JP3178321B2 - 体腔内挿入部材の軟質部保護具 - Google Patents

体腔内挿入部材の軟質部保護具

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JP3178321B2 JP32789495A JP32789495A JP3178321B2 JP 3178321 B2 JP3178321 B2 JP 3178321B2 JP 32789495 A JP32789495 A JP 32789495A JP 32789495 A JP32789495 A JP 32789495A JP 3178321 B2 JP3178321 B2 JP 3178321B2
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    • A61B1/313Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor for introducing through surgical openings, e.g. laparoscopes

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トラカールを介し
て体腔内に挿入される内視鏡の挿入部その他の体腔内挿
入部材における軟質部に傷が付かないように保護する体
腔内挿入部材の軟質部保護具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】体腔内挿入部材を有する装置の一例とし
て内視鏡があるが、この内視鏡は、口腔等から体内に挿
入するものと、体表皮から体内に挿入するものとがあ
り、後者の例としては腹腔鏡,関節鏡等がある。例え
ば、腹腔鏡は、体表皮から腹腔内に向けて挿入部の挿入
経路を形成しておき、この挿入経路を介して体腔内に内
視鏡の挿入部を挿入させるようにする。この腹腔鏡を用
いれば、腹腔内部の検査を行うことができ、また挿入経
路を複数箇所設け、そのうちの1つの挿入経路に腹腔鏡
を挿入して、他の挿入経路には鉗子等の処置具を挿通さ
せれば、肝臓等の臓器の手術や、その他の処置を開腹し
なくとも行うことができるようになり、患者のダメージ
が少なく、術後の回復も早くなるので、近年において
は、その手法が頻繁に用いられるようになってきてい
る。
【0003】図1に腹腔鏡と、その体腔内へのガイド手
段としてのトラカールの構成を示す。図中において、1
は内視鏡であって、この内視鏡1は、本体操作部2に体
腔内への挿入部3を連設し、かつライトガイド軟性部4
を引き出すように構成したものである。挿入部3は、本
体操作部2への連設部分から所定の長さ分は硬質パイプ
からなる硬性部3aとなっており、この硬性部3aには
アングル部3bが、またアングル部3bには先端部本体
3cが連設されている。先端部本体3cには照明窓や観
察窓等が設けられており、アングル部3bはこの先端部
本体3cを所望の方向に向けるためのものである。
【0004】10はトラカールを示し、このトラカール
10は硬質パイプから構成され、その内部には内針11
が挿入される。内針11は、その先端が鋭利となった針
先11aとなっており、その軸部11bは、その外径が
トラカール10の内径より僅かに小さくしたものであ
る。トラカール10の先端部は刃状のエッジ部10aと
なっており、内針11をトラカール10に組み込むと、
針先11aからトラカール10にかけて、ほぼ段差がな
い形状となる。従って、トラカール10と内針11とを
組み込んだ状態で、直接腹部から腹腔内に刺入して、内
針11を抜き取れば、内視鏡1の挿入部3を腹腔内に挿
入する経路が確保される。
【0005】トラカール10をガイドとして挿入される
内視鏡1は、その挿入部3の硬性部3aはトラカール1
0の全長以上の長さを有し、この部位は硬質パイプから
構成されている。硬性部3aに連設したアングル部3b
は、先端部本体3cを所望の方向に向けるために、本体
操作部2に設けたアングルノブ5を回動させることによ
り、術者の手元操作で所望の方向に湾曲操作できるよう
にしたものであり、その構造体としては、内側に複数の
アングルリングが設けられ、前後に位置するアングルリ
ングの左右の部位を順次枢着するか、または交互に左右
及び上下に枢着するようにしている。左右を枢着したも
のは、上下方向に湾曲可能であり、左右及び上下に枢着
すると、上下及び左右に湾曲可能であり、上下と左右の
湾曲を複合させると、任意の方向に湾曲させることがで
きる。そして、アングルリングには金属線等からなるネ
ットを被着させ、さらにその外周には、例えばウレタン
樹脂等の軟性樹脂からなる外皮層が積層される。
【0006】腹部における傷を最小限のものとし、また
腹腔内に気腹ガスを充填することにより、腹腔を膨出さ
せる場合には、この気腹ガスが漏れないようにするため
に、トラカール10の内径と内視鏡1の挿入部3の外径
との径差をできるだけ少なくする。このために、挿入部
3はトラカール10の内面とほぼ密着状態となる。挿入
部3のガイドとなるトラカール10の先端部は刃状のエ
ッジ部となっているから、アングル部3bがこのエッジ
部に対して摺動すると、軟性樹脂からなる外皮層が削り
取られるという事態が発生する。特に、挿入部3bをト
ラカール10から引き抜く際に、アングル部3bが僅か
でも湾曲した状態になっていると、外皮層が大きく削り
取られてしまう。このように外皮層が削り取られると、
挿入部3を損傷させ、かつ削り屑が体内に残存するとい
う不都合が生じる。
【0007】以上の不都合を解消するために、例えば特
公平6−51019号公報に示されているものが知られ
ている。この公知の内視鏡の挿入部の保護手段は、トラ
カールと内視鏡との間に、外径がトラカールの内径より
僅かに小さく、内径が内視鏡の外径より僅かに大きな筒
状のガイド管を挿通させ、このガイド管の先端をトラカ
ールにおける刃状となった先端部より前方に突出させる
構成となし、かつガイド管の先端に丸みを付けるように
している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、ガイド
管を用いれば、たとえ挿入部におけるアングル部が曲が
った状態で引き出されようとしても、このアングル部の
外皮層がトラカールの先端のエッジ部と摺接して削り取
られるおそれはなくなる。しかしながら、このような従
来技術の構成には、なお問題がない訳ではない。まず、
ガイド管は剛体からなり、しかもある程度の厚みが必要
となる。トラカールは、内視鏡の挿入部だけでなく、ガ
イド管も挿入できる内径を持たせなければならないか
ら、それが大径化することになり、従って患者の腹部に
おける開口部もそれだけ大きくなってしまう。また、ガ
イド管は、常にトラカールから突出する状態に保持しな
ければならず、このためにガイド管とトラカールとの間
の相対位置を固定するための機構を備えなければならな
い等、構成が複雑になるという問題もある。
【0009】本発明は以上の点に鑑みてなされたもので
あって、その目的とするところは、構成が極めて簡単
で、著しく安価に製造でき、使い捨てが可能な体腔内挿
入部材の軟質部保護具を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明は、弾性復元力があり、かつ滑りの良い
硬質のシート部材からなり、幅方向の寸法がアングル部
の外周寸法以上となった本体シートに貼着部を形成し、
この貼着部を残し、この貼着部とは反対側の端部に向け
て一定のピッチ間隔毎にカットすることにより多数の帯
片部を形成し、前記貼着部の部位を前記軟質部の基端側
またはそれより基端側の部位の外周部に貼着し、帯片部
で軟質部を覆うように装着する構成としたことをその特
徴とするものである。
【0011】
【発明の実施の形態】トラカールをガイド手段として体
腔内に挿入される体腔内挿入部材としての内視鏡の挿入
部は、先端部本体を所望の方向に向けるために、アング
ル部が設けられ、通常はこのアングル部は直接硬性部に
連結する構成としているが、アングル部の基端部に軟性
部を接続して、この軟性部に硬性部を連設する構成とし
たものもある。また、内視鏡の挿入部以外にも、鉗子等
の処置具において、硬性部の先端にアングル部等の軟質
部を備えるものもある。内視鏡の挿入部であれ、また処
置具であれ、アングル部、またこのアングル部と硬性部
との間に設けられる軟性部はいずれも外皮層は軟性樹脂
で形成される。これら外皮層を軟性樹脂で形成した軟質
部の外皮層がトラカールの先端のエッジ部により傷が付
けられるのを防止する保護具として、滑りの良い硬質の
シート部材を筒状にして軟質部を覆わせれば、トラカー
ルのエッジ部が軟質部の外皮層と直接接触することはな
く、またシート部材と摺動しても、このシート部材が削
り取られるおそれはない。ただし、軟質部は手元操作に
より湾曲させるものであるから、シート部材の厚みを薄
くしたとしても、筒状のまま装着されていると、湾曲さ
せることができなくなるか、または湾曲できるにして
も、その操作に対する抵抗が極めて大きくなる。
【0012】そこで、シート部材として、前述のように
滑りの良さという特性に加えて、弾性復元力のある材質
のもの、例えばポリエチレン,テフロン(登録商標),
ナイロン,塩化ビニル等の樹脂材で形成し、所定の長
さ、好ましくは軟質部全体またはその大半の部位を覆え
るような寸法で、幅方向は挿入部を完全に囲繞できる寸
法とすることにより、軟質部を保護する保護具を構成す
る本体シートを形成する。そして、本体シートの一端側
に所定の長さの貼着部を残して、一定のピッチ間隔で他
端側に向けてカットを入れて、短冊状の帯片部を多数形
成する。シート部材を挿入部における軟質部の基端部乃
至それより基端側の部位の外周部に、貼着部の部位を貼
着して、帯片部は軟質部全体を覆うように装着する。こ
れによって、保護具はあたかも吹き流しの形状をした状
態で、軟質部を覆うようになる。
【0013】帯片部が軟質部に密着して限りは、その全
周が本体シートで完全に覆われて、トラカールの先端の
エッジ部が直接軟質部の外皮層と接触しないから、この
外皮層が削られるおそれはなく、また本体シートも硬質
の部材で形成され、帯片部の先端は自由端となっている
から、やはり削られるようなことはない。しかも、軟質
部を湾曲させると、その湾曲方向に位置する帯片部は何
等の抵抗もなく外向きに曲がることになる。従って、保
護具は軟質部の湾曲操作に対しては何等の抵抗ともなら
ない。
【0014】保護具で軟質部を覆う必要があるのは、内
視鏡の挿入部をトラカールから引き抜く方向に移動させ
た時であり、挿入部をトラカール内に押し込む方向に動
かした時には、トラカールの先端のエッジ部が軟質部に
対して直接摺接しても、軟質部の外皮層が傷付くおそれ
はない。そこで、トラカールを体表皮から体内に刺入さ
せて、内視鏡の挿入部の挿入経路を確保した状態で、挿
入部の先端部本体からトラカール内に挿入する。保護具
を構成する本体シートの先端はばらばらの帯片部からな
るので、軟質部がトラカールの内部に挿入されても、帯
片部がこの軟質部と共にトラカール内に入り込むとは限
らない。一部の帯片部がトラカール内に入り込めず、軟
質部の表面からめくれ上る場合もあり、全ての帯片部が
めくれる場合もある。勿論、例えば軟質部の表面を濡ら
しておく等の措置を採れば、全ての帯片部がそのままト
ラカール内に入り込むことも可能である。
【0015】帯片部の一部乃至全てがめくれて、トラカ
ールのエッジ部が軟質部に摺接しても、挿入部をトラカ
ール内に押し込む方向に変位させている限りは、格別傷
が付くおそれはない。めくれた帯片部でも、挿入部のト
ラカール内への進入により、貼着部の部位がトラカール
内に入り込んだ後は、帯片部が折り返されるようにな
り、この折り返しの後には、当該の帯片部もトラカール
内に入り込むことになる。そこで、一度挿入部を軟質部
のほぼ2倍の長さまでトラカールから突出する状態まで
進入させる。これによって、折り返されていた帯片部の
先端がトラカールの内壁から開放されて自由状態にな
る。従って、帯片部は、その弾性力により起き上がる方
向に変位することになる。そして、それ以後は挿入部を
引き出す方向に動かすと、帯片部はさらに起き上がる方
向に変位し、トラカールの先端のエッジ部が軟質部の部
位を越える位置まで引き出されると、挿入時に折り返さ
れたいた帯片部も軟質部の表面に沿うようになる。この
結果、軟質部を引き抜く方向に動かした時には、確実に
保護具で覆われて、トラカールのエッジ部とは接触しな
くなる。
【0016】軟質部が湾曲した状態となっている時に、
挿入部をトラカールから引き抜くように操作すると、ト
ラカールの先端部が保護具の帯片部を軟質部に圧接する
方向に押圧する。帯片部は弾性部材であるから、この帯
片部に加えられた押圧力が軟質部に伝達されて、軟質部
を弾性的に押圧して、真直ぐな状態に矯正されながら、
トラカールから引き出される。
【0017】ところで、保護具を構成する帯片部は体腔
内にまで入り込み、しかも軟質部から起き上がった状態
になることから、その先端部が角張っていると、体腔内
壁がその角で傷付けられるおそれがある。それを防止す
るには、帯片部の先端部分に丸みを持たせてるように形
成すれば良い。また、トラカールの先端部が保護具の貼
着部の部位を通過して動くことになる。保護具を構成す
る本体シートは腰を持たせるために、ある程度の厚み寸
法が必要となる。従って、その厚みによっては、トラカ
ールの先端部が保護具の端面に引っ掛かってしまうおそ
れもあり、このために貼着部がずれたり、甚だしい場合
には挿入部から分離してしまうおそれもある。このよう
な事態の発生を防止するには、極薄い粘着テープをその
端部を跨ぐようにして挿入部の全周に貼着すれば良い。
これによって、トラカールの先端は容易に保護具の端部
を乗り上げることができる。
【0018】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例につい
て説明する。ここで、以下に示す実施例においても、内
視鏡及びトラカール自体については、前述した従来技術
のものと変わらないので、それらと同一または均等な部
材については、同一の符号を付して、その説明は省略す
る。
【0019】図2乃至図4において、20は内視鏡の挿
入部3におけるアングル部3bが傷付かないように保護
するための保護具であって、この保護具20は本体シー
ト21を有するものである。本体シート21は滑りの良
い硬質ポリエチレンシートで、弾性復元力及び所定の腰
を持たせるために、数十μm程度の薄い方形の部材から
構成される。この本体シート21は、図2に展開して示
したように、内視鏡1の挿入部3におけるアングル部3
bを完全に覆う長さとし、また幅方向の寸法は挿入部3
の本体シート21が装着される部位の外周寸法と同じ
か、またはそれより僅かに大きな寸法を持たせる。一般
に、アングル部3bの長さは8cm〜10cm程度であ
るから、この長さ分以上の寸法とする。一方、挿入部3
の直径は10mm前後であり、円周は30mm程度であ
るから、幅方向の寸法は30mm以上とする。
【0020】本体シート21は貼着部22と帯片部23
とから構成され、貼着部22は5〜10mm程度で幅方
向の全長にわたるように形成されており、その表面は粘
着面となっている。また、帯片部23は、この貼着部2
2を残して、他端に至るまで短冊状となるようにカット
を入れることにより形成され、そのカットのピッチ間隔
は2〜5mmとなっており、従って同一の幅の帯片部2
3が多数形成される。そして、これら各帯片部23の基
端側の部位には、点線で示したように、折れ線が入って
おり、またその先端における自由状態となった端部は、
山状の丸みを持たせた非エッジ部23aとなっている。
【0021】さらに、本体シート21の貼着部22に
は、その粘着面とは反対側の面に粘着テープ24が貼着
されている。この粘着テープ24は、その粘着面が貼着
部22の粘着面と同じ方向を向いており、しかも貼着部
22から所定の幅だけ張り出した状態となっている。こ
こで、粘着テープ24は弾性復元力及び腰は必要でない
ことから、本体シート21より遥かに薄い軟性のテープ
で形成される。
【0022】保護具20は以上のように構成されるもの
であって、この保護具20を構成する本体シート21
は、挿入部3における硬性部3aとアングル部3bとの
境界部に貼着部22を巻き付けて、粘着面で固着させ、
かつ帯片部23は先端部本体3cに至るように延在させ
た状態に装着される。ここで、貼着部22は両端部を接
合させるように貼着するのが理想的であるが、必ずしも
両端部を接合した状態に貼着できないことがあるから、
隙間が生じないようにするために、多少の余裕を持たせ
て、両端部がある程度重なり合うように貼着する。さら
に、粘着テープ24の本体シート21からの張り出し部
分も挿入部3に固着する。これによって、アングル部3
bは保護具20により完全に覆われた状態になり、しか
も保護具20は吹き流しのような形状となる。
【0023】図3から明らかなように、保護具20にお
ける挿入部3の先端側に位置する部位は帯片部23の自
由端部となっており、この帯片部23の自由端部を規制
しない状態では、挿入部3からある程度浮き上がった状
態になる。トラカール10は、図4に示したように、体
表皮から腹腔内に刺入されており、このトラカール10
をガイドとして内視鏡1の挿入部3が腹腔内に導かれる
が、保護具20の全体を腹腔内に入り込ませるようにす
る。
【0024】挿入部3をトラカール10を介して体腔内
に挿入する際には、まず図3の状態で挿入部3の先端部
本体3cをトラカール10の内部に挿入する。保護具2
0の帯片部23の先端側は僅かに先端部本体3c側に張
り出しており、この先端部は先端部本体3c及びアング
ル部3bから浮き上がっているから、帯片部23の先端
部にトラカール10の基端部が当接すると、帯片部23
がめくれ上がるようになり、図5に示したように、トラ
カール10の基端部が帯片部23の貼着部22への連設
部近傍における折れ線の位置に到達すると、各帯片部2
3がこの折れ線部を境として折り返されるようになる。
トラカール10内に挿入部3を挿入していくと、そのア
ングル部3bがトラカール10の先端のエッジ部10a
と摺接するが、この方向に摺接しても、エッジ部10a
でアングル部3bの外皮層が傷付けられるおそれはな
い。
【0025】帯片部23が折り返されると、この折り返
し部分からトラカール10の内部に入り込むようにな
り、図6に示したように、折り返された状態の帯片部2
3の先端部分の位置をトラカール10の先端部を通過さ
せるようにする。これによって、折り返し状態になって
いる帯片部23に対するトラカール10の内面による規
制が失われるから、これら帯片部23は弾性的に復元し
ようとして、挿入部3、具体的にはその硬性部3aから
離れるようになる。これによって、挿入部3をトラカー
ル10から引き抜く方向に動かしても、もはや帯片部2
3が折り返された状態で、その先端がトラカール10の
中に入り込むことはない。
【0026】アングル部3bの外周部には保護具20が
設けられているが、図4から明らかなように、実際には
自由状態となった帯片部23がアングル部3bを取り巻
いているだけであるから、同図に仮想線で示したよう
に、アングル部3bを湾曲させる場合に、保護具20が
その動きを規制することはない。従って、本体操作部2
に設けたアングルノブ4を回動させることにより行われ
るアングル部3bの湾曲操作に対する負荷が増大するお
それは全くなくなる。
【0027】挿入部3をトラカール10から引き抜く時
に、特にアングル部3bが僅かでも湾曲している状態で
トラカール10を引き抜こうとする際に、トラカール1
0の先端のエッジ部10aがアングル部3bに接触する
と、その外皮層が削り取られることになる。然るに、ト
ラカール10のエッジ部10aがアングル部3bを越え
た位置にあると、図7に示したように、保護具20の帯
片部23はアングル部3bから浮いた状態になっている
にしても、挿入部3の引き抜き方向への動きによって、
図8に示したように、帯片部23はトラカール10のエ
ッジ部10aによりアングル部3bに押し付けられる。
アングル部3bが湾曲した状態になっていると、刃状の
エッジ部10aは帯片部23に対して切り込む方向に当
るが、帯片部23は硬質で、滑りの良い部材で形成され
ており、しかもその先端は自由端となっているから、ア
ングル部3bに押し付けられるだけで、その表面が傷付
けられるおそれはない。しかも、エッジ部10aは帯片
部23に対して押圧力が作用して、アングル部3bは帯
片部23により弾性的に押圧されるから、このアングル
部3bは真直ぐな状態となるように矯正される。
【0028】挿入部3をトラカール10に挿通させた時
には、この挿入部3における保護具20の貼着部22が
貼着されているアングル部3bと硬性部3aとの境界部
を先端のエッジ部10aが通過することになるから、挿
入部3を引き抜く際には、貼着部22の端部をエッジ部
10aが乗り越えなければならない。この端部による段
差があると、エッジ部10aが引っ掛かるが、図9に示
したように、この端部は極めて薄い粘着テープ24で覆
われているから、エッジ部10aは貼着部22に円滑に
乗り上げるようになり、引っ掛かりが防止される。
【0029】保護具20は二次感染の防止等の見地から
使い捨てとするのが好ましい。そして、保護具20をス
トックするには、図10に示したように、長尺の保護具
構成体30を用い、これをつづら折り状態にして収容ボ
ックス31に収容させておき、この収容ボックス31か
ら引き出して、所定の長さに切断して挿入部3に装着す
るように構成すれば良い。なお、この場合には、貼着部
22及び粘着テープ24の粘着面を露出させないように
するために、セパレータ紙を貼り付けておく。さらに、
この保護具構成体30を鋏やカッタ等を用いずに切断で
きるようにするには、貼着部22の部位等に僅かな切り
込みを形成しておくようになし、また異なる外径寸法の
挿入部を持った内視鏡に共用させるには、切り込みを複
数箇所設けるようにしておけば良い。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、弾性復
元力があり、かつ滑りの良い硬質のシート部材からる本
体シートに、所定の貼着代を残して長さ方向に一定のピ
ッチ間隔のカットを設け多数の帯片部を形成し、貼着部
の部位を軟質部の基端側またはそれより基端側の部位の
外周部に貼着して、帯片部で軟質部を覆う構成としたの
で、内視鏡の挿入部における軟質部がトラカールの先端
により削り取られたり、傷がついたりしないように確実
に保護するための保護具を、極めて簡単な構成で、著し
く安価に製造でき、使い捨てが可能になる等の諸効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】体腔内挿入部材の一例としての腹腔鏡とそのガ
イド手段としてのトラカールの構成を示す説明図であ
る。
【図2】本発明の一実施例を示す保護具の平面図であ
る。
【図3】保護具を内視鏡に装着した状態を示す外観図で
ある。
【図4】保護具を装着した内視鏡をトラカール内に挿入
した状態の外観図である。
【図5】内視鏡の挿入部をトラカール内に挿入する過程
を示す断面図である。
【図6】挿入部をトラカール内に所定の位置まで挿入し
た状態を示す断面図である。
【図7】挿入部をトラカールから引き抜く動作の開始状
態を示す断面図である。
【図8】挿入部をトラカールから所定の位置まで引き抜
いた状態の断面図である。
【図9】トラカールの先端部におけるエッジ部が保護具
の貼着部を乗り越える状態を示す作用説明図である。
【図10】保護具のストック機構の構成説明図である。
【符号の説明】
1 内視鏡 3 挿入部 3a 硬性部 3b アングル部 3c 先端部本体 10 トラカール 10a エッジ部 11 内針 20 保護具 21 本体シート 22 貼着部 23 帯片部 23a 非エッジ部 24 粘着テープ

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トラカールに挿通される体腔内挿入部材
    の先端側の軟質部がトラカールの先端で傷が付かないよ
    うに保護するためのものにおいて、弾性復元力があり、
    かつ滑りの良い硬質のシート部材からなり、幅方向の寸
    法がアングル部の外周寸法以上となった本体シートに貼
    着部を形成し、この貼着部を残し、この貼着部とは反対
    側の端部に向けて一定のピッチ間隔毎にカットすること
    により多数の帯片部を形成し、前記貼着部の部位を前記
    軟質部の基端側またはそれより基端側の部位の外周部に
    貼着し、帯片部で軟質部を覆うように装着する構成とし
    たことを特徴とする体腔内挿入部材の軟質部保護具。
  2. 【請求項2】 前記本体シートの前記貼着部とは反対側
    の端部におけるそれぞれの帯片部の先端に丸みを形成す
    る特徴とする請求項1記載の体腔内挿入部材の軟質部保
    護具。
  3. 【請求項3】 前記挿入部に貼着した前記本体シートの
    前記貼着部上に粘着テープが貼り付けられており、この
    粘着テープは前記貼着部から前記挿入部に張り出させる
    ことにより、前記本体シートの端部を前記粘着テープで
    覆う構成としたことを特徴とする請求項1記載の体腔内
    挿入部材の軟質部保護具。
  4. 【請求項4】 前記帯片部の貼着部への連設部乃至その
    近傍に折れ線を設けたことを特徴とする請求項1記載の
    体腔内挿入部材の軟質部保護具。
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