JP3177734B2 - パン、ケーキ等の焼成用容器 - Google Patents

パン、ケーキ等の焼成用容器

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JP3177734B2
JP3177734B2 JP07952797A JP7952797A JP3177734B2 JP 3177734 B2 JP3177734 B2 JP 3177734B2 JP 07952797 A JP07952797 A JP 07952797A JP 7952797 A JP7952797 A JP 7952797A JP 3177734 B2 JP3177734 B2 JP 3177734B2
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Inventor
訓弘 平野
Original Assignee
株式会社平野紙器
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、パン、ケーキ等
の生地を入れて天火焼き、蒸しなどに用いる焼成用容器
に関する。
【0002】
【従来の技術】パン、ケーキ、カステラ、パイなど(以
下、パンという)の焼成用容器には、従来から純白紙な
どのシートにより成形されたものがある。また、この様
な純白紙のみで成形された従来の焼成用容器を用いる
と、焼成時にはパン生地から出る油分が純白紙に染み、
純白紙は小麦色や焦げ茶色などに変色する。その結果、
焼成用容器は全体が小麦色になり、中身のパンに近い色
彩となって、見た目にパンの美味しさを強調できる。さ
らに、この様な小麦色への変色具合で焼き上がり具合も
判断ができる。
【0003】また、この様な焼成用容器は、材料が紙の
みであるためコスト的にも安く、使い捨てもできるの
で、業務用に用いられるだけでなく、家庭クッキングな
ど趣味の料理での需要が多く、広く利用されてきた。
【0004】しかし、最近では容器形状の保形性強化を
求めて、純白紙などにポリエステルフィルム等を積層し
たシートによる焼成用容器が多用されている。ところ
が、その大半がポリエステルフィルムを焼成用容器の内
側に用いており、よって純白紙に油分が染みる事もな
く、それが為、純白紙の白さが清潔感を増す結果となっ
ている。白地に絵模様が印刷できるなど利点もある。
【0005】しかし一方で、小麦色を容器の全面に出し
て強調したいとの要求もある。その為、ポリエステルフ
ィルムを焼成用容器の外側に用い、内側に純白紙を用い
た焼成用容器が、別途、提供されている。この焼成用容
器を用いてパンを焼成すると、内側となった純白紙にパ
ン生地の油分が染みて純白紙が小麦色に変色し、この小
麦色を、外側のポリエステルフィルム越しに見せる様に
なっている。この様な焼成用容器によれば、容器の保形
性を得ながらも、焼き上がったパンを容器ごと小麦色に
見せる事ができる。
【0006】以上、述べた様に、焼成用容器に焼き上が
り後の外観を問題にするのは、焼成用容器が文字通り焼
成に用いられるほか、焼成後には包装用容器としても用
いるからである。つまり、業務用であれば陳列時に需要
者の購買を促す様な外観が求められ、また、業務用であ
ると家庭クッキング用であるとに係わらず、食する時に
は食卓を見た目の美味しさで彩らせる外観が求められる
からである。従って、焼成用容器には上記に述べた白地
とか小麦色とかの他にも、カラフルな印刷を施した焼成
用容器に用いたり、その他、様々な工夫の成されたもの
が提供されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上の様な状況下にお
いて、この発明の目的は、焼成用容器にパン生地の油分
が染みて、パンが容器ごと小麦色に見えながらも、更
に、意匠的な効果を高める事のできるパン、ケーキ等の
焼成用容器を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題に応えるため、
本発明では、従来技術で述べた焼成用容器の外側に略透
明なフィルムを用い、内側には油分が染み込んで変色す
紙を用いる様にし、更に、焼成用容器には外側から見
える様に模様を施した。この様にすると、焼成後には焼
成用容器がパンごと小麦色に見せる事ができながら、小
麦色を背景にして模様を表す事ができるのである。ま
た、家庭クッキングなどでパンを焼成する時に、焼成前
は白地に模様が描かれた様に見え、それが焼成後には小
麦色に模様が描かれた様に変わるおもしろさがある。
「焼成用容器の外側から見える模様」の施し方は様々で
あり、例えば積層させるフィルムに印刷する方法があ
る。或いは、模様を描かせたフィルムを別途準備して、
これを紙とフィルムとの間に積層させる方法がある。ま
た、油分の染み込まない材質に色を付けて短く切ったテ
ープ、或いは糸、更には紙吹雪状の材料を紙とフィルム
との間に挟み込む方法がある。このほか、色付きフィル
ムに模様を切り抜き、これを、紙とフィルムとの間に積
層させる方法がある。模様は、幾何学模様、文字、キャ
ラクター他、様々であって良い。
【0009】特に、この模様を紙に対する保護色で施し
ておくと、焼成前は紙の色に隠れて見えなかった模様
が、紙の変色により浮かび上がる事となる。例えば、白
い紙に白い模様を施しておくと、焼成前は容器全体が白
一色となって模様が隠れている。これが焼成後には、容
器全体が小麦色となる為、この小麦色を背景に白の模様
がくっきりと浮かぶ事となり、その変わり目がおもしろ
い。また、変わり目だけでなく、小麦色の背景に白地の
模様は見た目に映え、パンの色を直接見せる事により美
味しさを表しながらも、一方で意匠性を高める事ができ
る。なお、焼成用容器に用いられる紙は白色以外の色で
あってもよく、この場合は浮き上がる模様もこの紙と同
じ色にしておけばよい。
【0010】なお、模様の施し方は紙に印刷しておく事
もでき、この印刷された側の紙面を前記フィルムとの積
層面となる様にして積層しておけばよく、この様にする
と製造が容易になる。この時、印刷した印刷塗料は、こ
の印刷塗料が乾いたときには油分の浸透しないものを用
いる様にすればよく、紙に油分が染み込んで変色して
も、模様は変色しない。
【0011】また、紙と積層させるフィルムには、ポリ
エチレンフィルムを用いると、従来から得れていた保形
性を維持できる共に、高い透明性によりパンの小麦色を
より地色に近い色で表わす事ができるほか、よってこれ
を背景とした模様の浮き出しを鮮明にする事ができる。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は、請求項1〜4に係る発明
の焼成用容器10を斜め下から見た図であり、図2、図
3に示す様に純白紙2とポリエステルフィルム3を積層
したシート1から成っている。そして、円形の底部11
と、底部11をとりまく縦ヒダ13を有した周壁12と
から成っている。
【0013】純白紙2には、坪量65g/m2のものを
用いてある。また、積層させる前の純白紙2には、純白
紙に対する保護色の(つまり、純白紙と同じ色の)水玉
模様4が、積層面と成る側に白色の印刷塗料4aで一様
に印刷してある。この様に、水玉模様4は純白紙2の保
護色であるため隠れてしまい、見た目には何も印刷して
ない様に見える。ポリエステルフィルム3には12μm
厚で透明なものを用いている。また、図3に示す様に純
白紙2とポリエステルフィルム3の間には、接着剤とし
て用いられたポリエチレンが接着剤層5として形成され
ている。なお、ポリエステルフィルム3は更に細かく材
質が分かれているが、その一例として、ポリエチレンテ
レフタレート・フィルムを挙げる事ができる。
【0014】この様なシート1を用い、ポリエステルフ
ィルム3が容器の外側となる様に焼成用容器10を形成
すると、外側からは透明なポリエステルフィルム越し
に、水玉模様4の印刷された純白紙2が見える。ただ、
保護色で印刷されているので水玉模様4は見た目には判
らず、単に白一色の焼成用容器10に見える。
【0015】この様な焼成用容器10にパン生地を入れ
て焼くと、パン生地から油分が染み出し、焼き上がった
時には容器内側の純白紙2は油分などが染み込んで小麦
色に変色し、つまり焼成用容器10はパンと共に小麦色
になっているのである。しかも、図4に示す様に小麦色
を背景Bにして白い水玉模様4が浮かび上がって見える
のである。
【0016】なお、模様は、上記例の様に容器の底部と
周壁とを問わず一様に施したものでも良いが、この他、
周壁のみ、或いは、底部のみに施しても良い。例えば、
容器の底部のみに模様を施すと、底部の模様を見る事が
できないが、ただこの様なパンは、焼成用容器ごとパン
袋に入れて流通させる事が多く、よって購買者が陳列棚
から手にとって品定めをしたり、パン袋の底部側に貼ら
れた製造日時ラベルの確認する時に、底部の模様は目に
触れる事ができる。また、模様細かな幾何学模様でも
良く、キャラクターや文字であっても良い。文字を施す
のであればパンやケーキの提供状況に合わせた工夫を凝
らす事ができ、例えば結婚式のデザート用のケーキであ
れば焼成用容器の底部に「寿」の一文字をあしらったり
できる。また、家庭クッキング用であれば、周壁に「焼
けました」の文字を施しておくのも良く、焼けた頃に
「焼けました」の文字が浮かぶので、意匠的なおもしろ
さの他に、焼き上がり通知を兼ねさせる事ができる。
【0017】なお、模様の色彩を工夫すると、さらに異
なった演出ができる。例えば、焼き上がり時の容器の色
に対して保護色にしておく方法もあり、つまり模様を小
麦色にしておくのである。この様にしておけば、焼く前
には白地に小麦色の模様が見えていたものが、焼けた時
には小麦色に変色した容器の色と同化し、模様が消えて
しまう面白さがある。また、焼成前の紙の色に対する
保護色(白など)と、焼成後の紙の色に対する保護色
(小麦色など)と、何れでもない色(赤、青など)と
を適宜選択して模様を描いておけば、さらに、様々な演
出を試みる事ができる。例えば、焼成前は赤と小麦色の
模様(白模様は保護色で見えない)が見えていたもの
が、焼成後には赤と白の模様(小麦色模様は保護色で見
えない)に変わって見えるなどするのである。この様に
複雑な演出も楽しめ、家庭クッキングなどを楽しくする
事ができて好ましい。
【0018】
【発明の効果】以上、本願請求項1記載の発明によれ
ば、焼成用容器が小麦色に、或いは焦げ茶色になり、中
身のパンに近い色彩となって見た目にパンの美味しさを
強調でき、しかも、このパンの色を背景にして模様を施
す事ができるので、意匠的効果を高める事ができる。
【0019】請求項2記載の発明によれば、請求項1の
発明に係る効果の他、焼成前は保護色により見えなかっ
た模様を、焼成により浮かび上がらせる事ができ、焼成
前後の変わり目がおもしろい。
【0020】請求項3記載の発明によれば、請求項1又
は2の発明に係る効果の他、紙に模様を印刷するだけで
よいので、焼成用容器の製造が容易になる。また、印刷
によるので複雑な模様など自由に模様を描く事ができ、
また請求項2に記述した保護色とその他の色彩となど多
色の模様を施す事なども容易になるので、施す模様の自
由度が高まる。
【0021】請求項4記載の発明によれば、請求項1〜
3のいずれか1の発明に係る効果の他、焼成用容器に保
形性が得られると共に、高い透明性により模様の浮き出
しを鮮明にする事ができ、高い意匠性が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この図は、本願に係る焼成用容器の焼成前のも
のを、この焼成用容器の底部側から見た斜視図であり、
破線で描かれている円形の水玉模様は、水玉模様以外の
部分と同じ色であるため、実際には見えない状態になっ
ているものである。
【図2】この図は、図1の焼成用容器をA−Aで切り欠
いた切り欠き斜視図である。
【図3】この図は、図1の焼成用容器に用いたシートの
断面構造を示す図である。
【図4】この図は、図1の焼成用容器を用いてパンを焼
成したものを、この焼成用容器の底部側から見た斜視図
である。
【符号の説明】
10 パン、ケーキ等の焼成用容器 1 シート 2 純白紙 3 ポリエステルフィルム 4 水玉模様 4a 印刷塗料 11 底部 12 周壁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A21B 3/13 B32B 27/32 B65D 65/40 B65D 81/34

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも油分が染みこんで変色する
    と略透明なフィルムとが積層されたシート、を用いて前
    記フィルムが外側となる様に形成された焼成用容器であ
    って、前記シートには前記焼成用容器の外側から見える
    模様を施したことを特徴とするパン・ケーキ等の焼成用
    容器。
  2. 【請求項2】 前記模様は前記紙に対する保護色で施さ
    れたことを特徴とする請求項1記載のパン、ケーキ等の
    焼成用容器。
  3. 【請求項3】 前記シートは、前記模様を前記紙に印刷
    し、この印刷された紙面を前記フィルムとの積層面とな
    る様にして積層したことを特徴とする請求項1又は2記
    載のパン、ケーキ等の焼成用容器。
  4. 【請求項4】 前記フィルムがポリエチレンフィルムで
    あることを特徴とする請求項1〜3に記載のパン、ケー
    キ等の焼成用容器。
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