JP3176403B2 - 波付け加工用高強度ステンレス鋼箔およびその製造方法 - Google Patents

波付け加工用高強度ステンレス鋼箔およびその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車排ガス浄化装置用
の触媒担体等に用いられる構成要素である波付け加工用
ステンレス鋼箔の製造方法に関する。さらに詳しくは、
箔に波付け加工を施した場合においても箔の割れおよび
切断等の不具合の生じない波付け加工性に優れ、かつ波
付け加工製品の強度が非常に高いステンレス鋼箔の製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車用触媒担体にはセラミック
ス・ハニカムが用いられてきた。しかしながら、近年、
エンジン性能あるいは搭載性等の点でセラミックスハニ
カムよりも優れた性能を有するメタル・ハニカム製の自
動車用触媒担体の使用が提案されている。すなわち、こ
の技術はステンレス鋼箔製の平らな箔(平箔)と波付け
加工した箔(波箔)を交互に巻き込んだ金属ハニカムと
これらを囲む金属外筒から自動車触媒担体を構成する技
術であり、例えば、特開昭50−92286号、特開昭
51−48473号、特開昭57−71898号および
特開昭58−177437号の各公報にその具体的技術
が開示されている。
【0003】上記、メタル・ハニカム製自動車用触媒担
体(以下、メタル担体と称す)の製造プロセスは通常以
下のようである。(1)溶製したステンレス鋼を熱間圧
延、冷間圧延等により150μm以下の箔にする。
(2)箔材に波付け加工を施して波箔を製作する。
(3)次いで平箔と波箔を交互に巻き込んだハニカム体
を成形し外筒に組み込む。(4)平箔と波箔間あるいは
箔と外筒間を接合するため、ロー材を塗布した後、ロー
付け処理を施す。(5)さらに触媒担体処理を施す。こ
れら各プロセスのうちステンレス鋼箔の冷間圧延プロセ
スでは、ステンレス鋼の高い加工硬化性のゆえに通常中
間焼鈍を施し、素材を一旦軟化させる工程を通して50
μm程度の箔に圧延される。このようにして提供された
ステンレス鋼箔は、次工程で波付け加工が施されるた
め、ステンレス鋼の冷間圧延プロセスで十分な波付け加
工性を十分付与しておくことが必要である。
【0004】しかしながら、該ステンレス鋼箔は冷間圧
延により加工硬化しているため、箔の波付け加工時に割
れ、切断等の不具合が発生しやすく、波付け加工性を十
分確保するのは容易ではない。特開昭56−15296
号公報では、フェライト系ステンレス鋼箔のコルゲート
加工(波付け加工)を容易にするために、冷間圧延終了
後のステンレス鋼箔に軟化焼鈍処理を施す方法が開示さ
れているが、焼鈍処理により箔の延性を向上する方法は
波付けの加工度が大きい場合、材料の延性のみでは加工
が不可能となり、発生する張力によって材料が絞り破断
を起こすため、箔の波付けが十分改善されたとは言えな
い上、波付け加工製品も強度の低いものとなり、引き続
き行われる平らな箔との交互巻き込み加工時あるいは最
終製品の使用時において波形の変形を起こし易くなるた
め、箔の波付け加工性向上策としては適切とは言えな
い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の焼鈍
処理により箔の延性を向上させ波付け加工性を確保しよ
うとする方法とは異なる方法により、箔の波付け成形加
工性を向上させた自動車排ガス浄化触媒用メタル担体用
ステンレス鋼箔を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的のた
めに冷間圧延および熱処理の条件を検討した結果達成さ
れたもので、その要旨とするところは以下のとおりであ
る。 (1)質量%で、0.005〜0.013%,Si:
0.30〜0.43%,Mn:0.29%以下、Cr:
10〜40%,Al:1〜10%,残部Feおよび不可
避的不純物からなり、板厚が150μm以下、O.2%
耐力が120kgf/mm2 以上200kgf/mm2 以下、ばね限
界値が55kgf/mm2 以上150kgf/mm2 以下であること
を特徴とする波付け加工用高強度ステンレス鋼箔。 (2)質量%で、更に、Ti,Nb,Ta,V,Zr,
Hfの1種または2種以上を総量で0.01〜5%含有
することを特徴とする上記(1)記載の波付け加工用高
強度ステンレス鋼箔。 (3)質量%で、更に、Y,Ln,La,Ceの1種ま
たは2種以上を総量で0.01〜1%含有することを特
徴とする上記(1)または(2)記載の波付け加工用高
強度ステンレス鋼箔。 (4)質量%で、更に、Mo,Wの1種または2種を1
〜5%含有することを特徴とする上記(1)〜(3)の
いずれかの項に記載の波付け加工用高強度ステンレス鋼
箔。 (5)質量%で、0.005〜0.013%,Si:
0.30〜0.43%,Mn:0.29%以下、Cr:
10〜40%,Al:1〜10%,残部Feおよび不可
避的不純物からなる板厚0.1mm以上0.5mm以下のス
テンレス鋼箔圧延用素材板を焼鈍し、続いて冷間圧延工
程において第一パスから最終パスまでの全圧下率を75
%以上とする冷間圧延をし、続いて80℃以上500℃
以下の熱処理を行なうことを特徴とする板厚が150μ
m以下、0.2%耐力が120kgf/mm2 以上200kgf/
mm2 以下、ばね限界値が55kgf/mm2 以上150kgf/mm
2 以下の波付け加工用高強度ステンレス鋼箔の製造方
法。 (6)前記ステンレス鋼箔圧延用素材板が、質量%で、
更に、Ti,Nb,Ta,V,Zr,Hfの1種または
2種以上を総量で0.01〜5%含有することを特徴と
する上記(5)記載の波付け加工用高強度ステンレス鋼
箔の製造方法。 (7)前記ステンレス鋼箔圧延用素材板が、質量%で、
更に、Y,Ln,La,Ceの1種または2種以上を総
量で0.01〜1%含有することを特徴とする上記
(5)または(6)記載の波付け加工用高強度ステンレ
ス鋼箔の製造方法。 (8)前記ステンレス鋼箔圧延用素材板が、質量%で、
更に、Mo,Wの1種または2種を1〜5%含有するこ
とを特徴とする上記(5)〜(7)のいずれかの項に記
載の波付け加工用高強度ステンレス鋼箔の製造方法。
【0007】
【作用】本発明のステンレス鋼箔およびその製造方法
は、冷間圧延の全圧下率をアップして加工硬化したステ
ンレス鋼箔に、次いで熱処理(時効熱処理)を行って強
度を0.2耐力で120 kgf/mm2 以上200 kgf/mm
2 以下、ばね限界値が55kgf/mm2 以上150 kgf/m
m2 以下にまで向上させ、強度不足に起因する加工時の
延性破断を防止することにより箔の波付け加工性を格段
に向上させることを特徴としている。本発明の限定理由
を以下に説明する。
【0008】本発明のステンレス鋼箔の材料強度につい
て説明する。波付け速度を10m/min と20m/min
の2条件でコルゲート波付け加工性を評価した所、表2
に示すように、10m/min の加工速度での波付け加工
を施すためには、0.2%耐力が120 kgf/mm2 以上
であれば加工可能であるのに対して、20m/min の加
工速度で波付け加工するためにはばね限界値で55 kgf
/mm2 の高強度ステンレス鋼箔が必要であることが判っ
た。歯型の付いた回転ロールによる波付けを行うコルゲ
ート加工の場合、材料が後方より引張込まれながら加工
が行われており、その際歯型エッヂと材料との摩擦によ
って張力が生じる。この時材料の耐力が小さいと加工破
断を起こし、また材料の曲げに対する抵抗力(ばね限界
値)が小さいと歯型のエッヂで材料が曲がり込み摩擦力
を上げ加工時の張力を大きなものにして破断が起こり易
くなる、従って、0.2%耐力およびばね限界値はいづ
れも高い程よいが、箔の製造性、波付け加工工具の強度
および波付け加工設備能力などの制約から、0.2%耐
力は200 kgf/mm2 以下、ばね限界値は150 kgf/
mm2 以下が望ましい。従って、本発明のステンレス鋼箔
の強度は0.2%耐力で120 kgf/mm2 以上200 k
gf/mm2 以下、ばね限界値は55 kgf/mm2 以上150
kgf/mm2 以下とした。
【0009】次に本発明による高強度ステンレス鋼箔が
含有する成分並びにその作用について詳しく説明する。
なお、化学組成は全て質量%で示す。まず、本発明によ
る高強度ステンレス鋼箔の成分として、C:0.005
〜0.013%,Si:0.30〜0.43%,Mn:
0.29%以下を含有するが、これらの成分組成は、実
施例に記載のとおりの含有量で、かつ、通常のステンレ
ス鋼に含まれる含有量である。Crはステンレス鋼の耐
食性および耐酸化性を確保する基本元素である。本発明
においては10%未満ではこれら特性が十分確保され
ず、一方、40%を超えて含有すると熱延板の靱性およ
び延性が低下する。従って、Crの成分範囲は10%以
上40%以下とする。
【0010】Alは本発明においては耐酸化性を確保す
る基本元素である。1%未満では耐酸化性が低下する。
従って、Alの含有量は1%以上、10%以下とする。
その他耐酸化性、靭性および強度などを向上させる成分
元素を加えることができる。以下にその成分組成の作用
と望ましい量を述べる。希土類元素のY,Ln(Lantha
noid:但し、LnはLa,Ce,Pr,Ndの混合
物),La,Ceはステンレス鋼と酸化皮膜との密着を
強固にし耐酸化性を向上させるのみならず、箔としての
寿命を著しく向上させる。Y,Ln,La,Ceの1種
または2種以上が総量で0.01%未満の場合は効果が
十分確保されなく、一方、1%を超えて含有する場合に
はこれらの性質が飽和する上、非常に高価な元素である
ため原料コストが著しく高いものになってしまう。従っ
て、添加範囲は、Y,Ln,La,Ceの1種または2
種以上を総量で0.01%以上、1%以下が望ましい。
【0011】Ti,Nb,Ta,V,Zr,Hfはそれ
ぞれ窒化物あるいは酸化物を形成して固溶C,Nを減少
させるとともにステンレス鋼の熱間圧延中に導入される
転位上に析出して組織を微細化させ材料の靭性を向上さ
せる。しかしながら、これら元素の1種または2種以上
を総量で0.01%未満の場合は効果が十分確保されな
く、一方、総量で5%を超えて含有する場合には、その
効果が飽和または低下する上、高価な元素であるためコ
スト面で不利となる。従って、添加範囲は、0.01%
以上、5%以下が望ましい。
【0012】Mo,Wはステンレス鋼の強度を向上させ
る元素である。これらの元素の1種または2種が1%未
満の場合には、この効果が十分確保されない。一方、総
量で5%を超えて含有する場合には、この効果が飽和す
るとともに熱延板の靭性が著しく悪くなる。従って、添
加範囲は1%以上、5%以下が望ましい。
【0013】このような高強度ステンレス鋼箔の製造方
法としては、冷間圧延によって加工硬化させる方法があ
り、冷間圧延を繰り返し、90%を超える圧下率をとれ
ば、0.2%耐力で120 kgf/mm2 以上に強度を高め
ることができる。しかしながら、表2の比較例No20,
24,25に示すように0.2%耐力の向上だけでは波
付け加工性には十分ではなく、ばね限界値の向上を図る
必要があったが、限界値は冷間圧延だけではあまり向上
しない。このため本発明では冷間圧延による加工硬化に
加え、熱処理による時効硬化を施し、ばね限界値を高
め、かつ高強度化により、満足すべき材料がえられた。
その詳細を述べると、本発明の材料に付与する冷間圧延
率は、冷間圧延によって箔を加工硬化させるのみなら
ず、時効硬化を起こす転位密度にも影響し、圧下率が高
い程転位密度が高くなり時効熱処理の効果が顕著となる
ため、十分高くとる必要があり、一方、時効硬化は冷間
圧延によって生じた転位へ鋼中のN,Cが拡散、固着し
て起こるため、時効硬化のための加熱処理は十分高い温
度で行う必要がある。表2に示す種々の圧下率、加熱処
理温度において実験を行った結果、本発明において、全
圧下率としては75%以上、加熱処理温度としては80
℃以上が必要である。同時に、あまり高温での熱処理を
行うと転位の回復がおこり、逆に素材が軟化するため、
加熱処理温度は500℃以下とする。加熱時間は高温加
熱ほど短時間でよく例えば300℃では30秒以上でよ
い。加熱雰囲気は大気中でも良いが、真空中や不活性ガ
ス等の無酸化雰囲気中で加熱することが望ましい。
【0014】
【実施例】表1に実施例に用いた合金の化学成分を示
し、表2に本発明例および比較例を示す。冷間圧延の供
試材はいづれも、熱間圧延、熱処理および酸洗を行った
材料である。
【0015】
【表1】
【0016】
【表2】
【0017】特性評価として、0.2%耐力はJIS
Z 2241の引張試験より、ばね限界値はJIS H
3130のモーメント式試験より求めた。波付け加工
性のテストは、特開昭56−152965に記載のコル
ゲート加工と同様な装置を用い、波付け加工速度を10
m/min ,20m/min と変化させて行った。波付け加
工性の評価は、○:割れなし、△:割れ若干発生、×:
通板不可の3段階で評価した。
【0018】0.2%耐力、ばね限界値および波付け加
工性におよぼす全圧下率と熱処理温度の影響を図1に示
す。評価は、○:0.2%耐力が120 kgf/mm2 以上
200 kgf/mm2 以下、ばね限界値が55 kgf/mm2
上150 kgf/mm2 以下を満足し波付け加工が良好であ
ったものを示す。 ●:0.2%耐力が120 kgf/mm2 以上200 kgf/
mm2 以下、ばね限界値が55 kgf/mm2 以上150 kgf
/mm2 以下を満足せず波付け加工も不良であったものを
示す。0.2%耐力が120 kgf/mm2 以上200 kgf
/mm2 以下、ばね限界値が55 kgf/mm2 以上150 k
gf/mm2 以下を満足し波付け加工が良好なものは、第一
パスから最終パスまでの全圧下率が75%以上でかつ8
0℃以上500℃以下の熱処理を施したものであった。
【0019】本発明例の強度アップ箔は10m/min ,
20m/min のいずれの波付け加工速度であっても箔に
割れは発生せず良好な波付け加工性を示した。一方、比
較例の No.19,21,22,24は10m/min であ
っても箔割れが発生し、比較例の No.20,25は10
m/min では良好であるが、20m/min では通板が不
可能になった。従って、高い圧下率と熱処理を行い、高
強度化することにより箔の波付け加工性が向上し箔の割
れ発生を抑制できることが分かる。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、冷間圧延の全圧下率を
75%以上に高めて時効熱処理を行いステンレス鋼箔を
高強度化することにより、箔の波付け加工性を向上させ
ることが可能であり、波付け加工割れ等の不具合を抑制
することができる。さらに、該時効熱処理は300℃未
満での低温の加熱においても効果があり、比較的容易な
加熱設備で実施可能であるため、設備コスト的に非常に
有利である。従って、本発明のようにステンレス鋼箔を
高強度化し、波付け加工性を十分付与する方法は、自動
車排ガス浄化触媒用メタル担体の波付け加工鋼箔の製造
に好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】0.2%耐力、ばね限界値および波付け加工性
におよぼす全圧下率と熱処理温度の影響を示す図。
【符号の説明】
図中の数字は表2のNoに対応した数字である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 住友 秀彦 山口県光市大字島田3434番地 新日本製 鐵株式会社光製鐵所内 (72)発明者 糟谷 雅幸 愛知県東海市東海町5−3 新日本製鐵 株式会社名古屋製鐵所内 (72)発明者 太田 仁史 愛知県東海市東海町5−3 新日本製鐵 株式会社名古屋製鐵所内 (72)発明者 加藤 祐一 愛知県東海市東海町5−3 新日本製鐵 株式会社名古屋製鐵所内 (56)参考文献 特開 平3−36241(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C22C 38/00 - 38/60 C21D 8/02 - 8/04 C21D 9/46 - 9/48

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 質量%で、C:0.005〜0.013
    %,Si:0.30〜0.43%,Mn:0.29%以
    下、Cr:10〜40%,Al:1〜10%,残部Fe
    および不可避的不純物からなり、板厚が150μm以
    下、0.2%耐力が120kgf/mm2 以上200kgf/mm2
    以下、ばね限界値が55kgf/mm2 以上150kgf/mm2
    下であることを特徴とする波付け加工用高強度ステンレ
    ス鋼箔。
  2. 【請求項2】 質量%で、更に、Ti,Nb,Ta,
    V,Zr,Hfの1種または2種以上を総量で0.01
    〜5%含有することを特徴とする請求項1記載の波付け
    加工用高強度ステンレス鋼箔。
  3. 【請求項3】 質量%で、更に、Y,Ln,La,Ce
    の1種または2種以上を総量で0.01〜1%含有する
    ことを特徴とする請求項1または2記載の波付け加工用
    高強度ステンレス鋼箔。
  4. 【請求項4】 質量%で、更に、Mo,Wの1種または
    2種を1〜5%含有することを特徴とする請求項1〜3
    のいずれかの項に記載の波付け加工用高強度ステンレス
    鋼箔。
  5. 【請求項5】 質量%で、C:0.005〜0.013
    %,Si:0.30〜0.43%,Mn:0.29%以
    下、Cr:10〜40%,Al:1〜10%,残部Fe
    および不可避的不純物からなる板厚0.1mm以上0.5
    mm以下のステンレス鋼箔圧延用素材板を焼鈍し、続いて
    冷間圧延工程において第一パスから最終パスまでの全圧
    下率を75%以上とする冷間圧延をし、続いて80℃以
    上500℃以下の熱処理を行なうことを特徴とする板厚
    が150μm以下、0.2%耐力が120kgf/mm2 以上
    200kgf/mm2 以下、ばね限界値が55kgf/mm2 以上1
    50kgf/mm2 以下の波付け加工用高強度ステンレス鋼箔
    の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記ステンレス鋼箔圧延用素材板が、質
    量%で、更に、Ti,Nb,Ta,V,Zr,Hfの1
    種または2種以上を総量で0.01〜5%含有すること
    を特徴とする請求項5記載の波付け加工用高強度ステン
    レス鋼箔の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記ステンレス鋼箔圧延用素材板が、質
    量%で、更に、Y,Ln,La,Ceの1種または2種
    以上を総量で0.01〜1%含有することを特徴とする
    請求項5または6記載の波付け加工用高強度ステンレス
    鋼箔の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記ステンレス鋼箔圧延用素材板が、質
    量%で、更に、Mo,Wの1種または2種を1〜5%含
    有することを特徴とする請求項5〜7のいずれかの項に
    記載の波付け加工用高強度ステンレス鋼箔の製造方法。
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