JP3175713B2 - 演算増幅回路 - Google Patents

演算増幅回路

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、演算増幅回路、特
に全差動型演算増幅回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の演算増幅回路の一例を図
3に示す。この全差動型演算増幅回路は、入力端子10
1,102間から入力する信号を増幅して出力端子10
0,103間に出力する、左右対称の差動増幅部A3
と、差動増幅部A3の一部と共に、差動増幅部A3内の差
動信号増幅回路に対する同相帰還回路を構成する静電容
量C3と、差動増幅部A3および静電容量部C3に定電圧
を供給する定電圧発生部B3とで構成される。
【0003】図3を参照すると、差動増幅部A3の入力
手段は、入力端子101,102にゲート電極が接続さ
れる差動トランジスタ対54,58と、この差動トラン
ジス夕対54,58の共通ソース電極と低位側電源電位
であるGNDとの間に接続された定電流源トランジスタ
55とから成る。差動トランジスタ対54,58のドレ
イン電極は、ゲート接地トランジスタ52,60のソー
ス電極に接続される。
【0004】差動増幅部A3の出カ手段は、出力端子1
00,103にドレイン電極が接続された駆動トランジ
スタ49,63と、駆動トランジスタ49,63の負荷
トランジスタ50,62とから成る。出力端子100,
103と駆動トランジスタ49,63のゲート電極との
間に接続された容量素子86,87は位相補償用であ
る。駆動トランジスタ49,63のゲート電極は、上述
のトランジスタ52,60の負荷トランジスタ53,5
9のドレイン電極と接続される。以上の各素子は差動増
幅部A3の差動信号増幅回路を構成する。
【0005】出力端子100,103には容量素子8
2,83が接続されている。容量素子82,83には、
スイッチ素子90および91,スイッチ素子92および
93により、容量素子84,85が選択的に並列接続さ
れる。これらの容量素子群から成る静電容量部C3と、
前述の差動増幅部A3内のトランジスタ56,57,5
1および61とは、差動増幅部A3内の差動信号増幅回
路に同相帰還回路を構成する。
【0006】上述のトランジスタ56のゲート電極は、
容量素子82と83の接続節点に接続され、そのソース
電極は接地される。トランジスタ57は、トランジスタ
56とドレイン同士が接続され、かつダイオード接続さ
れ、トランジスタ51,56に対する入力トランジスタ
となる。これらのトランジスタ57,51および61
は、ソース接地され、カレントミラー回路を構成する。
また、トランジスタ51,61のドレイン電極は、差動
増幅部A3内のトランジスタ52,60のソース電極に
接続される。
【0007】前述の静電容量部C3のスイッチ素子9
1,92の一方の端子には、定電圧発生部B3から定電
圧が供給され、また、入力端子104には、外部から基
準電位が供給される。
【0008】定電圧発生部B3は、定電流源71と、定
電流源71により駆動されるダイオード接続のトランジ
スタ42と、差動増幅部A3内のトランジスタ50,6
2とと もに、トランジスタ42を入力トランジスタと
するカレントミラー回路の出力トランジスタをなすトラ
ンジスタ43,46を有する。この構成により、トラン
ジスタ43,46,50,62のバイアス電流値は固定
される。
【0009】定電圧発生部B3は、また、トランジスタ
43によって定電流駆動されるダイオード接続のトラン
ジスタ44を有し、このトランジスタ44による定電圧
は、上述の静電容量部C3に供給される。定電圧発生部
B3は、さらに、トランジスタ46によって定電流駆動
されるダイオード接続のトランジスタ45と、差動増幅
部A3内のトランジスタ53,55,59とともに、こ
のトランジスタ45を入力トランジスタとするカレント
ミラー回路の出カトランジスタとなるトランジスタ48
と、トランジスタ48によって定電流駆動され、差動増
幅部A3内の、トランジスタ52,60に定電圧を供給
するダイオード接続のトランジスタ47とを有する。こ
の構成により、トランジスタ48,53,55,59の
バイアス電流値は固定される。
【0010】次に、以上のように構成された図3の従来
の全差動型演算増幅回路の動作について説明する。
【0011】先ず、入力端子101,102に印加され
た差動入力信号の出力端子100,103への信号経路
を考える。差動入力信号は、トランジスタ54,58の
差動対を経由して、トランジスタ52,60のゲート接
地回路に入力され、さらに、これらのトランジスタ5
2,60の負荷トランジスタ53,59により、第1段
目の増幅がされる。次に、トランジスタ53,59の出
力信号は、トランジスタ49,63と、その負荷トラン
ジスタ50,60とにより成る出力回路に入力され、第
2段目の増幅がされる。
【0012】同相帰還回路の動作は以下のようである。
入力端子104に、所望の基準電圧を印加することによ
り、この全差動型演算増幅回路の差動出力信号が無いと
きは、容量素子82および83は、一定の端子電圧VCD
に設定される。このとき、出力端子100,103の、
GNDを基準とした電位は、両者ともVCD+VGS56とな
る。ここで、VGS56は、トランジスタ56のゲートソー
ス間電圧である。
【0013】次に、入力端子101,102間に差動入
力信号が印加され、出力端子100,103間に差動出
力信号が発生した場合を考える。もし、容量素子82と
83の接続節点からトランジスタ56のゲート電極など
へのリーク電流経路がなければ、この接続節点の電位
は、上述の無信号時の電位VGS56の同相電圧(出力端子
100,103の、GNDを基準とした電位の平均値に
一致する)は、常に一定となり、出力動作バイアス点は
安定して固定される。
【0014】また、リフレッシュ期間中、容量素子8
2,83に、スイッチ素子90および91,92および
93により、容量素子84,85が選択的に並列接続さ
れ、容量素子82,83に所定の電荷、即ち、この全差
動型演算増幅回路が無信号出力時に、これら容量素子8
2,83の端子間電圧がVCDとなる値の電荷が転送され
る。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上述した図3に示した
従来の全差動型演算増幅回路の、同相帰還回路の周波数
特性は、当然、トランジスタ56→57→51(61)
→52(60)→49(63)→56と経由する同相帰
還回路のループ特性で決定される。
【0016】次に、この不帰還ループのオープン・ルー
プ周波数特性を考察する。一般にループの帯域を決める
のは2次極の周波数配置である。この理由は、位相余裕
を確保するには、ユニティ・ゲイン周波数を2次極の1
/2以下に設定することが必要なためである。従って、
高いユニティ・ゲイン周波数を得るには、2次極の高域
化が必要となり、一般に困難である。ユニティ・ゲイン
周波数の設定は、比較的容易に行える。因みに、同相帰
還回路の場合は、トランジスタ56の相互コンダクタン
スの値で2次極を変化させずに設定することができる。
【0017】図3に示す従来回路では、同相帰還回路と
差動信号増幅回路が出力段を共有するため、両回路は出
力端子100,103に接続される負荷容量を原因とす
る極を2次極としてもつ。いま、トランジスタ49の相
互コンダクタンスをgm1、トランジスタ49のゲート
と接地間に存在する寄生容量C1、容量素子86をC2,
出力端子100と接地間に接続される負荷容量をC3と
する。
【0018】このとき2次極p2は、次式で表せる。 p2=−C2gm1/(C1C2+CC2C3+C3C1) 説明は省略するが、差動信号増幅回路部では3次以上の
高次極はこのp2に対して十分高域に配置できるので、
差動信号増幅回路部のユニティ・ゲイン周波数はこの極
によって決定される。
【0019】一方、同相帰還回路は、トランジスタ57
を入力トランジスタ、51および61を出力トランジス
タとするカレントミラー回路の入力部で、比較的このp
2に近い3次極p3を生じる。いま、トランジスタ57
の相互コンダクタンスをgm2、トランジスタ51,5
7および61のゲートと高位側電源電位VDD間に存在す
る寄生容量をCSで表すとp3は、次式で表せる。 p3=−gm2/CS
【0020】ここでCSはカレントミラー回路を構成す
るトランジスタ51,57および61のゲート・ソース
間容量が支配的であり、ミラー比を1対1とするほぼト
ランジスタ57のゲート・ソース間容量の3倍となる。
この値は、トランジスタ・サイズに強く依存するが、特
に低電圧動作或いは高速動作用演算増幅回路では大きく
なる傾向がある。仮に、p2≒p3の極端な場合を考え
ると、同相帰還回路の帯域は差動信号増幅回路部の帯域
の1/2程度と大幅に劣化する。
【0021】このように同相帰還回路の帯域が大幅に滅
少した全差動型演算増幅回路で、何等かの理由で出力の
同相電圧が変動すると出力の同相電圧は勿論、回路内部
のバイアス電流の整定にも長時間要することになる。さ
らに、このとき製造バラツキなどで回路の対称性が劣化
している場合や、或は回路素子の非線形性などが存在す
る場合には、同相電圧が差動信号成分に変換され、長時
間かく乱を与え続けることになる。この結果、差動出力
のセトリング時間が著しく増加することになる。このこ
とから、同相帰還回路の帯域は、差動信号増幅回路部の
帯域は、同等であることが必要となる。
【0022】本発明の目的は、上述した欠点に鑑みなさ
れたものであり、CMOSプロセスに於いて高帯域で、
かつ高利得の全差動型演算増幅回路を提供することにあ
る。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の演算増幅
回路は、差動出力段の駆動トランジスタ(12,31)
とカレントミラー回路を構成するトランジスタ(17,
25)同士のドレインを接続し、該トランジスタを負荷
とする駆動トランジスタ(16,24)をゲート接地型
に接続し、かつ、そのドレイン電極を入力段の第1差動
対のトランジスタ(18,23)のドレイン電極に接続
し、さらに、該接続節点をゲート接地型のトランジスタ
(14,27)を介して前記カレントミラー回路の共通
ゲート電極に導くとともに、前記第1差動対のトランジ
スタと入力端子を共有する第2差動対のトランジスタ
(19,22)のドレイン電極をたすき掛けで前記差動
出力段のゲート接地型の負荷トランジスタ(30,1
1)のソース電極に接続することによって、前記第2差
動対のトランジスタのバイアス電流を前記差動出力段の
出力端子間に発生する同相電圧で制御することを特徴と
する。
【0024】また、本発明の第2の演算増幅回路は、第
1入力端子(101)、第2入力端子(102)にゲー
ト電極が接続された第1差動対のトランジスタ(18,
23)と、ソース電極が前記第1差動対のトランジスタ
(18,23)のドレイン電極に接続され、かつ、前記
第1差動対とは逆極性のゲート接地型の第1トランジス
タ(14)、第2トランジスタ(27)と、ゲート電極
同士が接続され、かつ、この接続節点が前記第1トラン
ジスタ、第2トランジスタのドレイン電極に接続された
ソース接地の第3トランジスタ(17)および第4トラ
ンジスタ(12)、第5トランジスタ(25)および第
6トランジスタ(31)と、ソース電極同士が接続さ
れ、かつ、この接続節点が前記第3トランジスタおよび
第5トランジスタのドレイン電極に接続され、かつゲー
ト電極同士が接続された第7トランジスタ(16)およ
び第8トランジスタ(24)と、前記第1入力端子、第
2入力端子にゲート電極が接続された前記第1差動対の
トランジスタと同極性の第2差動対のトランジスタ(1
9,22)と、ソース電極が前記第2差動対のトランジ
スタ(22,19)のドレイン電極に接続され、かつ、
前記第2差動対とは逆極性のゲート接地型の第9トラン
ジスタ(11)、第10トランジスタ(30)とを備
え、前記第7トランジスタのドレイン電極が、前記第1
トランジスタのソース電極と前記第1差動対の一方のト
ランジスタ(18)のドレイン電極とに接続され、前記
第8トランジスタのドレイン電極が、前記第2トランジ
スタのソース電極と前記第1差動対の他方のトランジス
タ(23)のドレイン電極とに接続され、前記第4トラ
ンジスタと前記第9トランジスタのドレイン電極が共に
第1出力端子(100)に導出され、前記第6トランジ
スタと前記第10トランジスタのドレイン電極が共に第
2出力端子(103)に導出され、前記第2差動対のバ
イアス電流を前記第1出力端子と前記第2出力端子間に
発生する同相電圧で制御することを特徴とする。
【0025】さらに、前記第9トランジスタ、第10ト
ランジスタに代わり第11トランジスタ(36)、第1
2トランジスタ(37)を備え、また、ソース電極が前
記第11トランジスタ、第12トランジスタのソース電
極に接続されたゲート接地型の第13トランジスタ(3
5)、第14トランジスタ(38)と、該第13トラン
ジスタ、第14トランジスタの負荷であるソース接地の
第15トランジスタ(34)、第16トランジスタ(3
9)と、ゲート電極が前記第15トランジスタおよび第
13トランジスタ、前記第16トランジスタおよび第1
4トランジスタのドレイン電極に接続されたソース接地
の第17トランジスタ(33)、第18トランジスタ
(40)と、該第17トランジスタ、第18トランジス
タの負荷であって高位側電源電位に接続されたダイオー
ド接続の第19トランジスタ(32)、第20トランジ
スタ(41)とを付加したことを特徴とする。
【0026】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て説明する。図1は、本発明の全差動型演算増幅回路の
第1の実施側を示す回路図である。この回路は、入力端
子101,102から入力する信号を増幅して出力端子
100,103間に出力する、左右対称構成の差動増幅
部A1と、差動増幅部A1の一部と共に、差動増幅部A1
内の差動信号増幅回路に対する同相帰還回路を構成する
静電容量部C3と、差動増幅部A1および静電容量部C1
に定電圧を供給する定電圧発生部B1とで構成される。
【0027】図1を参照すると、差動増幅部A1の入力
手段は、トランジスタ18,23および20から成る第
1の差動対と、トランジスタ19,22および21から
成る第2の差動対とで構成される。さらに、トランジス
タ18と19のゲート電極同士およびトランジスタ22
と23のゲート電極同士が接続され、各々入力端子10
1,102に導出されている。差動トランジスタ対1
8,23のドレイン電極は、ゲート接地トランジスタ1
4,27のソース電極に接続され、差動トランジスタ対
19,22のドレイン電極は、ゲート接地型トランジス
タ30,11のソース電極に接続されている。
【0028】差動増幅部A1の出力手段は、出力端子1
00,103にドレイン電極が接続された駆動トランジ
スタ12,31と、駆動トランジスタ12の負荷トラン
ジスタ10および11と、駆動トランジスタ31の負荷
トランジスタ29,30とから成る。
【0029】トランジスタ11,14,27および30
ゲート接地型とされ、トランジスタ11,30のソー
ス電極へは、前述の第2の差動対のドレイン電極が接続
される。トランジスタ17,25は、トランジスタ1
2,31とゲート電極同士が接続されて、カレントミラ
ー回路を構成する。トランジスタ17,25のドレイン
電極同士が接続され、その接続節点には、ゲート接地型
トランジスタ16と24のソース電極がそれぞれ接続
されている。明らかに、トランジスタ16と24はカレ
ントミラー回路を構成している。トランジスタ11およ
び12のドレイン電極は、出力端子100へ導出され、
トランジスタ30および31のドレイン電極は出力端子
103へ導出される。
【0030】出力端子100,103と駆動トランジス
タ12,31のゲート電極との間に接続された容量素子
80,81は、発振防止用の位相補償用であり、全差動
型演算増幅回路のような高利得の多段増幅器には欠かす
ことのできないものである。出力端子100,103に
は図3と同様に、容量素子82,83が接続されてい
る。容量素子82,83には、スイッチ素子90および
91,スイッチ素子92および93により、容量素子8
4,85が選択的に並列接続されている。これらの容量
素子群から成る静電容量部C1と、前述の差動増幅部A1
内のトランジスタ21を構成素子として含む第2の差動
対とは、差動増幅部A1内の差動信号増幅回路に対する
同相帰還回路を構成する。
【0031】上述のトランジスタ21のゲート電極は、
容量素子82と83の接続節点に接続され、そのソース
電極は接地され、ドレイン電極は、第2の差動対を構成
するトランジスタ19および22のソース電極と接続さ
れる。
【0032】前述の静電容量部C1のスイッチ素子9
1,92の一方の端子には、定電圧発生部B1から定電
圧が供給され、また、入力端子104には、外部から基
準電位が供給される。定電圧発生部B1は、定電流源7
0と定電流源70により駆動されるダイオード接続のト
ランジスタ1と、差動増幅部A1内のトランジスタ1
0,15,28および29とともに、トランジスタ1を
入力トランジスタとするカレントミラー回路の出力トラ
ンジスタをなすトランジスタ2,5および9を有する。
この構成により、トランジスタ2,5,10,15,2
8および29のバイアス電流値は固定される。
【0033】定電圧発生部B1は、また、トランジスタ
2によって定電流駆動されるダイオード接続のトランジ
スタ3を有し、このトランジスタ3による定電圧値は、
上述の静電容量部C1に供給される。
【0034】定電圧発生部C1は、さらに、トランジス
タ5によって定電流駆動されるダイオード接続のトラン
ジスタ4と、差動増幅部A1内のトランジスタ13,2
0,26とともに、このトランジスタ4を入力トランジ
スタとするカレントミラー回路の出力トランジスタとな
るトランジスタ7と、トランジスタ7によって定電流駆
動され、差動増幅部A1内のトランジスタ11,14,
27,30に定電圧を供給するダイオード接続のトラン
ジスタ6とを有する。この構成により、トランジスタ
7,13,20,26のバイアス電流値は固定される。
【0035】次に、以上のように構成された図1の本発
明の全差動型演算増幅回路の動作について説明する。
【0036】差動増幅部A1は、2つの差動対を有する
ため、入力端子101,102に印加された差動入力信
号の出力端子100,103への信号経路は明らかに2
つ存在する。
【0037】1つは、トランジスタ18,23および2
0からなる第1の差動対を経由する信号経路であり、入
力端子101(102)からトランジスタ18(23)
→14(27)→12(31)を経由して出カ端子10
0(103)に出力される。他の1つは、トランジスタ
19,21および22からなる第2差動対を経由する信
号経路であり、入力端子101(102)からトランジ
スタ30(11)を経由して出力端子103(100)
に出力される。
【0038】ここで、増幅段数をみると、前者の信号経
路では、第1の差動対のドレイン電流出力は、各々トラ
ンジスタ14と27によるゲート接地回路に入力され、
さらに、これらの負荷トランジスタ13と26により、
第1段目の増幅がされる。次に、これらの回路の出力信
号は、おのおのトランジスタ12と31およびこれらの
負荷となるゲート接地されたトランジスタ11と30に
よる出力回路に入力され、第2段目の増幅がされる。
【0039】一方、後者の信号経路では、第2の差動対
のドレイン電流出力は、各々トランジスタ11と30に
よるゲート接地回路に入力され、さらに、これらの負荷
トランジスタ12と31による1段増幅の後に出力され
る。結局、増幅段数は前者が2段、後者が1段である。
従って、差動信号電圧利得は両者を加えたものとなるの
で、従来例に対し同等以上となることが分かる。
【0040】ここで、前者の経路には、トランジスタ1
4(27)→17(25)→16(24)→14(2
7)なる負帰還ループが存在するが、差動入力信号成分
に対しては負帰還効果は生じない。これは、いま、差動
入力信号が入力端子101と102に印加されると、ト
ランジスタ17と25のゲート電極が等しく逆相の微小
電圧が発生するため、両方のトランジスタのドレイン電
流の和は一定となり、この結果トランジスタ16と24
のドレイン電流が変化せず、信号ループを構成しないか
らである。
【0041】一方、トランジスタ17と25のゲート電
極に生じた同相の電圧変化に対しては、当然両方のトラ
ンジスタのドレイン電流の和は変化する。この結果、ト
ランジスタ16と24のドレイン電流が変化するので信
号ループを構成し、負帰還効果が生じる。この効果によ
り、トランジスタ17と25のバイアス電流が正確に固
定される。例えば、無信号入力時のトランジスタ17の
ドレイン電流は、トランジスタ15のドレイン電流から
トランジスタ13とトランジスタ18のドレイン電流を
引いた値となる。トランジスタ25も同様である。従っ
て、トランジス夕17および25とゲート共通でカレン
トミラー回路構成をとる出力トランジスタ12と31の
バイアス電流も正確に固定される。このことは、同相帰
還は出力段のみにかければ、安定に動作バイアス点が定
まることを意味する。
【0042】次に、同相帰還回路の動作について説明す
る。入力端子104に、所望の基準電圧を印加すること
により、演算増幅回路の差動出力信号が無いとき、容量
素子82および83の各々は、或る一定の端子間電圧V
COに設定される。このとき、出力端子100と103
の、GNDを基準とした電位は、両者ともVCO+VGS21
となる。
【0043】ここで、VGS21は、トランジスタ21のゲ
ート・ソース間電圧である。次に、入力端子間に差動入
力信号が印加され、出力端子100,103間に差動出
力信号が発生した場合を考える。もし、容量素子82お
よび83の接続節点からトランジスタ21のゲート電極
などへのリーク電流がなければ、この接続節点の電位
は、無信号時のVGS21に等しい。従って、出力端子の同
相電圧(出力端子100と103のGND基準の電位の
平均値に一致する)は常に一定となり、安定に動作バイ
アス点が定まる。
【0044】また、リフレッシュ期間中、容量素子82
および83に、スイッチ素子90および91,92およ
び93により容量素子84,85が、選択的にそれぞれ
並列接続されることにより、容量素子82,83の各々
に所定の電荷、即ち、演算増幅回路が無信号出力時に、
これら容量素子の端子間電圧がVCOとなる値がの電荷が
転送される。
【0045】次に、同相帰還ループの周波数特性につい
て検討する。前述したように、一般にループの帯域を制
限するのは2次極の位置である。
【0046】いま、トランジスタ12と17の相互コン
ダクタンスの値を各々gm1,gm3また、両者のトラ
ンジスタのゲート電極と接地間に存在する寄生容量をC
1,容量素子80の容量をC2,出力端子100と接地間
に接続される負荷容量をC3とする。
【0047】このとき、p2は、次式で表せる。 p2=−C2gm1/(C1C2+C2C3+C3C1)−
(C2+C3)gm3/(C1C2+C2C3+C3C1)
【0048】いま、低消費電流化するためトランジスタ
12と17のミラー比を大きくとり、トランジスタ17
の面積を小さく且つバイアス電流を絞ると、gm1≫g
m3となり、上式の右辺第2項は第1項に対し、無視で
きる。従って、 P2=−C2gm1/(C1C2+C2C3+C3C1)
【0049】説明は省略するが、この式は差動信号増幅
回路部の2次極の式とも一致する。
【0050】また、差動信号および同相信号経路とも2
次極に近接した高次極がないことは、回路構成より明ら
かである。従って、両者のユニティ・ゲイン周波数を揃
えることは容易である。因みに前者はトランジスタ18
と23の、後者はトランジスタ21の相互コンダクタン
スでユニティ・ゲイン周波数を設定できる。
【0051】さらに、この式は前述した従来例のp2の
式にも一致する。従って、第1の実施例がp2に近接し
た高次極を持たない分、位相余裕を大きくとれ、従来例
より、ユニティ・ゲイン周波数を高くすることができ
る。
【0052】次に、本発明の全差動型演算増幅回路の第
2の実施例について説明する。第2の実施例の回路図を
示した図2を参照すると、本回路は、前述の第1の実施
例における最大出力振幅を増加させたものである。
【0053】すなわち、出力端子100およびトランジ
スタ10の間に直列接続されるトランジスタ36と、ソ
ース電極がトランジスタ36のソース電極に接続された
ゲート接地型のトランジスタ35と、このトランジスタ
35の負荷であってソース接地されたトランジスタ34
と、ゲート電極がトランジスタ34と35のドレイン電
極に接続されソース接地されたトランジスタ33と、こ
のトランジスタ33の負荷であって高位側電源電位VDD
に接続されたトランジスタ32と、位相補償素子であっ
てトランジスタ33のゲート電極と低位側電源電位GN
D間に接続される容量素子86とを備え、トランジスタ
33のドレイン電極がトランジスタ36のゲート電極に
接続されて構成される。
【0054】トランジスタ35のゲート電極にはダイオ
ード接続されたトランジスタ6をトランジスタ7で定電
流駆動された定電流発生回路の出力電位が供給され、ト
ランジスタ34のバイアス電流値は、このトランジスタ
を出力トランジスタとし、ダイオード接続されたトラン
ジスタ4を入力トランジスタとしたカレント・ミラー回
路にトランジスタ5により定電流駆動され固定される。
【0055】また、全く同一の置換されたカスコード回
路がトランジスタ37〜41および容量素子87で構成
される。
【0056】出力以外の回路部分は、第1の実施例と同
様であるので説明を省略する。
【0057】次に、本実施例の最大出力振幅を調べる。
出力端子が低位側電源電位GND側い振れる場合は、ト
ランジスタ12(または31)の飽和電圧で決まり、
約、0.4Vである。また、出力端子が高位側電源電位
VDD側に振れる場合も、やはりVDD側から約0.4V下
がった電位である。これは、置換したカスコード回路が
もつトランジスタ33(40)→36(37)→35
(38)→33(40)を経路とする局所帰還ループに
より、トランジスタ36(または37)のドレイン・ソ
ース間電圧が殆ど0Vになるまで深く三極管領域に入り
込んでもこのカスコード回路の出力インピーダンスが下
がらないためである。
【0058】従って、電源電圧が1.8Vでの場合でも
約1Vp−p(片側)の最大出力振幅を得ることができ
る。尚、説明は省略するが、第1の実施例の回路では、
約0.6Vp−p(片側)が得られる。
【0059】上述した構成により、低電源電圧動作で
も、最大出力振幅が大きく、高利得で且つ、広帯域の特
性が得られる。動作については、第1の実施例の全差動
型演算増幅回路と同様なので省略する。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、回路構成
上、同相帰還回路を広帯域化できるため、差動信号特性
を広帯域化かつ高利得化できるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例を示す回路図である。
【図2】 本発明の第2の実施例を示す回路図である。
【図3】 従来の全差動型演算増幅回路の一例を示す回
路図である。
【符号の説明】
A1,A2,A3 差動増幅部 B1,B2,B3 定電圧発生部 C1,C2,C3 静電容量部 1〜63 トランジスタ 70,71 定電流源 80〜87 容量素子 90〜93 スイッチ素子 101,102,104 入力端子 100,103出力端子

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 差動出力段の駆動トランジスタ(12,
    31)とカレントミラー回路を構成するトランジスタ
    (17,25)同士のドレインを接続し、該トランジス
    タを負荷とする駆動トランジスタ(16,24)をゲー
    ト接地型に接続し、かつ、そのドレイン電極を入力段の
    第1差動対のトランジスタ(18,23)のドレイン電
    極に接続し、さらに、該接続節点をゲート接地型のトラ
    ンジスタ(14,27)を介して前記カレントミラー回
    路の共通ゲート電極に導くとともに、前記第1差動対の
    トランジスタと入力端子を共有する第2差動対のトラン
    ジスタ(19,22)のドレイン電極をたすき掛けで前
    記差動出力段のゲート接地型の負荷トランジスタ(3
    0,11)のソース電極に接続することによって、前記
    第2の差動対のトランジスタのバイアス電流を前記差動
    出力段の出力端子間に発生する同相電圧で制御すること
    を特徴とする全差動型の演算増幅回路。
  2. 【請求項2】 第1入力端子(101)、第2入力端子
    (102)にゲート電極が接続された第1差動対のトラ
    ンジスタ(18,23)と、ソース電極が前記第1差動
    対のトランジスタ(18,23)のドレイン電極に接続
    され、かつ、前記第1差動対とは逆極性のゲート接地型
    第1トランジスタ(14)、第2トランジスタ(2
    7)と、 ゲート電極同士が接続され、かつ、この接続節点が前記
    第1トランジスタ、第2トランジスタのドレイン電極に
    接続されたソース接地の第3トランジスタ(17)およ
    び第4トランジスタ(12)、第5トランジスタ(2
    5)および第6トランジスタ(31) と、 ソース電極同士が接続され、かつ、この接続節点が前記
    第3トランジスタおよび第5トランジスタのドレイン電
    極に接続され、かつゲート電極同士が接続された第7ト
    ランジスタ(16)および第8トランジスタ(24)
    と、 前記第1入力端子、第2入力端子にゲート電極が接続さ
    れた前記第1差動対のトランジスタと同極性の第2差動
    対のトランジスタ(19,22)と、 ソース電極が前記第2差動対のトランジスタ(22,1
    9)のドレイン電極に接続され、かつ、前記第2差動対
    とは逆極性のゲート接地型の第9トランジスタ(1
    1)、第10トランジスタ(30)とを備え、 前記第7トランジスタのドレイン電極が、前記第1トラ
    ンジスタのソース電極と前記第1差動対の一方のトラン
    ジスタ(18)のドレイン電極とに接続され、前記第8
    トランジスタのドレイン電極が、前記第2トランジスタ
    のソース電極と前記第1差動対の他方のトランジスタ
    (23)のドレイン電極とに接続され、 前記第4トランジスタと前記第9トランジスタのドレイ
    ン電極が共に第1出力端子(100)に導出され、前記
    第6トランジスタと前記第10トランジスタのドレイン
    電極が共に第2出力端子(103)に導出され、前記第
    2差動対のバイアス電流を前記第1出力端子と前記第2
    出力端子間に発生する同相電圧で制御することを特徴と
    する全差動型の演算増幅回路。
  3. 【請求項3】 前記第9トランジスタ、第10トランジ
    スタに代わり第11トランジスタ(36)、第12トラ
    ンジスタ(37)を備え、また、 ソース電極が前記第11トランジスタ、第12トランジ
    スタのソース電極に接続されたゲート接地型の第13ト
    ランジスタ(35)、第14トランジスタ(38)と、 該第13トランジスタ、第14トランジスタの負荷であ
    るソース接地の第15トランジスタ(34)、第16ト
    ランジスタ(39)と、 ゲート電極が前記第15トランジスタおよび第13トラ
    ンジスタ、前記第16トランジスタおよび第14トラン
    ジスタのドレイン電極に接続されたソース接地の第17
    トランジスタ(33)、第18トランジスタ(40)
    と、 該第17トランジスタ、第18トランジスタの負荷であ
    って高位側電源電位に接続されたダイオード接続の第1
    9トランジスタ(32)、第20トランジスタ(41)
    とを付加したことを特徴とする請求項2記載の演算増幅
    回路。
  4. 【請求項4】 前記第1トランジスタ、第2トランジス
    タ、第9トランジスタおよび第10トランジスタの各ゲ
    ート電極は同一の定電圧で駆動されることを特徴とする
    請求項2記載の演算増幅回路。
  5. 【請求項5】 前記第13トランジスタ、第14トラン
    ジスタ、第1トランジスタおよび第2トランジスタの各
    ゲート電極は同一の定電圧で駆動されることを特徴とす
    る請求項3記載の演算増幅回路。
  6. 【請求項6】 前記第1差動対のトランジスタおよび第
    2差動対のトランジスタがNチャンネルMOSトランジ
    スタであることを特徴とする請求項1ないし請求項5の
    いずれかに記載の演算増幅回路。
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