JP3176012B2 - 記録装置及び再生装置 - Google Patents

記録装置及び再生装置

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JP3176012B2
JP3176012B2 JP26071394A JP26071394A JP3176012B2 JP 3176012 B2 JP3176012 B2 JP 3176012B2 JP 26071394 A JP26071394 A JP 26071394A JP 26071394 A JP26071394 A JP 26071394A JP 3176012 B2 JP3176012 B2 JP 3176012B2
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真一 大沢
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】[発明の目的]
【産業上の利用分野】本発明は、階層符号化された画像
データ又は多チャンネルの画像データを記録・再生する
記録装置及び再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、画像のディジタル処理が普及して
きている。画像の符号化にはDCT(離散コサイン変
換)を用いた高能率符号化が採用されている。更に、放
送についてもディジタル化が検討されている。ディジタ
ル方式は、受信限界において急峻なスレッショルド特性
を有し、受信状態が不良な地域においては、エラー発生
量が極めて増加して、全く受信不能となることがある。
そこで、伝送レートを無制限に高くすることなく、必要
な映像情報を受信することができるように、映像信号を
重み付けする階層符号化を採用することがある。例え
ば、1画像を解像度に応じて複数の階層に階層化し、各
階層毎に符号化を行うのである。そして、優先度が高い
階層の符号化出力については強力なエラー訂正符号を付
加し、優先度が低い階層の符号化出力は積極的に切り捨
てる。
【0003】ところで、低解像度画像データと高解像度
画像データとを別の系で処理して伝送すると、広い伝送
帯域が必要となる。そこで、高解像度画像データについ
ては低解像度画像データを利用して符号化する所謂ピラ
ミッド型階層符号化が採用されることがある。例えば、
現行テレビジョン信号とHDTV信号とを階層符号化す
るシステムにおいては、HDTV信号を、現行NTSC
信号と、HDTV信号と現行NTSC信号との差分信号
とに階層化して符号化する。そして、各階層の符号化出
力を多重して伝送し、受信側では、強力なエラー訂正符
号を使用することにより、少なくとも現行NTSC信号
に対応する階層までの符号化出力は確実に復号化して、
現行放送用のモニタに映出させる。また、HDTVに対
応する高階層の符号化出力を復号化し、高階層の復号化
出力と加算することにより、HDTV用のモニタにHD
TV画像を映出させる。
【0004】このシステムによれば、伝送されたHDT
V放送信号から例えば据置型の受信機でHDTV映像を
映出させ、小型のポータブル受信機で現行放送画像を映
出させることができる。更に、この階層符号化方式は、
衛星ディジタル放送に適用することも検討されている。
すなわち、受信C/Nが一定レベル以上である場合には
HDTV品質で受信し、C/Nが低下した場合には標準
放送品質で受信することも可能である。
【0005】図48はこのようにテレビジョン信号を空
間的に階層化する階層符号化装置を示すブロック図であ
る。図48の階層符号化装置においては、DCT処理に
よるフレーム内圧縮と共に、動き補償フレーム間予測符
号化を用いたハイブリッドDCT符号化方式を採用して
いる。
【0006】入力端子1を介して入力されたHDTV
(High Definition TV)信号は、HDTV→SDTV変
換回路2によってフィルタリングすると共にサブサンプ
リングして画素数を削減し、SDTV(Standard Defin
ition TV)帯域の低解像度画像信号に変換する。この低
解像度画像信号は低解像度符号化部37のPR回路3によ
って符号化順にフレーム順序を変更して減算器4及びM
E回路5に与える。
【0007】減算器4は、フレーム内符号化モード時に
はPR回路3の出力をそのままDCT回路6に与える。
DCT回路6は減算器4の出力をDCT処理し、DCT
回路6からの変換係数はQ回路7によって量子化する。
これにより、画像データの冗長度が低減される。Q回路
7からの量子化出力はVLC回路8によって可変長符号
化し、バッファ14を介して低解像度ビットストリームと
してパッキング回路15に出力する。
【0008】一方、フレーム間の相関を利用したフレー
ム間符号化モード時には、DCT回路6には減算器4か
ら所定の参照フレームと現フレームとの差分(予測誤
差)のみを与える。
【0009】この参照フレームはQ回路7からの量子化
出力を復号することにより得ている。即ち、Q回路7か
らの量子化出力はIQ回路9によって逆量子化し、ID
CT回路10によって逆DCT処理して、DCT処理前の
データに戻して加算器11に与えている。加算器11の出力
は画像メモリ12によって遅延させた後、動き予測回路13
を介して加算器11に帰還させる。また、動き予測回路13
の出力を参照フレームの画像データとして減算器4にも
供給している。
【0010】フレーム間符号化モード時には減算器4の
出力は差分情報であるのでIDCT回路10の出力も差分
情報である。加算器11はこの差分情報に動き予測回路13
からの参照フレームの画像データを加算して現フレーム
の画像データ(ローカルデコードデータ)を再生して画
像メモリ12に出力している。
【0011】画像メモリ12は、加算器11からのローカル
デコードデータを例えば1フレーム期間遅延させて参照
フレームの画像データとして動き予測回路13に出力す
る。一方、ME回路5はPR回路3の出力から画像の動
きを検出して動きベクトルを動き予測回路13に出力して
いる。動き予測回路13は画像メモリ12からの参照フレー
ムの画像データを動きベクトルに基づいて動き補償して
出力する。こうして、動き補償された参照フレームの画
像データが減算器4に供給されることになり、減算器4
は現フレームのデータから参照フレームのデータを減算
して、予測誤差のみをDCT回路6に与える。以後の動
作はフレーム内符号化モード時と同様である。
【0012】一方、入力端子1からのHDTV信号は高
解像度符号化部38のPR回路23にも与える。高解像度符
号化部38はPR回路23、減算器24、ME回路25、DCT
回路26、Q回路27、VLC28、IQ回路29、IDCT回
路30、加算器31、画像メモリ32、動き予測回路33及びバ
ッファ34によって構成されて高解像度ビットストリーム
を得る。これらのPR回路23、減算器24、ME回路25、
DCT回路26、Q回路27、VLC28、IQ回路29、ID
CT回路30、加算器31、画像メモリ32及びバッファ34の
構成は夫々PR回路3、減算器4、ME回路5、DCT
回路6、Q回路7、VLC8、IQ回路9、IDCT回
路10、加算器11、画像メモリ12及びバッファ14と同様で
ある。
【0013】高解像度符号化部38は、フレーム間符号化
モード時には、低解像度のローカルデコードデータを用
いた下方予測を行うようになっている。即ち、低解像度
符号化部37の加算器11からの現フレームのローカルデコ
ードデータはSDTV→HDTV変換回路35にも与え
る。SDTV→HDTV変換回路35は低解像度のローカ
ルデコードデータをアップサンプリングする。加算器11
の出力はHDTV→SDTV変換回路2によってSDT
V帯域に制限されており、SDTV→HDTV変換回路
35はアップサンプリング処理によって、低域の高解像度
信号を得て動き予測回路33に出力する。
【0014】動き予測回路33は、画像メモリ32からの参
照フレームの画像データを動きベクトルに基づいて動き
補償すると共に、動き補償した画像データと低域の高解
像度信号成分とを加算して減算器24に出力する。これに
より、減算器24において、高解像度信号のフレーム間の
相関性を除去すると共に、低解像画像信号との相関性も
除去することができる。こうして、高解像度符号化部38
において高域の高解像度信号のみを符号化して、バッフ
ァ34から高解像度ビットストリームとしてパッキング回
路15に出力する。低解像度ビットストリーム及び低解像
度ビットストリームはパッキング回路15によってパッキ
ングして階層符号化画像データとして図示しない伝送路
に出力する。
【0015】図49は図48の階層符号化装置からの階
層符号化画像データを復号化する階層復号化装置を示す
ブロック図である。
【0016】入力された階層符号化画像データはデパッ
キング回路40によって高解像度ビットストリームと低解
像度ビットストリームとに分離して、夫々高解像度復号
化部61及び低解像度復号化部62に供給する。高解像度復
号化部61及び低解像度復号化部62のデコーダバッファ4
1,51は、夫々伝送されたビットストリームを保持し
て、復号化レートでIVLC回路42,52に出力する。こ
れらのビットストリームは夫々IVLC回路42,52によ
って可変長復号化し、IQ回路43,53によって逆量子化
処理し、IDCT回路44,54によって逆DCT処理して
加算器45,55に供給する。
【0017】低解像度復号化部62においては、入力され
たビットストリームがフレーム内符号化されたものであ
る場合には、IDCT回路54の出力は加算器を介してそ
のまま走査変換回路56に与える。走査変換回路56は加算
器55からの復号化データをフレーム化してSDTV信号
を復元して出力する。
【0018】一方、入力されたビットストリームがフレ
ーム間符号化されたものである場合には、加算器55はI
DCT回路54の出力と動き補償回路58の出力とを加算す
る。加算器55の出力は、SDTV画像メモリ57によって
例えば1フレーム期間遅延させた後動き補償回路58によ
って動き補償して加算器55に帰還している。即ち、加算
器55は、動き補償回路58から前フレームまでの画像デー
タが動き補償されて与えられており、IDCT回路44か
らの差分情報との加算によって、現フレームの低解像度
画像信号を再生する。
【0019】高解像度復号化部61においては、加算器55
から再生された低解像度画像信号を高解像度画像信号に
変換するSD→HD変換回路59を有している。即ち、S
D→HD変換回路59からは高解像度画像信号の低域成分
が得られる。入力されたビットストリームがフレーム間
符号化されたものである場合には、加算器45の出力はH
DTV画像メモリ47によって例えば1フレーム期間遅延
させた後動き補償回路48に与えて動き補償する。更に、
動き補償回路48は、動き補償した参照フレームの画像デ
ータに低解像度画像信号の低域成分を加算して加算器45
に与える。IDCT回路44の出力は高域の高解像度画像
信号の予測誤差を復元したものであり、加算器45はID
CT回路44の出力と動き補償回路48の出力を加算するこ
とにより、現フレームの高解像度画像信号を再生して出
力する。この信号は走査変換回路46によってフレーム化
してHDTV信号として出力する。
【0020】なお、入力されたビットストリームがフレ
ーム内符号化されたものである場合には、加算器45は動
き補償回路48からの低域の高解像度画像信号をIDCT
回路44からの高域の高解像度画像信号に加算して現フレ
ームのデータを再生する。
【0021】こうして、高解像度復号化部61によってH
DTV信号が得られる。なお、デパッキング回路40及び
低解像度復号化部62のみによって構成された比較的安価
なテレビジョン受像機を用いた場合でも、SDTV信号
は得ることができることは明らかである。
【0022】ところで、このように空間的に階層符号化
された画像信号をVTR(ビデオテープレコーダ)に記
録することが考えられる。図50乃至図53は階層符号
化画像データのVTRによる記録を説明するための説明
図である。
【0023】図50はVTRにおいてSDTV信号を記
録すると共に再生するモード(以下、SDモードとい
う)時において形成される磁気テープの記録トラックパ
ターンを示している。また、図51はこのSDモード時
に使用されるシリンダヘッドの構成を示す説明図であ
り、図51(a)は2チャンネル×1(以下、2ch×
1という)のシリンダヘッドを示し、図51(b)は1
チャンネル×2(以下、1ch×2という)のシリンダ
ヘッドを示している。なお、図51の上側はシリンダヘ
ッドを上から見たものであり、下側はシリンダヘッドを
正面から見たものである。2ch×1のシリンダヘッド
71は、プラスアジマスのヘッド73とこのヘッド73に隣接
した位置に設けられたマイナスアジマスのヘッド74とを
有している。1ch×2のシリンダヘッド72はプラスア
ジマスのヘッド75及びマイナスアジマスのヘッド76を有
しており、これらのヘッド75,76は相互に180度離れ
た位置に設けている。
【0024】図50において、磁気テープ65には2ch
×1又は1ch×2のシリンダヘッド71,72によって記
録トラックが形成されている。図中の記号+は、プラス
アジマスのヘッド73又はヘッド75による記録トラックを
示し、記号−はマイナスアジマスのヘッド74又はヘッド
76による記録トラックを示している。SDモード時に
は、1フレーム時間に4トラックを形成するように、シ
リンダヘッド71,72の回転速度及びテープ走行速度を設
定している。
【0025】図52はVTRにおいてHDTV信号を記
録すると共に再生するモード(以下、HDモードとい
う)時において形成される磁気テープの記録トラックパ
ターンを示している。また、図53はこのHDモード時
に使用されるシリンダヘッドの構成を示す説明図であ
る。
【0026】HDTV信号はSDTV信号よりも多くの
情報量を有する。従って、同一時間内にSDモード時よ
りも多くのデータを記録すると共に再生する必要があ
る。この理由から、HDモード時には、図53に示す2
チャンネル×2(以下、2ch×2という)のシリンダ
ヘッドを採用する。シリンダヘッド77は、相互にアジマ
スが相違する一対のヘッド78,79を隣接させて配設して
おり、また、これらのヘッド78,79から180度離れた
位置に相互にアジマスが相違する一対のヘッド80,81を
配設している。
【0027】図52において、磁気テープ66はSDモー
ド時の2倍のテープ走行速度で走行し、シリンダヘッド
77はシリンダヘッド71,72と同一の回転速度で回転させ
る。即ち、2ch×2のシリンダヘッド77が1回転する
間に、HDモードでは4トラックを形成する。なお、図
中の記号+はプラスアジマスのヘッド78又はヘッド80に
よる記録トラックを示し、記号−はマイナスアジマスの
ヘッド79又はヘッド81による記録トラックを示してい
る。こうして、HDモード時には、1フレーム時間にS
Dモード時の倍の8トラックを形成することができ、情
報量が多いHDTV信号の記録及び再生を可能にしてい
る。
【0028】しかしながら、HDモードとSDモードと
ではモード間の互換性がないことからHDモードで記録
した階層符号化画像データをSDモード専用のVTRに
よって再生することができないという問題があった。
【0029】いま、例えば、SDモードで階層符号化画
像データを記録した磁気テープを再生するものとする。
この磁気テープをSDモード専用のVTRによって再生
すると、全データストリームをSDモードで再生するこ
とができ、復号化することによりSDTV信号を得るこ
とができる。一方、HDモードを有するVTRにおいて
は、シリンダヘッド77がSDモードに対応したシリンダ
ヘッド71,72よりも多くのヘッドを有している。例え
ば、シリンダヘッド77のヘッド80,81を使用しないこと
により、シリンダヘッド77を2ch×1のシリンダヘッ
ドとして使用することができる。即ち、HDモードを有
するVRTにおいても、SDモードによる再生が可能で
あり、この場合には、モード間の互換性は特には問題な
い。なお、SDモードで記録されていることから、再生
信号を復号化してもHDTV信号を得ることはできな
い。
【0030】ここで、HDモードで階層符号化画像デー
タを記録した磁気テープを再生するものとする。記録時
と同様の2ch×2のシリンダヘッドを用いて再生する
HDモードでは、記録信号の全データストリームを記録
時間と同一の時間で再生することができ、再生信号を復
号化することによりHDTV信号を得ることができる。
ところが、SDモード専用のVTRでは、記録時とは異
なる構成のシリンダヘッドによって再生すると共に、テ
ープ送り速度がHDモードの1/2時間であることか
ら、記録されているデータストリームを忠実に再生する
ことができない。このため、SDモードのみが可能なV
TRでは、HDモードで記録された階層符号化画像デー
タを再生して復号化することはできず、HDTV信号だ
けでなくSDTV信号を得ることもできない。
【0031】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来、階
層符号化画像データは比較的安価な構成のSDTV用の
復号化装置によって復号可能であるという利点を有して
いるが、HDモードで記録された階層符号化画像データ
は比較的安価なSDモード専用のVTRによって忠実に
再生することはできないという問題点があった。
【0032】本発明は、HDモードで記録された階層符
号化画像データをSDモードでも忠実に再生することを
可能にすることができる記録装置を提供することを目的
とする。
【0033】また、本発明は、HDモードで記録された
階層符号化画像データをSDモードでも忠実に再生する
ことができる再生装置を提供することを目的とする。
【0034】また、本発明は、記録されたマルチチャン
ネル画像データの中から所望のチャンネルの画像データ
を得ることを可能にすることができる記録装置を提供す
ることを目的とする。
【0035】また、本発明は、記録されたマルチチャン
ネル画像データの中から所望のチャンネルの画像データ
を得ることができる再生装置を提供することを目的とす
る。
【0036】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
記録装置は、複数のヘッドを有するシリンダヘッドを用
いて磁気テープ上に所定時間に所定本数のトラックを形
成する記録手段と、複数種類の画像データを種類毎に分
離して格納する複数のバッファメモリと、前記所定本数
のトラック単位で前記複数種類の画像データを巡回的に
記録するために、前記シリンダヘッドの回転に同期させ
て前記複数のバッファメモリに格納された各画像データ
を夫々前記シリンダヘッドの複数のヘッドに与える制御
手段と、前記磁気テープに、前記複数種類の画像データ
に重畳して記録するためのトラッキング用のパイロット
信号を生成し、このトラッキング用のパイロット信号を
前記複数のヘッドに与えるパイロット信号付加手段とを
具備したものである。また、本発明の請求項3に係る再
生装置は、所定のシリンダヘッドを用いて磁気テープを
トレースすることにより、前記磁気テープに所定時間に
記録されたトラック数よりも少ない数のトラックを通常
再生モードにおいて再生可能な再生手段と、所定倍速数
で前記磁気テープを走行させることにより前記再生手段
によって前記磁気テープの記録レートと同一レートでの
再生を可能にさせる走行制御手段と、トラッキング位相
を制御することにより、前記再生手段によって前記磁気
テープに所定時間に記録されたトラック単位のうちの所
定のトラックの再生を可能にさせるトラッキング手段
と、前記再生手段の出力を保持して所定のデータ列を出
力する出力手段とを具備し、前記トラッキング手段は、
前記再生手段により再生されたトラッキング用のパイロ
ット信号によりトラッキングするものである。
【0037】
【作用】本発明の請求項1において、記録手段は複数の
ヘッドを有するシリンダヘッドを用いて磁気テープ上に
所定時間に所定本数のトラックを形成する。複数のバッ
ファメモリは、複数種類の画像データを種類毎に分離し
て格納する。制御手段は、前記所定本数のトラック単位
で前記複数種類の画像データを巡回的に記録するため
に、前記シリンダヘッドの回転に同期させて前記複数の
バッファメモリに格納された各画像データを夫々前記シ
リンダヘッドの複数のヘッドに与える。パイロット信号
付加手段は、前記磁気テープに、前記複数種類の画像デ
ータに重畳して記録するためのトラッキング用のパイロ
ット信号を生成し、このトラッキング用のパイロット信
号を前記複数のヘッドに与える。
【0038】本発明の請求項3において、再生手段は所
定のシリンダヘッドを用いて磁気テープをトレースする
ことにより、前記磁気テープに所定時間に記録されたト
ラック数よりも少ない数のトラックを通常再生モードに
おいて再生する。走行制御手段は所定倍速数で前記磁気
テープを走行させることにより前記再生手段によって前
記磁気テープの記録レートと同一レートで再生させる。
トラッキング手段はトラッキング位相を制御することに
より、前記再生手段によって前記磁気テープに所定時間
に記録されたトラック単位のうちの所定のトラックの再
生をさせる。出力手段は、前記再生手段の出力を保持し
て所定のデータ列を出力する。前記トラッキング手段
は、前記再生手段により再生されたトラッキング用のパ
イロット信号によりトラッキングする。
【0039】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。図1は本発明に係る記録装置の一実施例を
示す説明図である。
【0040】図1において、デコードブロック91には階
層符号化画像データを入力する。階層符号化画像データ
は低解像度ビットストリーム(以下、SDデータとい
う)と高解像度ビットストリーム(以下、HDデータと
いう)とを時分割多重によってパッキングしたものであ
る。階層符号化画像データのビットストリームがSDデ
ータ又はHDデータのいずれであるかは例えばフラグ等
によって容易に判別可能である。デコードブロック91は
入力された階層符号化画像データをSDデータとHDデ
ータとに分離する。デコードブロック91はHDデータを
バッファメモリH1 ,H2 ,H3 に出力し、SDデータ
をバッファメモリS1 に出力する。
【0041】本実施例においては、磁気テープ93を2c
h×2のシリンダヘッドによってトレースすることによ
り記録及び再生を行う。図2は本実施例において採用さ
れる2ch×2のシリンダヘッド95を示す説明図であ
る。図2(a)はシリンダヘッド95の背面を示し、図2
(b)はその上面を示し、図2(c)はその正面を示し
ている。
【0042】シリンダヘッド95はドラム96の周面にヘッ
ド97乃至100 を有している。ヘッド97,98はドラム周面
の所定位置に所定の取付段差を有して隣接して配設す
る。ヘッド97はプラスアジマスヘッドであり、ヘッド98
はマイナスアジマスヘッドである。ヘッド97,98から略
々180度離れた位置に相互にアジマスが相違するヘッ
ド99,100 を所定の取付段差を有して隣接配置する。ヘ
ッド99はプラスアジマスヘッドであり、ヘッド100 はマ
イナスアジマスヘッドである。ヘッド97乃至100は、ド
ラム96の1回転で連続した4つの記録トラックをトレー
スし、ドラム96が回転することによって記録トラックを
順次トレースすることができるようになっている。な
お、本実施例においては、磁気テープ93のHDモードに
おける走行速度をSDモードにおける走行速度の2倍に
設定する。
【0043】シリンダヘッド95の回転周期に対応したス
イッチングパルスをメモリコントロール回路92に供給す
るようになっている。メモリコントロール回路92はスイ
ッチングパルスに基づいてバッファメモリH1 乃至H3
,S1 の書込み及び読出しを制御するための制御信号
を出力する。即ち、メモリコントロール回路92はシリン
ダヘッド95の回転周期の1/4の時間で各バッファメモ
リH1 乃至H3 ,S1 に順次データを書込み、シリンダ
ヘッド95の次の回転周期の前半にバッファメモリS1 ,
H3 からデータを読出し、後半にバッファメモリH2 ,
H1 からデータを読出すようになっている。バッファメ
モリH1 ,H2 とバッファメモリH3 ,S1 とは書込と
読出しタイミングが異なり、バッファメモリH1 乃至H
3 ,S1 に対する書込み及び読出しは連続して行うこと
ができる。
【0044】バッファメモリH1 乃至H3 ,S1 から読
出されたHDデータ及びSDデータは夫々シリンダヘッ
ド95の各ヘッド100 乃至97に供給するようになってい
る。こうして、ヘッド97はバッファメモリS1 からのS
Dデータを磁気テープ93に記録する。同様に、ヘッド98
乃至100 は夫々バッファメモリH3 乃至H1 からのHD
データを磁気テープ93に記録するようになっている。
【0045】なお、本実施例においては、図示しないパ
イロット信号付加回路によって、各記録トラックにトラ
ッキング用のパイロット信号を記録するようになってい
る。パイロット信号としては周波数がf0 乃至f3 の4
種類の信号(以下、パイロット信号f0 乃至f3 とい
う)を用い、各トラックにパイロット信号f0 ,f1 ,
f2 ,f3 ,f1 ,…を巡回的に重畳して記録する。例
えば、マイナスアジマスのヘッド97乃至100 に夫々パイ
ロット信号f1 乃至f4 を与えて記録する。パイロット
信号f0 乃至f3 相互の周波数差を適宜設定することに
より、オフトラックした場合に2つのトラックから再生
されるパイロット信号の差周波数成分に基づいて、トラ
ッキングのずれ方向及びトラッキングずれ量を検出する
ことができる。これにより、再生時においてトラック位
相をパイロット信号f1 が記録されたトラックに一致さ
せることができる。
【0046】次に、このように構成された実施例の動作
について図3及び図4を参照して説明する。図3は実施
例の動作を説明するためのタイミングチャートであり、
図3(a)はスイッチングパルスを示し、図3(b)は
階層符号化画像データを示し、図3(c)はバッファメ
モリH1 乃至H3 の入力を示し、図3(d)はバッファ
メモリS1 の入力を示し、図3(e)乃至(h)は夫々
バッファメモリH1 乃至H3 ,S1 のライトタイミング
を示し、図3(i)乃至(l)は夫々バッファメモリH
1 乃至H3 ,S1 の出力を示している。また、図4は本
実施例によって形成されるトラックパターンを示す説明
図である。
【0047】デコードブロック91にはHDデータ及びS
Dデータをパッキングした階層符号化画像データ(図3
(b))を入力する。図3(c),(d)に示すよう
に、階層符号化画像データは、デコードブロック91によ
ってHDデータとSDデータとに分離して夫々バッファ
メモリH1 乃至H3 とバッファメモリS1 とに供給す
る。
【0048】一方、ヘッド97,98とヘッド99,100 とを
切換えるためのスイッチングパルス(図3(a))をメ
モリコントロール回路92に与える。スイッチングパルス
はドラム96の回転周期の1/2の時間でローレベル(以
下、“L”という)とハイレベル(以下、“H”とい
う)とが切換り、“L”と“H”との切換りタイミング
でヘッド97,98とヘッド99,100 とを切換える。メモリ
コントロール回路92は、スイッチングパルスが与えられ
て、ヘッド97,98に信号を供給するタイミング(スイッ
チングパルスの“H”期間)でバッファメモリH1 ,H
2 に書込みアドレスを与え、ヘッド99,100 に信号を供
給するタイミング(スイッチングパルスの“L”期間)
でバッファメモリH3 ,S1 に書込みアドレスを与え
る。こうして、バッファメモリH1 乃至H3 ,S1 には
夫々図3(e)乃至(h)のタイミングでHDデータ及
びSDデータを書込む。
【0049】バッファメモリS1 に書込まれたSDデー
タは、図3(l)に示すように、次のドラム回転周期の
前半の期間にヘッド97に供給する。また、この期間に
は、図3(k)に示すように、バッファメモリH3 から
のHDデータもヘッド98に与える。なお、この期間に
は、図3(e),(f)に示すように、バッファメモリ
H1 ,H2 には次のHDデータを書込む。
【0050】スイッチングパルスの“H”期間にはヘッ
ド97,98が磁気テープ93をトレースする。これにより、
図4に示す記録トラックA1 ,A2 を形成する。記録ト
ラックA1 はヘッド97によるプラスアジマスのトラック
であり、記録トラックA2 はヘッド98によるマイナスア
ジマスのトラックである。なお、磁気テープ93はHDモ
ードに対応する走行速度で走行する。ヘッド97にはバッ
ファメモリS1 の出力を与えており、記録トラックA1
にはSDデータが記録される。また、ヘッド98にはバッ
ファメモリH3 の出力を与えており、記録トラックA2
にはHDデータが記録される。なお、図示しないパイロ
ット信号付加回路によって、SDデータにパイロット信
号f0 を重畳してヘッド97に与えており、記録トラック
A1 はパイロット信号f0 が多重記録される。また、同
様に、記録トラックA2 にはパイロット信号f1 が多重
記録される。
【0051】スイッチングパルスの“L”期間には、メ
モリコントロール回路92はバッファメモリH1 ,H2 に
読出しアドレスを与える。これにより、図3(i),
(j)に示すように、バッファメモリH1 ,H2 からH
Dデータを読出してヘッド99,100 に与え、図4に示す
記録トラックB1 ,B2 を形成する。記録トラックB1
はヘッド99によるプラスアジマスのトラックであり、記
録トラックB2 はヘッド100 によるマイナスアジマスの
トラックである。また、図示しないパイロット信号付加
回路によって、記録トラックB1 ,B2 には夫々パイロ
ット信号f2 ,f3 が多重記録される。また、スイッチ
ングパルスの“L”期間には、バッファメモリS1 ,H
3 に夫々次のSDデータ及びHDデータを書込む。以後
同様の動作が繰返されて、図4に示すように、4つのト
ラックA1 ,A2 ,B1 ,B2 が順次繰返し形成され
る。
【0052】なお、本実施例においては、シリンダヘッ
ド95の全てのヘッド97乃至100 を用いてHDモードで記
録を行ったが、ヘッド97乃至100 のうちの2つのヘッド
を用い、HDモードの1/2のテープ走行速度に設定す
ることにより、SDモードでの記録を行うことも可能で
ある。
【0053】本実施例によって記録が行われた磁気テー
プは一般的なSDモード用のVTRによって再生するこ
とが可能である。図5乃至図7は再生時のヘッドトレー
スを説明するための説明図である。なお、図5乃至図7
の網線部は再生可能なトラックを示している。
【0054】図5は2ch×1のシリンダヘッド71(図
51(a)参照)を採用したVTRにおけるトレースパ
ターンを示している。図4に示すトラックパターンが形
成された磁気テープを再生する場合には、2倍速再生モ
ードを設定する。記録時のHDモードのテープ走行速度
はSDモードのテープ走行速度の2倍であるので、ドラ
ムの径が同一であるものとすると、再生側のVTRによ
って記録時と同一の回転数でドラムを回転させ、磁気テ
ープ93を2倍速で走行させることにより、再生側の2c
h×1のシリンダヘッド71によるトレースパターンの傾
斜を図4のトラックパターンの傾斜と一致させることが
できる。
【0055】この場合には、2倍速再生時の再生信号に
含まれるパイロット信号を検出して、プラスアジマスヘ
ッド73がパイロット信号f0 が記録された記録トラック
A1をトレースするようにトラッキング制御する。これ
により、ヘッド73,74によって夫々記録トラックA1 ,
A2 をトレースすることができる。こうして、図5の網
線部に示すように、記録トラックA1 に記録されたSD
データ及び記録トラックA2 に記録されたHDデータを
再生することができる。なお、シリンダヘッド71は2c
h×2のシリンダヘッド95とは異なり、ヘッド73,74か
ら180度離れた位置にヘッドを有していないので、記
録トラックB1 ,B2 を再生することはできない。
【0056】こうして、SDデータについては、記録時
と同一のデータレートで確実に再生することができる。
再生したSDデータを例えば図49の低解像度復号化部
62に与えることにより、SDTV信号を得ることができ
る。
【0057】また、図6は1ch×2のシリンダヘッド
72(図51(b)参照)を採用したVTRにおけるトレ
ースパターンを示している。この場合にも2倍速再生モ
ードを設定する。2倍速再生モード時のシリンダヘッド
72によるトレースパターンの傾斜は図4のトラックパタ
ーンの傾斜と一致する。また、この場合には、2倍速再
生時の再生信号に含まれるパイロット信号を検出して、
プラスアジマスヘッド75がパイロット信号f0 が記録さ
れた記録トラックA1 をトレースするようにトラッキン
グ制御する。これにより、ヘッド75,76によって夫々記
録トラックA1,B1 をトレースすることができる。こ
うして、図6の網線部に示すように、ヘッドのアジマス
と記録トラックのアジマスとが一致する記録トラックA
1 に記録されたSDデータを再生することができる。こ
うして、この場合にも、記録時と同一のデータレートで
SDデータを確実に再生することができる。
【0058】また、図7は1ch×1のシリンダヘッド
を採用したVTRにおけるトレースパターンを示してい
る。この場合にも2倍速再生モードを設定することで、
再生側の1ch×1のシリンダヘッドのヘッド101 によ
るトレースパターンの傾斜を図4のトラックパターンの
傾斜と一致させることができる。この場合にも、再生信
号に含まれるパイロット信号に基づいて、プラスアジマ
スヘッド101 がパイロット信号f0 が記録された記録ト
ラックA1 をトレースするようにトラッキング制御す
る。これにより、ヘッド101 によって記録トラックA1
をトレースすることができ、図6の網線部に示すよう
に、記録トラックA1 に記録されたSDデータを再生す
ることができる。こうして、記録時と同一のデータレー
トでSDデータを確実に再生することができる。
【0059】このように、本実施例においては、SDデ
ータとHDデータとを分離してSDデータを4トラック
毎に記録するようにしている。HDモード時のテープ走
行速度がSDモード時のテープ走行速度の2倍であるこ
とから、2ch×1,1ch×2,1ch×1のシリン
ダヘッドを用いた2倍速再生時には少なくともSDデー
タの記録トラックを正確にトレースすることができる。
これにより、階層符号化画像データをHDモードで記録
した場合でも、比較的安価なSDモード専用のVTRに
よってSDデータを再生してSDTV信号を得ることが
できる。
【0060】図8は本発明の他の実施例を示すブロック
図である。図8において図1と同一の構成要素には同一
符号を付して説明を省略する。
【0061】本実施例はデコードブロック91に代えてデ
コードブロック100 を採用すると共に、バッファメモリ
H3 に代えてバッファメモリS2 を採用した点が図1の
実施例と異なる。デコードブロック100 は入力された階
層符号化画像データをSDデータとHDデータとに分離
する。本実施例においては、デコードブロック100 は分
離したHDデータをバッファメモリH1 ,H2 に出力
し、SDデータをバッファメモリS1 ,S2 に出力する
ようになっている。バッファメモリS2 はSDデータを
格納するようになっている。
【0062】次に、このように構成された実施例の動作
について図9及び図10を参照して説明する。図9は実
施例の動作を説明するためのタイミングチャートであ
り、図9(a)乃至(l)は夫々図3(a)乃至(l)
に対応している。また、図10は本実施例によって形成
されるトラックパターンを示す説明図である。
【0063】デコードブロック100 にはHDデータ及び
SDデータをパッキングした階層符号化画像データ(図
9(b))を入力する。図9(c),(d)に示すよう
に、デコードブロック100 は、階層符号化画像データを
HDデータとSDデータとに分離して夫々バッファメモ
リH1 ,H2 及びバッファメモリS1 ,S2 に供給す
る。メモリコントロール回路92は、スイッチングパルス
が与えられて、スイッチングパルスの“H”期間にバッ
ファメモリH1 ,H2 に書込みアドレスを与え、スイッ
チングパルスの“L”期間にバッファメモリS1 ,S2
に書込みアドレスを与える。こうして、バッファメモリ
H1 ,H2 ,S1 ,S2 には夫々図9(e)乃至(h)
のタイミングでHDデータ及びSDデータを書込む。
【0064】バッファメモリS1 ,S2 に書込まれたS
Dデータは、図9(k),(l)に示すように、次のド
ラム回転周期の前半の期間に夫々ヘッド97,98に供給す
る。ドラム回転周期の前半には、ヘッド97,98が磁気テ
ープ112 をトレースする。これにより、図10に示す記
録トラックA1 ,A2 を形成する。なお、これらの記録
トラックA1 ,A2 に夫々パイロット信号f0 ,f1 が
多重記録されることは図1の実施例と同様である。
【0065】次に、スイッチングパルスの“L”期間に
は、メモリコントロール回路92はバッファメモリH1 ,
H2 に読出しアドレスを与える。これにより、図9
(i),(j)に示すように、バッファメモリH1 ,H
2 からHDデータを読出してヘッド99,100 に与える。
ヘッド99,100 によって、図10に示す記録トラックB
1,B2 を形成する。記録トラックB1 ,B2 には夫々
パイロット信号f2 ,f3を多重記録する。以後、同様
にして、4トラック周期でSDデータ及びHDデータを
記録する。
【0066】このようにしてHDモードで記録された階
層符号化画像データについても、一般的なSDモード用
のVTRによって再生することが可能である。図11及
び図12は再生時のヘッドトレースを説明するための説
明図である。なお、図11及び図12の網線部は再生可
能なトラックを示している。
【0067】図11は2ch×1のシリンダヘッド71
(図51(a)参照)を採用したVTRにおけるトレー
スパターンを示している。本実施例においても、2倍速
再生モードによってSDデータを再生する。2倍速再生
モードによって再生側の2ch×1のシリンダヘッド71
によるトレースパターンの傾斜が図10のトラックパタ
ーンの傾斜と一致することは図1の実施例と同様であ
る。また、シリンダヘッド71のプラスアジマスヘッド73
がパイロット信号f0 が記録された記録トラックA1 を
トレースするようにトラッキング制御する。これによ
り、ヘッド73,74によって夫々記録トラックA1 ,A2
をトレースすることができる。こうして、図11の網線
部に示すように、記録トラックA1 ,A2 に記録された
SDデータを再生することができ、SDデータについて
は、記録時と同一のデータレートで確実に再生すること
ができる。
【0068】また、図12は1ch×2のシリンダヘッ
ド72(図51(b)参照)を採用したVTRにおけるト
レースパターンを示している。この場合にも2倍速再生
モードを設定することにより、シリンダヘッド72による
トレースパターンの傾斜を図10のトラックパターンの
傾斜に一致させる。また、この場合には、シリンダヘッ
ド72のプラスアジマスヘッド75がトラックA1 からヘッ
ドの1/2幅だけずれた位置にオフトラックするように
トラッキング制御する。これにより、記録トラックA1
に記録されたSDデータはヘッド75によって再生し、記
録トラックA2に記録されたSDデータはマイナスアジ
マスのヘッド76によって再生する。こうして、この場合
にも、SDデータを記録時と同一のレートで再生するこ
とができる。
【0069】このように、本実施例においても図1の実
施例と同様の効果を得ることができる。
【0070】図13は本発明の他の実施例を示すブロッ
ク図である。図13において図8と同一の構成要素には
同一符号を付して説明を省略する。低解像度符号化にお
いては、変換係数の低域成分と高域成分とを別の系で符
号化処理することがある。この場合には、SDデータは
低域成分と高域成分とを多重して構成される。本実施例
はこのような階層符号化画像データに対応したものであ
り、SDデータを低域成分と高域成分とを分けて記録す
る例である。
【0071】本実施例はデコードブロック100 に代えて
デコードブロック121 を採用した点が図8の実施例と異
なる。デコードブロック121 は入力された階層符号化画
像データのSDデータとHDデータとに分離すると共
に、SDデータを低域成分(以下、SDL データとい
う)と高域成分(以下、SDH データという)とに分離
する。デコードブロック121 は、分離したHDデータを
バッファメモリH1 ,H2に出力し、SDL データをバ
ッファメモリS1 に出力し、SDH データをバッファメ
モリS2 に出力するようになっている。
【0072】次に、このように構成された実施例の動作
について図14及び図15を参照して説明する。図14
は実施例の動作を説明するためのタイミングチャートで
あり、図14(a)乃至(l)は夫々図9(a)乃至
(l)に対応している。また、図15は本実施例によっ
て形成されるトラックパターンを示す説明図である。
【0073】デコードブロック121 にはHDデータ及び
SDデータをパッキングした階層符号化画像データ(図
14(b))を入力する。図14(c),(d)に示す
ように、デコードブロック121 は、階層符号化画像デー
タからHDデータを分離してバッファメモリH1 ,H2
に与え、階層符号化画像データからSDL データ及びS
DH データを分離して夫々バッファメモリS1 ,S2 に
供給する。HDデータは、メモリコントロール回路92に
よって、スイッチングパルスの“H”期間にバッファメ
モリH1 ,H2 に書込み、SDL データ及びSDH デー
タは、スイッチングパルスの“L”期間にバッファメモ
リS1 ,S2 に書込む(図14(e)乃至(h))。
【0074】バッファメモリS1 ,S2 に書込まれたS
DL データ及びSDH データは、図14(k),(l)
に示すように、次のドラム回転周期の前半の期間に夫々
ヘッド97,98に供給する。ドラム回転周期の前半にはヘ
ッド97,98が磁気テープ122をトレースし、これによ
り、図15に示す記録トラックA1 ,A2 を形成する。
スイッチングパルスが“L”になると、メモリコントロ
ール回路92はバッファメモリH1 ,H2 に読出しアドレ
スを与える。これにより、図14(i),(j)に示す
ように、バッファメモリH1 ,H2 からHDデータを読
出してヘッド99,100 に与える。ヘッド99,100 によっ
て、図15に示す記録トラックB1 ,B2を形成する。
なお、これらの記録トラックA1 ,A2 ,B1 ,B2 に
夫々パイロット信号f0 乃至f3 を多重記録することは
図8の実施例と同様である。
【0075】このようにしてHDモードで記録された階
層符号化画像データについても、一般的なSDモード用
のVTRによって再生することが可能である。図16乃
至図19は再生時のヘッドトレースを説明するための説
明図である。なお、図16乃至図19の網線部は再生可
能なトラックを示している。
【0076】図16は2ch×1のシリンダヘッド71
(図51(a)参照)を採用したVTRにおけるトレー
スパターンを示している。本実施例においても、2倍速
再生モードによってSDデータを再生する。また、シリ
ンダヘッド71のプラスアジマスヘッド73がパイロット信
号f0 が記録された記録トラックA1 をトレースするよ
うにトラッキング制御する。これにより、図16の網線
部に示すように、ヘッド73,74によって夫々記録トラッ
クA1 ,A2 をトレースして、SDL データ及びSDH
データを再生する。こうして、SDデータについては、
記録時と同一のデータレートで確実に再生することがで
きる。
【0077】また、図17は1ch×2のシリンダヘッ
ド72(図51(b)参照)を採用したVTRにおけるト
レースパターンを示している。この場合にも2倍速再生
モードを設定する。また、この場合には、シリンダヘッ
ド72のプラスアジマスヘッド75がトラックA1 からヘッ
ドの1/2幅だけずれた位置にオフトラックするように
トラッキング制御する。これにより、ヘッド75によって
記録トラックA1 に記録されたSDL データを再生し、
マイナスアジマスのヘッド76によって記録トラックA2
に記録されたSDH データを再生する。こうして、この
場合にも、SDデータを記録時と同一のレートで再生す
ることができる。
【0078】また、図18は1ch×2のシリンダヘッ
ド72を用いた場合において、シリンダヘッド72のプラス
アジマスヘッド75がトラックA1 をトレースするよう
に、オントラック制御した場合のトレースパターンを示
す。この場合には、図18の網線部に示すように、プラ
スアジマスヘッド75によって記録トラックA1 のみを再
生することができる。即ち、SDL データのみを再生す
る。SDL データはSDデータの低域成分であるので、
再生したSDL データのみを復号することにより、解像
度は若干劣化するが、低解像度画像を復元することがで
きる。
【0079】図19は1ch×1のシリンダヘッドを採
用したVTRにおけるトレースパターンを示している。
この場合にも2倍速再生モードを設定し、1ch×1の
シリンダヘッドのヘッド101 が記録トラックA1 をトレ
ースするようにトラッキング制御する。これにより、ヘ
ッド101 は記録トラックA1 をトレースし、SDL デー
タを再生することができる。
【0080】このように、本実施例においても図8の実
施例と同様の効果を得ることができる。
【0081】また、上記各実施例においては、HDモー
ドによる記録の例を示したが、SDモード専用のVTR
による再生のみを考慮して、SDモード時にSDデータ
のみを記録することも考えられる。図20はこの場合の
記録装置を示すブロック図である。
【0082】図20において、デコードブロック131 は
入力された階層符号化画像データのうちSDデータのみ
を分離し、更に、SDデータをSDL データとSDH デ
ータとに分離する。デコードブロック131 は、SDL デ
ータをバッファメモリS1 に出力し、SDH データをバ
ッファメモリS2 に出力するようになっている。
【0083】図20の例では、磁気テープ135 を2ch
×1又は1ch×2のシリンダヘッドによってトレース
することにより記録を行う。図21は図20の装置で採
用する1ch×2のシリンダヘッド136 を示す説明図で
ある。図21(a)はシリンダヘッド136 の背面を示
し、図21(b)はその上面を示し、図21(c)はそ
の正面を示している。
【0084】シリンダヘッド136 はドラム137 の周面に
ヘッド133 ,134 を有している。ヘッド133 ,134 はド
ラム周面の相互に180度離れた位置に配設している。
ヘッド133 はプラスアジマスヘッドであり、ヘッド134
はマイナスアジマスヘッドである。ヘッド133 ,134
は、ドラム137 の1回転で連続した2つの記録トラック
をトレースし、ドラム137 が回転することによって記録
トラックを順次トレースすることができるようになって
いる。なお、磁気テープ135 はSDモードで走行する。
【0085】メモリコントロール回路132 は、シリンダ
ヘッド136 の回転周期に対応したスイッチングパルスが
与えられ、スイッチングパルスに基づいて、バッファメ
モリS1 ,S2 の書込み及び読出しを制御するための制
御信号を出力する。即ち、メモリコントロール回路132
はシリンダヘッド136 の回転周期の1/4の時間でバッ
ファメモリS1 ,S2 に順次データを書込み、シリンダ
ヘッド136 の次の回転周期の前半にバッファメモリS1
からSDL データを読出し、後半にバッファメモリS2
からSDH データを読出すようになっている。
【0086】バッファメモリS1 ,S2 から読出された
SDL データ及びSDH データは夫々シリンダヘッド13
6 の各ヘッド133 ,134 に供給するようになっている。
こうして、ヘッド133 はバッファメモリS1 からのSD
L データを磁気テープ135 に記録する。また、ヘッド13
4 はバッファメモリS2 からのSDH データを磁気テー
プ135 に記録するようになっている。なお、図20にお
いても、各トラックに4種類のパイロット信号f0 乃至
f3 を巡回的に重畳して記録することは上記各実施例と
同様である。
【0087】このような構成によれば、図23に示すよ
うに、プラスアジマスのヘッド133によって記録トラッ
クAを形成して、バッファメモリS1 から読出したSD
L データを記録し、マイナスアジマスのヘッド134 によ
って記録トラックBを形成して、バッファメモリS2 か
ら読出したSDH データを記録する。このように、SD
L データとSDH データとは2トラック周期で記録す
る。
【0088】図23のトラックパターンを有する磁気テ
ープを図21に示す1ch×2又は2ch×1のシリン
ダヘッドを用いて再生すると、全てのSDL データ及び
SDH データを確実に再生することができる。また、S
Dデータは1ch×1のシリンダヘッドによって再生可
能である。図24は1ch×1のシリンダヘッドを採用
したVTRにおけるトレースパターンを示している。こ
の場合には、1ch×1のシリンダヘッドのヘッド101
が記録トラックAをトレースするようにトラッキング制
御する。これにより、ヘッド101 は記録トラックAをト
レースし、SDL データを再生することができる。こう
して、この場合には、低解像度のSDTV画像を得るこ
とができる。
【0089】図25は本発明に係る再生装置の一実施例
を示すブロック図である。
【0090】本実施例においては、2ch×1のシリン
ダヘッドを採用する。シリンダヘッドは周面の所定位置
に隣接してアジマスが異なるヘッド73,74を有してい
る。ヘッド73はプラスアジマスヘッドであり、ヘッド74
はマイナスアジマスヘッドである。磁気テープ141 は図
26に示すトラックパターンで記録が行われている。即
ち、磁気テープ141 は例えば2ch×2のシリンダヘッ
ドを用いたHDモードを採用し、例えば図8の実施例と
同様に、4トラック周期で、記録トラックA1 ,A2 ,
B1 ,B2 が作成されている。記録トラックA1 ,A2
,B1 ,B2 には夫々SDデータ、SDデータ、HD
データ及びHDデータを記録している。
【0091】また、磁気テープ141 は、周波数がf0 ,
f1 ,f2 の三種類のパイロット信号(以下、パイロッ
ト信号f0 ,f1 ,f2 という)を巡回的に記録してい
る。そして、再生信号に含まれるパイロット信号f1 ,
f2 のレベルを比較し、比較レベルが一致するように、
即ち、パイロット信号f0 が重畳されているトラックに
トラック位相を合わせるように制御する。この場合に
は、トラック位相のずれ方向を考慮すると、4トラック
毎にトラック位相をパイロット信号f0 のトラックに一
致させることができる。
【0092】ヘッド73,74からの再生信号はデータ配列
回路142 に供給すると共に、SDデータ検出回路143 に
も供給する。データ配列回路142 は再生信号を配列して
SDデータを出力する。SDデータ検出回路143 は再生
信号がSDデータであるか否かを検出して検出信号をト
ラッキング制御回路144 に出力する。トラッキング制御
回路144 はSDデータ検出回路143 の検出結果に基づい
て、トラッキング位相を制御するようになっている。
【0093】次に、このように構成された実施例の動作
について図27及び図28を参照して説明する。図27
は記録トラックB1 にトラッキング位相が一致している
場合に再生されるトラックを示し、図28は記録トラッ
クA1 にトラッキング位相が一致している場合に再生さ
れるトラックを示している。
【0094】再生時には、磁気テープ141 を2倍速再生
速度で走行させる。これにより、ヘッド73,74によるト
レースパターンの傾斜が記録トラックA1 ,A2 ,B1
,B2 の傾斜に一致する。トラッキング制御回路144
はこの場合のヘッド73,74からの再生信号からパイロッ
ト信号を検出してトラッキング制御を行う。オントラッ
クが達成すると、トラッキング制御回路144 はオントラ
ック状態であることを示す信号をSDデータ検出回路14
3 に出力する。
【0095】いま、図27に示すように、ヘッド73がパ
イロット信号f0 が記録された記録トラックB1 をトレ
ースする位置にトラックキング調整されたものとする。
この場合には、ヘッド73,74は記録トラックB1 ,B2
からHDデータを再生する。ヘッド73,74からの再生信
号はSDデータ検出回路143 に与えられており、SDデ
ータ検出回路143 はSDデータが再生されていないこと
を示す検出信号をトラッキング制御回路144 に出力す
る。
【0096】これにより、トラッキング制御回路144 は
トラッキング位相を変化させて、パイロット信号f0 が
記録されている記録トラックA1 をヘッド73がトレース
するトラッキング位相に変化させる。図28はこの状態
を示しており、記録トラックA1 ,A2 は夫々ヘッド7
3,74によってトレースする。ヘッド73,74からの再生
信号はデータ配列回路142 に与えて、SDデータを出力
させる。
【0097】このように、本実施例においては、再生さ
れた信号がSDデータであるか否かを検出してトラッキ
ング制御を行っており、再生信号から確実にSDデータ
を得ることができる。
【0098】図29は本発明の他の実施例を示すブロッ
ク図である。図29において図25と同一の構成要素に
は同一符号を付して説明を省略する。
【0099】本実施例は2ch×1のシリンダヘッドに
代えて1ch×2のシリンダヘッド151 を採用すると共
に、SDデータ検出回路143 を省略した点が図25の実
施例と異なる。図30は本実施例において採用する1c
h×2のシリンダヘッド151を説明するための説明図で
ある。図30(a)はシリンダヘッド151 の背面を示
し、図30(b)はその上面を示し、図30(c)はそ
の正面を示している。
【0100】シリンダヘッド151 はドラム152 の周面に
180度離れた位置にアジマスが相違するヘッド153 ,
154 を有している。ヘッド153 はプラスアジマスヘッド
であり、ヘッド154 はマイナスアジマスヘッドである。
更に、シリンダヘッド151 は、ヘッド153 ,154 に夫々
隣接させて、特殊再生用のヘッド155 ,156 を有してい
る。ヘッド155 はマイナスアジマスヘッドであり、ヘッ
ド156 はプラスアジマスヘッドである。特殊再生用のヘ
ッド155 ,156 は夫々ヘッド153 ,154 がトレースする
記録トラックをトレースすることができる。
【0101】また、本実施例においては磁気テープ145
上には、図31に示すテープパターンの記録トラックが
形成されているものとする。即ち、磁気テープ145 は2
ch×2のシリンダヘッドを用いHDモードで記録した
ものであり、記録トラックA1 ,A2 ,B1 ,B2 が繰
返し形成されている。記録トラックA1 ,B1 はプラス
アジマストラックであり、記録トラックA2 ,B2 はマ
イナスアジマスとラックであり、記録トラックA1 ,A
2 ,B1 ,B2 には夫々SDデータ、HDデータ、SD
データ及びHDデータを巡回的に記録している。また、
記録トラックA1 ,A2 ,B1 ,B2 には夫々パイロッ
ト信号f0 ,f1 ,f0 ,f2 ,…を巡回的に記録して
いる。
【0102】このように構成された実施例においては、
磁気テープ145 のSDデータを再生する場合には、2倍
速再生を指定する。トラッキング制御回路144 はヘッド
153,154 又はヘッド155 ,156 からの再生信号に基づ
いて、トラッキング位相を制御する。いま、図32に示
すように、パイロット信号f0 が記録されているトラッ
クA1 をプラスアジマスのヘッド153 がトレースする位
置でオントラックしているものとする。この場合には、
マイナスアジマスのヘッド154 はプラスアジマスの記録
トラックB1 をトレースするので、ヘッド154 によって
SDデータを再生することはできない。しかし、この記
録トラックB1 はプラスアジマスの特殊再生ヘッド156
もトレースする。従って、記録トラックB1 に記録され
たSDデータは特殊再生ヘッド156 によって再生可能で
ある。こうして、記録トラックA1 ,B1 に記録されて
いるSDデータを確実に再生することができる。
【0103】一方、トラッキング制御によっては、図3
3に示すように、パイロット信号f0 が記録されている
記録トラックB1をヘッド153 がトレースする位置でオ
ントラックすることもある。この場合には、記録トラッ
クB1 はヘッド153 で再生し、記録トラックA1 は特殊
再生ヘッド156 で再生する。この場合でも、SDデータ
を確実に再生することができる。
【0104】このように、本実施例においても図25の
実施例と同様の効果が得られる。更に、本実施例におい
ては、トラッキング位相に拘らずSDデータを確実に再
生することができ、図25の実施例のように、トラッキ
ング状態を修正する必要がないという利点がある。
【0105】また、本実施例はシリンダヘッド151 に代
えて、特殊再生ヘッドを有する2ch×1のシリンダヘ
ッドを用いてもよい。図34はこの2ch×1のシリン
ダヘッド161 を示す説明図である。図34(a)はシリ
ンダヘッド161 の背面を示し、図34(b)はその上面
を示し、図34(c)はその正面を示している。
【0106】シリンダヘッド161 はドラム162 の周面の
所定位置に隣接させて所定の取付段差でアジマスが相違
するヘッド163 ,164 を有している。ヘッド163 はプラ
スアジマスヘッドであり、ヘッド164 はマイナスアジマ
スヘッドである。更に、シリンダヘッド161 は、ヘッド
163 ,164 から180度離れた位置に所定の取付段差
で、アジマスが相違する一対の特殊再生用のヘッド165
,166 を有している。ヘッド165 はマイナスアジマス
ヘッドであり、ヘッド166 はプラスアジマスヘッドであ
る。特殊再生用のヘッド165 ,166 は夫々ヘッド163 ,
164 の間のトラックをトレースすることができ、ヘッド
163 乃至166 によって4トラックをトレースすることが
できる。
【0107】シリンダヘッド161 を用いる場合にも、磁
気テープ145 は2倍速で走行させる。図35はパイロッ
ト信号f0 が記録された記録トラックA1 をシリンダヘ
ッド161 のヘッド163 がトレースする位置でオントラッ
クした場合を示している。この場合には、ヘッド164 に
よってマイナスアジマスの記録トラックA2 を再生す
る。更に、特殊再生用のヘッド166 によって記録トラッ
クB1 を再生し、特殊再生用のヘッド165 によってマイ
ナスアジマスの記録トラックB2 を再生する。即ち、特
殊再生ヘッドを有する2ch×1のシリンダヘッド161
を用いると、全記録トラックを再生することができ、S
Dデータだけでなく、HDデータを得ることもできる。
【0108】一方、パイロット信号f0 が記録された記
録トラックB1 をヘッド163 がトレースする位置でオン
トラックすることもある。図36はこの場合を示してい
る。この場合には、記録トラックB1 ,B2 は夫々通常
再生用のヘッド163 ,164 によって再生し、記録トラッ
クA1 ,A2 は夫々特殊再生用のヘッド166 ,165 によ
って再生する。こうして、トラッキング位相に拘わら
ず、SDデータ及びHDデータのいずれも再生すること
ができる。
【0109】図37は本発明の他の実施例を示すブロッ
ク図である。本実施例は多チャンネル記録に適用した例
であり、階層符号化画像データのうちの低解像度ビット
ストリームを4チャンネル記録する例を示している。
【0110】チューナ171 乃至174 は夫々所定のテレビ
ジョン信号が入力され(図示せず)、各チャンネルの高
解像度ビットストリーム及び低解像度ビットストリーム
を出力する。チューナ171 乃至174 からの4つのチャン
ネルの低解像度ビットストリーム(SDデータ)は夫々
バッファメモリ175 乃至178 に供給する。バッファメモ
リ175 乃至178 に格納されたデータはデータ読出部179
によって読出すようになっている。
【0111】データ読出部179 は、記録データ制御部18
0 に制御されて、バッファメモリ175 乃至178 に格納さ
れたSDデータを読出して、例えば図2に示す2ch×
2のシリンダヘッド95のプラスアジマスヘッド97,99及
びマイナスアジマスヘッド98,100 に出力する。記録デ
ータ制御部180 はバッファメモリ175 ,177 からのSD
データをプラスアジマスヘッド97,99に与え、バッファ
メモリ176 ,178 からのSDデータをマイナスアジマス
ヘッド98,100 に与えるようにデータ読出部179 を制御
するようになっている。
【0112】次に、このように構成された実施例の動作
について図38を参照して説明する。図38は本実施例
によって形成されるトラックパターンを示す説明図であ
る。
【0113】チューナ171 乃至174 からのチャンネル1
乃至4のSDデータは夫々バッファメモリ175 乃至178
に与えて記憶させる。データ読出部179 は、記録データ
制御部180 に制御されて、バッファメモリ175 ,176 の
出力を読出して夫々ヘッド97(図2参照),98に供給す
る。磁気テープはHDモードの走行速度で走行する。ヘ
ッド97,98によって、図38に示す記録トラックA1 ,
A2 を形成する。記録トラックA1 はプラスアジマスで
あり、記録トラックA2 はマイナスアジマスである。こ
うして、記録トラックA1 ,A2 にはバッファメモリ17
5 ,176 に格納されたチャンネル1,2のSDデータが
記録される。
【0114】次に、データ読出部179 は、記録データ制
御部180 に制御されて、バッファメモリ177 ,178 のS
Dデータを読出して夫々ヘッド99,100 に供給する。こ
れにより、ヘッド99,100 は図38に示す記録トラック
B1 ,B2 を形成して、チャンネル3,4のSDデータ
を記録する。このようにして、チャンネル1乃至4のS
Dデータを4トラック周期で記録することができる。
【0115】このようなトラックパターンの磁気テープ
については、上述した各実施例において説明したよう
に、HDモードと同一のテープ走行速度で再生を行うこ
とにより、2ch×1又は1ch×2のいずれのシリン
ダヘッドを用いた場合でも、2トラックおきに2トラッ
クずつのデータを再生可能である。例えば、再生装置が
2ch×1のシリンダヘッドを採用すると、トラッキン
グ位相によっては、図38の斜線部のトラックを再生す
ることができる。
【0116】図39は本発明の他の実施例に係るこのよ
うな再生装置を示すブロック図である。
【0117】図39の装置は2ch×1のシリンダヘッ
ドを採用した場合の例である。磁気テープ181 には図3
8と同一のテープフォーマットによって、チャンネル1
乃至4のSDデータが記録されている。磁気テープ181
は2倍速再生速度で走行する。2ch×1のシリンダヘ
ッド71はプラスアジマスヘッド73とマイナスアジマスヘ
ッド74によってシリンダヘッド71の1回転で2トラック
をトレースすることができる。プラスアジマスヘッド73
からの(+)ヘッド再生データ及びマイナスアジマスヘ
ッド74からの(−)ヘッド再生データはスイッチ185 を
介して出力する。スイッチ185 はヘッド選択装置183 に
よって制御されて、ヘッド73,74の出力を切換え選択し
て再生データとして出力する。
【0118】トラッキング制御装置182 は再生チャンネ
ル制御部184 に制御されて、トラッキング位相を制御す
るようになっている。再生チャンネル制御部184 は再生
チャンネルが指定されて、トラッキング制御装置182 及
びヘッド選択装置183 を制御するようになっている。
【0119】次に、このように構成された実施例の動作
について図40及び図41を参照して説明する。図40
は再生時のヘッドトレースを説明するための説明図であ
る。図40の斜線部は再生されるトラックを示してい
る。また、図41はトラッキング制御を説明するための
説明図である。
【0120】磁気テープ181 を2倍速再生速度で走行さ
せて、シリンダヘッド71のヘッド73,74のトレースパタ
ーンの傾斜を磁気テープ181 の記録トラックの傾斜に一
致させる。いま、トラッキング制御装置182 のトラッキ
ング制御によって、図40に示すように、プラスアジマ
スのヘッド73が記録トラックA1 をトレースする位置で
オントラックするものとする。この場合には、マイナス
アジマスのヘッド74は記録トラックA2 をトレースし、
ヘッド73,74によって記録トラックA1 ,A2に記録さ
れているチャンネル1,2のSDデータを再生すること
ができる。ヘッド73,74からの再生データはスイッチ18
5 に供給する。
【0121】一方、再生チャンネル制御部184 はユーザ
ーの再生チャンネルの指定に基づいてヘッド選択装置18
3 を制御している。いま、ユーザーがチャンネル2の再
生を指示すると、ヘッド選択装置183 はスイッチ185 を
制御してヘッド74からの再生データを選択させる。ま
た、ユーザーがチャンネル1の再生を指示した場合に
は、スイッチ185 はヘッド73からの再生データを選択す
る。こうして、このトラッキング状態で、チャンネル1
又はチャンネル2のSDデータを再生してSDTV画像
を得ることができる。
【0122】ここで、ユーザーがチャンネル3の再生を
指示するものとする。この場合には、再生チャンネル制
御部184 はトラッキング制御装置182 を制御して、ヘッ
ド73が記録トラックB1 をトレースする位置でオントラ
ックさせる。これにより、ヘッド73,74は記録トラック
B1 ,B2 に記録されているチャンネル3,4のSDデ
ータを再生し、スイッチ185 がヘッド73の出力を選択す
ることによりチャンネル3のSDデータを得ることがで
きる。
【0123】図41はこの場合のトラッキング制御装置
182 を動作を示している。
【0124】磁気テープ181 に記録するSDデータは、
各トラック毎に周波数がf0 ,f1,f0 ,f2 のパイ
ロット信号が発生するように変調が施されている。周波
数がf0 ,f1 ,f0 ,f2 のパイロット信号が発生す
るトラックF0,F1 ,F0,F2 は4トラック周期で形
成し、図41では、記録トラックA1 ,A2 ,B1 ,B
2 を夫々トラックF0 ,F1 ,F0,F2 に設定してい
る。なお、パイロット信号f0 は無信号とする。
【0125】トラッキング制御装置182 は、再生信号の
パイロット信号f1 ,f2 の成分を検出して、パイロッ
ト信号f1 ,f2 のレベルが等しくなるように、トラッ
キング制御を行う。即ち、トラッキング制御装置182 は
トラックF0 にトラック位相を一致させる。例えば、記
録トラックA1 (トラックF0 )をヘッド73がトレース
するタイミングにおいて、ヘッド73が左側にずれている
ものとする。この場合には、ヘッド73からの再生信号に
含まれるパイロット信号f2 の成分の方がパイロット信
号f1 の成分よりも大きい。従って、この場合には、ト
ラッキング制御装置182 は、ヘッド73のトレース位置が
右側にずれるように制御する。こうして、トラックF0
の位置においてオントラックが達成される。
【0126】図41のトラッキング位相によってチャン
ネル1,2のSDデータを得ることができる。チャンネ
ル3,4のSDデータを再生する場合には、トラッキン
グ制御装置182 は、ヘッドの左側からの漏れ成分がパイ
ロット信号f1 で、右側からの漏れ成分がパイロット信
号f2 であるようにトラッキング制御を行う。これによ
り、ヘッド73は記録トラックB1 をトレースする位置で
オントラックする。これにより、ヘッド73,74によって
チャンネル3,4のSDデータを再生することができ
る。
【0127】また、多チャンネルのSDデータが記録さ
れた磁気テープ181 は1ch×2のシリンダヘッドを用
いても再生することができる。図42は1ch×2のシ
リンダヘッド72(図51(b)参照)を用いた場合のト
レースパターンを示す説明図であり、斜線部は再生可能
な領域を示している。
【0128】1ch×2のシリンダヘッド72は、180
度離れた位置にアジマスが異なる一対のヘッド75,76を
有している。ヘッド75はプラスアジマスヘッドであり、
ヘッド76はマイナスアジマスヘッドである。この場合に
も、磁気テープ181 は2倍速再生速度で走行させる。ま
た、トラッキング制御回路182 は、ヘッド75が記録トラ
ックA1 からヘッド幅の半分だけずれた位置をトレース
するようにオフトラック制御する。これにより、図42
に示すように、トラックA1 をプラスアジマスのヘッド
75によってトレースし、トラックA2 をマイナスアジマ
スのヘッド76によってトレースしてチャンネル1,2の
SDデータを再生することができる。
【0129】また、トラッキング位相を制御することに
より、ヘッド75にトラックB1 をトレースさせ、ヘッド
76にトラックB2 をトレースさせることができる。この
場合には、チャンネル3,4のSDデータを得ることが
できる。
【0130】また、図43に示すように、プラスアジマ
スのヘッド75をプラスアジマスの記録トラックA1 にオ
ントラックさせてもよい。この場合には、斜線に示すよ
うに、チャンネル1のSDデータを再生することができ
る。
【0131】このように、本実施例においては、HDモ
ードで多チャンネルのデータをトラック毎に切換えて記
録した場合でも、SDモード用のVTRによって所望の
チャンネルのデータを再生することができる。
【0132】図44は本発明の他の実施例を示すブロッ
ク図である。本実施例はHDTV信号を圧縮してHDモ
ードで記録する記録装置において2つのSDTV信号を
記録可能にした例である。また、図45及び図46は本
実施例を説明するためのブロック図である。
【0133】先ず、図45を参照してSDTV信号の1
フレームを10トラックに記録する回路について説明す
る。
【0134】入力されたSDTV信号はSD入力処理部
191 に供給する。SD入力処理部191 はSDTV信号を
ディジタル化してSD圧縮処理部192 に出力する。な
お、SD入力処理部191 は色差信号のフォーマット変換
又はシャフリング処理等を行うこともある。SD圧縮処
理部192 は、入力されたディジタルデータを圧縮して、
記録信号の情報量を削減してSD圧縮処理部193 に出力
する。SD圧縮処理部193 は圧縮後のデータに対してデ
ータの並び換え等を行ってSD記録処理部194 に出力す
る。SD記録処理部194 は、入力されたデータにトラッ
ク単位でエラー訂正コードを付加して、2ch×1又は
1ch×2のシリンダヘッドに供給する。これにより、
1フレームのSDデータを10トラックに記録する。
【0135】次に、図46を参照してHDTV信号の1
フレームを20トラックに記録する回路について説明す
る。
【0136】入力されたHDTV信号はHD入力処理部
195 に供給する。HD入力処理部195 はHDTV信号を
ディジタル化してHD圧縮処理部196 に出力する。な
お、HD入力処理部195 は色差信号のフォーマット変換
又はシャフリング処理等を行うこともある。HD圧縮処
理部196 は、入力されたディジタルデータを圧縮して、
記録信号の情報量を削減してHD圧縮処理部197 に出力
する。HD圧縮処理部197 は圧縮後のデータに対してデ
ータの並び換え等を行ってHD記録処理部198 に出力す
る。HD記録処理部198 は、入力されたデータにトラッ
ク単位でエラー訂正コードを付加して、2ch×2のシ
リンダヘッドに供給する。これにより、1フレームのH
Dデータを20トラックに記録する。
【0137】図44において、記録装置205 は1系統の
HDTV信号記録用の回路と2系統のSDTV信号記録
用の回路とを有している。第1のSDTV信号はSD入
力処理部191a に与え、第2のSDTV信号はSD入力
処理部191b に与える。SD入力処理部191a ,191b
の出力は夫々SD圧縮処理部192b ,192b に与え、S
D圧縮処理部192b ,192b の出力は夫々SD出力処理
部193a ,193b に与える。SD入力処理部191a ,19
1b 、SD圧縮処理部192b ,192b 及びSD出力処理
部193a ,193b の構成は夫々、SD入力処理部191 、
SD圧縮処理部192 及びSD出力処理部193 と同様であ
り、SD出力処理部193a ,193b からは夫々圧縮され
た第1又は第2のSDTV信号が出力される。SD出力
処理部193a ,193b の出力は夫々バッファメモリ199
,200 に与える。バッファメモリ199 ,200 は入力さ
れたデータを保持してスイッチ201 を介してスイッチ20
2 に出力する。
【0138】一方、HDTV信号はHD入力処理部195
に与える。HD入力処理部195 、HD圧縮処理部196 、
HD出力処理部197 及びHD記録処理部198 の構成は図
46と同一である。本実施例においては、HD出力処理
部197 の出力はスイッチ202を介してHD記録処理部198
に与える。スイッチ202 はスイッチ201 の出力とHD
出力処理部197 の出力とを選択してHD記録処理部198
に出力するようになっている。
【0139】次に、このように構成された実施例の動作
について図47の説明図を参照して説明する。図47は
形成した記録パターンを示している。
【0140】いま、HDTV信号を記録するものとす
る。この場合には、スイッチ202 はHD出力処理部197
の出力を選択する。HD入力処理部195 に入力されたH
DTV信号をディジタル信号に変換してHD圧縮処理部
196 に与えて圧縮する。圧縮データはHD出力処理部19
7 において並び換えを行い、スイッチ202 を介してHD
記録処理部198 に与えてエラー訂正コードを付加する。
HD記録処理部198 の出力は2ch×2のシリンダヘッ
ドに与えてHDモードで記録する。こうして、1フレー
ム当たり20トラックを用いたHDTV信号の記録を行
う。
【0141】次に、第1及び第2のSDTV信号を記録
するものとする。第1及び第2のSDTV信号は夫々S
D入力処理部191a ,191b によってディジタル化した
後、SD圧縮処理部192a ,192b によって圧縮する。
次に、SD出力処理部193a,193b は圧縮されたSD
TV信号のデータの並び換えを行った後、バッファメモ
リ199 ,200 に与えて記憶させる。スイッチ201 は2ト
ラック単位でバッファメモリ199 ,200 を切換選択し
て、スイッチ202 を介してHD記録処理部198 に与え
る。HD記録処理部198 は所定のトレースタイミングで
バッファメモリ199からの第1のSDTV信号に基づく
データをSD1として例えばプラスアジマスヘッドに供
給し、次のトレースタイミングにおいても、バッファメ
モリ199 からのデータをSD1としてマイナスアジマス
ヘッドに供給する。HD記録処理部198 は次のトレース
タイミングにおいて、バッファメモリ200 からの第2の
SDTV信号に基づくデータをSD2としてプラスアジ
マスヘッドに供給し、次のトレースタイミングにおいて
もバッファメモリ200 からのデータをSD2としてマイ
ナスアジマスヘッドに供給する。
【0142】図47はこの場合の磁気テープの記録パタ
ーンを示している。2ch×2の隣接する2つのヘッド
によって第1のSDTV信号に基づくSD1,SD1を
記録し、これらのヘッドから180度離れた位置の2つ
のヘッドによって第2のSDTV信号に基づくSD2,
SD2を記録している。
【0143】上述した各実施例の説明から明らかなよう
に、図47のフォーマットの磁気テープはSDモード専
用のVTRの2倍速再生モードによって再生可能であ
る。即ち、例えば2ch×1のシリンダヘッドを用いる
と、トラッキング位相によってSD1のみを再生するこ
とができる。また、トラッキング位相によってはSD2
のみを再生することもできる。再生したデータを伸長処
理することにより、元の第1のSDTV信号又は第2の
SDTV信号を得ることができる。
【0144】なお、本実施例においては、2つのSDT
V信号を別々に圧縮して記録する例を説明したが、入力
する2つの信号は階層化して符号化したデータのうちの
低解像度データであってもよく、また、1つのチャンネ
ルに複数の番組が多重されているテレビジョン信号に基
づくものであってもよく、その他のデータであってもよ
い。
【0145】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、H
Dモードで記録された階層符号化画像データをSDモー
ドでも忠実に再生することができ、また、記録されたマ
ルチチャンネル画像データの中から所望のチャンネルの
画像データを得ることができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る記録装置の一実施例を示すブロッ
ク図。
【図2】図1の実施例において採用されるシリンダヘッ
ドを示す説明図。
【図3】図1の実施例の動作を説明するためのフローチ
ャート。
【図4】図1の実施例の動作を説明するための説明図。
【図5】図1の実施例を説明するための説明図。
【図6】図1の実施例を説明するための説明図。
【図7】図1の実施例を説明するための説明図。
【図8】本発明の他の実施例を示すブロック図。
【図9】図8の実施例の動作を説明するためのフローチ
ャート。
【図10】図8の実施例を説明するための説明図。
【図11】図8の実施例を説明するための説明図。
【図12】図8の実施例を説明するための説明図。
【図13】本発明の他の実施例を示すブロック図。
【図14】図13の実施例の動作を説明するためのフロ
ーチャート。
【図15】図13の実施例を説明するための説明図。
【図16】図13の実施例を説明するための説明図。
【図17】図13の実施例を説明するための説明図。
【図18】図13の実施例を説明するための説明図。
【図19】図13の実施例を説明するための説明図。
【図20】本発明の他の実施例を示すブロック図。
【図21】図20の実施例において採用されるシリンダ
ヘッドを示す説明図。
【図22】図20の実施例の動作を説明するためのフロ
ーチャート。
【図23】図20の実施例を説明するための説明図。
【図24】図20の実施例を説明するための説明図。
【図25】本発明に係る再生装置の位置実施例を示すブ
ロック図。
【図26】図25の実施例を説明するための説明図。
【図27】図25の実施例を説明するための説明図。
【図28】図25の実施例を説明するための説明図。
【図29】本発明の他の実施例を示すブロック図。
【図30】図29の実施例に採用されるシリンダヘッド
を示す説明図。
【図31】図29の実施例を説明するための説明図。
【図32】図29の実施例を説明するための説明図。
【図33】図29の実施例を説明するための説明図。
【図34】図29の実施例において採用可能なシリンダ
ヘッドを示す説明図。
【図35】図34のシリンダヘッドによる再生パターン
を説明するための説明図。
【図36】図34のシリンダヘッドによる再生パターン
を説明するための説明図。
【図37】本発明の他の実施例を示すブロック図。
【図38】図37の実施例の動作を説明するための説明
図。
【図39】本発明の他の実施例を示すブロック図。
【図40】図39の実施例の動作を説明するための説明
図。
【図41】図39の実施例の動作を説明するための説明
図。
【図42】図39の実施例の動作を説明するための説明
図。
【図43】図39の実施例の動作を説明するための説明
図。
【図44】本発明の他の実施例を示すブロック図。
【図45】図44の実施例を説明するためのブロック
図。
【図46】図44の実施例を説明するためのブロック
図。
【図47】実施例の動作を説明するための説明図。
【図48】テレビジョン信号を空間的に階層化する階層
符号化装置を示すブロック図。
【図49】図48の階層符号化装置からの階層符号化画
像データを復号化する階層復号化装置を示すブロック
図。
【図50】VTRにおいてSDモード時において形成さ
れる磁気テープの記録トラックパターンを示す説明図。
【図51】SDモード時に使用されるシリンダヘッドの
構成を示す説明図。
【図52】VTRにおいてHDモード時において形成さ
れる磁気テープの記録トラックパターンを示す説明図。
【図53】HDモード時に使用されるシリンダヘッドの
構成を示す説明図。
【符号の説明】
5…ポインタ移動キー、12…CCD、15…CPU、16…
メモリカード、17…ファインダー、19…LCD、20…L
CDドライバ
フロントページの続き (72)発明者 阿部 修司 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株式会社東芝 マルチメディア技術研究 所内 (72)発明者 大沢 真一 東京都港区新橋3丁目3番9号 東芝エ ー・ブイ・イー株式会社内 (72)発明者 布施 一義 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株式会社東芝 マルチメディア技術研究 所内 (72)発明者 鶴房 秀夫 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株式会社東芝 マルチメディア技術研究 所内 (72)発明者 依田 信治 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株式会社東芝 マルチメディア技術研究 所内 (56)参考文献 特開 平6−339114(JP,A) 特開 平1−165281(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 5/91 - 5/956 H04N 5/782 - 5/783 G11B 5/53 101

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のヘッドを有するシリンダヘッドを
    用いて磁気テープ上に所定時間に所定本数のトラックを
    形成する記録手段と、複数種類の画像データを種類毎に分離して 格納する複数
    のバッファメモリと、前記所定本数のトラック単位で前記複数種類の画像デー
    タを巡回的に記録するために、 前記シリンダヘッドの回
    転に同期させて前記複数のバッファメモリに格納された
    各画像データを夫々前記シリンダヘッドの複数のヘッド
    に与える制御手段と 前記磁気テープに、前記複数種類の画像データに重畳し
    て記録するためのトラッキング用のパイロット信号を生
    成し、このトラッキング用のパイロット信号を前記複数
    のヘッドに与えるパイロット信号付加手段と を具備した
    ことを特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】 前記複数のバッファメモリは、高域層と
    低域層とによって構成される符号化画像データを前記高
    域層と低域層とに分離して記憶し、 前記制御手段は、前記低域層及び高域層を前記所定本数
    のトラック単位で巡回的に記録するように前記複数のバ
    ッファメモリからの画像データを前記シリンダヘッドの
    複数のヘッドに与えることを特徴とする請求項1に記載
    の記録装置。
  3. 【請求項3】 所定のシリンダヘッドを用いて磁気テー
    プをトレースすることにより、前記磁気テープに所定時
    間に記録されたトラック数よりも少ない数のトラックを
    通常再生モードにおいて再生可能な再生手段と、 所定倍速数で前記磁気テープを走行させることにより前
    記再生手段によって前記磁気テープの記録レートと同一
    レートでの再生を可能にさせる走行制御手段と、 トラッキング位相を制御することにより、前記再生手段
    によって前記磁気テープに所定時間に記録されたトラッ
    ク単位のうちの所定のトラックの再生を可能にさせるト
    ラッキング手段と、 前記再生手段の出力を保持して所定のデータ列を出力す
    る出力手段とを具備し、前記トラッキング手段は、前記再生手段により再生され
    たトラッキング用のパ イロット信号によりトラッキング
    する ことを特徴とする再生装置。
  4. 【請求項4】 前記走行制御手段は、前記磁気テープを
    2倍速再生速度で走行させ、 前記再生手段は、2チャンネル×1又は1チャンネル×
    2のヘッド構成を有するシリンダヘッドを用いて、2チ
    ャンネル×2のヘッド構成のシリンダヘッドによって記
    録された前記磁気テープを再生することにより、前記磁
    気テープに形成されているトラックのうち4トラック毎
    に2トラックを再生することを特徴とする請求項に記
    載の再生装置。
  5. 【請求項5】 前記走行制御手段は、前記磁気テープを
    2倍速再生速度で走行させ、 前記再生手段は、1チャンネル×2のヘッド構成を有す
    るシリンダヘッドを用いて、2チャンネル×2のヘッド
    構成のシリンダヘッドによって記録された前記磁気テー
    プを再生し、 前記トラッキング手段は、前記磁気テープのトラックと
    トレース位置とを1/2トラック幅だけずらすことによ
    り、前記磁気テープに形成されている全トラックの再生
    を可能にすることを特徴とする請求項に記載の再生装
    置。
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