JP3176999B2 - 平鋼圧延方法 - Google Patents

平鋼圧延方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、平鋼圧延方法に係り、
中・小容量の大・中形平鋼の圧延に利用される。
【0002】
【従来の技術】平鋼の圧延装置として、図3(A)
(B)で示すように、3段の水平ロール1,2,3 における
上部出側に垂直ロール4 を設け、垂直ロール4 は水平ロ
ール1,2,3とギヤ5 で機械的に連動連結されている。こ
の図3(A)(B)に示す従来例の1は、図4に示すパ
ススケジュールで圧延素材6 を圧延する。すなわち、図
4において第1パスは水平ロール1,2 による水平圧延で
あり、第2・3パスは水平ロール2,3 による水平圧延と
垂直ロール4 による垂直圧延であり、以下、図示の通
り、10パス圧延に対して上・下に合計7回往復させ、水
平圧延は7回、垂直圧延は3回行って所定の圧延材6Aを
圧延している。
【0003】また、従来例の2は、図5(A)に示す如
く中間列圧延は水平ロール7 と垂直ロール8 により3回
往復で圧延し、仕上列では水平ロール9 、カリバーを有
する垂直ロール10及び仕上げ用水平ロール11に1回直通
させ、図5(B)で示す如く水平圧延5パス、垂直圧延
3パスの合計8パスによる圧延であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来例の1は、垂直ロ
ール4 は水平ロール1,2,3 と機械的に連結されているた
め圧下率の変動に対して自由度が少ないという課題があ
った。また、垂直ロール4 の圧下がスペース上の制約か
ら大きくとれないし、該ロール4 はカリバレス圧延であ
るため、圧延材がネジレ易くシャープなコーナを得るこ
とが困難であった。更に、圧延材のネジレを防止するた
め、上出側ガイドと製品のスキマを少なくする必要性か
ら、ガイドと製品との摺接が生じ易く、これは、製品
(圧延材) の焼付、キズ発生の要因となる。
【0005】一方、従来例の2に示す所謂セミタンデム
方式による圧延では、製品精度の良い圧延が可能となる
反面、圧延機の台数が5台も必要で経済的ではないし、
図5(B)の符号6Bで示す如く遊びのパスが生じ、これ
はエネルギーのロスとなっていた。そこで本発明は、圧
延機の台数は3台であっても平鋼の形状精度のよい圧延
法を提供することが目的である。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る本発明の
圧延方法は、前述の目的を達成するために、次の技術的
手段を講じている。すなわち、本発明は、独立して正逆
転に切替駆動可能とされた少なくとも2つ の圧延ロール
を、パスライン上にロール軸心の方向を交互にして配列
しているとともに、前記圧延ロールのうち少なくとも一
つの切替圧延ロールは、フラット部と少なくとも一つの
カリバー部を有し、かつパスライン上に前記フラット部
とカリバー部又は該カリバー部とこれとは別のカリバー
部とを切替自在とされている圧延装置を用いて平鋼を圧
延する方法であって、第1回目の圧延は各圧延ロールを
正転方向に駆動しかつ前記切替圧延ロールはフラット部
をパスライン上に位置させて圧延し、次いで、第2回目
の圧延は各圧延ロールを逆転方向に駆動しかつ前記切替
圧延ロールはフラット部又は前記別のカリバー部をパス
ライン上に位置させて圧延し、仕上げ圧延は各圧延ロー
ルを正転方向に駆動しかつ前記切替圧延ロールはカリバ
ー部をパスライン上に位置させて圧延することを特徴と
するものである。
【0007】
【実施例と作用】以下、図を参照して本発明の実施例を
説明すると、図1において、20は水平ロールで示す第1
圧延ロール、21は垂直ロールで示す第2圧延ロール、22
は水平ロールで示す第3圧延ロールであり、これらの第
1〜3圧延ロール20〜22はそれぞれ電動機20A,21A,22A
及び減速機20B,21B,22B を介して独立して正逆転に切換
駆動可能とされて、パスライン23上にロール軸心 (スピ
ンドル20C,21C,22C)の方向を交互に配列してある。
【0008】第1〜3圧延ロール20〜22のうち第1・3
圧延ロール20, 22はすべてフラットロールとされてい
る。第2圧延ロール21は切替圧延ロールであり、図1
(B)(C)(D)に示す如くフラット部21D とカリバ
ー部21E をロール軸方向に並設しており、伸縮駆動体24
等によってフラット部21D とカリバー部21E はパスライ
ン23上に切替自在とされている。また、カリバー部21E
は図1(E)に示す如く突弯曲底とされていて、これに
よって、仕上げ圧延したとき、図1(F)に示す如くコ
ーナ部がシーャプに圧延される。
【0009】ここにおいて、各電動機20A,21A,22A は減
面に応じた自由な回転数が設定可能とされている。すな
わち、圧延素材25のマスフローは一定、つまり、第1〜
3圧延ロール20〜22によって材料断面積をそれぞれA1,
A2,A3、圧延速度をそれぞれV1,V2,V3とすると、A1V1
=A2V2=A3V3となり、圧延によりA1>A2>A3となること
から、V1<V2<V3となる。従って、材料断面積はロール
隙間から材料幅を推定して、減面に応じた自由な回転数
を設定するのである。但し、V =πDN/60 D :ロー
ル直径、N :ロール回転数である。
【0010】次に、図2を併せて参照した圧延素材25の
圧延方法を説明する。なお、圧延素材25のコーナ部は少
しアール部とされている。まず第1回目の圧延は第1〜
3圧延ロール20〜22をいずれも正転方向に駆動し、第2
圧延ロール21はフラット部21D をパスライン23上に位置
して、圧延素材25を第1〜3圧延ロール20〜22の順で通
して圧延する。従って、実施例では第1圧延ロール20に
よる水平方向 (板厚方向) の圧延、第2ロール21による
垂直方向 (板幅方向) の圧延及び第3ロール22による水
平方向の圧延が1回の正転で3パスなされる。
【0011】このとき、第2圧延ロール21による圧延中
に左右からの圧延となることから圧延途中材25A がネジ
レを生じようとするが、第1圧延ロール20及び第3圧延
ロール22でホールドされていることから、圧延途中材25
A の幅方向圧延時のネジレは防止できる。また、上下方
向2回の圧延(第1・3圧延ロールによる圧延)対して
幅方向1回の圧延(第2圧延ロールによる圧延)であ
り、幅方向圧下量が適量となってコーナがでやすくな
る。
【0012】すなわち、上下方向圧下(h1−h2=Δh)に
対する幅広がり(b2−b1=Δb)は、一般的にΔb /Δh
=0.2 〜0.5 程度である。又、一般的に素材幅は製品幅
にほぼ等しく、圧下による巾広がり分を垂直ロール、つ
まり、第2圧延ロール21で圧下すれば良いことから、水
平ロール20,22 による2回の圧下に対して垂直ロール21
による1回の幅出しをすると、Δb =(0.2〜0.5)Δh ×
2 =(0.4〜1.0)Δh となり、幅出しが最大となっても垂
直ロール21の圧下は水平ロール20,22 と同量となりバラ
ンスする。
【0013】以上の1回目の圧延後には、第1〜3圧延
ロール20〜22を逆転駆動して途中材25A は第3〜1圧延
ロール22〜20の順で通して圧延することで、前述と同様
に圧延され、仕上げ圧延においては、第2圧延ロール21
はカリバー部21E をパスライン23上に切替えて第1〜3
圧延ロール20〜22を正転駆動してその順に圧延途中材25
A を通すことで仕上げ圧延される。すなわち、9パスに
よって所定の圧延材25B を得ることができる。この仕上
げ圧延において、カリバー部21E は突弯曲底とされてい
ることから9パスで上下に圧延すると幅方向は真中が少
しふくれて直線となり、コーナ部シャープに圧延でき
る。
【0014】なお、以上の実施例では、第1圧延ロール
20及び第3圧延ロール22を水平ロールとし、第2圧延ロ
ール21を垂直ロールとして配列しているが、第1圧延ロ
ール20と第3圧延ロール22を垂直ロールとし、第2圧延
ロール21を水平ロールとしたロール配列であってもよ
く、このときは、水平ロール (第2圧延ロール21) が幅
圧下となる。但し、いずれにおいても、第2圧延ロール
21はエッジャロール (カリバ付) とされる。本例では第
2回目圧延をフラット部21D で行っているが、図1
(C)で示す如く仕上圧延とは別のカリバー21F を設
け、ここを使用して圧延しても良い。この方法では仕上
と2回のカリバー圧延となり、さらに形状精度の良い圧
延が出来る。
【0015】
【発明の効果】本発明は以上の通りであり、請求項1に
係る本発明によれば、少ない台数の圧延機で中・小容積
の平鋼を能率よく精度よく圧延できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示し、(A)は平面図、
(B)は立面図、(C)はフラット部による圧延説明
図、(D)はカリバー部による圧延説明図、(E)はカ
リバー部の詳細図、(F)は仕上圧延説明図である。
【図2】本発明方法のフローチャート図である。
【図3】従来例の1を示し、(A)は側面図、(B)は
正面図である。
【図4】従来例の1による圧延フローチャート図であ
る。
【図5】従来例の2を示し、(A)は全体の平面図、
(B)はフローチャート図である。
【符号の説明】
20 第1圧延ロール 21 第2圧延ロール 21D フラット部 21E カリバー部 22 第3圧延ロール 23 パスライン 24 伸縮駆動体 25 圧延素材 25A 圧延途中材 25B 製品
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B21B 27/02 B21B 27/02 G (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21B 1/38 B21B 13/12 B21B 13/16 B21B 15/00 B21B 27/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 独立して正逆転に切替駆動可能とされた
    少なくとも2つの圧延ロールを、パスライン上にロール
    軸心の方向を交互にして配列しているとともに、前記圧
    延ロールのうち少なくとも一つの切替圧延ロールは、フ
    ラット部と少なくとも一つのカリバー部を有し、かつパ
    スライン上に前記フラット部とカリバー部又は該カリバ
    ー部とこれとは別のカリバー部とを切替自在とされてい
    る圧延装置を用いて平鋼を圧延する方法であって、第1
    回目の圧延は各圧延ロールを正転方向に駆動しかつ前記
    切替圧延ロールはフラット部をパスライン上に位置させ
    て圧延し、次いで、第2回目の圧延は各圧延ロールを逆
    転方向に駆動しかつ前記切替圧延ロールはフラット部又
    は前記別のカリバー部をパスライン上に位置させて圧延
    し、仕上げ圧延は各圧延ロールを正転方向に駆動しかつ
    前記切替圧延ロールはカリバー部をパスライン上に位置
    させて圧延することを特徴とする平鋼圧延方法。
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