JP3176641U - 釣竿支持具 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡易な構成をして釣竿を確実に保持することができる釣竿保持具を提供する。
【解決手段】本釣竿支持具1は、側壁Sを有する釣用容器Cに取り付けられ、釣竿Rを保持するものであって、釣用容器Cの側壁Sに取付可能な取付部10と、取付部10が固定され、釣竿Rを上下方向に挿入可能な挿入孔25を上端部に有する筒状の支持部20とを備える。該支持部20は、水平方向に対向する一対の前面側板部材および後面側板部材22と、前面側板部材および後面側板部材22の左側縁間に設けられた左面側板部材と、前面側板部材および後面側板部材22の右側縁間に左面側板部材と対向する態様で設けられた右面側板部材24とを備え、左側板部材および右面側板部材24が下方に向かうに連れて次第に離間していることを特徴とする。
【選択図】図1
【解決手段】本釣竿支持具1は、側壁Sを有する釣用容器Cに取り付けられ、釣竿Rを保持するものであって、釣用容器Cの側壁Sに取付可能な取付部10と、取付部10が固定され、釣竿Rを上下方向に挿入可能な挿入孔25を上端部に有する筒状の支持部20とを備える。該支持部20は、水平方向に対向する一対の前面側板部材および後面側板部材22と、前面側板部材および後面側板部材22の左側縁間に設けられた左面側板部材と、前面側板部材および後面側板部材22の右側縁間に左面側板部材と対向する態様で設けられた右面側板部材24とを備え、左側板部材および右面側板部材24が下方に向かうに連れて次第に離間していることを特徴とする。
【選択図】図1
Description
本考案は、釣竿を支持する釣竿支持具に関する。
通常、魚釣りは釣竿を手に持ってするものであるが、防波堤や海岸における海釣り等のように長時間魚釣りをする場合、釣竿を持つ手が疲れてしまったり、魚釣りをしている間は手が使えなくなってしまう場合がある。そこで、釣竿を手に持つことなく魚釣りをすることができる釣竿支持具が従来より知られている(下記特許文献1)。
この特許文献1の釣竿支持具は、釣竿が挿着された釣竿支持部をクーラーボックスの側壁に固着した台部に対して回動自在に軸着し、釣竿支持部を所望の角度に傾斜させて固定する釣竿角度調整部を備えるものである。
しかしながら、従来の釣竿支持具は、釣竿角度調整部が複雑な機構であることから製造コストが高くなるため、釣竿を支持することに対するコストパフォーマンスが悪いという問題があった。
また、従来の釣竿支持具は、釣竿を支持している際、釣竿角度調整部が釣竿の重みに耐えきれずに釣竿の姿勢が前方側に倒れてしまい、釣竿が釣竿支持部から抜け出てしまう虞があった。これに対し、釣竿角度調整部の固定強度を向上させる、あるいは、さらに釣竿を支えるための補助部材を加える等、種々の工夫を施すことも考えられるが、釣竿支持具自体の機構がより複雑なものとなり、製造コストもさらに高くなってしまう。
本考案は、簡易な構成にして釣竿を確実に支持することができる釣竿支持具を提供することを目的とする。
本考案は、上記目的を達成するために、側壁を有する釣用容器に取り付けられ、釣竿を支持する釣竿支持具であって、釣用容器の側壁に取付可能な取付部と、前記取付部が固定される支持部とを備え、前記支持部は、釣竿を上下方向に挿入可能な挿入孔を上端部に有するとともに、互いに対向する態様で設けられた一対の幅広の後面側板部材および前面側板部材と、後面側板部材および前面側板部材の一方側縁間に設けられた幅狭の左面側板部材と、前記後面側板部材および前面側板部材の他方側縁間に左面側板部材に対向する態様で設けられた幅狭の右面側板部材とを有し、前記左面側板部材および前記右面側板部材が下方に向かうに連れて次第に離間する態様で配置されていることを特徴とする。
これによれば、4つの各側板部材が形成する筒状の支持部により釣竿を支持をすることができ、また、該支持部の左面側板部材または右面側板部材に沿った傾斜姿勢で釣竿を支持するため、簡易な構成にして釣竿を確実に支持することができる。
また、前記支持部は、前記後面側板部材、前面側板部材、左面側板部材および右面側板部材により形成される筒状の下端部が開口しているのが好ましい。これによれば、4つの各側板部材により形成される筒状の下端部が開口していることにより、支持部は岩場等のような地面の凹凸部と接触する部分が少ないため、釣竿支持部を安定して載置することができる。
また、前記支持部は、前記後面側板部材の下端部から前記取付部側に水平に突出する平板状の突出片を備えているのが好ましい。これによれば、釣用容器に釣竿支持具を取り付けるに際して、突出片上に釣用容器を載置することにより支持具が押さえ込まれるため、釣竿支持具を安定して載置することができる。
本考案によれば、4つの側板部材が形成する筒状の支持部により釣竿を支持をすることができ、また、該支持部の左面側板部材または右面側板部材に沿った傾斜姿勢で釣竿を支持するため、簡易な構成にして釣竿を確実に支持することができる。
次に、本考案に係る釣竿支持具の一実施形態について図1〜図5を用いて説明する。
本実施形態の釣竿支持具1は、側壁Sおよび底壁Bを有する釣用容器(本実施形態ではクーラーボックスである)Cに取り付けられ、釣竿Rを支持するものである。
本釣竿支持具1は、図1に示すように、釣用容器Cの側壁Sに取付可能な取付部10と、取付部10が固定された支持部20とを備えている。
前記取付部10は、図1に示すように、ステンレス等の一枚の金属板部材を折曲して形成されており、釣用容器Cにおける側壁Sの上端部S1に上方側から側壁Sを挟持する態様で取付可能となされている。具体的には、取付部10は、図4に示すように、全体として倒立逆J字状に形成されたものであり、側壁Sの外側面に沿う態様で設けられ、後述する支持部20の後面側板部材22に固定される外側部材11と、側壁Sの内側面に沿う態様で設けられた内側部材12と、外側部材11の上端と内側部材12の上端とを接続する接続部材13とを備え、外側部材11と内側部材12の間で側壁Sを挟持する。このとき内側部材12が板ばねとして作用し、側壁Sを適度に挟持することができる。
また、内側部材12は凹凸部121を備えており、該凹凸部121が釣用容器Cの内側面の上端近傍に設けられたリブ部S2に引っ掛かるため、取付部10が側壁Sから上方側に外れにくくなる(図1参照)。また、凹凸部121は複数設けられているため、リブ部の配置高さが異なる多種の釣用容器に対応することができる。なお、本実施形態では、内側部材12は上下方向の長さが15cmで構成されている。
前記支持部20は、図1に示すように、ステンレス等の金属素材よりなり、上下方向に立設して対向する一対の幅広の前面側板部材21および後面側板部材22と、前面側板部材21および後面側板部材22の左側縁間に設けられた幅狭の左面側板部材23と、前面側板部材21および後面側板部材22の右側縁間に設けられた幅狭の右面側板部材24とを有する。
前記後面側板部材22は、図2に示すように、上端辺と下端辺がともに水平方向に平行となされ、左右対称の台形状に形成された平面状の側板部材であり、釣用容器Cの側壁Sに取り付けられた際に該側壁Sに接しながら平行に立設するものである。また、この後面側板部材22は、左側縁の斜辺と右側縁の斜辺の延長線が鋭角に交差する態様で形成されている。本実施形態では、前面側板部材21は、上端辺が5cm、下端辺が20cm、高さが27cmであり、両斜辺同士の延長線が約30度で交差する台形状に形成されている。
また、後面側板部材22は、下端部から取付部10側に水平に突出する板状の突出片221を備えている。釣用容器Cに釣竿支持具1を取り付けるに際して、突出片221上に釣用容器Cを載置することにより支持具が押さえ込まれるため、釣竿支持具を安定して載置することができる。なお、本実施形態では、突出片221は、幅20cm、奥行き5cmで形成されている。
前記前面側板部材21は、図1に示すように、後面側板部材22と同一形状、同一サイズで形成された平面状の側板部材であり、図4に示すように、後面側板部材21と5cmの間隔をあけて対向する態様で立設している。後面側板部材22と前面側板部材21の間隔を5cmとするのは、後面側板部材22と前面側板部材21の間で一般的な1本の釣竿Rが動き得る間隔を確保するためである。
前記左面側板部材23は、図1に示すように、幅5cmで形成された上下方向に縦長の平面板部材である。また、左面側板部材23は、図2に示すように、前面側板部材21および後面側板部材22の左側縁の斜辺に沿って設けられているため、全体として左斜め下方に向かって傾斜している。なお、本実施形態では、左面側板部材23は上下(垂直)方向に対して約15度傾斜している。
前記右面側板部材24は、左面側板部材23と対向する態様で設けられ、左面側板部材23と同一形状、同一サイズで形成された平面板部材であり、前面側板部材21および後面側板部材22の右側縁の斜辺に沿って設けられているため、全体として右斜め下方に向かって傾斜している。なお、右面側板部材24は、上下(垂直)方向に対して約15度傾斜している。
而して、左面側板部材23および右面側板部材24は、互いに約30度の角度にて下方に向かうに連れて次第に離間する態様で配置されている。
また、支持部20は、図1に示すように、釣竿Rを上下方向に挿入可能な挿入孔25を有している。この挿入孔25は、前面側板部材21の上端辺、後面側板部材22の上端辺、左面側板部材23の上端辺および右面側板部材24の上端辺が四方を囲んで方形状に形成したものである。本実施形態では、挿入孔25は、前面側板部材21および後面側板部材22の上端辺が5cmで、左面側板部材23および右面側板部材24の上端辺が5cmであるため、5cm四方の孔となされているため、一般的な釣竿Rを上下方向に挿入可能に構成されている。
また、この挿入孔25には、図1および図4に示すように、クッション部材251が設けられている。該クッション部材251は、柔軟性を有するスポンジ等の合成樹脂よりなり、釣竿Rとの接触を和らげるため、釣竿Rに傷が付くことを防止することができる。
また、上記支持部20は、前面側板部材21、後面側板部材22、左面側板部材23および右面側板部材24により形成される筒状の下端部が開口している。これにより、支持部20は岩場等のような地面の凹凸部と接触する部分が少ないため、釣竿支持具1を安定して載置することができる。
次に、本釣竿支持具1の取付方法および使用方法について説明する。なお、以下では、図5中の左側および右側に海がある防波堤Tでの魚釣りにて本釣竿支持具1を使用する場合について説明する。
まず、本釣竿支持具1の取付方法としては、図1に示すように、取付部10の内側部材12を外側部材11から適度に離間させながら釣用容器Cにおける側壁Sの上端部S1に嵌み込んだあと、側壁Sを挟持する態様で取り付ける。これにより本釣竿支持具1が、釣用容器Cの側壁Sに後面側板部材21が沿う態様で配置されることになる。
また、本釣竿支持具1の使用方法としては、図5に示すように、支持部20の挿入孔25から釣竿Rを上下方向に挿入する。そして、挿入孔25に挿入した釣竿Rを図中において左側の海に向かって傾斜させた場合、支持部20の内部において釣竿R1が挿入孔25を支点に右面側板部材24側に向かって回動し、釣竿Rを右面側板部材24に沿った傾斜姿勢で支持することができる(図5中の釣竿R1の状態)。
一方、挿入部25に挿入した釣竿Rを図5中において右側の海に向かって傾斜させた場合、支持部20の内部において釣竿Rが挿入孔25を支点に左面側板部材23側に向かって回動し、釣竿Rを左面側板部材23に沿った傾斜姿勢で支持することができる(図5中の釣竿R2の状態)。
このように、釣竿Rを支持する支持部20が4つの各側板部材21〜24によって筒状に形成されており、また、釣竿Rが支持部20の左面側板部材23または右面側板部材24に沿った傾斜姿勢で支持されるため、簡易な構成にして釣竿Rを確実に支持することができる。しかも、本実施形態では、左面側板部材23および右面側板部材24は、いずれも下方に向かうに連れて次第に離間する態様で配置されていることより、左面側板部材23あるいは右面側板部材24のいずれに対しても所定の傾斜姿勢で釣竿Rを支持することができる。
なお、本実施形態では、取付部10は、釣用容器Cの側壁Sを挟持する態様で取り付けられる場合について説明したが、その他の取付方法による取付部であってもよい。
また、取付部10が支持部20に対して後面側板部材22に取り付けられるものとしたが、その他の支持部20の各部材21,23,24に取り付けられてもよい。
また、挿入孔25が方形状である場合について説明したが、長円形等その他の形状であってもよい。
また、支持部20は前面側板部材21、後面側板部材22、左面側板部材23および右面側板部材24により形成される筒状の下端部が開口している場合について説明したが、開口していなくてもよい。
また、突出片221が備えられている場合について説明したが、備えられていなくてもよい。
また、クッション部材251が設けられる場合について説明したが、設けられなくてもよい。
また、前面側板部材21および後面側板部材22の上端辺、前面側板部材21と後面側板部材22の間隔、左面側板部材23および右面側板部材24の幅がいずれも5cmである場合について説明したが、これに限定されるものではない。
また、取付部10および支持部20がステンレス等の金属素材よりなる場合について説明したが、それ以外の素材よりなってもよい。例えば、左面側板部材23および右面側板部材24が弾性部材よりなるようにしてよいし、あるいは布部材よりなるようにしてよい。
また、前面側板部材21および後面側板部材22は、上端辺が5cm、下端辺が20cm、高さが27cmであり、両斜辺同士の延長線が約30度で交差する台形である場合について説明したが、これに限られるものではない。
また、釣用容器Cがクーラーボックスである場合について説明したが、その他の釣用容器であってもよい。
以上、図面を参照して本考案の実施形態を説明したが、本考案は、図示した実施形態のものに限定されない。図示された実施形態に対して、本考案と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
1…釣竿支持具
10…取付部
11…外側部材
12…内側部材
121…凹凸部
13…接続部材
20…支持部
21…前面側板部材
22…後面側板部材
221…突出片
23…左面側板部材
24…右面側板部材
25…挿入孔
251…クッション部材
10…取付部
11…外側部材
12…内側部材
121…凹凸部
13…接続部材
20…支持部
21…前面側板部材
22…後面側板部材
221…突出片
23…左面側板部材
24…右面側板部材
25…挿入孔
251…クッション部材
Claims (3)
- 側壁を有する釣用容器に取り付けられ、釣竿を支持する釣竿支持具であって、
釣用容器の側壁に取付可能な取付部と、
前記取付部が固定される支持部とを備え、
前記支持部は、釣竿を上下方向に挿入可能な挿入孔を上端部に有するとともに、
互いに対向しながら上下方向に立設する態様で設けられた一対の幅広の後面側板部材および前面側板部材と、後面側板部材および前面側板部材の一方側縁間に設けられた幅狭の左面側板部材と、前記後面側板部材および前面側板部材の他方側縁間に左面側板部材に対向する態様で設けられた幅狭の右面側板部材とを有し、前記左面側板部材および前記右面側板部材が下方に向かうに連れて次第に離間する態様で配置されていることを特徴とする釣竿支持具。 - 前記支持部は、前記後面側板部材、前面側板部材、左面側板部材および右面側板部材により形成される筒状の下端部が開口している請求項1に記載の釣竿支持具。
- 前記支持部は、前記後面側板部材の下端部から前記取付部側に水平に突出する平板状の突出片を備えている請求項1または請求項2に記載の釣竿支持具。
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JP2012002228U JP3176641U (ja) | 2012-04-16 | 2012-04-16 | 釣竿支持具 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US10154660B1 (en) * | 2016-02-23 | 2018-12-18 | 3Bills, LLC | Fastenerless support bracket for portable coolers |
JP2020028264A (ja) * | 2018-08-23 | 2020-02-27 | 未来工業株式会社 | 釣竿スタンド |
-
2012
- 2012-04-16 JP JP2012002228U patent/JP3176641U/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2020028264A (ja) * | 2018-08-23 | 2020-02-27 | 未来工業株式会社 | 釣竿スタンド |
JP7030031B2 (ja) | 2018-08-23 | 2022-03-04 | 未来工業株式会社 | 釣竿スタンド |
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