JP3176072U - 戸車レール - Google Patents
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Abstract
【課題】戸車の受け面を高さ調整でき製造の手間を削減できる戸車レールを提供する。
【解決手段】戸車レール1は、長尺状で互いに嵌合する外レール5および内レール6と、外レール5に対する内レール6の高さを調整するための高さ調整機構22とを含む。外レール5は、埋設溝7を形成するための枠体8と、枠体8の端縁から両側へ張り出した縁部9とを有する。内レール6は、外レール5の埋設溝7内に収容され戸車2を転動自在に受け止める。高さ調整機構22は、埋設溝7内において深さ方向に延びる円筒体23を有する。円筒体23の外周面は、雄ねじ35を有し、内レール6とねじ係合する。円筒体23の一端36は、外レール5の枠体8の底8aに回転自在に係合される。円筒体23の他端37には、円筒体23を回転操作するための操作部41が形成される。
【選択図】図1
【解決手段】戸車レール1は、長尺状で互いに嵌合する外レール5および内レール6と、外レール5に対する内レール6の高さを調整するための高さ調整機構22とを含む。外レール5は、埋設溝7を形成するための枠体8と、枠体8の端縁から両側へ張り出した縁部9とを有する。内レール6は、外レール5の埋設溝7内に収容され戸車2を転動自在に受け止める。高さ調整機構22は、埋設溝7内において深さ方向に延びる円筒体23を有する。円筒体23の外周面は、雄ねじ35を有し、内レール6とねじ係合する。円筒体23の一端36は、外レール5の枠体8の底8aに回転自在に係合される。円筒体23の他端37には、円筒体23を回転操作するための操作部41が形成される。
【選択図】図1
Description
本考案は、戸車レールに関する。
従来より、引戸を開閉し易くしたり引戸の閉まりをよくするために、戸車レールにおいて、戸車の受け面の高さを調整可能なものが提案されている(例えば、特許文献1,2参照。)。
特許文献1の戸車レールは、溝を形成する外レールと、外レールの溝内に保持され受け面を形成する内レールと、外レールに対する内レールの高さを調整するための高さ調整機構とを有している。高さ調整機構は、内レールに対して回転可能であり内レールとは上下方向に一体に移動可能な雄ねじを有する筒状の調整ねじと、この調整ねじとねじ嵌合する雌ねじが形成され外レールの溝の底に固定された筒体とを有している。
特許文献1の戸車レールは、溝を形成する外レールと、外レールの溝内に保持され受け面を形成する内レールと、外レールに対する内レールの高さを調整するための高さ調整機構とを有している。高さ調整機構は、内レールに対して回転可能であり内レールとは上下方向に一体に移動可能な雄ねじを有する筒状の調整ねじと、この調整ねじとねじ嵌合する雌ねじが形成され外レールの溝の底に固定された筒体とを有している。
また、特許文献2では、戸車レールの高さ調整機構は、雌ねじ孔が形成され内レールと上下方向に一体に移動可能なナットと、このナットの雌ねじ孔にねじ嵌合する調整ねじとを有している。調整ねじの先端が外レールの溝の底に当接している。
しかし、特許文献1では、調整ねじを内レールに係合させる構造が複雑であり、組み立てに手間がかかる。
また、特許文献2では、戸車レールを敷居等に固定するための固定用のねじが、高さ調整機構とは別に必要であり、その結果、製造に手間がかかる。
そこで、本考案の目的は、戸車の受け面の高さ調整が可能であり、製造の手間を削減できる戸車レールを提供することである。
また、特許文献2では、戸車レールを敷居等に固定するための固定用のねじが、高さ調整機構とは別に必要であり、その結果、製造に手間がかかる。
そこで、本考案の目的は、戸車の受け面の高さ調整が可能であり、製造の手間を削減できる戸車レールを提供することである。
上記の目的を達成するための請求項1記載の考案は、埋設溝を形成するための枠体と、当該枠体の端縁から両側へ張り出した縁部とを有する長尺状の外レールと、前記外レールの前記埋設溝内に収容され、戸車を転動自在に受け止めるための長尺状の内レールと、前記外レールの前記埋設溝内における前記内レールの高さを調整するための高さ調整機構とを含み、前記高さ調整機構は、外周面にねじが形成され、前記埋設溝内において、当該埋設溝の深さ方向に延びる円筒体を有し、前記円筒体の一端は、前記外レールの前記枠体の底に回転自在に係合されており、前記円筒体の外周面は、前記内レールとねじ係合されていて、前記円筒体を回転させることにより、前記枠体の底からの前記内レールの高さを変化させることができ、前記円筒体の前記一端とは反対側の他端には、前記円筒体を回転操作するための操作部が形成されていることを特徴とする戸車レールである。
請求項2記載の考案は、前記内レールには、当該内レールの長手方向に延びる受け溝が形成され、この受け溝に長手方向にスライド可能に嵌合する長尺板状の高さ調整板が設けられ、前記高さ調整板には、長手方向に一定間隔で複数のねじ孔が形成されていて、前記円筒体は、複数個設けられ、前記高さ調整板の前記複数のねじ孔に対して、それぞれ外周面のねじがねじ係合していることを特徴とする請求項1に記載の戸車レールである。
請求項3記載の考案は、前記内レールは、貫通孔を有し、この貫通孔を通して、前記円筒体の前記一端を回転操作可能とされていることを特徴とする請求項1または2に記載の戸車レールである。
請求項4記載の考案は、前記外レールの前記枠体の底には、挿通孔が形成され、前記円筒体の前記一端は、前記外レールの前記枠体の底の前記挿通孔を挿通する小径部と、この小径部の先端から径方向に突出し前記枠体の底に係合する係合突部とを含むことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の戸車レールである。
請求項4記載の考案は、前記外レールの前記枠体の底には、挿通孔が形成され、前記円筒体の前記一端は、前記外レールの前記枠体の底の前記挿通孔を挿通する小径部と、この小径部の先端から径方向に突出し前記枠体の底に係合する係合突部とを含むことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の戸車レールである。
請求項5記載の考案は、前記外レールは、固定用のねじにより固定可能とされ、この固定用のねじは、前記円筒体を貫通し、当該固定用のねじの先端は、前記外レールの前記枠体の底に形成された挿通孔を通して、前記枠体の底から突出することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の戸車レールである。
請求項1記載の考案によれば、高さ調整に際しては、円筒体の操作部を操作して、円筒体を回転させる。このとき、円筒体の回転に伴って、内レールは外レールに対して高さ方向に移動する。従って、円筒体の回転量を調節することにより、外レールに対して内レールを所望の高さに調整することができる。また、円筒体を用いることで戸車レールの製造の手間を削減できる。
請求項2記載の考案によれば、高さ調整板により長尺の内レールにねじ孔を容易に設置できる。また、長手方向の異なる位置で高さをそれぞれ調整できるので、内レールの傾きや水平を調整し易い。
請求項3記載の考案によれば、内レールの貫通孔を通して、円筒体を例えば、上方から容易に回転操作できる。
請求項3記載の考案によれば、内レールの貫通孔を通して、円筒体を例えば、上方から容易に回転操作できる。
請求項4記載の考案によれば、円筒体の一端を、外レールの枠体の底に回転自在に係合させることができる。しかも、これを簡易な構成で実現できる。
請求項5記載の考案によれば、外レールの固定用のねじを、円筒体を貫通させて配置できるので、製造の手間を削減できて、見栄えもよい。
請求項5記載の考案によれば、外レールの固定用のねじを、円筒体を貫通させて配置できるので、製造の手間を削減できて、見栄えもよい。
以下では、この考案の一実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、この考案の一実施形態の戸車レール1の分解斜視図であり、戸車2および設置部材3も図示されている。
図1を参照して、戸車レール1は、長尺のチャンネル材により形成された外レール5と、この外レール5に保持される長尺の内レール6とを有している。
図1は、この考案の一実施形態の戸車レール1の分解斜視図であり、戸車2および設置部材3も図示されている。
図1を参照して、戸車レール1は、長尺のチャンネル材により形成された外レール5と、この外レール5に保持される長尺の内レール6とを有している。
外レール5は、戸枠、敷居等の設置部材3の溝に固定される。外レール5は、埋設溝7を形成するための枠体8と、当該枠体8の端縁から両側へ張り出した一対の縁部9とを有している。枠体8と一対の縁部9とは、一体に形成されており、アルミニウム等の金属材料により単一の部品として構成されている。埋設溝7は、断面矩形に形成され、上方に向けて開放されている。
外レール5の枠体8の底8aには、長手方向Xに沿って並ぶ複数の挿通孔10が形成されている。また、枠体8の底8aの裏面側には、長手方向Xに延びる溝状の凹部11が形成されている。
なお、以下では、外レール5の埋設溝7が上方に開放される場合に則して、方向を説明し、上下方向Zを高さ方向または深さ方向ともいう。また、外レール5の長手方向Xを単に長手方向Xともいう。また、長手方向Xおよび上下方向Zの双方に直交する方向を幅方向Yともいう。
なお、以下では、外レール5の埋設溝7が上方に開放される場合に則して、方向を説明し、上下方向Zを高さ方向または深さ方向ともいう。また、外レール5の長手方向Xを単に長手方向Xともいう。また、長手方向Xおよび上下方向Zの双方に直交する方向を幅方向Yともいう。
内レール6は、外レール5の埋設溝7内に収容されており、上下方向Zに沿って相対移動可能に埋設溝7に嵌まっている。内レール6と外レール5とは、平面視で互いに平行に配置されている。
内レール6は、長手方向Xに延びる受け溝13が形成された長尺棒状の主体部14と、この主体部14の受け溝13に長手方向Xにスライド可能に嵌合する長尺板状の高さ調整板15とを有している。この高さ調整板15は、後述するように、内レール6の高さを調整するための部材である。
内レール6は、長手方向Xに延びる受け溝13が形成された長尺棒状の主体部14と、この主体部14の受け溝13に長手方向Xにスライド可能に嵌合する長尺板状の高さ調整板15とを有している。この高さ調整板15は、後述するように、内レール6の高さを調整するための部材である。
また、内レール6の主体部14は、戸車2を転動自在に受け止めるための軌道としての上面18を有している。
戸車2は、支軸20によりフレーム21に回転可能に支持されている。フレーム21が図示しない引き違い戸等の下部にねじ止め等により固定される。
ところで、戸車レール1の軌道が水平且つ直線状に設置されていないと、例えば、引き違い戸を開閉し難い。また、引き違い戸の閉まりが悪くなる場合もある。そこで、戸車レール1は、外レール5の埋設溝7内における内レール6の高さを調整するための高さ調整機構22を有している。
戸車2は、支軸20によりフレーム21に回転可能に支持されている。フレーム21が図示しない引き違い戸等の下部にねじ止め等により固定される。
ところで、戸車レール1の軌道が水平且つ直線状に設置されていないと、例えば、引き違い戸を開閉し難い。また、引き違い戸の閉まりが悪くなる場合もある。そこで、戸車レール1は、外レール5の埋設溝7内における内レール6の高さを調整するための高さ調整機構22を有している。
高さ調整機構22は、調整ねじとしての円筒体23を有している。また、外レール5を設置部材3に固定するための固定用のねじ24が設けられている。
図2は、内レール6を高さ調整するときの様子を示す戸車レール1の断面図である。図3は、内レール6を上方に位置調整した状態の戸車レール1の部分断面図である。図4は、内レール6を下方に位置調整した状態の戸車レール1の部分断面図である。
図2は、内レール6を高さ調整するときの様子を示す戸車レール1の断面図である。図3は、内レール6を上方に位置調整した状態の戸車レール1の部分断面図である。図4は、内レール6を下方に位置調整した状態の戸車レール1の部分断面図である。
図2を参照して、高さ調整機構22では、工具43を用いて、円筒体23をその軸線の回りに回転させることで、内レール6を外レール5に対して上下方向Zに、例えば、上位置(図3参照)と下位置(図4参照)との間の所定距離Lで変位させることができる。以下、高さ調整機構22について説明する。
図1と図2を参照して、高さ調整板15は、長手方向Xについては内レール6よりも短く形成されており、戸車レール1には、少なくとも一つの高さ調整板15が設けられている。
図1と図2を参照して、高さ調整板15は、長手方向Xについては内レール6よりも短く形成されており、戸車レール1には、少なくとも一つの高さ調整板15が設けられている。
高さ調整板15には、複数のねじ孔25が形成されている。これらのねじ孔25は、高さ調整板15に幅方向Yの中央に配置されており、当該高さ調整板15の長手方向Xに沿って一定間隔で並んでおり、高さ調整板15を上下方向Zに貫通している。
また、高さ調整板15は、長尺板26と、この長尺板26の下面から下方へ突出する複数の環状突部27を有している。長尺板26と環状突部27とは、互いに一体に金属部材、例えば、鋼により形成されている。各環状突部27は、バーリング加工により形成されている。ねじ孔25は、各環状突部27を貫通している。環状突部27は、受け溝13の後述する入口29に配置されている。また、長尺板26は、幅方向Yの一対の縁部28を有している。
また、高さ調整板15は、長尺板26と、この長尺板26の下面から下方へ突出する複数の環状突部27を有している。長尺板26と環状突部27とは、互いに一体に金属部材、例えば、鋼により形成されている。各環状突部27は、バーリング加工により形成されている。ねじ孔25は、各環状突部27を貫通している。環状突部27は、受け溝13の後述する入口29に配置されている。また、長尺板26は、幅方向Yの一対の縁部28を有している。
高さ調整板15は、内レール6の受け溝13内に、両者の長手方向が互いに平行になるように配置されている。
内レール6の受け溝13は、下方に向けて開放された入口29と、この入口29よりも奥側(上方)に設けられ高さ調整板15の一対の縁部28が嵌合する嵌合部30とを有している。幅方向Yについては、入口29が、嵌合部30よりも狭く形成されている。
内レール6の受け溝13は、下方に向けて開放された入口29と、この入口29よりも奥側(上方)に設けられ高さ調整板15の一対の縁部28が嵌合する嵌合部30とを有している。幅方向Yについては、入口29が、嵌合部30よりも狭く形成されている。
また、受け溝13の嵌合部30は、高さ方向について、高さ調整板15の一対の縁部28の寸法と等しいかこの寸法よりも大きく形成されており、幅方向Yについては高さ調整板15の一対の縁部28の寸法と等しいかこの寸法よりも大きく形成されている。また、受け溝13の入口29は、幅方向Yについては、高さ調整板15の一対の縁部28の寸法よりも所定量で小さく形成されており、受け溝13の入口29から高さ調整板15が下方に脱落しないようになっている。
内レール6の主体部14は、長手方向Xに並ぶ複数の貫通孔32を有している。各貫通孔32は、主体部14の上面18と受け溝13とを上下に貫通している。各貫通孔32は、円筒体23の外径よりも大径に形成されており、高さ調整板15のねじ孔25に臨んで配置されている。貫通孔32を通して、円筒体23を高さ調整板15のねじ孔25にねじ嵌合させることができる。
円筒体23は、埋設溝7内に配置されており、円筒体23の軸方向(以下、単に軸方向ともいう。)が、当該埋設溝7の深さ方向(上下方向Z)に沿っている。
円筒体23の外周面には、雄ねじ35が形成されている。この雄ねじ35が、内レール6とねじ係合されている。具体的には、円筒体23の外周の雄ねじ35が、内レール6の高さ調整板15のねじ孔25にねじ嵌合している。
円筒体23の外周面には、雄ねじ35が形成されている。この雄ねじ35が、内レール6とねじ係合されている。具体的には、円筒体23の外周の雄ねじ35が、内レール6の高さ調整板15のねじ孔25にねじ嵌合している。
また、円筒体23は、軸方向についての一端36および他端37を有している。
円筒体23の一端36(下端)は、雄ねじ35の下側縁部から径方向内方に延設されており外レール5の底8aの挿通孔10の周縁部に当接する環状段部38と、この環状段部38の内周縁から軸方向に延びており挿通孔10に嵌合する小径部39と、この小径部39の先端に形成された径方向外方に突出する複数の係合突部40とを含んでいる。これにより、円筒体23の一端36は、外レール5の枠体8の底8aに回転自在に係合される。しかも、これを簡易な構成で実現できる。
円筒体23の一端36(下端)は、雄ねじ35の下側縁部から径方向内方に延設されており外レール5の底8aの挿通孔10の周縁部に当接する環状段部38と、この環状段部38の内周縁から軸方向に延びており挿通孔10に嵌合する小径部39と、この小径部39の先端に形成された径方向外方に突出する複数の係合突部40とを含んでいる。これにより、円筒体23の一端36は、外レール5の枠体8の底8aに回転自在に係合される。しかも、これを簡易な構成で実現できる。
係合突部40は、円筒体23の周方向についての複数カ所に設けられており、かしめ加工により形成されてなる。係合突部40は、外レール5の枠体8の底8aに、回転自在に係合している。
係合突部40は、外レール5の枠体8の底8aの裏面側において凹部11内に収容されている。これにより、調整に際して、係合突部40が周囲の戸枠などの設置部材3に接触しないようにできるので、円筒体23をスムーズに回転操作することができる。
係合突部40は、外レール5の枠体8の底8aの裏面側において凹部11内に収容されている。これにより、調整に際して、係合突部40が周囲の戸枠などの設置部材3に接触しないようにできるので、円筒体23をスムーズに回転操作することができる。
高さ方向について、環状段部38と係合突部40との間隔は、外レール5の枠体8の底8aの寸法と等しくされている。これにより、円筒体23の一端36は、外レール5に対して回転自在であり、且つ高さ方向の上下の両方向に相対移動を規制されている。
円筒体23の他端37(上端)には、円筒体23を回転操作するための操作部41が形成されている。この操作部41は、予め定める工具43により操作可能な部分であればよく、例えば、ネジ回し工具の先端に係合可能な所定寸法の溝により構成されている。内レール6の上方から、または内レール6の貫通孔32を通じて操作部41を容易に操作することができる。
円筒体23の他端37(上端)には、円筒体23を回転操作するための操作部41が形成されている。この操作部41は、予め定める工具43により操作可能な部分であればよく、例えば、ネジ回し工具の先端に係合可能な所定寸法の溝により構成されている。内レール6の上方から、または内レール6の貫通孔32を通じて操作部41を容易に操作することができる。
このような戸車レール1の高さ調整機構22では、高さ調整に際しては、工具43で円筒体23の操作部41を操作して、円筒体23を回転させる。このとき、円筒体23の一端36は、外レール5の枠体8の底8aに回転自在に係合されているので、円筒体23の一端36は、回転しつつも、高さ方向に外レール5の枠体8の底8aに位置決めされている。これに加えて、円筒体23の外周とねじ係合した内レール6は、外レール5の埋設溝7に嵌合して回り止めされている。その結果、図3および図4に示すように、円筒体23の回転に伴って、内レール6は、外レール5の枠体8の底8aに対して高さ方向に移動し、底8aからの内レール6の高さを変化させることができる。円筒体23の回転角度量を調節することにより、外レール5に対して内レール6を所望の高さに調整することができる。
また、円筒体23を用いることで戸車レール1の製造の手間を削減できる。例えば、図2に示すように、外レール5と内レール6とを円筒体23を介して互いに連結できるので、輸送時に外レール5と内レール6とが互いに分離する虞がない。また、図3に示すように、円筒体23の内側を、戸車レール1の固定用のねじ24の配置スペースとして利用できる。従って、設置を含めた製造の手間を削減できる。
また、この実施形態では、高さ調整機構22は、長手方向Xの複数カ所に設けられている。各高さ調整機構22は、互いに同じに構成されている。例えば、円筒体23は、複数個設けられ、高さ調整板15の複数のねじ孔25に対して、円筒体23のそれぞれの外周面のねじ35がねじ係合している。これにより、各高さ調整機構22を互いに独立して調整することができる。
これに加えて、高さ調整板15は、内レール6に対してスライドさせて、長手方向Xの所望の位置に配置できる。例えば、予め、外レール5の挿通孔10および内レール6の貫通孔32を、選択可能に多数個形成しておくか、または所望の位置に形成しておき、これらの位置に合せて高さ調整板15を配置する。これにより、長尺の内レール6にねじ孔25を所望の位置に容易に設置でき、ひいては、高さ調整機構22を所望の位置に容易に配置できる。これにより、戸車レール1の内レール6の傾きや水平を容易に調整できる。
図3を参照して、外レール5は、固定用のねじ24により固定されている。
固定用のねじ24は、内レール6の貫通孔32および円筒体23を貫通しており、円筒体23と同心に配置されている。固定用のねじ24は、頭部45と、ねじ部46とを有している。また、円筒体23の内周は、頭部45を収容する大径部47と、ねじ部46を挿通させる小径部48と、大径部47および小径部48を接続する段部49とを有している。
固定用のねじ24は、内レール6の貫通孔32および円筒体23を貫通しており、円筒体23と同心に配置されている。固定用のねじ24は、頭部45と、ねじ部46とを有している。また、円筒体23の内周は、頭部45を収容する大径部47と、ねじ部46を挿通させる小径部48と、大径部47および小径部48を接続する段部49とを有している。
円筒体23を貫通した固定用のねじ24のねじ部46の先端は、外レール5の枠体8の底8aの挿通孔10を通して、枠体8の底8aから突出している。このように突出したねじ部46の先端が、設置部材3に設けられたねじ孔51にねじ込まれている。ねじ部46がねじ込まれた状態で、固定用のねじ24の頭部45が円筒体23の内周の段部49に当接して受けられている。これにより、固定用のねじ24は、円筒体23および内レール6を介して外レール5を設置部材3に締め付け状態で固定することができる。
なお、設置部材3に設けられたねじ孔51は、固定用のねじ24がねじ込まれる前に、設置部材3に予め形成されていてもよいし、ねじ孔51の下孔だけが設置部材3に予め形成されていてもよい。または、ねじ孔51は、固定用のねじ24が設置部材3に徐々にねじ込まれるのに伴って形成されるようにしてもよい。
また、固定用のねじ24は、円筒体31の回り止めとしても機能する。すなわち、締め付け状態の固定用のねじ24の頭部45が円筒体23の内周の段部49に当接しているので、円筒体23の軸線回りの回転が規制される。その結果、高さ調節した状態を安定して維持できる。
また、固定用のねじ24は、円筒体31の回り止めとしても機能する。すなわち、締め付け状態の固定用のねじ24の頭部45が円筒体23の内周の段部49に当接しているので、円筒体23の軸線回りの回転が規制される。その結果、高さ調節した状態を安定して維持できる。
また、固定用のねじ24が、高さ調整機構22の円筒体23を挿通しているので、固定用のねじ24を挿通させるための挿通孔の数を、この挿通孔を円筒体23とは別に形成する場合と比較して、少なくすることができる。従って、戸車レール1の製造の手間を削減することができる。また、固定用のねじ24と高さ調整機構22との設置位置の数を、少なくできるので、戸車レール1の見栄えをよくすることができる。
また、前述の実施形態について、以下のような変形例を考えることができる。例えば、前述した実施形態においては、高さ調整機構22は、長手方向Xについて戸車レール1の複数カ所に設けられていたが、少なくとも1箇所に設けられていればよい。すなわち、外レール5の枠体8の挿通孔10、内レール6の貫通孔32、内レール6の高さ調整板15のねじ孔25、および円筒体23は、少なくとも一組が設けられていればよい。
また、ねじ孔25は、高さ調整板15に形成されて、内レール6に配置されていたが、内レール6の主体部14の所定位置に形成することも考えられる。
その他、実用新案登録請求の範囲に記載された事項の範囲内で種々の変更を施すことができる。
その他、実用新案登録請求の範囲に記載された事項の範囲内で種々の変更を施すことができる。
1 戸車レール
2 戸車
5 外レール
6 内レール
7 埋設溝
8 枠体
8a 底
9 縁部
10 挿通孔
13 受け溝
15 高さ調整板
22 高さ調整機構
23 円筒体
24 固定用のねじ
25 ねじ孔
32 貫通孔
35 雄ねじ(外周面のねじ)
36 一端
37 他端
39 小径部
40 係合突部
41 操作部
X 長手方向
Z 上下方向(深さ方向)
2 戸車
5 外レール
6 内レール
7 埋設溝
8 枠体
8a 底
9 縁部
10 挿通孔
13 受け溝
15 高さ調整板
22 高さ調整機構
23 円筒体
24 固定用のねじ
25 ねじ孔
32 貫通孔
35 雄ねじ(外周面のねじ)
36 一端
37 他端
39 小径部
40 係合突部
41 操作部
X 長手方向
Z 上下方向(深さ方向)
Claims (5)
- 埋設溝を形成するための枠体と、当該枠体の端縁から両側へ張り出した縁部とを有する長尺状の外レールと、
前記外レールの前記埋設溝内に収容され、戸車を転動自在に受け止めるための長尺状の内レールと、
前記外レールの前記埋設溝内における前記内レールの高さを調整するための高さ調整機構とを含み、
前記高さ調整機構は、
外周面にねじが形成され、前記埋設溝内において、当該埋設溝の深さ方向に延びる円筒体を有し、
前記円筒体の一端は、前記外レールの前記枠体の底に回転自在に係合されており、前記円筒体の外周面は、前記内レールとねじ係合されていて、前記円筒体を回転させることにより、前記枠体の底からの前記内レールの高さを変化させることができ、
前記円筒体の前記一端とは反対側の他端には、前記円筒体を回転操作するための操作部が形成されていることを特徴とする戸車レール。 - 前記内レールには、当該内レールの長手方向に延びる受け溝が形成され、この受け溝に長手方向にスライド可能に嵌合する長尺板状の高さ調整板が設けられ、
前記高さ調整板には、長手方向に一定間隔で複数のねじ孔が形成されていて、
前記円筒体は、複数個設けられ、前記高さ調整板の前記複数のねじ孔に対して、それぞれ外周面のねじがねじ係合している、ことを特徴とする請求項1に記載の戸車レール。 - 前記内レールは、貫通孔を有し、この貫通孔を通して、前記円筒体の前記一端を回転操作可能とされていることを特徴とする請求項1または2に記載の戸車レール。
- 前記外レールの前記枠体の底には、挿通孔が形成され、
前記円筒体の前記一端は、前記外レールの前記枠体の底の前記挿通孔を挿通する小径部と、この小径部の先端から径方向に突出し前記枠体の底に係合する係合突部とを含むことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の戸車レール。 - 前記外レールは、固定用のねじにより固定可能とされ、
この固定用のねじは、前記円筒体を貫通し、当該固定用のねじの先端は、前記外レールの前記枠体の底に形成された挿通孔を通して、前記枠体の底から突出することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の戸車レール。
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