルターが上方にのみ向いていることによる吸引阻害が発生することがない。なお、吸引ホースに気液分離構造2を設ける掃除機には、掃除機本体部に気液分離構造が設けられていなくてもよいことは勿論のことである。
(実施例3)
図9は、掃除機本体101に、吸引ホース102が気液分離構造体103を介して取り付けられた掃除機を説明する平面図である。実施例3のポータブル掃除機3は、フレキシブルホース104の先端部が拡幅部105とされた気液吸引部106とされ、ホース後端部に気液分離構造体103が装着され、気液分離構造体の下方には気液タンク107が装着されている。また、気液分離構造体103の後端部が、掃除機本体101に接続されている。このポータブル掃除機3を、掃除作業者が肩掛け紐により懸垂して掃除機を移動させて、フレキシブルホース104を曲折させることにより、垂直に形成されたガラス窓の結露水、床面の塵埃混じりの気液混合体のいずれをも容易に除去できる。
(その他)
・今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本考案の技術的範囲は、上記した説明に限られず実用新案登録請求の範囲によって示され、実用新案登録請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10…塵埃ケース本体、11…透明樹脂体、12…先端面部、13…案内筒、
14…吸込口孔、20…気液分離区画体、21…開放部、22…フランジ、
23…円筒体、24…傾斜壁体、25…半円筒体、26…壁体、27…気体流出口、
28,29,30,31…気流、32…操作ハンドル、33…水密パッキング、
34…塵埃ケース前方下部、40…フィルター、41…パッキング、50…吸引作動部、
60…拡幅吸引口、61…先方ワイパーブレード、62…後方ワイパーブレード、
70…床面、71…液体、80…窓ガラス、81…結露水、83…液体、
110…先方部、111…案内筒、112…後方筒先、113…後方上部の筒先、
114…案内筒の下方、115…気流、120…本体部、121…筒状接続部、
122…円筒体、123…傾斜壁、124…半円筒体、125…半円弧状断面壁体、
126…気液分離部、127…気体流出口、128,129…気流、
130…液体タンク部、131…滴下、140…吸引ホース、150吸引部、
1…掃除機、2…気液分離構造、3…ポータブル掃除機、101…掃除機本体、
102…吸引ホース、103…気液分離構造体、104…フレキシブルホース、
105…拡幅部、106…気液吸引部、107…気液タンク

Claims (6)

  1. 吸引装置に含まれ、気液混合物を気体と液体とに分離する気液分離構造において、
    気液を分離する気液分離区画を含み、
    前記気液分離区画は、前記気液混合物が流入される案内筒からなる案内手段と、前記案内筒の流入口に対向して配設されると共に、前記案内筒がなす軸線に対して下方に開いて傾斜された傾斜壁と、前記気液分離区画から気体が流出される気体流出口と、気液分離後の気体が流れる前記気体流出口に至る気体経路とを有し、
    前記流入口から流入した前記気液混合物が、前記傾斜壁に衝突して気液が分離され、
    前記気体経路の断面積が、前記流入口の断面積よりも広く形成され、前記気体流出口が、前記気液分離区画の上方において起立してなる壁体の上部に開放されて形成されている、
    ことを特徴とする気液分離構造。
  2. 前記案内手段に、前記流入口の先方を絞り込む絞り込み手段が備えられている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の気液分離構造。
  3. 前記気体流出口から排出される気体が、筒状のフィルターを経て外部に排出される、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項2のいずれか1項に記載の気液分離構造。
  4. 前記気液分離構造の気液分離区画内の下方に、分離された液体を貯留する液体貯留区画を含んでいる、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の気液分離構造を備えた吸引掃除機。
  5. 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の気液分離構造が形成された吸引掃除機用の吸引ホースであって、
    前記気液分離区画の下方に分離された液体を貯留する貯留タンクが着脱自在に装着されている、
    ことを特徴とする吸引ホース。
  6. 請求項5に記載の吸引ホースを含む吸引式掃除機であって、前記気液分離構造が吸引ホースと掃除機本体との接続部近傍に設けられる、
    ことを特徴とする吸引掃除機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2014117629A1 (zh) * 2013-02-01 2014-08-07 卓力电器集团有限公司 一种手持式清洁机
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KR200480934Y1 (ko) * 2015-06-24 2016-07-26 주식회사 이노뷰 유리 세척기의 물 공기 분리구조
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KR102425051B1 (ko) * 2022-05-13 2022-07-27 주식회사 쉬싹 액체 흡입 청소기

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