JP3177935U - 括り罠用押しバネ式締付装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】括り罠の括り輪部を縮径するためのコイルバネ部材のセットが自宅で容易に行えると共に運搬中の振動でコイルバネが飛び出る心配もなくなり、安全で且つ現地での括り罠のセットが極めて簡単で短時間に行えるものとなり、更に獣類の足首を切断することなく確実に捕獲できる括り罠用押しバネ式締付装置を堤供する。
【解決手段】従来の括り罠に対して、コイルバネ部材3が、括り輪部1aを縮径するためのコイルバネ31と、それを収納するパイプ32と、該パイプ32に冠着するキャップパイプ33と、該キャップパイプ33側に設けると共にコイルバネ31をパイプ32に収納するための案内棒34と、から成る。さらに、締付体2とコイルバネ部材3の先端部との間に首振用のバネ5を少なくとも装着し、且つ、パイプ32の一端部に係止溝32aを設け、キャップパイプ33の内部に係止溝32aに係止する凸部33aを設けた構造とする。
【選択図】図1

Description

本考案は獣類を捕獲する括り罠に用いる押しバネ式締付装置に関する。
従来、獣類を捕獲する装置として、獣類の足をワイヤー等で括って捕獲する括り罠が一般に知られている。この従来の一般的な括り罠としては、例えば実用新案登録第3038510号が提案されている。この捕獲用罠は、捕獲対象の通過道又は近傍に埋め込まれる筒状の本体と、可撓性を有する長尺材により形成されると共に、前記本体に挿通され、この本体から引き出されて前記捕獲対象の通過道上に延長された一端に締付け可能な輪状絞り部を備えた捕獲用絞り材と、前記本体の頂部に捕獲用絞り材が貫通する状態で嵌装された締付体と、この締付体を前記捕獲用絞り材により導かれ前記輪状絞り部に向かう方向に付勢する部材と、前記捕獲用絞り材の輪状絞り部が囲む通過道上の領域に配置され、捕獲対象の体重により変位する重量受体と、この重量受体の下側領域に於いて前記本体により回動可能に支持されると共に、一片が前記重量受体の下面に連結され、他片が前記締付体に設けた係合溝部に係合された変位伝達部材とを具備し、前記変位伝達部材の他片により前記締付体を付勢部材の付勢力に抗して本体に拘束すると共に、前記重量受体に捕獲対象の重量が作用した時、前記他片に連動して一片を回動変位させ前記本体に対する拘束を解除して、この締付体を付勢部材の付勢力により捕獲用絞り材の輪状絞り部に圧接してこの輪状絞り部を締付け、捕獲対象の身体のいずれかの部分を搦め捕るようにしたことを特徴とするものである。
前記実用新案登録第3038510号の括り罠用仕掛け補助器具に於いては、ワイヤーの括り輪を縮径する際に、踏板と連動するロック解除手段(トリガー具等)を必要とし、罠全体の構造が複雑でコスト的にも高価となる。又、このようなトリガー具を用いると、トリガー具の作動を確実にするためには、トリガー具と連動する踏板を設置する際に、踏板の下側地中を深く掘る必要が生じるため、踏板の設置作業に手間が掛かり、特に山中で足場が悪いと、その設置作業が難しい等の問題点を有していた。
このため、従来使用しているトリガー具を必要とせず、踏板自体がトリガー具の役目を兼備し、罠全体の構造が簡単でコストも安価なものとなると共に、罠の設置作業で地中に深い穴を掘る必要がなく、山中に於ける設置作業が極めて簡単な括り罠を、本考案者が実用新案登録第3170042号で提案したところである。
この実用新案登録第3170042号などで使用する括り罠用押しバネ式締付装置としては、一端側に締付体(2)を介して締付け可能な括り輪部(1a)を形成した括りワイヤー(1)と、この括りワイヤー(1)が貫通するコイルバネ部材(3)と、該コイルバネ部材(3)の後方で前記括りワイヤー(1)に設けたワイヤー絞り止め金具(4)と、で少なくとも構成した押しバネ式締付装置である。
この実用新案登録第3170042号で使用する括り罠のセット方法を説明すれば、踏板(A)の帯板(81),(82)の外周に、括りワイヤー(1)の括り輪部(1a)を回し掛けて装着し、ワイヤー絞り止め金具(4)を括り輪部(1a)の方向に手で押して、コイルバネ部材(3)を、締付体(2)を介して圧縮状態にさせ、その状態でワイヤー絞り止め金具(4)の止めネジ(42)を締付けて、ワイヤー絞り止め金具(4)を括りワイヤー(1)に固定する。この時、括り輪部(1a)は帯板(81),(82)に沿って括りワイヤー(1)がセットされるため、括りワイヤー(1)の括り輪部(1a)の設置が簡単で確実に行える。この状態に於いて括り輪部(1a)は、コイルバネ部材(3)の弾発力と締付体(2)によって、括り輪装着帯体(8)に弾発的に装着される。これで踏板(A)に対する括りワイヤー(1)のセットは完了するものである。
しかしながら、実用新案登録第3170042号の括り罠の括りワイヤー(1)のセットを自宅で行い、それを山などの現地に持ち込むと、車両等による運搬中の振動によって括り輪部(1a)が外れ易く、且つ、罠を仕掛ける際に、コイルバネ部材(3)の弾発力が強いため、括り輪装着帯体(8)から括り輪部(1a)がずれ易くなり、この括り輪部(1a)が外れると、大怪我をする恐れがあった。このため、括り罠の括りワイヤー(1)のセットは自宅で行わず、山中などの現地で行うのが一般的である。従って、括り罠の設置には時間が掛かるため、括り罠を仕掛ける数量に限度があり、一人で多くの括り罠を仕掛けることは困難であり、且つ、括りワイヤー(1)をセットする際、粘土質の滑り易い場所や斜面などさまざまな条件下でのセット作業が行われるため、括り罠の括りワイヤー(1)のセットが安定して安全に行えない場合も生じ、更には大怪我をする恐れもあった。しかも実用新案登録第3170042号などで使用する括り罠用押しバネ式締付装置は、括り輪装着帯体(8)の帯板(81),(82)に括り輪部(1a)をセットすると、コイルバネ部材(3)が傾斜してしまうため、仕掛けがしにくくなり、設置場所を選ばなければならなかった。
実用新案登録第3038510号公報 実用新案登録第3170042号公報
本考案は括り罠の括り輪部を縮径するためのコイルバネ部材のセットが自宅で容易に行えると共に運搬中の振動でコイルバネが飛び出る心配もなくなり、安全で且つ現地での括り罠のセットが極めて簡単で短時間に行えるものとなる括り罠用押しバネ式締付装置を提供することを目的とする。
本考案の他の目的は、獣類の足首を切断することなく確実に捕獲できる括り罠用押しバネ式締付装置を提供するにある。
本考案は上記問題点を解消するために成されたもので、つまり、従来の括り罠用押しバネ式締付装置に対して、コイルバネ部材を、括り輪部を縮径するためのコイルバネと、そのコイルバネを収納する合成樹脂製のパイプと、該パイプに冠着する合成樹脂製のキャップパイプと、該キャップパイプ側に設けると共にコイルバネがスムーズに収縮されてパイプに収納するための案内棒と、から成すと共に締付体とコイルバネ部材の先端部との間に首振用のバネを少なくとも装着し、パイプの一端部に係止溝を設け、キャップパイプの内部に係止溝に係止する凸部を設けた構造とする。また前記括り輪部の外周にストッパーが固着されたものを用いると良い。又、括り輪部の端部を締付体の所定穴に挿入し、その先端部を折返してワイヤー止めで圧着固定するものとしても良い。尚、本考案で言う「踏板本体の長手方向中央で上下両側に取付け」とは、図4に示す図中に於いて上下で且つそれぞれに取付け、且つ、その位置は長手方向の中央部に取付けることを指すものとする。又、本考案で言う「帯板の中間部」とは、両側から折曲して略コの字状に形成された際、開口側と反対側の真直ぐな基部側を指すものとする。
請求項1のようにコイルバネ部材(3)として、括り輪部(1a)を縮径するためのコイルバネ(31)と、そのコイルバネ(31)を収納する合成樹脂製のパイプ(32)と、該パイプ(32)に冠着する合成樹脂製のキャップパイプ(33)と、該キャップパイプ(33)側に設けると共にコイルバネ(31)がスムーズに収縮されてパイプ(32)に収納するための案内棒(34)と、から成され、且つ、パイプ(32)の一端部に係止溝(32a)を設け、キャップパイプ(33)の内部に係止溝(32a)に係止する凸部(33a)を設けることにより、コイルバネ部材(3)のセットが自宅で容易に行えると共に運搬中の振動でコイルバネ(31)が飛び出る心配もなくなるため、安全で且つ現地での括り罠のセットが極めて簡単で短時間に行えるものとなり、一人で多数の括り罠を効率良く設置出来るものとなる。
又、締付体(2)とコイルバネ部材(3)の先端部との間に首振用のバネ(5)を少なくとも装着することにより、コイルバネ部材(3)の傾きを任意に変更でき、セット場所に対応し易い括り罠となり、特にコイルバネ部材(3)を垂直に立ててセットすることが容易に行えるものとなるため、従来のコイルバネ部材(3)を水平にしてセットした際には、獣類の足首に括りワイヤー(1)が括られているのに対し、本考案品は獣類の足首よりも上方の足部に括りワイヤー(1)が括られるので、獣類の捕獲がより一層確実にできるものとなる。
請求項2のように括りワイヤー(1)の括り輪部(1a)の所定直径を確保するためのストッパー(1b)が、括り輪部(1a)の外周に固着されることにより、獣類の足首に強く括りワイヤー(1)が食い込む恐れがなくなって、その足首を切断することなく確実に捕獲できるものとなる。
請求項3に示すように括り輪部(1a)の端部を締付体(2)の所定穴に挿入し、その先端部を折返してワイヤー止め(23)で圧着固定することにより、従来の括りワイヤー(1)の先端側を縛って抜けないようにしたものは、縛った部分が出張って邪魔であり、締付体(2)に付近に絡まり易く、絡まると罠の作動不良を起こす恐れがあると共に見た目も悪いものであったのに対し、見た目がすっきりし、罠の作動不良が起きる心配もないものとなった。
本考案の実施形態を示す説明図である。 本実施形態のコイルバネ部材をセットする順序を示す説明図である。 本実施形態の要部を示す断面図である。 本考案の使用状態を示す説明図である。
本考案の実施形態を図1〜図4に基づいて説明する。(A)は踏板であり、該踏板(A)は金属製で後述する踏板本体(7),支持部材(71),括り輪装着帯体(8),設置枠(9)などとから少なくとも構成されたものである。この踏板(A)としては、実用新案登録第3170042号で用いるものを利用するのが好ましいが、他のものでも良い。尚、前記踏板(A)は図4に示す構造のものに限定されるものではない。(1)は一端側に後述する締付体(2)を介して締付け可能な括り輪部(1a)を形成した括りワイヤーであり、この括りワイヤー(1)としては、複数本の金属細線を撚り合せた柔軟性のあるもので、動物の足が容易に括り付けられるように弾力性を付勢可能となるものが好ましく、その太さとしては、例えば4mm〜5mm程度のものが好ましい。又、前記括りワイヤー(1)の括り輪部(1a)の所定直径を確保するための金属製のストッパー(1b)を、前記括り輪部(1a)の外周に固着させておくと良い。尚、前記所定直径としては、猪などの大型獣類の足首がしっかりと締付け出来ると共に兎などの小型獣類の足首が抜けない径であれば良い。
(2)は締付体であり、該締付体(2)は湾曲形状のガイド箇所に長穴を穿設し、下方の座部(21)と平行な上方の突出部(22)とを一体に形成した金属製の金具であり(図3参照)、座部(21)には括りワイヤー(1)が挿通する丸穴を穿設し、突出部(22)の丸穴から引き出された括りワイヤー(1)が長穴を挿通し、括り輪部(1a)を形成し、その括り輪部(1a)の先端部を突出部(22)に穿設した丸穴に挿通し、挿通した先端部を結んで抜けないようにしている。この時、突出部(22)の丸穴には、括りワイヤー(1)の端部が、図3のように折返された部分に金属製のワイヤー止め(23)で圧着固定したものとするのが好ましい。前記締付体(2)は後述するコイルバネ部材(3)の弾発力で括り輪部(1a)を縮径する役目を成す。尚、前記締付体(2)の形状は上記形状に限定されるものではない。
(3)は括りワイヤー(1)を貫通させると共に締付体(2)の後部に位置させた圧縮用のコイルバネ部材であり、該コイルバネ部材(3)は、括り輪部(1a)を縮径するためのコイルバネ(31)と、そのコイルバネ(31)を収納する塩化ビニールなどの合成樹脂製のパイプ(32)と、該パイプ(32)に冠着する塩化ビニールなどの合成樹脂製のキャップパイプ(33)と、該キャップパイプ(33)側に設けると共にコイルバネ(31)がスムーズに収縮されてパイプ(32)に収納するための案内棒(34)と、から成されている。前記コイルバネ(31)は圧縮した状態で弾発力を付与させるものであり、その弾発力は、括りワイヤー(1)の括り輪部(1a)が縮径して捕獲した動物の足から決して外れない強さのものを用いる。また前記パイプ(32)の一端部にL字状の係止溝(32a)を設け、前記キャップパイプ(33)の内部に、L字状の係止溝(32a)に挿入して係止する凸部(33a)が設けられている。この凸部(33a)は図1、図3に示すように、キャップパイプ(33)の外側からビスをネジ込み、その先端がキャップパイプ(33)の内部に突出するように設けたものとしても良い。また前記案内棒(34)としては、金属製のパイプ材を用い、その内径は括りワイヤー(1)が挿通出来る大きさとし、その外径はコイルバネ(31)の内部に挿入出来る大きさとする。又、前記案内棒(34)の端部には、キャップパイプ(33)の内部に入る鍔部(34a)が設けられている。尚、前記コイルバネ部材(3)は上記材質に限定されるものではない。
(4)はコイルバネ部材(3)の後方に設けたワイヤー絞り止め金具であり、該ワイヤー絞り止め金具(4)には括りワイヤー(1)を挿通する六角柱状の胴体(41)と、該胴体(41)に取付けて括りワイヤー(1)に固定するための蝶ネジなどの2個の止めネジ(42)とがある。このワイヤー絞り止め金具(4)をセットする場合は、コイルバネ(31)を圧縮した後に、手でコイルバネ部材(3)側へ押し、2個の止めネジ(42)を括りワイヤー(1)にネジ込み、その位置に圧縮状態のコイルバネ(31)を弾発的に保持するためのものである。尚、前記ワイヤー絞り止め金具(4)は図中に示す形状のものに限定されるものではなく、従来から使用しているものを用いても良い。
(5)は締付体(2)とコイルバネ部材(3)の先端部との間に装着した首振用のバネであり、該バネ(5)は、コイルバネ部材(3)のコイルバネ(31)と同径で同じ線径で且つ同材質のものを用い、それを適宜長さに切ったものを用いると良い。この首振用のバネ(5)を設けることにより、コイルバネ部材(3)が左右や上下に曲げられて、コイルバネ部材(3)の方向が自由に変えられるものとなる。(6)はワイヤー絞り止め金具(4)とコイルバネ部材(3)の後端部との間に装着する管状でステンレス製のスペーサーである。尚、前記スペーサー(6)は管状でステンレス製のものに限定されるものではない。(7)は図4の2点鎖線で示す矩形状の踏板本体であり、該踏板本体(7)には、その長手方向中央で上下両側(図中に於いては上下方向)に一対の支持部材(71)が取付けられており、該支持部材(71)は金属板を断面L字状に折曲して形成され、踏板本体(7)に対して垂直方向の移動が可能に取付けられている。また踏板本体(7)の長手方向に沿って外縁を折曲して立設した図示しないガイド片や、踏板本体(7)に穿設した1個或いは2個以上の踏板(A)の紛失防止用の図示しない小穴などがある。尚、この踏板本体(7)は実用新案登録第3170042号で用いるものを利用するのが好ましく、括りワイヤー(1),締付体(2),ワイヤー絞り止め金具(4),バネ(5),スペーサー(6)は実用新案登録第3172396号で用いるものを利用すると良い。
(8)は支持部材(71)に両開口端側を回動自在に装着した略コの字状の金属製帯板(81),(82)の2つから成る括り輪装着帯体であり、該踏板本体(7)の長手方向両端から帯板(81),(82)が突出する。また括り輪装着帯体(8)としては、実用新案登録第3170042号で用いるものを利用するのが好ましい。(9)は踏板本体(7)が落下可能に支えられて設置するための金属製の設置枠であり、該設置枠(9)は、実用新案登録第3170042号で用いるものを利用するのが好ましい。(10)は平ワッシャーであり、該平ワッシャー(10)は、バネ(5)の両端部と、スペーサー(6)の前側に入れて使用する。
先ず始めに本考案のコイルバネ部材(3)のセットの方法について説明する。予め図1に示すように括りワイヤー(1)を各部材に挿通して抜けないようにしておく。先ず括りワイヤー(1)の後端部(1c)側をドアの把手などの固定物に引掛ける。そしてパイプ(32)を両手に持って図中の矢印のように移動させながら、コイルバネ(31)をパイプ(32)の内部に収納させる[図2(a)参照]。この時、キャップパイプ(33)の中心軸方向に案内棒(34)が図1に示すように突出されているので、コイルバネ(31)がスムーズにパイプ(32)へ収納されるものとなる。その後、キャップパイプ(33)の凸部(33a)に、パイプ(32)の端部に設けたL字状の係止溝(32a)を挿入させ、更にパイプ(32)を図中の矢印方向へ回転させて凸部(33a)が係止溝(32a)の軸方向と直角の端部と当接されることにより、コイルバネ部材(3)のセットが完了するのである。この状態で、パイプ(32)を手に持ち、それに振動を加えても凸部(33a)が係止溝(32a)に係止しているため、コイルバネ(31)が飛び出る心配がないものとなるのである。この時、括りワイヤー(1)を曲げて持ち運びし易い長さにしておくと良い。この状態で括り罠を運搬すれば車両の振動でコイルバネ(31)が飛び出る心配はなくなるものとなる。
次に本考案の括り罠の設置について説明する。予めコイルバネ部材(3)をセットしたものと踏板(A)及び設置枠(9)等を車両に積んで現地まで運び、設置場所に持ち込む。そして、先ず始めに、捕獲する目的の獣類に予め調節された踏板(A)の帯板(81),(82)の外周に、括りワイヤー(1)の括り輪部(1a)を広げて回し掛けて装着する[図2(c)参照]。この時、括りワイヤー(1)を図2(b)に示すようにコイルバネ部材(3)より前方へ引き出して括り輪部(1a)を広げておくと、帯板(81),(82)の外周に括り輪部(1a)を容易に装着することが出来るものとなる。装着後、括りワイヤー(1)の弛みをなくすために、ワイヤー絞り止め金具(4)の直ぐ後方の括りワイヤー(1)を片手で持ち、パイプ(32)を前方へ押すと共に止めネジ(42)を弛めて、スペーサー(6)とワイヤー絞り止め金具(4)をコイルバネ部材(3)側へ押し付けながら2個の止めネジ(42)を締付けて括りワイヤー(1)にネジ込んでおく。尚、この時の括り輪部(1a)は、コイルバネ(31)の弾発力と締付体(2)によって、括り輪装着帯体(8)に弾発的に装着されたものとなる。
その後、地面に予め浅く掘った穴の内部に設置枠(9)を置き、その上に、括り輪部(1a)を装着した括り輪装着帯体(8)を乗せて踏板(A)を設置する。そして、踏板(A)の設置が完了した後、括りワイヤー(1)の端部を立木又は地中に打ち込んだ杭に結ぶと共に踏板本体(7)の小穴に挿通して挿入した図示しない保持用ワイヤーの端部を括りワイヤー(1)が結んだ立木や根に結び、更に踏板(A)の上に落ち葉や土を被せる。この時、パイプ(32)は垂直に設置しておくのが好ましい。その後、キャップパイプ(33)を回転させて凸部(33a)が係止溝(32a)の軸方向に来るようにしておくことにより、キャップパイプ(33)とパイプ(32)との係止状態が解除されるのである。これで括り罠のセットが完了するのである。
次に獣類の足が踏板本体(7)の上に乗ると、従来の括り罠と同様に踏板本体(7)が下がって設置枠(9)の底面に接すると共に帯板(81),(82)は回転し、括り輪装着帯体(8)に装着している括り輪部(1a)が勢いよく外れ、同時にコイルバネ部材(3)の弾発力で括り輪部(1a)が瞬時に縮径し、踏板(A)の踏板本体(7)に乗った獣類の足を括り捕獲するのである。この時、コイルバネ部材(3)を垂直に立ててセットしておくと、本考案品は獣類の足首よりも上方の足部に括りワイヤー(1)が括られるので、獣類の捕獲が従来のものよりも一層確実に捕獲できるものとなるのである。又、括りワイヤー(1)の括り輪部(1a)の所定直径を確保するためのストッパー(1b)が、括り輪部(1a)の外周に固着されるものを使用すると、獣類の足首を切断することなく確実に捕獲できるものとなると共に獣類の捕獲率が向上するものとなるのである。
A 踏板
1 括りワイヤー
1a 括り輪部
1b ストッパー
2 締付体
23 ワイヤー止め
3 コイルバネ部材
31 コイルバネ
32 パイプ
33 キャップパイプ
34 案内棒
32a 係止溝
33a 凸部
4 ワイヤー絞り止め金具
5 バネ
7 踏板本体
71 支持部材
8 括り輪装着帯体
81,82 帯板

Claims (3)

  1. 矩形状の踏板本体(7)と、該踏板本体(7)の長手方向中央で上下両側に取付けた一対の支持部材(71)と、該支持部材(71)に両開口端側を回動自在に装着した略コの字状の帯板(81),(82)の2つから成り、この帯板(81),(82)の中間部が前記踏板本体(7)の長手方向両端から突出する括り輪装着帯体(8)と、から少なくとも成る踏板(A)に用いるものであって、前記踏板(A)と、一端側に締付体(2)を介して締付け可能な括り輪部(1a)を形成した括りワイヤー(1)と、この括りワイヤー(1)が貫通するコイルバネ部材(3)と、該コイルバネ部材(3)の後方で前記括りワイヤー(1)に設けたワイヤー絞り止め金具(4)と、で少なくとも構成した押しバネ式締付装置に於いて、前記締付体(2)と前記コイルバネ部材(3)の先端部との間に首振用のバネ(5)を少なくとも装着し、且つ、前記コイルバネ部材(3)が、括り輪部(1a)を縮径するためのコイルバネ(31)と、そのコイルバネ(31)を収納する合成樹脂製のパイプ(32)と、該パイプ(32)に冠着する合成樹脂製のキャップパイプ(33)と、該キャップパイプ(33)側に設けると共に前記コイルバネ(31)がスムーズに収縮されて前記パイプ(32)に収納するための案内棒(34)と、から成され、且つ、前記パイプ(32)の一端部に係止溝(32a)を設け、前記キャップパイプ(33)の内部に前記係止溝(32a)に係止する凸部(33a)を設けたことを特徴とする括り罠用押しバネ式締付装置。
  2. 前記括りワイヤー(1)の括り輪部(1a)の所定直径を確保するためのストッパー(1b)が、括り輪部(1a)の外周に固着された請求項1記載の括り罠用押しバネ式締付装置。
  3. 前記括り輪部(1a)の端部を締付体(2)の所定穴に挿入し、その先端部を折返してワイヤー止め(23)で圧着固定した請求項1記載の括り罠用押しバネ式締付装置。
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JP2018191549A (ja) * 2017-05-15 2018-12-06 毅 難波 ねじロック式押しばね罠

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JP2018191549A (ja) * 2017-05-15 2018-12-06 毅 難波 ねじロック式押しばね罠

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