JP3177614U - 減圧乾燥装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ステージ上面に載置され、塗布液が塗布された被処理基板に対して、前記ステージ上面からの熱伝達量を均一にすることができ、塗布膜における転写斑を無くすことができる減圧乾燥装置を提供する。
【解決手段】被処理基板を支持する支持部11は、板状の支持プレート24と、支持プレートの上面側に設けられた基板支持部20とを有し、基板支持部は、支持プレートの上面に沿って互いに直交する第1の方向と第2の方向とに連続的に形成された凹凸部であり、凹凸部で被処理基板を支持する。凹凸部の凸部先端50から凹部51底部までの距離寸法が、少なくとも2mm以下に形成され、かつ凸部先端50から隣接する凸部先端50までの寸法が、少なくとも2mm以下に形成されている。
【選択図】図5

Description

本考案は減圧乾燥装置に関し、特に塗布液が塗布された被処理基板に対して、減圧環境下で乾燥処理を施す減圧乾燥装置に関する。
例えばFPD(フラット・パネル・ディスプレイ)の製造においては、ガラス基板等の被処理基板に所定の膜を成膜した後、塗布液であるフォトレジスト(以下、レジストと呼ぶ)を塗布してレジスト膜を形成し、回路パターンに対応してレジスト膜を露光し、これを現像処理するという、いわゆるフォトリソグラフィ工程により回路パターンを形成している。
そして前記レジスト膜の形成工程において、基板へのレジスト塗布後、塗布膜としての前記レジスト膜を減圧により乾燥させる減圧乾燥処理が行われる。
従来、このような減圧乾燥処理を行う装置としては、例えば、特許文献1に示される減圧乾燥処理ユニットが知られている。
この減圧乾燥処理ユニットを、図12に基づいて説明する。
この減圧乾燥処理ユニット30は、下部チャンバ31に対して、上部チャンバ32を閉じることにより、内部に処理空間が形成されるように構成されている。その処理空間には、被処理基板を載置するためのステージ33が設けられている。このステージ33には基板Gを載置するための複数の固定ピン34が設けられている。
この減圧乾燥処理ユニット30においては、被処理面にレジスト塗布された基板Gが搬入されると、基板Gはステージ33上に固定ピン34を介して載置される。
その後、下部チャンバ31に対して上部チャンバ32を閉じることにより、基板Gは気密状態の処理空間内に置かれた状態となる。
次いで、処理空間内の雰囲気が排気口35から排気され、所定の減圧雰囲気となされる。この減圧状態が所定時間、維持されることにより、レジスト液中のシンナー等の溶剤がある程度蒸発され、レジスト液中の溶剤が徐々に放出され、レジストに悪影響を与えることなくレジストの乾燥が促進される。
特開2000−181079号公報
ところで、近年にあっては、例えばFPD等に用いられるガラス基板が大型化し、減圧乾燥処理ユニットにおいても、ガラス基板を収容するチャンバが大型化している。
このようなチャンバを用いて、レジスト膜が形成された基板を減圧乾燥する場合、チャンバ内には、その気流は基板表面及び基板裏面を伝い、排気口に向かう気流が生じる。
この排気口に向かう気流によって、基板を支持する固定ピン34とそれ以外の基板エリアで温度差が発生し、基板への熱伝達量が固定ピン34とそれ以外の基板エリアと異なることがあった。
このように、基板への熱伝達量が異なると塗布液の均一な乾燥が行えず、固定ピン34の支持痕である、いわゆるピン跡が形成されることがあった。特に、近年では、特に感度の高い塗布液が使われることが多く、ピン跡が形成され易いという課題があった。即ち、前記したピン跡が転写斑となり、基板の品質を低下させ、また、歩留まりを低下させるという解決すべき課題があった。
この課題に対して従来から、図13のように、ピン跡が製品エリア37に形成されないように、固定ピン34を製品エリア37以外のエリアに配置する方法が取られていた。即ち、図13(a)に示される製品エリア37の配置にあっては、固定ピン34を図に示す位置に12個配置される。一方、図13(b)に示される製品エリア37配置にあっては、固定ピン34を図に示す位置に9個配置される。
このように製品エリア37が変更されると固定ピン34の配置も変更になり、固定ピン34の配置換えによる段取り換えの時間が必要である。特に、昨今は、基板における製品エリア37の配置がロット毎に複雑に形成されているため、固定ピン34の配置換えによる段取り換えの時間が必要となり、装置の稼働率の低下を招くという別の課題が生じていた。
本考案は、上記課題を解決するためになされたものであり、ステージ上面に載置され、塗布液が塗布された被処理基板に対して、前記ステージ上面からの熱伝達量を均一にすることができ、塗布膜における転写斑を無くすことができる減圧乾燥装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するためになされた本考案に係る減圧乾燥装置は、塗布液が塗布された被処理基板に対し前記塗布液の減圧乾燥処理を行い、塗布膜を形成する減圧乾燥装置であって、被処理基板を収容し、処理空間を形成するチャンバと、前記チャンバ内に設けられ、前記被処理基板を支持する支持部と、前記支持部を昇降移動させる昇降手段と、前記チャンバに形成された給気口と、前記給気口から不活性ガスをチャンバ内の処理空間に供給する供給手段と、前記チャンバに形成された排気口と、前記排気口からチャンバ内の雰囲気を排気する排気手段とを備え、前記支持部は、板状の支持プレートと、前記支持プレートの上面側に設けられた基板支持部とを有し、前記基板支持部は、前記支持プレートの上面に沿って互いに直交する第1の方向と第2の方向とに連続的に形成された凹凸部を有し、前記凹凸部の凸部先端から凹部底部までの距離寸法が、少なくとも2mm以下であり、かつ前記凸部先端から隣接する凸部先端までの寸法が、少なくとも2mm以下であることに特徴を有する。
このような減圧乾燥装置によれば、被処理基板に対する接触部と非接触部とが近接されることにより、前記基板における前記接触部と前記非接触部との間の温度差が小さくなる。その結果、基板への熱伝達量を均一にすることができ、基板に塗布形成された塗布膜における転写斑を無くすことができる。
特に、前記基板支持部における凹凸部の凸部先端から凹部底部までの距離寸法が少なくとも2mm以下であり、前記凸部先端から隣接する凸部先端までの寸法が少なくとも2mm以下であることが望ましい。
尚、前記基板支持部における前記凸凹部は千鳥配置にされていることが望ましい。
また、上記目的を達成するためになされた本考案に係る減圧乾燥装置は、塗布液が塗布された被処理基板に対し前記塗布液の減圧乾燥処理を行い、塗布膜を形成する減圧乾燥装置であって、被処理基板を収容し、処理空間を形成するチャンバと、前記チャンバ内に設けられ、前記被処理基板を支持する支持ブロックと、前記支持ブロックを支持する支持シャフトと、前記支持シャフトを昇降移動させる昇降手段と、前記チャンバ内に設けられ、前記支持シャフトが降下された時に、前記被処理基板を支持ブロックと共に支持する支持プレートと、前記チャンバに形成された給気口と、前記給気口から不活性ガスをチャンバ内の処理空間に供給する供給手段と、前記チャンバに形成された排気口と、前記排気口からチャンバ内の雰囲気を排気する排気手段と、を備え、前記支持ブロック及び支持プレートは、それぞれの上面側に設けられた基板支持部を有し、前記基板支持部は、前記支持ブロックまたは前記支持プレートの上面に沿って互いに直交する第1の方向と第2の方向とに連続的に形成された凹凸部を有し、前記凹凸部の凸部先端から凹部底部までの距離寸法が、少なくとも2mm以下であり、かつ前記凸部先端から隣接する凸部先端までの寸法が、少なくとも2mm以下であることに特徴を有する。
このような減圧乾燥装置によれば、被処理基板に対する接触部と非接触部とが近接されることにより、前記基板における前記接触部と前記非接触部との間の温度差が小さくなる。その結果、支持ブロック表面及び支持プレート表面から前記基板への熱伝達量を均一にすることができ、基板に塗布形成された塗布膜における転写斑を無くすことができる。
ここで、前記基板支持部における前記凹凸部の凸部先端から凹部底部までの距離寸法は、少なくとも2mm以下であり、前記凸部先端から隣接する凸部先端までの寸法は、少なくとも2mm以下であることが望ましい。
また、前記支持ブロック及び支持ブロックを支持する支持シャフトは、1つまたは複数に設けられていることが望ましい。
更に、前記支持ブロックの凸部先端に近接する支持プレートの凸部先端との距離は、少なくとも2mm以下に形成されていることが望ましい。
また、前記基板支持部における前記凸凹部は千鳥配置にされていることが望ましい。
本考案によれば、ステージ上面に載置され、塗布液が塗布された被処理基板に対して、前記ステージ上面からの熱伝達量を均一にすることができ、塗布膜における転写斑を無くすことができる。
本考案に係る減圧乾燥装置の一実施形態の塗布プロセス部(上部チャンバ側を除く)全体構成を示す平面図である。 図1の塗布プロセス部(上部チャンバ側を含む)全体構成を示す一部断面図である。 本考案の一実施形態にかかる下部チャンバの平面図である。 図2に示された減圧乾燥装置の断面図である。 本考案に係る一実施形態の支持部の斜視図である。 本考案に係る一実施形態の支持部の平面図である。 本考案に係る一実施形態の動作の流れを示すフローチャート図である。 本考案に係る他の一実施形態の減圧乾燥装置の断面図である。 本考案に係る他の一実施形態の動作を示す側面図である。 本考案に係る他の一実施形態の側面図である。 本考案に係る他の一実施形態の平面図である。 従来の減圧乾燥処理ユニットの概略構成を示す断面図である。 従来の減圧乾燥処理ユニットの固定ピン配置を示す平面図である。
以下、本考案にかかる一実施の形態につき、図1乃至図6に基づいて説明する。尚、図1では、図2に示された蓋状の上部チャンバ10側の構成を省略して図示している。
本考案の減圧乾燥装置は、例えば、フォトリソグラフィ工程において被処理基板にレジスト膜を形成する塗布プロセス部1内の減圧乾燥ユニット5に適用することができる。
図1、図2に示すように、塗布プロセス部1は、支持台2の上に、ノズル3を有するレジスト塗布ユニット4と、減圧乾燥ユニット5とが処理工程の順序に従い横一列に配置されている。
この支持台2の両側には一対のガイドレール6が敷設され、このガイドレール6に沿って平行移動する一組の搬送アーム7により、基板Gがレジスト塗布ユニット4から減圧乾燥ユニット5へ搬送できるようになされている。
前記レジスト塗布ユニット4は、前記したようにノズル3を有し、このノズル3は支持台2上に固定されたゲート8に懸垂状態で固定されている。このノズル3にはレジスト液供給手段(図示せず)から塗布液であるレジスト液Rが供給され、搬送アーム7によってゲート8の下を通過移動する基板Gの一端から他端にわたりレジスト液Rを塗布するようになされている。
また、減圧乾燥ユニット5は、上面が開口している底浅容器型の下部チャンバ9と、この下部チャンバ9の上面に気密に密着可能に構成された蓋状の上部チャンバ10とを有している。
また、図1乃至図3に示すように、下部チャンバ9は略四角形で、中心部には基板Gを水平に載置して保持するための板状のステージ11(支持部)が配置されている。
一方、前記上部チャンバ10は、上部チャンバ移動手段12によって前記ステージ11の上方に昇降自在に配置されている。そして、減圧乾燥処理の際には、上部チャンバ10が下降して下部チャンバ9と密着して閉じ、ステージ11上に載置された基板Gを処理空間に収容した状態とする。
尚、図4に示すように、前記ステージ11は、例えばモータを駆動源とするボールねじ機構からなる昇降装置25(昇降手段)によって昇降移動可能となされている
また、下部チャンバ9における基板Gの搬送方向下流側(基板の流れ方向)端部には、所定の間隔をおいて一対の排気口13が設けられている。この排気口13には、排気管14が接続されており、さらに排気管14には真空ポンプ15が接続されている。これにより、前記チャンバ内の雰囲気は、前記排気口13から排気される。
そして、前記下部チャンバ9に前記上部チャンバ10を被せた状態で、チャンバ内の処理空間を前記排気口13から前記排気管14を介して前記真空ポンプ15により排気することで所定の真空度まで減圧できるようになっている。
また、下部チャンバ9における、基板Gの搬送方向の上流側には、下部チャンバ9の幅方向に延設された給気口16が設けられている。
前記給気口16には、図4に示すように給気管17が接続され、さらに給気管17には、不活性ガス供給部18(給気手段)が接続されている。
そして、前記不活性ガス供給部18(給気手段)から給気管17を介して給気口16には不活性ガス(例えば窒素ガス)が供給され、チャンバ内雰囲気がパージされる。
ここで、前記給気口16からの不活性ガスの供給は、チャンバ内気圧が所定値(例えば400Pa以下)に達したとき、もしくは、チャンバ内が減圧開始されてから所定時間の経過後に開始される。この前記給気口16からの不活性ガスの供給制御は、図示しない制御装置によってなされる。
続いて、前記ステージ11(支持部)について説明する。図5は、前記ステージ11の斜視図であり、図6は、前記ステージ11の平面図(上面)である。
図5に示すように、ステージ11は、方形状に形成された板状の基板支持プレート24を有し、その上面側には基板支持部20が設けられている。
前記基板支持プレート24は、例えばアルミニウムで形成され、前記基板支持部20(凸部50、凹部51含む)は、例えば、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)樹脂で形成されている。尚、基板支持プレート24及び基板支持部20をPEEK(ポリエーテルエーテルケトン)樹脂で形成しても良い。
また、前記基板支持部20と基板支持プレート24は、貼着もしくは、ネジにより固定されている。
前記基板支持部20は、前記基板支持プレート24の上面に沿って互いに直交する第1の方向(例えばX軸方向)と第2の方向(例えばY方向)とに規則的に連続的に形成された凹凸部を備えている(凹凸形状となされている)。このため基板支持部20は、上方に突出する複数の凸部先端50が敷き詰められた状態となっており、それら複数の凸部先端50によりガラス基板Gの下面が支持される。また、前記複数の凸部先端50は、ガラス基板Gと接する部分であり、その形状は、先端が尖り、ガラス基板Gと略点接触するようになされている。
このように基板支持部20にあっては、基板Gにおいて製品に使用するエリアに拘わらず、複数の凸部先端50によってガラス基板Gの下面を支持するようになっている。
また、前記基板支持部20の凹凸形状(凹凸部)において、凸部先端50間の距離寸法L1(X方向)及びL3(Y方向)は、少なくとも2mm以下(好ましくは1mm)に形成され、前記凸部先端50から凹部51底部までの寸法L2は、少なくとも2mm以下(好ましくは1mm)に形成されている。
このように、前記ステージ11上面の基板Gに対する接触部(前記凸部先端50)と非接触部(前記凹部51)とを近接させることにより、前記基板Gにおける接触部と非接触部との間の温度差が小さくなる。その結果、前記ステージ11上面から基板Gへの熱伝達量を均一にする(接触部と非接触部の熱伝達量の差を小さくする)ことができ、転写斑を無くすことができる。
尚、この実施形態によるステージ11上面の凹凸部の配置については、図6のように前記凸部先端50を千鳥配置にすることが好ましい。
続いて、このように形成された塗布プロセス部1の動作について図1乃至図7に基づき説明する。
先ず、基板Gが搬入され搬送アーム7上に載置されると、搬送アーム7はガイドレール6上を移動し、レジスト塗布ユニット4のゲート8下を通過移動する。その際、ゲート8に固定されたノズル3からは、その下を移動する基板Gに対しレジスト液Rが吐出され、基板Gの一辺から他辺に向かってレジスト液Rが塗布される(図7のステップS1)。
尚、レジスト液Rが基板Gの全面にわたり塗布された時点(塗布終了位置)では、基板Gは減圧乾燥ユニット5の上部チャンバ10の下に位置する状態となる。
次いで、基板Gは減圧乾燥ユニット5のステージ11に載置され(図7のステップS2)、ステージ11は、昇降装置25の駆動によりチャンバ内の下方位置まで下降移動し、基板Gが下部チャンバ9の底部に近接した状態で停止する(図7のステップS3)。
その後、基板Gは、その上方から上部チャンバ移動手段12により下降移動する上部チャンバ10によって覆われる。そして基板Gは、下部チャンバ9に対して上部チャンバ10を閉じることにより形成された処理空間内に収容される(図7のステップS4)。
前記上部チャンバ10によって下部チャンバ9が閉じられると、この状態から真空ポンプ15が作動され(図7のステップS5)、排気口13から処理空間内の気体が吸引され、処理空間の気圧が所定の真空状態となるまで減圧される。このとき、前記排気口13は例えば2箇所に配置されており、チャンバ内のガスは、2箇所の排気口13に分かれて排気されることになる。この排気口13からの気体の吸引により、チャンバ内には排気口に向かう気流が生じると共に、温度が低下する。
ここで、前記したように、ステージ11上面の基板支持部20は、ステージ面に沿って互いに直交する第1の方向と第2の方向とに規則的に連続的に形成された凹凸部であり、ガラス基板Gに対し複数の凸部先端50が略点接触するようになされている。また、凸部先端50間の距離寸法L1(X方向)及びL3(Y方向)は、少なくとも2mm以下(好ましくは1mm)に形成され、前記凸部先端50から凹部51底部までの寸法L2は、少なくとも2mm以下(好ましくは1mm)に形成されている。
即ち、ステージ11上面の基板Gに対する接触部(凸部先端50)と非接触部(前記凹部51)とは近接しており、それにより前記基板Gにおける接触部と非接触部との間の温度差が小さくなる。その結果、ステージ11上面から基板Gへの熱伝達量は均一になり(接触部と非接触部の熱伝達量の差を小さくする)、減圧乾燥時における転写斑の発生が抑制される。
そして、更にステージ11の上に基板Gを載せて減圧乾燥処理を行い、チャンバ内の気圧が所定値(例えば400Pa以下)に達する、もしくは、減圧開始から所定時間が経過すると(図7のステップS6)、給気口16から不活性ガスが供給される(図7のステップ7)。
チャンバ内が常気圧に達した(図7のステップ8)ところで、上部チャンバ移動手段12により上部チャンバ10が上昇移動され(図7のステップS9)、ステージ11が基板搬送位置まで上昇し(図7のステップS10)、基板Gは減圧乾燥ユニット5から次の処理工程に向け搬出される。
以上のように本考案に係る実施の形態によれば、ステージ11上面の基板Gに対する接触部(凸部先端50)と非接触部(凹部51)とを近接させることにより、前記基板Gにおける接触部と非接触部との間の温度差を小さくすることができる。その結果、ステージ11上面から基板Gへの熱伝達量を均一にする(接触部と非接触部の熱伝達量の差を小さくする)ことができ、減圧乾燥時に発生する転写斑を無くすことができる。
続いて、図8乃至図11に基づいて、本考案に係る他の一実施形態について説明する。
図8に示す減圧乾燥ユニット5は、図4に示した減圧乾燥ユニット5と比較し、基板支持形態が異なる以外は全く同様の構成となっているので、同様の部分については同じ符号で示し、詳細な説明を省略する。
以下、図8の減圧乾燥ユニット5における基板支持形態について、さらに詳しく説明する。
下部チャンバ9の浅底部上には、減圧乾燥処理時に基板Gを戴置する為の複数の基板支持プレート24と、基板Gを搬送アーム7にて受取受渡しする為の複数の基板支持ブロック21が配置されている。また、複数の基板支持ブロック21は複数の支持シャフト22にて支持され、複数の支持シャフト22は、連結シャフト23によって連結され、昇降装置25によって昇降できる構造となっている。
図9に基づいて基板受取時の動作について説明する。
図9(a)に示すように、下部チャンバ9の浅底部上には、基板支持プレート24が配置され、基板支持ブロック21が下降状態にて待機している。
その後、図9(b)に示すように、搬送アーム7から基板Gを受取る為に、昇降装置25により複数の基板支持シャフト22が上昇し、基板支持ブロック21にて基板受取可能な状態となる。
その後、搬送アーム7は、図9(c)に示すように、基板Gを基板支持ブロック21上に戴置する。
そして、図9(d)に示すように、基板支持ブロック21上に基板Gが戴置された状態にて昇降装置25により基板支持ブロック21を下降し、更に基板Gを基板支持ブロック21および基板支持プレート24に戴置した状態にて上部チャンバ10が下降し減圧乾燥処理が開始される。
続いて、基板支持ブロック21および基板支持プレート24の構造について説明する。図10に示すように基板支持ブロック21および基板支持プレート24の上面には、基板支持部20が形成されている。前記基板支持部20は、前記基板支持ブロック21または基板支持プレート24の上面に沿って、互いに直交する第1の方向と第2の方向とに規則的に連続的に形成された凹凸部を備えている(凹凸形状となされている)。前記基板支持部20に複数形成された凸部先端50は、ガラス基板Gと接する部分であるが、その形状は、先端が尖り、ガラス基板Gと略点接触するようになされている。
尚、基板支持ブロック21および基板支持プレート24は、例えばアルミニウムで形成され、前記基板支持部20(凸部50、凹部51含む)は、例えば、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)樹脂で形成されている。尚、基板支持ブロック21、基板支持プレート24及び基板支持部20をPEEK(ポリエーテルエーテルケトン)樹脂で形成しても良い。
また、前記基板支持部20と、基板支持プレート24、基板支持ブロック21は、貼着もしくは、ネジにより固定されている。
また、基板支持ブロック21及び基板支持プレート24における基板支持部20の凹凸部(凹凸形状)において、凸部先端50間の距離寸法L1’は、少なくとも2mm以下(好ましくは1mm)に形成され、凸部先端50から凹部51底部までの寸法L2’は、少なくとも2mm以下(好ましくは1mm)に形成されている。
さらに、基板支持ブロック21における基板支持プレート24側の凸部先端50と基板支持プレート24における基板支持ブロック21側の凸部先端50との距離寸法L4は、寸法L1’と同様の寸法(少なくとも2mm以下)にすることにより、基板支持ブロック21の凸部先端50と基板支持プレート24の凸部先端50とが連続した形状となっている。
尚、図示しないが、図9乃至図10に示す形状においても、L1’の方向と水平方向に直交する方向については、図5に記載のL3の寸法と同様の寸法になされた形状となされている。
このように、基板支持ブロック21と基板支持プレート24の基板Gに対する接触部(凸部先端50)と非接触部(凹部51)とを近接させることにより、前記基板Gにおける接触部と非接触部との間の温度差が小さくなる。その結果、基板支持ブロック21及び基板支持プレート24から基板Gへの熱伝達量を均一にする(接触部と非接触部の熱伝達量の差を小さくする)ことができ、転写斑を無くすことができる。
また、この実施形態による基板支持ブロック21の形状については、図11に示すように、搬送アーム7の形状に対応した種々の形状にすることが可能である。図11(a)には、基板支持ブロック21が3列に配置された形状になっている。また、図11(b)には、9個の基板支持ブロック21が配置された形状になっており、図11(c)の基板支持ブロック21は、リング状の形状に形成されている。基板支持プレート24は、いずれも基板支持ブロック21を取り囲むように形成され、基板支持ブロック21及び基板支持プレート24にて基板全体を支持する構造にすることが可能である。
尚、この図11に示された基板支持ブロック21の凸部先端50の距離寸法、及び基板支持プレート24の凸部先端50の距離寸法は、図9、図10に示された凸部先端50の距離寸法と同様に形成されている。
さらに、図6の実施形態同様に、この図9乃至図11に示された実施形態についても、基板支持ブロック21上面及び基板支持プレート24上面の凹凸部の配置については、千鳥配置とすることが好ましい。
G 被処理基板
5 減圧乾燥ユニット(減圧乾燥装置)
9 下部チャンバ
10 上部チャンバ
11 ステージ
12 上部チャンバ移動手段
13 排気口
14 排気管
15 真空ポンプ
16 給気口
17 給気管
18 不活性ガス供給部
20 基板支持部
21 基板支持ブロック
24 基板支持プレート
50 凸部先端
51 凹部

Claims (6)

  1. 塗布液が塗布された被処理基板に対し前記塗布液の減圧乾燥処理を行い、塗布膜を形成する減圧乾燥装置であって、
    被処理基板を収容し、処理空間を形成するチャンバと、前記チャンバ内に設けられ、前記被処理基板を支持する支持部と、前記支持部を昇降移動させる昇降手段と、前記チャンバに形成された給気口と、前記給気口から不活性ガスをチャンバ内の処理空間に供給する供給手段と、前記チャンバに形成された排気口と、前記排気口からチャンバ内の雰囲気を排気する排気手段とを備え、
    前記支持部は、板状の支持プレートと、前記支持プレートの上面側に設けられた基板支持部とを有し、
    前記基板支持部は、前記支持プレートの上面に沿って互いに直交する第1の方向と第2の方向とに連続的に形成された凹凸部を有し、
    前記凹凸部の凸部先端から凹部底部までの距離寸法が、少なくとも2mm以下であり、かつ前記凸部先端から隣接する凸部先端までの寸法が、少なくとも2mm以下であることを特徴とする減圧乾燥装置。
  2. 前記基板支持部における前記凸凹部は千鳥配置にされていることを特徴とする請求項1に記載の減圧乾燥装置。
  3. 塗布液が塗布された被処理基板に対し前記塗布液の減圧乾燥処理を行い、塗布膜を形成する減圧乾燥装置であって、
    被処理基板を収容し、処理空間を形成するチャンバと、前記チャンバ内に設けられ、前記被処理基板を支持する支持ブロックと、前記支持ブロックを支持する支持シャフトと、前記支持シャフトを昇降移動させる昇降手段と、前記チャンバ内に設けられ、前記支持シャフトが降下された時に、前記被処理基板を支持ブロックと共に支持する支持プレートと、前記チャンバに形成された給気口と、前記給気口から不活性ガスをチャンバ内の処理空間に供給する供給手段と、前記チャンバに形成された排気口と、前記排気口からチャンバ内の雰囲気を排気する排気手段と、を備え、
    前記支持ブロック及び支持プレートは、それぞれの上面側に設けられた基板支持部を有し、
    前記基板支持部は、前記支持ブロックまたは前記支持プレートの上面に沿って互いに直交する第1の方向と第2の方向とに連続的に形成された凹凸部を有し、
    前記凹凸部の凸部先端から凹部底部までの距離寸法が、少なくとも2mm以下であり、かつ前記凸部先端から隣接する凸部先端までの寸法が、少なくとも2mm以下であることを特徴とする減圧乾燥装置。
  4. 前記支持ブロック及び支持ブロックを支持する支持シャフトは、1つまたは複数に設けられていることを特徴とする請求項3に記載の減圧乾燥装置。
  5. 前記支持ブロックの凸部先端に近接する支持プレートの凸部先端との距離は、少なくとも2mm以下に形成されている請求項3または請求項4に記載の減圧乾燥装置。
  6. 前記基板支持部における前記凸凹部は千鳥配置にされていることを特徴とする請求項3乃至請求項5のいずれかに記載の減圧乾燥装置。
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