JP6035070B2 - 板状部材の保持装置および保持方法 - Google Patents

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本発明は、例えば、鍋蓋や皿などの板状部材を保持する装置であって、例えばキッチンの近傍に設置し、鍋で加熱調理をしている最中に一時的に鍋蓋を鍋から外す必要がある場合、または長時間にわたり乾燥させたり保管したりする場合に、外した鍋蓋を一時的または長期的に保持する装置に関するものである。
従来、鍋蓋を保持する装置は公知である(特許文献1〜特許文献3参照)。
実開平7−16746号公報(図1〜3) 実開平1−138347号公報(図面) 特開平7−298993号公報(図2)
従来の保持装置では、支持部の底部が殆ど水平となっているので、手前面を保持する部材が手前側に倒れていたとしても、大径の鍋蓋を載置すると必然的に鍋蓋の上端部が奥側に倒れて壁面に接触し当該壁面を汚損するおそれがあった。
また、仮に鍋蓋の上端部が手前側に倒れたとしても、前述のように底部の支持部が水平なので不安定となり、人の手などが当たると鍋蓋の上端部が簡単に奥側に倒れるおそれもあった。
更に、各特許文献に記載の装置では、それらの図から明らかなように、鍋蓋の手前面を保持する部材が手前側に倒れているので、鍋蓋は上端部が手前に極端に倒れ掛かる状態で保持され、不安定となって人の手などが当たると簡単に落下するおそれがあった。
本発明は、上記のような従来の問題点に鑑み、板状部材が大型の鍋蓋や摘部の存在しない皿のようなものであっても、その下端縁と上部手前側面を保持することによって当該板状部材を安定的に保持せんとするものである。
本発明においては、前記板状部材の下縁部を保持する部材保持腕は手前方向に延びるに従い上方に持ち上がっているので、換言すれば当該部材保持腕は奥側に行くに従い下がっているので、前記板状部材は必然的に手前側に若干倒れ、奥側に倒れこむことはなく、前記板状部材が大型の鍋蓋であっても壁面等を汚損するおそれがない。
更に、前記板状部材が摘部を有する鍋蓋で比較的小型のものである場合には、前記摘部を使用して容易に保持できる。
(1)本発明は、板状部材をその平面が水平と交差する方向となる姿勢で保持する板状部材の保持装置であって、鉛直方向に垂下する背部材から、相互に離間する複数の第1の部材保持腕が手前方向に延出し、前記第1の部材保持腕には上方延出すると共に上端部で水平方向に折曲形成されている第2の部材保持腕が固設されており、前記第1の部材保持腕は手前側が奥側よりも上位となるように傾斜し、前記第2の部材保持腕には更に手前側に延出する他の保持腕が固設されていることを特徴とするものである。
なお、板状部材としては鍋蓋や皿のみならず、板状のものであればまな板のようなプラスチック製板や金属板、陶板などでも使用でき、外形は必ずしも円形でなくとも矩形でも使用できるものである。
本発明によれば、前記板状部材の平面幅の寸法が前記部材保持腕の間隔よりも大である場合には、前記板状部材の下端縁は前記第1の部材保持腕上にひっかかり支持される。
(2)本発明において、前記板状部材の平面幅の寸法が前記第1の部材保持腕の間隔よりも大である場合には、当該板状部材の幅広辺の下端縁が前記第1の部材保持腕上の奥側で支持されると共に、当該板状部材の手前面が前記第2の部材保持腕によって支持されることが望ましい。
この場合、前記第1の部材保持腕は手前側が奥側よりも上位となるように構成されているので、前記板状部材の下端縁が前記第1の部材保持腕は上を自重などによって奥側に滑り、第1の部材保持腕の奥側で支持され、必然的に当該板状部材の上部が手前側に倒れその手前面が前記第2の部材保持腕によって支持されることになる。
従って、前記板状部材は下端が複数の第1の部材保持腕の奥側で支持されると共に、手前面が第2の部材保持腕で支持されるので、上部が手前側に傾斜した姿勢、即ち上端部の背面が壁面などに接触しない状態で安定的に保持される。
(3)本発明において、前記板状部材が摘部を有する円形の鍋蓋で、相互に離間する2本の第1の部材保持腕の水平方向の内側の寸法をL、前記2本の第1の部材保持腕の水平方向の内側の間隔の中央部から前記第2の部材保持腕の中央部までの鉛直方向の高さ寸法をH、前記鍋蓋の半径をR、前記摘部の軸部の半径をrとすると、
<(L/2)+(r+H)
なる関係を有する場合には、前記鍋蓋はその摘部が前記第2の部材保持腕上に係合されることが望ましい。
本発明によれば、前記2本の第1の部材保持腕の水平方向の内側の間隔寸法Lが鍋蓋の直径2Rよりも大であったとしても、前記鍋蓋の下縁は前記第1の部材保持腕には接触せず、前記鍋蓋はその摘部が前記第2部材保持腕の上縁に係合されて保持される。
(4)本発明において、前記板状部材が摘部を有する円形の鍋蓋で、相互に離間する2本の第1の部材保持腕の水平方向の内側の寸法をL、前記2本の第1の部材保持腕の水平方向の内側の間隔の中央部から前記第2の部材保持腕の中央部までの鉛直方向の高さ寸法をH、前記鍋蓋の半径をR、前記摘部の軸部の半径をrとすると、
≧(L/2)+(r+H)
なる関係を有する場合には、前記鍋蓋はその下縁部が前記第1の部材保持腕上に係止されることが望ましい。
本発明によれば、前記2本の第1の部材保持腕の水平方向の内側の寸法Lが鍋蓋の直径2Rよりも小で、前記鍋蓋はその摘部が前記第2部材保持腕の上縁に係合されることはなく、前記鍋蓋の下縁は前記第1の部材保持腕に支持される。
(5)本発明において、前記鍋蓋の下縁部は前記第1の保持腕の奥側で支持され、前記鍋蓋の手前面は前記第2の部材保持腕によって支持されることが望ましい。
本発明によれば、前記鍋蓋の下縁部は前記第1の保持腕の奥側で支持され、前記鍋蓋の手前面は前記第2の部材保持腕によって支持されるので、鍋蓋が手前側に傾斜した姿勢となってその背面の上端が奥側に移動することはない。
(6)本発明において、前記第2の部材保持腕の上縁に、前記鍋蓋の摘部が係合される凹所が形成されていることが望ましい。
本発明によれば、前記第2の保持腕の上縁に凹所が形成されているので、前記鍋蓋の摘部は前記凹所に安定的に保持され、より一層落下し難くなる。
(7)本発明において、前記第1の部材保持腕の下部に、手前方向に延在するトレイ保持腕が固設され、前記トレイ保持腕にトレイが着脱自在に装着されていることが望ましい。
調理をする際、鍋蓋と同様にレードルや菜箸等の調理器具が一時的に不要となる場合があるが、そのよう場合にそのレードルや菜箸等の前記トレイ上に一時的に載置することができる。
また、鍋蓋やその他の調理器具から滴下する液体が前記トレイにて受け止められ、直接キッチンや床上を汚すことはない。
本発明において、 前記第2の部材保持腕に、手前方向に延在する保持腕が固設されていることが望ましい。
このように保持腕が固設されていると、当該保持腕にても前述のようなレードルや菜箸等の調理器具を一時的に保持することができる。
(8)本発明において、背部材に、鉛直壁面に対して着脱可能な係合具が装着されていることが好ましい。
背部材に吸盤や磁石等の係合具が装着されていると、本発明に係る板状部材の保持装置適宜所望の位置に固定することができる。
本発明において、背部材および全ての保持腕は、金属の線材を折曲することによって形成されていることが望ましい。
背部材や保持腕を金属の線材を折曲することによって形成すると、製造が容易になるばかりではなく、外観にも清潔感が出てくる。
(9)本発明にかかる方法は、前記板状部材を保持する方法であって、前記板状部材の平面幅の寸法が前記部材保持腕の間隔よりも大である場合には、当該板状部材の幅広辺の下端縁を前記第1の部材保持腕上で奥側に滑らせて前記背部材と前記第1の部材保持上によって支持させると共に、前記板状部材の上端を手前側に倒してその手前面を前記第2の部材保持腕によって支持させることを特徴とするものである。
本発明によれば、前記第1の部材保持腕は手前方向に延びるに従い上方に持ち上がっているので、前記板状部材を前記第1の部材保持腕上に載置し、当該板状部材の幅広辺の下端縁を前記第1の部材保持腕上で奥側に滑らせると、当該板状部材は前記第1の部材保持腕の奥側で支持され、必然的に当該板状部材の上部が手前側に倒れ、その手前面が前記第2の部材保持腕によって支持されることになる。
(10)本発明にかかる方法において、前記板状部材が鍋蓋であって、当該鍋蓋の直径が前記第1の部材保持腕の間隔よりも小である場合には、鍋蓋の摘部を前記第2の保持腕の上縁に係合させることが望ましい。
鍋蓋の幅広部分の寸法が前記部材保持腕の間隔よりも小である場合には、前記鍋蓋はその外周が前記第1の保持腕にはひっかからないので、摘部を前記第2の保持腕の上縁に係合すれば、鍋蓋本体の自重によって安定的に保持される。
前述のように、本発明によれば、前記第1の部材保持腕は手前方向に延びるに従い上方に持ち上がっているので、前記板状部材を前記第1の部材保持腕上に載置し、当該板状部材の幅広辺の下端縁を前記第1の部材保持腕上で奥側に滑らせると、当該板状部材は前記第1の部材保持腕の奥側で支持され、必然的に当該板状部材の上部が手前側に倒れ、その手前面が前記第2の部材保持腕によって支持されることになる。
かように、前記板状部材はその上端が手前側に傾斜した状態で保持されるので、前記板状部材が奥側に倒れることはない。
従って前記板状部材が大型の鍋蓋であっても、その奥側が壁面等に接触し当該壁面を汚損することはない。
本発明と従来例とを比較するための比較装置を示す側面図である。 本発明の実施の形態の小型の鍋蓋等が保持された状態の斜視図である。 本発明の実施の形態の小型の鍋蓋等が保持された状態の正面図である。 本発明の実施の形態の小型の鍋蓋等が保持された状態の側面図である。 本発明の実施の形態の小型の鍋蓋の載置前の側面図である。 本発明の実施の形態の小型の鍋蓋の載置後の側面図である。 本発明の実施の形態の更に小型の鍋蓋が保持された状態の正面図である。 本発明の実施の形態の更に小型の鍋蓋が保持された状態の側面図である。 本発明の実施の形態の大型の鍋蓋が保持された状態の正面図である。 本発明の実施の形態の大型の鍋蓋が保持された状態の側面図である。 本発明の実施の形態の概念図である。
[比較的小型の鍋蓋の実施形態]
図2は比較的小型の鍋蓋等が保持された状態の斜視図、図3はその正面図、図4はその側面図、図5は鍋蓋の載置前の側面図そして図6は鍋蓋の載置後の側面図である。
これらの図において、キッチンパネルなどの壁面7に磁石や吸盤などの係合具8(図8、図10参照)にて着脱可能に装着された保持具9に、上端が揺動可能に装着されたステンレス線材にてなる2本の背部材10が平行に垂下している。当該背部材10は上部近傍で若干折曲し、前記壁面7から離間した位置から鉛直方向下方に延在しており、下端部は手前水平方向に折曲され底辺部13が形成されている。
なお、以下のトレイを除く各部材はいずれも前記背部材10と同一のステンレス線材にて形成され、各部材の接合部は溶接されているものとする。
前記両背部材10間を連結する連結バー11が固設されており、前記両背部材10の下端角部の外側に夫々コ字状に折曲形成された第1の鍋蓋保持腕12が固設されている。本実施の形態では前記鍋蓋6Bの外径D2は、2本の第1の鍋蓋保持腕12の内側の間隔Lよりも若干大なるものが選択されている(図3参照)。
前記背部材3の底辺部13は水平となるように形成されているが、前記第1の鍋蓋保持腕12の上辺は手前側が奥側よりも上位となるように傾斜していて、前記背部材3の底辺部13と鍋蓋保持腕12の上辺は角度αがつけられている。この実施の形態ではαは15度に設定しているが、10度〜45度の範囲なら十分実用に供し得る。
また、前記両背部材10は、底辺部13の手前側端部から鉛直方向上方に延出し、その上端部で水平方向に折曲されて相互に接近する方向に延出して接続され、第2の鍋蓋保持腕14が形成される。
前記第2の鍋蓋保持腕14の中央部には前記鍋蓋6Bの摘部15が係合される凹所16が形成されている。
図11は本発明の実施の形態の概念図である。
本実施の形態では、図11に実線で示すように、相互に離間する2本の第1の鍋蓋保持腕12の水平方向の内側の寸法をL、前記2本の第1の鍋蓋保持腕12の水平方向の内側の間隔の中央部から前記第2の鍋蓋保持腕14の凹所16の中央部までの鉛直方向の高さ寸法をH、前記鍋蓋6Bの半径をR、前記摘部15の軸の半径をrとすると、
<(L/2)+(r+H)
なる関係を有している。
そうすると、本実施の形態のように、前記2本の第1の鍋蓋保持腕12の水平方向の内側の間隔寸法Lが鍋蓋6Bの直径D2(2R)よりも大であったとしても、前記鍋蓋6Bの下縁は前記第1の鍋蓋保持腕12には接触せず、前記鍋蓋6Bはその摘部15が前記第2部に鍋蓋保持腕14の凹所16の上縁に係合されて保持される。
従って、図5に示すように、鍋蓋6Bを上方から挿入すると、先ず前記鍋蓋6Bの摘部15が前記第2の鍋蓋保持腕14の凹所16に係合されて安定的に保持されるが、鍋蓋6Bの下縁は前記第1の鍋蓋保持腕12に届かず支持されることはない。
この実施の形態では、自重のバランスから前記鍋蓋6Bはほぼ鉛直となる姿勢で保持されている。
なお、摘部15が存在しない鍋蓋や皿のような物の場合には、下端縁の近傍2か所が前記第1の鍋蓋保持腕12に引っかかり支持されることになるが、この点については後述する。
前記第2の鍋蓋保持腕14の両側の鉛直軸には、手前方向に水平に延出する保持腕17が固設され、その延出端部は相互に対峙する方向に折曲されているが、それらの延出端部は調理器などを出し入れし易いように離間している。
また、第1の鍋蓋保持腕12の下端部に、手前方向に水平に延在するトレイ保持腕18が一体的に固設され、前記トレイ保持腕18の下部に補助バー19が固設されている。前記トレイ保持腕18には前記鍋蓋6B以外の調理器であるレードル20や菜箸21などを載置したり、鍋蓋6Bや調理器などから滴下する水滴を受容する矩形のトレイ22が着脱自在に装着されている。前記トレイ22はステンレス製でもプラスチック製でもよい。
[最も小型の鍋蓋の実施形態]
図7は本発明の実施形態の中で最も小型の鍋蓋が保持された状態の正面図で、図8はその鍋蓋が保持された状態の側面図である。
これらの図に従い、2本の第1の鍋蓋保持腕12の内側の間隔Lよりも、外形D3(2R)が充分小となる鍋蓋6Cを保持する場合について説明する。
本実施の形態では、前述のように鍋蓋6Cの外径D3は2本の第1の鍋蓋保持腕12の内側の間隔Lよりも充分小となっているので、摘部15がなければ、前記鍋蓋6Cは前記鍋蓋保持腕12には引っかからず2本の鍋蓋保持腕12で支持することは不可能となる。
そこで、前記鍋蓋6Cの摘部15を、前述の実施の形態の同様に、前記第2の鍋蓋保持腕14の凹所16に係合させると、図8に示すように鍋蓋6Cはその自重によって前記係合部を支点として時計方向に回転し、その上端部の背面が前記背部材10の連結バー11の手前側に当接し安定的に保持される。この場合、鍋蓋6Cは小型であるのでその上端部が壁面7にまでは届かない。
[比較装置]
図1は比較装置を示す側面図である。
本発明に係る大型の鍋蓋についての実施形態について説明するに際して、先ず図1に示す比較装置について説明する。
この装置では、キッチンパネルなどの壁面1に磁石や吸盤などの係合具にて着脱可能に装着された保持具2に、上端が揺動可能に装着されたステンレス線材にてなる2本の背部材3が垂下している。当該背部材3は上部近傍で若干折曲しており、前記壁面1から離間した位置から鉛直方向下方に延在しており、下端部はコ字状に折曲形成されている。
前記保持具2が前記壁面1に装着された状態で、前記背部材3が前記壁面1から一定寸法だけ離間するように、背部材3の背面にスペーサ5が固設されており、この状態で、前記背部材3の折曲部の底辺部4は水平となるように形成されている。
前記背部材3は図面の紙面上で前後に1本ずつ平行に設けられており、その間隔は大型の鍋蓋6Aの直径D1よりも小となるように構成されている。
従って、前記大型の鍋蓋6Aを前記背部材3のコ字状の底辺部4に上方から載置すると、当該大型鍋蓋6Aの下端縁の近傍2か所が前記底辺部4で支持されることになるが(支持部をSで示す)、前記前底辺部4は水平であるので前記大型鍋蓋6Aは安定せず、その上端縁の奥側は前記壁面1に当接する場合が生じる(当接部をTで示す)。
このように、前記大型鍋蓋6Aの上端縁の奥側が前記壁面1に当接Tすると、前記壁面は前述のように汚損されることになる。
[大型の鍋蓋の実施の形態]
図9は、前記比較装置に保持されたと同様の大型の鍋蓋が保持された状態の正面図で、図10は大型の鍋蓋が保持された状態の側面図である。
本実施の形態では、図11に2点鎖線で示すように、2本の第1の鍋蓋保持腕12の内側の間隔Lよりも、外径D4(2R)が充分大で、
≧(L/2)+(r+H)
なる関係を有する場合について、図9、図10に従い説明する。
本実施の形態では、前述のように鍋蓋6Dの外径D4(2R)は2本の第1の鍋蓋保持腕12の内側の間隔Lよりも充分大であるので、前記鍋蓋6Dは前記鍋蓋保持腕12に引っかかることになる。従って、当該鍋蓋6Dを上方から挿入すると、図9、図10に示すように、その下端縁は2本の第1の鍋蓋保持腕12に当接Sし、次いで当該傾斜面を低い方(図10に矢印で示す方向)に滑って、当該第1の鍋蓋保持腕12の奥側と背部材10の手前の接合部で停止する。
この際、図9に示すように、本実施の形態では、前記2本の第1の鍋蓋保持腕12の水平方向の内側の間隔の中央部から前記第2の鍋蓋保持腕14の凹所16の中央部までの鉛直方向の高さ寸法をHが大であるため、前記摘部15は前記第2の鍋蓋保持腕14の凹所16の上方に位置することになり、当該凹所16には係合せず、鍋蓋6Dが若干手前側に倒れた姿勢でその手前面が第2の鍋蓋保持腕14の水平軸部に当接して安定的に保持される。
従って比較装置のように大型の鍋蓋6Dであってもその上端部の裏面が壁面1に接触する、ということはない。
なお、摘部15が存在しない鍋蓋や皿のようなものでも、その外径Dが2本の第1の鍋蓋保持腕12の内側の間隔Lよりも大であれば、前述と同様に下端縁が2本の鍋蓋保持腕12の傾斜面を低い方向に滑って、前記第1の鍋蓋保持腕12の奥側と背部材10の手前の接合部で停止し、鍋蓋や皿の手前側が第2の鍋蓋保持腕14に当接して安定的に保持される。
本発明の実施形態の使用方法として、前記鍋蓋6Dの外径が前記第1の鍋蓋保持腕12の間隔よりも大である場合について説明する。
前記鍋蓋6Dを上方から挿入し当該鍋蓋6Dの下端縁を前記第1の鍋蓋保持腕12に沿って奥側に滑らせると、当該下端縁は前記背部材10と前記第1の鍋蓋保持腕12によって支持されると共に、前記鍋蓋6Dはその上端を手前側に倒した姿勢でその手前面が前記第2の鍋蓋保持腕14によって支持されることになる(図10参照)。
なお、前記鍋蓋6Bの外径が前記第1の鍋蓋保持腕12の間隔よりも大であっても、摘部15の大きさや鍋蓋6Bへの装着位置によっては、前記鍋蓋6Bの下端縁が前記第1の鍋蓋保持腕12に引っかからず、前記摘部15が前記第2の鍋蓋保持腕14の凹所16に係合して保持されることもある(図6参照)。
次に、本発明の実施形態の使用方法として、前記鍋蓋6Cの外径が前記第1の鍋蓋保持腕12の間隔よりも小であり、且つ摘部15が備えられている場合について説明する。
この場合は、鍋蓋6Cの下端縁は前記第1の鍋蓋保持腕12に引っかからないので、前記鍋蓋6Cを上方から挿入し、前記摘部15を前記第2の保持腕の上縁に係合させることによって鍋蓋6Cは安定的に保持される。
前記2本の第1の鍋蓋保持腕12の内側の間隔Lを限りなくゼロに近づければ、摘部15が存在しない小径の鍋蓋6Cでも前記第1の鍋蓋保持腕12にて保持されることになるが、2本の第1の鍋蓋保持腕12の内側の間隔を近づければ、今度は大型の鍋蓋6Dを保持した場合に不安定になるおそれがあり、係る小径の鍋蓋6Cは前記保持腕17やトレイ22にて保持すれば足りる。
また、レードル20や菜箸21は前記保持腕17に縦に載置することも可能である。
なお、本実施の形態では、鍋蓋を保持する場合に使用されているが、本発明は、工場などで金属板を一時的に保持するような場合でも当然適用が可能である。
1 壁面
2 保持具
3 背部材
4 底辺部
5 スペーサ
6A 鍋蓋
6B 鍋蓋
6C 鍋蓋
6D 鍋蓋
7 壁面
8 係合具
9 保持具
10 背部材
11 連結バー
12 第1の鍋蓋保持腕
13 底辺部
14 第2の鍋蓋保持腕
15 摘部
16 凹所
17 保持腕
18 トレイ保持腕
19 補助バー
20 レードル
21 菜箸
22 トレイ
L 2本の第1の鍋蓋保持腕の間隔の寸法
D1 鍋蓋の直径
D2 鍋蓋の直径
D3 鍋蓋の直径
D4 鍋蓋の直径
S 支持部
T 当接部

Claims (10)

  1. 板状部材をその平面が水平と交差する方向となる姿勢で保持する板状部材の保持装置であって、
    鉛直方向に垂下する背部材から、相互に離間する複数の第1の部材保持腕が手前方向に延出し、前記第1の部材保持腕には上方延出すると共に上端部で水平方向に折曲形成されている第2の部材保持腕が固設されており、前記第1の部材保持腕は手前側が奥側よりも上位となるように傾斜し、前記第2の部材保持腕には更に手前方向に延出する他の保持腕が固設されていることを特徴とする板状部材の保持装置。
  2. 前記板状部材の平面幅の寸法が前記第1の部材保持腕の間隔よりも大である場合には、当該板状部材の幅広辺の下端縁が前記第1の部材保持腕上の奥側で支持されると共に、当該板状部材の手前面が前記第2の部材保持腕によって支持されることを特徴とする請求項記載の板状部材の保持装置。
  3. 前記板状部材が摘部を有する円形の鍋蓋で、相互に離間する2本の第1の部材保持腕の水平方向の内側の寸法をL、前記2本の第1の部材保持腕の水平方向の内側の間隔の中央部から前記第2の部材保持腕の中央部までの鉛直方向の高さ寸法をH、前記鍋蓋の半径をR、前記摘部の軸の半径をrとすると、R≦(L/2)+(r+H)なる関係を有する場合には、前記鍋蓋はその摘部が前記第2の部材保持腕上に係合されることを特徴とする請求項1に記載の板状部材の保持装置。
  4. 前記板状部材が摘部を有する円形の鍋蓋で、相互に離間する2本の第1の部材保持腕の水平方向の内側の寸法をL、前記2本の第1の部材保持腕の水平方向の内側の間隔の中央部から前記第2の部材保持腕の中央部までの鉛直方向の高さ寸法をH、前記鍋蓋の半径をR、前記摘部の軸部の半径をrとすると、R>(L/2)+(r+H)なる関係を有する場合には、前記鍋蓋はその下縁部が前記第1部材保持腕上に支持されることを特徴とする請求項1に記載の板状部材の保持装置。
  5. 前記鍋蓋の下縁部は前記第1の部材保持腕の奥側で支持され、前記鍋蓋の手前面は前記第2の部材保持腕によって支持され、全体として手前側に傾斜する姿勢で保持されることを特徴とする請求項4記載の板状部材の保持装置。
  6. 前記第2の部材保持腕の上縁に、前記鍋蓋の摘部が係合される凹所が形成されている請求項3に記載の板状部材の保持装置。
  7. 前記第1の部材保持腕の下部に、手前方向に延在するトレイ保持腕が固設され、前記トレイ保持腕にトレイが着脱自在に装着されている請求項1〜6のいずれか1項に記載の板状部材の保持装置。
  8. 背部材に、鉛直壁面に対して着脱可能な係合具が装着されている請求項1〜のいずれか1項に記載の板状部材の保持装置。
  9. 請求項1に記載の板状部材の保持装置を使用して前記板状部材を保持する方法であって、
    前記板状部材の平面幅の寸法が前記第1の部材保持腕の間隔よりも大である場合には、当該板状部材の幅広辺の下端縁を前記第1の部材保持腕上で奥側に滑らせて前記背部材と前記第1の部材保持上によって支持させると共に、前記板状部材の上端を手前側に倒してその手前面を前記第2の部材保持腕によって支持させることを特徴とする板状部材の保持方法。
  10. 請求項2に記載の板状部材の保持装置を使用して前記板状部材を保持する方法であって、
    前記、鍋蓋の直径が前記第1の部材保持腕の間隔よりも小である場合には、鍋蓋の摘部を前記第2の部材保持腕の上縁に係合させることによって保持することを特徴とする板状部材の保持方法。
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