JP3178268U - 省スペース型の棺 - Google Patents

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良成 浜永
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三和物産株式会社
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Abstract

【課題】運搬時、保管時の占有スペースを狭小化できるだけではなく、組立て作業や、組立て後の検品作業の手間暇を一掃でき、しかも蓋を外したとき、遺体を見え易くなるようにした省スペース型の棺を提供する。
【解決手段】上面を開口している棺本体1と、この棺本体1の上面を閉塞する蓋2とで形成する。蓋2を、水平状の天面部2aと、この天面部2aの周りの外側に向かって下り傾斜状の傾斜面部2bとで立体状に形成する。蓋2を、逆さの状態で棺本体1に収容可能な大きさに形成する。また蓋2を、棺本体1に逆さにして収容すると、天面部2aが棺本体1の底板1aの上面に当接する高さに形成する。また蓋2を、棺本体1の側板1bの上端面に係止する縁状部2cを傾斜面部2bの先から側方に突出状に備えて形成する。
【選択図】図1

Description

本考案は、棺に関し、更に詳しくは運搬時や保管時の占有スペースを狭小化できるよう形成した省スペース型の棺に関するものである。
従来、この種の棺としては、例えば特許文献1、同2に記載されているように、側板と底板を嵌合させたり、或いは蝶番を利用して組立て式に形成されているものがある。
而して、この種の従来品の場合は、組立て作業が煩雑で、また組立てがきちんとなされているか、組立て後に検品作業を行う必要があった。
従って、この種の棺は、組立て作業によることなく、嵩を小さくできるよう形成されているのが望ましい。
また近時は、専門家の手によって遺族より依頼のあった衣装を着せたり、また遺体の表情を整え直す等の処置(エンバーミング)を施して納棺することが多い。
従って、棺は、遺族や参列者等が遺体を見え易くなるよう、高さが低く形成されていることが望ましい。
特開2002−282311号公報 特開2005−102906号公報
本考案は、このような従来の実情に鑑み、提案されたものである。
従って本考案の解決しようとする技術的課題は、運搬時、保管時の占有スペースを狭小化できるだけではなく、組立て作業や、組立て後の検品作業の手間暇を一掃でき、しかも蓋を外したとき、遺体を見え易くなるよう形成した省スペース型の棺を提供することにある。
本考案は、上記の課題を解決するため、次のような技術的手段を採る。
即ち、本考案は、図1等に示されるように、上面が開口されている棺本体1と、この棺本体1の上面を閉塞する蓋2とで形成され、この蓋2が、水平状の天面部2aと、この天面部2aの周りの外側に向かって下り傾斜状の傾斜面部2bとで立体状に形成されている棺であって、上記の蓋2が、逆さの状態で棺本体1に収容可能な大きさに形成され、また蓋2は、棺本体1に逆さにして収容されると、天面部2aが棺本体1の底板1aの上面に当接する高さに形成されていると共に、棺本体1の側板1bの上端面に係止する縁状部2cを傾斜面部2bの先から側方に突出状に備えて形成されていることを特徴とする(請求項1)。
本考案の場合、棺本体1は、通常、直方体状に形成されるが、その形状や材質は、任意である。また蓋2の縁状部2cは、通常、その側端面2dが棺本体1の側板1bの外面と面一になるよう形成されているのが好ましいが、これに限定されるものではない。また本考案の場合、縁状部2cは、傾斜面部2bの先から側方に平板状に突き出されている場合には限られず、段差状(階段状)に突き出されているのでも良い。
而して、本考案は、棺本体1と蓋2が、夫々高さH1、H2を同一に形成されているのが好ましい(請求項2)。
なぜならこれによると、遺体の見え易さと、遺体をしっかり収容する機能の両方をバランス良く実現できるからである。
本考案は、このように、蓋が、逆さの状態で棺本体に収容可能な大きさに形成され、また蓋は、棺本体に逆さにして収容されると、天面部が棺本体の底板の上面に当接する高さに形成されていると共に、棺本体の側板の上端面に係止する縁状部を傾斜面部の先から側方に突出状に備えて形成されている。
従って、本考案品は、運搬時や保管時は蓋を棺本体内に逆さにして収容できるから、占有スペースを棺本体の底面積、及び棺本体の側板の高さの範囲内にできる。
それ故、これによれば、運搬スペースや保管スペースを狭小化できる。
また本考案は、現場に運んで、蓋を棺本体内から取り出して被せるだけで使用できる。
従って、これによれば、組立て作業や組立て後の検品作業にかかる手間暇を一掃できる。
また本考案品は、棺本体の高さを低くできるから、遺体が見え易くなり、遺族等が棺本体内を覗き込むような姿勢をとることなく、遺体を見ることができる。
従って、これによれば、エンバーミングに適した棺を提供できる、という実用上優れた効果を奏する。
本考案の棺の好適な一実施形態を示し、Aは蓋を被せた状態の斜視図、Bは蓋を棺本体に収容したときの斜視図である。 同上棺の平面図である。 図2のIII−III線における断面図である。 蓋を収容したときの断面図である。 同上棺の他の実施形態を示し、Aは蓋を被せた状態の斜視図、Bは蓋を棺本体に収容したときの斜視図である。 図5の実施形態の本考案品の平面図である。 図6のVII−VII線における断面図である。 図5の実施形態の本考案品の蓋を収容したときの断面図である。
以下、本考案を実施するための好適な一実施形態を、添付図面に従って説明する。
本考案は、図1等に示されるように、上面が開口されている、例えば直方体状の棺本体1と、この棺本体1の上面を閉塞する蓋2とで形成されている。棺本体1と蓋2は、この実施形態では木製である。
また蓋2は、水平状の天面部2aと、この天面部2aの周りの外側に向かって下り傾斜状の傾斜面部2bとで立体状に形成されている。傾斜面部2bの形状は、この実施形態では蓋2の長辺方向と短辺方向とも、左右対称の台形状に形成されている。
また本考案の場合、蓋2は、傾斜面部2bと天面部2aとが棺本体1内にすっぽり納まるよう形成され、逆さの状態で棺本体1に収容可能な大きさに形成されている。
そして、蓋2は、棺本体1に逆さにして収容されると、天面部2aが棺本体1の底板1aの上面に当接する高さに形成されている。また蓋2は、棺本体1の側板1bの上端面に係止する縁状部2cを傾斜面部2bの先から側方に突出状に備えて形成されている。
蓋2の縁状部2cは、この実施形態では縁状部2cの側端面2dが、棺本体1の側板1bの外面と面一になるよう形成されている。また縁状部2cの板厚は、蓋2の全周にわたって同一に形成されている。
またこの実施形態の場合は、棺本体1と蓋2の高さH1、H2(図3参照)が、同一に形成されている。H1は、棺本体1の高さであり、H2は蓋2の高さである。従って、この実施形態の本考案品は、棺本体1に蓋2を逆さにして収容すると、蓋2を棺本体1に被せたときの高さ(H1+H2)の、ほぼ半分の高さになる。そのため、これによれば、遺体の収容機能をしっかりと確保できながら、遺体を見え易くできる。
なお、3は、観音式の扉である。この扉3は、遺体の顔の位置に対応する蓋2の天面部2aの位置に設けられている。
次に、この実施形態の本考案品の使用例を説明する。
本考案品は、図1B、図4に示されるように、運搬時や保管時は蓋2を逆さにして棺本体1に収容する。この場合、蓋2は、天面部2aが底板1aの上面に接触して底板1aで支持され、また縁状部2cが側板1bの上端面に係止される。従って、蓋2は、棺本体1の側板1bの上端面との間に隙間が発生することなく、またガタツクことなく安定的に収容される。
而して、例えば納棺時は、蓋2を棺本体1から取り出し、次に遺体を棺本体1に納める。そして、係員は、蓋2の縁状部2cを棺本体1の側板1bの上端面にあてがい、蓋2を被せて棺本体1の開口面を閉じる。
以上の処において、本考案品の場合、蓋2の形状は、上例には限られず、例えば図5に示されるように、形成されているのでも良い。
この本考案品は、蓋2の短辺方行に沿った一方側の傾斜面部2b1が、他方側より勾配が緩く選定され、傾斜面の長さが長く形成されている。
従って、天面部2aの面積は、上例に比べ、小さく形成されている。他の構成は、上例と同一であるため、同一箇所には同一の符号を付し、詳しい説明は省略する。
而して、この実施形態の本考案品は、蓋2を逆さにすると、図5B、図8に示されるように、天面部2aが棺本体1の底板1aに当接し、縁状部2cが側板1bの上端面に係止する。従って、蓋2はガタツクことなく、安定的に棺本体1に収容される。
1 棺本体
1a 底板
1b 側板
2 蓋
2a 天面部
2b 傾斜面部
2c 縁状部

Claims (2)

  1. 上面が開口されている棺本体と、この棺本体の上面を閉塞する蓋とで形成され、この蓋が、水平状の天面部と、この天面部の周りの外側に向かって下り傾斜状の傾斜面部とで立体状に形成されている棺であって、上記の蓋が、逆さの状態で棺本体に収容可能な大きさに形成され、また蓋は、棺本体に逆さにして収容されると、天面部が棺本体の底板の上面に当接する高さに形成されていると共に、棺本体の側板の上端面に係止する縁状部を傾斜面部の先から側方に突出状に備えて形成されていることを特徴とする省スペース型の棺。
  2. 請求項1記載の棺であって、棺本体と蓋が、夫々高さを同一に形成されていることを特徴とする省スペース型の棺。
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