JP3176006B2 - スリーブ付きプローブおよびプローブ交換装置 - Google Patents
スリーブ付きプローブおよびプローブ交換装置Info
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Description
炉、特に転炉操業においてサブランス下端部に装着され
る溶融金属の測温および/または試料採取をするプロ−
ブおよびそのプロ−ブを交換するための設備に関するも
のである。
測定および成分把握は必須条件であり、このため従来
は、炉口上部にサブランス装置を設け、鋼浴の温度を測
定し、そして、鋼浴の試料を採取することが行われてい
る。サブランス装置は、転炉内鋼浴の温度測定および試
料採取をするための熱電対および試料採取用箱を内蔵し
たプロ−ブを先端に装着し、これを炉内に浸漬しあるい
は炉内から抜き出しするための装置である。また、サブ
ランス装置に付設連動して、サブランス先端に固定した
プロ−ブホルダ−にプロ−ブを装着し、使用済みのプロ
−ブをプロ−ブホルダ−から抜き取りそして排出するた
めの装置を備えており、このようなプロ−ブの着脱およ
び交換作業は機械化ないし自動化されている。
ブの交換設備として、特公昭59-26231号公報には、プロ
−ブ貯蔵・取出し装置、プロ−ブ搬送装置、プロ−ブ装
着装置およびプロ−ブ抜取り装置を備えた設備におい
て、プロ−ブ貯蔵・取出し装置を転炉上方に独立支持
し、これに隣接してプロ−ブ回転位置決め装置を設け、
プロ−ブ搬送装置にはキャリッジ上に設けたプロ−ブク
ランプ機構を備え、そして、プロ−ブ装着装置にはプロ
−ブを直立に引き起こし自在のプロ−ブ固定機構を備え
た発明が開示されている。
の、サブランスにプロ−ブを装着して転炉内鋼浴の温度
測定および試料採取をする方法には、下記の問題点があ
った。即ち、サブランスでプロ−ブを転炉内に挿入し転
炉内の鋼浴温度を測定し、そして、鋼浴試料を採取する
時、転炉吹錬用の酸素ランスから吹き付けられた酸素ガ
スによって飛散した溶融スラグが、サブランスの下部に
付着・凝固し、使用済みプロ−ブをサブランスから抜取
る時に、この凝固したスラグがサブランスの振動等によ
り落下してプロ−ブの装着装置やプロ−ブの抜取り・排
出装置を破損したり、あるいはまた、このような装置内
に噛み込まれて装置のトラブルが発生し、操業上支障を
きたしていた。一方、上記トラブルを回避するために行
うメンテナンスの作業環境は悪い。
は、酸素ランスから吹付けられた酸素ガスによって、ス
ラグ層の下にある溶鋼が飛散してサブランスの下部に付
着・凝固する。この場合、その付着・凝固した地金の塊
のために次の新しいプロ−ブの装着が不可能となる。更
に、この地金を除去することは困難であり、別のサブラ
ンスに交換し、地金付きのサブランスを修理しなければ
ならないので多くの労力と時間を要し、操業上多大な支
障をきたし、また費用がかさむ。
点を解決するために、サブランスに地金を付着させない
ようなプロ−ブ、そのようなプロ−ブを使用するのに適
したプロ−ブ交換装置、および、更に、サブランスに付
着したスラグを容易に除去することができるプロ−ブ交
換装置を提供することにある。
炉、特に転炉での吹錬中にサブランスの下端に装着され
たプロ−ブで鋼浴の測温および試料採取を行なう時に、
サブランスの下部に地金が付着しないようにするため
に、サブランスの下部を十分な長さの保護スリ−ブで包
被することによってその目的を達成するものであり、そ
のためのプロ−ブ、およびプロ−ブを有効に機能させる
ためのプロ−ブ交換装置である。
ブであって、プロ−ブ本体(図1、13d参照)の外周
に所定のスペ−サ−を介して円筒状のスリ−ブがプロ−
ブ本体と同芯状態で保持され設けられたものである。こ
のスリ−ブはスリ−ブ押上げ機によって下端を支持され
プロ−ブ本体に沿って押し上げられ、サブランスの下部
の十分な長さを包被する。更に、その際スリ−ブ下端の
リング状スペ−サ−(下スペ−サ−)はスリ−ブと共に
プロ−ブ本体の外周面をスライドして押し上げられ、プ
ロ−ブ本体とスリ−ブとの間隙をシ−ルする。このよう
にして、飛散した溶融金属がサブランスの下部に付着す
るのを防止することができ、更に、プロ−ブ本体とスリ
−ブとの間隙から溶鋼が浸入してサブランスの下部に地
金付きが発生するのを防止することができる。
リ−ブ付きプロ−ブのスリ−ブをプロ−ブ本体に沿って
上へ押し上げスライドさせてサブランスの下部に装着す
るための、スリ−ブ装着機構を備えたプロ−ブ装着装置
を備えた点、使用済みのスリ−ブをサブランスから抜き
取るスリ−ブ抜取り機構を備えた点、サブランスの下部
にスラグが付着した場合にこれを剥離落下させるため、
サブランスに振動を与えるためのハンマ−を備えたスラ
グ除去装置を転炉炉口上に設けた点、および、使用する
プロ−ブとしてスリ−ブ付きプロ−ブのみならずスリ−
ブを設けないタイプのプロ−ブをも任意に選択し使用す
ることができるようにするため、プロ−ブ貯蔵・取出し
装置にプロ−ブ芯出し機構を設けた点等に特徴を有する
ものであり、以下に詳述する。
され、溶融金属の温度測定および/または試料採取をす
るプローブであって、下部に温度センサーおよび/また
は試料採取室を備えたプローブ本体と、前記プローブ本
体の外側に設けられ、使用状態において前記サブランス
の下部を包被するスリーブと、前記スリーブと前記プロ
ーブ本体との間に設けられた、前記スリーブと前記プロ
ーブ本体とを所定間隔で同芯に保持し間隙をシールする
スペーサーとからなることに特徴を有するものである。
スリーブの長さよりも長く、前記スリーブの上端から上
方に露出し、前記スペーサーは、リング形状であって前
記スリーブの上端部の内側にある上スペーサー、およ
び、前記スリーブの下端部の内側にある下スペーサーか
らなっていることに特徴を有するものである。第3の発
明は、前記下スペーサーは、ブローブ交換装置に備えら
れた、前記スリーブを前記サブランスの方向に押し上げ
る押上機構によって前記スリーブが押し上げられるとき
に、前記プローブ本体と分離して前記スリーブとともに
上方に移動するように、前記プローブ本体および前記ス
リーブとの間の固定力が調整され、前記上スペーサー
は、前記プローブ本体の外周面と固定されることによっ
て、前記押上機構によって前記スリーブが押し上げられ
るときに、前記スリーブと分離して、前記スリーブとと
もに上方に移動しないように、前記プローブ本体および
前記スリーブとの間の固定力が調整されていることに特
徴を有するものである。
載のスリーブ付プローブの貯蔵、取り出し、前記サブラ
ンス下端部への着脱、および使用済みプローブの処分を
行なうプローブ交換装置である。前記プローブの貯蔵機
構、および、前記貯蔵機構に貯蔵された前記プローブの
取出し機構を備えた、プローブ貯蔵・取出し装置と、前
記プローブ貯蔵・取出し装置から前記プローブを受け取
り、前記プローブの円周方向の向きを設定する機構を備
えたプローブ向き決め・受渡し装置と、前記プローブ向
き決め・受渡し装置から受け取った前記プローブを前記
サブランスの下方まで搬送し、前記サブランスの下端部
に前記プローブを装着する、プローブ装着装置と、前記
プローブを前記サブランスから抜き取り、次いで抜き取
られた前記プローブを回収または廃却するプローブ抜取
り装置とからなることに特徴を有するものである。
は、金属の精錬炉の上方に設けられ、前記プロ−ブ向き
決め・受渡し装置は前記プロ−ブ貯蔵・取出し装置に隣
接して設けられ、前記プロ−ブ装着装置は前記プロ−ブ
向き決め・受渡し装置と前記精錬炉の炉口上方との間を
移動可能に設けられ、前記プロ−ブ抜取り装置は前記炉
口上方を間にして前記プロ−ブ装着装置の移動側と反対
側を移動可能に設けられる。
ブ押上げ装着機構が設けられ、そして、前記プロ−ブ抜
取り装置には、スリ−ブ抜取り機構が設けられているこ
とに特徴を有するものである。
い態様のものであり、第4の発明において、前記サブラ
ンスに振動を与えることによって、前記サブランスに付
着したスラグを剥離させ落下させるための、ハンマーを
備えたスラグ除去装置が、前記精錬炉の前記炉口上方に
設けられていることに特徴を有するものである。
温度センサ−および/または試料採取室を備え、サブラ
ンスのプロ−ブホルダ−を介してサブランスの下端部に
装着されるものであるから、転炉等での精錬中、所定の
タイミングで鋼浴の測温および成分分析用の試料採取を
することができる。
−ブは円筒状を呈し、溶鋼にプロ−ブを浸漬してその測
温や試料採取をしたときに、飛散した溶鋼や溶融スラグ
がサブランスの下端部に付着するのを防止するためにサ
ブランスの下部を包被するものである。このスリ−ブは
スペ−サ−によってプロ−ブ本体の外側に所定間隔で同
芯に保持されており、一方、サブランスの下端に固定さ
れたプロ−ブホルダ−が下降しプロ−ブ本体内部の所定
位置まで挿入され停止する。次に、プロ−ブ本体を把持
した状態で、スリ−ブをプロ−ブ本体に沿ってスライド
させて上方へ押し上げれば、プロ−ブ本体上部とサブラ
ンス下部外周面がスリ−ブによって覆われる。
付けられた酸素ガスによってスラグ層の下にある溶鋼が
飛散し、あるいは溶融スラグが飛散しサブランスの下部
に付着・凝固するのが防止される。
く、スリ−ブの上端よりも上方に露出した部分を設けて
いる。この部分には縦線状の溝を設け、プロ−ブ円周方
向の向き決め使用され、更にこの部分はプロ−ブホルダ
をプロ−ブ本体内部へ下降装入する時の芯合わせに際し
てホルダ−をクランプするのに使用される。
前記スリ−ブの上端部の内側にある上スペ−サ−、およ
び、前記スリ−ブの下端部の内側にある下スペ−サ−か
らなっているので、プロ−ブ本体を把持し、スリ−ブの
下端と下スペ−サ−とを下から支持して押し上げると、
スリ−ブと下スぺ−サ−とはプロ−ブ本体に沿って上昇
し、下スペ−サ−が上スペ−サ−の下端に接するまで押
し上げられた位置で押し上げを停止するか、または、上
スペ−サ−がサブランスの下端部で停止させられる位置
まで押し上げれば、上スペ−サ−および下スペ−サ−が
一体となってスリ−ブとプロ−ブ本体との間隙をシ−ル
するので、溶鋼がその間隙から浸入してサブランスの下
部に地金付きが発生するのを防止することができる。
されたとき、飛散した溶鋼がサブランスの下部に付着し
て地金付きが発生するのを防止することができる。
の貯蔵機構およびそれに貯蔵されたプロ−ブの取出し機
構を備えたプロ−ブ貯蔵・取出し装置と、それからプロ
−ブを受け取り、円筒状のプロ−ブの円周方向の向きを
設定する機構を備えたプロ−ブ向き決め・受渡し装置
と、それから受け取ったプロ−ブをサブランスの下方ま
で搬送し、サブランスの下端部にプロ−ブを装着するプ
ロ−ブ装着装置と、プロ−ブをサブランスから抜き取
り、次いで抜き取られたプロ−ブを回収または廃却する
プロ−ブ抜取り装置とからなっている。従って、貯蔵さ
れている所定のプロ−ブを取り出し、所定のプロ−ブホ
ルダ−に所定の向きで装着し、抜取り、そして処分する
ことができる。
の上方に設けられ、それに隣接してプロ−ブ向き決め・
受渡し装置が設けられ、これと転炉炉口上方との間をプ
ロ−ブ装着装置が移動できるように設けられており、転
炉炉口を挟んでその反対側をプロ−ブ抜取り装置が移動
できるように設けられている。従って、転炉精錬操業中
の任意な時期に鋼浴の温度測定および試料採取をするこ
とができ、転炉操業のダイナミックコントロ−ルを容易
に実施することができる。
上げ機構が設けられ、そして、プロ−ブ抜取り装置に
は、スリ−ブ抜取り機構が設けられているので、この発
明のスリ−ブ付きプロ−ブをサブランス下端部に容易に
着脱することができる。
ンマ−を備えたスラグ除去装置が、転炉炉口上方に設け
られているので、プロ−ブを鋼浴へ浸漬中にサブランス
の下部にスリ−ブより上にスラグが付着した場合に、サ
ブランスに振動を与えてこれを落下させることができ
る。このようにスラグをサブランスから予め除去してお
けば、プロ−ブのサブランスへの着脱時にスラグの塊が
落下して、プロ−ブ装着装置やプロ−ブ抜取り装置を破
損したり故障を発生させたりすることはない。
明する。 〔実施例1〕図1は、この発明のプロ−ブの1実施例を
示す縦断面図であり、図14は、従来のスリ−ブなしプ
ロ−ブの1例を示す概略側面図であり、そして、図15
は従来のスリ−ブなしプロ−ブの他の例を示す概略側面
図である。
を使用する場合、測温のみを必要とする場合、および、
測温および試料採取を必要とする場合がある。また、プ
ロ−ブを浸漬する精錬時期およびタイミングによってサ
ブランスの下部へ付着するものが、主にスラグの場合と
地金の場合とがある。従って、1精錬過程において数種
類のプロ−が準備されるが、本実施例における精錬過程
では、測温のみを必要とし、付着物は主にスラグの場
合、測温および試料採取を必要とし、付着物は主にス
ラグの場合、測温および試料採取を必要とし、付着物
は主に地金の場合の3種類が対象である。
ブなし測温用プロ−ブ11を、のときは図15に示した
従来の他の、スリ−ブなし測温および試料採取用プロ−
ブ12を、そして、のときは図1に示したこの発明の、
スリ−ブ付き測温および試料採取用プロ−ブ(以下、ス
リ−ブ付きプロ−ブという)13を使用した。
プロ−ブ13を説明する。このスリ−ブ付きプロ−ブ13
は、下部に溶鋼の測温センサ−14、ここで発生した電流
を流す導線( 図示せず) 、溶鋼の試料採取口13c および
内部に試料採取室13h が、また上部に縦線状の溝13b が
設けられた円筒状のプロ−ブ本体13d 、および、リング
状の下スペ−サ−13e および上スペ−サ−13f によって
プロ−ブ本体13d の外側にこれと同芯状態に保持された
紙製円筒状のスリ−ブ13a から構成されている。
きプロ−ブ13を転炉内鋼浴に浸漬するときに、試料採取
口13c を所定の方向に向けるためにスリ−ブ付きプロ−
ブ13の円周方向の向き決めをするときに引っ掛かりとす
るためのものである。転炉内では吹錬用の酸素ジェット
の影響を受け、酸素ランスの位置に対する試料採取口13
c の向きによって健全な試料採取の成否が決まるので、
その向き決めが重要となる。
ンス2 の下端に固定されたプロ−ブホルダ−2bを介し
て、サブランス2 下端部に装着する方法の説明図であ
り、図3は、図2のA−A矢視断面図であり、図4は、
スリ−ブ付きプロ−ブ13がプロ−ブホルダ−2bを介して
サブランス2 に装着された状態を示す縦断面図である。
−ブ13をサブランス2 に装着する方法を説明する。プロ
−ブ本体13d の内径(d4)は、プロ−ブホルダ−2bの外
径(d6)より若干大きく、プロ−ブホルダ−2bの下部に
設けられたリング状の突起2cの外径(d5)より小さい。
従って、サブランス2 が下降し、プロ−ブホルダ−2bが
プロ−ブ本体13d の内部に挿入されたとき、プロ−ブ本
体13d の内周面の一部は突起2cによって局部的に変形し
てこれに嵌合し、プロ−ブ本体13d はプロ−ブホルダ−
2bに固定される。
は、プロ−ブ本体13d とスリ−ブ13a とを同芯の状態に
保持・固定しており、スリ−ブ押し上げ機構54がスリ−
ブ13a および下スペ−サ−13e の下端面13g を押し上げ
ることによってスリ−ブ13aはサブランス2 の下部外周
面に装着される。このとき、上スペ−サ−13f はスリ−
ブ13a 内面から分離してプロ−ブ本体13d のもとの位置
に留まり、押し上げられてきた下スペ−サ−13e と接す
る。
ブランス2 の外径(d3 )より僅かに大きく、そしてサ
ブランス2 下部外周面の一部には小さな突起が設けられ
ているので、サブランス2 の外周面に装着されたスリ−
ブ13a は落下しないように固定される。また、上スペ−
サ−13f および下スペ−サ−13e がこのような配置にな
るようにするため、スリ−ブ押し上げ機構54がスリ−ブ
13a および下スペ−サ−13e の下端面13g を押し上げた
とき、下ス−ペサ−13e はプロ−ブ本体13から分離し、
その外周面に沿って滑り、一方、上スペ−サ−13f はプ
ロ−ブ本体13dとは固定された状態でスリ−ブ13a 内周
面を滑ることができるように、各スペ−サ−13e,13f と
プロ−ブ本体13d およびスリ−ブ13a との間の固定力を
調整してあるので、上スペ−サ−13f および下スペ−サ
−13e が図4に示したような配置になる。
13a によって包被されるので、プロ−ブ本体13d を溶鋼
中へ浸漬した際の飛散溶鋼から保護される。更に、上ス
ペ−サ−13f および下スペ−サ−13e は図4に示したよ
うな状態となり、プロ−ブ本体13d とスリ−ブ13a との
隙間を埋めてシ−ルする形となるので、溶鋼やスラグが
その隙間から浸入してサブランス2の下部に地金付きや
スラグ付きが発生するのが防止される。
12の内径、外径および長さと、この発明のスリ−ブ付き
プロ−ブ13のプロ−ブ本体13d の内径、外径および長さ
とを同じにして、どのプロ−ブ11、12、13でもこの発明
のプロ−ブ交換装置で使用できるようにした。
交換装置の1実施例の構成装置の配置を示す概略側面図
であり、図6は、図5の平面図である。3はプロ−ブ貯
蔵・取出し装置であって転炉上方に設けられ、プロ−ブ
1 を貯蔵するとともにそれを取り出し、4はプロ−ブ向
き決め・受渡し装置であってプロ−ブ貯蔵・取出し装置
3 に隣接して設けられ、それから受け取ったプロ−ブ1
の円周方向の向きを所定の方向に設定した後、水平状態
から直立させ、5はプロ−ブ装着装置であってプロ−ブ
向き決め・受渡し装置とサブランス2 の下方との間を装
着台車55に乗って移動できるように設けられ、プロ−ブ
向き決め・受渡し装置4 からプロ−ブ1 を受取り、サブ
ランス2 の真下まで装着台車55に乗って搬送し、そして
サブランス2 の下端にプロ−ブホルダ−2bを介して装着
する。
に固定されて鉛直に設けられた鋼製パイプであり、その
全長がプロ−ブ1 の内部へ挿入される。6はプロ−ブ抜
取り装置でありサブランス2 の下方とプロ−ブ抜取り作
業待機位置( プロ−ブ装着装置側と反対側) との間を抜
取り台車66に乗って移動出来るように設けられ、使用済
みのプロ−ブ1 をサブランス2 から抜き取り、回収また
は廃却をする。7はスラグ除去装置でありサブランス2
に隣接し転炉炉口上方のランス口73上方に設けられ、、
サブランス2 をハンマ−で軽く叩いて振動を与え、サブ
ランス2 に付着・凝固したスラグを除去する。
成装置について説明する。図7は、プロ−ブ貯蔵・取出
し装置の詳細側面図である。プロ−ブ貯蔵用溝31を円周
方向に有するドラム33が、水平軸を中心としてその周り
を油圧モ−タ−34の駆動により回転可能に構成されてい
る。各々のプロ−ブ貯蔵用溝31に数本のプロ−ブ1 を水
平に貯蔵することができ、スリ−ブ付きプロ−ブ13ある
いは従来のスリ−ブ無しプロ−ブ11、12のいずれをも貯
蔵することができる。
いずれかのプロ−ブ貯蔵用溝31が最下点へくると、下部
に連設されたプロ−ブ取出し機38が油圧モ−タ−35の駆
動によるピニオン36およびラック37の機構によって後退
し、プロ−ブ取出し機38の先端に設けられた切欠き溝32
が、最下点にきたプロ−ブ貯蔵用溝31と鉛直方向で一致
した所で停止し、プロ−ブ貯蔵用溝31内のプロ−ブ1 が
先端切欠き溝32に落下する。
ロ−ブ取出し機38は図7において右方向へ前進し、前進
限位置までくると停止し、プロ−ブ向き決め・受渡し装
置4のプロ−ブ回転受け41(図6参照)が前進し、プロ
−ブ1 の位置決めをし、プロ−ブ回転機構42(図6参
照)が前進し、プロ−ブ1 の円周方向の向きを所定の方
向に設定する。
の詳細側面図である。プロ−ブ1 の円周方向の向きを所
定の方向に設定後、直立クランプ43が閉じ、プロ−ブ1
を掴み、直立シリンダ−44によってプロ−ブ向き決め・
受渡し装置4を直立させる。
である。プロ−ブ装着機構51およびプロ−ブクランプ52
を、プロ−ブ向き決め・受渡し装置4 の方向に前進さ
せ、直立したプロ−ブ1 の軸芯をプロ−ブ装着機構51お
よびプロ−ブクランプ52の軸芯に一致させる。次に、プ
ロ−ブ装着機構51およびプロ−ブクランプ52を閉じてプ
ロ−ブ1 を保持し、プロ−ブ向き決め・受渡し装置4 を
横転してプロ−ブ1 のプロ−ブ装着装置5 への引き渡し
を終了する。
に保持したままサブランス2 の直下まで搬送し停止す
る。次いで、ホルダ−クランプ53を閉じてプロ−ブ1 を
把持し、サブランス2 の下端に固定したプロ−ブホルダ
−2bとプロ−ブ1 との芯ずれを補正し、サブランス2 を
下降させてプロ−ブホルダ−2bの下端が少しプロ−ブ1
の内部に挿入されたところで一旦停止し、ホルダ−クラ
ンプ53とプロ−ブクランプ52を開き、再度サブランス2
を下降させてプロ−ブ13内部にプロ−ブホルダ−2bの全
長を挿入したところで停止する。プロ−ブホルダ−2bの
下端をプロ−ブ13の上端からその内部へ挿入し始める時
の衝撃力は、プロ−ブ装着機構51に設けられたクッショ
ンスプリングでプロ−ブ1 下端を保持することによって
吸収されるようにしてあるので、プロ−ブ1 が破壊され
ることはない。
リ−ブ付きプロ−ブ13の場合について説明する。スリ−
ブ付きプロ−ブ13の装着が完了後、スリ−ブ押し上げ機
構54がスリ−ブ13a および下スペ−サ−13e の下端面13
g を押し上げることによってスリ−ブ13a はサブランス
2 の下部とプロ−ブ本体13d の上部を覆った位置でスリ
−ブ13aのサブランス2 への装着が完了する。同時に、
上スペ−サ−13f はスリ−ブ13a内面から分離してプロ
−ブ本体13d のもとの位置に留まり、押し上げられてき
た下スペ−サ−13e と接して止まるか、または下スペ−
サ−とともに上昇し、サブランスの下端部に接して止ま
る。このようにして、プロ−ブ本体13d とスリ−ブ13a
との隙間を埋めてシ−ルする形となる(図4参照)。な
お、上スペ−サ−13f はスリ−ブ13a 内面から分離せず
スリ−ブ13a とともに上昇しても、サブランスの下端部
でストップさせられるから、それでもよい。次いで、プ
ロ−ブ装着装置5 はプロ−ブ1 の受取り位置まで後退
し、次の新プロ−ブ1 の引受けまで待機する。
に装着されたプロ−ブ本体13d が転炉内の鋼浴に浸漬さ
れ、鋼浴の温度が測定され、そして鋼浴の成分組成分析
用の試料が採取される。上記測温および試料採取の終了
後、サブランス2 は上昇する。
である。上記測温および試料採取中にサブランス2 の下
部に付着・凝固したスラグは、振動シリンダ−71で駆動
するバット型ハンマ−72がサブランス2 を軽く叩きサブ
ランス2 に振動が与えられるので、サブランス2 から剥
離・除去され落下する。剥離したスラグはランス口73
(図5参照)上端のシャッタ−75が開いて転炉内へ落下
・処理される。
面図である。サブランス2 からスラグが除去されると、
プロ−ブ抜取り装置6 が抜取り台車66で待機位置からサ
ブランスの下方位置へ前進し、プロ−ブ抜取りクランパ
−61を閉じてサブランスに装着された使用済みプロ−ブ
本体13d を把持し、更にスリ−ブ抜き取りクランパ−62
を閉じて使用済みのスリ−ブ13a を把持し、次いで、サ
ブランスを上昇させることによってプロ−ブ本体13d お
よびスリ−ブ13a をプロ−ブホルダ−およびサブランス
から抜き取る。
リンダ−63の駆動で上昇させ、スリ−ブ13a をプロ−ブ
本体13d から抜き取って両者を分離する。この分離が完
了したことをセンサ−64によって確認する。なお、スリ
−ブ13a がスリ−ブ抜き取りクランパ−62で把持されて
上昇するときに、下スペ−サ−13e がスリ−ブ13a の下
端部に接着・保持されたまま上スペ−サ−13f ととも
に、プロ−ブ本体の外周をスライドして上昇し、プロ−
ブ本体13d の上端から分離したときにセンサ−64で確認
することができるようになっている。従って、下スペ−
サ−13e とスリ−ブ13a とは強固に接着していなければ
ならない。即ち、下スペ−サ−13e とスリ−ブ13a との
接着力は、下スペ−サ−13e とプロ−ブ本体13d との摩
擦力、上スペ−サ−13f とスリ−ブ13a との摩擦力およ
び上スペ−サ−13f とプロ−ブ本体13d との接着力また
は摩擦力よりも大きくなければならない。
ロ−ブ本体13d を掴んだままシリンダ−65の駆動で後退
させ、プロ−ブ本体13d をスリ−ブ13a 下方の位置から
横にずらし、スリ−ブ13a を掴んだスリ−ブ抜き取りク
ランパ−62を下降・停止させ、スリ−ブガイド67をシリ
ンダ−68の駆動で閉じてスリ−ブ13a がまっすぐ下方に
落下することができるようにガイドを形成し、シャッタ
−75(図5参照)を開き、スリ−ブ抜取りクランパ−62
を開いてスリ−ブ13a を転炉内に落下・廃却処分し、シ
ャッタ−75を閉じる。なお、ガイドコ−ン74によってス
リ−ブ13a はランス口73にスム−ズに入っていく(図5
参照)。なお、本実施例においては、スリ−ブ抜取りク
ランパ−62、スリ−ブ抜取りクランパ−用油圧シリンダ
−63、スリ−ブガイド67およびスリ−ブガイド用油圧シ
リンダ−68をまとめて、スリ−ブ抜取り機構という。
ブ本体13d を掴んだまま回収位置まで後退して停止し、
プロ−ブクランパ−61を開いてプロ−ブ本体13d を落下
・回収し、待機位置まで抜取り台車66で移動して次回の
抜き取り作業に備える。
は、プロ−ブ抜取り装置6 が待機位置より前進し、プロ
−ブ抜取りクランパ−61を閉じてスリ−ブなしプロ−ブ
11、12を把持し、サブランス2 を上昇させてプロ−ブホ
ルダ−2bからプロ−ブ11、12を抜き取る。その後、シャ
ッタ−75を開き、プロ−ブ抜取りクランパ−61を開いて
プロ−ブ11、12を転炉内へ落下・廃却後、シャッタ−75
を閉じ(図5参照)、プロ−ブ抜取り装置6 を待機位置
まで後退させる。
浴の温度測定および試料採取作業を含むプロ−ブ交換作
業の工程を説明する。図12は、プロ−ブ13の取出しお
よび装着工程を説明する図である。プロ−ブ貯蔵・取出
し装置3 からプロ−ブ1 をプロ−ブ取出し機38によって
取出し、プロ−ブ向き決め・受渡し装置4 でプロ−ブ1
の円周方向の向きを所定の方向に設定した後、プロ−ブ
1 を直立させる。
取りサブランス2 の直下まで搬送し、プロ−ブホルダ−
2bとプロ−ブ1 との芯合わせを行ない、サブランス2 を
下降させてプロ−ブホルダ−2bをプロ−ブ13内の所定位
置まで挿入し、スリ−ブ押し上げ機構54でスリ−ブ13a
を所定の位置に装着することによって、サブランス2へ
のスリ−ブ13a の装着が完了する。そして、プロ−ブ装
着装置5はもとの位置へ戻る。
使用済みのプロ−ブ1 をサブランス2 から抜き取り、処
分する工程を説明する図である。プロ−ブ1 が装着され
たサブランス2 が、ランス口73を通って所定位置まで降
ろされ、転炉内の溶鋼の測温および試料採取を行なった
後、サブランス2 は所定の高さまで揚げられる。そし
て、サブランス2 に付着・凝固したスラグをスラグ除去
装置で除去した後、プロ−ブ抜取り装置6 を前進させ、
プロ−ブ本体13d およびスリ−ブ13a を把持しつつサブ
ランス2 を上昇させて両者を抜き取り、スリ−ブ13a は
転炉内へ落下・廃却処分し、またプロ−ブ本体13d は回
収する。
装着工程、測温・サンプリング工程およびプロ−ブ抜取
り・回収工程からなり、これらの各工程においては各々
の作業を並行して行うことができるので、1サイクルの
作業に要する時間は短時間である。従って、操業中の転
炉内鋼浴に関してダイナミックで有益な情報を得ること
ができる。
炉内に挿入するサブランスによって溶融金属の温度を測
定し、あるいは、その成分分析用の試料を採取するに当
たり、溶融金属やスラグが飛散してもサブランスにそれ
が固着することなく、任意の時期に、且つ、常時確実に
サブランスにプロ−ブを装着することができるので、金
属精錬炉の操業においてダイナミックコントロ−ルに必
要な情報を確実に得ることができ、従って、操業の安定
および製品品質の向上を図ることができ、更に、作業環
境の改善に資するとともにメンテナンス費を大幅に削減
することができる、工業上有益な効果がもたらされる。
である。
説明図である。
を示す縦断面図である。
装置の配置を示す概略側面図である。
面図である。
細側面図である。
る。
る。
である。
を説明する図である。
取りおよび処分工程を説明する図である。
略側面図である。
概略側面図である。
Claims (5)
- 【請求項1】サブランスの下端部に装着され、溶融金属
の温度測定および/または試料採取をするプローブであ
って、 下部に温度センサーおよび/または試料採取室を備えた
プローブ本体と、 前記プローブ本体の外側に設けられ、使用状態において
前記サブランスの下部を包被するスリーブと、 前記スリーブと前記プローブ本体との間に設けられた、
前記スリーブと前記プローブ本体とを所定間隔で同芯に
保持し間隙をシールするスペーサーとからなることを特
徴とする、スリーブ付きプローブ。 - 【請求項2】前記プローブ本体は、前記スリーブの長さ
よりも長く、前記スリーブの上端から上方に露出し、 前記スペーサーは、リング形状であって前記スリーブの
上端部の内側にある上スペーサー、および、前記スリー
ブの下端部の内側にある下スペーサーからなっている、
請求項1記載のスリーブ付きプローブ。 - 【請求項3】前記下スペーサーは、ブローブ交換装置に
備えられた、前記スリーブを前記サブランスの方向に押
し上げる押上機構によって前記スリーブが押し上げられ
るときに、前記プローブ本体と分離して前記スリーブと
ともに上方に移動するように、前記プローブ本体および
前記スリーブとの間の固定力が調整され、 前記上スペーサーは、前記プローブ本体の外周面と固定
されることによって、前記押上機構によって前記スリー
ブが押し上げられるときに、前記スリーブと分離して、
前記スリーブとともに上方に移動しないように、前記プ
ローブ本体および前記スリーブとの間の固定力が調整さ
れている、請求項2記載のスリーブ付きプローブ。 - 【請求項4】請求項1、2または3に記載のスリーブ付
プローブの貯蔵、取り出し、前記サブランス下端部への
着脱、および使用済みプローブの処分を行なうプローブ
交換装置であって、 前記プローブの貯蔵機構、および、前記貯蔵機構に貯蔵
された前記プローブの取出し機構を備えた、プローブ貯
蔵・取出し装置と、 前記プローブ貯蔵・取出し装置から前記プローブを受け
取り、前記プローブの円周方向の向きを設定する機構を
備えた、プローブ向き決め・受渡し装置と、 前記プローブ向き決め・受渡し装置から受け取った前記
プローブを前記サブランスの下方まで搬送し、前記サブ
ランスの下端部に前記プローブを装着する、プローブ装
着装置と、 前記プローブを前記サブランスから抜き取り、次いで抜
き取られた前記プローブを回収または廃却するプローブ
抜取り装置とからなり、 前記プローブ貯蔵・取出し装置は、金属の精錬炉の上方
に設けられ、前記プローブ向き決め・受渡し装置は前記
プローブ貯蔵・取出し装置に隣接して設けられ、前記プ
ローブ装着装置は前記プローブ向き決め・受渡し装置と
前記精錬炉の炉口上方との間を移動可能に設けられ、前
記プローブ抜取り装置は前記炉口上方を間にして前記プ
ローブ装着装置の移動側と反対側を移動可能に設けら
れ、 更に、 前記プローブ装着装置には、スリーブ装着機構が設けら
れ、そして、 前記プローブ抜取り装置には、スリーブ抜取り機構が設
けられていることを特徴とするプローブ交換装置。 - 【請求項5】 ハンマーを備えたスラグ除去装置が、前
記精錬炉の前記炉口上方に設けられていることを特徴と
する、請求項4記載のプローブ交換装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02632494A JP3176006B2 (ja) | 1994-01-28 | 1994-01-28 | スリーブ付きプローブおよびプローブ交換装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02632494A JP3176006B2 (ja) | 1994-01-28 | 1994-01-28 | スリーブ付きプローブおよびプローブ交換装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH07218155A JPH07218155A (ja) | 1995-08-18 |
JP3176006B2 true JP3176006B2 (ja) | 2001-06-11 |
Family
ID=12190236
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP02632494A Expired - Lifetime JP3176006B2 (ja) | 1994-01-28 | 1994-01-28 | スリーブ付きプローブおよびプローブ交換装置 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP3176006B2 (ja) |
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CN114112081B (zh) * | 2021-10-27 | 2024-04-12 | 北京同仁堂(四川)健康药业有限公司 | 冻干设备的加热锅炉及加热锅炉内探针的安装机构 |
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-
1994
- 1994-01-28 JP JP02632494A patent/JP3176006B2/ja not_active Expired - Lifetime
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JPH07218155A (ja) | 1995-08-18 |
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