JP3176918U - 錠菓 - Google Patents

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Abstract

【課題】粉砕原料の粒径を適切にし、乳化結着液を混合することにより、舌にザラツキを感じさせなくした錠菓を提供する。
【解決手段】糖類もしくは糖アルコール類を主基材とする錠菓1において、粉砕原料2の最大粒径が20μm以下、10μm以上20μm以下が10重量%以内とし、かつ、粉砕原料にゼラチンと油脂を含む乳化結着液3を混合したものを造粒・打錠してなる。粉砕原料のメジアン径(d50)は5〜6μmであることが好ましい。また、ゼラチンは、強度が100〜250であり、錠菓に対して0.4〜1.0重量%使用される。油脂は、融点が35〜40℃の食用油脂から選択されたものを使用する。
【選択図】図1

Description

本考案は、舌にザラツキを感じさせない錠菓に関するものである。
従来、砂糖など糖類などを主基材とする錠菓に関しては、まずグラニュー糖などの粉末原料を40μm程度に粉砕し造粒原料とする。この造粒原料に必要に応じて酸味料や甘味料等の調味料、着色料などを加える。そして、更に結着剤として、水及び水飴やアラビアガム等の水溶性多糖類を加えて造粒する。水分調整した後に、香料や滑沢剤を加えて打錠するのが一般的である。
ここで、粉砕に関しては数多くの方法が知られているが、食品工業で通常用いられる方法として、ピンミル粉砕法、ハンマーミル粉砕法、ジェットミル粉砕法、パルペライザー粉砕法等が知られている。これらの粉砕法のうち、ジェットミル粉砕法、パルペライザー粉砕法が効果的である。
また、造粒に関しては、食品工業で利用される造粒方法はそれほど多くはなく、押し出し造粒法、流動造粒法、撹拌造粒法、転動造粒法が知られている。これらの造粒法のうち、連続生産に適用可能なものは押し出し造粒法である。
従来の錠菓の場合、食する際、口腔内(特に舌全体)でザラザラした食感が発生し、舌にザラツキを感じるものであった。表面がツルツルしている錠菓であったとしても、口腔内で表面が溶けていくと、殆どの錠菓が舌にザラツキを感じさせるという弱点があった。
かかる口腔内でのザラツキ感を解消すべく、錠菓の製造方法において、結合剤として水溶性有機高分子多糖類と乳化剤と油脂とからなる錠菓用乳化結着剤を使用することにより、滑らかな舌ざわりの良い錠菓を製造する方法が開示されている(特許文献1)。
特開昭62−32844号公報
しかしながら、特許文献1に開示されている錠菓の製造方法の技術では、舌にザラツキを感じるため、より滑らかな舌ざわりの良い錠菓が求められている。
上記状況に鑑みて、本考案は、舌にザラツキを感じさせない錠菓を提供することを目的とする。
本発明者は、粉砕した原料の最大粒径を従来よりも小さく制限し、さらに乳化結着剤を選定することにより、舌にザラツキ感がない錠菓を完成した。
すなわち、上記目的を達成すべく、本考案の錠菓は、糖類もしくは糖アルコール類を主基材とする錠菓において、粉砕原料の最大粒径が20μm以下、10μm以上20μm以下が10重量%以内であり、かつ、粉砕原料にゼラチンと油脂を含む乳化結着液を混合したもので造粒・打錠されたことを特徴とする。
本明細書において、粉砕原料とは、粉砕した原料、すなわち、粉砕後の原料を意味する。
ここで、粉砕原料の最大粒径が20μmより大きいサイズの場合、舌にザラツキ感が生じるので、最大粒径が20μm以下にするのが第1のポイントである。粉砕原料の組成は、10μm以上20μm以下が10重量%以内にする。
そして、粉砕原料にゼラチンと油脂を含む乳化結着液を混練したもので造粒・打錠することが第2のポイントである。
ゼラチンと油脂を含む乳化結着液を、粉砕原料に混練もしくはスプレーすることにより、粉砕原料と混合する。乳化結着液に含まれるゼラチンは乳化力があり、同じく含まれる油脂を乳化する。乳化結着液中のゼラチンのゼリー強度は、錠剤のテクスチャー及び造粒に大きな影響を及ぼす。
乳化結着液は、水にゼラチンを浸し、膨潤させ、次いで加温し溶解させ撹拌する。次に水飴等を加え、ゼラチン−水飴液とし、均一に混合できたものを乳化機で撹拌・乳化しながら、50℃に調整した油脂を滴下し、粒径が5μm以下になるように調整し、乳化結着液を作製する。
ここで、上記の粉砕原料のメジアン径(d50)は5〜6μmであることが好ましい。
また、上記の粉砕原料の最大粒径は、より好ましくは10μm以下である。
また、上記のゼラチンは、具体的には、ゼリー強度(ブルーム)が100〜250gであり、錠菓に対して0.4〜1.0重量%使用される。錠菓の食感をコントロールすると同時に乳化力を発揮するためである。
また、油脂は、具体的には、融点が35〜40℃の食用油脂から選択されたものを使用する。より好ましくは、融点が37℃の食用油脂を用いる。錠菓の食感をコントロールすると同時に乳化のための油性原料として用いるためでもある。
また、上記の粉砕原料には、有機酸類あるいは滑沢剤が含まれることがより好ましい。酸味料として有機酸類やシュガーエステル等の滑沢剤を更に加えて調整し、粉砕原料とする。ビタミンC等のビタミン類を加えてもよい。なお、後工程である押し出し造粒に深く関与するため、滑沢剤の添加は必須である。
本考案の錠菓によれば、食する際に、舌にザラツキを全く感じさせず、表面やさらには内部が溶けていっても、ツルツル感が持続するといった効果を有する。
また、本考案の錠菓の場合、連続生産に適用可能な押し出し造粒法を採用できることから、生産性を向上できる。
本考案の錠菓の構造模式図
以下、本考案の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明していく。なお、本考案の範囲は、以下の実施例や図示例に限定されるものではなく、幾多の変更及び変形が可能である。
実施例1では、図1を参照しながら、舌にザラツキ感がない錠菓1の実施例を示す。
先ず、粉末粉砕原料2としてグラニュー糖を94.8重量%と、乳化結着液3を5.2重量%とを用意する。グラニュー糖は、最大粒径が20μm、10μm以上20μm以下が10重量%以内に粉砕したものを準備した。粉砕したグラニュー糖2のメジアン径(d50)は5.5μmであった。
ここで、乳化結着液3は、水とゼラチンと油脂と水飴の4種の原料を混合して作製した。混合比率は、重量比で、水:ゼラチン:油脂:水飴=1.0:0.20:0.25 :0.20とした。
乳化結着液3の製法は、水にゼラチンを浸し、膨潤させ、次いで加温し溶解させ撹拌する。次に水飴等を加え、ゼラチン−水飴液とする。そして、均一に混合できたものを乳化機で撹拌・乳化しながら、50℃に調整した油脂を滴下する。粒径が5μm以下になるように調整し、目的の乳化結着液を作製する。ゼラチンは強度(ブルーム)が100〜250gのものを錠菓に対して0.4〜1.0重量%使用する。油脂は融点が35〜40℃の食用の植物性油脂を使用する。
次に、粉砕したグラニュー糖94.8重量%と、乳化液5.2重量%の混合物を、φ1.2mmの押出造粒機で押し出し造粒した。そして、造粒したものを12メッシュ(JIS規格)に調整し、更に乾燥させて0.5〜1.0%減量した後に打錠した。
比較例1として、粉砕したグラニュー糖の最大粒径が23μm、10μm以上20μm以下が15重量%のものと、同じ乳化結着液の混合物を、同様に押出造粒機で押し出し造粒し、造粒したものを12メッシュ(JIS規格)に調整し、更に乾燥させて0.5〜1.0%減量した後に打錠した。比較例1において、粉砕したグラニュー糖のメジアン径(d50)は7μmであった。
また、比較例2として、粉砕したグラニュー糖の最大粒径が20μm、10μm以上20μm以下が20重量%のものと、同じ乳化結着液の混合物を、同様に押出造粒機で押し出し造粒し、造粒したものを12メッシュ(JIS規格)に調整し、更に乾燥させて0.5〜1.0%減量した後に打錠した。比較例1において、粉砕したグラニュー糖のメジアン径(d50)は8μmであった。
実施例1の錠菓と、比較例1と比較例2の錠菓について、10人のパネルにより、口腔内で表面が溶けていった際の舌へのザラツキ感につき評価を行った。結果を下表1に示す。
上記表1の結果から、実施例1の錠菓は、比較例1と比較例2の錠菓と比べて、口腔内で表面が溶けていった際の舌へのザラツキ感が無いことがわかる。グラニュー糖の最大粒径が20μmより大きな場合やメジアン径(d50)が大きい場合、口腔内で表面が溶けていった際の舌へのザラツキ感が生じることがわかる。また、グラニュー糖の最大粒径が20μm以下の場合やメジアン径(d50)が6μm以下の場合、口腔内で表面が溶けていった際の舌へのザラツキ感が生じないことがわかる。なお、メジアン径(d50)が小さすぎると、押出造粒機で押し出し造粒が困難になる。
実施例1の錠菓は、非常に滑らかな食感の良い錠菓であった。
実施例2では、舌にザラツキ感がない錠菓の他の実施例を示す。まず、重量比で、グラニュー糖100に対して、有機酸12,シュガーエステル1.5を混ぜたものを用意した。
混ぜたもの全体を最大粒径が20μm、10μm以上20μm以下が10重量%以内に粉砕し、原料とした。
上記の原料94.8重量%と、乳化結着液5.2重量%の混合物を実施例1と同様の前処理を行った後に打錠した。
比較例3として、上記の錠料の最大粒径が23μm、10μm以上20μm以下が15重量%のものと、同じ乳化結着液の混合物を、実施例1と同様の前処理を行った後に打錠した。
また、比較例4として、上記の錠料の最大粒径が20μm、10μm以上20μm以下が20重量%のものと、同じ乳化結着液の混合物を、実施例1と同様の前処理を行った後に打錠した。
実施例2の錠菓と、比較例3と比較例4の錠菓について、10人のパネルにより、口腔内で表面が溶けていった際の舌へのザラツキ感につき評価を行った。結果を下表2に示す。
上記表2の結果から、実施例2の錠菓は、比較例3と比較例4の錠菓と比べて、口腔内で表面が溶けていった際の舌へのザラツキ感が無いことがわかる。
実施例2の錠菓も実施例1と同様に、非常に滑らかな食感の良い錠菓であった。
本考案は、舌にザラツキを感じさせない錠菓に有用である。
1 錠菓
2 粉砕グラニュー糖などの粉末粉砕原料
3 乳化結着液

Claims (6)

  1. 糖類もしくは糖アルコール類を主基材とする錠菓において、
    粉砕原料の最大粒径が20μm以下、10μm以上20μm以下が10重量%以内であり、かつ、
    粉砕原料にゼラチンと油脂を含む乳化結着液を混合したものが造粒・打錠された錠菓。
  2. 前記粉砕原料のメジアン径(d50)が5〜6μmである請求項1の錠菓。
  3. 前記粉砕原料の最大粒径が10μm以下であり、かつ、粉砕原料にゼラチンと油脂を含む乳化結着液を混合したものが造粒・打錠された錠菓。
  4. 前記ゼラチンは、ゼリー強度(ブルーム)が100〜250gであり、錠菓に対して0.4〜1.0重量%使用されたことを特徴とする請求項1又は3の錠菓。
  5. 前記油脂は、融点が35〜40℃の食用油脂から選択されたことを特徴とする請求項1又は3の錠菓。
  6. 前記粉砕原料に、有機酸類あるいは滑沢剤が含まれる請求項1〜3の何れかの錠菓。
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